はじめる前に
Cisco Unified IP Phone を設置する前に、次の各項の要件を確認してください。
• 「ネットワークの要件」
• 「Cisco Unified Communications Manager の設定」
ネットワークの要件
Cisco Unified IP Phone を Cisco Unified IP Phone エンドポイントとしてネットワークで正常に運用するには、ネットワークが次の要件を満たしている必要があります。
• Voice over IP(VoIP)ネットワークが正常に動作している。
– Cisco ルータおよびゲートウェイ上で VoIP が設定されている
– Cisco Unified Communications Manager がネットワークにインストールされ、コール処理用に設定されている。
• IP ネットワークが DHCP をサポートしているか、IP アドレス、ゲートウェイ、およびサブネット マスクの手動割り当てをサポートしている
Cisco Unified Communications Manager の設定
Cisco Unified IP Phone は、コールの処理に Cisco Unified Communications Manager を必要とします。Cisco Unified Communications Manager を正しくセットアップして、電話機を管理し、コールを適切にルーティングおよび処理するには、『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』または Cisco Unified Communications Manager アプリケーションの状況依存ヘルプを参照してください。
自動登録を使用する計画がある場合は、Cisco Unified IP Phone をネットワークに接続する前に、自動登録が Cisco Unified Communications Manager の管理ページで有効になっていて、正しく設定されていることを確認してください。自動登録の有効化および設定については、『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』を参照してください。また、「Cisco Unified Communications Manager データベースへの電話機の追加」も参照してください。
テレフォニー機能を設定して Cisco Unified IP Phone に割り当てるには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用する必要があります。詳細については、「Cisco Unified IP Phone で使用可能なテレフォニー機能」を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、ユーザをデータベースに追加したり、ユーザ グループに追加したり、特定の電話機に関連付けたりすることができます。この手順を完了すると、ユーザはコール転送やボイス メッセージ システム オプションなどの項目を設定する Cisco Unified CM ユーザ オプション ページにアクセスできるようになります。詳細については、「Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加」を参照してください。
Cisco Unified SIP Phone 3905コンポーネントについて
Cisco Unified SIP Phone 3905 は、電話機のコンポーネントまたはアクセサリとして、次のものを備えています。
• 「ネットワーク ポートとアクセス ポート」
• 「ハンドセット」
• 「スピーカーフォン」
ネットワーク ポートとアクセス ポート
Cisco Unified SIP Phone 3905 の背面には、次のポートがあります。
• ネットワーク ポート:「Network」というラベルが付いています。
• アクセス ポート:「Computer」というラベルが付いています。
各ポートは、外部デバイスとの 10/100 Mbps の半二重/全二重接続をサポートしています。10 Mbps 接続の場合は、カテゴリ 3/5/5e のいずれのケーブルでも使用できますが、100 Mbps の接続には、カテゴリ 5/5e ケーブルを使用する必要があります。
電話機をネットワークに接続するには、ネットワーク ポートを使用します。このポートでは、ストレート ケーブルを使用する必要があります。電話機は、この接続を通じてスイッチからインラインパワーを取得することもできます。詳細については、「Cisco Unified Communications Manager データベースへの電話機の追加」を参照してください。
コンピュータなどのネットワーク デバイスを電話機に接続するには、PC アクセス ポートを使用します。このポートでは、ストレート ケーブルを使用する必要があります。
ハンドセット
ハンドセットは、Cisco Unified IP Phone で使用するために特別に設計されたものです。
ハンドセットを Cisco Unified IP Phone に接続するには、ケーブルの一端をハンドセットに差し込み、反対側の端を電話機背面のハンドセットポートにケーブルを差し込みます。
スピーカーフォン
デフォルトでは、Cisco Unified IP Phone でスピーカーフォンが有効です。
スピーカーを無効にするには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用します。無効にするには、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択し、変更の対象となる電話機を指定します。電話機の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、[スピーカーフォンの無効化(Disable Speakerphone)] チェックボックスをオンにします。
Cisco Unified IP Phone の設置
Cisco Unified IP Phone は、使用する前にネットワークおよび電源に接続する必要があります。Cisco Unified SIP Phone 3905 の接続に関する図については、図 3-1 を参照してください。
Cisco Unified IP Phone を設置するには、 表 3-1 に示す手順を実行します。
表 3-1 Cisco Unified SIP Phone 3905 の設置
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1. |
ハンドセットをハンドセット ポートに接続します。 |
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2. |
(オプション)電源を Cisco DC アダプタ ポートに接続します。 |
ガイドラインについては、「Cisco Unified Communications Manager データベースへの電話機の追加」を参照してください。 |
3. |
ストレート イーサネット ケーブルを使用して、スイッチを Cisco Unified SIP Phone 3905 の「Network」というラベルの付いたネットワーク ポートに接続します。 Cisco Unified IP Phone には、イーサネット ケーブルが 1 箱に 1 本添付されています。 10 Mbps 接続の場合は、カテゴリ 3/5/5e のいずれのケーブルでも使用できますが、100 Mbps の接続には、カテゴリ 5/5e ケーブルを使用する必要があります。 |
ガイドラインについては、「ネットワーク ポートとアクセス ポート」を参照してください。 |
4. |
ストレート イーサネット ケーブルを使用して、デスクトップ コンピュータなど、他のネットワーク デバイスを「Computer」というラベルの付いたアクセス ポートに接続します。 これはオプションです。別のネットワーク デバイスは、ここで接続しなくても後で接続できます。 10 Mbps 接続の場合は、カテゴリ 3/5/5e のいずれのケーブルでも使用できますが、100 Mbps の接続には、カテゴリ 5/5e ケーブルを使用する必要があります。 |
ガイドラインについては、「ネットワーク ポートとアクセス ポート」を参照してください。 |
図 3-1 Cisco Unified SIP Phone 3905 のケーブル接続
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DC アダプタ ポート(DC 4.2V) |
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ネットワーク ポート(10/100 SW)接続 IEEE 802.3af 電源対応 |
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AC-DC 電源装置(オプション) |
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アクセス ポート(10/100 PC)の接続 |
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AC 壁コンセントへの接続 |
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ハンドセットの接続 |
関連項目
• 「フットスタンド」
• 「電話機の起動プロセスの確認」
• 「起動時のネットワーク設定値の設定」
フットスタンド
Cisco Unified IP Phone 3905 には、折りたたみ式のフットスタンドが付きます。フットスタンドを開くと、電話機の表示角度を高くできます。
壁面への電話機の取り付け
Cisco Unified SIP Phone 3905 を壁面に取り付けるには、RJ-45 コネクタ用の開口部がある標準の電話用壁面プレートを使用します。Cisco Unified SIP Phone 3905 を壁面に取り付けるには、Leviton 社製壁面取り付けプレート(Leviton 型式番号:4108W-0SP)を使用することを推奨します。Cisco Unified SIP Phone 3905 用の壁面取り付けキットの設置については、「Cisco Unified SIP Phone 3905 用の壁面取り付けキットの設置」を参照してください。
電話機の起動プロセスの確認
ブートアップ時に、電話機の MWI の LED が点灯します。ブートアップ プロセスが正常に完了すると、LED は消灯し、電話機でコールの準備が整います。電話機が正常にブートアップした場合は、正常に起動します。電話機が正常に起動しない場合は、電話スクリーンに通知が表示されます。詳細については、「起動時の問題の解決」を参照してください。
起動時のネットワーク設定値の設定
ネットワークで DHCP を使用していない場合は、Cisco Unified IP Phone をネットワークに設置した後に、電話機上で次のネットワーク設定値を設定する必要があります。
• IP アドレス
• IP サブネット情報
• デフォルト ルータ
• TFTP サーバの IP アドレス
これらの情報を収集し、「Cisco Unified IP Phone の設定値の設定」の説明を参照してください。