設定のほとんどの項目は、プライマリ ピアを介してクラスタ内のすべてのピアに適用されます。ただし、次の項目(Web インターフェイスではでマークされます)は各クラスタ ピアで個別に指定する必要があります。
すべてのピアに適用される設定データは、プライマリピア上でのみ変更する必要があります。そうしないと、最良の場合、変更はプライマリから上書きされ、最悪の場合、クラスタの複製は失敗します。
セットアップウィザードを選択できます
サービスセットアップウィザードを使用して行った設定(タイプの選択、サービスの選択、それらのサービスのライセンス、および基本的なネットワーク設定)は、クラスタの各ピアで設定する必要があります。
クラスタ構成([System] > [Clustering])
クラスタを構成するピア N アドレス(ピア自身のアドレスを含む)のリストは、各ピアで指定する必要があり、すべてのピアで同一である必要があります。
各ピアに [クラスタ名(Cluster name)]、[設定プライマリ(Configuration primary)]、および [クラスタ IP バージョン(Cluster IP version)] を指定し、すべてのピアでこれらの項目が一致する必要があります。
クラスタアドレスマッピングを有効にする必要がある場合は、最初にクラスタを IP アドレスで形成することをお勧めします。その後は、1 つのピアにマッピングを追加するだけで済みます。
イーサネット速度([システム(System)] > [ネットワーク インターフェイス(Network interfaces)] > [イーサネット(Ethernet)])
イーサネット速度は、各ピアに固有です。各ピアでは、イーサネット スイッチに接続するために多少異なる要件がある場合があります。
IP 設定([System] > [Network interfaces] > [IP])
LAN の設定は、各ピアで固有です。
(注)
|
各ピアが同じプロトコルをサポートする必要があるので、IP プロトコルがすべてのピアに適用されます。
|
IP スタティック ルート([システム(System)]> [ネットワーク インターフェイス(Network interfaces)] > [スタティック ルート(Static routes)])
追加するスタティック ルートはピアに固有なので、必要に応じて、異なるルートを異なるピアで作成できます。クラスタ内のすべてのピアが同じスタティック ルートを使用できるようにする場合は、各ピアでルートを作成する必要があります。
システム名([システム(System)] > [管理(Administration)])
システム名はクラスタ内のピアごとに異なっている必要があります。
DNS サーバと DNS ホスト名([System] > [DNS])
DNS サーバは、各ピアに固有です。各ピアで異なる DNS サーバのセットを使用できます。
システム ホスト名とドメイン名は各ピアに固有です。
NTP サーバとタイム ゾーン([System] > [Time])
NTP サーバは各ピアに固有です。各ピアで、1 つ以上の異なる NTP サーバを使用できます。
タイム ゾーンは各ピアに固有です。各ピアで異なる現地時間を設定できます。
SNMP([System] > [SNMP])
SNMP 設定は、各ピアに固有です。また、各ピアで異なることができます。
ロギング([メンテナンス(Maintenance)] > [ロギング(Logging)])
各ピアのイベント ログおよびコンフィグレーション ログは、特定の Expressway のアクティビティのみを報告します。ログ レベルとリモート syslog サーバのリストは各ピアに固有です。すべてのピアのログを送信できるリモート syslog サーバを設定することを推奨します。これにより、クラスタ内のすべてのピア間でアクティビティの全体像を把握できます。
セキュリティ証明書([メンテナンス(Maintenance)] > [セキュリティ(Security)])
Expressway が使用する信頼できる CA 証明書とサーバ証明書および証明書失効リスト(CRL)は、ピアごとに個別にアップロードする必要があります。
管理アクセス([システム(System)] > [管理(Administration)])
次のシステム管理アクセス設定は各ピアに固有です。
オプション キー([メンテナンス(Maintenance)] > [オプション キー(Option keys)])
このセクションは、PAK ベースのライセンスを使用するシステムにのみ適用されます(オプションキーは、システムでスマートライセンシングを使用している場合は適用されません)。オプションキーは、ライセンスまたは特定の機能を制御できます。Expressway
向けには段階的に切り分け、使用が減少しています。
ライセンスを制御するオプションキーは、クラスタ全体で使用するようにプールされています。
機能を制御するオプションキー(高度なアカウントセキュリティや Microsoft 相互運用性など)は、適用されるピアに固有のキーです。各ピアには同一の機能オプションキーがインストールされている必要がありるため、機能にオプションキーを使用する場合は、クラスタ内のピアごとにキーを購入する必要があります。
ライセンス オプション キーは、クラスタ内の 1 つ以上のピアに適用できます。インストール済みライセンスの合計がクラスタ全体で使用できます。ライセンス プーリング動作には次のオプション キーが含まれます。
-
リッチ メディア セッション
-
TelePresence Room システム
-
デスクトップ システム
(注)
|
クラスタ内でライセンスが使用できても、必要なライセンスを有効にするキーがないことを示すアラームがピアに表示される場合があります。必要なライセンスがインストールされたピアが 1 つだけで、サービスを中断していない限り、このカテゴリのアラームは確認して、無視できます。
|
Active Directory サービス([設定(Configuration)] > [認証(Authentication)] > [デバイス(Devices)] > [Active Directory サービス(Active Directory
Service)])
デバイス認証のために Active Directory サービスへの接続を設定する場合、[NetBIOS マシン名(上書き)(NetBIOS machine name (override))] とドメイン管理者の [ユーザ名(Username)] および [パスワード(Password)] は各ピアに固有です。
Conference Factory テンプレート([アプリケーション(Applications)] > [Conference Factory])
Conference Factory アプリケーションで会議サーバにコールをルーティングするために使用するテンプレートは、クラスタ内の各ピアに固有です。