この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco PA-MC-T3-EC Port Adapter のインストレーション作業を続けるには、PA-MC-T3-EC インターフェイスを設定する必要があります。ここで説明する手順は、サポート対象の全プラットフォームに当てはまります。プラットフォーム間のわずかな相違点(Cisco IOS ソフトウェア コマンドを含む)についても説明します。
• 「PA-MC-T3-EC ハードウェア アクセラレーションの機能および制限事項」
• 「設定の確認」
Field-Programmable Device(FPD)のアップグレードが必要な場合は、T3 モードを設定する前にアップグレードを行う必要があります。設置後、ハードウェアが認識されると、PPD アップグレードを要求するメッセージが表示されます。FPD アップグレードは Cisco IOS Release 12.4(15)T から利用できるようになり、今後リリースされる Cisco IOS Release 12.4T でもサポートされます。
このアップグレードは自動または手動で行うことができますが、推奨されるのは自動アップグレード方式です。
詳細については、次の URL にある『Field-Programmable Device Upgrades』参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios124/124newft/124limit/124x/124xd4/ fpd.htm
使用する製品に応じて、次の FPD パッケージを使用してください。
• c7200-fpd-pkg(NPE-G1 および NPE-400)
FPD を自動でアップグレードするには、次の手順に従います。
ステップ 1 コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ステップ 2 /tftpboot/xxxxx にある FPD アップグレード イメージを使用してルータをリロードするか、ポート アダプタの活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)を行うか、または例で示したようにルータを別の場所に設置します。
FPD を手動でアップグレードするには、次の CLI を使用します。
詳細については、次の URL にある『Field-Programmable Device Upgrades』参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios124/124newft/124limit/124x/124xd4/ fpd.htm
Multilink PPP(MLP; マルチリンク PPP)、マルチリンク フレームリレー(FRF.16)、およびフレームリレー フラグメンテーション機能は、ハードウェアにおいてデフォルトでアクセラレートされています。ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「MLP がハードウェア アクセラレーションであるかを確認するための show ppp multilink コマンドの使用例」
• 「ハードウェア アクセラレーション モードにおける MLP の制限事項」
• 「MLFR がハードウェア アクセラレーションであるかを確認するための show frame-relay multilink コマンドの使用例」
• 「ハードウェア アクセラレーション モードにおける MLFR の制限事項」
• 「フレームリレー フラグメンテーションがハードウェア アクセラレーションであるかを確認するための show frame-relay fragment コマンドの使用例」
• 「ハードウェア アクセラレーション モードにおけるフレームリレー フラグメンテーションの制限事項」
show ppp multilink コマンドでは、MLP のハードウェア アクセラレーションに関する情報を得ることができます。
ここでの制限事項に該当する場合、MLP バンドルは、デフォルトではハードウェア モードで動作します。
• サポートされるメンバー リンクの最大帯域幅は T1 です。クリア チャネル インターフェイスがマルチリンク バンドルの一部である場合、そのバンドルはソフトウェア モードで動作します。
• バンドル内の全リンクの帯域幅が同じである必要があります。帯域幅の異なるリンクを追加すると、マルチリンク バンドルはソフトウェア モードに切り替わります。
• すべてのリンク元が同一のポート アダプタである必要があります。別のポート アダプタからリンクを追加すると、バンドルがソフトウェア モードに切り替わります。
• バンドルにつき最大 12 リンクがサポートされています。バンドルにリンクを追加すると、マルチリンク バンドルはソフトウェア モードに切り替わります。
• ppp multilink multiclass MLP を設定すると、マルチリンク バンドルはソフトウェア モードに切り替わります。
• ハードウェア モードでサポートされるフラグメント サイズは 128、256、および 512 バイトです。バンドルがハードウェア モードの場合にその他のフラグメント サイズを設定すると、フラグメント サイズはサポートされているフラグメント サイズの最も近い値に調整され、ハードウェアはそれに従ってプログラムされます。
• 次のリンクに記載されているように、MLP がバーチャル テンプレートを使用して設定されると、バンドルはソフトウェア モードで動作します。
http://cco/en/US/tech/tk713/tk507/technologies_configuration_example09186a00800a3e98.shtml
フラグメント サイズが設定されている場合にそのサイズを表示するには、show ppp multilink コマンドを使用します。
• インターリービングがイネーブルで、フラグメンテーションが設定されていない場合は、フラグメント サイズは show ppp fragment で表示されるリンク サイズに基づいて選択されます。
• インターリービングがイネーブルの場合、バンドル内のリンクが 1 つのみで、設定(または選択)されているフラグメント サイズが 128 バイト以上の場合に限り、バンドルはハードウェア モードになります。リンクが追加されるか、設定または選択されているフラグメント サイズが 128 バイトより小さい場合に、バンドルはソフトウェア モードに切り替わります。
• ハードウェア モードでは、ポート アダプタにつき最大 168 のバンドルがサポートされます。ハードウェア モードにおけるバンドルの最大数を計算する場合、ハードウェア モードの MLP およびマルチリンク フレームリレー バンドルは計算に含まれますが、インターリービングがイネーブルに設定されているハードウェア モードの MLP バンドルは除外されます。バンドルを追加設定すると、バンドルがソフトウェア モードで動作します。
show frame-relay multilink コマンドでは、マルチリンク フレームリレー(FRF.16)バンドルがハードウェア モードであるかどうかに関する情報を得ることができます。
ここでの制限事項に該当する場合、マルチリンク フレームリレー(MLFR FRF.16)バンドルは、デフォルトではハードウェア モードで動作します。
• サポートされるメンバー リンクの最大帯域幅は T1 です。クリア チャネル インターフェイスが MLFR バンドルの一部である場合、そのバンドルはソフトウェア モードで動作します。
• バンドル内の全リンクの帯域幅が同じである必要があります。帯域幅の異なるリンクを追加すると、MLFR バンドルはソフトウェア モードに切り替わります。
• すべてのリンク元が同一のポート アダプタである必要があります。別のポート アダプタからリンクを追加すると、MLFR バンドルがソフトウェア モードに切り替わります。
• バンドルにつき最大 12 リンクがサポートされています。バンドルにリンクを追加すると、MLFR バンドルはソフトウェア モードに切り替わります。
• ハードウェア対応の MLFR を使用する送信(TX)フラグメンテーションはサポートされていません。
• ハードウェア モードでは、ポート アダプタにつき最大 168 のバンドルがサポートされます。ハードウェア モードにおけるバンドルの最大数を計算する場合、ハードウェア モードの MLP および MLFR バンドルは計算に含まれますが、インターリービングがイネーブルに設定されているハードウェア モードの MLP バンドルは除外されます。バンドルを追加設定すると、バンドルがソフトウェア モードで動作します。
show frame-relay fragment コマンドでは、Data Link Connection Identifier(DLCI)上のフレームリレー フラグメンテーション(FRF.12)がハードウェアでイネーブルであるかどうかに関する情報を得ることができます。
ここでの制限事項に該当する場合、フレームリレー フラグメンテーション(FRF.12)バンドルは、デフォルトではハードウェア モードで動作します。
• ハードウェア モードでサポートされるフラグメント サイズは 128、256、および 512 バイトの 3 つのみです。その他のフラグメント サイズを設定した場合は、サポートされているフラグメント サイズに調整されます。
• vofr コマンドが DLCI で設定されている場合は、FRF.12 がソフトウェア モードに切り替わり、ソフトウェアで設定されます。vofr コマンドを削除すると、FRF.12 バンドルがハードウェア モードに再設定されます。
• frame-relay fragmentation voice-adaptive コマンドがインターフェイスに設定されると、そのインターフェイス上にあるすべての DLCI の FRF.12 バンドルがソフトウェア モードに切り替わります。このコマンドを削除すると、FRF.12 バンドルがハードウェア モードに再設定されます。
• MFR インターフェイス対応の FRF.12 は常にソフトウェア モードです。
• frame-relay fragment <size> end-to-end コマンドは、ハードウェア対応の MFR インターフェイスではサポートされていません。次のようなエラー メッセージがルータによって生成されます。
• PPP over Frame Relay(PPPoFR)または Multilink PPP over Frame Relay(MLPoFR)がいずれかの DLCI に設定されている場合は、そのインターフェイス上のハードウェア FRF.12 を使用して設定されているすべての DLCI がソフトウェア モードに切り替わります。
• DLCI から PPPoFR または MLPoFR の設定を削除しても、DLCI はハードウェア モードでの動作には戻りません。ハードウェア モードに戻すには、そのインターフェイス上にある DLCI ですべての PPPoFR または MLPoFR 設定を削除してからルータをリロードするしかありません。
ルータの設定を変更するには、 EXEC (別名、イネーブル モード)というソフトウェア コマンド インタープリタを使用します。新規インターフェイスを設定したり、既存のインターフェイス設定を変更したりするには、 configure コマンドを使用しますが、そのためには、最初に enable コマンドを使用して、特権レベルの EXEC コマンド インタープリタを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合には、パスワードの入力が要求されます。
特権レベルのシステム プロンプトでは、最後にかぎカッコ(>)ではなくポンド記号(#)が表示されます。コンソール端末で特権レベルを開始する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ユーザ レベル EXEC プロンプトで、 enable コマンドを入力します。次のように特権レベルのパスワードの入力が要求されます。
ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードは大文字と小文字が区別されます)。セキュリティ上、パスワードは表示されません。
正しいパスワードを入力すると、次のように特権レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。
ポート アダプタを取り外すまたは交換する前に、 shutdown コマンドでポート アダプタをディセーブルにして、ポート アダプタの取り外しおよび取り付け時に異常が生じないようにする必要があります。インターフェイスをシャットダウンすると、 show コマンド出力に administratively down と表示されます。
ステップ 1 特権レベルの EXEC コマンド インタープリタ(別名、イネーブル モード)を開始します(手順については、EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照)。
ステップ 2 特権レベルのプロンプトからコンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 3 shutdown コントローラ コマンドを使用して、PA-MC-T3-EC 上の T3 コントローラをシャットダウンします。
このコマンドにより、DS3 アイドル信号がネットワークに送られます。T3 コントローラを再びアクティブにする場合は、 no shutdown コントローラ コマンドを使用します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
(注) PA-MC-T3-EC の T3 ポートを両方ともシャットダウンしてから、ポート アダプタを取り外してください。
ステップ 4 show controller T3 コマンドを使用して T3 ポートが両方ともシャットダウンされていることを確認します。
次に、Cisco 7200 VXR ルータのポート アダプタ スロット 6 に搭載された PA-MC-T3-EC の例を示します。
ステップ 5 シャットダウン設定を不揮発性メモリに保存します。
ステップ 6 スロット内のポート アダプタを交換します。詳細については、「既存のポート アダプタを交換する場合」を参照してください。
ステップ 7 次の手順で、ポート アダプタを再びイネーブルにします。
a. ステップ 3 を繰り返し、インターフェイスを再びイネーブルにします。そのとき、 shutdown コマンドの代わりに no shutdown コマンドを使用します。
b. ステップ 4 を繰り返し、インターフェイスが正しいステートになっていて、シャットダウン状態ではないことを確認します。 show controller T3 コマンドを使用します。
c. ステップ 5 を繰り返し、新しい設定をメモリに書き込みます。 copy running-config startup-config コマンドを使用します。
ソフトウェア コンフィギュレーション コマンドの詳細については、「関連資料」に記載されている資料を参照してください。
新しい PA-MC-T3-EC を搭載した場合、または既存の PA-MC-T3-EC リンクの設定を変更する場合は、特権レベルの EXEC コマンド インタープリタを開始し、 configure コマンドを使用します。設定済みの PA-MC-T3-EC を交換した場合には、システムによって新しい PA-MC-T3-EC リンクが認識され、既存の設定がアクティブになります。
新しい PA-MC-T3-EC が正しく取り付けられている(ENABLED LED が点灯している)ことを確認してから、イネーブル モードの configure コマンドを使用して、新規インターフェイスを設定します。次のような情報が必要になるので、用意しておいてください。
• 個々の新規インターフェイスでルーティングに使用する予定のプロトコル
• IP ルーティング対応としてインターフェイスを設定する場合は、IP アドレス
configure コマンドは、EXEC コマンド インタープリタに対して特権レベルのアクセス権が必要であり、通常はパスワードが要求されます。必要に応じてシステム管理者に連絡し、EXEC レベルのアクセス権を取得してください。
ここでは、PA-MC-T3-EC 上の T3 コントローラを設定する手順および例を紹介します。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「T3 コントローラに対するチャネライズド モード設定」
次のコントローラ コマンドを入力し、設定する T3 コントローラを選択してから、他のコンフィギュレーション コマンドを使用します。
controller T3 chassis-slot/T3-port(Cisco 7200 シリーズ ルータの場合)
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
(注) チャネライズド モードはデフォルトの設定なので、それまで [no channelized] モードに設定されていた場合のみ、チャネライズド モードとして T3 コントローラを設定します。
T3 をチャネライズド モードとして設定するには、 channelized コマンドを使用します。次に、Cisco 7200 VXR ルータのポート アダプタ スロット 1 に搭載された PA-MC-T3-EC の例を示します。
PA-MC-T3-EC をチャネライズド T3 モードとして設定した場合、他の T3 装置およびポート アダプタとの互換性を維持するために、デフォルトの MTU(最大伝送ユニット)サイズが 1500 に設定されます。
T3 コントローラをチャネライズド モードとして設定すると、28 本の T1 回線が作成されます。T1 回線を設定するには、「T1 回線の設定」を参照してください。
プロンプトで framing [ c-bit | m23 | auto-detect ] コントローラ コマンドを使用して、フレーミングタイプを指定します。
C ビット フレーミング フォーマットは次のように設定します。
遠端から受信したフレーミング タイプを検出し、同じフレーミング タイプを送信するように PA-MC-T3-EC に要求する場合は、次のように入力します。
プロンプトで cablelength feet コントローラ コマンドを使用して、ケーブル長を指定します。
(注) cablelength feet コマンドでは、ユーザが指定する T3 ケーブル長は 0 ~ 49 および 50 ~ 450 の範囲で構造化されています。0 ~ 49 および 50 ~ 450 は、それぞれ短いケーブルおよび長いケーブルを表します。
ユーザが入力した数値が値の小さい方の範囲内だった場合、PA-MC-T3-EC T3 ポートは短いケーブルの出力レベルに合わせて設定されます。値が大きい方の範囲に含まれる場合、長いケーブルの出力レベルが使用されます。
上記の例では、40 というケーブル長が指定されているので、0 ~ 49 の範囲が使用されます。ケーブル長を 45 に変更しても、やはり 0 ~ 49 の範囲が適用されます。ケーブル長を 100 または 200 として指定すると、どちらの場合も 50 ~ 450 の範囲が適用されます。一方の範囲(0 ~ 49)から他方の範囲(50 ~ 450)へ移行できるだけです。実際に入力したケーブル長の数字は、コンフィギュレーション ファイルに保管されます。将来にわたって互換性が得られるように、実際のケーブル長を入力するようにしてください。
プロンプトで clock source { internal | line } コントローラ コマンドを使用して、選択した T3 コントローラに内部またはライン クロック ソースを設定します。
• line ― ネットワーク クロック ソースを選択します。
• internal ― 内部クロック ソースを選択します。
clock source internal がデフォルトの設定です。
• ライン クロック ソースを使用することを PA-MC-T3-EC に指示します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
• 内部クロック ソースを使用することを PA-MC-T3-EC に指示します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
PA-MC-T3-EC 上で、Maintenance Data Link(MDL)メッセージ(ANSI T1.107a-1990 仕様で定義)を設定できます。
(注) MDL メッセージがサポートされるのは、T3 フレーミングが C ビット パリティに設定されている場合だけです(T3 コントローラのフレーミング タイプ設定を参照)。
MDL メッセージを設定するには、mdl {transmit {path | idle-signal | test-signal} | string {eic | lic | fic | unit | pfi | port | generator} string } コントローラ コマンドを使用します。
• lic は、ロケーション識別コード(最大 11 文字)です。
• fic は、フレーム識別コード(最大 10 文字)です。
• unit は、ユニット識別コード(最大 6 文字)です。
• pfi は、MDL パス メッセージで送信されるファシリティ識別コード(最大 38 文字)です。
• port は、MDL アイドル信号メッセージで送信されるアイドル信号の発信元装置ポート(最大 38 文字)です。
• generator は、MDL テスト信号メッセージで送信されるジェネレータ番号(最大 38 文字)です。
MDL メッセージを削除する場合は、 no 形式のコマンドを使用します。デフォルトでは、MDL メッセージは設定されません。
• まず、コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
• MDL アイドル信号メッセージの送信をイネーブルにします。
• MDL テスト信号メッセージの送信をイネーブルにします。
• MDL パス メッセージで送信されるファシリティ識別コードを入力します。
• MDL アイドル信号メッセージで送信されるポート番号を入力します。
• MDL テスト信号メッセージで送信されるジェネレータ番号を入力します。
ループバックを使用すると、PA-MC-T3-EC インターフェイスと DS3 MUX などのリモート T3 装置間の接続をテストすることによって、装置障害を検出して特定することができます。リモート ループバックは、遠端(セントラル オフィス)で T3 回線をループさせるコマンドを送ります。これは、ポート アダプタからスイッチング オフィスまでのケーブルで発生した問題を診断する場合に使用できます。ネットワーク ループバックは、PA-MC-T3-EC ポートをループさせてネットワークに戻すので、リモート側で PA-MC-T3-EC への接続をテストできます。
ローカル ループバックは、PA-MC-T3-EC ポートを自らに向かってループさせます。したがって、T3 ケーブルおよびリモート T3 装置から PA-MC-T3-EC ポートを切り離してテストできます。
loopback サブコマンドを実行すると、インターフェイスがループバック モードになり、 ping コマンドによって発生したテスト パケットをリモート装置とケーブル経由でループさせます。パケットがループして最後まで到達した場合、その接続は良好です。パケットが到達しなかった場合は、ループバック テスト経路上のリモート装置またはケーブルに障害を特定できます。
T3 コントローラをループバック モードに設定するには、 loopback { local | network line | remote } コントローラ コマンドを使用します。
T3 コントローラをデフォルトのループしない状態に戻す場合は、 no 形式のコマンドを使用します。
表5-1 に、loopback {local | network line| remote } コマンドの例を示します。
T3 ポートをローカル ループバック モードに設定します。ローカル ループバックにより、ルータの出力データがフレーマでループされてルータに戻ります。 |
|
|
T3 ポートをネットワーク回線ループバック モードに設定します。ネットワーク回線ループバックにより、(フレーマの手前で)データがループされ、ネットワークに戻ります。 |
|
|
loopback remote 1 |
リモート T3 装置にコマンドを送り、(リモート T3 装置のフレーマの手前で)自動的にループしてネットワークに戻るように指示します。 |
|
1.リモート ループバック モードは、C ビット フレーミングと組み合わせた場合に限って有効です。上記の他のループバック モードは、C ビット フレーミングおよび M23 フレーミングで有効です。C ビット フレーミングの設定手順については、「T3 コントローラのフレーミング タイプ設定」を参照してください。 |
equipment customer loopback コマンドを使用すると、PA-MC-T3-EC Port Adapter はリモート サイトからのリモート T3 ループバックおよび T1 ループバック要求に応じます。 equipment network loopback コマンドを使用すると、ポート アダプタ はリモート T3 および T1 ループバック コマンドを無視します。
equipment [ customer | network ] loopback
(注) T3 リモート ループバックを使用できるのは、C ビット パリティ フレーミングを使用する場合だけです。
shutdown コントローラ コマンドを使用すると、PA-MC-T3-EC 上の T3 コントローラをシャットダウンできます。
このコマンドにより、DS3 アイドル信号がネットワークに送られます。T3 コントローラを再びアクティブにする場合は、 no shutdown コントローラ コマンドを使用します。
Cisco 7200 VXR ルータ(NPE-G1 または NPE-G2 を搭載)のスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
ここでは、PA-MC-T3-EC の T3 リンク上で T1 回線を設定する手順および例を紹介します。具体的な内容は、次のとおりです。
(注) 次の設定例で可能なかぎり一貫性を保つために、Cisco 7200 VXR ルータではポート アドレス 1/0 および 1/0/1:1 を使用します。
PA-MC-T3-EC のポート アドレッシングは搭載先の Cisco 7200 VXR ルータ シャーシ スロットごとに異なることがあります。
T1 回線上に論理チャネル グループを作成するには、 t1 t1-line-number channel-group channel-group-number timeslots list-of-timeslots [ speed {56 | 64}] コントローラ コマンドを使用します。
• channel-group で、論理チャネル グループを定義します。
• channel-group-number は 0 ~ 23 です。
• timeslots list-of-timeslots は 1 ~ 24 または 1 ~ 24 の範囲内でサブレンジを組み合わせた形にできます(サブレンジは T1 回線のタイムスロットのリストです)。
• speed {56 | 64} は、タイムスロットの速度を指定する任意指定の引数です。56 kbps または 64 kbps のどちらか一方です。
次に、T1 回線 1 に論理チャネル グループ 20 を設定し、チャネライズド タイムスロット 1 ~ 5 および 20 ~ 23 を割り当てる例を示します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
(注) 1 つの T1 リンクに最大 24 のチャネル グループを与えることができます。1 つの T3 ポート上の 28 本の T1 リンク全体としては、128 が限度です。ある T3 ポートで未使用のチャネル グループを他の T3 ポートが使用することはできません。
(注) このコマンドで定義したチャネル グループごとに、シリアル インターフェイスが 1 つずつ作成されます。このシリアル インターフェイスの設定手順については、「シリアル インターフェイスの基本的な設定」を参照してください。
(注) シリアル インターフェイスには PPP、HDLC、SMDS、フレームリレーなど、すべてのカプセル化フォーマットおよびスイッチング タイプが適用されます。いずれもシリアル インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで設定します。
T1 回線から論理チャネル グループを削除するには、 no t1 t1-line-number channel-group channel-group-number コントローラ コマンドを使用します。
• channel-group-number は 0 ~ 23 です。
次に、チャネライズド T1 回線 1 から論理チャネル グループ 10 を削除する例を示します。
次に、Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの例を示します。
(注) ポート上で論理チャネル グループが設定されているときに、no channelized モードに切り替える場合は、最初にすべてのチャネル グループを削除してから no channelized コマンドを起動する必要があります。
T1 フレーミング フォーマットを指定するには、 t1 t1-line-number framing { esf | sf } コントローラ コマンドを使用します。
• デフォルトのフレーミング フォーマットは Extended Super Frame(ESF; 拡張スーパ フレーム)です。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
Super Frame(SF; スーパー フレーム)を設定する場合、このほかに次のオプションがあります。
次に、T1 回線 16 に対して ESF フレーミング フォーマットを設定する例を示します。
(注) SF フレーミングを使用する場合、0xFF という HDLC アイドル パターンを使用すると、リモート T1 装置での偽のイエロー アラーム防止に有効です。
[ no ] t1 t1-line-number yellow { detection | generation }コマンド(この場合、 t1-line-number は 1 ~ 28)を使用すると、イエロー アラーム検出または生成のオン/オフを切り替えることができます。SF フレーミングを選択する場合は、 no t1-line-number yellow detection コマンドを使用して、イエロー アラーム検出をオフにすることを検討してください。SF フレーミングではイエロー アラームが誤って検出されることがあるからです。
T1 回線に内部またはライン(ネットワーク)クロック ソースを設定するには、 t1 t1-line-number clock source { internal | line } コントローラ コマンドを使用します。
• internal ― 内部クロック ソースを選択します。
• line ― ネットワーク クロック ソースを選択します。
• 内部クロック ソースを使用することを、T1 回線 1 に指示します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
• ネットワークから受信したライン クロック ソースを使用することを、T1 回線 16 に指示します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
(注) T1 リンクは通常、ネットワークから取得したライン クロックを使用するように設定します。バックツーバック接続された 2 つの PA-MC-T3-EC Port Adapter のように、ネットワークがクロックを提供しない場合は、T1 リンクの片側を内部クロックに、反対側をライン クロックに設定する必要があります。
Facility Data Link(FDL; ファシリティ データ リンク)を使用する 1 秒のパフォーマンス レポート(ANSI T1.403 仕様準拠)送信をイネーブルまたはディセーブルにするには、 t1 t1-line-number fdl ansi コマンドを使用する必要があります。 t1-line-number は、接続の両端で 1 ~ 28 です。
(注) このコマンドを使用できるのは、T1 フレーミングが ESF の場合だけです。
PA-MC-T3-EC のコンフィギュレーションまたはインストレーションに問題が生じた場合は、 loopback コマンドによってポート アダプタのトラブルシューティングを行うことができます。T1 回線のループバックを指定するには、 t1 t1-line-number loopback [ local | network | remote ] コマンドを使用します。 t1-line-number は 1 ~ 28 です。
(注) このコマンドは、T3 コントローラ モードで使用する必要があります。
(注) fdl loopback コマンドを使用できるのは、T1 回線に ESF フレーミングが設定されている場合だけです。
loopback コマンドの例を示します。次に、Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの例を示します。
• 最初の T1 回線にローカル ループバックを設定します。
この例では、ローカル ループバックによってルータの出力データが T1 フレーマでループしてルータに戻り、ネットワークには AIS が送られます。
• 最初の T1 回線にネットワーク ライン ループバックを設定します。
この例では、ネットワーク ライン ループバックによって、データが(T1 フレーマの手前で)ループし、ネットワークに戻ります。
• 最初の T1 回線にネットワーク ペイロード ループバックを設定します。
この例では、ネットワーク ペイロード ループバックによって、ペイロード データだけが T1 フレーマでループし、ネットワークに戻ります。
• 最初の T1 回線にリモート回線帯域内ループバックを設定します。
この例では、リモート回線帯域内ループバックによって、反復する 5 ビットの帯域内パターン(00001)がリモート エンドに送信され、ネットワーク ライン ループバックを開始するように要求します。
• 最初の T1 回線にリモート回線 FDL ANSI ループバックを設定します。
この例では、リモート回線 FDL ANSI ループバックによって反復する 16 ビットの ESF データ リンク コード ワード(00001110 11111111)がリモート エンドに送信され、ネットワーク ライン ループバックの開始を要求します。
• 最初の T1 回線にリモート回線 FDL Bellcore ループバックを設定します。
この例では、リモート回線 FDL Bellcore ループバックによって反復する 16 ビットの ESF データ リンク コード ワード(00010010 11111111)がリモート エンドに送信され、ネットワーク ライン ループバックの開始を要求します。
• 最初の T1 回線にリモート ペイロード FDL ANSI ループバックを設定します。
この例では、リモート ペイロード FDL ANSI ループバックによって反復する 16 ビット の ESF データ リンク コード ワード(00010100 11111111)がリモート エンドに送信され、ネットワーク ペイロード ループバックの開始を要求します。
PA-MC-T3-EC には Bit Error Rate Test(BERT; ビット エラー レート テスト)回路が組み込まれています。BERT により、ケーブルおよび信号の問題をその場でテストできます。BERT は 28 本の T1 回線それぞれに設定できますが、実行できる BERT は 1 回につき 1 つだけです。
オンボード BERT 回路によって生成できるテスト パターンには、擬似ランダムと反復の 2 つのカテゴリがあります。擬似ランダム テスト パターンは、多項式ベースの値で、CCITT/ITU O.151 および O.153 仕様に準拠しています。反復テスト パターンは、すべて 0、すべて 1、または 0 と 1 が交互です。
–2^20 QRSS(CCITT/ITU O.151 準拠)
受信したエラー ビットの総数と受信した総ビット数の両方を分析に利用できます。テスト期間は 1 ~ 14,400 分(240 時間)に設定できます。BERT 中の任意の時点で、エラー統計情報を取得することもできます。
(注) チャネライズド T3 モードでは、T3 リンクの BERT を実行できません。サポートされるのは非チャネライズド T3 ポートだけです。
BERT の実行中、システムは送信用に同じパターンが与えられることを想定します。この目的で使用できる一般的なオプションは、次の 2 種類です。
T1 回線で BERT パターンを送信するには、 t1 t1-line-number bert pattern pattern interval time [ unframed ] コントローラ コマンドを使用します。
–0s ― すべてゼロの反復テスト パターン(00000...)
–1s ― すべて 1 の反復テスト パターン(11111...)
–2^11 ― 擬似ランダム テスト パターン(2,048 ビット長)
–2^15 ― 擬似ランダム O.151 テスト パターン(32,768 ビット長)
–2^20-153 ― 擬似ランダム O.153 テスト パターン(1,048,575 ビット長)
–2^20-QRSS ― 擬似ランダム O.151 QRSS テスト パターン(1,048,575 ビット長)
–2^23 ― 擬似ランダム O.151 テスト パターン(8,388,607 ビット長)
–alt-0-1 ― 0 と 1 が交互の反復テスト パターン(01010101)
unframed オプションを指定すると、T1 フレーミングおよびペイロード ビットを含めた T1 帯域幅全体が BERT パターンに使用されます。unframed を指定しなかった場合は、T1 回線は framing コマンドによって設定された SF または ESF フレーミングのどちらかになり、BERT パターンは T1 ペイロード ビットだけを使用することになります。
• T1 回線 10 から 2^23 という BERT 擬似ランダム パターンを 5 分間にわたって送信します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
• T1 回線 10 からすべて 1 の反復パターンを 14400 分(240 時間)にわたって送信します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
(注) 指定したテスト期間中に BERT を中止する場合は、no t1 bert コマンドを使用します。
show controllers T3 chassis-slot/t3-port/t1-line-number コントローラ コマンドを使用すると、BERT の結果を表示できます。 t1-line-number は 1 ~ 28 です。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 5 に搭載されたポート アダプタの場合
(注) unframed を選択した場合を除き、指定の T1 回線にそのとき設定されているフレーミング オプション(ESF または SF)で BERT が実行されます。BERT の実行前に、アプリケーションに適したフレーミング オプションを設定する必要があります(T1 回線上でのフレーミング フォーマット設定を参照)。
no t1 t1-line-number bert コントローラ コマンドを使用すると、BERT を中止できます。 t1-line-number は 1 ~ 28 です。
次に、T1 回線 10 で実行中の BERT を中止する例を示します。
Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載されたポート アダプタの場合
show コマンドを使用して設定を確認する場合は、「設定の確認」に進んでください。それ以外の場合は、「シリアル インターフェイスの基本的な設定」に進んでください。
(注) Cisco 7200 VXR ポート アダプタ ジャケット カードに設定の必要はありません。他のポート アダプタと同様に、ポート アダプタを設定してください。
ここでは、インターフェイスのイネーブル化および IP ルーティングの指定という基本的な設定手順について説明します。システムの設定およびインターフェイスで使用するルーティング プロトコルによっては、他のコンフィギュレーション サブコマンドが必要になることもあります。シリアル インターフェイス設定時のコンフィギュレーション サブコマンドおよびオプションの詳細については、該当するソフトウェア マニュアルを参照してください。
以降の手順では、特に明記されていないかぎり、各ステップの最後に Return キーを押してください。次のようにプロンプトに disable と入力すると、いつでも特権レベルを終了し、ユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 2 interface serial サブコマンドを入力し、続けて、設定するインターフェイスのインターフェイス アドレスを入力して、最初に設定するインターフェイスを指定します。 表5-2 に例を示します。
ステップ 3 (システム上で IP ルーティングがイネーブルになっている場合)次のように ip address サブコマンドを使用して、インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。
ステップ 4 他のコンフィギュレーション サブコマンドを追加して、ルーティング プロトコルをイネーブルにし、インターフェイス特性を設定します。
ステップ 5 no shutdown コマンドを使用して、インターフェイスを再びイネーブルにします(既存のポート アダプタを交換する場合を参照)。
ステップ 6 必要に応じて、他のポート アダプタ インターフェイスをすべて設定します。
ステップ 7 すべてのコンフィギュレーション サブコマンドを入力して設定を完了したあとで、 Ctrl-Z ( Control キーを押しながら、Z キーを押す)、 end 、または exit を入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
新規インターフェイスを設定したあとで、 show コマンドを使用して新規インターフェイスまたはすべてのインターフェイスのステータスを表示し、 ping および loopback コマンドを使用して接続状態を確認します。ここでは、次の内容について説明します。
• 「show コマンドによる新規インターフェイスのステータス確認」
• 「ping コマンドによるネットワークの接続状態の確認」
• 「loopback コマンドによるネットワークの問題のトラブルシューティング」
表5-3 に、 show コマンドを使用して新規インターフェイスが正しく設定されて動作しているかどうかを確認し、さらに PA-MC-T3-EC が出力に正しく含まれているかどうかを確認する方法を示します。さらに、後続の項で、特定の show コマンドの出力例を示します。コマンドの詳細および例については、「関連資料」に記載されている資料を参照してください。
(注) ここに記載されている出力例は、実際のコマンド出力とは異なることがあります。これらは、出力の例にすぎません。
アップに設定したインターフェイスがシャットダウンされている場合、またはハードウェアが正しく動作していないことが示された場合には、インターフェイスが正しく接続され、終端されているかどうかを確認してください。なお、インターフェイスがアップにならない場合には、製品を購入した代理店に連絡してください。ここでは、次の内容について説明します。
• 「show version または show hardware コマンドの使用例」
システムに応じて、使用例を参照してください。 show コマンドによる確認作業を終えてから、「ping コマンドによるネットワークの接続状態の確認」に進んでください。
show version (または show hardware )コマンドを実行すると、システムのハードウェア構成、タイプ別の搭載インターフェイス数、Cisco IOS ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前と保存場所、およびブート イメージが表示されます。次にサポート対象のプラットフォームに対するコマンド例を示します。
(注) ここに記載されている出力例は、実際のコマンド出力とは異なることがあります。これらは、出力の例にすぎません。
次に、PA-MC-T3-EC を搭載した Cisco 7200 VXR ルータ(NPE-G2 を搭載)に対する show version コマンドの出力例を示します。
show diag slot コマンドを使用して、システムに搭載されたポート アダプタのタイプ(および各タイプの具体的な情報)を表示します。 slot は、Cisco 7200 VXR ルータ(NPE-G1 または NPE-G2 を搭載)に搭載された ポート アダプタ スロット です。
(注) ここに記載されている出力例は、実際のコマンド出力とは異なることがあります。これらは、出力の例にすぎません。
次に、Cisco 7200 VXR ルータ(NPE-G1 または NPE-G2 を搭載)のポート アダプタ スロット 2 に搭載した PA-MC-T3-EC に対する show diag slot コマンドの出力例を示します。
show interfaces コマンドは、指定したインターフェイスのステータス情報(物理スロットおよびインターフェイス アドレスを含む)を表示します。次に、シリアル インターフェイスを指定する例を示します。
Cisco 7200 VXR ルータで使用できるインターフェイス サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、「関連資料」に記載されている資料を参照してください。
(注) ここに記載されている出力例は、実際のコマンド出力とは異なることがあります。これらは、出力の例にすぎません。
次に、Cisco 7200 VXR ルータに対する show interfaces serial コマンドの出力例を示します。次の例では、ポート アダプタは Cisco 7200 VXR ルータ(NPE-G1 または NPE-G2 を搭載)のスロット 1 に搭載されています。
PA-MC-T3-EC 内のすべての T1 回線の情報を表示するには、 show controllers T3 slot/port-adapter/port [ brief | tabular | remote performance ] コマンドを使用します。
• brief は、コンフィギュレーション リストだけを表示します。
• tabular は、コンフィギュレーション リストおよび MIB(管理情報ベース)データを表形式で表示します。
• remote performance は、T1 接続のリモート エンドからのパフォーマンス データ リストを表示します。
(注) 任意選択の 3 種類の引数(brief、tabular、remote performance)をどれも指定しないで show controllers T3 slot/port-adapter/port コマンドを使用すると、指定した T3 コントローラに関するあらゆる情報が表示されるので、膨大な表示出力になります。
PA-MC-T3-EC 内の特定の T1 回線に関する設定情報を簡潔に表示したり、設定情報や MIB 情報を表形式で表示したりするには、 show controllers T3 slot/port-adapter/t3-port/t1-line-number [ brief | tabular | remote performance ] コマンドを使用します。
• brief は、コンフィギュレーション リストだけを表示します。
• tabular は、コンフィギュレーション リストおよび MIB(管理情報ベース)データを表形式で表示します。
• remote performance は、リモート T1 装置からのパフォーマンス データを表示します。
• show controllers T3 chassis-slot/t3-port brief
• show controllers T3 chassis-slot/t3-port tabular
• show controllers T3 chassis-slot/t3-port remote performance
次に、Cisco 7200 VXR ルータにこれらの show controllers T3 コマンドを使用する例を示します。
引数を指定しないで show controllers コマンドを実行すると、ルータ上のあらゆるコントローラおよびインターフェイスについての情報が表示されます。PA-MC-T3-EC Port Adapter に関する情報を表示するには、show controllers T3 コマンドを使用します。
次に示す show controllers T3 chassis-slot/t3-port brief コマンドの出力例には、設定リストのみが表示されます。
次に示す show controllers T3 chassis-slot/t3-port tabular コマンドの出力例には、設定リストおよび MIB データが表形式で表示されます。
(注) PA-MC-T3-EC はスリップ バッファをサポートしていません。ローカル Controlled Slip Seconds(CSS)は常に 0 として報告されます。
(注) リモート パフォーマンス レポートをイネーブルにして、表示するには、「T1 回線の FDL 設定」および「show controllers T3 remote performance コマンドの使用例」を参照してください。
リモート T1 装置からのパフォーマンス データを表示するには、show controllers T3 chassis-slot/t3-port remote performance コマンドを使用します。
(注) 先に t1 t1-line-number fdl ansi コマンドでリモート パフォーマンス データをイネーブルにしておかなかった場合、次のメッセージが表示されます。
T1 1 - Remote Performance Data (Not available)
(注) PA-MC-T3-EC はローカル CSS をサポートしていませんが、リモート T1 装置がリモート パフォーマンス レポート内で CSS 値を報告することがあります。
ping コマンドを使用して、インターフェイス ポートが正しく動作するかどうかを確認することができます。ここでは、ping コマンドの概要について説明します。コマンドの詳細および例については、「関連資料」に記載されている資料を参照してください。
ping コマンドは、指定した宛先 IP アドレスのリモート装置に対し、エコー要求パケットを送信します。エコー要求の送信後、システムはリモート装置からの応答を一定時間、待機します。各エコー応答は、コンソール端末に感嘆符(!)として表示されます。指定されたタイムアウト時間までに応答が戻されなかったエコー要求は、ピリオド(.)として表示されます。連続した感嘆符(!!!!!)の表示は正常に接続したことを示しています。ピリオドが連続したり(.....)、[timed out] または [failed] のメッセージが表示されたりした場合は、接続に障害があることが考えられます。
次に、アドレス 10.0.0.10 のリモート サーバに対して ping コマンドを実行し、正常な応答が得られた例を示します。
接続に失敗した場合には、宛先 IP アドレスを正しく指定しているか、および装置がアクティブ(電源がオン)になっているかどうかを確認し、 ping コマンドを再実行してください。
PA-MC-T3-EC のコンフィギュレーションまたはインストレーションに問題が生じた場合は、 loopback コマンドによってポート アダプタのトラブルシューティングを行うことができます。ループバックの設定手順については、「T3 コントローラのループバック モード設定」を参照してください。
リモート IP アドレスに対する ping コマンドが失敗した場合は、次の手順で、ループバックを使用して T3 接続のトラブルシューティングを行います。
ステップ 1 show controller T3 および show interface serial コマンドを使用して、T3 コントローラ、シリアル インターフェイス、およびライン プロトコルの設定がアップになっているかどうかを確認します。
ステップ 2 loop local コマンドを使用し、PA-MC-T3-EC のシリアル インターフェイスをローカル ループバックにします。
ステップ 3 ローカル シリアル インターフェイスの IP アドレスを使用して、ping コマンドをもう一度実行します。リモート サーバの IP アドレスが 10.0.0.10 という上記の例を使用し、さらにローカル IP アドレスが 10.0.0.5 の場合、次のコマンドを使用します。
ping が成功した場合は、ステップ 4 に進みます。エラーになった場合は、PA-MC-T3-EC の設定またはハードウェアに問題があります。
ステップ 4 no loopback コマンドでローカル ループを解消し、 loopback remote コマンドでリモート サーバまたは DSU(データ サービス ユニット)をネットワーク ループバックにします。
(注) loopback remote コマンドを使用できるのは、フレーミングが C ビット パリティに設定されている場合だけです。フレーミングが C ビット パリティに設定されていない場合は、リモート サイトの担当者に、リモート サーバをネットワーク ループバックとして設定してもらう必要があります。
ステップ 5 ステップ 3 を繰り返します。ping が成功した場合、PA-MC-T3-EC およびリモート サイトまでの T3 リンクは正常です。リモート DSU またはサーバの設定またはハードウェアの問題が考えられます。ping に失敗した場合は、リモート サイトまでの T3 リンク、リモート サーバ、DSU 設定、またはハードウェアに問題があります。