パフォーマンス ルーティングのアプリケーション インターフェイス
パフォーマンス ルーティング:アプリケーション インターフェイス機能は、Performance Routing(PfR; パフォーマンス ルーティング)アプリケーション インターフェイスに対応するようになりました。アプリケーション インターフェイスは、アプリケーションに関連するトラフィックを最適化するためにアプリケーションとネットワークの間の通信とメッセージングのモードを定義します。アプリケーションが PfR とのインターフェイスを確立するには、プロバイダーを PfR マスター コントローラに登録する必要があります。また、アプリケーション インターフェイスを使用して PfR と通信するアプリケーションを実行しているプロバイダー ネットワーク内にあるホスト デバイスを、IP アドレスとキー チェーン パスワードを使用して PfR マスター コントローラで設定する必要があります。
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パフォーマンス ルーティングのアプリケーション インターフェイスについて
• 「パフォーマンス ルーティングのアプリケーション インターフェイス」
• 「PfR アプリケーション インターフェイス プライオリティ」
• 「PfR アプリケーション インターフェイスのレポート配布」
パフォーマンス ルーティングのアプリケーション インターフェイス
PfR アプリケーション インターフェイス機能は、アプリケーションに関連するトラフィックを最適化するためにアプリケーションとネットワークの間の通信とメッセージングのモードを定義します。プロバイダーとは、PfR マスター コントローラが存在するものとしてルータの設定を行ったネットワークの外側にあるエンティティを指します(たとえば ISP や同じ会社内の支社など)。プロバイダーでは、PfR マスター コントローラと通信を行うために PfR アプリケーション インターフェイスを使用するホスト デバイスが 1 つまたは複数使用されています。ホスト デバイス上のアプリケーションが PfR と通信するには、プロバイダーを PfR マスター コントローラに登録する必要があります。また、PfR と通信するアプリケーションを実行しているプロバイダー ネットワーク内にあるホスト デバイスを、IP アドレスとキー チェーン パスワードを使用して PfR マスター コントローラで設定する必要があります。
登録後、プロバイダー ネットワーク内のホスト デバイスは、PfR マスター コントローラとのセッションを開始できます。プロバイダー アプリケーションが PfR マスター コントローラとのセッションを開始するときに、セッション ID 番号がセッションに割り当てられます。セッションが確立されると、アプリケーションはトラフィック クラスのパフォーマンス番号を含むレポート要求を送信して、ポリシーをダイナミックに作成し、既存のトラフィック クラスに反映させたり新しいトラフィック クラスの基準を指定したりすることができます。
シスコのパートナーは、このアプリケーション インターフェイスを使用してアプリケーションを開発できます。パートナーによって開発されたアプリケーションには、たとえば Fluke Networks 社の PfR Manager があります。PfR Manager は、パフォーマンス ルーティング テクノロジー向けの完全な Graphical-User Interface(GUI)インターフェイスです。これを使用して、トラフィック クラスのパフォーマンスと PfR の動作に関する詳細なレポートを発行し、PfR トラフィック クラスとポリシーを簡単に設定できます。PfR Manager の詳細については、 http://www.flukenetworks.com/pfr にアクセスしてください。
PfR アプリケーション インターフェイスでは、最大 5 つの同時セッションが許可されています。ホスト アプリケーション デバイスと PfR マスター コントローラの間のセッションがアクティブであるかどうかを確認するにはキープアライブが使用されます。セッションがドロップされている場合、このセッション内で作成されたすべてのポリシーがドロップされます。アプリケーションによっては、一時的な停止の場合セッションを保持する機能をネゴシエートする場合があります。
PfR アプリケーション インターフェイス プライオリティ
PfR アプリケーション インターフェイスには、プロバイダー、ホスト デバイス、およびポリシーからの要求の競合の解決に役立つプライオリティ レベルが主に 3 つあります。 表 1 に、3 つのプライオリティ レベルのプライオリティ スコープ、マスター コントローラ上でのプライオリティ レベル設定の可否、範囲とデフォルト値(該当する場合)について示します。
複数のプロバイダーが PfR に登録されている場合、オプションのプライオリティ値を指定して、PfR が複数のプロバイダーから受け取る要求の順序を設定できるようにします。プロバイダー ネットワーク内のホスト デバイスにもプライオリティを割り当てることができます。プライオリティ値を小さくすると、プライオリティが高くなります。プライオリティを設定する場合は、各プロバイダーに異なるプライオリティ番号を割り当てる必要があります。同じプライオリティ番号を 2 つの異なるプロバイダーに割り当てようとすると、エラー メッセージがコンソールに表示されます。プライオリティを設定する場合は、ホスト デバイスにも異なるプライオリティ番号を設定する必要があります。プライオリティをプロバイダーまたはホスト デバイスに設定していない場合は、プライオリティは、最低のプライオリティであるデフォルト値の 65535 に設定されます。
表 1 アプリケーション インターフェイス プライオリティ レベルの表
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アプリケーション インターフェイス メッセージで必須
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プロバイダーのプライオリティ |
ネットワーク全体 |
× |
○ |
65535 |
1 ~ 65535 |
ホストのプライオリティ |
プロバイダー レベル |
× |
○ |
65535 |
1 ~ 65535 |
ポリシー |
ホスト レベル |
○ |
× |
該当なし |
1 ~ 65535 |
アプリケーションの管理者は、すべてのアプリケーションにプライオリティを割り当てます。このプライオリティは、ポリシー プライオリティという名前でネットワークに伝送されます。アプリケーションのプライオリティ番号を小さくすると、アプリケーションのプライオリティは高くなります。ポリシーのプライオリティは、ポリシーのシーケンス番号を使用して処理されます。ポリシーのシーケンス番号(表 2 を参照)は、バイト 1 および 2 にプロバイダーのプライオリティ、バイト 3 および 4 にホストのプライオリティ、バイト 5 および 6 にポリシーのプライオリティ、バイト 7 および 8 にセッション ID を配置して算出される 64 ビットの番号です。ポリシーのシーケンス番号は、PfR マスター コントローラによって算出されます。ポリシーのシーケンス番号は、たとえば 18446744069421203465 で、プロバイダーのプライオリティ値が 65535、ホストのプライオリティ値が 65535、ポリシーのプライオリティ値が 101、そしてセッション ID が 9 を表しています。
ポリシーのシーケンス番号を表示するには、 show pfr master policy コマンドを使用します。シーケンス番号が小さいほど、ポリシーのプライオリティが高くなります。
表 2 ポリシーのシーケンス番号の形式
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プロバイダーのプライオリティ |
ホストのプライオリティ |
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ポリシーのプライオリティ |
セッション ID |
アプリケーションが同じポリシーのプライオリティを使用して 2 つのポリシーを作成しようとする場合、2 番目のポリシー作成は失敗します。
PfR アプリケーション インターフェイスのレポート配布
PfR アプリケーション インターフェイスを経由して通信するアプリケーションは、PfR のパフォーマンス レポートを要求し、レポートの情報を使用して図や表を作成することができます。図 1 に、レポート モデルの例を示します。この例では、トポロジにサイト内で PfR を使用する複数のサイトが含まれています。各サイトには、マスター コントローラがありますが、この企業では、サイト間トラフィックのアクティビティ全般、音声およびビデオ トラフィック アクティビティ、およびデータ センター アクセス レポートなどの各サイトのアクティビティに関するレポートを確認したいと考えています。PfR アプリケーション インターフェイスのソリューションは、中央の場所にあるレポート アプリケーション(図 1 を参照)を使用して実装します。レポート アプリケーションは、各 PfR マスター コントローラに登録され、アプリケーションは各マスター コントローラを使用してセッションを開始し、トラフィック クラスのパフォーマンス情報を要求します。各サイトにあるマスター コントローラは、アプリケーションに情報をエクスポートすることで情報を集約し、図や表を表示します。レポート アプリケーションの情報を最新にするために、レポートの要求を特定の間隔で行うことができます。
図 1 PfR アプリケーション インターフェイスのレポート モデル
各サイトでは、マスター コントローラがプロバイダーのアクティビティを監視できます。いくつかの Cisco IOS Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を使用して、アプリケーションが作成したダイナミック ポリシーに関する詳細情報などのプロバイダー情報を表示できます。レポートはまた、1 つのサイト向けにも実装できます。
つまり、PfR アプリケーション インターフェイスは、ネットワークがアプリケーションを認識するための自動化メソッドであり、アプリケーション アウェア パフォーマンス ルーティングを可能にします。
パフォーマンス ルーティングのアプリケーション インターフェイスの設定方法
• 「アプリケーション インターフェイス プロバイダーの登録およびホスト デバイスの設定」
• 「アプリケーション インターフェイス プロバイダーのアクティビティに関する情報の表示」
アプリケーション インターフェイス プロバイダーの登録およびホスト デバイスの設定
マスター コントローラでこのタスクを実行して、アプリケーション インターフェイス プロバイダーをマスター コントローラに登録し、ホスト デバイスを設定します。PfR アプリケーション インターフェイス機能は、アプリケーションに関連するトラフィックを最適化するためにアプリケーションとネットワークの間の通信とメッセージングのモードを定義します。アプリケーションが PfR とのインターフェイスを確立するには、プロバイダーを PfR マスター コントローラに登録する必要があります。
複数のプロバイダーを登録して、各プロバイダーに複数のホスト デバイスを設定できますが、1 つのホスト デバイスを複数のプロバイダーに設定できません。PfR アプリケーション インターフェイスでは、最大 5 つの同時セッションが使用できます。このタスクを使用してプロバイダーを登録すると、ホスト デバイスで実行されるアプリケーションは、マスター コントローラとのセッションを開始できます。
プロバイダーの情報およびアプリケーションが PfR アプリケーション インターフェイスを使用して作成したデフォルト ポリシー(存在する場合)の情報を表示するには、「アプリケーション インターフェイス プロバイダーのアクティビティに関する情報の表示」を参照してください。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. pfr master
4. api provider provider-id [ priority value ]
5. host-address ip-address [ key-chain key-chain-name ] [ priority value ]
6. 必要に応じて、ホスト デバイスをさらに設定するためにステップ 5 を繰り返します。
7. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
pfr master
Router(config)# pfr master |
PfR マスター コントローラ コンフィギュレーション モードを開始して、ルータをマスター コントローラとして設定します。 • マスター コントローラおよびボーダー ルータのプロセスを同じルータ上でイネーブルにできます(別個のサービス プロバイダーに 2 つの出口リンクを持つ 1 つのルータを含むネットワーク内など)。 |
ステップ 4 |
api provider provider-id [ priority value ]
Router(config-pfr-mc)# api provider 1 priority 3000 |
PfR マスター コントローラにプロバイダーを登録して、PfR マスター コントローラ アプリケーション インターフェイス プロバイダー コンフィギュレーション モードを開始します。 • priority キーワードを使用して、このプロバイダーに複数のプロバイダーが存在する場合のプライオリティを割り当てます。数値が小さいほど、プライオリティが高くなります。デフォルトのプライオリティは、最低のプライオリティである 65535 です。 • この例では、プロバイダーの ID を 1、プライオリティを 3000 に割り当てます。 |
ステップ 5 |
host-address ip-address [ key-chain key-chain-name ] [ priority value ]
Router(config-pfr-mc-api-provider)# host-address 10.1.2.2 key-chain PFR_HOST1 |
プロバイダーが PfR マスター コントローラとの通信に使用するホスト デバイスに関する情報を設定します。 • priority キーワードを使用して、複数のホスト デバイスがある場合のこのホスト デバイスのプライオリティを割り当てます。数値が小さいほど、プライオリティが高くなります。デフォルトのプライオリティは、最低のプライオリティである 65535 です。 • この例では、ホスト IP アドレスを 10.1.2.2 に設定し、キー チェーン パスワードを PFR_HOST1 に設定し、プライオリティが設定されていないためデフォルト値の 65535 に設定します。 |
ステップ 6 |
必要に応じて、ホスト デバイスをさらに設定するためにステップ 5 を繰り返します。 |
― |
ステップ 7 |
end
Router(config-router)# end |
PfR マスター コントローラ アプリケーション インターフェイス プロバイダー コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
トラブルシューティングのヒント
プロバイダーの登録またはホスト デバイスの設定に関する問題をトラブルシューティングするには、 debug pfr api コマンドをマスター コントローラで使用します。 detailed キーワードは、運用中のネットワークで慎重に使用してください。
アプリケーション インターフェイス プロバイダーのアクティビティに関する情報の表示
プロバイダーの情報およびアプリケーションが PfR アプリケーション インターフェイスを使用して作成したデフォルト ポリシー(存在する場合)の情報を表示するには、マスター コントローラでこのタスクを実行します。このタスクを使用できるのは、「アプリケーション インターフェイス プロバイダーの登録およびホスト デバイスの設定」 を参照して PfR マスター コントローラにプロバイダーを登録し、ホスト デバイス上のアプリケーションがセッションを開始した後です。 show コマンドは、任意の順番で入力できます。
手順の概要
1. enable
2. show pfr api provider [ detail ]
3. show pfr master policy [ sequence-number | policy-name | default | dynamic ]
4. show pfr master prefix [ detail | inside [ detail ] | learned [ delay | inside | throughput ] | prefix [ detail | policy | report | traceroute [ exit-id | border-address | current ] [ now ]]]
手順の詳細
ステップ 1 enable
特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。
ステップ 2 show pfr api provider [ detail ]
このコマンドを使用すると、設定されている各プロバイダーの ID、プロバイダーおよびホスト(設定されている場合)のプライオリティ、および設定されている各ホスト デバイスの IP アドレスなどのプロバイダーおよびホストの情報が表示されます。
Router# show pfr api provider detail
API Version: Major 2, Minor 0
Provider id 1001, priority 65535
Host ip 10.3.3.3, priority 65535
Session id 9, Version Major 2, Minor 0
Num pfx created 2, Num policies created 2
Last active connection time (sec) 00:00:01
Host ip 10.3.3.4, priority 65535
Session id 10, Version Major 2, Minor 0
Num pfx created 1, Num policies created 1
Last active connection time (sec) 00:00:03
Provider id 2001, priority 65535
Host ip 172.19.198.57, priority 65535
Session id 11, Version Major 2, Minor 0
Num pfx created 0, Num policies created 0
All Prefix report enabled
ステップ 3 show pfr master policy [ sequence-number | policy-name | default | dynamic ]
このコマンドを使用すると、ポリシー情報が表示されます。次の例では、 dynamic キーワードを使用して、プロバイダー アプリケーションがダイナミックに作成したポリシーを表示します。最初の 2 つのダイナミック ポリシーは、10.3.3.3 にある同じ ホスト デバイスによって同じセッション ID の 9 で生成されていますが、3 番目のセクションは 10.3.3.4 にある異なるホスト デバイス用です。
Router# show pfr master policy dynamic
sequence no. 18446744069421203465, provider id 1001, provider priority 65535
host priority 65535, policy priority 101, Session id 9
mos threshold 3.60 percent 30
forwarding interface not set
resolve delay priority 11 variance 20
resolve utilization priority 12 variance 20
sequence no. 18446744069421269001, provider id 1001, provider priority 65535
host priority 65535, policy priority 102, Session id 9
mos threshold 3.60 percent 30
forwarding interface not set
resolve delay priority 11 variance 20
resolve utilization priority 12 variance 20
sequence no. 18446744069421334538, provider id 1001, provider priority 65535
host priority 65535, policy priority 103, Session id 10
mos threshold 3.60 percent 30
forwarding interface not set
resolve delay priority 11 variance 20
resolve utilization priority 12 variance 20
ステップ 4 show pfr master prefix [ detail | inside [ detail ] | learned [ delay | inside | throughput ] | prefix [ detail | policy | report | traceroute [ exit-id | border-address | current ] [ now ]]]
このコマンドは、監視対象プレフィクスの状態を表示するために使用します。次に、 report キーワードを使用して、10.1.1.0 プレフィクスのプロバイダー レポート要求に関する情報を含むプレフィクス統計情報を表示する例を示します。
Router# show pfr master prefix 10.1.1.0/24 report
Prefix Performance Report Request
Created by: Provider 1001, Host 10.3.3.3, Session 9
Last report sent 3 minutes ago, context 589855, frequency 4 min
Prefix Performance Report Request
Created by: Provider 1001, Host 10.3.3.4, Session 10
Last report sent 1 minutes ago, context 655372, frequency 3 min
Pas - Passive, Act - Active, S - Short term, L - Long term, Dly - Delay (ms),
P - Percentage below threshold, Jit - Jitter (ms),
Los - Packet Loss (packets-per-million), Un - Unreachable (flows-per-million),
E - Egress, I - Ingress, Bw - Bandwidth (kbps), N - Not applicable
U - unknown, * - uncontrolled, + - control more specific, @ - active probe all
# - Prefix monitor mode is Special, & - Blackholed Prefix
% - Force Next-Hop, ^ - Prefix is denied
Prefix State Time Curr BR CurrI/F Protocol
PasSDly PasLDly PasSUn PasLUn PasSLos PasLLos
ActSDly ActLDly ActSUn ActLUn EBw IBw
ActSJit ActPMOS ActSLos ActLLos
--------------------------------------------------------------------------------
10.1.1.0/24 INPOLICY 0 10.3.3.3 Et4/3 BGP
パフォーマンス ルーティングのアプリケーション インターフェイスの設定例
• 「例:アプリケーション インターフェイス プロバイダーの登録およびホスト デバイスの設定」
例:アプリケーション インターフェイス プロバイダーの登録およびホスト デバイスの設定
次に、マスター コントローラにプロバイダーを登録する設定例を示します。この例では、複数のプロバイダーが設定されるため、各プロバイダーにプライオリティが設定されます。プロバイダー 1 に設定されているホスト デバイスにはプライオリティが設定されていないため、デフォルトのプライオリティ値である 65535 が割り当てられており、このホスト デバイスのプライオリティはプロバイダー 2 に設定されている両方のホスト デバイスより低くなります。プロバイダーの登録後、ホスト デバイスのアプリケーションがセッションを開始すると、一部の show コマンドをマスター コントローラで入力して、プロバイダーのアクティビティを追跡できます。
Router(config)# pfr master
Router(config-pfr-mc)# api provider 1 priority 3000
Router(config-pfr-mc-api-provider)# host-address 10.1.2.2 key-chain PFR_HOST
Router(config-pfr-mc-api-provider)# exit
Router(config-pfr-mc)# api provider 2 priority 4000
Router(config-pfr-mc-api-provider)# host-address 10.2.2.2 key-chain PFR_HOST
priority 3000
Router(config-pfr-mc-api-provider)# host-address 10.2.2.3 key-chain PFR_HOST
priority 4000
Router(config-pfr-mc-api-provider)# end
Router# show pfr api provider detail
Router# show pfr master policy dynamic
Router# show pfr master prefix 10.1.1.0/24 report
参考資料
シスコのテクニカル サポート
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パフォーマンス ルーティングのアプリケーション インターフェイスの機能情報
表 3 に、この機能のリリース履歴を示します。
プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表 3 には、一連のソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入されたソフトウェア リリースだけが記載されています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。
表 3 パフォーマンス ルーティングのアプリケーション インターフェイスの機能情報
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パフォーマンス ルーティング:アプリケーション インターフェイス |
12.4(15)T |
パフォーマンス ルーティング:アプリケーション インターフェイス機能は、PfR アプリケーション インターフェイスに対応しています。アプリケーション インターフェイスは、アプリケーションに関連するトラフィックを最適化するためにアプリケーションとネットワークの間の通信とメッセージングのモードを定義します。アプリケーションが PfR とのインターフェイスを確立するには、プロバイダーを PfR マスター コントローラに登録する必要があります。また、アプリケーション インターフェイスを使用して PfR と通信するアプリケーションを実行しているプロバイダー ネットワーク内にあるホスト デバイスを、IP アドレスとキー チェーン パスワードを使用して PfR マスター コントローラで設定する必要があります。 この機能により、次のコマンドが導入または変更されました。 api provider(PfR) 、 debug pfr api 、 host-address(PfR) 、 show pfr api provider 、 show pfr master policy 、および show pfr master prefix |
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