この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
イーサネット Operations, Administration, and Maintenance(OAM; 運用管理およびメンテナンス)は、イーサネット Metropolitan Area Network(MAN; メトロポリタン エリア ネットワーク)およびイーサネット WAN の設置、モニタリング、トラブルシューティングのためのプロトコルで、Open Systems Interconnection(OSI; 開放型システム間相互接続)モデルのデータ リンク層の新しいオプション サブレイヤを使用します。このプロトコルによって提供される OAM の機能には、ディスカバリ、リンク モニタリング、リモート障害検知、リモート ループバック、および Cisco Proprietary Extension(シスコ独自の拡張機能)があります。
イーサネットが MAN および WAN テクノロジーとして使用されるようになり、大規模な導入のための統合的管理の必要性が高まっています。イーサネットが公衆 MAN や WAN へと拡大するには、従来のエンタープライズ ネットワークのみを中心としたイーサネットの運用に加え、新しい要件に対応する必要があります。イーサネット テクノロジーが、エンタープライズ ネットワークよりはるかに大規模で複雑なネットワークと、広範なユーザ ベースを持つサービス プロバイダーの領域に拡大するのに伴い、リンク アップタイムの運用管理が不可欠になっています。
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。この章に記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「イーサネット OAM の使用に関する機能情報」 を参照してください。
Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、Cisco Catalyst OS ソフトウェア イメージ、および Cisco IOS XE ソフトウェア イメージの各サポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
イーサネット OAM を設定するには、次の概念を理解する必要があります。
• 「Cisco IOS におけるイーサネット OAM の実装」
• 「IEEE 802.3ah Link Fault RFI Support」
イーサネット OAM は、メトロ イーサネット ネットワークおよびイーサネット WAN の設置、モニタリング、トラブルシューティングのためのプロトコルです。イーサネット OAM は、OSI モデルのデータ リンク層の新しいオプション サブレイヤを使用します。イーサネット OAM は、全二重方式ポイントツーポイントまたはエミュレートされたポイントツーポイント イーサネット リンクに実装できます。OAM は、システム全体に実装する必要はなく、システムの一部(指定されたインターフェイス)に導入できます。
通常のリンク動作には、イーサネット OAM は必要ありません。OAM フレーム(別名:OAM Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット))は、低速プロトコル宛先 MAC アドレス(0180.c200.0002)を使用します。OAM フレームは MAC サブレイヤで代行受信され、イーサネット ネットワーク内で複数のホップに伝播されません。
イーサネット OAM は、必要帯域幅が小さく、比較的低速なプロトコルであり、最大フレーム転送速度が 10 フレーム/秒なので、通常動作への影響はわずかです。ただし、リンク モニタリングをイネーブルにした場合、CPU はエラー カウンタを頻繁にポーリングする必要があるため、ポーリング対象のインターフェイス数が増加すれば、必要な CPU サイクル数も比例して大きくなります。
イーサネット OAM は、主に OAM クライアントと OAM サブレイヤの 2 つのコンポーネントで構成されています。次の 2 つの項では、これらのコンポーネントを説明します。
OAM クライアントは、リンク上でイーサネット OAM を確立および管理します。また OAM サブレイヤのイネーブル化と設定を行います。OAM ディスカバリ フェーズ中にリモート ピアから受信する OAM PDU をモニタし、ローカルおよびリモート状態、さらには設定値に基づいて、リンク上で OAM 機能をイネーブルにします。ディスカバリ フェーズが(安定した状態で)終了した後、OAM クライアントは OAM PDU に対する応答規則および OAM リモート ループバック モードを管理します。
OAM サブレイヤは、MAC クライアント(またはリンク集約)などの上位サブレイヤに対するインターフェイスと、下位 MAC 制御サブレイヤに対するインターフェイスの、2 つの標準 IEEE 802.3 MAC サービス インターフェイスを提供します。OAM サブレイヤは OAM クライアント専用インターフェイスとして機能し、クライアントとの間で OAM 制御情報と OAM PDU を送受信します。
OAM サブレイヤは、制御 ブロック、マルチプレクサおよび パケット パーサー(p-parser)の 3 つのコンポーネントで構成されます。各コンポーネントについては、次のとおりです。
制御ブロックは、OAM クライアントとその他の OAM サブレイヤ内部ブロックとの間にインターフェイスを提供します。制御ブロックには、リモート OAM ピアの存在と機能を検出するディスカバリ プロセスが組み込まれています。また、マルチプレクサへの OAM PDU の送信を制御する送信プロセスと、p-parser からの OAM PDU の受信を制御する一連の規則を備えています。
マルチプレクサは、MAC クライアント、制御ブロック、および p-parser から生成される(または中継される)フレームを管理します。マルチプレクサは、MAC クライアントで生成されたフレームをそのまま通過させます。これにより、制御ブロックによって生成された OAM PDU が、たとえば MAC サブレイヤなどの下位サブレイヤに渡されます。同様にマルチプレクサは、インターフェイスが OAM リモート ループバック モードの場合、p-parser からのループバック フレームを同じ下位のサブレイヤに渡します。
p-parser はフレームを、OAM PDU、MAC クライアント フレームまたはループバック フレームとして分類し、各クラスを適切なエンティティに送信します。OAM PDU は、制御ブロックに送信されます。MAC クライアント フレームは、上位サブレイヤに送信されます。ループバック フレームは、マルチプレクサに送信されます。
Cisco IOS におけるイーサネット OAM の実装は、イーサネット OAM シムおよびイーサネット OAM モジュールで構成されます。
イーサネット OAM シムは、イーサネット OAM モジュールとプラットフォーム コードを接続するシン レイヤで、プラットフォーム コード(ドライバ)に実装されています。シムはまた制御信号によって、イーサネット OAM モジュールに、ポート ステートおよびエラー条件を通知します。
コントロール プレーン内に実装されたイーサネット OAM モジュールは、OAM クライアントに加え、OAM サブレイヤの制御ブロック機能を処理します。このモジュールは、制御信号によって、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)および Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)/プログラマチック インターフェイスと相互作用します。さらにこのモジュールは、OAM PDU フロー経由で、イーサネット OAM シムと相互作用します。
IEEE 802.3ah『 Ethernet in the First Mile 』では、OAM 機能として、ディスカバリ、リンク モニタリング、リモート障害検知、リモート ループバックおよび Cisco Proprietary Extension が定義されています。
ディスカバリは、イーサネット OAM の最初のフェーズで、ネットワーク内のデバイスとその OAM 機能を識別します。ディスカバリは、OAM PDU の情報を使用します。ディスカバリ フェーズでは、次の情報が、情報 OAM PDU として定期的にアドバタイズされます。
• OAM モード:リモート OAM エンティティに伝送されます。このモードはアクティブまたはパッシブのいずれかが可能で、これをもとにデバイス機能を判断できます。
• OAM 設定(機能):ローカル OAM エンティティの機能をアドバタイズします。この情報により、ピアはどのような機能(例:ループバック機能など)がサポートされ、アクセスが可能か判断できます。
• OAM PDU 設定:受信および配信する OAM PDU の最大サイズが含まれています。この情報は、10 フレーム/秒のレート制限とともに使用して、OAM トラフィックに割り当てられる帯域幅の制限に使用することができます。
• プラットフォーム アイデンティティ:Organization Unique Identifier(OUI; 組織固有識別子)および 32 ビットのベンダー固有情報の組み合わせです。OUI の割り当ては IEEE によって管理され、通常 MAC アドレスの最初の 3 バイトとなります。
ディスカバリには、ローカル ステーションがピアの OAM エンティティの設定を許可または拒否できるオプションのフェーズがあります。たとえばノードによっては、パートナーに対して管理ネットワークへのアクセスを許可するには、そのパートナーがループバック 機能をサポートしている必要があることがあります。これらのポリシーに関する意思決定は、ベンダー固有の拡張として実装することができます。
イーサネット OAM のリンク モニタリングは、さまざまな状況でリンク障害を検出し、表示します。リンク上で問題が検出された場合、リンク モニタリングは、イベント通知 OAM PDU を使用して、リモート OAM エンティティにイベントを送信します。エラー イベントには次のものがあります。
• エラー シンボル期間(エラー シンボル/秒):指定された期間内に発生したシンボル エラー数がしきい値を超過した。これらのエラーはシンボル エラーをコーディングします。
• エラー フレーム(エラー フレーム/秒):指定された期間内に検出されたフレーム エラー数が、しきい値を超過した。
• エラー フレーム期間( n フレームごとのエラー フレーム):最終の n フレームで発生したフレーム エラーが、しきい値を超過した。
• エラー フレーム秒のサマリー( m 秒ごとのエラー秒):最後の m 秒間のエラー秒数(1 つ以上のフレーム エラーが検出された 1 秒間隔)が、しきい値を超過した。
IEEE 802.3ah OAM は、どの OAM PDU も保証配信を行わないので、通知失敗の可能性を小さくするために、イベント通知 OAM PDU を複数回送信することがあります。重複イベントの認識には、シーケンス番号が使用されます。
イーサネットで品質が徐々に劣化して接続に障害が生じる場合は、検出が困難です。イーサネット OAM は、OAM エンティティが、このような障害状態を OAM PDU の特定のフラグによってピアに伝達するメカニズムを提供します。伝達可能な障害状態は、次のとおりです。
• Link Fault:受信側での信号消失の検出(例:ピアのレーザーの誤動作)。Link Fault は、情報 OAM PDU に入って毎秒 1 回送信されます。Link Fault は、物理サブレイヤが独立して信号を送受信できる場合にのみ、適用されます。
• Dying Gasp:回復不可能な状況の発生(例:電源の故障)。このタイプの状況はベンダー固有です。障害状態に関する通知は、即座に、継続的に送信することができます。
• Critical Event:指定されていない重要イベントの発生。このタイプのイベントはベンダー固有です。Critical Event は、即座に、継続的に送信することができます。
OAM エンティティは、ループバック制御 OAM PDU を使用して、ピアをループバック モードにすることができます。ループバック モードは、管理者が設置時またはトラブルシューティング時に、リンク品質を確認するのに役立ちます。ループバック モードでは、OAM PDU およびポーズ フレーム以外のフレームを受信すると、そのフレームを同じポートから送り返します。ループバック状態が OAM セッションを維持する間、OAM PDU を定期的に交換し続ける必要があります。
ループバック コマンドは、情報 OAM PDU の状態フィールドでループバック状態を示して応答することで、確認応答になります。この確認応答を受け取ることによって、管理者は、たとえばネットワーク セグメントがサービス レベル 契約を満たせるかどうかを推定できます。確認応答を使用して、遅延、ジッタ、およびスループットのテストができます。
インターフェイスは、リモート ループバック モードに設定されている場合、スパニング ツリー プロトコル(STP)や Open Shortest Path First(OSPF)などの、他のレイヤ 2 またはレイヤ 3 プロトコルに参加しません。これは、2 つの接続されたポートがループバック セッションに存在する場合、OAM PDU 以外のフレームは、ソフトウェア処理のために CPU に送信されないからです。OAM PDU フレーム以外のフレームは、MAC レベルでループ バックされるかまたは MAC レベルで破棄されます。
ユーザの視点から、ループバック モードのインターフェイスは、リンクアップ状態にあります。
イーサネット OAM を使用すると、ベンダーは独自の Type-Length-Value(TLV)フィールドを作成できるようになり、それによって、プロトコルを拡張できます。
イーサネット OAM メッセージや OAM PDU は、標準長のタグなしのイーサネット フレーム(標準フレーム長:64 ~ 1518 バイト)です。2 つのピア間で交換される最大 OAM PDU フレーム サイズは、ディスカバリ フェーズでネゴシエートされます。
OAM PDU には、常に低速プロトコルの宛先アドレス(0180.c200.0002)と Ethertype = 8809 が設定されています。これらは複数のホップには伝播されず、最大伝送速度は毎秒 10 OAM PDU にハードセットされています。OAM PDU タイプによっては、低品質のリンク上で正常に到達する可能性を増やすために、複数回送信することがあります。
次の 4 種類の OAM メッセージがサポートされています。
• 情報 OAM PDU:ディスカバリに使用される可変長の OAM PDU。この OAM PDU には、ローカル、リモートおよび組織固有の情報が含まれます。
• イベント通知 OAM PDU:リンク モニタリングに使用される可変長の OAM PDU。このタイプの OAM PDU は、ハイビット エラーなどの場合に、正常に到達する機会を増やすために、複数回送信することがあります。イベント通知 OAM PDU は、生成時にタイム スタンプを含めることができます。
• ループバック制御 OAM PDU:リモート ループバック コマンドのイネーブル化とディセーブル化に使用される、64 バイトの固定長フレームです。
IEEE 802.3ah Link Fault RFI Support 機能では、対象のポートをポート単位で設定した後、Link Fault Status フラグが設定された OAM PDU 制御要求パケットを受信すると、設定されたポートがブロッキング状態に切り替わります。ブロッキング状態で、ポートは OAM PDU を受信し続け、リモート リンク ステータスを検出して、リモートリンクが動作するようになると自動的にブロッキング状態から回復します。Link Fault Status フラグがゼロまたは FALSE に設定された OAM PDU を受信すると、ポートはイネーブルになり、ポート上に設定されたすべての VLAN が「forwarding」に設定されます。
(注) イーサネット OAM のタイムアウト期間を、許容される最小値である 2 秒に設定すると、ポートがブロックからブロック解除へ移行するときに、イーサネット OAM セッションが一時的にドロップされることがあります。この処理はデフォルトでは発生しません。デフォルトのタイムアウト値は 5 秒です。
IEEE 802.3ah Link Fault RFI Support 機能がリリースされるまでは、Link Fault Status フラグが設定された OAM PDU 制御要求パケットを受信した場合、次の 3 つの処理のうちの 1 つが行われました。
• ポートがエラー ディセーブル状態の場合、ポートは、ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)パケットを含め、パケットを送受信しませんでした。エラー ディセーブル状態の場合、リンクはエラー ディセーブル タイムアウト期間が経過すると自動的に回復しますが、リモート リンクが動作するようになっても、自動的に回復できません。
• 警告メッセージが表示されるかログに記録され、ポートは動作可能なままになります。
• Link Fault Status フラグは無視されます。
CLI コマンド ethernet oam remote-failure action の新しいキーワード error-block-interface は、IEEE 802.3ah Link Fault RFI Support 機能とともに導入されました。このコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Carrier Ethernet Command Reference 』を参照してください。
イーサネット connectivity fault management(CFM)は、サービスインスタンスごとのエンドツーエンド イーサネット レイヤ OAM プロトコルで、予防的な接続モニタリング、障害検証、および障害分離の機能が含まれています。エンドツーエンドとは、provider edge(PE)から PE または customer edge(CE)から CE 間です。サービス インスタンス単位とは、VLAN 単位を意味します。
イーサネット CFM の詳細については、『 Ethernet Connectivity Fault Managementt 』を参照してください。
イーサネット OAM を設定するには、次のタスクを実行します。
• 「インターフェイスでのイーサネット OAM のイネーブル化」
• 「リンク モニタリング セッションのディセーブル化およびイネーブル化」
• 「テンプレートを使用したグローバル イーサネット OAM オプションの設定」
• 「Link Fault RFI Support のためのポートの設定」
4. ethernet oam [ max-rate oampdus | min-rate num-seconds | mode { active | passive } | timeout seconds ]
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ethernet oam [ max-rate oampdus | min-rate num-seconds | mode { active | passive } | timeout seconds ] |
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イーサネット OAM をイネーブルにした場合、リンク モニタリングはデフォルトでイネーブルです。リンク モニタリング セッションをディセーブルおよびイネーブルにするためには、次のタスクを実行します。
4. ethernet oam [ max-rate oampdus | min-rate num-seconds | mode { active | passive } | timeout seconds ]
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ethernet oam [ max-rate oampdus | min-rate num-seconds | mode { active | passive } | timeout seconds ] |
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no ethernet oam link-monitor supported |
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ethernet oam link-monitor supported |
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リンク モニタリング動作は、イーサネット OAM がインターフェイス上でイネーブルの場合、自動的に開始します。リンク モニタリング動作が停止した場合、インターフェイスはイベント通知 OAM PDU をアクティブに送受信しません。この項では、リンク モニタリング 動作の停止と開始の方法について説明します。
4. ethernet oam [ max-rate oampdus | min-rate num-seconds | mode { active | passive } | timeout seconds ]
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ethernet oam [ max-rate oampdus | min-rate num-seconds | mode { active | passive } | timeout seconds ] |
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no ethernet oam link-monitor on |
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リンク モニタリング オプションを指定するには、このオプションのタスクを実行します。ステップ 4 ~ 10 は、任意の順序で実行できます。
4. ethernet oam [ max-rate oampdus | min-rate num-seconds | mode { active | passive } | timeout seconds ]
5. ethernet oam link-monitor high-threshold action error-disable-interface
6. ethernet oam link-monitor frame { threshold { high { none | high-frames } | low low-frames } | window milliseconds }
7. ethernet oam link-monitor frame-period { threshold { high { none | high-frames } | low low-frames } | window frames }
8. ethernet oam link-monitor frame-seconds { threshold { high { none | high-frames } | low low-frames } | window milliseconds }
9. ethernet oam link-monitor receive-crc { threshold { high { high-frames | none } | low low-frames } | window milliseconds }
10. ethernet oam link-monitor transmit-crc { threshold { high { high-frames | none } | low low-frames } | window milliseconds }
11. ethernet oam link-monitor symbol-period { threshold { high { none | high-symbols } | low low-symbols } | window symbols }
複数のイーサネット OAM インターフェイス上で、オプションの共通セットの設定に使用するテンプレートを作成するには、次のタスクを実行します。ステップ 4 ~ 10 はオプションです。また任意の順序で実行できます。この手順を繰り返して、別のオプションを設定することができます。
4. ethernet oam link-monitor receive-crc { threshold { high { high-frames | none } | low low-frames } | window milliseconds }
5. ethernet oam link-monitor transmit-crc { threshold { high { high-frames | none } | low low-frames } | window milliseconds }
6. ethernet oam link-monitor symbol-period { threshold { high { none | high-symbols } | low low-symbols } | window symbols }
7. ethernet oam link-monitor high-threshold action error-disable-interface
8. ethernet oam link-monitor frame { threshold { high { none | high-frames } | low low-frames } | window milliseconds }
9. ethernet oam link-monitor frame-period { threshold { high { none | high-frames } | low low-frames } | window frames }
10. ethernet oam link-monitor frame-seconds { threshold { high { none | high-frames } | low low-frames } | window milliseconds }
受信した OAM PDU 制御要求パケットで、Link Fault Status フラグが設定されている場合、ポートをブロッキング状態にするには、次のタスクを実行します。
4. ethernet oam remote-failure { critical-event | dying-gasp | link-fault } action { error-block-interface | error-disable-interface }
次の例では、テンプレートを使用してイーサネット OAM オプションを設定し、インターフェイスを設定することで設定を上書きする手順を示します。この例では、ネットワークは、カスタマー エッジ デバイスとプロバイダー エッジ デバイスとの間で、ギガビット イーサネット インターフェイスをサポートしています。
次では、さまざまなイーサネット OAM 設定およびアクティビティを検証する手順の例を示します。
次では、ローカル OAM クライアント(ギガビット イーサネット インターフェイス Gi6/1/1)が、リモート クライアント(MAC アドレス 0012.7fa6.a700、シスコの OUI、OUI 00000C)とのセッションを実行する例を示します。リモート クライアントはアクティブで、OAM セッションでリンク モニタリングとリモート ループバックを実行する機能が確立されています。
次では、ローカル クライアントとリモート ピアの OAM ディスカバリ ステータスを検証する例を示します。
次では、情報 OAM PDU とローカルおよびリモートの障害に関する統計情報を検証する例を示します。
次では、ローカル クライアント上でリンク モニタリング設定とステータスを検証する例を示します。例の中で、強調されている Status フィールドは、リンク モニタリング ステータスがサポートされ、イネーブルであることを示します。
次では、ローカル クライアント インターフェイス Gi6/1/1 が、リモート クライアントに接続されている例を示します。Mode フィールドと Capability フィールドの値に注意してください。
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『 Cisco IOS Carrier Ethernet Configuration Guide 』の「 Configuring Ethernet Connectivity Fault Management in a Service Provider Network 」 |
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『 Cisco IOS Carrier Ethernet Configuration Guide 』の「 Configuring Ethernet Local Management Interface 」 |
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『 Cisco IOS Carrier Ethernet Configuration Guide 』の「 Configuring Ethernet Local Management Interface at a Provider Edge 」 |
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この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。 |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
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この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
次に示すコマンドは、このモジュールに記載されている機能または機能群において、新たに導入または変更されたものです。これらのコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Carrier Ethernet Command Reference 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/cether/command/reference/ce_book.html )を参照してください。すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、 http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、 http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/allreleasemcl/all_book.html にある『 Cisco IOS Master Command List, All Releases 』を参照してください。
• clear ethernet oam statistics
• ethernet oam link-monitor frame
• ethernet oam link-monitor frame-period
• ethernet oam link-monitor frame-seconds
• ethernet oam link-monitor high-threshold action
• ethernet oam link-monitor on
• ethernet oam link-monitor receive-crc
• ethernet oam link-monitor supported
• ethernet oam link-monitor symbol-period
• ethernet oam link-monitor transmit-crc
• ethernet oam remote-failure action
• ethernet oam remote-loopback
• ethernet oam remote-loopback(インターフェイス)
表 1 に、この章に記載されている機能および具体的な設定情報へのリンクを示します。次の表には、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH、Cisco IOS Release 12.4(15)T2,、および Cisco IOS Release 12.2(33)SXI 以降のリリースで新たに導入または変更された機能のみが記載されています。
ここに記載されていないこのテクノロジーの機能情報については、『 Cisco IOS Carrier Ethernet Features Roadmap 』を参照してください。
ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。
Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator により、どの Cisco IOS、Catalyst OS、および Cisco IOS XE ソフトウェア イメージが特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートするか調べることができます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表 1 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースでもサポートされます。
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イーサネット OAM は、メトロ イーサネット ネットワークおよびイーサネット WAN の設置、モニタリング、トラブルシューティングのためのプロトコルです。イーサネット OAM は、OSI モデルのデータ リンク層の新しいオプション サブレイヤを使用します。このプロトコルによって提供される OAM の機能には、ディスカバリ、リンク モニタリング、リモート障害検知、リモート ループバック、および Cisco Proprietary Extension(シスコ独自の拡張機能)があります。 この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。 • 「Cisco IOS におけるイーサネット OAM の実装」 イーサネット OAM 機能は、Cisco IOS Release 12.4(15)T に統合されています。 イーサネット OAM 機能は、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されています。 次のコマンドが、新たに導入または変更されました。 clear ethernet oam statistics、debug ethernet oam、ethernet oam、ethernet oam link-monitor frame、ethernet oam link-monitor frame-period、ethernet oam link-monitor frame-seconds、ethernet oam link-monitor high-threshold action、ethernet oam link-monitor on、ethernet oam link-monitor receive-crc、ethernet oam link-monitor supported、ethernet oam link-monitor symbol-period、ethernet oam link-monitor transmit-crc、ethernet oam remote-loopback、ethernet oam remote-loopback(インターフェイス)、show ethernet oam discovery、show ethernet oam statistics、show ethernet oam status、show ethernet oam summary、source template(eoam)、template(eoam) |
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IEEE 802.3ah Link Fault RFI Support 機能では、対象のポートをポート単位で設定した後、Link Fault Status フラグが設定された OAM PDU 制御要求パケットを受信すると、設定されたポートがブロッキング状態に切り替わります。ブロッキング状態で、ポートは OAM PDU を受信し続け、リモート リンク ステータスを検出して、リモートリンクが動作するようになると自動的にブロッキング状態から回復します。 |