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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)上のダイナミック エコー タイマーをイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで、 gprs gtp echo-timer dynamic enable コマンドを使用します。ダイナミック エコー タイマーをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp echo-timer dynamic enable
no gprs gtp echo-timer dynamic enable
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GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)パスがアクティブになるには、Serving GPRS Support Node(SGSN)がアクティブである必要があります。SGSN がアクティブになっていることを確認するために、GGSN と SGSN の間でエコー メッセージが交換されます。GGSN では、別の方式のエコー メッセージ タイミングもサポートされていますが、基本エコー フローは、GGSN が SGSN にエコー要求メッセージを送信するときに開始されます。SGSN によって、対応するエコー応答メッセージが GGSN に対して返信されます。
GGSN において、特定の回数(値は設定可能)のリトライ後にも応答が受信されなかった場合、GGSN によって SGSN がアクティブでないと見なされます。これは GTP パスに障害が発生していることを意味するので、GGSN によって、そのパスに関連するすべての Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト要求がクリアされます。
GGSN では、デフォルト エコー タイマーとダイナミック エコー タイマーという、2 種類のエコー タイミング方式がサポートされています。
GGSN のデフォルト エコー タイマーでは、ネットワークの輻輳に対応するように設定することは不可能なので、GTP パスがあまりに早くクリアされてしまう可能性があります。ダイナミック エコー タイマー機能を使用すれば、GGSN が、ネットワークの輻輳期間中における GTP パスを、デフォルト エコー タイマーより高度に管理できます。GGSN によるダイナミック エコー タイミングの実行をイネーブルにするには、 gprs gtp echo-timer dynamic enable コマンドを使用します。
ダイミック エコー タイマーは、GGSN 内のデフォルト エコー タイマーを基盤にしています。比較のために、デフォルト エコー タイマーの説明を次に示します。
デフォルト エコー タイマーの設定では、次のコマンドを使用します。
• gprs gtp n3-requests :GGSN によるエコー要求メッセージの最大送信試行回数を指定します。デフォルトは 5 回です。
• gprs gtp path-echo-interval :GGSN がエコー要求メッセージを送信する前に待機する時間を秒数で指定します。デフォルトは 60 秒です。
• gprs gtp t3-response :パス エコー インターバルの期限が切れてもエコー応答が受信されなかった後に、エコー要求メッセージを再送信する前に GGSN が待機する時間を秒数で指定します。デフォルトは 1 秒です。
パス エコー インターバル( gprs gtp path-echo-interva l コマンドで指定。デフォルトは 60 秒)内にエコー応答が GGSN によって受信された場合、60 秒(または、 gprs gtp path-echo-interval コマンドで設定した時間)後に GGSN によってエコー要求メッセージが再度送信されます。このメッセージ フローは、指定されたパス エコー インターバル内に GGSN によってエコー応答メッセージが受信される限り、続きます。
パス エコー インターバル内に GGSN によるエコー応答メッセージが受信できなかった場合、N3-requests カウンタ数( gprs gtp n3-requests コマンドで指定。デフォルトは 5)に達するまで GGSN によってエコー要求メッセージが再送信されます。最初の要求メッセージが N3-requests カウンタ数に含まれるため、リトライ数の総計は N3-1 になります。T3 タイマーは、リトライごとに 2 の倍数で増分されます(倍数値は設定できません)。
たとえば、N3 がデフォルトの 5 に、T3 がデフォルトの 1 に設定されている場合、GGSN によって、4 回のエコー要求メッセージが再送信されることになります(最初の要求+4 回のリトライ = 5)。T3 時間は、エコー要求が追加されるたびに、2 秒の倍数で増分されます。その結果、GGSN によるメッセージの再送信は、2 秒後、4 秒後、8 秒後、および 16 秒後に実行されます。N3-requests カウンタの期間内に GGSN によってエコー応答メッセージが受信できなかった場合、GGSN によって GTP パスがクリアされ、すべての PDP コンテキストが削除されます。
上記例では、最初の要求メッセージが送信されてから GTP パスがクリアされるまでの総経過時間は、60 + 2 + 4 + 8 + 16 = 90 秒となります。
ここでの 60 は、パス エコー インターバルの初期値であり、残りの 4 つの期間は、後続のリトライに対する T3 タイマーの増分数です。
ダイナミック エコー タイマー方式は、計算した Round-Trip Time(RTT; ラウンドトリップ時間)、および、設定可能な倍数または RTT 統計に適用する乗数を使用する点で、GGSN 上のデフォルト エコー タイマー方式とは異なります。
ダイナミック エコー タイマーの設定では、次のコマンドを使用します。
• gprs gtp echo-timer dynamic enable :GGSN 上のダイナミック エコー タイマーをイネーブルにします。
• gprs gtp echo-timer dynamic minimum :ダイナミック エコー タイマーの最小期間(秒単位)を指定します。RTT がこの値より小さい場合、GGSN では、このコマンドで設定された値が使用されます。
• gprs gtp echo-timer dynamic smooth-factor :パス エコー インターバル内に SGSN からの応答が受信できなかった場合に、ダイナミック エコー タイマーが、リトライを送信するまで待機する時間を計算する際に使用する乗数を設定します。
• gprs gtp n3-requests :GGSN によるエコー要求メッセージの最大送信試行回数を指定します。デフォルトは 5 回です。
• gprs gtp path-echo-interval :GGSN がエコー応答の受信を要求する期間を秒数で指定します。これは、GGSN がエコー要求メッセージを再送信するまで待機する期間です。デフォルトは 60 秒です。
ダイナミック エコー タイマー機能によって使用される RTT 統計は、GGSN によって計算されます。RTT とは、特定のエコー要求メッセージを送信してから対応するエコー応答メッセージを受信するまでの期間です。RTT は、受信される最初のエコー応答に対して計算され、その統計は GGSN によって記録されます。RTT 値は非常に小さな数値になってしまう可能性があるため、ダイナミック エコー タイマーによって使用される最小時間が用意されています。この値は、 gprs gtp echo-timer dynamic minimum コマンドによって設定します。
パス エコー インターバル内に GGSN によってエコー応答メッセージが受信できなかった場合、GGSN は再送信を行うか、パス エラー モードになります。パス エラー モード中は、GGSN によって、T-dynamic と呼ばれる値が使用されます。T-dynamic は、dynamic minimum か、スムース係数を乗じた RTT 統計のうち、どちらか大きい方の値です。
基本的に、T-dynamic は、GGSN 上のデフォルト エコー タイマー方式で使用される gprs gtp t3-response コマンドの使用に代わるものです。T-dynamic タイマーは、N3-requests カウンタ数に達するまで(N3-requests カウンタ数には、最初の要求メッセージが含まれます)、リトライごとに 2 の倍数で増分されます(繰り返しますが、この倍数は設定できません)。
たとえば、RTT が 6 秒、N3 が 5、スムース係数が 3 に設定されている場合、GGSN では、パス エラー モードで 4 回のエコー要求メッセージが再送信されます。T-dynamic 値は 18(RTT x スムース係数)なので、GGSN によるリトライ エコー要求メッセージの送信は、36 秒後、72 秒後、144 秒後、および 288 秒後に実行されます。この期間内に GGSN によるエコー応答メッセージが受信できなかった場合、GGSN によって、GTP パスがクリアされ、すべての PDP コンテキストが削除されます。最初の要求メッセージが送信されてから GTP パスがクリアされるまでの総経過時間は、60 + 36 + 72 + 144 + 288 = 600 秒となります。
ここでの 60 は、パス エコー インターバルの初期値であり、残りの 4 つの期間は、後続のリトライに対する T-dynamic の増分数です。
次の例では、ダイナミック エコー タイマーをオンにし、最小値を 5 秒に設定し、スムース係数 3 を設定しています。
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GGSN が、ダイナミック エコー タイマーのリトライを送信するまで待機する時間を計算するために使用する乗数を設定します。 |
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ダイナミック エコー タイマーによって使用される最小期間を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp echo-timer dynamic minimum コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp echo-timer dynamic minimum number
no gprs gtp echo-timer dynamic minimum number
ダイナミック エコー タイマーの最小期間(1 ~ 60 秒)。値は整数にする必要があります。デフォルト値は 5 秒です。 |
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ダイナミック エコー タイマー(T-dynamic とも呼ばれる)によって使用される最小期間を指定するには、このコマンドを使用します。Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)による Round-Trip Time(RTT; ラウンドトリップ時間)統計の現行の計算結果(スムース係数を乗じる)が、設定された dynamic minimum より小さい場合、GGSN によって、設定された minimum が T-dynamic として使用されます。
ダイナミック エコー タイマー機能によって使用される RTT 統計は、GGSN によって計算されます。RTT とは、特定のエコー要求メッセージを送信してから対応するエコー応答メッセージを受信するまでの期間です。RTT は、受信される最初のエコー応答に対して計算され、その統計は GGSN によって記録されます。RTT 値は非常に小さな数値になってしまう可能性があるため、ダイナミック エコー タイマーによって使用される最小時間が用意されています。この値は、 gprs gtp echo-timer dynamic minimum コマンドによって設定します。
パス エコー インターバル中に GGSN による Serving GPRS Support Node(SGSN)からのエコー応答メッセージの受信ができなかった場合、GGSN は再送信を行うか、パス エラー モードになります。パス エラー モード中は、GGSN によって、T-dynamic と呼ばれる値が使用されます。T-dynamic は、dynamic minimum か、スムース係数を乗じた RTT 統計のうち、どちらか大きい方の値です。
基本的に、T-dynamic は、GGSN 上のデフォルト エコー タイマー方式で使用される gprs gtp t3-response コマンドの使用に代わるものです。T-dynamic タイマーは、N3-requests カウンタ数に達するまで(N3-requests カウンタ数には、最初の要求メッセージが含まれます)、リトライごとに 2 の倍数で増分されます(繰り返しますが、この倍数は設定できません)。
(注) GGSN 上のダイナミック エコー タイマーの詳細については、gprs gtp echo-timer dynamic enable コマンドの「使用上のガイドライン」を参照してください。
次の例では、ダイナミック エコー タイマーをオンにし、最小値を 6 秒に設定し、スムース係数 2 を設定しています。
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GGSN が、ダイナミック エコー タイマーのリトライを送信するまで待機する時間を計算するために使用する乗数を設定します。 |
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、ダイナミック エコー タイマーのリトライを送信するまで待機する時間を計算する際に使用する乗数を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp echo-timer dynamic smooth-factor コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp echo-timer dynamic smooth-factor number
no gprs gtp echo-timer dynamic smooth-factor number
T-dynamic を計算するために、GGSN によって、Round-Trip Time(RTT; ラウンドトリップ時間)統計の乗数として使用される整数(1 ~ 100)。デフォルトは 2 です。 |
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ダイナミック エコー タイマーでは、T-dynamic と呼ばれるものを計算するために、スムース係数が使用されます。T-dynamic は、スムース係数に RTT(または gprs gtp echo-timer dynamic minimum で設定した値。いずれか大きい方)を乗じることによって計算します。
(注) ダイナミック エコー タイマーの動作の詳細については、gprs gtp echo-timer dynamic enable コマンドの「使用上のガイドライン」を参照してください。
次の例では、ダイナミック エコー タイマーをオンにし、最小値を 1 秒に設定し、スムース係数 2 を設定しています。
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要求に対する応答が受信されない場合にシグナリング要求メッセージを再送信するまで GGSN が待機する最初の時間を指定します。 |
Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、1 秒間に送信するエラー表示メッセージの最大数を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp error-indication-throttle コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp error-indication-throttle window-size size
no gprs gtp error-indication-throttle
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GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)のエラー表示メッセージは、GGSN が発見できない Packet Data Protocol(PDP)コンテキストのデータが GPRS Support Node(SGSN)によって送信される際に、GGSN によって SGSN に対して送信されます。エラー表示メッセージによって、PDP コンテキストが発見できないために SGSN はその終端の PDP コンテキストを消去できないことが、SGSN に通知されます。
GGSN によって 1 秒間に送信されるエラー表示メッセージの最大数を指定するには、 gprs gtp error-indication-throttle コマンドを使用します。これにより、GTP エラー メッセージの送信に対するフロー制御を実装できます。このコマンドによって、エラー表示メッセージが送信するたびに減少させられるカウンタの初期値が設定されます。カウンタがゼロになると、エラー表示メッセージの送信が GGSN によって停止されます。1 秒後、このカウンタは、GGSN によって設定済みのスロットル値にリセットされます。
このコマンドを発行しない場合、エラー表示スロットリングはイネーブルになりません。デフォルト値(エラー表示スロットリングがディセーブル)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(GGSN 上の CEF スイッチングをサポートすることを目的として)User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)のチェックサムを無視するように GGSN を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp ip udp ignore checksum global configuration コマンドを使用します。GGSN 上の UDP チェックサムに対する無視をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp ip udp ignore checksum
no gprs gtp ip udp ignore checksum
Cisco IOS Release 12.3(14)XU よりも前のリリースでは、デフォルトで UDP チェックサムが検証されます。
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このコマンドが、Cisco IOS Release 12.3(14)YU に組み込まれ、GGSN が UDP チェックサムを無視するようにデフォルトが変更されました。 |
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チェックサムの結果が非ゼロであった場合、UDP チェックサムの検証により、GGSN 上の CEF スイッチング処理の動作が禁止される可能性があります。そのため、GGSN 上の CEF スイッチングをイネーブルにしたい場合、GGSN が UDP チェックサムを無視する(デフォルト)ように設定されていることを確認します。
UDP チェックサムの検証が GGSN 上でイネーブルのままになっており、結果が非ゼロになった場合、GGSN に対して CEF スイッチングの設定をしていたとしても、GTP T-PDU にはプロセス スイッチングが行われます。
GGSN 上でプロセス スイッチングだけを使用している場合、 gprs gtp ip udp ignore checksum コマンドは使用できません。
(注) gprs gtp ip udp ignore checksum コマンドのデフォルト(UDP チェックサムは無視)を使用する際に、Cisco IOS Release 12.3(14)YU よりも前のイメージにダウングレードする場合、UDP チェックサムを無視するように GGSN を手動で設定する必要があります。Cisco IOS Release 12.3(14)YU よりも前のリリースでは、デフォルトで UDP チェックサムが GGSN によって検証されます。
スイッチング プロセスの詳細については、『 Cisco IOS Switching Services Configuration Guide 』を参照してください。
次に、GGSN 上の UDP チェックサム検証をディセーブルにする例を示します。
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GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)シグナリング パケットの IP Type of Service(ToS; タイプ オブ サービス)マッピングを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp map signalling tos コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp map signalling tos tos-value
no gprs gtp map signalling tos tos-value
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)によって送信される GTP シグナリング パケットの IP ToS マッピングを指定するには、 gprs gtp map signalling tos コマンドを使用します。値が高くなればなるほど、高いクラスのサービスがパケットに提供されます。
次に、IP ToS マッピング値に 3 を指定する例を示します。
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GGSN によって課金コンテナを閉じて CDR をアップデートする前にユーザの課金コンテナ内に保持される最大バイト数を指定します。 |
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トンネリング プロトコルを介して送信される GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)シグナリング メッセージおよびパケットを受信するために、Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)によって使用されるレシーブ バッファのサイズを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp n3-buffer-size コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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GGSN 上の GTP N3 バッファのサイズを指定するには、 gprs gtp n3-buffer-size コマンドを使用します。N3 バッファは、トンネリング プロトコルを介して送信される GTP シグナリング メッセージおよびパケットを受信するために GGSN によって使用されるレシーブ バッファです。N3 バッファ サイズの推奨値は、8192 バイト(デフォルト サイズ)です。
次に、バッファ サイズを 2084 バイトに指定する例を示します。
Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)による Serving GPRS Support Node(SGSN)に対するシグナリング要求の最大送信試行回数を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp n3-requests コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
no gprs gtp n3-requests requests
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gprs gtp n3-requests コマンドの値は、GGSN 上のすべてのシグナリング要求に対して使用されます。
GGSN では、デフォルト エコー タイマーとダイナミック エコー タイマーという、2 種類のエコー タイミング方式がサポートされています。 gprs gtp n3-requests コマンドは、いずれかの種類のエコー処理を実行するために、GGSN によって使用されます。
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トンネリング プロトコルを介して送信される GTP シグナリング メッセージおよびパケットを受信するために GGSN によって使用されるレシーブ バッファのサイズを指定します。 |
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要求に対する応答が受信されない場合にシグナリング要求メッセージを再送信するまで GGSN が待機する最初の時間を指定します。 |
パスが削除された後に Gateway GRPS Serving Node(GGSN)が統計情報を保存するパス エントリの最大数を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp path history コマンドを使用します。
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パスが削除された後に GGSN が統計情報を保存するパス エントリの数を設定するには、 gprs gtp path history コマンドを使用します。
次に、最大 250 エントリの統計情報を保存するように GGSN を設定する例を示します。
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SGSN または UDP ポート、またはその両方ごとのエコー要求を抑制するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp path sgsn コマンドを使用します。この設定を削除にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp path sgsn start-ip-address [ end-ip-address ] [ UDP port ] echo 0
no gprs gtp path sgsn start-ip-address [ end-ip-address ] [ UDP port ] echo 0
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SGSN または UDP ポート、またはその両方ごとにエコー要求をディセーブルにできます。この機能を使用すれば、オペレータは、GGSN からのエコー要求に応答する機能をまったく持っていない可能性がある GSN の課金や、特定の UDP ポート上で受信されたエコー要求だけを選択的にディセーブルにし、その一方で、他の SGSN のエコー要求は元の状態のままにすることが可能です。
新しいパスが作成されると、パス パラメータ、つまり宛先アドレスおよびポートがエコー要求の抑制時に設定された何らかの条件に合致しているかどうかが、GGSN によって確認されます。パラメータが条件に合致している場合、GGSN によって、そのパスのパス エコー インターバルが 0 に設定されます。合致していない場合、エコー要求の送信にグローバル パス エコー インターバル設定が使用されます。
次に、ある SGSN のエコー要求をディセーブルにする例を示します。
Router(config)# gprs gtp path sgsn 10.10.10.10 echo 0
Serving GPRS Support Node(SGSN)または課金ゲートウェイに対してエコー要求メッセージを送信する前に Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が待機する時間を秒数で指定するには、グローバル コンフィギュレーションモードで gprs gtp path-echo-interval コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp path-echo-interval interval
no gprs gtp path-echo-interval interval
GGSN がエコー要求メッセージを送信する前に待機する時間の秒数。60 ~ 65,535 秒の値を指定します。値 0 を指定すると、エコー要求機能がディセーブルになります。デフォルトは 60 秒です。 |
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GGSN では、デフォルト エコー タイマーとダイナミック エコー タイマーという、2 種類のエコー タイミング方式がサポートされています。 gprs gtp path-echo-interval コマンドは、いずれかの種類のエコー処理を実行するために、GGSN 上で使用されます。
GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)パスに障害が発生していないかどうかを確認するために SGSN または課金ゲートウェイに対してエコー要求メッセージを送信する前に GGSN が待機するインターバルを指定するには、 gprs gtp path-echo-interval コマンドを使用します。
(注) 0 を指定すると、GGSN 上のエコー要求の送信はディセーブルになります。
次に、GGSN が、エコー要求メッセージの送信前に 90 秒待機する例を示します。
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要求に対する応答が受信されない場合にシグナリング要求メッセージを再送信するまで GGSN が待機する最初の時間を指定します。 |
Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、セッションに対して、Packet Data Protocol(PDP)コンテキストをパージングする前に何らかのアクセス ポイントでアイドル状態のままでいることを許可する時間を秒単位で指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp pdp-context timeout idle コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp pdp-context timeout idle seconds [ uplink ]
no gprs gtp pdp-context timeout idle
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(8)XU1 に組み込まれ、uplink キーワード オプションが追加されました。 |
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GGSN では、RADIUS Idle-Timeout(アトリビュート 28)フィールドがサポートされています。Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)サーバによって送信されるアクセス要求パケット内にアトリビュート 28 値が存在する場合、同値が GGSN によって保存されます。PDP コンテキストが、セッション アイドル タイムアウト時間を超えてアイドル状態なっている場合、GGSN によって終了されます。
セッション アイドル タイマーに対して指定された時間は、セッションのすべての PDP コンテキストに対して適用されますが、セッション アイドル タイマーは、各 PDP コンテキストに対して開始されます。そのため、セッション アイドル タイマーは PDP ごとに存在しますが、タイマーの時間はセッションごとに存在します。
GGSN 上では、セッション アイドル タイマーをグローバルに、そして Access Point Name(APN; アクセス ポイント ネーム)で設定できます。 gtp pdp-context timeout idle アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによって APN レベルで設定した値は、 gprs gtp pdp-context timeout idle グローバル コンフィギュレーション コマンドによってグローバルに設定された値を上書きします。RADIUS サーバ上のユーザ プロファイルで設定した値は、APN で設定した値を上書きします。
(注) ある PDP コンテキスト用に開始されたセッション アイドル タイマーは、その PDP コンテキストの Transport Protocol Data Unit(TPDU)および GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)シグナリング メッセージによってリセットされます。たとえば、PDP コンテキスト アップデート要求が受信されると、その PDP コンテキストのセッション アイドル タイマーがリセットされます。
特定のユーザのセッション アイドル タイマーをディセーブルにするには、RADIUS サーバ上のユーザ プロファイルで、セッション アイドル時間を 0 に設定します。ユーザが RADIUS によって認証されている場合、そのセッション アイドル時間はディセーブルにできません。
(注) セッション アイドル タイムアウト(RADIUS アトリビュート 28)サポートの適用対象は、IP PDP、GGSN で終了される PPP PDP、および PPP 再生成 PDP (PPP L2TP PDP ではない)です。絶対セッション タイムアウト(アトリビュート 27)サポートの適用対象は、IP PDP と、GGSN で終了される PPP PDP(PPP Regen でも PPP L2TP PDP でもない)です。設定すると、セッション アイドル タイマーはすべての PDP コンテキスト上で開始され、絶対セッション タイマーはセッション上で開始されます。
(注) また、gprs idle-pdp-context purge-timer hours グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用することによって、アイドル タイマーをグローバルに設定できますが、2 つの方式を同時には設定できません。
次に、アイドル状態の PDP コンテキストを終了させる前に 18,000 秒間待機するように GGSN を設定する例を示します。
Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に何らかのアクセス ポイントで存在することを許可する時間を秒単位で指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp pdp-context timeout session コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp pdp-context timeout session seconds
no gprs gtp pdp-context timeout session
GGSN が、セッションに対して、何らかのアクセス ポイントで存在することを許可する時間(秒単位)。30 ~ 4294967 秒の値を指定します。 |
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gprs radius attribute session-timeout コマンドによってイネーブルにすると、GGSN によって RADIUS Session-Timeout(アトリビュート 27)がサポートされます。Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)サーバによって送信される Access-Accept パケットに格納されて受信されたアトリビュート タイムアウト値は、GGSN によって保存されます。また、セッション時間が絶対セッション タイマーとして設定された時間を超えると、そのセッションと、セッションに所属するすべての Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト(同じ International Mobile Subscriber Identity(IMSI)または Mobile Station(MS; モバイル ステーション)アドレスを持つ PDP コンテキスト)が、GGSN によって終了されます。
(注) セッション アイドル タイムアウト(RADIUS アトリビュート 28)サポートの適用対象は、IP PDP、GGSN で終了される PPP PDP、および PPP 再生成 PDP (PPP L2TP PDP ではない)です。絶対セッション タイムアウト(アトリビュート 27)サポートの適用対象は、IP PDP と、GGSN で終了される PPP PDP(PPP Regen でも PPP L2TP PDP でもない)です。設定すると、セッション アイドル タイマーはすべての PDP コンテキスト上で開始され、絶対セッション タイマーはセッション上で開始されます。
(注) アクティブ セッション タイムアウトには、gprs radius attribute session-timeout コマンドをイネーブルにする必要があります。
GGSN 上では、絶対セッション タイマーをグローバルに、そして Access Point Name(APN; アクセス ポイント ネーム)で設定できます。 gtp pdp-context timeout session アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによって APN レベルで設定した値は、 gprs gtp pdp-context timeout session グローバル コンフィギュレーション コマンドによってグローバルに設定した値を上書きします。RADIUS サーバ上のユーザ プロファイルで設定した値は、APN で設定した値を上書きします。
次に、86,400 秒を超えるセッションをすべて終了するように GGSN を設定する例を示します。
Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)上の GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)を介した PPP Packet Data Protocol(PDP)タイプのサポートに、PPP 特性を定義するバーチャル テンプレート インターフェイスを関連付けるには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp ppp vtemplate コマンドを使用します。GGSN 上の GTP の PPP バーチャル テンプレート インターフェイスの特性を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
PPP 特性が GGSN 上で定義されるバーチャル テンプレート インターフェイスの整数識別番号。この番号は、対応する interface virtual-template コマンドで設定される番号と一致させる必要があります。 |
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gprs gtp ppp vtemplate コマンドを設定する前に、必要な PPP 特性で、バーチャル テンプレート インターフェイスを設定する必要があります。PPP 特性を定義するバーチャル テンプレート インターフェイスに対して設定する番号は、 gprs gtp ppp vtemplate コマンドで指定する番号に対応させる必要があります。
次に、GGSN 上の 2 つのバーチャル テンプレート インターフェイス(GTP カプセル化用と PPP 用)を設定し、GGSN 上の GTP の PPP バーチャル テンプレート インターフェイスを指定する例を示します。
(注) PPP 用バーチャル テンプレート インターフェイスは、GTP カプセル化用の GPRS/UMTS バーチャル テンプレート インターフェイスとは異なるバーチャル テンプレート インターフェイスです。
最初のセクションのコマンドは、GTP 用 GPRS バーチャル テンプレート インターフェイスを設定しています。
次に、PPP 用バーチャル テンプレート インターフェイスを設定し、GGSN 上の GTP を介した PPP PDP タイプのサポート用バーチャル テンプレートを関連付ける例を示します。
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バーチャル アクセス インターフェイスの作成において動的に設定および適用可能なバーチャル テンプレート インターフェイスを作成します。 |
GGSN 上の再生成された PPP セッションのサポートに、PPP カプセル化用に設定されるバーチャル テンプレート インターフェイスを関連付けるには、 gprs gtp ppp-regeneration vtemplate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。GGSN 上の再生成された PPP セッション用 バーチャル テンプレート インターフェイスの特性を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp ppp-regeneration vtemplate number
no gprs gtp ppp-regeneration vtemplate
GGSN 上の PPP カプセル化を定義するバーチャル テンプレート インターフェイスの整数識別番号。この番号は、対応する interface virtual-template コマンドで設定される番号と一致させる必要があります。 |
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gprs gtp ppp-regeneration vtemplate コマンドを設定する前に、 encapsulation ppp コマンドを使用して、PPP カプセル化用バーチャル テンプレート インターフェイスを設定する必要があります。さらに、PPP カプセル化用バーチャル テンプレート インターフェイスで、 ip address negotiated コマンドおよび no peer neighbor-route コマンドを設定する必要もあります。
PPP カプセル化をサポートするためのバーチャル テンプレート インターフェイスに対して設定する番号は、 gprs gtp ppp-regeneration vtemplate コマンドで指定する番号に対応させる必要があります。
次に、GGSN 上の 2 つのバーチャル テンプレート インターフェイス(GGSN および SGSN 間の通信のための GTP カプセル化用と、PPP 再生成用)を設定する例を示します。PPP 再生成用バーチャル テンプレート インターフェイスでは、Layer 2 Tunneling Protocol(L2TP; レイヤ 2 トンネリング プロトコル)トンネルを介した GGSN から L2TP Network Server(LNS; L2TP ネットワーク サーバ)への PPP セッションの作成がサポートされています。
(注) PPP 再生成用バーチャル テンプレート インターフェイスは、PPP PDP タイプ サポート用および GTP カプセル化用 GPRS バーチャル テンプレート インターフェイスとは異なるバーチャル テンプレート インターフェイスです。
最初のセクションのコマンドは、GTP 用 GPRS バーチャル テンプレート インターフェイスを設定しています。
次に、PPP 再生成用バーチャル テンプレート インターフェイスを設定する例を示します。
(注) encapsulation ppp コンフィギュレーションは、デフォルトのカプセル化なので、show running コンフィギュレーションには表示されません。
次に、GGSN 上の PPP 再生成用にバーチャル テンプレート インターフェイス 11 を指定する例を示します。
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バーチャル アクセス インターフェイスの作成において動的に設定および適用可能なバーチャル テンプレート インターフェイスを作成します。 |
Create Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト応答内の Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)によって、Protocol Control Option(PCO)Information Element(IE; 情報要素)に格納されて返される IP Control Protocol(IPCP; IP コントロール プロトコル)オプションを設定するには、 gprs gtp response-message pco ipcp グローバル コンフィギュレーション フィールドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp response-message pco ipcp { nack | message-length }
no gprs gtp response-message pco ipcp { nack | message-length }
GGSN によって、IPCP Conf-Ack(コード 02)が、GGSN によってサポートされる要求 IPCP アドレス オプションに対する PDP コンテキスト作成応答の PCO IE に格納されて送信されます。返される値は、要求される値と同じか、要求される値と異なるか、あるいはゼロの場合があります。サポートされていないオプションの場合、IPCP Conf-Reject が返されます。
IPCP オプションを返す際に、GSN によって、メッセージ長を示す追加フィールドが PCO IE に追加されることはありません。
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(2)XB に組み込まれ、message-length キーワードが追加されました。 |
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GGSN によって、PDP コンテキスト作成応答の PCO IE に格納されて返される IPCP オプションを設定するには、 gprs gtp response-message pco ipcp コマンドを使用します。
与えられた値が要求された値(非ゼロ値)とは異なる IPCP オプションを返す際に IPCP Conf-Nack を PDP コンテキスト作成応答の GTP PCO IE に格納して返すように GGSN を設定するには、 gprs gtp response-message pco ipcp コマンドを nack キーワード オプションを指定して使用します。
gprs gtp response-message pco ipcp nack コマンドが設定されており、PDP コンテキスト作成要求の PCO IE に IPCP オプションが格納されている場合、PDP 作成応答内の PCO IE には、次のものが格納されます。これは、GGSN によってサポートされる(および GGSN が受け入れ可能な)オプションによって異なります。
• IPCP Conf-Ack:要求された値が GGSN にとって受け入れ可能な IPCP オプションの、1 つまたは(ゼロ)の IPCP Conf-Ack。
• IPCP Conf-Nack:提供された値が要求された値とは異なる IPCP オプションを格納する 1 つまたは(ゼロ)のIPCP Conf-Nack。
• IPCP Conf-Reject:GGSN によってサポートされていない、あるいは、サポートされていても、与えられる値がない要求されたオプションを格納する 1 つまたは(ゼロ)の IPCP Conf-Reject。
IPCP オプションを返す際に PDP コンテキスト作成応答内の PCO IE にメッセージ長フィールドを追加するように GGSN を設定するには、 gprs gtp response-message pco ipcp コマンドを message-length キーワード オプションを指定して使用します。
次に、PDP コンテキスト作成応答内のメッセージ長を示す IPCP オプションを返す際に、PCO IE のヘッダーに追加フィールドを含めるように GGSN を設定する例を示します。
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すべてのアクセス ポイントで受信された PDP コンテキスト作成要求に対して、Serving GPRS Support Node(SGSN)に Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト作成応答を送信する前に、RADIUS アカウンティング応答を待つように Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp response-message wait-accounting コマンドを使用します。RADIUS 開始アカウンティング メッセージを RADIUS サーバに対して送信した後に、(RADIUS アカウンティング サーバからの応答を待つことなく)PDP コンテキスト作成要求を送信するように GGSN を設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp response-message wait-accounting
no gprs gtp response-message wait-accounting
RADIUS 開始アカウンティング メッセージが RADIUS アカウンティング サーバに対して送信された後、GGSN によって、PDP コンテキスト作成応答が送信されます。GGSN は、RADIUS アカウンティング サーバからの RADIUS アカウンティング応答を待ちません。
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すべてのアクセス ポイントで受信された PDP コンテキスト作成要求に対する PDP コンテキスト作成応答を、SGSN に送信する前に、RADIUS アカウンティング サーバからの RADIUS アカウンティング 応答を待つように GGSN を設定するには、 gprs gtp response-message wait-accounting コマンドを使用します。
(注) eGGSN 実装には待機アカウンティングが必須ですが、スタンドアロンの GGSN クォータ適用の場合は任意です。
gprs gtp response-message wait-accounting コマンドを設定しているのに RADIUS アカウンティング サーバからの応答が GGSN によって受信されなかった場合、GGSN によって、PDP コンテキスト要求が拒否されます。
ブロードキャスト アカウンティングが使用されている場合(アカウンティング要求が複数の RADIUS サーバに送信)、ある RADIUS サーバがあるアカウンティング応答に応答すると、GGSN は PDP コンテキスト作成応答を送信し、他の RADIUS が応答するのを待ちません。
GGSN では、グローバル レベルおよびアクセス ポイント コンフィギュレーション レベルの両方における RADIUS 応答メッセージ待機のコンフィギュレーションはサポートされていません。まず、グローバル コンフィギュレーション レベルで、多くの Access Point Name(APN; アクセス ポイント ネーム)に対して共用する設定内容を指定します。これにより、設定操作を大幅に軽減できます。そのうえで、特定の APN に適用する動作があれば、アクセス ポイント コンフィギュレーション レベルでそれらを選択的に修正します。その結果、APN コンフィギュレーション レベルで、RADIUS 応答メッセージ待機のグローバル コンフィギュレーションを上書きできます。
すべての APN のデフォルト動作として RADIUS アカウンティング応答を待機するように GGSN を設定するには、 gprs gtp response-message wait-accounting グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定の APN のこの動作をディセーブルにするには、 no response-message wait-accounting access point コンフィギュレーション コマンドを使用します。
APN で RADIUS 応答メッセージ待機がイネーブルになっているかディセーブルになっているかを確認するには、 show gprs access-point コマンドを使用して、wait_accounting 出力フィールド内でレポートされている値を確認します。
次に、アクセス ポイント 1 以外のすべてのアクセス ポイントで受信される PDP コンテキスト要求に対して SGSN に PDP コンテキスト アクティブ化応答を送信する前に、RADIUS アカウンティング サーバからの RADIUS アカウンティング応答を待機するように GGSN をグローバルに設定する例を示します。 no gtp response-message wait-accounting コマンドによって、RADIUS 応答メッセージ待機がアクセス ポイント 1 で上書きされます。
(注) この例では、RADIUS 応答メッセージ待機を実装するためのコマンドを強調するために、GGSN のコンフィギュレーションの一部だけを示しています。GGSN のすべてのコンフィギュレーションを完成させるには、さらにコンフィギュレーション文が必要です。
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特定の APN で受信される PDP コンテキスト作成要求のために、SGSN に対して PDP コンテキスト作成応答を送信する前に RADIUS アカウンティング応答を待機するように GGSN を設定します。 |
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ある要求に対する応答が受信されなかった場合に、シグナリング要求を再送信する前に Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が待機する最初の時間を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp t3-response コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp t3-response response-interval
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gprs gtp t3-response コマンドは、Delete Packet Data Protocol(PDP)を処理するため、そして、エコー タイミングのデフォルト方式を実行するために、GGSN によって使用されます。
PDP コンテキスト削除要求の場合、 gprs gtp t3-response コマンドは、 gprs gtp n3-requests 制限に達するまで Serving GPRS Support Node(SGSN)から応答が受信されなかった際に PDP コンテキスト削除要求のリトライを送信する前に GGSN が待機する時間を指定するために、GGSN によって使用されます。
GGSN では、デフォルト エコー タイマーとダイナミック エコー タイマーの、2 つのエコー タイマー実装がサポートされています。さらに、 gprs gtp t3-response コマンドは、ダイナミック エコー タイマーがイネーブルになっていない場合に、デフォルト タイプのエコー処理を実行するために GGSN 上で使用されます。
パス エコー インターバル( gprs gtp path-echo-interva l コマンドで指定。デフォルトは 60 秒)内にエコー応答が GGSN によって受信された場合、60 秒(または、 gprs gtp path-echo-interval コマンドで設定した時間)後に GGSN によってエコー要求メッセージが再度送信されます。このメッセージ フローは、指定されたパス エコー インターバル内に GGSN によってエコー応答メッセージが受信される限り、続きます。
パス エコー インターバル内に GGSN によって SGSN からのエコー応答メッセージが受信できなかった場合、N3-requests カウンタ数( gprs gtp n3-requests コマンドで指定。デフォルトは 5)に達するまで GGSN によってエコー要求メッセージが再送信されます。最初の要求メッセージも N3-requests カウンタ数に含まれるため、リトライ数の総計は N3-1 になります。T3 タイマーは、リトライごとに 2 の倍数で増分されます(倍数値は設定できません)。
たとえば、N3 がデフォルトの 5 に、T3 がデフォルトの 1 に設定されている場合、GGSN によって、4 回のエコー要求メッセージが再送信されることになります(最初の要求+4 回のリトライ = 5)。T3 タイムは、エコー要求が追加されるたびに、2 秒の倍数で増分されます。その結果、GGSN によるメッセージの再送信は、2 秒、4 秒、8 秒、および 16 秒後に実行されます。N3-requests カウンタの期間中に GGSN によって SGSN からのエコー応答メッセージが受信できなかった場合、GGSN によって GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)がクリアされ、すべての PDP コンテキストが削除されます。
上記例では、最初の要求メッセージが送信されてから GTP パスがクリアされるまでの総経過時間は、60 + 2 + 4 + 8 + 16 = 90 秒となります。
ここでの 60 は、パス エコー インターバルの初期値であり、残りの 4 つの期間は、後続のリトライに対する T3 タイマーの増分数です。
次に、T3 インターバル要求のインターバルを 524 秒に設定する例を示します。
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GGSN 開始 QoS アップデートが失敗し、GGSN 開始 PDP コンテキスト アップデート要求エラー時動作が APN で設定されていない場合、PDP コンテキストを削除するように GGSN を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs gtp update qos-fail delete コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs gtp update qos-fail delete
no gprs gtp update qos-fail delete
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QoS アップデートの GGSN 開始 PDP コンテキスト アップデート要求が失敗した場合に PDP コンテキスト削除要求を生成するように GGSN を設定するには、このコマンドを使用します。
GGSN によって生成される Acct Stop レコードは、アップデートの失敗を示します。
QoS 変更のために開始された SGSN からの PDP コンテキスト アップデート応答が n3 トライの後にタイムアウトするか、Cause 値が「Request Accepted」とは異なる値である場合に、このコンフィギュレーションが使用されます。
(注) APN で定義された GSN 開始 PDP コンテキスト アップデート要求エラー時動作は、このグローバル コンフィギュレーションを上書きします。
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GGSN 開始 QoS アップデートが失敗した場合に APN の PDP コンテキストを削除するように GGSN を設定します。 |
アイドル モバイル セッションをパージする前に Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が待機する時間を時間単位で指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs idle-pdp-context purge-timer コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します 。
gprs idle-pdp-context purge-timer hours
no gprs idle-pdp-context purge-timer
アイドル セッションをパージする前に GGSN が待機する時間数を指定する 0 ~ 255 の値。値を 0 にすると、パージ タイマーがディセーブルになります。デフォルトは 72 時間です。 |
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アイドル モバイル セッションをパージする前に GGSN が待機する時間を指定するには、 gprs idle-pdp-context purge-timer コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、パージタイマー値に 0 を指定します。
グローバル パージ タイマーの値を上書きするには、 session idle-time アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。
(注) GGSN Release 5.0 以降では、gprs gtp pdp-context timeout idle アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによって、セッション アイドル タイマーをグローバルに設定することも可能です。ただし、2 つの方式を同時には設定できません。
次に、アイドル セッションをパージする前に GGSN が 60 時間待機するように指定する例を示します。
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GGSN が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定の APN でアイドル状態でいることを許可する時間を秒数で指定します。 |
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GGSN が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定の APN でアクティブでいることを許可する時間を秒数で指定します。 |
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レコード ストレージ用に iSCSI ターゲット プロファイルを使用するように GGSN を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs iscsi コマンドを使用します。この設定を削除にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs iscsi target_profile_name
no gprs iscsi target_profile_name
iSCSI ターゲット プロファイルの名前を指定します。指定するプロファイル名は、 ip iscsi target-profile コマンドによって指定したプロファイル名と同じにする必要があります。 |
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複数の iSCSI プロファイルを GGSN 上で設定できますが、プロファイルごとにターゲットを 1 つだけ定義し、 gprs iscsi コマンド(課金グループ 0)によってグローバル レベルでプロファイルを 1 つだけ定義したり、APN レベルで、 iscsi 課金グループ コンフィギュレーション コマンドによって、課金グループ 1 ~ 29 ごとに iSCSI プロファイルを 1 つだけ定義したりできます。
次に、G-CDR を保存および取得するために、「targetA」という名前のグローバル レベル iSCSI ターゲット プロファイルを設定する例を示します。
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SCSI ターゲットの iSCSI ターゲット プロファイルを作成(または既存のプロファイルを変更)し、iSCSI インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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課金ゲートウェイ グループ内に使用可能な課金ゲートウェイが定義されていない場合、そのグループの CDR ストレージ用に使用する iSCSI プロファイルを設定します。 |
Gateway GPRS Support Node(GGSN)上でアクティブにできる Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト(モバイル セッション)の最大数を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs maximum-pdp-context-allowed コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs maximum-pdp-context-allowed pdp-contexts
no gprs maximum-pdp-context-allowed
許可されるアクティブな PDP コンテキストの数を指定する 1 ~ 4,294,967,295 の整数。デフォルトは 10,000 PDP コンテキストです。 |
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このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(4)MX に組み込まれ、デフォルト値が 1,000 から 10,000 に変更されました。 |
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GGSN 上で許可される PDP コンテキストの最大数を指定するには、 gprs maximum-pdp-context-allowed コマンドを使用します。PDP コンテキストの数が最大許可可能数に達すると、セッションが使用可能になるまで、新しい PDP コンテキスト(モバイル セッション)が GGSN によって拒否されます。
GGSN 上でサポートされる、PDP コンテキストの最大数の実際の上限は、使用中のメモリとプラットフォーム、および GGSN コンフィギュレーションによって異なります(たとえば、端末機器およびモバイル終端を超えてパケットを転送するにように PPP の方式が設定されているかどうか、Dynamic Feedback Protocol(DFP)が使用されているのか、あるいはメモリ保護機能がイネーブルになっているか、そして、サポートされる PDP コンテキスト生成のレートなどです)。
(注) DFP は、PPP PDP と IP PDP を平衡させます。1 つの PPP PDP は 8 つの IPv4 PDP に相当します。1 つのIPv6 PDP は 8 つの IPv4 PDP に相当します。
表 1 に、1 GB のメモリ オプションを持つ Cisco SAMI がサポート可能な PDP コンテキストの最大数を示します。 表 2 に、2 GB のメモリ オプションを持つ Cisco SAMI がサポート可能な最大数を示します。
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(注) PDP コンテキストの数が最大許可可能数に達すると、セッションが使用可能になるまで、新しい PDP コンテキスト(モバイル セッション)が GGSN によって拒否されます。
(注) GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)ロード バランシングを備えた Dynamic Feedback Protocol(DFP)を使用する場合、gprs maximum-pdp-context-allowed コマンドによって、各 GGSN の PDP コンテキストの最大数も指定する必要があります。デフォルト値の 10,000 PDP コンテキストは受け入れないでください。値を低くすると、GTP ロードバランシング環境におけるパフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意してください。
DFP は、PPP PDP と IP PDP を平衡させます。1 つの PPP PDP は 8 つの IP PDP に相当します。そのため、DFP を使用する場合、設定された PDP コンテキストの最大数が GGSN の重みに影響与えることに注意してください。PDP コンテキストの最大数を少なくすればするほど、他のすべてのパラメータが同じままである場合の重みは低くなります。
(注) GTP ロード バランシングの設定の詳細については、Cisco.com にある『IOS Server Load Balancing』を参照してください。
次の例では、15,000 の PDP コンテキストが GGSN 上で許可されています。
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Create Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト要求がローミング サービス利用者からのものかどうか判断するために Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が使用する Mobile Country Code(MCC)と Mobile Network Code(MNC)を 設定 するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs mcc mnc コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs mcc mcc-num mnc mnc-num [trusted]
no gprs mcc mcc-num mnc mnc-num [trusted]
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(8)XU に組み込まれ、trusted キーワード オプションが追加されました。 |
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モバイル加入者のローミングのための Call Detail Record(CDR; 呼詳細レコード)の作成をサポートしたり、ローミング サービス利用者が、PDP コンテキスト作成要求をできないようにしたりするには、GGSN 上で必要とされるコンフィギュレーションの一部として gprs mcc mnc コマンドを使用します。
MCC と MNC は共に、GPRS/UMTS Public Land Mobile Network(PLMN)を識別します。 trusted キーワード オプションを指定しない gprs mcc mnc コマンドによって設定した値は、ホーム PLMN ID(GGSN が所属する PLMN)の値となります。GGSN に対して 1 度に定義できるホーム PLMN は 1 つだけです。PDP コンテキスト作成要求内の International Mobile Subscriber Identity(IMSI)と比較するためにこのコマンドで設定する値は、GGSN によって使用されます。
GGSN では、MCC および MNC 用に値 000 が自動的に指定されます。しかし、MCC と MNC の両方に非ゼロ値を設定しなければ、ローミング サービス利用者の課金 CDR を作成するように GGSN をイネーブルにはできません。
gprs mcc mnc コマンドを正しく発行するには、その引数に mcc キーワードと、 mnc キーワードの両方を指定する必要があります。両方のキーワードを指定しないと、コマンドは発行できません。
gprs mcc mnc コマンドと gprs charging roamers コマンドは正しい順序で設定することが重要です。MCC 値と MNC 値を設定したら、 gprs charging roamers コマンドを使用して、GGSN 上の、ローミング サービス利用者の課金をイネーブルにします。MCC 値と MNC 値を変更するには、 gprs mcc mnc コマンドを再発行します。
gprs mcc mnc コマンド使用する際、trusted キーワードを指定することによって、「 信頼できる 」PLMN を最大 5 つまで設定することも可能です。信頼できる PLMN 内の モバイル加入者からの PDP コンテキスト作成要求は、ホーム PLMN 内のモバイル加入者からの PDP コンテキスト作成要求と同じように処理されます。
GGSN 上のこれらのコードのコンフィギュレーションを確認するには、 show gprs charging parameters コマンドを使用します。
(注) 確立済みの MCC および MNC コードのリストを確認するには、『Cisco GGSN Configuration Guide』の付録「Table of MCC and MNC Codes」を参照してください。MCC および MNC コードの詳細については、ITU E.212 勧告「Identification Plan for Land Mobile Stations」を参照してください。
次に、GGSN 上のデフォルト値 000 を置き換えて、米国用に MMC コード 310 を、Bell South サービス プロバイダー用に MNC コード 15 を指定する例を示します。
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到達したときに GGSN 上のメモリ保護機能が有効になるメモリしきい値を設定することによって、異常状態中に Gateway GPRS Support Node(GGSN)によってプロセッサのメモリがドレインされないようにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs memory threshold コマンドを使用します。メモリ保護機能をディセーブルに戻すには、このコマンドの no バージョンを使用します。
gprs memory threshold threshold
下回ったときに GGSN 上のメモリ保護機能がイネーブルになるメモリしきい値。有効範囲は、0 ~ 1024 MB です。 |
デフォルトでは、メモリ保護機能はディセーブルに設定されています。イネーブルにすると、デフォルトのしきい値は、GGSN サービスがイネーブルになった時点において使用可能なメモリ合計の 10 パーセントに設定されます。
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このコマンドが、Cisco IOS Release 12.3(8)XU に組み込まれ、デフォルトがイネーブルの設定に変更されました。 |
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GGSN メモリ保護機能によって、すべての課金ゲートウェイがダウンし、GGSN によって Call Detail Record(CDR; 呼詳細レコード)がメモリにバッファリングされているような異常状態におけるプロセッサ メモリのドレインが防止されます。
デフォルトでは、メモリしきい値は、GGSN サービスが gprs ggsn service コマンドによってイネーブルにされた時点において使用可能なメモリ全体の 10 パーセントに設定されています。
gprs memory threshold コマンドを使用して、ルータおよびメモリのサイズに応じたしきい値を設定できます。
システムに残っているメモリ容量が定義されているしきい値に達すると、プロセッサ メモリがしきい値を下回ってしまうのを防ぐために、メモリ保護機能が有効になり、GGSN によって次の動作が実行されます。
• 理由種別が「No Resource」である新しい Create Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト要求を拒否します。
• 理由種別が「Management Intervention」である PDP コンテキスト アップデート要求が受信される既存の PDP をすべてドロップします。
• 発生した容量トリガーの対象となる PDP をすべてドロップします。
(注) メモリ保護機能がアクティブになっている間、バイト カウントが追跡され、GGSN の回復時にレポートされます。ただし、GGSN がメモリ保護モードになっている場合、変更条件には処理されないものもあるため、カウントの中には(たとえば、QoS および料金条件など)、正確な課金条件が反映されないものもあります。
次に、メモリしきい値を 512 MB に設定する例を示します。
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GPRS/UMTS ネットワークによって使用される IP アドレス範囲(複数可)を指定し、その結果、Mobile Station(MS; モバイル ステーション)の IP アドレス範囲から除外するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs ms-address exclude-range コマンドを使用します。指定した範囲(複数可)を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs ms-address exclude-range start-ip end-ip
no gprs ms-address exclude-range start-ip end-ip
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MS は、他の GPRS ネットワーク エンティティと同じ IP アドレスは持てません。そのため、 gprs ms-address exclude-range コマンド を使用して、GPRS/UMTS ネットワークによって使用される特定の IP アドレス範囲を予約し、MS によるこれらのアドレス範囲の使用 を不許可にします。
gprs ms-address exclude range コマンドによる検証は、IP PDP に対してだけ実行され、Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)に割り当てられた MS アドレスや、PPP 再生成や PPP PDP タイプの MS アドレス には実行されません。
Create Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト要求の処理中、Gateway GPRS Support Node(GGSN; GPRS サポート ノード)によって、MS の IP アドレスが、指定した除外対象範囲に含まれていないかどうかが検証されます。MS IP アドレスと除外対象範囲にオーバーラップが存在していた場合、PDP コンテキスト作成要求は拒否されます。この測定によって、ネットワーク内における IP アドレスの重複が防止されます。
最大 100 の IP アドレス範囲を設定できます。1 つの範囲は 1 つまたはそれ以上のアドレスで構成できます。ただし、コマンド エントリごとに設定できる IP アドレス範囲は 1 つだけです。単一の IP アドレスを除外するには、 start-ip 引数と end-ip 引数の両方にその IP アドレスを指定します。IP アドレスは 32 ビット値です。
次に、GPRS/UMTS ネットワークによって使用される IP アドレス範囲を指定する(その結果、MS IP アドレス範囲から除外する)例を示します。
次に、IP アドレス 10.10.10.1 の使用から MS を除外する例を示します。
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Proxy Call Session Control Function(P-CSCF)アドレスのグループを設定し、P-CSCF グループ コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs pcscf コマンドを使用します。P-CSCF サーバ グループをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を発行します。
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P-CSCF Discovery 用の P-CSCF サーバ グループを定義し、P-CSCF グループ コンフィギュレーション モードを開始するには、 gprs pcscf コマンドを使用します。
Gateway GRPS Serving Node(GGSN)を、Protocol Configuration Option(PCO)内に「P-CSCF Address Request」フィールドが含まれている PDP コンテキスト作成要求の受信時に、Access Point Name(APN; アクセス ポイント ネーム)の、事前定義された Proxy Call Session Control Function(P-CSCF)サーバ アドレスのリストを返すように、設定できます。
Mobile Station(MS; モバイル ステーション)によって、PDP コンテキスト アクティブ化要求内の PCO の P-CSCF Address Request フィールドが設定されます。この要求は、SGSN から、PDP コンテキスト作成要求内の GGSN に転送されます。受信と同時に、GGSN によって、PCO の「P-CSCF Address」フィールド内の APN に対して設定された、すべての P-CSCF アドレスが返されます。
PDP コンテキスト作成要求の PCO 内に P-CSCF address request フィールドが含まれていない、あるいは、P-CSCF アドレスが事前設定されていない場合、いかなる P-CSCF アドレスも PDP コンテキスト作成応答によって返されません。エラー メッセージは生成されずに PDP コンテキスト作成要求が処理されます。
P-CSCF Discovery のサポートを設定するには、 gprs pcscf コマンドを使用して、GGSN 上の P-CSCF サーバ グループを事前定義し、 pcscf アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用して、APN の P-CSCF サーバ グループを設定する必要があります。
(注) PCO の「P-CSCF Address Field」に格納されて返されるアドレスの順序は、それらのアドレスが P-CSCF サーバ グループで定義された順序と同じです。サーバ グループは APN に関連付けられています。
次に、「groupA」として識別される P-CSCF サーバ グループを設定する例を示します。
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Public Land Mobile Network(PLMN)の IP アドレス範囲を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs plmn ip address コマンドを使用します。
gprs plmn ip address start_ip end_ip [ sgsn ]
no gprs plmn ip address start_ip end_ip [ sgsn ]
(任意)Serving GPRS Support Node(SGSN)が、Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)とは異なる PLMN にあるかどうかを判断するうえで、 sgsn キーワードを指定して定義された PLMN IP アドレス範囲だけが使用されるように指定します。 |
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PLMN の IP アドレス範囲を指定するには、 gprs plmn ip address グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
gprs plmn ip address コマンドによって、PLMN に所属するアドレスが定義されます。アドレスが PLMN 内部の SGSN アドレスであることを示すには、 sgsn キーワード オプションを指定して gprs plmn ip address コマンドを発行します。このオプションは、ローミング サービス利用者機能( gprs charging roamers コマンド)に対する課金によって使用されます。
PLMN IP アドレス範囲の設定の仕方に基づき、ローミング サービス利用者機能に対する課金は次のように動作します。
• gprs plmn ip address start_ip end_ip [ sgsn ] コマンドによって設定された PLMN IP アドレス範囲が存在しない場合、GGSN および SGSN が同じ PLMN 内部に存在しているかどうかに関わらず、初期化されたすべての PDP コンテキストに対して G-CDR が GGSN によって生成されます。
• PLMN IP アドレス範囲のリストが、 gprs plmn ip address start_ip end_ip [ sgsn ] コマンドによって設定されており、1 つまたは複数のアドレス範囲が、 sgsn キーワードが指定されて定義されている場合、GGSN は、SGSN が同じ PLMN 内に存在するかどうかを判断するために sgsn キーワードを使用して定義された範囲を使用します。
次のシナリオで、このコンフィギュレーションを使用したローミング サービス利用者機能に対する課金の方法を説明します。
– MS1 は PLMN1 に加入し、PLMN 2 内の SGSN にアタッチされます。PLMN2 から、MS1 によって、PLMN1 内の GGSN で PDP コンテキストが開始されます。このシナリオでは、MS1 がローミング サービス利用者であり、GGSN は、SGSN が異なる PLMN 内に存在していると判断するので、G-CDR は GGSN によって生成されます。
– MS1 は PLMN1 に加入し、PLMN 2 内の SGSN にアタッチされます。PLMN2 から、MS1 によって、PLMN2 内の GGSN で PDP コンテキストが開始されます。このシナリオでは、MS1 はローミング サービス利用者ではなく、GGSN は、自分が SGSN と同じ PLMN に存在していると判断するので、G-CDR は GGSN によって生成されません。
gprs plmn ip アドレスを使用してローミング サービス利用者に対する課金を設定する場合、次の点に注意してください。
• PDP コンテキスト作成要求内の RAI IE を使用してローミング サービス利用者を検出するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs mcc mn コマンドを使用して、有効なホーム PLMN を GGSN 上に設定する必要があります。
有効なホーム PLMN を設定するか、有効な、信頼できる PLMN を設定すると、RAI が、設定されているホーム(または信頼できる)PLMN と一致する場合に、G-CDR は生成されません。G-CDR は、ホームまたは信頼できる PLMN と一致しない RAI を持つすべての PDP に対して作成されます。
• RAI フィールドが PDP コンテキスト作成要求内に存在せず、アドレス範囲が、 sgsn キーワード オプションが指定された gprs plmn ip address コマンドによって設定されていない場合、PDP は「unknown」に分類され、ローミング サービス利用者として扱われます。
• gprs charging roamers コマンドを使用して、ローミング サービス利用者機能に対する課金をイネーブルにする前に、まず、 gprs plmn ip address コマンドを使用して、PLMN の IP アドレス範囲のセットを定義する必要があります。
gprs plmn ip address コマンドと gprs charging roamers コマンドは正しい順序で設定することが重要です。最初に、 gprs plmn ip address コマンドを使用して、PLMN の IP アドレス範囲を設定し、次に、 gprs charging roamers コマンドを使用して、GGSN 上のローミング サービス利用者機能に対する課金をイネーブルにします。IP アドレス範囲を変更するには、 gprs plmn ip address コマンドを再発行します。
コンフィギュレーションを確認するには、 show gprs charging parameters コマンドを使用して、ローミング サービス利用者機能に対する課金がイネーブルになっているかどうかを確認します。PLMN IP アドレス範囲を確認するには、 show gprs plmn ip address コマンドを使用します。
次に、PLMN の IP アドレス範囲を指定する例を示します。
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受信された量/時間のパーセンテージを単位とした、量/時間クォータしきい値に対する最大制限値を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs prepaid quota threshold コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs prepaid quota threshold percentage
no gprs prepaid quota threshold
受信されたしきい値上の DCCA サーバから受信した量/時間クォータしきい値付与の量/時間クォータしきい値に対する最大制限値(パーセンテージ)。有効な値は、0 ~ 100 パーセントです。 |
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受信された量/時間クォータのパーセンテージを単位とした量/時間クォータしきい値に対する最大制限値を設定するには、 gprs prepaid quota threshold コマンドを使用します。
プリペイド クォータしきい値を設定すると、GGSN 上で使用されるしきい値は、次のうちの低い方になります。
たとえば、量クォータが 1000 バイト、量クォータのしきい値が 900 バイトの CCA 内のクォータ付与が DCCA サーバによって送信される場合、パーセンテージは、 default gprs prepaid quota threshold コマンドによる制限(1000 * 80 / 100)より大きくなります。GGSN は受信されたしきい値を処理しませんが、内部的にしきい値を 800 に設定し、使用状況が 900 バイトではなく 800 バイトを下回った場合には必ず、CCR アップデートを DCCA サーバに送信して、割り当てを再認可します。
量クォータが 1000 バイト、量クォータしきい値が 500 バイトである CCA 内のクォータ付与が DCCA サーバによって送信された場合、GGSN は、しきい値として、設定されている最大制限値よりも低い 500 バイトを受け入れます。
次に、最大しきい値を 50 パーセントに設定する例を示します。
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プリペイド クォータ適用をスタンドアロン モードで実行するように GGSN を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs prepaid stand-alone コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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Cisco Content Services Gateway - 2nd Generation(CSG2)を使用しないでプリペイド クォータ適用を実行するように GGSN を設定するには gprs prepaid stand-alone コマンドを使用します。
通常、プリペイド クォータ適用は、eGGSN(GGSN と CSG2 が連携)によって提供されます。
プリペイド クォータ適用が eGGSN によって提供されると、Gi インターフェイス上で送信されるデータ プレーン パケットが CSG2 によって監視されます。PDP コンテキストが初めて作成されると、GGSN と OCS サーバが対話し、ユーザが使用可能なクォータが確認され、クォータが存在した場合、そのクォータが GSG2 にプッシュされます。PDP コンテキスト確立されると、Gi インターフェイス上で送信されるデータ パケットが CSG2 によって監視され、必要に応じてさらなるクォータが要求されます。CSG は、同じユーザに関して複数カテゴリの量および時間クォータを実行できます。
プリペイド クォータ適用がスタンド アローン モードで GGSN によって実行されると、量単位、時間単位、またはその両方で、各プリペイド加入者のデータ パケットが GGSN によって監視されます。量と時間の両方のクォータに関して設定が行われている場合、両方の使用状況が GGSN によって検査され、いずれかの使用状況がしきい値に達する、あるいは期限切れになるのと同時に追加のクォータが要求されます。
スタンドアロンでの GGSN プリペイド クォータ適用を設定する場合、次の点に注意してください。
• GGSN による監視は、サービス単位ではなく、ユーザ単位で行われます。
• 冗長設定では、各クォータ付与時などのイベント トリガーが発生すると、アクティブ GGSN によって、クォータ情報がスタンバイ GGSN に対して同期されます (クォータ使用状況情報の定期的な同期化は実行されません)。ユーザが過課金されないようにするために、スタンバイおよびアクティブ GGSN によって、各クォータ付与と共に CC-Request-Number の同期が維持されます。
• クォータは、ユーザ単位で監視されます。そのため、スタンドアロン GGSN によってクォータが要求される際、MSCC AVP 内のサービスは 1 つだけとなります。CCA に複数のサービスが含まれている、または MSCC AVP 内にサービスがない場合、CCA が無効な応答と見なされ、GGSN の動作は CCFG によって決定されます。
• サポートされるサービスは 1 つだけです。複数のサービスが設定されている場合、GGSN によって PDP が拒否されるか、後払いに変換されるかは、CCFH によって決定されます。
• 二重クォータの場合、Quota Consumption Timer(QCT)の後に Quota Holding Timer(QHT)が開始されます。QCT が量クォータに適用されなくても、この動作は時間クォータのために行われます。時間クォータの場合、割り当て消費が終了した後に QHT が開始されます。これは、QCT の後に発生します。
• 課金プロファイルに基づいて設定された DCCA プロファイルが存在しない場合、PDP は拒否されます。
• PDP が後払いに変換されると、拡張 GGSN CDR は生成されなくなり、G-CDR だけが生成されます。
• 冗長設定では、スタンバイ GGSN がアクティブになると、Quota Validity Timer(QVT)を除くすべてのタイマー(QHT、QCT、時間しきい値など)が再起動されます。QVT タイムスタンプは同期化されます。また、スタンバイ GGSN がアクティブになると、新しくアクティブになった GGSN は、タイマーを再起動するのではなく、残り時間が経過するのを待機します。
次に、プリペイド クォータ適用をスタンドアロン モードで実行するように GGSN を設定する例を示します。
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受け取ったしきい値に対する、DCCA サーバから受け取ったクォータ付与の内部最大しきい値の割合を設定します(単位は %)。 |
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1 つまたは複数の APN に対してアタッチ可能な Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)の帯域幅プールを作成または変更するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs qos bandwidth-pool コマンドを使用します。帯域幅プールを削除するには、コマンドの no 形式を使用します。
gprs qos bandwidth-pool pool-name
no gprs qos bandwidth-pool pool-name
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CAC 機能によって、必要なネットワーク リソースが、確実にリアルタイム データ トラフィック(音声、ビデオなど)にとって使用可能なものとなります。CAC は CAC 最大 Quality of Service(QoS)ポリシーを使用した最大 QoS 認可と、帯域幅管理という、2 つの機能で構成されています。
CAC 帯域幅管理機能によって、PDP アクティベーションおよび変更プロセス中に、リアルタイム Packet Data Protocol(PDP)コンテキストにとって十分な帯域幅を確保できます。
CAC 機能では、帯域幅をネゴシエートおよび予約するために、ユーザ定義された帯域幅プールが使用されます。これらのプールで、そのプールに割り当てる総帯域幅を定義してから、その帯域幅の一定の割合を各トラフィック クラスに割り当てます。
次の例では、帯域幅プール(プール A)を、100,000 kbps を割り当てて作成しています。さらに、その 100,000 kbps の帯域幅のうちの一定の割合が各トラフィック クラスに割り当てられ、その結果、4 つの「トラフィック クラス単位の」帯域幅プールが作成されます。
(注) CAC 機能では、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)が GGSN 上でイネーブルになっていることが必要です。GGSN 上での UMTS QoS 設定の詳細については、『GGSN Release 6.0 Configuration Guide』を参照してください。
ある帯域幅プールがトラフィック クラスに割り当てられると、異なるトラフィック クラスに割り当てられた他のサブ プールがその帯域幅プールを借りることは不可能になります。要求が認められるのは、そのトラフィック クラスが所属する帯域幅プール内においてだけです。
CAC 帯域幅プールを作成または変更し、 bandwidth-pool アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用して、その帯域幅プールを 1 つまたは複数の APN に適用するには、 gprs qos bandwidth-pool コマンドを使用します。
次に、「pool a」という名前の帯域幅プールを作成する例を示します。
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Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)をイネーブルにし、APN に帯域幅プールを適用します。 |
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1 つまたは複数の Access Point Name(APN; アクセス ポイント ネーム)に対してアタッチ可能な Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)最大 Quality of Service(QoS)ポリシーを作成または変更し、CAC maximum QoS policy コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs qos cac-policy コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs qos cac-policy policy-name
no gprs qos cac-policy policy-name
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)上の CAC 機能によって、必要なネットワーク リソースが、音声やビデオなどといったリアルタイム データ トラフィックにとって使用可能なものとなります。CAC は APN で適用され、最大 QoS 認可と帯域幅管理という 2 つの機能で構成されます。
CAC の最大 QoS 認可によって、Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト作成によって要求された QoS が、APN 内部で設定された最大 QoS を超えることがなくなります。 CAC maximum QoS policy を使用して、ポリシー内の特定の QoS パラメータを定義し、そのポリシーを APN にアタッチします。CAC 最大 QoS ポリシーによって、作成および変更プロセス中に PDP によって要求される QoS が制限されます。
CAC 最大 QoS ポリシーを作成または変更し、 cac-policy アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用して、そのポリシーを APN に適用するには、 gprs qos cac-policy コマンドを使用します。
(注) CAC 機能では、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)が設定されている必要があります。UMTS QoS の設定の詳細については、『GGSN Release 6.0 Configuration Guide』を参照してください。
gprs qos cac-policy コマンドを使用して、ポリシー コンフィギュレーション モードを開始すると、ポリシー内の次の QoS パラメータを設定し、そのポリシーを APN に適用できるようになります。
• アクティブな PDP コンテキストの最大数( maximum pdp-context コマンド)
• 最大ビット レート( mbr traffic-class コマンド)
• 保証ビット レート( gbr traffic-class コマンド)
• 最大トラフィック クラス( maximum traffic-class コマンド)
• トラフィック処理プライオリティ( priority オプションを指定した maximum traffic-class コマンド)
次に、「policy a」という名前のCAC 最大 QoS ポリシーを作成する例を示します。
Create Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト要求メッセージ内で要求されている応答メッセージ内でデフォルト Quality of Service(QoS)値が Gateway GPRS Support Node(GGSN)によって設定されるように指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs qos default-response requested コマンドを使用します。デフォルト QoS に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs qos default-response requested
no gprs qos default-response requested
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GSN 上で gprs qos default-response requested コマンドが設定されていない場合は必ず、GGSN によって、その QoS 値が応答メッセージ内でベストエフォートに設定されます。
次に、GGSN を、PDP コンテキスト作成要求メッセージ内で要求されている QoS 値に応じて、応答メッセージ内でその QoS 値を設定するようにイネーブルにする例を示します。
Gateway GPRS Support Node(GGSN)上で Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)Quality of Service(QoS)をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs qos map umts コマンドを使用します。このマッピングをディセーブルにして、デフォルト QoS マッピングに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次に、UMTS トラフィック QoS マッピングをイネーブルにする例を示します。
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Remote Access Dial-In User Service(RADIUS)サーバに対する Access-Request 内の Challenge Attribute フィールドに CHAP チャレンジが常に含まれるように(また、Authenticator フィールドには含まれないように)指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs radius attribute chap-challenge グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs radius attribute chap-challenge
no gprs radius attribute chap-challenge
CHAP チャレンジの長さが 16 バイトの場合、そのチャレンジは、Access-Request の Authenticator フィールドに格納されて送信されます。16 バイトより長い場合は、Challenge Attribute フィールドに格納されて送信されます。
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GGSN 上で RADIUS サーバを設定する際には、 gprs radius attribute chap-challenge コマンドを使用します。
gprs radius attribute chap-challenge コマンドを設定すると、CHAP チャレンジは、常に、Authenticator フィールドではなく、RADIUS サーバに対する Access-Request の Challenge Attribute フィールドに格納されて送信されます。このコマンドを設定しない場合、CHAP チャレンジは、16 バイトを超えない限り、Authenticator フィールドに格納されて送信されます。16 バイトを超えた場合は、Access-Request の Challenge Attribute フィールドに格納されて送信されます。
次に、常に RADIUS サーバに対する Access Request に格納されて送信されるように CHAP チャレンジを設定する例を示します。
RADIUS サーバからの Access-Accept 応答に格納されて受信された Online Charging Server(OCS)IP アドレスを、Cisco CSG2 に対する Accounting-Start メッセージ内の csg:quota server アトリビュートに格納して送信するように GGSN を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs radius attribute quota-server ocs-address グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs radius attribute quota-server ocs-address
no gprs radius attribute quota-server ocs-address
GGSN によって、その独自の IP アドレスが、csg:quota server フィールドに格納されて送信されます。
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外部 OCS(RADIUS サーバから、プリペイド加入者の Access-Accept 応答内の条件付き「csg:quota_server」アトリビュートに格納されて受信されます)の IP アドレスとポートを、CSG に対する Accounting-Start メッセージに格納して送信するように GGSN を設定するには、 gprs radius attribute quota-server ocs-address コマンドを使用します。
gprs radius attribute quota-server ocs-address コマンドを設定すると、CGS が、その GTP のインターフェイスに接続されている外部 OCS と、直接インターフェイスできるようになります。OCS アドレス選択サポートを使用したサービスアウェア GGSN 実装では、外部 OCS が、プリペイド加入者のクォータ サーバとして機能し、Diameter/DCCA を使用する GGSN によって提供されるものとは別のオンライン請求ソリューションを提供します。Diameter/DCCA を使用したサービスアウェア GGSN 実装では、GGSN がプリペイド加入者のクォータ サーバとして機能します。
gprs radius attribute quota-server ocs-address コマンドを設定すると、GGSN が、後払い加入者のクォータ サーバとして機能します。GGSN によってプリペイド加入者の拡張 G-CDR は生成されなくなりますが、プリペイド加入者の G-CDR の生成は継続されます。
OCS アドレス選択の GGSN サポートの詳細については、『 GGSN Configuration Guide 』の「Configuring Enhance Service-Aware Billing」の章を参照してください。
次に、外部 OCS の IP アドレスを、プリペイド加入者の Accounting-Start メッセージ内の csg:quota server アトリビュートに格納して送信するように GGSN を設定する例を示します。
Remote Access Dial-In User Service(RADIUS)要求内に Session-Timeout(アトリビュート 27)フィールドを含ませるように指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs radius attribute session-timeout コマンドを使用します。ディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs radius attribute session-timeout
no gprs radius attribute session-timeout
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Session-Timeout(アトリビュート 27)フィールドが Remote Access Dial-In User Service(RADIUS)要求に含まれるように設定するには、 gprs radius attribute session-timeout コマンドを使用します。
GGSN によって、AAA サーバによって送信された Access-Accept パケットに格納されて受信されたアトリビュート値が保存され、有効期限が切れると同時に PDP コンテキストが終了されます。GGSN が、セッションに対して、グローバル レベル( gprs gtp pdp-context timeout session コマンド)およびアクセス ポイント レベル( gtp pdp-context timeout session コマンド)でセッションを終了させる前にアクティブになることを許可する秒数を設定できます。
次に、常に RADIUS サーバに対する Access Request に格納されて送信されるようにアトリビュート 27 を設定する例を示します。
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GGSN が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定のアクセス ポイントで、アクティブ状態でいることを許可する時間(秒単位)。 |
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GGSN が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定の APN でアクティブでいることを許可する時間を秒単位で指定します。 |
Mobile Station ISDN(MSISDN)Information Element(IE; 情報要素)の先頭バイトが、RADIUS 要求内に含まれるように指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs radius msisdn first-byte コマンドを使用します。RADIUS 要求内の MSISDN IE から先頭バイトを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
no gprs radius msisdn first-byte
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)上で RADIUS セキュリティを設定する際には、 gprs radius msisdn first-byte コマンドを使用します。
E.164 アドレッシングを使用する MSISDN の先頭オクテットは、16 進数の 91、つまり、10010001 です。この 91 コードでは、1 が拡張ビットで、001 が国際番号、0001 が E.164 の番号付けを意味します。
次に、MSISDN IE の先頭バイトが RADIUS 要求内に含まれるように指定する例を示します。
Gateway GPRS Support Node(GGSN)上で GPRS Tunneling Protocol Session Redundancy(GTP-SR)イネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs redundancy コマンドを使用します。GTP-SR をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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GGSN 上で GTP-SR イネーブルにするには、 gprs redundancy コマンドを使用します。
Cisco GGSN Release 5.1 以降では、アクティブ/スタンバイ、1 対 1 デバイス間 GTP-SR がサポートされています。GTP-SR によって、2 つの GGSN が、1 つのネットワーク エンティティとして表示され、また、片方の GGSN に障害が発生してもモバイル加入者に対してサービスが継続して提供されるように、イネーブルにされます。
GTP-SR 実装では、アクティブ GGSN によって、Packet Data Protocol(PDP)セッションが確立および終了され、必要なステートフル データが、スタンバイ GGSN に対して送信されます。スタンバイ GGSN は、アクティブ PDP セッションの最新の状態を維持するために、アクティブ GGSN によって送信されるステートフル データを受信します。スタンバイ GGSN は、アクティブ GGSN に障害が発生したことを検知すると同時にアクティブになり、アクティブ GGSN の役割を引き継ぎます。
GTP-SR を 2 つの冗長 GGSN 上でイネーブルにするには、GTP-SR デバイス間インフラストラクチャを設定する必要があります。デバイス間インフラストラクチャの設定については、『 Cisco GGSN Release 6.0 Configuration Guide 』の「Configuring GTP Session Redundancy」の章を参照してください。
次に、GGSN 上の GTP-SR をイネーブルにする例を示します。
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CDR レコード シーケンス番号がスタンバイ GGSN と同期化されるタイミングの決定に使用するウィンドウ サイズを設定します。 |
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GTP シーケンス番号がスタンバイ GGSN に同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定します。 |
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Call Detail Record(CDR; 呼詳細レコード)レコード シーケンス番号が、スタンバイ Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)に対して同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs redundancy charging sync-window cdr rec-seqnum コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs redundancy charging sync-window cdr rec-seqnum size
no gprs redundancy charging sync-window cdr rec-seqnum size
CDR レコード シーケンス番号が同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定します。有効な範囲は、1 ~ 20 です。 |
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レコード シーケンス番号が同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定するには、 gprs redundancy charging sync-window cdr rec-seqnum コマンドを使用します。
レコード シーケンス番号は、PDP コンテキストに関連付けられた CDR の重複を検出するために、課金ゲートウェイによって使用されます。スタンバイ GGSN に同期化されるデータ量を最小化するために、CDR が終了するたびにレコード シーケンス番号が同期化されることはありません。その代わり、レコード シーケンス番号のウィンドウしきい値が、CDR が終了するたびに同期化されます。PDP コンテキスト用に、最後に同期化されたレコードシーケンス番号およびレコード番号の現在値がチェックされ、その違いが、 gprs redundancy charging sync-window cdr rec-seqnum コンフィギュレーション コマンドによってウィンドウ サイズ用に設定された値であった場合、現在のレコード シーケンス番号が、スタンバイ GGSN に対して同期化されます。
スタンバイ GGSN が、アクティブ GGSN になると、その GGSN は、最後に同期化された値、およびウィンドウ サイズから開始されます。
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サービスごとのローカル シーケンス番号がスタンバイ GGSN と同期化されるタイミングを決定するウィンドウ サイズを設定します。 |
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GTP シーケンス番号が、スタンバイ Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)に対して同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs redundancy charging sync-window gtpp seqnum コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs redundancy charging sync-window gtpp seqnum size
no gprs redundancy charging sync-window gtpp seqnum size
GTP シーケンス番号が同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定します。範囲は 5 ~ 65535 です。 (注) GGSN は、確認応答なく 128 の GTP パケットを送信する可能性があるので、ウィンドウ サイズは、128 を超えるように設定することをお勧めします。 |
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GTP シーケンス番号が同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定するには、 gprs redundancy charging sync-window gtpp seqnum コマンドを使用します。
GTP シーケンス番号は、パケットの重複を防ぐために課金ゲートウェイによって使用されます。GGSN によって、GTP パケット内の PDP コンテキストに関連付けられた暗号化 CDR が、課金ゲートウェイに送信されます。GTP パケットが課金ゲートウェイによって確認応答されると、メモリからそのパケットが削除されます。確認応答されなかった場合、再送信されます。シーケンス番号が繰り返されている場合、課金ゲートウェイは、GTP パケットに対して確認応答できません。
スタンバイ GGSN に同期化されるデータ量を最小化するために、CDR が終了するたびに GTP シーケンス番号が同期化されることはありません。その代わり、GTP シーケンス番号のウィンドウしきい値が、CDR メッセージが送信されるたびに同期化されます。PDP コンテキスト用に最後に同期化された GTP シーケンス番号および GTPP シーケンス番号の現在値がチェックされ、その違いが gprs redundancy charging sync-window gtpp seqnum コマンドによってウィンドウ サイズ用に設定された値であった場合、現在の GTP プライム シーケンス番号が、スタンバイ GGSN に対して同期化されます。
スタンバイ GGSN が、アクティブ GGSN になると、その GGSN は、最後に同期化された値、およびウィンドウ サイズから開始されます。
次に、GTP シーケンス番号の同期化のためのウィンドウサイズを 120 に設定する例を示します。
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CDR レコード シーケンス番号がスタンバイ GGSN と同期化されるタイミングを決定するウィンドウ サイズを設定します。 |
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サービスごとのローカル シーケンス番号がスタンバイ GGSN と同期化されるタイミングを決定するウィンドウ サイズを設定します。 |
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サービスごとのローカル シーケンス番号が、スタンバイ Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)に対して同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs redundancy charging sync-window svc-seqnum コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs redundancy charging sync-window svc-seqnum size
no gprs redundancy charging sync-window svc-seqnum size
サービスごとのローカル シーケンス番号がスタンバイ GGSN と同期化されるタイミングを決定するウィンドウ サイズを設定します。有効な値は、1 ~ 200 の数字です。 |
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サービスごとのローカル シーケンス番号が同期化されるタイミングを決定するために使用されるウィンドウ サイズを設定するには、 gprs redundancy charging sync-window svc-seqnum コマンドを使用します。
課金ゲートウェイでは、PDP コンテキストに関連付けられたサービス コンテナの重複を検出するために、サービスごとのローカル シーケンス番号が使用されます。
スタンバイ GGSN に同期化されるデータ量を最小化するために、eG-CDR が終了するたびにサービスごとのローカル シーケンス番号が同期化されることはありません。その代わり、ローカル シーケンス番号と、PDP コンテキスト用に最後に同期化されたローカル シーケンス番号の現在の値がチェックされ、その違いが、設定されたウィンドウ サイズより大きかった場合、現在のローカル シーケンス番号がスタンバイ GGSN と同期化されます。
スタンバイ GGSN が、アクティブ GGSN になると、その GGSN は、最後に同期化された値、およびウィンドウ サイズから開始されます。
次に、サービスごとのローカル シーケンス番号の同期化のためのウィンドウサイズを 120 に設定する例を示します。
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CDR レコード シーケンス番号がスタンバイ GGSN と同期化されるタイミングを決定するウィンドウ サイズを設定します。 |
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Gateway GPRS Support Node(GGSN)上のサービスアウェア請求をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs service-aware コマンドを使用します。このサポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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GGSN 上でサービスアウェア請求をイネーブルにするには、 gprs service-aware コンフィギュレーション コマンドを使用します。
(注) サービスアウェア請求をイネーブルにしないと、GGSN 上のその他の拡張サービスアウェア請求機能は設定できません。これらの機能には、GGSN-to-CSG インターフェイス、GGSN-to-Diameter/DCCA インターフェイス、および拡張サービス レベル G-CDR のサポートなどがあります。
次に、GGSN 上のサービスアウェア請求をイネーブルにする設定例を示します。
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)のグローバル サービスモード状態を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs service-mode コマンドを使用します。
gprs service-mode {operational | maintenance}
no gprs service-mode {operational | maintenance}
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GGSN のグローバル サービスモード状態をメンテナンス モードにするには、 gprs service-mode コマンドを使用します。
GGSN サービスモード機能を使用すれば、GGSN 上のすべてのアクティブ セッションに影響を与えることなく、コンフィギュレーションの変更を行い、コールをテストできます。アクセス ポイント上で、また、GGSN 変更機能用に、グローバルにサービスモード状態を設定できます。オペレーショナルとメンテナンスという、2 つのサービスモード状態があります。デフォルトは、オペレーショナル モードです。
GGSN をグローバル メンテナンス モードにすると、すべての新しい PDP コンテキスト作成要求が拒否されます。そのため、GGSN がグローバル メンテナンス モードである間は、GGSN 全体に対して、アクティブになる新しいコンテキストはありません。
(注) GGSN がグローバル メンテナンス モードである場合、すべての APN もメンテナンス モードになります。
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APN コンフィギュレーションをテストするために PDP コンテキストを作成可能なテスト ユーザを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs service-mode test imsi コマンドを使用します。テスト ユーザ コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs service-mode test imsi imsi-value
no gprs service-mode test imsi imsi-value
PDP コンテキストが作成される International Mobile Subscriber Identity(IMSI)を指定します。 |
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コンフィギュレーションをテストするために PDP コンテキスト作成が実行されるテスト ユーザを設定するには、 gprs service-mode test imsi コマンドを使用します。
GGSN ごとに設定可能なテスト ユーザは 1 人だけです。
(注) テスト ユーザからの PDP コンテキスト作成は、GGSN がオペレーショナル モードである間だけサポートされます。
次に IMSI 211F111130000000 でテスト ユーザを作成する例を示します。
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)-IOS SLB メッセージングの Cisco IOS SLB オペレーション モードを定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs slb mode コマンドを使用します。
gprs slb mode {dispatched | directed}
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GGSN-IOS SLB メッセージングの設定時に、動作の Cisco IOS SLB モードを定義するには、 gprs slb mode コマンドを使用します。
GGSN-IOS SLB メッセージング CAC 障害通知サポート
GGSN-IOS SLB メッセージング CAC 障害通知のサポートを設定すると、Cisco IOS SLB が dispatched モードで動作中の場合、PDP コンテキスト作成要求を GGSN に転送した仮想サーバが GGSN に通知され、GGSN による、そのサーバに対する CAC 障害通知の直接送信が可能になります。そのため、GGSN 上で GGSN-SLB メッセージングをイネーブルにするうえで必要なのは、 gprs slb notify コマンドだけです。
しかし、Cisco IOS SLB が、誘導サーバ NAT モードで機能している場合、仮想サーバによる GGSN への通知は行われません。そのため、GGSN 上では、CAC に障害が発生したときに、GGSN によって必ず通知される仮想サーバのリストを、 gprs slb vserver グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して設定し、 gprs slb mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、動作の Cisco IOS SLB モードを定義する必要があります。
(注) Cisco IOS SLB が誘導サーバ NAT モードで機能中に GGSN-IOS SLB メッセージング CAC 障害通知のサポートを設定する場合、gprs slb mode および gprs slb vserver グローバル コンフィギュレーション コマンドが必要です。
GGSN-IOS SLB メッセージング削除通知のサポート(GTP IMSI スティッキ データベース サポート)を設定する場合、 gprs slb mode コマンドを使用して Cisco IOS SLB 動作モードを定義し、 gprs slb vserver グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、GGSN によって削除通知が必ず送信される仮想サーバのリストを定義する必要があります。
GGSN-IOS SLB メッセージングの設定の詳細については、『 GGSN Configuration Guide 』の「Configuring Load Balancing on the GGSN」の章の「Configuring Messaging from the GGSN to the Cisco IOS SLB」を参照してください。
次に、Cisco IOS SLB が誘導サーバ NAT モードになるように定義する例を示します。
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Cisco IOS SLB によって転送されるセッションに影響を与える特定の条件が存在する場合に、Cisco IOS SLB に通知を送信するように GGSN を設定します。 |
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gprs slb notify コマンドによって定義された特定の条件が発生した場合に GGSN からの通知を受ける Cisco IOS SLB 仮想サーバを設定します。 |
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特定の条件が発生した場合に Cisco IOS Server Load Balancing(SLB)を通知するように、Gateway GPRS Support Node(GGSN)をイネーブルにするには、 gprs slb notify グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。GGSN-IOS SLB メッセージングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs slb notify {cac-failure | session-deletion}
no gprs slb notify {cac-failure | session-deletion}
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(14)YU に組み込まれ、 session-deletion キーワード オプションが追加されました。 |
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GGSN-IOS SLB メッセージングをイネーブルにするには、 gprs slb notify コマンドを使用します。
GGSN-IOS SLB メッセージング機能を使用すれば、Cisco IOS SLB によって転送されるセッションに影響を与える特定の条件が存在した場合、Cisco IOS SLB に対して通知するように GGSN を設定できます。その通知によって、その条件に対する対処方法も Cisco IOS SLB に指示されます。
gprs slb notify コマンドによって設定可能な GGSN-IOS SLB 通知には、CAC 障害通知と削除通知(GTP IMSI スティッキ データベース サポート用)の 2 種類があります。
CAC 障害通知のサポートが GGSN および Cisco IOS SLB 上で設定されている場合、CAC 障害のために PDP コンテキスト作成要求が GGSN によって拒否されると、その障害が発生したことが GGSN によって Cisco IOS SLB に通知され、サーバ ファーム内の別の GGSN に対してセッションを再割り当てするように Cisco IOS SLB に指示されます。
(注) Cisco IOS SLB が誘導サーバ NAT モードで機能している場合、gprs slb vserver グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、GGSN 上の仮想サーバのリストを定義し、gprs slb mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、動作の Cisco IOS SLB モードを定義する必要があります。
削除通知(GTP IMSI スティッキ データベース サポート)
削除通知のサポートを GGSN および Cisco IOS SLB 上で設定すると、加入者から最初の PDP コンテキスト作成要求が受信された際に、スティッキ データベース エントリが Cisco IOS SLB 上で作成されます。IMSI の最新の PDP コンテキストが GGSN 上で削除されると、GGSN によって、データベースからスティッキ エントリを削除するように Cisco IOS SLB に指示する削除通知が Cisco IOS SLB に対して送信されます。
(注) このコンフィギュレーションでは、virtual 仮想サーバ コンフィギュレーション コマンドを service gtp キーワードを指定して設定する必要があります。
GGSN-IOS SLB メッセージングの設定の詳細については、『 GGSN Configuration Guide 』の「Configuring Load Balancing on the GGSN」の章の「Configuring Messaging from the GGSN to the Cisco IOS SLB」を参照してください。
次に、UMTS QoS CAC の障害のために PDP コンテキスト作成要求が拒否され、Cisco IOS SLB が dispatched モードで機能している場合に、Cisco IOS SLB に対して通知するように GGSN を設定する例を示します。
次に、UMTS QoS CAC の障害のために PDP コンテキスト作成要求が拒否され、Cisco IOS SLB が誘導サーバ NAT モードで機能している場合に、Cisco IOS SLB に対して通知するように GGSN を設定する例を示します。
次に、IMSI に関連付けられている最新の PDP コンテキストが削除された場合に、(誘導サーバ NAT モードで機能している)Cisco IOS SLB に対して通知するように GGSN を設定する例を示します。
次に、IMSI に関連付けられている最新の PDP コンテキストが削除された場合に、(dispatched モードで機能している)Cisco IOS SLB に対して通知するように GGSN を設定する例を示します。
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gprs slb notify コマンドによって定義された特定の条件が発生した場合に GGSN からの通知を受ける Cisco IOS SLB 仮想サーバを設定します。 |
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gprs slb notify コマンドによって定義された特定の種類の条件が発生した場合に、Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)から通知を受ける Cisco IOS SLB 仮想サーバ(複数可)を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs slb vserver コマンドを使用します。リストから仮想サーバを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs slb vserver ip_address [ next-hop ip ip-address [ vrf name ]]
no slb vserver ip_address [ next-hop ip ip-address [ vrf name ]]
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(14)YU に組み込まれ、 next hop および vrf キーワード オプションが追加されました。 |
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GGSN-IOS SLB メッセージングがイネーブルになったときに GGSN から通知を受ける Cisco IOS SLB 仮想サーバのリストを定義するには、 gprs slb vserver グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
たとえば、Cisco IOS SLB が誘導サーバ NAT モードで機能している場合、GGSN によって、リスト内のすべての仮想サーバに通知が送信されます。しかし、通知に反応するのは、PDP コンテキストを処理している仮想サーバだけです。他の仮想サーバは、この通知を無視します。
このコマンドは、 gprs slb notify および gprs slb mode グローバル コンフィギュレーション コマンドと組み合せて使用します。
(注) Cisco IOS SLB が dispatched モードで機能しているときに GGSN-IOS SLB メッセージング CAC 障害通知のサポートを設定する場合には、このコマンドは必要ありません。
GGSN-IOS SLB メッセージングの設定の詳細については、『 GGSN Configuration Guide 』の「Configuring Load Balancing on the GGSN」の章の「Configuring Messaging from the GGSN to the Cisco IOS SLB」を参照してください。
次に、IP アドレスが 172.10.10.10 である GTP サーバを、GGSN から通知を受ける仮想サーバのリストに追加する例を示します。
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Cisco IOS SLB によって転送されるセッションに影響を与える特定の条件が存在する場合に、Cisco IOS SLB に通知を送信するように GGSN を設定します。 |
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APN のためにデータが収集されるインターバルを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs interval コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs interval interval1 interval2
no gprs interval interval1 interval2
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gprs interval コマンドを使用して、APN のために GGSN がデータを収集するインターバルを設定します。
次の例では、5 分(300 秒)ごとにデータを収集するように GGSN を設定します。
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gprs throughput interval コンフィギュレーション コマンドによって設定された、2 つの設定済みスループット統計情報収集インターバルのそれぞれの期間に収集されたスループット統計情報の保持する履歴項目数を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs throughput history コマンドを使用します。スループット統計情報の履歴をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs throughput history number
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gprs throughput interval コマンドによって設定された、各スループット統計情報収集インターバルのそれぞれの期間に収集されたスループット統計情報の履歴内に維持する項目の数を設定するには、 gprs throughput history コマンドを使用します。
次に、履歴内に、スループット内に収集されたスループット統計情報の直近 50 個の値を維持するように GGSN を設定する例を示します。
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APN のためにスループット統計情報が収集されるインターバルを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs throughput intervals コマンド使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs throughput intervals interval1 interval2
no gprs throughput intervals interval1 interval2
APN/SGSN ごとのスループット データを収集する前に GGSN が待機する時間の分数。この変数は、別のスループット インターバル時間の 2 番目のスループット収集のオプションです。このインターバルをディセーブルにするには、0 を指定します。 |
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gprs throughput interval コマンドを使用して、APN のために GGSN がデータを収集するインターバルを設定します。
interval1 を有効な値に設定すると、設定された各 APN、および作成された各パスに対して、データ スループット収集が開始されます。設定されたスループット インターバルの期限が切れるたびに、データ スループット収集が、各 SGSN のcGgsnSgsnStatTable、および各 APN の cgprsAccPtThruputStatsTable に更新されます。 interval1 を 0 に設定すると、データ スループットの収集が停止し、このインターバルに関連したデータがテーブルから削除されます。
次に、5 分(300 秒)ごとにスループット統計情報を収集するように GGSN を設定する例を示します。
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2 つの設定済みスループット統計情報収集インターバルのそれぞれの期間中に収集されたスループット統計情報の、保持する履歴項目数を設定します。 |
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加入者データグラムが、その DSCP を変更することなく、GTP パスを介して転送されるように指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs umts-qos dscp unmodified コマンドを使用します。この仕様を削除し、PDP コンテキスト作成中にトラフィック クラスに割り当てられた DSCP で再マーキングされるように DSCP をイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs umts-qos dscp unmodified [ up | down | all ]
no gprs umts-qos dscp unmodified [ up | down | all ]
加入者データグラム内の DSCP は、PDP コンテキスト作成中にトラフィック クラスに割り当てられた DSCP で再マーキングされます。
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加入者データグラム DSCP を、DSCP を変更することなく、GTP パスを介して転送するように GGSN を設定するには、 gprs umts-qos dscp unmodified コマンドを使用します。
次に、アップリンク GTP パス内の加入者データグラムを、その DSCP を保持するように設定する例を示します。
Differentiated Services Code Point(DSCP)を DiffServ PHB グループに割り当てるには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs umts-qos map diffserv-phb コマンドを使用します。指定した DSCP をデフォルトの DiffServ PHB グループに設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs umts-qos map diffserv-phb diffserv-phb-group [ dscp1 ] [ dscp2 ] [ dscp3 ]
no gprs umts-qos map diffserv-phb
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Assured Forwarding(AF)PHB グループの場合、各ドロップ優先順位に最大 3 つの DSCP 値を指定できます。signalling、EF、および best-effort クラスにはドロップ優先順位はありません。そのため、最初の DSCP 値だけが使用されます。これらのクラスの dscp2 や dscp3 引数の値を入力しても、無視されます。
ドロップ優先順位は、ネットワークに輻輳が発生した場合に、パケットがドロップされる順序を示します。
表 1 に、各 PHB グループのデフォルト DSCP 値を示します。
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次に、DSCP 値 31 を EF クラスに、3 つの DSCP 値 51、52、および 53 を AF クラス 2 に割り当てる例を示します。
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UMTS トラフィック クラスから Differentiated Service(DiffServ; ディファレンシエーテッド サービス)Per-Hop Behavior(PHB)グループへの QoS マッピングを指定します。 |
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UMTS トラフィック クラスから、Differentiated Service(DiffServ; ディファレンシエーテッド サービス)Per-Hop Behavior(PHB)グループへの QoS マッピングを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gprs umts-qos map traffic-class コマンドを使用します。QoS マッピングを削除し、指定したトラフィック クラスをデフォルト マッピングに設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
gprs umts-qos map traffic-class traffic-class diffserv-phb-group
no gprs umts-qos map traffic-class
このコマンドを入力する前に、 gprs qos map umts コマンドを使用して UMTS QoS をイネーブルにする必要があります。
(注) gprs umts-qos map traffic-class コマンドを使用するのは、デフォルトとは異なるマッピング値を使用したい場合だけです。
UMTS トラフィック クラスのデフォルト マッピング値は、次のとおりです。
• トラフィック クラスがシグナリング型の場合、signalling-class DiffServ PHB グループ
• トラフィック クラスが会話型の場合、ef-class DiffServ PHB グループ
• トラフィック クラスがストリーミング型の場合、af2-class DiffServ PHB グループ
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各種 QoS UMTS トラフィック カテゴリと DiffServ PHB グループとの間のマッピングを指定するには、 gprs umts-qos map traffic-class コマンドを使用します。
次に、トラフィック クラスが会話型の UMTS から DiffServ PHB グループ af-class1 への QoS マッピングを指定する例を示します。
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Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)を、DiffServ PHB グループに割り当てます。 |
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GGSN が開始した QoS アップデートが失敗した場合に、この APN の PDP コンテキストを削除するように GGSN を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gtp update qos-fail delete コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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QoS アップデートの GGSN 開始 PDP コンテキスト アップデート要求が失敗した場合に PDP コンテキスト削除要求を生成するように GGSN を設定するには、このコマンドを使用します。
GGSN によって生成される Acct Stop レコードは、アップデートの失敗を示します。
QoS 変更のために開始された SGSN からの PDP コンテキスト アップデート応答が n3 トライの後にタイムアウトするか、Cause 値が「Request Accepted」とは異なる値である場合に、このコンフィギュレーションが使用されます。
(注) このコマンドを設定しない場合、gprs gtp update qos-fail delete コマンドによってグローバルに設定された動作が使用されます。
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ハンギング PDP コンテキストの同じ IP アドレスを共有する同じ MS からの新しい作成要求を受信すると同時に、 ハンギング PDP セッションの、プライマリ PDP コンテキストおよび関連するすべてのセカンダリ PDP コンテキストを削除するように Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gtp pdp-context single pdp-session コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gtp pdp-context single pdp-session [ mandatory ]
[ no ] gtp pdp-context single pdp-session [ mandatory ]
RADIUS ユーザ プロファイル コンフィギュレーションに関係なく、プライマリ PDP コンテキストおよび関連するすべてのセカンダリ PDP コンテキストが削除されるように指定します。 |
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ハンギング PDP コンテキストの同じ IP アドレスを共有する同じ MS からの新しい作成要求を受信すると同時に、 ハンギング PDP セッションの、プライマリ PDP コンテキストおよび関連するすべてのセカンダリ PDP コンテキストを削除するように GGSN を設定するには、 gtp pdp-context single pdp-session コマンドを使用します。
ハンギング PDP コンテキストとは、SGSN 上の対応する PDP コンテキストが何らかの理由によりすでに削除されている PDP コンテキストです。
この条件が発生し、gtp pdp-context single pdp-session コマンドが設定されていない場合、同じ APN 上で、異なる NSAPI を持っているが、ハンギング PDP コンテキストによって使用される同じ IP アドレスが割り当てられている新しい PDP コンテキスト作成が、同じ MS によって送信された場合、その新しい PDP コンテキスト作成は、GGSN によって拒否されます。
gtp pdp-context single pdp-session を APN 上で設定すると、MS 機能ごとの単一の PDP セッションがイネーブルになり、「gtp-pdp-session=single-session」Cisco VSA が RADIUS ユーザ プロファイル内で定義されているすべてのユーザが適用対象になります。このコマンドを設定しない場合、その機能はイネーブルにならず、いかなるユーザも、そのRADIUS ユーザ プロファイル コンフィギュレーションに関わらず、適用対象になりません。このコマンドを mandatory キーワード オプションを指定して設定した場合、機能はイネーブルになり、その APN 上のすべてのユーザが、その RADIUS ユーザ プロファイル コンフィギュレーションに関わらず適用対象となります。
(注) この機能を GTP ロード バランシングと共に使用すると、正しく機能しない可能性があります。
次に、同じ IP アドレスを共有する新しい PDP コンテスト作成要求を受信したときに、 ハンギング PDP コンテキストのプライマリ PDP コンテキストおよび関連するセカンダリ PDP コンテキストを削除するように GGSN を設定する例を示します。
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トンネル ID ごとに PDP コンテキストを表示します。この値は、IMSI および NSAPI に対応し、最大 16 桁までの数字を指定できます。 |
Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定のアクセス ポイントで、アイドル状態でいることを許可する時間を秒単位で指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで gtp pdp-context timeout idle access point コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gtp pdp-context timeout idle interval [ uplink ]
no gtp pdp-context timeout idle
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(8)XU1 に組み込まれ、uplink キーワード オプションが追加されました。 |
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GGSN では、RADIUS Idle-Timeout(アトリビュート 28)フィールドがサポートされています。AAA サーバによって送信されるアクセス要求パケット内にアトリビュート 28 値が存在する場合、同値が GGSN によって保存されます。PDP コンテキストが、セッション アイドル タイムアウト時間を超えてアイドル状態なっている場合、GGSN によって終了されます。
セッション アイドル タイマーに対して指定された時間は、セッションのすべての PDP コンテキストに対して適用されますが、セッション アイドル タイマーは、各 PDP コンテキストに対して開始されます。そのため、セッション アイドル タイマーは PDP ごとに存在しますが、タイマーの時間はセッションごとに存在します。
GGSN 上では、セッション アイドル タイマーをグローバルに、そして APN で設定できます。 gtp pdp-context timeout idle アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによって APN レベルで設定した値は、 gprs gtp pdp-context timeout idle グローバル コンフィギュレーション コマンドによってグローバルに設定された値を上書きします。RADIUS サーバ上のユーザ プロファイルで設定した値は、APN で設定した値を上書きします。
(注) PDP コンテキストに対して開始されたセッション アイドル タイマーは、その PDP コンテキストの TPDU トラフィックおよび GTP シグナリング メッセージによってリセットされます。たとえば、PDP コンテキスト アップデート要求が受信されると、その PDP コンテキストのセッション アイドル タイマーがリセットされます。
特定のユーザのセッション アイドル タイマーをディセーブルにするには、RADIUS サーバ上のユーザ プロファイルで、セッション アイドル時間を 0 に設定します。ユーザが RADIUS によって認証されている場合、そのセッション アイドル時間はディセーブルにできません。
(注) セッション アイドル タイムアウト(RADIUS アトリビュート 28)サポートの適用対象は、IP PDP、GGSN で終了される PPP PDP、および PPP 再生成 PDP (PPP L2TP PDP ではない)です。絶対セッション タイムアウト(アトリビュート 27)サポートの適用対象は、IP PDP と、GGSN で終了される PPP PDP(PPP Regen でも PPP L2TP PDP でもない)です。設定すると、セッション アイドル タイマーはすべての PDP コンテキスト上で開始され、絶対セッション タイマーはセッション上で開始されます。
(注) 別の方法として、session idle-time hours アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用して、アクセス ポイント上のアイドル セッション タイマーを設定することも可能です。ただし、2 つの方式を同時には設定できません。
次に、アイドル セッションを終了させる前に 18,000 秒間待機するように GGSN を設定する例を示します。
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GGSN が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定の APN でアクティブでいることを許可する時間を秒単位で指定します。 |
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定のアクセス ポイントで存在することを許可する時間を秒単位で指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで gprs gtp pdp-context timeout session コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
gtp pdp-context timeout session seconds
no gtp pdp-context timeout session seconds
GGSN が、セッションに対して、特定のアクセス ポイントで存在することを許可する時間(秒単位)。30 ~ 4294967 秒の値を指定します。 |
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gprs radius attribute session-timeout コマンドによってイネーブルにすると、GGSN によって RADIUS Session-Timeout(アトリビュート 27)がサポートされます。AAA サーバによって送信される Access-Accept パケットに格納されて受信されたアトリビュート タイムアウト値は、GGSN によって保存されます。また、セッション時間が絶対セッション タイマーとして設定された時間を超えると、そのセッションと、セッションに所属するすべての PDPコンテキスト(同じ IIMSIまたは MS アドレスを持つ PDP コンテキスト)が、GGSN によって終了されます
(注) セッション アイドル タイムアウト(RADIUS アトリビュート 28)サポートの適用対象は、IP PDP、GGSN で終了される PPP PDP、および PPP 再生成 PDP (PPP L2TP PDP ではない)です。絶対セッション タイムアウト(アトリビュート 27)サポートの適用対象は、IP PDP と、GGSN で終了される PPP PDP(PPP Regen でも PPP L2TP PDP でもない)です。設定すると、セッション アイドル タイマーはすべての PDP コンテキスト上で開始され、絶対セッション タイマーはセッション上で開始されます。
(注) アクティブ セッション タイムアウトには、gprs radius attribute session-timeout コマンドをイネーブルにする必要があります。
GGSN 上では、絶対セッション タイマーをグローバルに、そして APN で設定できます。 gtp pdp-context timeout session アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによって APN レベルで設定した値は、 gprs gtp pdp-context timeout session グローバル コンフィギュレーション コマンドによってグローバルに設定した値を上書きします。RADIUS サーバ上のユーザ プロファイルで設定した値は、APN で設定した値を上書きします。
次に、セッションを終了させる前に 86,400 秒間待機するように GGSN を設定する例を示します。
特定の APN で受信される PDP コンテキスト作成要求のために、SGSN に対して PDP コンテキスト作成応答を送信する前に RADIUS アカウンティング応答を待機するように Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)を設定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで gtp response-message wait-accounting コマンドを使用します。RADIUS 開始アカウンティング メッセージを RADIUS サーバに対して送信した後に、(RADIUS アカウンティング サーバからの応答を待つことなく)PDP コンテキスト作成要求を送信するように GGSN を設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
gtp response-message wait-accounting
no gtp response-message wait-accounting
RADIUS 開始アカウンティング メッセージが RADIUS アカウンティング サーバに対して送信された後、GGSN によって、PDP コンテキスト作成応答が送信されます。GGSN は、RADIUS アカウンティング サーバからの RADIUS アカウンティング応答を待ちません。
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PDP コンテキスト作成応答を SGSN に送信する前に、RADIUS アカウンティング サーバからの RADIUS アカウンティング応答を待機するように GGSN を設定するには、 gtp response-message wait-accounting コマンドを使用します。
gtp response-message wait-accounting コマンドを設定しているのに RADIUS アカウンティング サーバからの応答が GGSN によって受信されなかった場合、GGSN によって、PDP コンテキスト要求が拒否されます。
GGSN では、グローバル レベルおよびアクセス ポイント コンフィギュレーション レベルの両方における RADIUS 応答メッセージ待機のコンフィギュレーションはサポートされていません。まず、グローバル コンフィギュレーション レベルで、多くの APN に対して共用する設定内容を指定します。これにより、設定操作を大幅に軽減できます。そのうえで、特定の APN に適用する動作があれば、アクセス ポイント コンフィギュレーション レベルでそれらを選択的に修正します。その結果、APN コンフィギュレーション レベルで、RADIUS 応答メッセージ待機のグローバル コンフィギュレーションを上書きできます。
すべての APN のデフォルト動作として RADIUS アカウンティング応答を待機するように GGSN を設定するには、 gprs gtp response-message wait-accounting グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定の APN のこの動作をディセーブルにするには、 no gtp response-message wait-accounting アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。
APN で RADIUS 応答メッセージ待機がイネーブルになっているかディセーブルになっているかを確認するには、 show gprs access-point コマンドを使用して、wait_accounting 出力フィールド内でレポートされている値を確認します。
次の例では、RADIUS 応答メッセージ待機の実装に関連したコマンドを強調するために、GGSN のコンフィギュレーションの一部だけを示しています。GGSN のすべてのコンフィギュレーションを完成させるには、さらにコンフィギュレーション文が必要です。
次に、アクセス ポイント 1 における PDP コンテキスト要求のために、PDP 作成要求を SGSN に送信する前に RADIUS サーバからのアカウンティング応答を待機するように GGSN を設定する例を示します。
次に、PDP コンテキスト作成応答を SGSN に送信する前に RADIUS サーバからの RADIUS アカウンティング応答を待機するように GGSN をグローバルに設定する例を示します。GGSN は、アクセス ポイント 1 を除くすべてのアクセス ポイントで受信された PDP コンテキスト要求に対する応答を待機します。 no gtp response-message wait-accounting コマンドによって、RADIUS 応答メッセージ待機がアクセス ポイント 1 で上書きされます。
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すべてのアクセス ポイントで受信された PDP コンテキスト作成のために、PDP コンテキスト アクティブ化要求を送信する前に RADIUS アカウンティング応答を待機するように GGSN を設定します。 |
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Content Services Gateway(CSG)と通信するためにクォータ サーバによって使用される論理インターフェイスを名前で指定するには、クォータ サーバ コンフィギュレーション モードで interface コマンドを使用します。インターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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CSG と通信するためにクォータ サーバによって使用される論理インターフェイスを指定するには、 interface クォータ サーバ コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。
クォータ サーバ インターフェイスとしてループ バック インターフェイスを使用することをお勧めします。
CSG に対するパスがアップである場合、このコマンドの no 形式を発行すると、パスがダウンとなります。そのため、このコマンドは慎重に使用してください。クォータ サーバと CSG の適切なインターワーキングのためには、このコマンドを設定する必要があります。
次に、CSG と通信するためにクォータ サーバによって使用されるインターフェイスとして、論理インターフェイス「loopback1」を指定するコンフィギュレーションを示します。
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show ggsn quota-server statistics コマンドにより表示されるクォータ サーバの統計情報をクリアします。 |
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GGSN が Cisco CSG2 からサービス コントロールの使用状況を受け取るまでサービス コントロール要求を削除しないで待機する時間を秒単位で設定します。 |
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特定のアクセス ポイントの Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)を介して、MS と PDN 間の IPv4 アクセス権限を指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ip-access-group コマンドを使用します。入力アクセス リストをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip-access-group access-list-number { in | out }
no ip-access-group access-list-number { in | out }
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指定されたアクセス ポイントを使用し、GGSN を介して PDN からモバイル ステーションにアクセスする権限をユーザが与えられているかどうかを示すアクセス リストを指定するには、 ip-access-group コマンドを使用します。
(注) ip-access-group コンフィギュレーションの適用対象は IPv4 PDP だけです。
次に、access-list 101 に、GGSN を介して PDN からモバイル ステーションへインバウンド アクセスする許可を与える例を示します。
現在のアクセス ポイントの IP アドレス プールを使用して ダイナミック アドレス割り当て方式を指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ip-address-pool コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip-address-pool { dhcp-proxy-client | radius-client | local pool-name | disable }
no ip-address-pool { dhcp-proxy-client | radius-client | local pool-name | disable }
gprs default ip-address-pool コマンドで指定したグローバル コンフィギュレーションが使用されます。このグローバル コンフィギュレーション コマンドのデフォルト値では、IP アドレス プールがディセーブルになります。
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(2)XB に組み込まれ、local オプションが追加されました。 |
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次の 2 つの方法で、アクセス ポイント上の IP 割り当て方式を指定できます。
• アクセス ポイント コンフィギュレーション モードを開始し、 ip-address-pool コマンドを使用して、現在のアクセス ポイントの IP アドレス割り当て方式を指定します。
• gprs default ip-address-pool コマンドを発行して、IP アドレス プールのグローバル値を指定します。この場合、特定のアクセス ポイントのアドレスプール方式を指定する必要はありません。
IP アドレスを割り当てる方式として dhcp-proxy-client を指定した場合、IP アドレス割り当て用の DHCP サーバを設定する必要があります。これをグローバル コンフィギュレーション レベルで行うには、 gprs default-dhcp server コマンドを使用し、アクセス ポイント レベルで行うには、 dhcp-server コマンドを使用します。
IP アドレスを割り当てる方式として radius-client を指定した場合、IP アドレス割り当て用に RADIUS サーバを設定し、GGSN 上で AAA を設定し、AAA サーバ グループを、GGSN 上でグローバルに、あるいはアクセス ポイントで設定する必要があります。GGSN 上の RADIUS の設定に関する詳細については、 aaa-group コマンドおよび gprs default aaa-group コマンドの「使用上のガイドライン」を参照してください。
(注) ip-address-pool local アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによって、APN 下のローカル IP アドレス プールを設定すると、PDP コンテキストの数が増加し、PDP コンテキスト アクティベーション レートが改善されます。
(注) ip-address-pool コンフィギュレーションの適用対象は IPv4 PDP だけです。
次に、アクセス ポイント 1 の IP アドレス プール割り当て方式として DHCP を設定し、他のアクセス ポイントではグローバル デフォルト(RADIUSとして指定されています)が使用されるように指定する例を示します。
GGSN 上のターゲット プロファイル内の iSCSI ターゲットの IP アドレスを指定するには、iSCSI インターフェイス コンフィギュレーション モードで ip コマンドを使用します。IP アドレス コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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GGSN 上の iSCSI ターゲット プロファイル内の iSCSI ターゲットの IP アドレスを指定するには、 ip コマンドを使用します。
次に、IP アドレスが「10.0.0.1」である SCSI ターゲットに対して、「targetA」という名前の iSCSI ターゲット プロファイルを設定する例を示します。
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iSCSI ターゲットのターゲット プロファイルを作成(または既存のターゲット プロファイルを変更)し、iSCSI インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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GGSN 上の iSCSI ターゲットのターゲット プロファイルを作成(または既存のプロファイルを変更)するには、iSCSI インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始して、グローバル コンフィギュレーション モードで ip iscsi target-profile コマンドを使用します。ターゲット プロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip iscsi target-profile target_profile_name
no ip iscsi target-profile target_profile_name
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GGSN 上の iSCSI ターゲット プロファイルを設定するには、 ip iscsi target-profile コマンドを使用します。iSCSI プロファイルによって、GGSN による、SAN 上のリモート iSCSI デバイス(ターゲット)への iSCSI インターフェイスを介した読み書きが可能になります。
Cisco GGSN Release 9.0 以降では、最大 30 までの iSCSI ターゲット プロファイルを作成し、課金グループ内の、一連の固有の課金ゲートウェイに関連付けられます。プロファイルごとに定義できるターゲットは 1 つだけです。
(注) 1 つの GGSN 上で PSD と iSCSI を同時には設定できません。そのため、GGSN Release 8.0 以降では、PSD はサポートされていません。
iSCSI ターゲット インターフェイス コンフィギュレーション モードの時には、次のサブコンフィギュレーションがサポートされます。
• exit :iSCSI ターゲット サブモードを終了します
• no :コマンドを無効にするか、またはコマンドをデフォルトに設定します
• source-interface :パケットのターゲットとなる iSCSI ソース インターフェイス
• target-portal :ターゲット ポータル グループ
• vrf :このターゲット プロファイルに関連付けられた VPN Routing and Forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)の名前
次に、課金ゲートウェイが使用できない場合に、課金の Data Transfer Record(DTR; データ転送レコード)を保存および取得するために、「targetA」という名前のターゲット プロファイルを設定する例を示します(複数の G-CDR を格納可能)。
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リモート ピアがポイントツーポイント インターフェイスに接続しているときに使用するための、IP アドレスのローカル プールを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip local pool コマンドを使用します。プールからアドレスの範囲を削除する(このコマンドの no 形式例の長い方)か、アドレス プールを削除する(このコマンドの no 形式例の短い方)には、このコマンドの no 形式のうちいずれかを使用します。
ip local pool { default | poolname } [ low-ip-address [ high-ip-address ]] [ group group-name ] [ cache-size size ] [ recycle delay seconds ]
no ip local pool poolname low-ip-address [ high-ip-address ]
no ip local pool { default | poolname }
no ip local pool recycle delay seconds
アドレス プールは設定されていません。オプションの group キーワードを指定しないで作成したプールはすべて、ベース システム グループのメンバーになります。
ペアの接続時に IP アドレスがそこから割り当てられる 1 つまたは複数のローカル アドレス プールを作成するには、 ip local pool コマンドを使用します。既存のプールに対して、別の IP アドレス範囲を追加することも可能です。インターフェイス上の名前付き IP アドレス プールを使用するには、 peer default ip address pool インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)RADIUS および TACACS 機能を使用することによって、特定のユーザに対してプール名を割り当てることも可能です。
名前付きローカル IP アドレス プールを作成しない場合、 ip address-pool local グローバル コンフィギュレーション コマンドが発行された後に、デフォルトのアドレス プールが、すべてのポイントツーポイント インターフェイス上で使用されます。明示的な IP アドレス プールは割り当てていないが、 ip address-pool local コマンドの使用によってプールの使用が要求された場合、「default」という名前の特別なプールが使用されます。
オプションの group キーワードおよび関連グループ名によって、名前付きグループとの IP アドレス プールのアソシエーションが可能になります。 group キーワードを 指定しないで 作成した IP アドレス プールはすべて、自動的に、 ベース システム グループのメンバーになります。
IP アドレス プール名を関連付けできるグループは 1 つだけです。後に 1 つのプール グループ内で同じプール名を使用すると、そのプールの拡張として扱われ、既存のローカル IP アドレス プール名を異なるプール グループに関連付けようとする試みはすべて拒否されます。そのため、プール名を使用するたびに、暗黙的に関連プール グループを選択することになります。
(注) 不注意によるアドレスの重複が発生する可能性を少なくするために、システムが「default」という名前の特別なプール名の作成を許可するのは、ベース システム グループ内だけです。つまり、プール名「default」でグループ名を指定するということは許可されません。
アドレスの重複を防止するために、1 つのプール グループ内のすべての IP アドレス プールがチェックされます。ただし、任意のグループ プール メンバーと、グループ内のプールの間ではチェックは行われません。プール グループ内の名前付きプールの仕様によって、IP アドレスと、他のグループ内のプール、およびベース システム グループ内のプールと重複する IP アドレスの存在は許可されます。一方、IP アドレス プールの処理は、グループ内のそれらのプールのメンバシップによっては変更されません。特に、これらのプールを、 peer コマンド内で指定し、特別な処理をすることなく RADIUS および AAA 機能で返すことが可能です。
IP アドレス プールを、Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)に関連付けられます。この関連付けによって、VPN および VPN Routing and Forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)インスタンスと互換性がある、柔軟性の高い IP アドレス プールの仕様が可能になっています。
IP アドレス プールは、ワンステップ vty-async 接続用の translate コマンド、または TACACS+ 許可機能で使用することも可能です。詳細については、『 Cisco IOS Terminal Services Configuration Guide 』の「Configuring Protocol Translation and Virtual Asynchronous Devices」の章、および『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide 』の「System Management」を参照してください。
IP ローカル プール ホールドバック タイマー機能( recycle delay キーワード オプション)を使用すれば、新しくリリースされた IP アドレスが、再割り当てに使用できるようにされる前に保持される特定の時間を設定できます。これにより、PDP セッションが削除されたときにリリースされた最新の IP アドレスが、IP とユーザ間の関係がシステムのすべてのバックエンド コンポーネントから削除される前に、他の PDP コンテキストに再割り当てされることがなくなります。IP アドレスが新しい PDP コンテキストに即座に再割り当てされると、バックエンド システムによる、新しいユーザと、古いユーザのレコードへの関連付けが不正確になり、新しいユーザの課金およびサービス アクセスが古いユーザに関連付けられてしまう可能性があります。
ホールドバック機能は、プール要素データ構造に追加された新しいタイム スタンプ フィールドのサポートによって提供されます。特定のアドレスを割り当てる要求が行われ、そのアドレスが再割り当てに使用可能な場合、要素のタイム スタンプ フィールドが参照されて、現在時刻がチェックされます。現在時刻と、要素のタイム スタンプ フィールド内の時刻との間の時間が、リサイクル遅延用に設定された秒数と同じ、または超える場合、アドレスが再割り当てされます。
フリー キューから最初のフリー アドレスを割り当てる要求が行われた場合、現在時刻スタンプと、要素用に保存されているタイム スタンプとの間の違いが計算されます。その数値が設定されているリサイクル遅延と同じ、または超えている場合、アドレスが割り当てられます。その数値が設定されているリサイクル遅延と同じでも、超えてもいない場合、その要求のためにアドレスが割り当てられることはありません (フリー キューは、First-In First-Out(FIFO)キューです。そのため、他のすべての要素には、最初の要素よりも大きいリサイクル遅延が発生します)。
IP アドレスがしばらくの間保持されるためにアドレス割り当てがブロックされると、ローカル プール用に維持されている、ブロックされたアドレス割り当てのカウントが増分されます。
次に、172.16.23.0 ~ 172.16.23.255 の範囲におけるすべての IP アドレスが格納される「pool2」という名前のローカル IP アドレス プールを作成する例を示します。
次に、IP アドレス 1024 のプールを設定する例を示します。
(注) 必須ではありませんが、コマンドの no 形式を使用したローカル プール定義を先に置き、既存のプールをすべて削除するのは良い方法です。既存のプール名の仕様は、新しい IP アドレスを持つそのプールを拡張する要求と見なされるからです。プールを拡張する意思がない場合、コマンドの no 形式は不適切です。
次に、IP アドレスの複数の範囲を 1 つのプールにする設定例を示します。
次に、再割り当てに使用できるようにされる前に 10 秒間保持されるように IP ローカル プール アドレスを設定する例を示します。
次の例では、2 つのプール グループ、およびベース システム グループ内の IP アドレス プールを設定する方法を示します。
• グループ grp1 は、プール p1_g1、p2_g1、および p3_g1 で構成されています。
• グループ grp2 は、プール p1_g2 および p2_g2 で構成されています。
• プール lp1 および lp2 はグループに関連付けられておらず、そのため、ベース システム グループのメンバーとなっています。
IP アドレス 10.1.1.1 が、グループ grp1、grp2、およびベース システム グループと重複していることに注意してください。また、名前が付けられていないベース システム グループを含むグループ内においては、重複は存在しないことにも注意してください。
次に、VPN および VRF によって使用されるための IP アドレスおよびグループのコンフィギュレーション例を示します。
この例には、ベース システム グループ内のプールが格納された 2 つのプール グループの、次に示すようなコンフィギュレーションが示されています。
• グループ vpn1 は、プール p1_vpn、p2_vpn1、および p3_vpn1 で構成されています。
• グループ vpn2 は、プール p1_vpn2 および p2_vpn2 で構成されています。
• プール lp1 および lp2 はグループに関連付けられておらず、そのため、ベース システム グループのメンバーとなっています。
IP アドレス 10.1.1.1 が、グループ vpn1、vpn2、およびベース システム グループと重複していることに注意してください。また、名前が付けられていないベース システム グループを含むグループ内においては、重複は存在しないことにも注意してください。
VPN には、リモート ユーザ データに基づいて適切なプールを選択することによって、適切なグループを選択するコンフィギュレーションが必要です。その結果、特定の VPN 内の各ユーザは、その VPN に適したプールおよび関連付けられているグループを使用して、アドレス レンジを選択できます。VPN のアドレス レンジは、その VPN 専用なので、他の VPN(他のグループ名)内の重複アドレスは関係ありません。
この例では、グループ vpn1 内のユーザは、プール p1_vpn1、p2_vpn1、および p3_vpn1 の何らかの組み合せと関連付けられ、その組み合されたアドレス レンジからのアドレスが割り当てられます。アドレスは、そのアドレスがそこから割り当てられるプールと同じプールに返されます。
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非同期、同期、または ISDN ポイントツーポイント インターフェイスにダイヤル インするための IP アドレスを提供するために使用されるアドレス プーリング メカニズムをイネーブルにします。 |
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このインターフェイスに接続しているリモート ピアに返される、IP アドレス、特定の IP アドレス プールからのアドレス、または DHCP メカニズムからのアドレスを指定します。 |
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APN 上のルート プローブ サポートをイネーブルにするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ip probe path コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip probe path ip_address protocol udp [port port ttl ttl ]
no ip probe path ip_address protocol udp [port port ttl ttl ]
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確立が成功した各 IPv4 PDP コンテキストの特定の宛先にプローブ パケットを送信するように GGSN をイネーブルにするには、 ip probe path アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。
この機能の使用方法の例としては、Firewall Load Balancer(FWLB)がネットワーク内で使用されている場合があります。 ip probe path コマンドが設定されている場合、PDP コンテキストが確立されると、GGSN によってプローブ パケットが FWLB に送信されます。これにより、MS からのアップストリーム パケットが存在しなくても、FWLB による、PDP コンテキストのエントリの作成が可能となります。エントリが作成されると、FWLB が、最初にパケットを送信する MS に依存することなく、MS のネットワークから適切な GGSN へ、あらゆるダウンストリーム パケットを転送できるようになります。
(注) ip probe path コンフィギュレーションの適用対象は IPv4 PDP だけです。
(注) APN が VRF にマッピングされると、ルート プローブ パケットが、VRF ルーティング テーブルを通過します。
IPv6 Packet Data Protocol(PDP)コンテキストを、単独または IPv4 PDP コンテキストと共にサポートするようにアクセス ポイントを設定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ipv6 コマンドを使用します。アクセス ポイント上で IPv6 PDP のサポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no ipv6 [ enable | exclusive ]
IPv6 はディセーブルに設定されています(デフォルトでは、IPv4 PDP だけがアクセス ポイント上でサポートされます)。
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iPv6 コンテキストと IPv4 PDP コンテキストの両方を、またはオプションでサポートするようにアクセス ポイントを設定するには ipv6 enable コマンドを使用し、IPv6 PDP コンテキストだけをサポートするようにアクセス ポイントを設定するには exclusive キーワード オプションを指定します (IPv6 PDP だけをサポートするようにアクセス ポイントを設定した場合、IPv4 PDP は、アクセス ポイントによって拒否されます)。
(注) Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)アクセス ポイント上での IPv6 サポートには、IPv6 トラフィック用トンネルがスーパーバイザ エンジン上で設定されている必要があります。トンネリングでは、IPv4 インフラストラクチャを介した配信のために、IPv6 パケットが IPv4 内にカプセル化されます。トンネルを使用することによって、独立した 各 IPv6 ネットワークと、それらのネットワーク間の IPv4 インフラストラクチャをアップグレードすることなく、通信できるようになります。IPv6 のトンネリングについては、『Cisco IOS IPv6 Configuration Guide』を参照してください。
(注) GGSN 上では、IPv6 PDP 用の VPN routing and forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)はサポートされていません。そのため、VRF がイネーブルになっているアクセス ポイントが、(ipv6 コマンドによって)IPv6 PDP をサポートするように設定されている場合、Pv4 PDP は VRF 内でルーティングされ、IPv6 PDP はグローバル ルーティング テーブル内でルーティングされます。
次に、アクセス ポイント 1 上で IPv4 と IPv6 PDP の両方のサポートをイネーブルにする例を示します。
IPv6 Packet Data Protocol(PDP)コンテキストのバーチャル サブインターフェイスの作成時にアクセス ポイントがコピーするベース バーチャル テンプレート インターフェイス(IPv6 Routing Advertisement(RA)パラメータが格納される)を指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで i pv6 base-vtemplate コマンドを使用します。コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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バーチャルアクセス サブインターフェイスは、Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)上で IPv6 PDP セッションが確立されるたびに作成されます。ルーティング アドバタイズメント タイマーのような、バーチャルアクセスのコンフィギュレーションは、アクセス ポイントに関連付けられたベース バーチャル インターフェイスからコピーされます。
ベース バーチャルテンプレート インターフェイスをアクセス ポイントに関連付けるには、 ipv6 base-vtemplate コマンドを使用します。
PDP コンテキスト作成要求が受信されると、アクセス ポイントに関連付けられたベース バーチャル テンプレートからバーチャル アクセス サブインターフェイスがコピーされます。また、IPv6 バーチャル アクセス サブインターフェイスが作成された後に、アクセス ポイント下のコンフィギュレーションによる定義どおりに IPv6 アドレスが割り当てられます。PDP コンテキスト作成応答が送信されるのは、バーチャルアクセス サブインターフェイスが作成され、認証およびアドレス割り当てが正常終了した後だけです。
次に、ベース バーチャル テンプレートとしてバーチャル テンプレート インターフェイス 10 を使用するアクセス ポイント 1 を指定する例を示します。
アクセス ポイント上で、IPv6 Create Packet Data Protocol(PDP)コンテキスト応答に格納されて送信されるプライマリ(およびバックアップ)Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)のアドレスを指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ipv6 dns primary コマンドを使用します。アクセス ポイント コンフィギュレーションから IPv6 DNS アドレス コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 dns primary ipv6-address [ secondary ipv6-address ]
no ipv6 dns primary ipv6-address [ secondary ipv6-address ]
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アクセス ポイント レベルでプライマリ(およびバックアップ)IPv6 DNS のアドレスを指定するには、 ipv6 dns primary コマンドを使用します。
DNS のアドレスを取得するメカニズムを備えていないアドレス割り当て方式では、この機能を使用するのが有効です。また RADIUS ベースの割り当て方式では、この機能を使用することにより、オペレータが DNS をユーザ プロファイルごとに設定する必要はなくなります。
DNS アドレスは、RADIUS サーバ、またはローカル Access Point Name(APN; アクセス ポイント ネーム)コンフィギュレーションから取得できます。DNS アドレスを選択する基準は、APN で設定された IP アドレス割り当て方式によって異なります。
各 IP アドレス割り当て方式において、IPv6 DNS アドレスを選択する基準は次のとおりです。
1. RADIUS ベースの IP アドレス割り当て方式:RADIUS サーバから(Access-Accept 応答により)返された DNS アドレスが使用されます。RADIUS サーバから DNS アドレスが返されない場合は、ローカル APN 設定が使用されます。
2. スタティック IP アドレス:ローカル APN 設定が使用されます。
(注) GGSN から PDP コンテキスト作成応答によって DNS アドレスが送信されるのは、Mobile Station(MS; モバイル ステーション)から PCO IE によって DNS アドレスが要求された場合だけです。
次に、アクセス ポイント 2 用に、プライマリ IPv6 DNS およびセカンダリ IPv6 DNS を指定する例を示します。
アクセス ポイントで IPv6 アクセス権限(アップリンクおよびダウンリンク)を指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ipv6 ipv6-access-group コマンドを使用します。アクセス リストをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 ipv6-access-group access-list-name [ up | down ]
no ipv6 ipv6-access-group access-list-name [ up | down ]
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指定されたアクセス ポイントを使用する権限を IPv6 ユーザが与えられているかどうかを示すアクセス リストを指定するには、 ipv6 ipv6-access-group コマンドを使用します。
次に、access-list IPv6acl に、GGSN を介して PDN からモバイル ステーションへインバウンド アクセスする許可を与える例を示します。
アクセス ポイント上のダイナミック IPv6 プレフィクス割り当て方式を設定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ipv6 ipv6-address-pool コマンドを使用します。ダイナミック プレフィクス アドレス割り当てをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 ipv6-address-pool { local pool-name | radius-client}
no ipv6 ipv6-address-pool { local pool-name | radius-client}
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IPv6 プレフィクスは、ローカルに設定されたプレフィクス プール、または RADIUS サーバから取得できます。
アクセス ポイントに使用させたいダイナミック IPv6 プレフィクス割り当て方式を設定するには、 ipv6 ipv6-address-pool コマンドを使用します。
(注) IPv6 PDP に対しては、アドレス割り当てスキームとして DHCPv6 はサポートされていません。
次に、「localv6」という名前のローカルに設定された IPv6 プレフィクス アドレス プールを使用するためにアクセス ポイントを設定する例を示します。
IPv6 トラフィックを外部 IPv6 デバイスにリダイレクトするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ipv6 redirect コマンドを使用します。IPv6 トラフィックのリダイレクションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 redirect [all | intermobile] destination-ipv6-address
no ipv6 redirect [all | intermobile] destination-ipv6-address
すべての IPv6 トラフィックを、アクセス ポイント上の外部 IPv6 デバイスにリダイレクトするように Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)を設定します。 |
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アクセス ポイント上の IPv6 トラフィックを検証用外部デバイス(外部ファイアウォールなど)にリダイレクトするには、 ipv6 redirect コマンドを使用します。
宛先アドレスが同じ GGSN 上の Mobile Station(MS; モバイル ステーション)のものかどうかに関わらず、すべての IPv6 パケットを指定した宛先にリダイレクトするには、 ipv6 redirect コマンドを all キーワードを指定して使用します。
IPv6 モバイル間トラフィックを、検証用外部デバイス(外部ファイアウォールなど)にリダイレクトするには、 ipv6 redirect コマンドを intermobile キーワードを指定して使用します。リダイレクトできるのは、宛先アドレスが、同じ GGSN 上でアクティブになっている MS のものである IPv6 パケットだけです。受信 MS が、送信 MS PDP コンテキストが作成されるのと同じ GGSN 内の Packet Data Protocol(PDP)コンテキストを持たない場合、パケットはドロップされます。
(注) Cisco 7600 シリーズ ルータ プラットフォーム上でトラフィック リダイレクション機能を使用するには、Policy Based Routing(PBR)が、Multilayer Switch Feature Card(MSFC; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)、および Cisco Service and Application Module for IP(SAMI)からの着信 VLAN インターフェイス上で設定されていること、また、パケットをルーティングするネクスト ホップが set ip next-hop コマンドによって設定されていることが必要です。
次に、すべての IPv6 トラフィックを、IPv6 アドレスが 3001::99 である外部デバイスにリダイレクトする例を示します。
次に、モバイル間 IPv6 トラフィックを、IPv6 アドレスが 3001::99 である外部デバイスにリダイレクトする例を示します。
過去に IPv6 Mobile Station(MS; モバイル ステーション)に割り当てられたアドレスを参照して、アップストリーム Transport Protocol Data Unit(TPDU)の送信元アドレスを確認するように Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)をイネーブルにするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ipv6 security verify source コマンドを使用します。IPv6 送信元検証をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 no security verify source
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過去に IPv6 MS に割り当てられたアドレスを参照して、アップストリーム TPDU の送信元アドレスを確認するように GGSN を設定するには、 ipv6 security verify source コマンドを使用します。
アクセス ポイント上で ipv6 security verify source コマンドを設定すると、GGSN が、TPDU の送信元アドレスを、GPRS Tunneling Protocol(GTP; GPRS トンネリング プロトコル)がそのアドレスを受け入れて転送する前に確認します。GGSN によって、アドレスが、過去に MS に割り当てられたアドレスとは異なると判断された場合、TPDU はドロップされ、その PDP コンテキストおよびアクセス ポイント内の不正なパケットとしてカウントされます。
アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ipv6 security verify source コマンドを設定すると、GGSN が、模造されたユーザ ID から保護されます。
(注) GGSN でサポートされているのはセキュリティ送信元アドレス検証だけですが、宛先フィールドはセキュリティ上表示可能となっています。
次に、アップストリーム TPDU 内で受信された送信元 IPv6 アドレスの検証をイネーブルにする例を示します。
課金ゲートウェイ グループ内で定義されている課金ゲートウェイに使用できるものがない場合に、そのグループの CDR ストレージ用に使用する iSCSI プロファイルを設定するには、課金グループ コンフィギュレーション モードで iscsi コマンドを使用します。課金ゲートウェイ グループから iSCSI ターゲットを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
レコード ストレージ用に、iSCSI プロファイルを使用するように GGSN を設定します。1 度に定義できる課金ゲートウェイ グループの iSCSI ターゲット プロファイルは 1 つだけです。また、 ip iscsi target-profile コマンドを使用することによって、iSCSI ターゲット プロファイル名を定義する必要があります。 |
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定義されたすべての課金ゲートウェイが非アクティブである場合に使用する iSCSI ターゲット プロファイルを指定するには、 iscsi コマンドを使用します。
すべての課金グループ内で、またはグローバル iSCSI ターゲットとして使用される iSCSI ターゲットを、他のいかなる課金グループでも再使用はできません。
次に、グループ用に定義されたすべての課金ゲートウェイが非アクティブである場合の CDR ストレージ用 iSCSI ターゲットとして「TargetA」を設定する例を示します。
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アクティブになったゲートウェイが課金ゲートウェイ グループ内で最も高い優先度(1 ~ 29)を持つ場合、そのゲートウェイにスイッチするよう GGSN を設定します。 |
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超過すると、Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)によって、アップストリームおよびダウンストリームのトラフィック バイト カウントが収集され、特定の PDP コンテキストの G-CDR がクローズおよびアップデートされる時間制限を指定するには、課金プロファイル コンフィギュレーション モードで limit duration コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
no limit duration number [reset]
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limit duration 課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、ポストペイド加入者に対し、GGSN がアップストリーム トラフィックおよびダウンストリーム トラフィックのバイト数を集計し、PDP コンテキストに対する G-CDR を終了してアップデートするまでの制限時間を指定できます。
ボックスレベルの課金プロファイル(課金に関連したグローバル コンフィギュレーション コマンドによって設定されるプロファイル 0)の場合、別のトリガーの期限切れによって、すべてのトリガーがリセットされます。しかし、課金プロファイル 1 ~ 15 の場合、他のすべてのトリガーをリセットする、すべてのトリガーの期限切れのために、 limit duration および limit volume 課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドには、 reset キーワード オプションを設定する必要があります。
時間トリガーの設定時に reset キーワード オプションを指定しない場合、容量トリガーの期限が切れても( limit volume コマンド)時間トリガーはリセットされませんが、他の何らかのトリガーの期限が切れた場合にはリセットされます。
(注) Cisco GGSN Release 9.2 以降では、拡張クォータ サーバ インターフェイスが設定されている場合、Cisco GGSN は、サービスアウェア ポストペイド ユーザに対するクォータ サーバとしては機能しません。そのため、Cisco IOS Release 12.2(22)YE2 以降では、拡張クォータ サーバ インターフェイスを使用しないポストペイド ユーザに対するトリガー条件を設定するための課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドだけでなく、content 課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドも無視されます。
拡張サービスアウェア請求の設定に関する詳細については、『Cisco GGSN Release 9.2 Configuration Guide』を参照してください。
特定の PDP コンテキストの G-CDR をクローズおよびアップデートする前に発生させることが可能な SGSN 変更の最大数を指定するには、課金プロファイル コンフィギュレーション モードで limit sgsn-change コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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値 0 は、新しい SGSN が PDP コンテキストの処理を開始するたびに、G-CDR がクローズされることを意味します。
このコマンドは、サポートされる SGSN 数ではなく、変更回数を指定します。サポートされる SGSN 数ではなく、変更回数の上限に 1 を加えたものとなります。たとえば、SGSN の変更回数の上限が 2 である場合、GGSN が G-CDR をクローズする前のリスト内の SGSN の最大数は 3 となります。
gprs charging cdr-option no-partial-cdr-generation コマンドをイネーブルに設定すると、GGSN は同じ PDP コンテキスト要求へのすべての後続 G-CDR をすべての G-CDR と同じフィールドで作成し、シーケンス番号を維持します。
gprs charging cdr-option no-partial-cdr-generation コマンドが設定されており、SGSN 変更制限トリガーが設定されていない状況で、ほかのトリガー(料金時間または QoS 変更など)の実行により G-CDR がクローズした場合、GGSN は新しい G-CDR のリスト内の最新の SGSN(現在の SGSN)をコピーします。ただし、Release 4 以前の課金リリースのデフォルト設定では、 gprs charging cdr-option no-partial-cdr-generation コマンドが設定されており、 gprs charging container sgsn-change-limit グローバル コンフィギュレーション コマンドまたは limit sgsn-change 課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドのいずれかを使用して SGSN 変更制限トリガーが設定されている状況で、SGSN が変更されていないまま、非 SGSN 変更トリガーにより CDR がクローズした場合は、CDR には SGSN アドレスは含まれません。そのため、SGSN リストも含めてすべての CDR パラメータがコピーされていることを確認するには、 gprs charging cdr-option no-partial-cdr-generation を実行時に all キーワード オプションを指定します。
(注) Cisco GGSN Release 9.2 以降では、拡張クォータ サーバ インターフェイスが設定されている場合、Cisco GGSN は、サービスアウェア ポストペイド ユーザに対するクォータ サーバとしては機能しません。そのため、Cisco IOS Release 12.2(22)YE2 以降では、拡張クォータ サーバ インターフェイスを使用しないポストペイド ユーザに対するトリガー条件を設定するための課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドだけでなく、content 課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドも無視されます。
拡張サービスアウェア請求の設定に関する詳細については、『Cisco GGSN Release 9.2 Configuration Guide』を参照してください。
G-CDR をクローズおよびアップデートする前に、Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)によって、特定の PDP コンテキストのすべてのコンテナで維持される最大バイト数を指定するには、課金プロファイル コンフィギュレーション モードで limit volume コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
limit volume threshold-value [reset]
no limit volume threshold-value [reset]
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PDP コンテキスト(モバイル セッション)がアクティブである間は、課金イベントはさまざまなアクションに基づき生成されます。ユーザを課金する方法の 1 つには、PDN とモバイル端末間で転送されたデータ量に基づくものがあります。データ量は、G-CDR レコードの各コンテナ内に記録されます。サービス プロバイダーは記録されたデータ量を使用し、使用量に基づきユーザに料金を請求できます。
G-CDR が後の請求のために課金ゲートウェイに対するアップデートの対象になる前に、アクティブ PDP コンテキストからの各 G-CDR 内でレポート可能なデータの最大量を制御するには、 limit volume 課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドを使用します。GGSN によって、その PDP コンテキストの別の部分 G-CDR が、GGSN 上でセッション中のままオープンされます。
たとえば、GGSN 上で、量しきい値設定が 1 MB に設定されているとします。GGSN によって、新しい PDP コンテキストの G-CDR 内のコンテナがオープンされます。あるトリガーが、PDP コンテキストに対して発生しますが、その時点で、GGSN によって、500 KB の PDP コンテキストの データの転送が登録されています。このトリガーが原因となって、GGSN によって、PDP コンテキストのコンテナがクローズします。これは、量制限に達する(500 KB のデータ転送、および 1MB が許可)前に発生しています。
PDP コンテキストの転送が続くと、GGSN によって、G-CDR 内の新しいコンテナがオープンされます。現在 GGSN には、G-CDR の量しきい値制限に達する前に PDP コンテキスト用に処理可能なデータが、最大 500 KB を超えて存在しています。PDP コンテキストのすべてのコンテナで、量しきい値に達する(つまり、PDP コンテキストのすべてのコンテナにおけるバイト カウントの総計が 1 MB に達する)と、量制限のために GGSN によって G-CDR がクローズされ、その結果、G-CDR を課金ゲートウェイに送信できるようになります。GGSN によって、その PDP コンテキストの別の部分 G-CDR が、セッション中のままオープンされます。
ボックスレベルの課金プロファイル(課金に関連したグローバル コンフィギュレーション コマンドによって設定されるプロファイル 0)の場合、別のトリガーの期限切れによって、すべてのトリガーがリセットされます。しかし、課金プロファイル 1 ~ 15 の場合、他のすべてのトリガーをリセットする、すべてのトリガーの期限切れのために、 limit duration および limit volume 課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドには、 reset キーワード オプションを設定する必要があります。容量トリガーの設定時に reset キーワード オプションを指定しない場合、時間トリガーの期限が切れても( limit duration コマンド)容量トリガーはリセットされませんが、他の何らかのトリガーの期限が切れた場合にはリセットされます。
(注) Cisco GGSN Release 9.2 以降では、拡張クォータ サーバ インターフェイスが設定されている場合、Cisco GGSN は、サービスアウェア ポストペイド ユーザに対するクォータ サーバとしては機能しません。そのため、Cisco IOS Release 12.2(22)YE2 以降では、拡張クォータ サーバ インターフェイスを使用しないポストペイド ユーザに対するトリガー条件を設定するための課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドだけでなく、content 課金プロファイル コンフィギュレーション コマンドも無視されます。
拡張サービスアウェア請求の設定に関する詳細については、『Cisco GGSN Release 9.2 Configuration Guide』を参照してください。
PDP フローを、クラス マップ内の一致基準として指定するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match flow pdp コマンドを使用します。一致基準としての PDP フローを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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match flow pdp クラス マップ コンフィギュレーション コマンドを使用すると、GGSN 上のダウンリンク トラフィック用の、セッション ベースのポリシング(PDP ごとのポリシング)を設定する機能がイネーブルになります。
(注) PDP フローの分類のためにクラス マップを定義する場合、match-any キーワード オプションは指定しないでください。
(注) PDP ごとのポリシング機能では、UMTS QoS が設定されていることが必要です。
(注) トラスト DSCP ポリシー マップ コンフィギュレーションを使用する場合、ポリシー マップ内で、クラス マップを 1 つだけ、match flow pdp を指定して設定してください。1 つの PDP に対して各種 DSCP を使用した、ポリシングの同時複数フローはサポートされていません。
GGSN 上で PDP ごとのポリシング機能を設定するには、次の手順を実行する必要があります。
1. class-map コマンドを使用して、PDP フローのクラスを作成します。
2. policy-map コマンドを使用してポリシー マップを作成し、 class コマンドを使用してクラスをマップに割り当てます。
3. ポリシー マップ内で、 police ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用して、トラフィック ポリシング機能を設定します。
4. service-policy アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用して、サービス ポリシーを APN にアタッチします。
次に、PDP フローを、「class-pdp」という名前のクラス内の一致基準として指定する例を示します。
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APN に対して、その APN の PDP フローのサービス ポリシーとして使用するサービス ポリシーをアタッチします。 |
Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)最大 QoS ポリシー内で、APN で受け入れ可能な R97/R98 QoS の最大遅延クラスを定義するには、CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション モードで maximum delay-class コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum delay-class value [ reject ]
no maximum delay-class value [reject]
(任意)最大遅延クラスが、設定された値より高い場合、PDP コンテキスト作成が拒否されるように指定します。このキーワードを指定しない場合、遅延クラスは、設定された遅延クラスの値にダウングレードされます。このキーワード オプションは、PDP コンテキスト アップデート要求に対しては無視されます。 |
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APN で受け入れ可能な最大遅延クラスを指定するには、 maximum delay-class CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション コマンドを使用します。
デフォルトでは、最大遅延クラスが、設定された値より高い PDP コンテキストは、設定された値にダウングレードされます。
reject キーワードを指定した場合、要求された最大遅延クラスが、指定された遅延クラスより高い場合に PDP コンテキスト作成が拒否されます。
reject キーワードを指定せず、PDP コンテキスト作成要求または PDP コンテキスト アップデート要求内の遅延クラスが設定された値より大きい場合、要求された遅延クラスが、設定された値にダウングレードされます。
次に、APN で受け入れ可能な GPRS QoS の最大遅延クラスとして 3 を定義する例を示します。
コール アドミッション制御最大 QoS ポリシー内で、特定の APN に対して作成可能な PDP コンテキストの最大数を指定するには、CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション モードで maximum pdp-context コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum pdp-context number1 [ threshold number2 ]
no maximum pdp-context number1 [ threshold number2 ]
(任意)達すると、割り当て/保存プライオリティが 1 である PDP コンテキストだけが受け入れられるしきい値を指定します。 |
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特定の APN に対して作成可能な PDP コンテキストの最大数を設定するには、 maximum pdp-context CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション コマンドを使用します。
maximum pdp-context コマンドによって APN に対して定義された PDP コンテキストの最大数が、 gprs maximum-pdp-context-allowed グローバル コンフィギュレーション コマンドによって定義された PDP コンテキストの最大数を超えることはありません。
オプションの threshold キーワードを指定した場合、PDP コンテキストの総数が設定された数を超えると、割り当て/保存プライオリティが 1 である PDP コンテキストだけが受け入れられます。他のプライオリティ(2/3)を持つ PDP コンテキスト作成は拒否されます。オプションの threshold キーワードを指定しなかった場合、PDP コンテキストの総数が設定された数を超えると、後続のすべての PDP コンテキスト作成が拒否されます。
maximum pdp-context コマンド コンフィギュレーションは、最大ビット レート、保証ビット レート、最高トラフィック クラス、最高トラフィック処理プライオリティ、最高遅延クラス、および最高ピーク クラスなどの、ポリシー内で定義されている他のすべての QoS パラメータよりも前にチェックされます。
次の例では、特定の APN に対して作成可能な PDP コンテキストの最大数として 15,000 が指定されています。
Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)最大 QoS ポリシー内で、APN で受け入れ可能な R97/R98 QoS の最大ピークを定義するには、CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション モードで maximum peak コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum peak- value [ reject ]
no maximum peak- value [reject]
(任意)最大ピークが、設定された値より高い場合、PDP コンテキスト作成が拒否されるように指定します。このキーワードを指定しない場合、ピークは、設定されたピーク値にダウングレードされます。このオプションは、PDP コンテキスト アップデート要求に対しては無視されます。 |
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APN で受け入れ可能な最大ピークを指定するには、 maximum peak- CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション コマンドを使用します。
デフォルトでは、ピークが、設定された値より高い PDP コンテキストは、設定された値にダウングレードされます。
reject キーワードを指定した場合、要求された最大ピークが、指定されたピークより高い場合、PDP コンテキスト作成が拒否されます。
reject キーワードを指定しない場合、PDP コンテキスト作成要求または PDP コンテキスト アップデート要求に含まれるピークが設定値を上回ると、要求されたピークは設定値にダウングレードされます。
次に、APN で受け入れ可能な最大ピーク GPRS QoS として 7 を定義する例を示します。
Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)最大 QoS ポリシー内で、APN で受け入れ可能な最高トラフィック クラスを定義するには、CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション モードで maximum traffic-class コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
maximum traffic-class traffic-class-name [priority value ]
no maximum traffic-class traffic-class-name [priority value ]
APN で受け入れ可能な最高トラフィック クラスを指定します。有効な値は、conversational、streaming、interactive、または background です。 |
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APN で受け入れ可能な最高トラフィック クラスを指定するには、 maximum traffic-class CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション コマンドを使用します。PDP コンテキスト作成要求内で要求されているトラフィック クラスが、設定されたクラスより高かった場合、その要求は拒否されます。
PDP コンテキストが作成され、新しく設定された値より高いトラフィック クラスを持つ PDP コンテキスト アップデート要求が GGSN によって受信された後で、設定されている最高トラフィックが変更されない限り、PDP コンテキストのトラフィック クラスが GGSN によってダウングレードされることはありません。この条件が発生すると、トラフィック クラスが、新しく設定された最大トラフィック クラスの値にGGSN によってダウングレードされます。
デフォルトでは、すべてのトラフィック クラスが受け入れられます。
双方向型のトラフィック クラスの最高トラフィック処理プライオリティを定義するには、オプションの priority キーワードを使用します。要求されたトラフィック処理プライオリティが最高プライオリティを超えた場合、設定されたプライオリティにダウングレードされます。双方向型のトラフィック クラスを、 priority キーワードを指定しないで設定した場合、どんなトラフィック処理プライオリティを持つ PDP も許可されます。トラフィック クラスが双方向型でない場合、 priority キーワードは無視されます。
次に、APN で受け入れられる最高トラフィック クラスとして streaming を設定する例を示します。
次に、APN で受け入れられる最高トラフィック クラスとして interactive を設定する例を示します。
次に、APN で受け入れられる、トラフィック処理プライオリティが 2 である最高トラフィック クラスとして interactive を設定する例を示します。
Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)最大 QoS ポリシー内で、各トラフィック クラスに対して許可可能な Maximum Bit Rate(MBR)を設定するには、CAC 最大 QoS ポリシー モードで mbr traffic-class コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mbr traffic-class traffic-class-name bitrate {uplink | downlink} [reject]
no mbr traffic-class traffic-class-name bitrate {uplink | downlink} [reject]
MBR が適用される UMTS トラフィック クラスを指定します。有効な値は、Conversational、Streaming、Interactive、または Background です。 |
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(任意)MBR が設定値を上回る場合は PDP コンテキスト作成が拒否されるよう指定します。このオプションは、PDP コンテキスト アップデート要求に対しては無視されます。 |
APN 上のリアルタイム トラフィックに対して受け入れ可能な最大 MBR を定義するには、 mbr traffic-class CAC 最大 QoS ポリシー コンフィギュレーション コマンドを使用します。
reject オプション キーワードを指定すると、要求された MBR が設定値を上回った場合に PDP コンテキスト作成は拒否されます。 reject キーワードを指定しない場合、MBR は設定された値にダウングレードされます。
reject キーワードを指定せず、PDP コンテキスト作成要求または PDP コンテキスト アップデート要求に含まれる MBR が設定値を上回ると、要求された MBR は設定値にダウングレードされます。
次に、サポートされるアップリンク MBR として 1,000 kbps を、最大ダウンリンク MBR として 2,000 kbs を定義する例を示します。
Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、RADIUS サーバに対する認証要求内に事前設定された値を持つ Mobile Station Integrated Services Digital Network(MSISDN)番号を無効にするように指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで msisdn suppression コマンドを使用します。MSISDN 番号を、RADIUS サーバに対する認証要求に格納して送信するように GGSM をイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no msisdn suppression [ value ]
(任意)GGSN が、RADIUS サーバに対して、認証要求内の MSISDN 番号の代わりに送信する文字列(最大 20 文字列長)。この文字列の有効な文字は、0 ~ 9 の整数、および a、b、c、*、# 文字などの、MSISDN 暗号化仕様に準拠した文字です。デフォルト値では、文字列は送信されません。 |
MSISDN 番号は抑制され、IMSISDN 番号の代わりに RADIUS サーバに送信される ID 文字列はありません。
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国によっては、サービス プロバイダーが認証要求内のモバイル ステーションの MSISDN 番号を特定することを禁じるプライバシー保護法が存在する場合があります。GGSN が、RADIUS サーバに対して、認証要求内の MSISDN 番号の代わりに送信する値を指定するには、 msisdn suppression コマンドを使用します。値を設定しない場合、RADIUS サーバに送信される番号はありません。
msisdn suppression コマンドを使用するには、グローバルに、またはアクセス ポイントで、RADIUS サーバを設定し、non-transparent アクセス モードを指定する必要があります。
次に、RADIUS サーバに対して、MSISDN ID を作成要求に格納して送信し、いかなる ID も送信しない例を示します。
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AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN の特定のアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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デフォルトの AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN のすべてのアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
CSG に対する、クォータ サーバによるシグナリング要求の最大送信試行回数を指定するには、クォータ サーバ コンフィギュレーション モードで n3-requests コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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CSG に対する、クォータ サーバによるシグナリング要求の最大送信試行回数を設定するには、 n3-requests コマンドを使用します。
次に、シグナリング要求の送信試行を 3 回までにするようにクォータ サーバを設定する例を示します。
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GGSN 上のターゲット プロファイル内の iSCSI ターゲットの名前を指定するには、iSCSI インターフェイス コンフィギュレーション モードで name コマンドを使用します。IP アドレス コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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GGSN 上のターゲット プロファイル内の SCSI ターゲットの名前を指定するには、 name コマンドを使用します。
次に、「eftcompany.com」という名前の SCSI ターゲットに対して、targetA という名前を持つ iSCSI ターゲット プロファイルを設定する例を示します。
ip 10.0.0.1
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SCSI ターゲットの iSCSI プロファイルを作成(または既存のプロファイルを変更)し、iSCSI インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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アクセス ポイントで Pv4 PDP 作成応答に格納されて送信されるプライマリ(およびバックアップ)NBNS を指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで nbns primary コマンドを使用します。アクセス ポイント コンフィギュレーションから NBNS を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
nbnsprimary ip-address [ secondary ip-address ]
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アクセス ポイント レベルでプライマリ(およびバックアップ)NBNS を指定するには、 nbns primary コマンドを使用します。
(注) nbns primary コンフィギュレーションが適用されるのは、IPv4 PDP だけです。
アドレスを取得するメカニズムを備えていないアドレス割り当て方式では、この機能を使用するのが有効です。また、RADIUS ベースの割り当て方式では、この機能を使用することにより、オペレータが NBNS および DNS ユーザ プロファイルごとに設定する必要はなくなります。
NBNS アドレスは、DHCP サーバ、RADIUS サーバ、またはローカル APN 設定から取得できます。NBNS アドレスを選択する基準は、APN で設定された IP アドレス割り当て方式によって異なります。
各 IP アドレス割り当て方式において、DNS および NBNS アドレスを選択する基準は次のとおりです。
1. DHCP ベースの IP アドレス割り当てスキーム(ローカルおよび外部):DHCP サーバから返される NBNS アドレスが MS に送信されます。DHCP サーバから NBNS アドレスが返されない場合は、ローカル APN 設定が使用されます。
2. RADIUS ベースの IP アドレス割り当て方式:RADIUS サーバから(Access-Accept 応答により)返された NBNS アドレスが使用されます。RADIUS サーバから NBNS アドレスが返されない場合は、ローカル APN 設定が使用されます。
3. ローカル IP アドレス プール ベースの IP アドレス割り当て方式:ローカル APN 設定が使用されます。
4. 固定 IP アドレス:ローカル APN コンフィギュレーションが使用されます。
(注) GGSN によって、DNS アドレスが PDP 作成応答に格納されて送信されるのは、MS によって、PCO ID 内の DNS アドレスが要求されている場合だけです。
次に、アクセス ポイント レベルでプライマリおよびセカンダリ NBNS を指定する例を示します。
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Mobile Station(MS; モバイル ステーション)の背後におけるルーティングをサポートするようにアクセス ポイントをイネーブルにするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで network-behind-mobile コマンドを使用します。MS の背後におけるルーティングのサポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
network-behind-mobile [ max-subnets number ]
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(22)YE に組み込まれ、max-subnets キーワード オプションが追加されました。 |
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MS の背後におけるルーティングをサポートするようにアクセス ポイントをイネーブルにするには、 network-behind-mobile アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。MS 背後におけるルーティング機能よって、PDP コンテキスト(MS)に所属してはいないが、MS の背後に存在している IP アドレスへのパケットのルーティングがイネーブルになります。宛先のネットワーク アドレスが、MS アドレスとは異なる可能性があります。
MS の背後におけるルーティングをイネーブルにする前に、次の要件が満たされていることを確認してください。
• MS で、認証および許可のために RADIUS が使用されている。
• Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)標準 RFC 2865 で定義されている Framed-Route(アトリビュート 22)が、ユーザのプロファイル内で設定されており、最低 1 つのルート、および、MS の背後におけるルーティング機能が使用される MS ごとに最大 16 のルートを含んでいる。
Framed-Route アトリビュートを設定すると、PDP コンテキスト作成の RADIUS 認証および認可フェーズ中に、GGSN に対して自動的にダウンロードされます。MS の背後におけるルーティングが、 network-behind-mobile アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによってイネーブルにされていなかった場合、Framed-Route アトリビュートは、GGSN によって無視されます。
MS セッションがアクティブでなくなると、ルートは削除されます。
• Cisco GGSN によって、Framed-Route アトリビュート内に挿入されている最大 16 のサブネットがサポートされている。
• MS セッションがアクティブでなくなると、ルートは削除されます。
• PDP Regen または L2TP での PPP セッションに関して、Framed-Route アトリビュートが、LNS の RADIUS サーバ内で設定されている。
• PPP Regen セッションについては、 security verify source コマンドを設定する場合、Framed-Route アトリビュートを、GGSN RADIUS サーバ内のユーザ プロファイル内でも設定する必要があります。MS の背後でルーティングされるパケットは、MS の同じ 3GPP QoS 設定を共有しています。
• スタティック ルートが設定されていない。モバイル ステーションの背後におけるルーティング機能(Framed Route、アトリビュート 22)と、スタティック ルートの同時コンフィギュレーションはサポートされていません。
(注) network-behind-mobile コマンド コンフィギュレーションの適用対象は、IPv4 PDP だけです。
次に、アクセス ポイント 200 における、MS の背後におけるルーティングのサポートをイネーブルにする例を示します。
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インターフェイス上のルーティング アップデートの送信をディセーブルにするには、ルータ コンフィギュレーション モードで passive-interface コマンドを使用します。ルーティング アップデートの送信を再びイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
passive-interface [ default ] interface-type interface-number [ on-standby ]
no passive-interface [ default ] interface-type interface-number [ on-standby ]
ルータ コンフィギュレーション(config-router)
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このコマンドが Cisco IOS 12.4(22)YE1 に組み込まれ、 on-standby キーワード オプションが追加されました。 |
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インターフェイス上のルーティング アップデートの送信をディセーブルにしても、特定のサブネットは他のインターフェイスに対してアドバタイズされ続け、そのインターフェイス上では、他のルータからのアップデートが受信および処理され続けます。
default キーワードを指定すると、すべてのインターフェイスが、デフォルトでパッシブに設定されます。その結果、隣接していることが、 no passive-interface コマンドによって求められている個々のインターフェイスを設定できます。default キーワードは、Internet service provider(ISP; インターネット サービス プロバイダー)、およびディストリビューション ルータの多くが 200 を超えるインターフェイスを備えているような大規模エンタープライズ ネットワークで有用です。
OSPF プロトコルの場合、OSPF ルーティング情報は、指定したルータ インターフェイスを介した送信も受信も行われません。指定したインターフェイス アドレスは、OSPF ドメイン内のスタブ ネットワークとして表示されます。
Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)プロトコルの場合、このコマンドによって、指定したインターフェイスの IP アドレスを、そのインターフェイス上で実際に IS-IS を実行することなくアドバタイズするように、IS-IS が指示されます。IS-IS のこのコマンドの no 形式を使用すると、指定したアドレスの IP アドレスのアドバタイズがディセーブルになります。
IS-IS に対しては、最低 1 つのアクティブ インターフェイスを維持し、ip router oasis コマンドでインターフェイスを設定する必要があります。
パッシブとして設定されているが、ルートをアドバタイズするインターフェイス上では、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)がディセーブルになっています。
次に、イーサネット インターフェイス 1 を除く、ネットワーク 10.108.0.0 上のすべてのインターフェイスに対して EIGRP アップデートを送信する例を示します。
次に、イーサネット インターフェイス 1 およびシリアル インターフェイス 0 上で IS-IS をイネーブルにし、リンクステート Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)内のイーサネット インターフェイス 0 の IP アドレスをアドバタイズするコンフィギュレーションを示します。
次に、すべてのインターフェイスをパッシブとして設定してから、イーサネット インターフェイス 0 をアクティブにする例を示します。
次に、インターフェイス GigabitEthernet0/0.10 を、デバイスがスタンバイ モードであるときにパッシブになるように設定する例を示します。
passive-interface GigabitEthernet0/0.10 on-standby
APN を、Policy and Charging Control(PCC)対応 APN として設定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで pcc コマンドを使用します。コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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APN を PCC 対応(Gx)APN として設定するには、 pcc コマンドを使用します。
Gx インターフェイスは、Policy and Charging Rules Function(PCRF)と Policy and Charging Enforcement Function(PCEF)の間のリファレンス ポイントです。プロビジョニング、および PCRF から PCEF への PCC ファイルの移動に使用されます。
eGGSN 実装(Cisco GGSN と CSG2 が共に機能する)では、PDP コンテキスト作成要求が、PCC 対応 APN 上の SGSN から受信されると、次の動作が行われます。
• 認証の後、GGSN によって、Accounting Start メッセージが、次の Cisco AVP、およびその他の標準 3GPP アトリビュートが格納された CSG2 に送信されます。
– pcc_enabled:加入者が Gx ユーザであるかを示します。イネーブルである場合、CSG2 では、加入者が Gx ユーザとしてマーキングされ、この加入者のセッションのために PCRF との通信が行われます (イネーブルでない場合、CSG2 では、加入者が非 Gx 加入者としてマーキングされ、PCRF との通信は行われません)。
– coa_flags:GGSN で、RADIUS CoA メッセージングを介したGx アップデートがサポートされているかを示します。イネーブルである場合、GGSN で、RADIUS CoA メッセージングを介したGx アップデートがサポートされています (イネーブルでない場合、MS によって開始された QoS アップデートを示します)。
• CSG2 と PCRF が通信を行い、課金ルールと、認可された QoS アトリビュートがプロビジョニングされます。
• CSG2 によって、CoA 要求が GGSN に対して送信され、認可ステータスと認可された QoS アトリビュートが GGSN に通知されます。また、Accounting Start 応答が GGSN に対して送信されます。
• Cisco GGSN によって、CoA 要求が処理され、認可ステータスに基づいて PDP コンテキスト作成応答が SGSN に送信され、CSG2 に対してメッセージ受信の確認応答が行われます。
(注) APN が PCC 対応である場合、PDP コンテキスト作成応答を SGSN に対して送信する前に RADIUS Accounting Start 応答を待機するように GGSN を設定する必要があります。
P-CSCF Discovery 用に Access Point Name(APN; アクセス ポイント ネーム)上で使用する Proxy Call Session Control Function(P-CSCF)サーバ グループを割り当てるには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで pcscf コマンドを使用します。P-CSCF サーバ グループ アソシエーションを削除するには、このコマンドの no 形式を発行します。
pcscf group-name [ load-balance ]
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(22)YE に組み込まれ、load-balance キーワード オプションが追加されました。 |
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P-CSCF Discovery のサポートに使用する APN の P-CSCF サーバ グループを定義するには、 pcscf コマンドを使用します。
デフォルトでは、P-CSCF Discovery のサポートをイネーブルにすると、Protocol Configuration Option(PCO)内に P-CSCF Address Request フィールドがある PDP コンテキスト作成要求が受信された時に、GGSN によって、APN の 事前設定された Proxy Call Session Control Function(P-CSCF)サーバ アドレスのリストが返されます。PCO の P-CSCF Address Field に格納されて返されるアドレスの順序は、それらのアドレスが P-CSCF サーバ グループで定義された順序と同じです。グループは APN に関連付けられています。
オプションで、P-CSCF ロード バランシングを Cisco GGSN 上でイネーブルにできます。
P-CSCF ロード バランシングをイネーブルにすると、Cisco GGSN では、ラウンドロビン アルゴリズムが使用されて、PDP コンテキスト作成に格納されて送信される Protocol Configuration Option(PCO)IE 内の P-CSCF address request フィールドに応答して送信される Proxy-CSCF サーバが選択されます。
P-CSCF ロード バランシングをイネーブルにない場合、Cisco GGSN によって、事前設定された P-CSCF サーバのリスト全体が送信されます。
(注) PDP コンテキスト作成要求の PCO 内に P-CSCF address request フィールドが含まれていない、あるいは、P-CSCF サーバ アドレスが事前設定されていない場合、P-CSCF アドレスは PDP コンテキスト作成応答によって返されません。エラー メッセージは生成されずに PDP コンテキスト作成要求が処理されます。
(注) GTP-SR コンフィギュレーションでは、新しくアクティブになった GGSN が再開され、ロード バランシング情報がチェックポイントされます。
次に、APN の「groupA」として識別される P-CSCF グループを設定する例を示します。
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ポリシング レートを使用して PDP トラフィック ポリシングを設定するには、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モード、またはポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードで police rate コマンドを使用します。コンフィギュレーションから PDP トラフィック ポリシングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
police rate pdp [burst bytes ] [peak-rate pdp [ peak-burst bytes ]] conform-action action exceed-action action [violate-action action ]
no police rate pdp [burst bytes ] [peak-rate pdp [ peak-burst bytes ]] conform -action action exceed-action action [violate-action action ]
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PDP ごとのポリシング(セッションベースのポリシング)は GGSN トラフィック コンディショナ(3G TS 23.107)の機能の 1 つで、特定の PDP コンテキストの Gi インターフェイス上で受信されるトラフィックの最大レートを制限するために使用できます。
ポリシング機能によって、PDP コンテキストに対して、CAC によってネゴシエートされたデータ レートが強制されます。GGSN を、非適合トラフィックをドロップするか、輻輳が発生した場合に優先的にドロップするために非適合トラフィックをマーキングするように設定できます。
使用されるポリシング パラメータは、PDP コンテキストによって異なります。具体的には次のとおりです。
• R99 QoS プロファイルを持つ GTPv1 PDP の場合、CAC によってネゴシエートされた QoS プロファイルからの MBR および GBR パラメータが使用されます。リアル タイム トラフィックの場合、MBR パラメータだけが使用されます。
• R98 QoS プロファイルを持つ GTPv1 PDP、および GTPv0 PDP の場合、CAC によってネゴシエートされた QoS ポリシーからのピーク パラメータが使用されます。
PDP ごとのポリシングを設定する前に、次の点に注意してください。
• GGSN 上の UMTS QoS をイネーブルにする必要があります。
• Gi インターフェイス上の Cisco Express Forwarding(CEF; シスコ エクスプレス フォワーディング)をイネーブルにする必要があります。
• ダウンリンク トラフィック用に PDP ごとのポリシングがサポートされるのは、Gi インターフェイスにおいてだけです。
• PDP コンテキストの初期パケットは、ポリシングされません。
• フローベースのポリシングを、APN にアタッチされているポリシー マップ内で設定した場合、 show policy-map apn コマンドによって、ポリシングの前に受信されたパケットの総数が表示され、ポリシング カウンタは表示されません。
• APN に適用されているサービス ポリシーは変更できません。サービス ポリシーを変更するには、APN からサービス ポリシーを削除し、変更し、次に再適用します。
• それぞれに match flow pdp が設定され、Differentiated Services Code Point(DSCP)が異なる複数のクラス マップが、ポリシー マップ内でサポートされるのは、DSCP が信頼されている( gprs umts-qos dscp unmodified グローバル コンフィギュレーション コマンドが GGSN 上で設定されていない)場合だけです。
show policy-map apn コマンドによって表示されたポリシング カウンタをクリアするには、 clear gprs access-point statistics access-point-index アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを発行します。
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クォータ サーバ トラフィックを受信する CSG のポート番号を設定するには、CSG グループ コンフィギュレーション モードで port コマンドを使用します。ポートの設定を解除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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クォータ サーバ トラフィックを受信する CSG のポート番号を設定するには、 port コマンドを使用します。
CSG は、常に、ポート 3386 上のクォータ サーバにトラフィックを送信します。デフォルトでは、ポート 3386 上のクォータ サーバからのトラフィックの受信も行います。ただし、 port CSG グループ コンフィギュレーション コマンドによって、異なるポートをリッスンするように設定できます。
次に、ポート 4444 上のクォータ サーバからのトラフィックを受信するように CSG を設定するコンフィギュレーション例を示します。
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CSG グループで使用されているパラメータ、またはクォータ サーバとの間で送受信されたパス メッセージおよびクォータ管理メッセージの数を表示します。 |
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GGSN 上で iSCSI ターゲット プロファイル内の iSCSI トラフィックを受信するポート番号を指定するには、iSCSI インターフェイス コンフィギュレーション モードで port コマンドを使用します。ポート 番号を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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GGSN 上で iSCSI ターゲット プロファイル内の iSCSI トラフィックを受信するポート番号を指定するには、 port コマンドを使用します。推奨ポート番号は、3260 です。
次に、ポート番号 3260 を使用して GGSN が通信する iSCSI ターゲットに対して、targetA という名前の iSCSI ターゲット プロファイルを設定する例を示します。
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SCSI ターゲットの iSCSI プロファイルを作成(または既存のプロファイルを変更)し、iSCSI インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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PPP 再生成をサポートするようにアクセス ポイントをイネーブルにするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ppp-regeneration コマンドを使用します。アクセス ポイントで PPP 再生成のサポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ppp-regeneration [ max-session number ] [ setup-time seconds ] [ verify-domain | fixed-domain ] [allow-duplicate ]
no ppp-regeneration [ max-session number ] [ setup-time seconds ] [ verify-domain | fixed-domain ] [allow-duplicate ]
デフォルトの max-session 値は、65535 秒です。
verify-domain オプションのデフォルトでは、APN を参照して確認することなく、PCO IE 内で指定されたドメインに対して、ユーザへの L2TP トンネルが作成されます。
PPP 再生成をサポートするようにアクセス ポイントをイネーブルにし、GGSN 上の PPP 再生成セッションのパラメータを指定するには、 ppp-regeneration コマンドを使用します。
(注) ppp-regeneration コマンド コンフィギュレーションが適用されるのは、IPv4 PDP だけです。
(注) アクセス ポイントにおける PPP 再生成サポートには、Cisco Express Forwarding(CEF; シスコ エクスプレス フォワーディング)を、ip cef コマンドによってイネーブルにする必要があります。
最大 setup-time 値の設定では、PPP Virtual Access(VA)を作成し、PPP セッションを確立するのに必要な総時間を考慮する必要があります。PPP IP Control Protocol(IPCP; IP コントロール プロトコル)がアップになる前に setup time に達した場合、GGSN によって、L2TP セッション、PPP VA、および PDP コンテキストが切断されます。
終端装置およびモバイル終端を超えてパケットを転送するために設定される PPP 方式のタイプは、GGSN 上でサポートされる PDP コンテキストの最大数に影響を与えます。詳細については、『 Cisco IOS Mobile Wireless Configuration Guide 』の「Configuring PPP Support on the GGSN」の章を参照してください。
PPP 再生成の使用中、ユーザへの L2TP トンネルを選択する前に、ユーザによって送信された APN IE 内のドメインを参照して、PDP 作成要求内の PCO IE に格納されて送信されるドメインを確認するように GGSN を設定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで ppp-regeneration verify-domain コマンドを使用します。ユーザ提供のドメイン名と APN で不一致が存在する場合、PDP コンテキスト作成要求が、理由種別「Service not supported」で拒否されます。
ppp-regeneration fix-domain および ppp-regeneration verify-domain コマンド コンフィギュレーションは、いずれか 1 つを選択しなければなりません。 ppp-regeneration fix-domain コマンドを設定すると、ドメイン検証は実行できなくなります。
次に、PPP 再生成の GGSN コンフィギュレーションの一部を示します。PPP 再生成が、アクセス ポイント 1 でイネーブルにされています。この例では、PPP 再生成セッションの最大数を 100 に、PPP VA の作成および PPP セッションの確立の制限時間を 30 秒に設定しています。
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GGSN 上の再生成された PPP セッションのサポートに、PPP カプセル化用に設定されるバーチャル テンプレート インターフェイスを関連付けます。 |
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バーチャル アクセス インターフェイスの作成において動的に設定および適用可能なバーチャル テンプレート インターフェイスを作成します。 |
課金ゲートウェイ グループのプライマリ課金ゲートウェイを設定するには、課金グループ コンフィギュレーション モードで primary コマンドを使用します。プライマリ課金ゲートウェイ コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
no primary { ip-address | name }
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課金ゲートウェイ グループのプライマリ課金ゲートウェイを設定するには、 primary コマンドを使用します。
何らかの課金グループで、またはグローバル デフォルト ゲートウェイとして使用される課金ゲートウェイは、いかなるレベル(プライマリ、セカンダリ、ターシャリ)においても他の課金グループ用に再使用はできません。
次に、課金プロファイル グループ 5 内の IP アドレスとして「10.100.0.3」を指定してプライマリ課金ゲートウェイを設定する例を示します。
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グループ内で定義された課金ゲートウェイが使用できない場合に、課金ゲートウェイ グループの CDR を保管するために使用する iSCSI ターゲットを設定します。 |
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アクティブになったゲートウェイが課金ゲートウェイ グループ内で最も高い優先度(1 ~ 29)を持つ場合、そのゲートウェイにスイッチするよう GGSN を設定します。 |
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Gateway GPRS Ssupport Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、APN におけるアカウンティング要求内の Acct-Session-ID(アトリビュート 44)内に課金 ID だけを格納するように指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで radius attribute acct-session-id charging-id コマンドを使用します。この設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
radius attribute acct-session-id charging-id
no radius attribute acct-session-id charging-id
デフォルトでは、GGSN アドレスと課金 ID がアカウンティング要求内の Acct-Session-ID に格納されて、RADIUS サーバに送信されます。
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認証およびアカウンティング要求内の Acct-Session-ID(アトリビュート 44)内に課金 ID だけを格納して送信するには、 radius attribute acct-session-id charging-id コマンドを使用します。
次に、アカウンティング要求内の Acct-Session-ID に課金 ID だけが格納されて送信されるように指定する例を示します。
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AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN の特定のアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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デフォルトの AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN のすべてのアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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Gateway GPRS Ssupport Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、APN におけるアクセス要求内に NAS-Identifier(アトリビュート 32)を格納するように指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで radius attribute nas-id コマンドを使用します。この設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
access-request パケット内で発生する NAS を特定する、アトリビュート 32 に格納されて送信されるテキスト文字列。 |
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APN におけるアクセス要求内に NAS ID を格納するには、 radius attribute nas-id コマンドを使用します。
このコマンドによって、 radius-server attribute 32 include-in-access-req format グローバル コンフィギュレーション コマンドのコンフィギュレーションが無効になります。
次に、APN におけるアクセス要求内に格納された NAS ID を送信するように GGSN を設定する例を示します。
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AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN の特定のアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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デフォルトの AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN のすべてのアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、RADIUS サーバに対する認証およびアカウンティング要求内の Third Generation Partnership Project(3GPP)Vendor-Specific Attribute(VSA; ベンダー固有のアトリビュート)3GGP-IMSI 番号を抑制するように指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで radius attribute suppress imsi コマンドを使用します。RADIUS サーバに対して、3GPP VSA 3GPP-IMSI 番号を認証およびアカウンティング要求に格納して送信するように GGSN をイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
radius attribute suppress imsi
no radius attribute suppress imsi
デフォルトでは、3GPP VSA 3GPP-IMSI 番号が、RADIUS サーバに対して、認証およびアカウンティング要求に格納されて送信されます。
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GGSN に、RADIUS サーバに対する認証およびアカウンティング要求内の 3GPP VSA 3GPP-IMSI 番号を抑制させるには、 radius attribute suppress imsi コマンドを使用します。
次に、3GPP VSA 3GPP-IMSI を RADIUS サーバに対して送信しない例を示します。
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AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN の特定のアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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デフォルトの AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN のすべてのアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、RADIUS サーバに対する認証およびアカウンティング要求内の T3GPP VSA 3GPP-GPRS-QoS-Profile を抑制するように指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで radius attribute suppress qos コマンドを使用します。RADIUS サーバに対して、3GPP VSA 3GPP-GPRS-QoS-Profile を認証およびアカウンティング要求に格納して送信するように GGSN をイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no radius attribute suppress qos
デフォルトでは、3GPP VSA 3GPP-GPRS-QoS-Profile が、RADIUS サーバに対して、認証およびアカウンティング要求に格納されて送信されます。
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GGSN に、RADIUS サーバに対する認証およびアカウンティング要求内の 3GPP VSA 3GPP-GPRS-QoS-Profile を抑制させるには、 radius attribute suppress qos コマンドを使用します。
次に、3GPP VSA 3GPP-GPRS-QoS-Profile を RADIUS サーバに対して送信しない例を示します。
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AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN の特定のアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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デフォルトの AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN のすべてのアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、RADIUS サーバに対する認証およびアカウンティング要求内の T3GPP VSA 3GPP-SGSN-Address を抑制するように指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで radius attribute suppress sgsn-address コマンドを使用します。RADIUS サーバに対して、3GPP VSA 3GPP-SGSN-Address を認証およびアカウンティング要求に格納して送信するように GGSN をイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
radius attribute suppress sgsn-address
no radius attribute suppress sgsn-address
デフォルトでは、3GPP VSA 3GPP-SGSN-Address が、RADIUS サーバに対して、認証およびアカウンティング要求に格納されて送信されます。
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GGSN に、RADIUS サーバに対する認証およびアカウンティング要求内の 3GPP VSA 3GPP-SGSN-Address を抑制させるには、 radius attribute suppress sgsn-address コマンドを使用します。
次に、3GPP VSA 3GPP-SGSN-Address を RADIUS サーバに対して送信しない例を示します。
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AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN の特定のアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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デフォルトの AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN のすべてのアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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Gateway GPRS Ssupport Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、APN におけるアクセス要求内の User-Name(アトリビュート 1)内に MSISDN を格納するように指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで radius attribute user-name msisdn コマンドを使用します。この設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
radius attribute user-name msisdn
no radius attribute user-name msisdn
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GGSN に、MSISDN を、RADIUS サーバに対して、認証およびアカウンティング要求内のユーザ名ではなく User-Name(アトリビュート 1)に格納して送信させるには、 radius attribute user-name msisdn コマンドを使用します。
次に、MSISDN を、RADIUS サーバに対して、アクセス要求に格納して送信する例を示します。
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AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN の特定のアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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デフォルトの AAA サーバ グループを指定したうえで、GGSN のすべてのアクセス ポイントに対しそのサーバ グループでサポートする AAA サービスのタイプを割り当てます。 |
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Content Services Gateway(CSG)からのインバウンド メッセージに対する送信元チェックのために、実 CSG の IP アドレスを設定するには、CSG グループ コンフィギュレーション モードで real-address コマンドを使用します。実 CSG の IP アドレスの設定を解除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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実 CSG の IP アドレスを設定するには、 real-address CSG グループ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
実 CSG の IP アドレスを設定すると、メッセージの送信元を参照した追加のセキュリティ チェックを実行できます。設定すると、送信元アドレス チェックが、CSG からのインバウンド メッセージに対して実行されます。
冗長性のために、CSG サーバ グループ内で CSG の実 IP アドレスを最大 2 つまで設定できます。
このコマンドの no 形式を使用すると、CSG サーバ グループの IP アドレスのリストから IP アドレスが削除されます。
次に、CSG グループ csg1 内で 2 つの実 IP アドレスを設定する例を示します。
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クォータ サーバと CSG 間の通信用として、Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)上に CSG グループを設定します。 |
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CSG グループで使用されているパラメータ、またはクォータ サーバとの間で送受信されたパス メッセージおよびクォータ管理メッセージの数を表示します。 |
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すべての IPv4 トラフィックを外部デバイスにリダイレクトするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで redirect all ip コマンドを使用します。すべてのトラフィックのリダイレクションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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検証のために、すべての IPv4 トラフィックを外部デバイス(外部ファイアウォールなど)にリダイレクトするには、 redirect all ip アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。
(注) redirect all ip コマンド コンフィギュレーションの適用対象は、IPv4 PDP だけです。
すべてのトラフィックのリダイレクト機能を使用すると、次のことができます。
• 宛先アドレスが、同一の GGSN 上の Mobile Station(MS; モバイル ステーション)に所属しているかどうかに関わらず、すべてのパケットを指定した宛先に対してリダイレクトできます。
モバイル間リダイレクト機能を使用してトラフィックをリダイレクトすると、宛先アドレスが、同一の GGSN 上でアクティブになっている MS に所属しているパケットだけをリダイレクトできます。受信 MS に、送信 MS PDP コンテキストが作成されている GGSN 内の PDP コンテキストがない場合、パケットはドロップされます。
• 集約ルートが設定されている場合、すべてのトラフィックを特定の宛先にリダイレクトできます。
(注) Cisco 7600 シリーズ ルータ プラットフォーム上でトラフィック リダイレクション機能を使用するには、Policy Based Routing(PBR)が、MMSFC2、および Cisco SAMI からの着信 VLAN インターフェイス上で設定されていること、また、パケットをルーティングするネクスト ホップが set ip next-hop コマンドによって設定されていることが必要です。
次に、すべてのトラフィックを 5.5.5.13 にリダイレクトする例を示します。
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モバイル間 IPv4 トラフィックを外部デバイスにリダイレクトするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで redirect intermobile ip コマンドを使用します。IPv4 モバイル間トラフィックのリダイレクションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
redirect intermobile ip ip-address
no redirect intermobile ip ip-address
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検証のために、モバイル間トラフィックを外部デバイス(外部ファイアウォールなど)にリダイレクトするには、 redirect intermobile ip アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。
(注) redirect intermobile ip コマンド コンフィギュレーションの適用対象は、IPv4 PDP だけです。
モバイル間トラフィックのリダイレクションは、TPDU が同じ APN 上に存在しない限り、入力 APN では発生しません。さらに、入力 APN から PDN の LNS に L2TP によってトンネルされる TPDU のリダイレクションは発生しません。
Cisco 7600 シリーズ ルータ プラットフォーム上でモバイル間リダイレクション機能を使用するには、Policy Based Routing(PBR)が、MMSFC2、および Cisco SAMI からの着信 VLAN インターフェイス上で設定されていること、また、基準と一致するパケットをルーティングするネクスト ホップが set ip next-hop コマンドによって設定されていることが必要です。
次に、モバイル間トラフィックを 5.5.5.13 にリダイレクトする例を示します。
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Service Control Request(SCR)を削除する前に、GGSN が、Cisco CSG2 からの Service Control Usage(SCU)を待機する時間を秒単位で指定するには、クォータ サーバ コンフィギュレーション モードで scu-timeout コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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Service Control Request を削除する前に、GGSN が、Cisco CSG2 からの SCUを待機する時間を秒単位で指定するには、 scu-timeout アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。
(注) このコマンドのサポートには、ggsn quota-server コマンドを service-msg キーワード オプションを指定して使用することによって拡張クォータ サーバ インターフェイスを設定する必要があります。
次に、SCR を削除する前に Cisco CSG2 からの SCU を 100 秒間待機するように GGSN を設定する例を示します。
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TPDU 内の IPv4 アドレスの検証を確認するように Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)をイネーブルにするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで security verify コマンドを使用します。IP アドレスの検証をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
security verify { source | destination }
no security verify { source | destination }
過去に MS に割り当てられたアドレスを参照して、アップストリーム TPDU の送信元 IP アドレスが確認されるように指定します。 |
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gprs plmn ip address グローバル コンフィギュレーション コマンドによって指定された PLMN アドレスのグローバル リストを参照して、GTP トンネルから受信されたアップストリーム TPDU の宛先アドレスが確認されるように指定します。 |
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過去に MS に割り当てられたアドレスを参照して、アップストリーム TPDU の送信元 IP アドレスを確認するように GGSN を設定するには、 security verify source アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。
(注) security verify source コマンド コンフィギュレーションの適用対象は、IPv4 PDP だけです。
APN 上で security verify source コマンドを設定すると、GGSN が、TPDU の送信元アドレスを、GTP がそのアドレスを受け入れて転送する前に確認します。GGSN によって、アドレスが過去に MS に割り当てられたアドレスとは異なると判断された場合、TPDU がドロップされ、PDP コンテキストおよび APN 内の不正なパケットと見なされます。 security verify source access point コンフィギュレーション コマンドを設定すると、GGSN が、模造されたユーザ ID から保護されます。
GGSN に、 gprs plmn ip address コマンドによって指定された PLMN アドレスのグローバル リストを参照して、アップストリーム TPDU の宛先アドレスを確認させるには、s ecurity verify destination access point コンフィギュレーション コマンドを使用します。GGSN によって、TPDU の宛先アドレスが、アドレスのリストの範囲内にあると判断された場合、TPDU はドロップされます。TPDU にリストの範囲内にはない宛先アドレスが格納されていると判断された場合は、TPDU は、最終的な宛先に転送されます。
次に、アップストリーム TPDU 内で受信された送信元 IPv4 アドレスの検証をイネーブルにする例を示します。
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課金ゲートウェイ グループのセカンダリ課金ゲートウェイを設定するには、課金グループ コンフィギュレーション モードで secondary コマンドを使用します。プライマリ課金ゲートウェイ コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
secondary { ip-address | name }
no secondary { ip-address | name }
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課金ゲートウェイ グループのプライマリ課金ゲートウェイを設定するには、 secondary コマンドを使用します。
何らかの課金グループで、またはグローバル デフォルト ゲートウェイとして使用される課金ゲートウェイは、いかなるレベル(プライマリ、セカンダリ、ターシャリ)においても他の課金グループ用に再使用はできません。
次に、課金プロファイル グループ 5 内の IP アドレスとして「10.100.0.4」を指定してセカンダリ課金ゲートウェイを設定する例を示します。
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グループ内で定義された課金ゲートウェイが使用できない場合に、課金ゲートウェイ グループの CDR を保管するために使用する iSCSI ターゲットを設定します。 |
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アクティブになったゲートウェイが課金ゲートウェイ グループ内で最も高い優先度(1 ~ 29)を持つ場合、そのゲートウェイにスイッチするよう GGSN を設定します。 |
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P-CSCF サーバ グループ内で Proxy Call Session Control Function(P-CSCF)サーバを定義するには、P-CSCF グループ コンフィギュレーション モードで server コマンドを使用します。P-CSCF サーバ コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を発行します。
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このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(9)XG に組み込まれ、ipv6 キーワード オプションが追加されました。 |
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P-CSCF サーバ グループ内で単独または複数の P-CSCF サーバを定義するには、グループ コンフィギュレーション モードで server P-CSCF コマンドを使用します。
Protocol Configuration Option(PCO)の「P-CSCF Address Field」に格納されて返されるアドレスの順序は、それらのアドレスが P-CSCF サーバ グループで定義された順序と同じです。グループは Access Point Name(APN; アクセス ポイント ネーム)に関連付けられています。
P-CSCF を事前設定しない場合、いかなる P-CSCF アドレスも PDP コンテキスト作成応答によって返されません。エラー メッセージは生成されずに PDP コンテキスト作成要求が処理されます。
(注) P-CSCF グループ内で定義可能な P-CSCF サーバの数は、最大 10 までです。1 つのサーバ グループ内で、IPv6 と IPv4 の両方の P-CSCF を定義できます。Packet Data Protocol(PDP)タイプによって、IP アドレスが送信されるサーバが指示されます。
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特定のアクセス ポイントに対するサービスアウェア請求をイネーブルにするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで service-aware コマンドを使用します。アクセス ポイント上でこのサポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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特定のアクセス ポイントに対するサービスアウェア請求をイネーブルにするには、 service-aware コマンドを使用します。
gprs gtp response-message wait-accounting グローバル コンフィギュレーション コマンドによって、APN に対するサービスアウェア請求をイネーブルにする場合、PDP コンテキスト作成要求を行った SGSN にして、PDP コンテキスト作成応答を送信する前に、RADIUS アカウンティング応答を待機するように GGSN を設定する必要があります。
次に、アクセス ポイント 1 に対するサービスアウェア請求をイネーブルにするコンフィギュレーション例を示します。
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APN のサービスモード状態を設定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで service-mode コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
service-mode {operational | maintenance}
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GGSN 内の他の APN のセッションに影響を与えることなく、APN 関連タスク(新しい APN の追加や、既存の APN の変更など)を実行するには、 service-mode アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。
APN がメンテナンス モードである場合、PDP コンテキスト作成要求は、APN によって受け入れられません。アクティブな PDP コンテキストがリリースされると(または、 clear gprs gtp pdp-context access-point コマンドによって手動でクリアされると)、すべての APN 関連パラメータが設定または変更可能となり、APN がオペレーショナル モードに設定されます。
また、APN を追加および設定すると、 gprs service-mode test imsi グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してテスト ユーザ(GGSN ごとに 1 人)を設定し、PDP コンテキスト作成を実行することによって、コンフィギュレーションを確認できます。
(注) gprs service-mode test imsi コマンドを使用して、テスト ユーザからの PDP コンテキスト作成をテストするには、GGSN をオペレーショナル モードにする(gprs service-mode operational コマンド)必要があります。
(注) GGSN がグローバル メンテナンス モード(gprs service-mode maintenance コマンド)である場合、すべての APN メンテナンス モードになります。
APN 削除するには、APN サービスモード状態をメンテナンスに変更し、既存の PDP がすべてリリースされるのを待機してから、 no access-point-name コマンドを使用して APN を削除します。
次に、APN のサービスモード状態をメンテナンス モードに変更する例を示します。
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課金グループのサービスモード状態を設定するには、課金グループ コンフィギュレーション モードで service-mode コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
service-mode [ maintenance | operational ]
no service-mode [ maintenance | operational ]
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課金グループのサービスモード状態を変更するには、 service-mode コマンドを使用します。
各課金グループを、個別に、メンテナンス モードまたはオペレーショナル モードにできます。課金グループを変更(課金ゲートウェイまたは iSCSI ターゲットを追加または削除)する前に、 service-mode 課金グループ コンフィギュレーション コマンドを使用して、グループをメンテナンス モードにします。
課金グループがメンテナンス モードである場合、グループからの Pending Charging Message(DTR)は、グループの課金メンテナンス キューに移動されます。課金グループがオペレーショナル モードに戻ると、グループのメンテナンス グループ内の保留中のメッセージ、または課金グループを使用している APN 内の起動中の CDR は、次の順序に従い課金パスまたは iSCSI キューに移動されます。
– 課金グループ内で課金ゲートウェイが設定されている場合、保留中のメッセージまたはオープン CDR は、プライオリティが最も高い課金ゲートウェイのパスに移動されます。
– 課金ゲートウェイが設定されていないが、iSCSI ターゲットは設定されている場合、保留中のメッセージと起動中の CDR は iSCSI の書き込みキューに移動されます。
– 課金グループに課金ゲートウェイも iSCSI ターゲットも設定されていない場合、グループの保留中のメッセージまたは起動中の CDR があった場合に、グループをオペレーショナル モードには移行させられません。
(注) 課金グループ用に CDR が生成されないのは、グループがオペレーショナル モードであり、さらに空である場合だけです。
次に、課金グループ 5 のサービスモード状態をメンテナンスに変更する例を示します。
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グループ内で定義された課金ゲートウェイが使用できない場合に、課金ゲートウェイ グループの CDR を保管するために使用する iSCSI ターゲットを設定します。 |
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アクティブになったゲートウェイが課金ゲートウェイ グループ内で最も高い優先度(1 ~ 29)を持つ場合、そのゲートウェイにスイッチするよう GGSN を設定します。 |
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PDP フローのサービス ポリシーとして使用するために、サービス ポリシーを APN にアタッチするには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで service-policy コマンドを使用します。サービス ポリシーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
service-policy input policy-map-name
no service-policy input policy-map-name
アタッチされるサービス ポリシー マップ( policy-map コマンドによって作成)の名前。名前には、最大 40 文字の英数字を使用できます。 |
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GGSN 上で PDP ごとのポリシング機能を設定する際にポリシー マップを APN にアタッチするには、 service-policy アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリシー マップを APN にアタッチする前に、 policy-map コマンドによってポリシー マップを設定する必要があります。
(注) PDP ごとのポリシング機能では、UMTS QoS が設定されていることが必要です。
(注) トラスト DACP が設定されている場合、複数の DSCP ベースの分類によるフローベースのポリシングは使用しないでください。
(注) トラスト DSCP ポリシー マップ コンフィギュレーションを使用する場合、ポリシー マップ内で、クラス マップを 1 つだけ、match flow pdp を指定して設定してください。1 つの PDP に対して各種 DSCP を使用した、ポリシングの同時複数フローはサポートされていません。
APN 上にアクティブな PDP コンテキストが存在する場合、サービス ポリシーを APN に追加したり、APN から削除したりはできません。サービス ポリシーを変更するには、最初に、 no service-policy アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによって、APN からそのポリシーをアソシエーション解除する必要があります。
GGSN 上で PDP ごとのポリシング機能を設定するには、次の手順を実行する必要があります。
1. class-map コマンドを使用して、PDP フローのクラスを作成します。
2. policy-map コマンドを使用してポリシー マップを作成し、 class コマンドを使用してクラスをマップに割り当てます。
3. ポリシー マップ内で、 police rate ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用して、トラフィック ポリシング機能を設定します。
4. service-policy アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドを使用して、サービス ポリシーを APN にアタッチします。
次に、サービス ポリシー「policy-gprs」を、アクセス ポイント 1 にアタッチする例を示します。
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Gateway GPRS Support Node(GGSN; ゲートウェイ GPRS サポート ノード)が、現在のアクセス ポイントのアイドル モバイル セッションをパージする前に待機する時間を時間単位で指定するには、アクセス ポイント コンフィギュレーション モードで session idle-time コマンドを使用します。アクセス ポイントでアイドル タイマーをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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GGSN は、3 つの方法でアイドル タイマーを実装します。次の実装は、GGSN がそれらの実装を処理する順番に記載しています。
• RADIUS サーバ:アクセス ポイントが、非透過的アクセス モード用に設定されており、RADIUS サーバによって、セッション タイムアウト アトリビュートが返される場合、RADIUS サーバからのセッション アイドル タイムアウト値が GGSN によって使用されます。
• アクセス ポイント:アクセス ポイントが、透過的アクセス モード用に設定されているか、非透過的アクセス モードであり、RADIUS サーバによってセッション アイドル タイムアウト値が返されない場合、 session idle-time コマンドで指定した値が GGSN によって使用されます。
• グローバル タイマー:GGSN によって、RADIUS サーバまたはアクセス ポイントからのセッション アイドル タイムアウト値が取得されない場合、 gprs idle-pdp-context purge-timer コマンドで指定した値が GGSN によって使用されます。
session idle-time コマンドの値によって、そのアクセス ポイント用に gprs idle-pdp-context purge-timer コマンドで設定した値が無効になります。
セッションがタイムアウト値に達すると、PDP コンテキストが削除されます。
(注) GGSN Release 5.0 以降では、gtp pdp-context timeout idle アクセス ポイント コンフィギュレーション コマンドによって、セッション アイドル タイマーをグローバルに設定することも可能です。ただし、2 つの方式を同時には設定できません。
セッション アイドルタイム 値を表示するには、 show gprs gtp pdp-context tid コマンドを使用します。この値は、「gtp pdp idle time」 フィールドに表示されます。
次に、GGSN が、アクセス ポイント 1 のアイドル タイム セッションをパージする前に 5 時間待機するように指定する例を示します。GGSN は、アクセス ポイント 1 を除く、すべてのアクセス ポイントのアイドル タイム セッションをパージする前に 60 時間待機します。
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GGSN が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定の APN でアイドル状態でいることを許可する時間を秒単位で指定します。 |
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GGSN が、セッションに対して、そのセッションを終了する前に特定の APN でアクティブでいることを許可する時間を秒単位で指定します。 |
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DCCA サーバからの Credit Control Answer(CCA)に、CCSF AVP の値が格納されていなかった場合に(Credit Control Session Failover(CCSF)AVP を介して)代替 Diameter サーバへフェールオーバーするようにセッションをイネーブルにするには、DCCA クライアント プロファイル コンフィギュレーション モードで session-failover コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
DCCA クライアント プロファイル コンフィギュレーション
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CCSF AVP をイネーブルにして、セッション フェールオーバー サポートをローカルに設定するには、 session-failover コマンドを使用します。CCSF AVP は、Diameter セッションを代替 Diameter サーバにフェールオーバーさせる必要があるかどうかを示します。
CCA 内の Diameter サーバによって返される値によって、ローカルに設定されたデフォルト値は無効になります。
セッション フェールオーバーがディセーブルになっている場合、障害が発生しても、Credit Control(CC)セッションは、代替 DCCA サーバに移動されません。CCSF AVP のサポートがイネーブルになっている場合、障害が発生すると、CC セッションは、代替の宛先に移動されます。
次に、DCCA クライアントの CCR 内の CCSF AVP をイネーブルにするコンフィギュレーション例を示します。