Flexible NetFlow の設定の開始方法
この項のタスクでは、ルータで受信されるトラフィックに対して Flexible NetFlow での以前の(入力)NetFlow データ キャプチャのエミュレーションを設定および確認する方法について、および Flexible NetFlow での以前の NetFlow データ エクスポートのエミュレーションを設定および確認する方法について説明します。
(注) Flexible NetFlow で以前の NetFlow をエミュレートするには、フロー モニタを設定すること、および分析対象のトラフィックを受信する少なくとも 1 つのインターフェイスに対してフロー モニタを適用することが必要です。
(注) 次の作業では、これらのタスクで使用される Flexible NetFlow コマンドに必要なキーワードおよび引数のみについて説明します。これらの Flexible NetFlow コマンドで使用可能なその他のキーワードと引数については、『Cisco IOS Flexible NetFlow Command Reference』を参照してください。
事前定義済みレコードを使用して Flexible NetFlow を設定してイネーブルにするには、次の作業を実行します。
• 「Flexible NetFlow コンフィギュレーションで使用するメモリ量の見積り」(任意)
• 「Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 original input」を使用した IPv4 トラフィックに対するフロー モニタの設定」(必須)
• 「IPv4 フロー モニタのインターフェイスへの適用」(必須)
• 「フロー モニタの現在のステータスの表示」(任意)
• 「フロー モニタ設定の確認」(任意)
• 「インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブル化されていることの確認」(任意)
• 「フロー モニタ キャッシュの表示」(任意)
• 「フロー モニタ用のフロー エクスポータの設定」(必須)
• 「フロー エクスポータの現在のステータスの表示」(任意)
• 「フロー エクスポータの設定の確認」(任意)
Flexible NetFlow コンフィギュレーションで使用するメモリ量の見積り
Flexible Netflow は、ASR 1000 シリーズ ルータの ESP(Embedded Services Processor)リソースに大きな影響を与えます。キャッシュ レコードのサイズおよび数に応じて、Flexible Netflow キャッシュで大量の ESP DRAM を消費する可能性があります。
Flexible Netflow または以前の NetFlow によって消費されるデータプレーン メモリの合計量は、ESP/FP のデータ プレーン DRAM 量の最大 25% に制限することをお勧めします。
ESP タイプに基づいて以前の NetFlow と Flexible NetFlow の両方で消費される最大合計バイト数の推奨値を 表 3 に示します。
表 3 以前の NetFlow と Flexible NetFlow の両方で消費される最大合計バイト数の推奨値
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|
最大 FNF DRAM の推奨値(ESP DRAM の 25%)
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5 |
256 MB |
64 MB(67,108,864 バイト) |
10 |
512 MB |
128 MB(134,217,728 バイト) |
20 |
1024 MB |
256 MB(268,435,456 バイト) |
40 |
1024 MB |
256 MB(268,435,456 バイト) |
特定の NetFlow コンフィギュレーションにおいて ESP DRAM で使用されるメモリ量を見積もるには、次のオプション作業を実行します。
• 「設定済みフロー キャッシュに対するフロー キャッシュ レコード サイズの決定」
• 「設定済みフロー キャッシュに対する最大レコード数の決定」
• 「NetFlow コンフィギュレーションで消費するメモリ量の計算」
設定済みフロー キャッシュに対するフロー キャッシュ レコード サイズの決定
設定済みフロー キャッシュに対するフロー キャッシュ レコード サイズを表示するには、次のオプション作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. show flow record record-name
3. show flow record netflow-original
4. show flow record netflow ipv4
5. end
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow record record-name
show flow record コマンドでは、事前設定済みの Flexible NetFlow ユーザ定義フロー レコードのステータスおよび統計情報が表示されます。「Total field space」フィールドには、1 つのフローのこれらのフィールドを格納するために必要なバイト数が表示されます。
Router# show flow record user1
Description: User defined
Total field space: 24 bytes
match ipv4 source address
match ipv4 destination address
match ipv4 section payload size 16
ステップ 3 show flow record netflow-original
show flow record netflow-original コマンドでは、起点自律システムでの以前の NetFlow の Flexible NetFlow 実装のステータスおよび統計情報が表示されます。
以前の NetFlow キャッシュ レコードの場合は、キャッシュ レコード エントリごとに約 60 バイトを使用できますが、次の出力の Total field space フィールドに示すように、対応する Flexible NetFlow の事前定義済みレコードのサイズを表示することもできます。以前の NetFlow メイン キャッシュ サイズは 53 バイトです。
Router# show flow record netflow-original
flow record netflow-original:
Description: Traditional IPv4 input NetFlow with origin ASs
Total field space: 53 bytes
match transport destination-port
match transport source-port
match ipv4 destination address
match ipv4 source address
collect timestamp sys-uptime last
collect timestamp sys-uptime first
collect ipv4 destination mask
collect routing destination as
collect routing source as
collect transport tcp flags
collect routing next-hop address ipv4
ステップ 4 show flow record netflow ipv4
show flow record netflow ipv4 コマンドでは、IPv4 の事前定義済みレコードの Flexible NetFlow のステータスおよび統計情報が表示されます。
Router#show flow record netflow ipv4 ?
as AS aggregation schemes
as-tos AS and TOS aggregation schemes
bgp-nexthop-tos BGP next-hop and TOS aggregation schemes
destination-prefix Destination Prefix aggregation schemes
destination-prefix-tos Destination Prefix and TOS aggregation schemes
original-input Traditional IPv4 input NetFlow with ASs
original-output Traditional IPv4 output NetFlow with ASs
prefix Source and Destination Prefixes aggregation schemes
prefix-port Prefixes and Ports aggregation scheme
prefix-tos Prefixes and TOS aggregation schemes
protocol-port Protocol and Ports aggregation scheme
protocol-port-tos Protocol, Ports and TOS aggregation scheme
source-prefix Source AS and Prefix aggregation schemes
source-prefix-tos Source Prefix and TOS aggregation schemes
以前の NetFlow に対するキャッシュ レコードの最大数の設定
以前の NetFlow に対するキャッシュ レコードの最大数を設定するには、次のオプション作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip flow-cache entries number
4. ip flow-aggregation cache { as | as-tos | destination-prefix | destination-prefix-tos | prefix | prefix-port | prefix-tos | protocol-port | protocol-port-tos | source-prefix | source-prefix-tos | exp-bgp-prefix }
5. cache { entries number | timeout { active seconds | inactive seconds | update seconds } | type { immediate | normal | permanent }}
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip flow-cache entries number
Router(config)# ip flow-cache entries 1024 |
フロー モニタを作成し、Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドでは、既存のフロー モニタを変更することもできます。 |
ステップ 4 |
ip flow-aggregation cache { as | as-tos | destination-prefix | destination-prefix-tos | prefix | prefix-port | prefix-tos | protocol-port | protocol-port-tos | source-prefix | source-prefix-tos | exp-bgp-prefix }
Router(config)# ip flow-aggregation cache as |
(任意)自律システムの集約キャッシュ方式を設定します。 |
ステップ 5 |
cache { entries number | timeout { active seconds | inactive seconds | update seconds } | type { immediate | normal | permanent }}
Router(config-flow-cache)# cache entries 1024 |
フロー モニタ キャッシュ パラメータ(タイムアウト値、キャッシュ エントリ数、キャッシュ タイプなど)を変更します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-flow-cache)# end |
Flexible NetFlow フロー キャッシュ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
Flexible NetFlow に対するキャッシュ レコードの最大数の設定
Flexible NetFlow に対するキャッシュ レコードの最大数を設定するには、次のオプション作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. flow monitor monitor-name
4. record { record-name | netflow-original | netflow { ipv4 | ipv6 } record [ peer ]}
5. cache { entries number | timeout { active seconds | inactive seconds | update seconds } | type { immediate | normal | permanent }}
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
flow monitor monitor-name
Router(config)# flow monitor user1 |
フロー モニタを作成し、Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドでは、既存のフロー モニタを変更することもできます。 |
ステップ 4 |
record { record-name | netflow-original | netflow { ipv4 | ipv6 } record [ peer ]}
Router(config-flow-monitor)# record user1 |
(任意)フロー モニタのレコードを指定します。 |
ステップ 5 |
cache { entries number | timeout { active seconds | inactive seconds | update seconds } | type { immediate | normal | permanent }}
Router(config-flow-monitor)# cache entries 1024 |
フロー モニタ キャッシュ パラメータ(キャッシュ エントリ数、キャッシュ タイプなど)を変更します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-flow-monitor)# end |
Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
NetFlow コンフィギュレーションで消費するメモリ量の計算
特定の NetFlow コンフィギュレーションにおいて ESP DRAM で使用される推定メモリ量を計算するには、次の式を使用します。
フロー キャッシュで消費される推定バイト数を判断するには
Estimated bytes consumed by a flow cache = (cache record size in bytes + 32)*(maximum number of cache records)
この例では、USER 1 に対して収集される値が使用されます。
Estimated bytes consumed by USER 1 flow cache = (24 bytes per record +32)*(1024 records)=32,792 bytes
Flexible NetFlow で使用される ESP DRAM の合計量を見積もるには、各フロー キャッシュで使用されるメモリを合計します。次の例では、事前に設定された USER1 モニタおよび以前の NetFlow メイン キャッシュによって消費されるメモリの合計を示します。
Total estimated bytes consumed = [(Estimated bytes consumed by USER1 flow cache)]+[(traditional netflow main cache estimate)]
Total Estimated Bytes consumed = [(24+32)*(1024)]+[(53+32)*1024)]
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 original input」を使用した IPv4 トラフィックに対するフロー モニタの設定
フロー モニタの Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 original input」を使用した IPv4 トラフィックに対するフロー モニタを設定するには、次の必須タスクを実行します。
フロー モニタ
各フロー モニタには、専用のキャッシュが割り当てられています。フロー モニタごとに、キャッシュ エントリの内容およびレイアウトを定義するレコードが必要です。レコード フォーマットは、事前定義済みのレコード フォーマットのいずれかにすることもできますが、上級のユーザであれば Flexible NetFlow フロー レコード コンフィギュレーション モードで collect および match コマンドを使用して独自のレコード フォーマットを作成することもできます。
制約事項
フロー モニタのレコード フォーマットを record コマンドで変更するには、その前にフロー モニタを適用してあるすべてのインターフェイスから、フロー モニタを削除しておく必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. flow monitor monitor-name
4. description description
5. record netflow ipv4 original-input
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
flow monitor monitor-name
Router(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1 |
フロー モニタを作成し、Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドでは、既存のフロー モニタを変更することもできます。 |
ステップ 4 |
description description
Router(config-flow-monitor)# description Used for monitoring IPv4 traffic |
(任意)フロー モニタの説明を作成します。 |
ステップ 5 |
record netflow ipv4 original-input
Router(config-flow-monitor)# record netflow ipv4 original-input |
フロー モニタのレコードを指定します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-flow-monitor)# end |
Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
IPv4 フロー モニタのインターフェイスへの適用
IPv4 フロー モニタをアクティブ化する前に、1 つ以上のインターフェイスに適用する必要があります。IPv4 フロー モニタをアクティブ化するには、次の必須タスクを実行します。
制約事項
事前定義済みレコード「NetFlow original」、または「NetFlow IPv4 original input」をフロー モニタに指定して、以前の NetFlow をエミュレートする場合は、フロー モニタを入力(受信)トラフィックの分析だけに使用できます。
事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 original output」をフロー モニタに指定して、出力 NetFlow アカウンティング機能をエミュレートする場合は、フロー モニタを出力(発信)トラフィックの分析だけに使用できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. ip flow monitor monitor-name input
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface fastethernet 0/0/0 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip flow monitor monitor-name input
Router(config-if)# ip flow monitor FLOW-MONITOR-1 input |
作成済みのフロー モニタを、トラフィックの分析対象となるインターフェイスに割り当てることで、そのフロー モニタをアクティブにします。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-if)# end |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
フロー モニタの現在のステータスの表示
フロー モニタの現在のステータスを表示するには、次のオプション作業を実行します。
前提条件
フロー モニタ キャッシュ内のフローを表示するためには、NetFlow original レコードで定義された基準に適合するトラフィックを受信するインターフェイスに、入力フロー モニタを適用する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. show flow monitor
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow monitor
show flow monitor コマンドでは、指定するフロー モニタの現在のステータスを表示します。
Router# show flow monitor
Flow Monitor FLOW-MONITOR-1:
Description: Used for basic IPv4 traffic analysis
Flow Record: netflow ipv4 original-input
Size: 4096 entries / 311316 bytes
Inactive Timeout: 15 secs
Active Timeout: 1800 secs
Update Timeout: 1800 secs
フロー モニタ設定の確認
入力したコンフィギュレーション コマンドを確認するには、次のオプション作業を実行します。
前提条件
フロー モニタ キャッシュ内のフローを表示するためには、NetFlow original レコードで定義された基準に適合するトラフィックを受信するインターフェイスに、入力フロー モニタを適用する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. show running-config flow monitor
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show running-config flow monitor
show running-config flow monitor コマンドでは、指定したフロー モニタのコンフィギュレーション コマンドを表示します。
Router# show running-config flow monitor
flow monitor FLOW-MONITOR-1
description Used for basic IPv4 traffic analysis
record netflow ipv4 original-input
インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブル化されていることの確認
インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブルになっていることを確認するには、次のオプション作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. show flow interface type number
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow interface type number
show flow interface コマンドでは、インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブルになっていることを確認します。
Router# show flow interface fastethernet 0/0/0
Interface FastEthernet0/0/0
FNF: monitor: FLOW-MONITOR-1
フロー モニタ キャッシュの表示
フロー モニタ キャッシュのデータを表示するには、次のオプション作業を実行します。
前提条件
フロー モニタ キャッシュ内のフロー データを表示するためには、NetFlow original レコードで定義された基準に適合するトラフィックを受信するインターフェイスに、入力フロー モニタを適用する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. show flow monitor [[ name ] monitor-name [ cache [ format { csv | record | table }]] [ statistics ]]
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow monitor [[ name ] monitor-name [ cache [ format { csv | record | table }]] [ statistics ]]
show flow monitor name monitor-name cache format record コマンド文字列では、フロー モニタのステータス、統計情報、およびキャッシュ内のフロー データを表示します。
Router# show flow monitor name FLOW-MONITOR-1 cache format record
- Active timeout ( 1800 secs) 0
- Inactive timeout ( 15 secs) 16
IPV4 SOURCE ADDRESS: 10.251.10.1
IPV4 DESTINATION ADDRESS: 172.16.10.2
TRNS DESTINATION PORT: 2048
ipv4 next hop address: 172.16.7.2
ipv4 destination mask: /24
IPV4 SOURCE ADDRESS: 172.16.6.1
IPV4 DESTINATION ADDRESS: 224.0.0.9
TRNS DESTINATION PORT: 520
ipv4 next hop address: 0.0.0.0
ipv4 destination mask: /0
フロー モニタ用のフロー エクスポータの設定
詳細な分析や保管を目的として、Flexible NetFlow によって収集されるデータをリモート システムにエクスポートするためにフロー モニタ用のフロー エクスポータを設定するには、次のオプション作業を実行します。
フロー エクスポータ
フロー エクスポータは、Flexible NetFlow で収集されるデータを NetFlow Collection Engine などのリモート システムへ送信するために使用されます。エクスポータでは、トランスポート プロトコルとして UDP、エクスポート フォーマットとしてバージョン 9 が使用されます。バージョン 9 がデフォルトですが、特定の事前定義済みレコードが使用される場合は、バージョン 5 エクスポート フォーマットを作成することもできます。
制約事項
フロー エクスポータごとに、1 つ宛先のみがサポートされます。複数の宛先にデータをエクスポートする場合は、複数のフロー エクスポータを設定してフロー モニタに割り当てる必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. flow exporter exporter-name
4. description description
5. destination { hostname | ip-address } [ vrf vrf-name ]
6. transport udp udp-port
7. exit
8. flow monitor monitor-name
9. exporter exporter-name
10. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
flow exporter exporter-name
Router(config)# flow exporter EXPORTER-1 |
フロー エクスポータを作成し、Flexible NetFlow フロー エクスポータ コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドでは、既存のフロー エクスポータを変更することもできます。 |
ステップ 4 |
description description
Router(config-flow-exporter)# description Exports to datacenter |
(任意)フロー エクスポータの説明を作成します。 |
ステップ 5 |
destination { hostname | ip - address } [ vrf vrf-name ]
Router(config-flow-exporter)# destination 172.16.10.2 |
エクスポータでデータを送信する宛先システムのホスト名または IP アドレスを指定します。 |
ステップ 6 |
transport udp udp-port
Router(config-flow-exporter)# transport udp 65 |
トランスポート プロトコルとして UDP を設定し、エクスポートされる Flexible NetFlow トラフィックを宛先システムが待機する UDP ポートを指定します。 |
ステップ 7 |
exit
Router(config-flow-exporter)# exit |
Flexible NetFlow フロー エクスポータ コンフィギュレーション モードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 8 |
flow monitor flow-monitor-name
Router(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1 |
事前に作成されたフロー モニタに対して Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 9 |
exporter exporter-name
Router(config-flow-monitor)# exporter EXPORTER-1 |
事前に作成されたエクスポータの名前を指定します。 |
ステップ 10 |
end
Router(config-flow-monitor)# end |
Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
フロー エクスポータの現在のステータスの表示
フロー エクスポータの現在のステータスを表示するには、次のオプション作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. show flow exporter exporter-name
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow exporter exporter-name
show flow exporter コマンドでは、指定するフロー エクスポータの現在のステータスを表示します。
Router# show flow exporter EXPORTER-1
Flow Exporter EXPORTER-1:
Description: Exports to Chicago datacenter
Destination IP address: 172.16.10.2
Source IP address: 172.16.7.1
フロー エクスポータの設定の確認
フロー エクスポータを設定するために入力したコンフィギュレーション コマンドを確認するには、次のオプション作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. show running-config flow exporter exporter-name
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show running-config flow exporter exporter-name
show running-config flow exporter コマンドでは、指定するフロー エクスポータのコンフィギュレーション コマンドを表示します。
Router# show running-config flow exporter EXPORTER-1
Building configuration...
description Exports to datacenter