Cisco IOS XRソフトウェアに移行するためのCisco IOSソフトウェアのアップグレード
ここでは、Cisco IOS XR ソフトウェア Release 3.5.0に移行するための準備として、既存のCisco XR 12000 シリーズ ルータ上でCisco IOS ソフトウェアをアップグレードする手順について説明します。
注意 Cisco IOSからCisco IOS XRへの移行には 1 ~ 3 時間を要し、サービスを中断させる必要があります。メンテナンス ウィンドウ内で移行のスケジュールを確定してください。
Cisco IOS XRソフトウェアに移行するためのCisco IOSソフトウェアのアップグレードの前提条件
正常に移行するには、最新のCisco IOS XR ソフトウェアリリースに移行できる有効なCisco IOS ソフトウェアイメージが必要です。したがって、移行を実行する前に、Cisco IOS ソフトウェアからCisco IOS XR ソフトウェアへの移行を予定しているルータが 表1 に記載されている条件を満たしているかどうかを必ず確認してください。
表1 および最新のCisco IOS XR ソフトウェアリリースの『 Cisco IOS XR ソフトウェア Release Notes 』に記載されている前提条件が満たされていない場合には、アップグレードを実行する必要があります。以降で説明する手順には、ソフトウェアおよびファームウェア レベルの確認に必要なコマンドが含まれています。
表1 Cisco IOS ソフトウェアのアップグレードの最小要件
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ハードウェア モジュールの最小メモリ |
特定のハードウェア モジュールのメモリは、最小キャパシティを満たしている必要があります。最新リリースの『 Release Notes for Cisco IOS XR Software 』を参照してください。 |
ラインカード ファームウェアの最小レベル |
ラインカード ファームウェアが、このリリースの最小レベルを満たしている必要があります。最新リリースの『 Release Notes for Cisco IOS XR Software 』を参照してください。 |
ラインカードの最小メモリ |
ラインカードのメモリが、このリリースの最小レベルを満たしている必要があります。最新リリースの『 Release Notes for Cisco IOS XR Software 』を参照してください。 |
ROM モニタの最小バージョン レベル |
ラインカードと Route Processor(RP; ルート プロセッサ)の ROM モニタの最小バージョンについては、最新リリースの『 Release Notes for Cisco IOS XR Software 』を参照してください。 |
最新リリースのCisco IOS ソフトウェアイメージおよびCisco IOSブートヘルパーの最小バージョン |
最新のCisco IOS XR ソフトウェアリリースに移行するためのCisco IOSの最小バージョンについては、最新リリースの『 Release Notes for Cisco IOS XR Software 』を参照してください。 最新リリースに最小限必要なCisco IOS ソフトウェアイメージにアクセスするには、次のリンクを参照してください(登録ユーザのみ)。 http://www.cisco.com/public/sw-center/ |
コンソール アクセス |
ルータの RP にコンソールからアクセスできる必要があります。 |
TFTP の知識 |
• TFTP サーバを使用する場合は、TFTP を使用したファイル転送方法を知っている必要があります。 • コンピュータを TFTP サーバとして設定する方法を知っている必要があります。 |
サポートされる TFTP サーバのファイル サイズ |
• TFTP サーバを使用する場合は、32 MB 以上のファイルをサポートするために、TFTP サーバ デーモンにパッチまたはアップグレードが必要かどうかを確認してください。必要に応じて、パッチまたはアップグレードをインストールします。 |
FTP の知識 |
• FTP を使用する場合は、このプロトコルを使用したファイル転送方法を基本的に理解している必要があります。 • コンピュータを FTP サーバとして設定する方法を理解している必要があります。 |
Cisco IOS XRソフトウェアに移行するためのCisco IOSソフトウェアのアップグレード方法
Cisco IOS XR ソフトウェアに移行する前に、Cisco 12000 XR ルータが、 表1 に記載されている要件を満たしている必要があります。ルータのコンポーネントをアップグレードするには、ここで説明する手順を実行してください。
ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「Cisco IOSイメージのアップグレード」
• 「Cisco IOSブートヘルパーのアップグレード」
• 「Cisco ROM モニタのアップグレード」
• 「ラインカード ファームウェアのアップグレード」
• 「ラインカード メモリのアップグレード」
Cisco IOSイメージのアップグレード
ルータのCisco IOSイメージが、最新リリースのCisco IOS XR ソフトウェアへの移行に必要なレベルを満たしていない場合には、アップグレードする必要があります。Cisco IOSのアップグレードの手順については、次の URL から、Cisco IOS Upgrade Planner のリンクにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/public/sw-center/
Cisco IOSブートヘルパーのアップグレード
Cisco IOSブートヘルパー ソフトウェアは、Cisco XR 12000 シリーズ ルータ上の Cisco ROM モニタの機能を拡張します。
• ブートヘルパーを使用する場合、ROM モニタは、フラッシュ メモリおよび TFTP サーバからイメージをロードできます。
• ブートヘルパーを使用しない場合、ROM モニタは、ローカル ストレージ デバイス(disk0、disk1、およびブート フラッシュ メモリ)からのみイメージをロードできます。
Cisco IOSブートヘルパーを使用して TFTP サーバなどのリモート デバイスに接続するには、ブートヘルパー ソフトウェアに管理イーサネット インターフェイスを設定する必要があります。
また、シャーシ上の 1 つの RP 上でCisco IOS XR ソフトウェアを実行すると、他方の RP 上でCisco IOS ソフトウェアまたは Cisco IOS ブートヘルパーを起動できません。
Cisco IOS XR ソフトウェアをインストールして最初の RP を起動する前に、すべての RP 上の Cisco IOS ブートヘルパーを最小レベルにアップグレードして設定することを推奨します( Cisco IOS ブートヘルパーの最小レベルは、最新のCisco IOS XRリリースの『 Cisco IOS XR Software Release Notes 』を参照してください)。
ワンポイント・アドバイス IP 接続がすでに確立されている場合は、ステップ 2 ~ 7をスキップできます。
(注) 完了するまでに、最大 10 分かかります。
手順の要約
1. dir bootflash:
2. configure terminal
3. ip default-gateway server-address
4. interface type number
5. ip address server-address mask
6. no shutdown
7. exit
8. copy running-config startup-config
9. show interface type instance
10. ping server-address
11. delete-bootflash:
12. squeeze bootflash:
13. copy tftp://server-address/bootfile/ bootflash:
または
copy ftp :// username:password@ftpAddress / bootfile bootflash:
手順の詳細
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ステップ 1 |
dir bootflash:
RP/0/0/CPU0:Router# dir bootflash: |
ルータの IOS ブートヘルパーのバージョン レベルを確認します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
RP/0/0/CPU0:Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip default-gateway server-address
RP/0/0/CPU0:Router(config)# ip default-gateway 192.168.16.23 |
IP ルーティングがディセーブルの場合のデフォルト ゲートウェイ(ルータ)を定義します。 この場合、 server-address は TFTP サーバまたはデフォルト ゲートウェイ ルータのアドレスで、管理ポートのアドレスと同じネットワーク上のアドレスでなければなりません。 |
ステップ 4 |
interface type number
RP/0/0/CPU0:Router(config)# interface Ethernet0 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、管理イーサネットの名前を指定します。 |
ステップ 5 |
ip address server-address mask
RP/0/0/CPU0:Router(config-if)# ip address 192.168.16.1 255.255.255.0 |
TFTP サーバまたはデフォルト ゲートウェイ ルータと通信する管理ポートを設定します。
(注) ネットワークからイメージをロードする場合、各 RP の管理ポートに固有の IP アドレスが必要です。
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ステップ 6 |
no shutdown
RP/0/0/CPU0:Router(config-if)# no shutdown |
インターフェイスのシャットダウン設定を解除して、up ステートまたは down ステートに移行できるようにします。 これにより、インターフェイスで管理上の運用ステート(up)が保持されます。 |
ステップ 7 |
exit
Router(config) exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 8 |
copy running-config startup-config
RP/0/0/CPU0:Router# copy running-config startup-config |
実行コンフィギュレーションの変更を NVRAM に保存します。
注意 実行コンフィギュレーションを NVRAM に保存しないと、ルータの次回の再起動時にコンフィギュレーションの設定が失われます。
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ステップ 9 |
show interface type instance
RP/0/0/CPU0:Router# show interface Ethernet0 |
TFTP または FTP サーバにアクセスするためのインターフェイスが稼働していることを確認します。 |
ステップ 10 |
ping server-address
RP/0/0/CPU0:Router# ping 192.168.16.1 |
TFTP または FTP の操作を実行する前に、TFTP または FTP サーバに ping を送信して、ネットワーク接続を確認します。 |
ステップ 11 |
delete bootflash:filename
RP/0/0/CPU0:Router# delete bootflash:*
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既存のCisco IOSブートヘルパー イメージを削除します。 |
ステップ 12 |
squeeze bootflash:
RP/0/0/CPU0:Router# squeeze bootflash: |
フラッシュ ディスクから削除したファイルを除去して、スペースを確保します。ディスク デフラグと同様です。 |
ステップ 13 |
copy tftp://server-address/bootfile/ bootflash: または copy ftp: // username:password@ftpAddress / bootfile bootflash:
RP/0/0/CPU0:Router# copy tftp: bootflash: Address or name of remote host [192.168.x.x]?
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TFTP または FTP サーバからブート フラッシュ ディスクに新しいCisco IOSブートヘルパー イメージ ファイルをコピーします。 オプション • copy tftp:bootflash: ― TFTP サーバからオンライン フラッシュ メモリ SIMM(ブート フラッシュ メモリ)にファイルをコピーするダイアログを起動します。IP アドレス、送信元ファイル、宛先ファイルの入力が要求されます。 • copy ftp: // username:password@ftpAddress / bootfile bootflash: ― ブート フラッシュ メモリにファイル名をコピーします。 |
手順の要約
1. show diags | include SLOT | ROM Monitor
2. upgrade rom-monitor slot primary-slot force
3. upgrade rom-monitor slot secondary-slot force
手順の詳細
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ステップ 1 |
show diags | include SLOT | ROM Monitor
RP/0/0/CPU0:Router# show diags | include SLOT | ROM Monitor |
搭載されている RP の現在の ROM モニタ バージョンが最小要件を満たしているかどうかを確認します。 バージョンが『 Release Notes for Cisco IOS XR Software 』に指定されている最小バージョンよりも古い場合には、ROM モニタをアップグレードする必要があります。 |
ステップ 2 |
upgrade rom-monitor slot primary-slot force
RP/0/0/CPU0:Router# upgrade rom-monitor slot 0 force |
プライマリ RP 上の ROM モニタをアップグレードします。 |
ステップ 3 |
upgrade rom-monitor slot secondary-slot force
RP/0/0/CPU0:Router# upgrade rom-monitor slot 1 force |
セカンダリ RP 上の ROM モニタをアップグレードします。 |
ラインカード ファームウェアのアップグレード
ラインカード ファームウェアのアップグレードではサービスが中断されるので、この作業はメンテナンス ウィンドウから実行する必要があります。
(注) ラインカードの再起動を含め、完了するまでに最大 20 分かかります。
ラインカード ファームウェアをアップグレードする手順は、次のとおりです。
• ラインカード ファームウェアのレベルが、最新リリースの『 Release Notes for Cisco IOS XR Software 』に記載されている要件を満たしているかどうかを確認します。
• ルータで実行しているバージョンと、最新リリースの『 Release Notes for Cisco IOS XR Software 』に記載されている最小バージョンを比較し、正しいバージョンのCisco IOS ソフトウェアを実行しているかどうかを確認します。
• ラインカード ファームウェアをアップグレードします。
注意 アップグレードにより、サービスが中断される可能性があります。
手順の要約
1. show diags | inc SLOT| MBUS | Fabric Downloader
2. show version
3. upgrade all all
手順の詳細
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ステップ 1 |
show diags | inc SLOT| MBUS | Fabric Downloader
RP/0/0/CPU0:Router# show diag | inc SLOT | MBUS | Fabric Downloader |
ルータに搭載されている各カードのファームウェア バージョンを表示します。 |
ステップ 2 |
show version
RP/0/0/CPU0:Router# show version |
実行しているCisco IOSリリースを確認します。 |
ステップ 3 |
upgrade all all
RP/0/0/CPU0:Router# upgrade all all |
ラインカード ファームウェアを RP 上の最新バージョンにアップグレードします。
注意 アップグレードにより、サービスが中断される可能性があります。
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ラインカード メモリのアップグレード
Cisco XR 12000 シリーズ ルータのシャーシからラインカードを取り外して、再び取り付ける手順は、『 Cisco 12000 Series Router Memory Replacement Instructions 』を参照してください。
(注) 完了までの所要時間は、ラインカードの取り外しおよび取り付けの作業に慣れているかどうかによって異なります。
手順の要約
1. show diags | inc SLOT| Memory
2. (オプション)必要に応じてメモリを追加します。ラインカードを取り外し、必要なメモリを増設し、ラインカードをシャーシに再び取り付けます。
手順の詳細
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ステップ 1 |
show diags | inc SLOT| Memory
RP/0/0/CPU0:Router# show diags | inc SLOT | Memory |
ルータに搭載されている各カードのメモリ構成を表示します。
注意 システムをCisco IOS XR ソフトウェアに移行する前に、ラインカードのメモリが最小要件を満たしている必要があります。要件が満たされていない場合、正常に移行できません。この場合、最小要件以上のレベルのCisco IOS ソフトウェアを再インストールし、必要に応じてラインカード ファームウェアをアップグレードしてから、ラインカード メモリを取り付ける必要があります。ラインカード ファームウェアのアップグレードの手順は、
「ラインカード ファームウェアのアップグレード」を参照してください。
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ステップ 2 |
ラインカードを取り外して、必要なメモリを増設します。ラインカードをシャーシに再び取り付けます。 |
(オプション)ラインカード メモリを最小要件にあわせてアップグレードします。
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Cisco XR 12000 シリーズ ルータ上でラインカードを取り外して、再び取り付ける手順は、『 Cisco 12000 Series Router Memory Replacement Instructions 』を参照してください。
Cisco IOS XRソフトウェアに移行するためのCisco IOSソフトウェアのアップグレードの実行例
ここでは、次の例を示します。
• 「Cisco IOSブートヘルパーのアップグレード:例」
• 「Cisco ROM モニタのアップグレード:例」
• 「Cisco IOSファームウェアのアップグレード:例」
• 「ラインカード メモリのアップグレード:例」
Cisco IOSブートヘルパーのアップグレード:例
次に、Cisco IOSブートヘルパーの現在のレベルを確認して、アップグレードする例を示します。この例では、太字で示されているCisco IOSブートヘルパー リリース 12.0(30)S3 は、アップグレードが必要です。Cisco IOSブートヘルパーの現在の最小レベルは、最新のCisco IOS ソフトウェアリリースの『 Cisco IOS XR Software Release Notes 』を参照してください。
RP/0/0/CPU0:Router# dir bootflash:
1 -rwx 3449752 Tue May22 02:10:02 2007 c12kprp-boot-mz.120-30.S3
66322432 bytes total (0 bytes free)
RP/0/0/CPU0:Router# configure terminal
RP/0/0/CPU0:Router(config)# ip default-gateway 192.168.16.23
RP/0/0/CPU0:Router(config)# interface Ethernet0
RP/0/0/CPU0:Router(config-if)# ip address 192.168.16.1 255.255.255.0
RP/0/0/CPU0:Router(config-if)# no shutdown
RP/0/0/CPU0:Router(config) exit
RP/0/0/CPU0:Router# copy running-config startup-config
RP/0/0/CPU0:Router# show interface Ethernet0
RP/0/0/CPU0:Router# ping 192.168.16.1
RP/0/0/CPU0:Router# delete bootflash:*
Delete bootflash:snmp/ifindex-table? [confirm] Delete bootflash:c12kprp-boot-mz.120-30.S3? [confirm]
RP/0/0/CPU0:Router# dir bootflash:
Directory of bootflash:/ No files in directory 66322432 bytes total (62872484 bytes free)
RP/0/0/CPU0:Router# squeeze bootflash:
All deleted files will be removed. Continue? [confirm]
Squeeze operation may take a while. Continue? [confirm]
Squeeze of bootflash complete
RP/0/0/CPU0:Router# copy tftp: bootflash: Address or name of remote host [192.168.x.x]?
Source filename [auto/tftpboot-users//c12kprp-boot-mz.120-32.S]?
Destination filename [c12kprp-boot-mz.120-32.S]?
Accessing tftp://192.168.x.x/auto/tftpboot-users/c12kprp-boot-mz.120-32.S3... Loading auto/tftpboot-users//c12kprp-boot-mz.120-32.bin from 192.168.x.x (via Ethernet0):
Cisco ROM モニタのアップグレード:例
次に、搭載されている RP カード上の現在の ROM モニタのバージョンを表示して、アップグレードする例を示します。
RP/0/0/CPU0:Router# show diags | include SLOT | ROM Monitor
SLOT 0 (RP/LC 0 ): Performance Route Processor
ROM Monitor version 1.17(0.5) <<Requires an upgrade to the current min. version.
SLOT 1 (RP/LC 1 ): Performance Route Processor
ROM Monitor version 1.17(0.5) <<Requires an upgrade to the current min. version.
SLOT 6 (RP/LC 6 ): Modular SPA Interface Card (10G)
SLOT 16 (CSC 0 ): Clock Scheduler Card(10) OC-768E
SLOT 17 (CSC 1 ): Clock Scheduler Card(10) OC-768E
SLOT 18 (SFC 0 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 19 (SFC 1 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 20 (SFC 2 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 21 (SFC 3 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 22 (SFC 4 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 24 (PS A1 ): Alarm Module(10)
SLOT 25 (PS A2 ): Alarm Module(10)
SLOT 29 (BOT FAN ): Enhanced Blower Module(16)
RP/0/0/CPU0:Router# upgrade rom-monitor slot 0 force
RP/0/0/CPU0:Router# upgrade rom-monitor slot 1 force
Cisco IOSファームウェアのアップグレード:例
次に、ルータの各ラインカード上のファームウェアを確認して、アップグレードする例を示します(太字の出力は、バージョンが最新ではなく、アップグレードが必要であることを示しています)。
RP/0/0/CPU0:Router# show diag | inc SLOT | MBUS | Fabric Downloader
SLOT 0 (RP/LC 0 ): Performance Route Processor
MBUS: MBUS Agent (1) 73-8048-07 rev A0 dev 0
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
SLOT 2 (RP/LC 2 ): 4 Port ISE Packet Over SONET OC-3c/STM-1 Multi Mode/SR MTRJ connector
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
Fabric Downloader version used n/a (ROM version is 7.3)
SLOT 3 (RP/LC 3 ): 4 Port ISE Packet Over SONET OC-3c/STM-1 Multi Mode/SR MTRJ connector
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
Fabric Downloader version used n/a (ROM version is 7.3)
SLOT 4 (RP/LC 4 ): 4 Port ISE Gigabit Ethernet
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
Fabric Downloader version used n/a (ROM version is 7.3)
SLOT 5 (RP/LC 5 ): 4 Port ISE Packet Over SONET OC-12c/STM-4 Multi Mode/SR SC connector
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
Fabric Downloader version used n/a (ROM version is 7.3)
SLOT 16 (CSC 0 ): Clock Scheduler Card(8)
MBUS: MBUS Agent (1) 73-2146-07 rev B0 dev 0
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
SLOT 17 (CSC 1 ): Clock Scheduler Card(8)
MBUS: MBUS Agent (1) 73-2146-07 rev B0 dev 0
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
SLOT 18 (SFC 0 ): Switch Fabric Card(8)
MBUS: MBUS Agent (1) 73-2146-07 rev B0 dev 0
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
SLOT 19 (SFC 1 ): Switch Fabric Card(8)
MBUS: MBUS Agent (1) 73-2146-07 rev B0 dev 0
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
SLOT 20 (SFC 2 ): Switch Fabric Card(8)
MBUS: MBUS Agent (1) 73-2146-07 rev B0 dev 0
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
SLOT 26 (PS B1 ): AC Power Supply(8)
MBUS: MBUS Agent (1) 73-2146-07 rev B0 dev 0
MBUS Agent Software version 2.51 (RAM) (ROM version is 3.50)
RP/0/0/CPU0:Router# Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) GS Software (C12KPRP-P-M), Version 12.0(32)S, RELEASE SOFTWARE (fc2) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2006 by cisco Systems, Inc. Compiled Wed 18-Oct-06 16:27 by leccese Image text-base: 0x00010000, data-base: 0x050B4000 ROM: System Bootstrap, Version 12.0(20041108:104740) [ashp-cisp-rommon 1.16dev(0.1)] DEVELOPMENT SOFTWARE BOOTLDR: GS Software (C12KPRP-BOOT-M), Version 12.0(31)S0a, RELEASE SOFTWARE (fc1) GSR-R3 uptime is 13 weeks, 4 days, 17 hours, 45 minutes Uptime for this control processor is 13 weeks, 4 days, 17 hours, 45 minutes System returned to ROM by reload at 01:19:07 UTC Sun Apr 1 2007 System image file is "tftp://223.255.254.254/users/srwa/gsr/c12kprp-p-mz.120-32.S.bin" cisco 12410/PRP (MPC7457) processor (revision 0x00) with 2097152K bytes of memory. MPC7457 CPU at 1263Mhz, Rev 1.1, 512KB L2, 2048KB L3 Cache Last reset from sw reset Channelized E1, Version 1.0. 2 Route Processor Cards 2 Clock Scheduler Cards 5 Switch Fabric Cards 4 T1/E1 BITS controllers 1 OC48 POS controller (1 POS). 2 ISE 10G SPA Interface Cards (12000-SIP-600) 3 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s) 5 GigabitEthernet/IEEE 802.3 interface(s) 1 10GigabitEthernet/IEEE 802.3 interface(s) 3 Packet over SONET network interface(s) 4 SDCC network interface(s) 2043K bytes of non-volatile configuration memory. 1000944K bytes of ATA PCMCIA card at slot 0 (Sector size 512 bytes). 250880K bytes of ATA PCMCIA card at slot 1 (Sector size 512 bytes). 65536K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K). Configuration register is 0x0 WARNING: Unknown MBUS agent controller type, slot 16 Contact your technical support representative.
RP/0/0/CPU0:Router# upgrade all all
ラインカード メモリのアップグレード:例
次に、Cisco IOS-XR ソフトウェアのインストレーションの準備として、既存のCisco IOS ソフトウェアのラインカード ファームウェアのメモリを確認する例を示します。この例では、スロット 0 およびスロット 1 の PRP カードには必要な 2 GB のルート メモリが搭載され、SPA インターフェイス プロセッサ カードにも 2 GB のメモリが搭載されています。しかし、 スロット 2 は必要なメモリが不足しているので、メモリのアップグレードが必要です。
RP/0/0/CPU0:Router# show diags | inc SLOT | Memory
SLOT 0 (RP/LC 0 ): Performance Route Processor
Route Memory: MEM-PRP/LC-2048=
SLOT 1 (RP/LC 1 ): Performance Route Processor
Route Memory: MEM-PRP/LC-2048=
SLOT 2 (RP/LC 2 ): 4 Port ISE Packet Over SONET OC-3c/STM-1 Multi Mode/SR MTRJ connector
Processor Memory: MEM-LC-ISE-512=
Packet Memory: MEM-LC1-PKT-512=(Non-Replaceable) <<Requires upgrade.
SLOT 6 (RP/LC 6 ): Modular SPA Interface Card (10G)
Processor Memory: MEM-LC5-2048=(Non-Replaceable)
Packet Memory: MEM-LC5-PKT-256=(Non-Replaceable)
Processor Memory size: 2147483648 bytes
TX Packet Memory size: 268435456 bytes, Packet Memory pagesize: 32768 bytes
RX Packet Memory size: 268435456 bytes, Packet Memory pagesize: 32768 bytes
SLOT 16 (CSC 0 ): Clock Scheduler Card(10) OC-768E
SLOT 17 (CSC 1 ): Clock Scheduler Card(10) OC-768E
SLOT 18 (SFC 0 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 19 (SFC 1 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 20 (SFC 2 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 21 (SFC 3 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 22 (SFC 4 ): Switch Fabric Card(10) OC-768
SLOT 24 (PS A1 ): Alarm Module(10)
SLOT 25 (PS A2 ): Alarm Module(10)
SLOT 29 (BOT FAN ): Enhanced Blower Module(16)