レイヤ 3 マルチキャスト
Cisco マルチキャスト レイヤ 3 マルチキャストは、VRF、ブリッジ ドメイン (BD)、およびマルチキャスト ソースが存在している任意の EPG という、3 つのレベルで有効または無効にできます。
トップ レベルでは、マルチキャスト ルーティングは、任意のマルチキャストが有効な BD を持つ VRF で有効にする必要があります。マルチキャストが有効な VRF では、マルチキャストが有効な BD と、マルチキャスト ルーティングが無効な BD の組み合わせにすることができます。Cisco Nexus Dashboard Orchestrator GUI で VRF のマルチキャスト ルーティングを有効にすると、VRF が拡張されている APIC サイトで有効になります。
いったんマルチキャストで VRF を有効にすると、VRF の下の個別の BD では、マルチキャスト ルーティングを有効にすることができます。BD でレイヤ 3 マルチキャストを設定すると、その BD 上では、プロトコル独立ルーティング (PIM) が有効になります。デフォルトでは、PIM はすべての BD で無効になっています。
特定のサイトローカル EPG に属するソースがリモートサイトにマルチキャスト トラフィックを送信する場合、Nexus Dashboard Orchestrator はシャドウ EPG を作成し、ソース EPG のリモートサイトで対応するサブネット ルートをプログラムする必要があります。リモート Top-of-Rack(TOR)スイッチに適用される設定変更を制限するには、マルチキャスト送信元が存在するローカル EPG でレイヤ 3 マルチキャストを明示的に有効にする必要があります。これにより、これらの EPG に必要な設定のみがリモート サイトにプッシュされます。マルチキャストの受信者が存在する EPG では、レイヤ 3 マルチキャストを有効にする必要はありません。
マルチサイトは、以下のレイヤ 3 マルチキャスト送信元と受信者のすべての組み合わせをサポートしています。
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ACI ファブリック内のマルチキャスト送信元と受信者
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ACI ファブリック外のマルチキャスト送信元と受信者
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ACI ファブリック内のマルチキャスト送信元と外部受信者
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ACI ファブリック内のマルチキャスト受信者と外部送信元