コンフィギュレーション ファイルの取り扱い

この章は、次の内容で構成されています。

構成ファイルについて

構成ファイルには、Cisco NX-OS デバイス上の機能を構成するために使用される Cisco NX-OS ソフトウェアのコマンドが保存されます。コマンドは、システムを起動したとき(startup-config ファイルから)、または構成モードで CLI にコマンドを入力したときに、Cisco NX-OS ソフトウェアによって解析(変換および実行)されます。

スタートアップ構成ファイルを変更するには、copy running-config startup-config コマンドを使用してスタートアップ構成に実行構成ファイルを保存するか、ファイル サーバーからスタートアップ構成へ構成ファイルをコピーします。

コンフィギュレーション ファイルのタイプ

Cisco NX-OS ソフトウェアの構成ファイルには、実行構成とスタートアップ構成の 2 種類があります。デバイスは、その起動時にスタートアップ コンフィギュレーション(startup-config)を使用して、ソフトウェア機能を設定します。実行コンフィギュレーション(running-config)には、スタートアップコンフィギュレーション ファイルに対して行った現在の変更が保存されます。2 つのコンフィギュレーション ファイルは別々の設定にできます。デバイス構成は、永続的ではなく一時的に変更することもできます。この場合、グローバル コンフィギュレーション モードでコマンドを使用することにより、実行コンフィギュレーションを変更しますが、スタートアップ コンフィギュレーションにはその変更を保存しないようにします。

実行構成を変更するには、configure terminal コマンドを使用して、グローバル構成モードを開始します。Cisco NX-OS 構成モードの使用時には、通常コマンドはすぐに実行され、入力直後または構成モードを終了した時点で実行構成ファイルに保存されます。

スタートアップコンフィギュレーション ファイルを変更するには、実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションに保存するか、コンフィギュレーション ファイルをファイル サーバからスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードします。

構成ファイルに関する注意事項と制限事項

構成ファイルに関する注意事項と制限事項は次のとおりです。

  • NX-OS 7.0(3)I7(4) 以降、5 ~ 60 秒の遅延後に再起動を有効にする reload timer コマンドがサポートされています。

コンフィギュレーション ファイルの管理

ここでは、コンフィギュレーション ファイルの管理方法について説明します。

実行コンフィギュレーションのスタートアップ コンフィギュレーションへの保存

実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存することで、次にデバイスをリロードするときのために変更を保存できます。

SUMMARY STEPS

  1. (Optional) show running-config
  2. copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

(Optional) show running-config

Example:

switch# show running-config
(Optional)

実行設定を表示します。

Step 2

copy running-config startup-config

Example:

switch# copy running-config startup-config

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

リモート サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー

内部メモリに保存されたコンフィギュレーション ファイルをリモート サーバにコピーして、バックアップとして使用したり、他の Cisco NX-OS デバイスを設定するために使用したりすることができます。

SUMMARY STEPS

  1. copy schemerunning-configserver://[url /]filename /
  2. copy schemestartup-configserver://[url /]filename /

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

copy schemerunning-configserver://[url /]filename /

Example:

switch# copy running-config 
tftp://10.10.1.1/sw1-run-config.bak 

リモート サーバへ実行コンフィギュレーション ファイルをコピーします。

scheme 引数に対して、 tftp: を入力するか、ftp: scp: 、または sftp: を入力します。server 引数は、リモート サーバのアドレスまたは名前であり、url 引数はリモート サーバにあるソース ファイルへのパスです。

serverurl、および filename の各引数は、大文字小文字を区別して入力します。

Step 2

copy schemestartup-configserver://[url /]filename /

Example:

switch# copy startup-config 
tftp://10.10.1.1/sw1-start-config.bak 

スタートアップ コンフィギュレーション ファイルをリモート サーバにコピーします。

scheme 引数に対して、 tftp: を入力するか、ftp: scp: 、または sftp: を入力します。server 引数は、リモート サーバのアドレスまたは名前であり、url 引数はリモート サーバにあるソース ファイルへのパスです。

serverurl、および filename の各引数は、大文字小文字を区別して入力します。

Example

次に、リモート サーバーへ構成ファイルをコピーする例を示します。


switch# copy running-config 
tftp://10.10.1.1/sw1-run-config.bak
switch# copy startup-config 
tftp://10.10.1.1/sw1-start-config.bak

リモート サーバからの実行コンフィギュレーションのダウンロード

別の Cisco NX-OS デバイスで作成し、リモート サーバにアップロードしたコンフィギュレーション ファイルを使用して、Cisco NX-OS デバイスを設定できます。このファイルを、リモート サーバから TFTP、FTP、Secure Copy(SCP)を使用してデバイスに、または Secure Shell FTP(SFTP)を使用して実行コンフィギュレーションにダウンロードします。

Before you begin

ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルが、リモート サーバの正しいディレクトリにあることを確認します。

ファイルに対する許可が正しく設定されていることを確認します。ファイルのアクセス権は、誰でも読み取り可能に設定されている必要があります。

お使いのデバイスからリモート サーバーへのルートを確保します。サブネット間でトラフィックをルーティングするルータまたはデフォルト ゲートウェイがない場合、お使いのデバイスtおリモート サーバーは同じサブネットワーク内にある必要があります。

ping を使用してリモート サーバへの接続を確認します。 または ping6 を参照してください。

SUMMARY STEPS

  1. copy scheme://server/[url/]filename running-config
  2. (Optional) show running-config
  3. (Optional) copy running-config startup-config
  4. (Optional) show startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

copy scheme://server/[url/]filename running-config

Example:

switch# copy tftp://10.10.1.1/my-config 
running-config

リモート サーバから実行コンフィギュレーション ファイルをダウンロードします。

scheme 引数に対して、 tftp: を入力するか、ftp: scp: 、または sftp: を入力します。server 引数は、リモート サーバのアドレスまたは名前であり、url 引数はリモート サーバにあるソース ファイルへのパスです。

serverurl、および filename の各引数は、大文字小文字を区別して入力します。

Step 2

(Optional) show running-config

Example:

switch# show running-config
(Optional)

実行設定を表示します。

Step 3

(Optional) copy running-config startup-config

Example:

switch# copy running-config startup-config
(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

Step 4

(Optional) show startup-config

Example:

switch# show startup-config
(Optional)

スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。

リモート サーバからのスタートアップ コンフィギュレーションのダウンロード

別の Cisco NX-OS デバイスで作成し、リモート サーバにアップロードしたコンフィギュレーション ファイルを使用して、Cisco NX-OS デバイスを設定できます。このファイルを、リモート サーバから TFTP、FTP、Secure Copy(SCP)を使用してデバイスに、または Secure Shell FTP(SFTP)を使用してスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードします。


Caution


この手順を実行すると、Cisco NX-OS デバイス上のすべてのトラフィックが中断されます。


Before you begin

コンソール ポート上のセッションにログインします。

ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルが、リモート サーバの正しいディレクトリにあることを確認します。

ファイルに対する許可が正しく設定されていることを確認します。ファイルのアクセス権は、誰でも読み取り可能に設定されている必要があります。

お使いのデバイスからリモート サーバーへのルートを確保します。サブネット間でトラフィックをルーティングするルータまたはデフォルト ゲートウェイがない場合、お使いのデバイスtおリモート サーバーは同じサブネットワーク内にある必要があります。

ping を使用してリモート サーバへの接続を確認します。 または ping6 を参照してください。

SUMMARY STEPS

  1. write erase
  2. reload
  3. copy scheme://server/[url /]filename running-config
  4. copy running-config startup-config
  5. (Optional) show startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

write erase

Example:

switch# write erase

スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを削除します。

Step 2

reload

Example:

switch# reload
This command will reboot the system. (y/n)?  [n] y
...
Enter the password for "admin": <password>
Confirm the password for "admin": <password>
...
Would you like to enter the basic configuration 
dialog (yes/no): n
switch#

Cisco NX-OS デバイスをリロードします。

Note

 

デバイスを設定するために、セットアップ ユーティリティを使用しないでください。

Step 3

copy scheme://server/[url /]filename running-config

Example:

switch# copy tftp://10.10.1.1/my-config 
running-config

リモート サーバから実行コンフィギュレーション ファイルをダウンロードします。

scheme 引数に対して、 tftp: を入力するか、ftp: scp: 、または sftp: を入力します。server 引数は、リモート サーバのアドレスまたは名前であり、url 引数はリモート サーバにあるソース ファイルへのパスです。

serverurl、および filename の各引数は、大文字小文字を区別して入力します。

Step 4

copy running-config startup-config

Example:

switch# copy running-config 
startup-config

実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルとして保存します。

Step 5

(Optional) show startup-config

Example:

switch# show startup-config
(Optional)

実行設定を表示します。

外部フラッシュ メモリ デバイスへのコンフィギュレーション ファイルのコピー

後で使用するために、コンフィギュレーション ファイルをバックアップとして外部フラッシュ メモリ デバイスにコピーできます。

Before you begin

外部フラッシュ メモリ デバイスを、アクティブなスーパーバイザ モジュールに挿入します。

SUMMARY STEPS

  1. (Optional) dir {usb1: | usb2:}[directory/]
  2. copy running-config {usb1: | usb2:}[directory/]filename
  3. copy startup-config {usb1: | usb2:}[directory/]filename

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

(Optional) dir {usb1: | usb2:}[directory/]

Example:

switch# dir usb1:
(Optional)

外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。

Step 2

copy running-config {usb1: | usb2:}[directory/]filename

Example:

switch# copy running-config usb1:dsn-running-config.cfg

外部フラッシュ メモリ デバイスに実行コンフィギュレーションをコピーします。filename の引数では大文字と小文字が区別されます。

Step 3

copy startup-config {usb1: | usb2:}[directory/]filename

Example:

switch# copy startup-config usb1:dsn-startup-config.cfg

外部フラッシュ メモリ デバイスにスタートアップ コンフィギュレーションをコピーします。filename の引数では大文字と小文字が区別されます。

外部フラッシュ メモリ デバイスからの実行構成のコピー

別の Cisco NX-OS デバイスで作成し、外部フラッシュ メモリ デバイスに保存された構成ファイルをコピーすることで、デバイスを構成できます。

Before you begin

外部フラッシュ メモリ デバイスを、アクティブなスーパーバイザ モジュールに挿入します。

SUMMARY STEPS

  1. (Optional) dir {usb1: | usb2:}[directory/]
  2. copy {usb1: | usb2:}[directory/]filename running-config
  3. (Optional) show running-config
  4. (Optional) copy running-config startup-config
  5. (Optional) show startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

(Optional) dir {usb1: | usb2:}[directory/]

Example:

switch# dir usb1:
(Optional)

外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。

Step 2

copy {usb1: | usb2:}[directory/]filename running-config

Example:

switch# copy usb1:dsn-config.cfg running-config

外部フラッシュ メモリ デバイスから実行コンフィギュレーションをコピーします。filename の引数では大文字と小文字が区別されます。

Step 3

(Optional) show running-config

Example:

switch# show running-config
(Optional)

実行設定を表示します。

Step 4

(Optional) copy running-config startup-config

Example:

switch# copy running-config startup-config
(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

Step 5

(Optional) show startup-config

Example:

switch# show startup-config
(Optional)

スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。

外部フラッシュ メモリ デバイスからのスタートアップ構成のコピー

デバイス上のスタートアップ構成を復元するには、外部フラッシュ メモリ デバイスに保存された新しいスタートアップ構成ファイルをダウンロードします。

Before you begin

外部フラッシュ メモリ デバイスを、アクティブなスーパーバイザ モジュールに挿入します。

SUMMARY STEPS

  1. (Optional) dir {usb1: | usb2:}[directory/]
  2. copy {usb1: | usb2:}[directory /]filename startup-config
  3. (Optional) show startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

(Optional) dir {usb1: | usb2:}[directory/]

Example:

switch# dir usb1:
(Optional)

外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。

Step 2

copy {usb1: | usb2:}[directory /]filename startup-config

Example:

switch# copy usb1:dsn-config.cfg startup-config

外部フラッシュ メモリ デバイスからスタートアップ コンフィギュレーションをコピーします。filename の引数では大文字と小文字が区別されます。

Step 3

(Optional) show startup-config

Example:

switch# show startup-config
(Optional)

スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。

内部ファイル システムへのコンフィギュレーション ファイルのコピー

後で使用するために、コンフィギュレーション ファイルをバックアップとして内部メモリにコピーできます。

SUMMARY STEPS

  1. copy running-config [filesystem:][directory/] | [directory/]filename
  2. copy startup-config [filesystem:][directory/] | [directory/]filename

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

copy running-config [filesystem:][directory/] | [directory/]filename

Example:

switch# copy running-config bootflash:sw1-run-config.bak 

実行コンフィギュレーション ファイルを内部メモリにコピーします。

filesystem directory 、および filename の各引数では、大文字と小文字が区別されます。

Step 2

copy startup-config [filesystem:][directory/] | [directory/]filename

Example:

switch# copy startup-config bootflash:sw1-start-config.bak 

スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを内部メモリにコピーします。

filesystem directory 、および filename の各引数では、大文字と小文字が区別されます。

以前の構成へのロールバック

メモリ破損などの障害が発生し、バックアップされたバージョンからコンフィギュレーションを復元することが必要になる場合があります。


Note


copy running-config startup-config コマンドを実行するたびに、バイナリ ファイルが作成され、ASCII ファイルが更新されます。有効なバイナリ コンフィギュレーション ファイルを使用すると、ブート全体の時間が大幅に短縮されます。バイナリ ファイルはアップロードできませんが、その内容を使用して既存のスタートアップ コンフィギュレーションを上書きできます。この項で説明している write erase コマンドがバイナリ ファイルをクリアします。


SUMMARY STEPS

  1. write erase
  2. reload
  3. copy configuration-file running-configuration
  4. copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

write erase

Example:

switch# write erase

スイッチの現在のコンフィギュレーションを削除します。

Step 2

reload

Example:

switch# reload

デバイスを再起動します。デバイスを起動して実行できるように、nx-os イメージ ファイルを提供するように求められます。

Step 3

copy configuration-file running-configuration

Example:

switch# copy bootflash:start-config.bak running-configuration

以前に保存されたコンフィギュレーション ファイルを実行コンフィギュレーションにコピーします。

Note

 

configuration-file ファイル名引数では、大文字と小文字が区別されます。

Step 4

copy running-config startup-config

Example:

switch# copy running-config startup-config

実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

存在しないモジュールのコンフィギュレーションの削除

シャーシから I/O モジュールを取り外す場合は、実行コンフィギュレーションからそのモジュールのコンフィギュレーションを削除することもできます。


Note


シャーシの空のスロットに対するコンフィギュレーションのみを削除できます。


Before you begin

シャーシから I/O モジュールを取り外します。

SUMMARY STEPS

  1. (Optional) show hardware
  2. purge module slot running-config
  3. (Optional) copy running-config startup-config

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

(Optional) show hardware

Example:

switch# show hardware
(Optional)

デバイスに取り付けられたハードウェアを表示します。

Step 2

purge module slot running-config

Example:

switch# purge module 3 running-config

実行コンフィギュレーションから存在しないモジュールのコンフィギュレーションを削除します。

Step 3

(Optional) copy running-config startup-config

Example:

switch# copy running-config startup-config
(Optional)

実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

構成の削除

デバイス上の構成を削除して、工場出荷時のデフォルト値に戻すことができます。「構成」は、「show startup」で表示されるスタートアップ構成を指します。他の内部アプリケーションまたはプロセスの状態はクリアされません。

構成の削除機能は、Nexus 9200-X、Nexus 9300-EX、-FX、-FX2、-FX3、および Nexus 9500 シリーズ スイッチでサポートされています。

デバイス上の永続メモリに保存された次のコンフィギュレーション ファイルを削除できます。

  • 新興企業

  • Boot

  • [デバッグ(Debug)]

write erase コマンドを使用すると、次のものを除くすべてのスタートアップ構成が削除されます。

  • ブート変数定義

  • 次のものを含む mgmt0 インターフェイス上の IPv4 および IPv6 構成:

    • アドレス

    • サブネット マスク

    • 管理 VRF のデフォルト ゲートウェイ/ルート

mgmt0 インターフェイスのブート変数定義と IPv4 構成を削除するには、write erase boot コマンドを使用します。パッチ rpm、サードパーティの rpm、構成以外の /etc ディレクトリ内のアプリケーション構成など、すべてのアプリケーション永続性ファイルを削除するには、「install reset」を使用します。このコマンドは、7.0(3)I6(1) リリースで追加されました。


Note


管理 VRF に複数の IPv6 デフォルト ルートが存在する場合、「copy r s」を使用する直前に管理 VRF の show ipv6 static-route コマンドで最初に表示されたデフォルト ルートは、write erase および reload 後に復元されます。



Note


write eraseを入力した後 コマンドで、ブレークアウト構成を適用するには、ASCII 構成を 2 回リロードする必要があります。

SUMMARY STEPS

  1. write erase [boot | debug]

DETAILED STEPS

Command or Action Purpose

write erase [boot | debug]

Example:


switch# write erase
Warning: This command will erase the startup-configuration.
Do you wish to proceed anyway? (y/n)  [n] y

永続メモリのコンフィギュレーションを削除します。デフォルトのアクションにより、スタート コンフィギュレーションが削除されます。

The boot オプションを使用すると、mgmt0 インターフェイスのブート変数定義と IPv4 構成が削除されます。

The debug オプションを使用すると、デバッグ構成が削除されます。

Note

 

mgmt0 インターフェイスで複数の IPv6 アドレスを設定すると、show ipv6 interface <intf>コマンドで「copy r s」を使用する前に最初に表示される IPv6 アドレスは、書き込み消去およびリロード時に復元されます。

Note

 

実行構成ファイルは、このコマンドによって影響を受けません。

非アクティブなコンフィギュレーションのクリア

非アクティブな QoS と ACL のコンフィギュレーションの両方またはいずれか一方をクリアできます。

手順の概要

  1. (任意) show running-config タイプ inactive-if-config
  2. clear inactive-config policy
  3. (任意) show inactive-if-config log

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

(任意) show running-config タイプ inactive-if-config

例:

# show running-config ipqos inactive-if-config
(任意)

非アクティブなアクセス制御リスト(ACL)または Quality of Service(QoS)の構成を表示します。

type 引数の値は、aclmgr および ipqos です。

  • aclmgr :aclmgr の非アクティブな構成を表示します。

  • ipqos :qosmgr の非アクティブな構成を表示します。

ステップ 2

clear inactive-config policy

例:

# clear inactive-config qos 
clear qos inactive config
Inactive if config for QoS manager is saved at/bootflash/qos_inactive_if_config.cfg for vdc default
you can see the log file @ show inactive-if-config log

非アクティブなコンフィギュレーションをクリアします。

policy 引数の値は、qos および acl です。

次に、値について説明します。

  • qos :非アクティブな QoS 構成をクリアします。

  • acl :非アクティブな ACL 構成をクリアします。

  • acl qos :非アクティブな ACL 構成および非アクティブな QoS 構成をクリアします。

ステップ 3

(任意) show inactive-if-config log

例:

# show inactive-if-config log
(任意)

非アクティブなコンフィギュレーションをクリアするのに使用されたコマンドを表示します。

構成のアーカイブと構成ログ

このセクションには、構成アーカイブと構成ログに関する情報が含まれています。

構成アーカイブの詳細

構成 アーカイブは configure replace コマンドにより提供される構成のロールバック機能を強化するために、構成ファイルのアーカイブの保存、整理、管理を行うことを目的としたメカニズムです。構成アーカイブの導入前にも、実行構成のコピーを copy running-config destination-url コマンドを使用して保存し、ローカルやリモートに置換ファイルを保管できました。ただし、この方法ではファイルの自動管理を行うことはできませんでした。一方、構成の置換とロールバック機能では、実行中の構成のコピーを構成アーカイブに自動的に保存する機能を備えています。アーカイブされたファイルは構成のチェックポイントとして参照することができ、 configure replace コマンドを使用して以前の構成状態に戻すために利用できます。

archive config コマンドを使用すると、Cisco IOS 構成を構成アーカイブに保存できます。その場合、標準のディレクトリとファイル名のプレフィクスが使用され、バージョン番号(およびオプションでタイムスタンプ)が自動的に付加されます。バージョン番号は連続したファイルを保存するごとに、1 つずつ大きくなります。この機能により、保存した構成ファイルを一貫して識別できます。アーカイブに保存する実行コンフィギュレーションの数は指定することができます。アーカイブ内のファイル数が上限値に達すると、次に最新のファイルが保存されるときに、最も古いファイルが自動的に消去されます。show archive コマンドを使用すると、コンフィギュレーション アーカイブに保存されているすべてのコンフィギュレーション ファイルに関する情報が表示されます。

構成ファイルを保存する構成アーカイブは、configure replace コマンドで使用することによって、ブートフラッシュ、FTP、TFTP のファイルシステム上に配置できます。


(注)  


この機能の TFTP および FTP は、VRF 管理を使用します。


設定アーカイブの特性の設定

archive config コマンドを使用する前に、コンフィギュレーション アーカイブを設定しておく必要があります。構成アーカイブの特性を構成するには、次の作業を実行します。

手順の概要

  1. configure terminal
  2. archive
  3. path url
  4. maximum number
  5. time-period minutes
  6. write-memory
  7. archive config
  8. (任意) show archive log config all

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:


switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

archive

例:


switch(config)# archive

アーカイブ構成モードを開始します。

(注)  

 

このコマンドは、Cisco Nexus 9300-EX、-FX、および -R シリーズ スイッチに適用されません。

ステップ 3

path url

例:


switch(config-archive)# path bootflash:myconfig

構成アーカイブに、ファイルのディレクトリとファイル名プレフィックスを指定します。

  • ハードウェア プラットフォームによって、ファイル システムの名前は、例に示しているものとは異なる可能性があります。

(注)  

 

パスのところでファイルの代わりにディレクトリを指定する場合、ディレクトリ名は path flash:/directory / のように後ろにスラッシュを付ける必要があります。このスラッシュはファイル名の後ろでは必要ありません。ディレクトリを指定する場合にだけ使います。

ステップ 4

maximum number

例:

switch(config-archive)# maximum 14

(任意)設定アーカイブに保存する実行設定のアーカイブ ファイルの最大数を指定します。

  • number は構成アーカイブに保存できる実行構成のアーカイブ ファイル数の上限値を示します。指定できる範囲は 1 ~ 14 です。デフォルトは 10 です。

(注)  

 

このコマンドを使用する前に、path コマンドを設定して、構成アーカイブの位置とファイル名プレフィックスを指定しておく必要があります。

ステップ 5

time-period minutes

例:

switch(config-archive)# time-period 10

(任意)コンフィギュレーション アーカイブに現在実行中のコンフィギュレーションのアーカイブ ファイルを自動保存する間隔を設定します。

  • 設定アーカイブに現在の実行設定のアーカイブ ファイルをどれほどの頻度で自動保存するかを、minutes 引数により分単位で指定します。

(注)  

 

このコマンドを使用する前に、path コマンドを設定して、コンフィギュレーション アーカイブの位置とファイル名プレフィックスを指定しておく必要があります。

ステップ 6

write-memory

例:

switch(config-archive)# write-memory

コマンドを有効にします。この機能はデフォルトではディセーブルになっています。このコマンドを入力すると、コマンド copy r s の実行時にアーカイブが発生します。

ステップ 7

archive config

例:

switch(config-archive)# archive config

現在の実行設定ファイルを設定アーカイブに保存します。

(注)  

 

archive config コマンドを使用する前に、path コマンドを構成する必要があります。

ステップ 8

(任意) show archive log config all

例:

switch# show archive log config all
(任意)

すべてのユーザーの構成ログ エントリを表示します。

構成ログに関する情報

構成変更ログは、アカウンティング ログのデータを使用して、実行構成に加えられた変更を追跡します。この構成ログは、CLI または HTTP のみを介して開始される変更を追跡します。アクション ルーチンの呼び出しが発生する完全なコマンドが記録されます。次の種類の入力はログに記録されません。

  • 結果的に構文エラー メッセージが表示されるコマンド

  • デバイス ヘルプ システムを呼び出す一部のコマンド

この構成ログは、CLI または HTTP のみを介して開始される変更を追跡します。実行される各設定コマンドでは次の情報が記録されます。

  • 設定変更のシーケンス番号

  • コマンドが実行された行

  • コマンドを実行したユーザーの名前

  • 実行されたコマンド

show archive log config all コマンドを使用して、構成ログからの情報を表示できます。

実行される各設定コマンドでは次の情報が記録されます。

  • 実行されたコマンド

  • コマンドを実行したユーザーの名前

  • 設定変更のシーケンス番号

show archive log config コマンドを使用して、構成ログからの情報を表示できます。

構成ログ エントリの表示

構成ログ エントリを表示するために、構成変更ログは show archive log config all コマンドを提供します。

手順の概要

  1. switch# show archive log config all
  2. switch# show archive log config user username
  3. switch# show archive log config user username first-index start-number [last-index end-number ]

手順の詳細


ステップ 1

switch# show archive log config all

すべてのユーザーの構成ログ エントリを表示します。

例:


switch# show archive log config all

INDEX   LINE                    USER          LOGGED COMMAND
1       console0                user01       | logging console 1 
2       console0                user01       | logging monitor 2
3       console0                user02       | system default switchport shutdown  
4       console0                user02       | interface mgmt0 
5       console0                user02       |  no shutdown 

ステップ 2

switch# show archive log config user username

指定されたユーザー名の構成ログ エントリを表示します。

例:

次の例では、指定されたユーザー名の構成ログ エントリを表示します。

switch# show archive log config user user02

INDEX   LINE                    USER          LOGGED COMMAND
3       console0                user02       | system default switchport shutdown 
4       console0                user02       | interface mgmt0 
5       console0                user02       |  no shutdown

ステップ 3

switch# show archive log config user username first-index start-number [last-index end-number ]

構成ログ エントリをインデックス番号で表示します。オプションの last-index を指定する場合、指定したユーザーの開始番号から終了番号までの範囲のインデックス番号を持つすべてのログエントリが表示されます。

例:

次の例では、ユーザー名 user02 のユーザーの構成ログ エントリ番号 4 および 5 を表示します。開始インデックスと終了インデックスの範囲は 1 ~ 2000000000 です。

switch# show archive log config user user02  first-index 4 last-index 5
Last Log cleared/wrapped time is : Wed Oct 19 00:53:08 2016


INDEX   LINE                    USER          LOGGED COMMAND
4       console0                user02       | interface mgmt0 
5       console0                user02       |  no shutdown

デバイス コンフィギュレーションの確認

構成を確認するためには、次のいずれかのコマンドを使用します。

コマンド

目的

show running-config [ [exclude] command ] [sanitized]

現在の実行コンフィギュレーションまたはそのコンフィギュレーションのサブセットの内容を表示するには、該当するモードで show running-config コマンドを使用します。。

  • exclude :(任意)特定のコンフィギュレーションを表示から除外します。

    exclude キーワードのあとに command 引数を指定し、表示から特定のコンフィギュレーションを除外します。

  • コマンド :(任意)1 つのコマンドのみを、または指定のコマンド ノード下で使用可能なコマンドのサブセットを表示します。

  • sanitized :(任意)安全な配布と分析のためにサニタイズされたコンフィギュレーションを表示します。

    Cisco NX-OS リリース 10.3(2)F 以降、sanitized キーワードが Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチでサポートされています。

show startup-config

スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。

show time-stamp running-config last-changed

実行構成が最後に変更されたときのタイムスタンプを表示します。

次に、show running-config コマンドで sanitized キーワードを指定した場合の出力例を示します。サニタイズされた構成は、構成の一部の詳細を公開せずに、構成を共有するために使用できます。

このオプションは、実行構成出力の機密ワードを <removed> キーワードによりマスクします。

switch# show running-config sanitized 

!Command: show running-config sanitized
!Running configuration last done at: Wed Oct 12 09:14:54 2022
!Time: Wed Oct 12 13:52:55 2022

version 10.3(2) Bios:version 07.69 

username admin password 5 <removed> role network-admin

copp profile strict
snmp-server user admin network-admin auth md5 <removed> priv aes-128 <removed> localizedV2key
rmon event 1 log trap <removed> description FATAL(1) owner PMON@FATAL
rmon event 2 log trap <removed> description CRITICAL(2) owner PMON@CRITICAL
rmon event 3 log trap <removed> description ERROR(3) owner PMON@ERROR
rmon event 4 log trap <removed> description WARNING(4) owner PMON@WARNING
rmon event 5 log trap <removed> description INFORMATION(5) owner PMON@INFO
--More--

コンフィギュレーション ファイルを使用した作業例

ここでは、コンフィギュレーション ファイルを使用した作業例を示します。

コンフィギュレーション ファイルのコピー

次に、NVRAM の既存のコンフィギュレーションの内容を上書きする例を示します。

switch# copy nvram:snapshot-config nvram:startup-config
Warning: this command is going to overwrite your current startup-config.
Do you wish to continue? {y/n} [y] y


Note


このコマンドは、Cisco Nexus 9300-EX シリーズ スイッチに適用されません。


次に、bootflash: ファイル システムに実行コンフィギュレーションをコピーする例を示します。

switch# copy system:running-config bootflash:my-config

コンフィギュレーション ファイルのバックアップ

この例では、bootflash: ファイル システムにスタートアップ コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。

switch# copy startup-config bootflash:my-config

この例では、TFTP サーバにスタートアップ コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。

switch# copy startup-config tftp://172.16.10.100/my-config

この例では、bootflash: ファイル システムに実行コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。

switch# copy running-config bootflash:my-config

以前の構成へのロールバック

現在のコンフィギュレーションを以前保存したコンフィギュレーションのスナップショット コピーにロールバックするには、次の手順を実行する必要があります。

  1. write erase コマンドで、現在の実行イメージをクリアします を参照してください。

  2. reload によりデバイスを再起動します を実行する前に、ユーザ名がフィギュレーション ファイルに指定されていることを確認してください。

  3. copy configuration-file running-configuration コマンドで、以前保存した構成ファイルを実行構成にコピーします。

  4. copy running-config startup-config コマンドを使用して、実行構成をスタートアップ構成にコピーします。