プライオリティ フロー制御について
プライオリティフロー制御(PFC)は、ロスレスイーサネットで使用され、リンクパートナーからのデータフローを制御します。特定のトラフィックプライオリティ、または「no-drop」として指定されたクラスに関連しています。特定のクラスまたはプライオリティで、あるキューしきい値に達すると、PFC ポーズフレームがリンクパートナーに送信されます。PFC ポーズフレームは特定のリンクだけのローカルなものですが、トラフィックが保留状態になって輻輳が生じると、輻輳を広げている他のリンクに対しても、PFC ポーズフレームが生成されることがあり得ます。これにより、優先順位を持つ、またはクラスに属するトラフィックが、ネットワーク全体で一時的に保留状態になる可能性があります。
プライオリティ フロー制御ウォッチドッグについて
プライオリティフロー制御ウォッチドッグ(Priority Flow Control Watchdog、PFCWD)は、ネットワーク内の PFC ストーム(キュースタック状態)を検出して解決するために設計されたメカニズムです。PFC ウォッチドッグ間隔は、no-drop キュー内のパケットが指定された時間内にドレインされているかどうかを検出できるように構成します。期間が経過すると、ドレーンされていない PFC キューとマッチするインターフェイスのすべての発信パケットがドロップされます。
(注) |
PFC ウォッチドッグ機能は、no-drop キューでのみサポートされます。 |
プライオリティ フロー制御ウォッチドッグのワークフロー
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PFC 対応キュー(ノードロップキュー)をモニタして、特定の間隔(ウォッチドッグ間隔)に過剰な数の PFC ポーズフレームを受信していれば、それを特定します。
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いつ、過剰な数の PFC フレームを受信し、対応するキューのトラフィックが指定された時間間隔で停止したかをモニタします(自動 + 固定の乗数)。
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シャットダウン タイマーを開始し、キューの状態を wait-to-shutdown に変更します。
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インターフェイス乗数を超過したとき(インターフェイス乗数が構成されている場合)、またはシャットダウン乗数タイマーの期限を超過したとき(インターフェイス乗数が構成されていない場合)、キューが shut 状態に移行した時点で、すべてのデータパケットをドロップします。
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PFC フレームのキューをチェックし、シャットダウン間隔中にキュー内のトラフィックがまだスタックしているかどうかを、定期的な間隔(100 ミリ秒のポーリング タイマー)で確認します。
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PFC パケットが到着し続けているときにトラフィックがキューでスタックしている場合、キューはドロップ状態またはシャットダウン状態のままになります。
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キューが PFC フレームを受信しなかったためにトラフィックがスタックしていない場合、キューはモニタ対象状態に戻ります。
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トラフィックがスタックしなくなったときに、PFC フレームが原因でキューがスタックしているかどうかを定期的に確認し、自動復元タイマーが開始します。
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最後の自動復元間隔(ポーリング タイマー * 自動復元乗数)の間にキューが PFC フレームを受信した場合、自動復元タイマー(秒)は満了時にリセットされます。
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最後の自動復元間隔中にキューが PFC フレームを受信しなかった場合、ウォッチドッグ モジュールはキューを復元し、トラフィックを再開します。
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