aaa authentication arap
AppleTalk Remote Access(ARA)の認証、認可、およびアカウンティング(AAA)認証方式を有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで aaa authentication arap コマンドを使用します。この認証を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa authentication arap { default | list-name } method1 [ method2 . . . ]
no aaa authentication arap { default | list-name } method1 [ method2 . . . ]
構文の説明
default |
この引数の後に指定された方式を、ユーザがログインするときのデフォルトの方式リストとして使用します。 |
list-name |
ユーザのログイン時に試行される次の認証方式のリストに名前を付けるために使用する文字列。 |
method1 [method2... ] |
後の表に記載した少なくとも 1 つのキーワード。 |
コマンド デフォルト
default リストが設定されていない場合、ローカル ユーザ データベースだけがチェックされます。これは、次のコマンドと同じ効果になります。
aaa authentication arap default local
コマンド モード
グローバル設定
コマンド履歴
リリース |
変更箇所 |
---|---|
10.3 |
このコマンドが導入されました。 |
12.0(5)T |
このコマンドの method キーワードに、グループ サーバおよびローカルの場合のサポートが追加されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
使用上のガイドライン
aaa authentication arap コマンドで設定するリスト名とデフォルトは、arap authentication コマンドで使用されます。AAA を有効にすると、ARAP ゲスト ログインはデフォルトで無効になることに注意してください。ゲスト ログインを許可するには、後の表にリストした guest または auth-guest メソッドを使用する必要があります。これらのメソッドのどちらか 1 つのみを使用できます。これらは相互に排他的です。
aaa authentication arap list-name method コマンドを入力してリストを作成します。ここで、list-name はこのリストの名前に使用する文字列(MIS-access など)です。method 引数には、そのシーケンスで認証アルゴリズムが試行する方式リストを指定します。method キーワードの説明は以下の表を参照してください。
arap authentication コマンドでリストが指定されなかった場合に使用するデフォルトのリストを作成するには、default キーワードの後にデフォルトの状況で使用する方式を指定します。
追加の認証方式は、その前の方式でエラーが返された場合に限り使用されます。前の方式が失敗した場合は使用されません。
現在設定された認証方式のリストを表示するには、more system:running-config コマンドを使用します。
(注) |
以下の表で、group radius 、group tacacs + 、および group group-name 方式は、事前に定義した一連の RADIUS または TACACS+ サーバを参照します。ホスト サーバの設定には、radius-server host および tacacs+-server host コマンドを使用します。名前付きのサーバ グループを作成するには、aaa group server radius および aaa group server tacacs+ コマンドを使用します。 |
キーワード |
説明 |
---|---|
guest |
ゲスト ログインを許可します。この方式はリストの先頭に指定する必要がありますが、この方式が成功しなかった場合は引き続き他の方式を試行できます。 |
auth-guest |
ユーザが EXEC にログイン済みの場合にだけ、ゲスト ログインを許可します。この方式はリストの先頭に指定する必要がありますが、この方式が成功しなかった場合は引き続き他の方式を試行できます。 |
line |
認証にライン パスワードを使用します。 |
local |
認証にローカルなユーザ名データベースを使用します。 |
local-case |
認証に大文字と小文字が区別されるローカルなユーザ名を使用します。 |
group radius |
認証にすべての RADIUS サーバのリストを使用します。 |
group tacacs+ |
認証にすべての TACACS+ サーバのリストを使用します。 |
group group-name |
認証に aaa group server radius コマンドまたは aaa group server tacacs+ コマンドで定義された RADIUS サーバまたは TACACS+ サーバのサブセットを使用します。 |
例
次の例では、MIS-access というリストを作成します。これは最初に TACACS+ 認証を試行し、その後は何もしません。
aaa authentication arap MIS-access group tacacs+ none
次の例では同じリストを作成しますが、その他のリストが指定されていない場合すべての ARA Protocol 認証に使用されるデフォルトのリストとして、このリストを設定します。
aaa authentication arap default group tacacs+ none