dbs enable
Dynamic Subscriber Bandwidth Selection(DBS)QoS パラメータを適用するには、該当するコンフィギュレーション モードで dbs enable コマンドを使用します。DBS QoS パラメータを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
dbs enable [ aggregated | maximum ]
no dbs enable
構文の説明
aggregated |
(任意)仮想回線(VC)で実行されているセッションの DBS 値のサマリーを指定します。 |
maximum |
(任意)VC で実行されているセッションの最大 DBS 値を指定します。 |
コマンド デフォルト
DBS QoS パラメータは適用されません。
コマンド モード
ATM VC クラス コンフィギュレーション(config-vc-class)
ATM VC コンフィギュレーション(config-if-atm-vc)
ATM PVC 範囲コンフィギュレーション(config-if-atm-range)
ATM PVC-in-range コンフィギュレーション(cfg-if-atm-range-pvc)
コマンド履歴
リリース |
変更箇所 |
---|---|
12.2(4)B |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(13)T |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.2(13)T に統合されました。 |
12.2(28)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
Cisco IOS XE Release 2.5 |
このコマンドが Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに実装されました。 |
使用上のガイドライン
任意のコンフィギュレーション モードで設定された no dbs enable コマンドは、任意のコンフィギュレーション モードで設定された dbs enable コマンドを上書きします。dbs enable コマンドと no dbs enable コマンドはいずれも実行コンフィギュレーションに保存され、設定されると show running-config コマンドの出力に示されます。default dbs enable コマンドは、設定されている場合 show running-config コマンドの出力に示されません。
dbs enable または no dbs enable コマンドを入力すると、既存のセッションは切断されません。DBS に対応して設定されているセッションがある場合に VC で no dbs enable コマンドを設定すると、設定される追加のセッションでは、最初の新しいセッションが UP になるまで、DBS により設定される QoS 値が表示されます。最初のセッションが UP になると、VC にはデフォルト値がローカルで設定されます。VC で複数のセッションがすでに UP になっている場合、dbs enable コマンドを設定すると、その VC のすべてのセッションに DBS QoS パラメータが含まれます。
RADIUS QoS 属性が PVC に適用されるのは、新しい PPP over Ethernet(PPPoE)セッションのピーク セル レート(PCR)値および平均セル レート(SCR)値が、既存の PPPoE セッションよりも大きい場合です。PVC に追加される新しい PPPoE セッションの PCR 値と SCR 値が低い場合は、RADIUS QoS 属性は新しいセッションに適用されません。PCR または SCR 値が大きい PPPoE セッションのユーザがログアウトすると、QoS 属性は、低い帯域幅ユーザの QoS 属性に設定されます。
RADIUS QoS 属性は、ATM PVC-in-range または ATM PVC 範囲コンフィギュレーション モードで設定されている PVC の属性を上書きします。RADIUS QoS 属性を PVC に適用できない場合、PPPoE セッションと PPPoA セッションを確立できません。
DBS の設定時には、標準 ATM の優先ルールが適用されます。PVC 設定は、VC クラス設定よりも優先されます。したがって、DBS QoS パラメータが VC クラスに適用され、その VC クラスの 1 つの PVC で無効にされると、その DBS QoS パラメータはその PVC には適用されません。ATM PVC-in-range 設定は、PVC 範囲設定よりも優先されます。
PVC で DBS を設定すると、その PVC の既存のセッションは引き続き接続されたままになります。
例
次に、ATM VC クラス コンフィギュレーション モードで DBS を設定する例を示します。
vc-class atm pppoe
dbs enable
次に、ATM VC コンフィギュレーション モードで DBS を設定する例を示します。
interface atm0/0/0.5 point-to-point
ip address 10.0.0.0 255.255.255.0
pvc 0/100
dbs enable
protocol pppoe
次に、ATM PVC 範囲コンフィギュレーション モードで DBS を設定する例を示します。
interface atm0/0/0.1 multipoint
ip address 10.0.0.0 255.255.255.0
range pvc 0/50 0/70
dbs enable
次に、ATM PVC-in-range コンフィギュレーション モードで DBS を設定する例を示します。
interface atm0/0/0.1 multipoint
range pvc 0/50 0/70
pvc-in-range 60
dbs enable