HTTP 動作は、シスコ デバイスと HTTP サーバの間で Web ページを取得するためのラウンドトリップ時間(RTT)を測定します。HTTP サーバ応答時間の測定は次の 3 つの RTT から構成されます。
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DNS ルックアップ:ドメイン名ルックアップの実行に要する RTT。
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TCP 接続:HTTP サーバへの TCP 接続の実行に要する RTT。
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HTTP トランザクション時間:要求を送信し、HTTP サーバからの応答の取得に要する RTT。この動作はホーム HTML ページだけを取得します。
DNS 動作が最初に実行され、DNS RTT が測定されます。ドメイン名が見つかったら、適切な HTTP サーバに対する TCP 接続動作が実行され、この動作の RTT が測定されます。最後の動作は HTTP 要求であり、HTTP サーバからホーム
HTML ページを取得するのに要する RTT が測定されます。もうひとつ別の測定が行われ、これは Time To First Byte と呼ばれます。Time To First Byte によって、TCP 接続動作の開始から HTTP 動作により取得された最初の
HTML バイトを検出するまでの時間が測定されます。総 HTTP RTT は、DNS RTT、TCP 接続 RTT、および HTTP RTT の合計です。
GET 要求の場合、IP SLA は指定された URL に基づいて要求の形式を設定します。RAW の場合、IP SLA は HTTP 要求の内容全体を必要とします。RAW 要求が設定された場合は、raw コマンドが HTTP RAW コンフィギュレーション
モードで指定されます。RAW 要求は柔軟であり、認証などのフィールドの制御を可能にします。HTTP 要求はプロキシ サーバを経由して行うことができます。
HTTP 動作の結果は、Web ページの取得に要する RTT を調べることにより Web サーバのパフォーマンス レベルをモニタする場合に役に立ちます。
HTTP エラーとは関係なく、IP SLA は正常に動作します。現時点では、エラーコードが判別され、戻りコードが 200 以外の場合にのみ IP SLA HTTP 操作がダウンします。
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SLA プローブがダウンするのは、SLA が TCP 接続を確立できない場合、またはリモート サーバから HTTP 要求に対する応答を受信できない場合のみです。
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