イーサネット OAM の設定に関する情報
イーサネット OAM を設定するには、次の概念について理解する必要があります。
イーサネット リンク OAM
メトロ エリア ネットワーク(MAN)またはワイドエリア ネットワーク(WAN)テクノロジーとしてのイーサネットでは、運用管理および保守(OAM)機能の実装によって大きな恩恵が得られます。イーサネット リンク OAM 機能を使用すると、サービス プロバイダーは MAN や WAN での接続の品質をモニタできます。サービス プロバイダーは、特定のイベントをモニタし、ができます。イーサネット リンク OAM は単一の物理リンクで動作し、そのリンクの片側または両側をモニタするように設定できます。
イーサネット リンク OAM は次のように設定できます。
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リンク OAM プロファイルを設定し、このプロファイルを複数のインターフェイスのパラメータの設定に使用できます。
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リンク OAM は、インターフェイス上で直接設定できます。
インターフェイスでリンク OAM プロファイルも使用している場合、プロファイルで設定された特定のパラメータは、インターフェイスで直接別の値を設定することで上書きできます。
Ethernet Link OAM プロファイルにより、複数のインターフェイスで EOAM 機能を設定するプロセスが容易になります。イーサネット OAM プロファイルおよびそのすべての機能は、他のインターフェイスから参照でき、他のインターフェイスでそのイーサネット OAM プロファイルの機能を継承できます。
個々のイーサネット リンク OAM 機能は、1 つのプロファイルに含めることなく、個々のインターフェイスで設定できます。このような場合、個別に設定される機能は、プロファイルの機能よりも常に優先されます。
カスタム EOAM の設定を行う望ましい方法は、イーサネット コンフィギュレーション モードで、EOAM プロファイルを作成し、個別のインターフェイスまたは複数のインターフェイスにアタッチすることです。
次の標準的なイーサネット リンク OAM 機能が、ルータでサポートされています。
ネイバー探索
ネイバー探索では、リンクの両端で、相手側の OAM 機能を学習し、OAM ピア関係を確立できるようにします。両端でセッションを確立する前に、ピアに特定の機能が必要となる場合もあります。機能の競合がある場合、または検出プロセスがタイムアウトになる場合に実行する特定のアクションを action capabilities-conflict コマンドまたは action discovery-timeout コマンドを使用して設定できます。
EFD
イーサネット障害検出(EFD)は、CFM などのイーサネット OAM プロトコルによるインターフェイスのラインプロトコル
状態の制御を可能にするためのメカニズムです。
他の多くのインターフェイス タイプとは異なり、イーサネット インターフェイスにライン プロトコルはありません。ライン プロトコルのステートはインターフェイスのステートから独立しています。イーサネット インターフェイスの場合、このロールは、物理層のイーサネット プロトコル自体で処理されるため、インターフェイスが物理的にアップしている場合に使用可能であり、トラフィックが通過できます。
EFD は、CFM がイーサネット インターフェイスのライン プロトコルとして機能できるように、これを変更します。これで、CFM 障害(AIS や連続性の喪失など)が予期されたピア MEP により検出された場合、インターフェイスをシャットダウンできるように CFM でインターフェイス ステートを制御できます。これにより、トラフィックフローを停止するだけでなく、問題を避けてルーティングするために、上位レベルのプロトコルのアクションをトリガーします。たとえば、レイヤ 2 インターフェイスの場合は、MAC テーブルがクリアされ、MSTP は再コンバージェンスされます。レイヤ 3 インターフェイスの場合は、ARP キャッシュがクリアされ、IGP が再コンバージェンスされます。
(注) |
EFD はダウン MEP にしか使用できません。EFD を使用してインターフェイスをシャット ダウンした場合、CFM フレームはフローを続けます。これにより、CFM で問題が解決されたタイミングを検出できるため、インターフェイスを自動的に元に戻します。 |
次の図に、インターフェイスの対応する MAC レイヤに対してエラーを EFD シグナリングするセッションの 1 つでの CFM によるエラー検出を示します。これにより、MAC はダウン状態になり、さらにすべての上位レベルのプロトコル(レイヤ 2 疑似回線、IP プロトコルなど)のダウンと、可能な場所での再コンバージェンスも引き起こします。CFM がエラーがなくなったことを検出するとすぐに、EFD へのシグナリングが可能になり、すべてのプロトコルが再びアクティブになります。
リンク モニタリング
リンク モニタリングでは、OAM ピアで、リンク品質が時間とともに低下する障害をモニタできます。リンク モニタリングをイネーブルにすると、設定したしきい値を超えた場合にアクションを実行するように OAM ピアを設定できます。
MIB 取得
MIB 取得では、インターフェイスの片側の OAM ピアで、リンクのリモート側から MIB 変数を取得できます。リモート OAM ピアから取得された MIB 変数は読み取り専用です。
誤配線検出(シスコ固有)
誤配線検出はシスコ独自の機能で、可能性のある誤配線のケースを特定するために、すべての情報 OAMPDU の 32 ビットのベンダー フィールドを使用します。
SNMP トラップ
SNMP トラップは、イーサネット OAM インターフェイスでイネーブルまたはディセーブルにできます。
イーサネット CFM
イーサネット接続障害管理(CFM)はサービス レベル OAM プロトコルの 1 つで、VLAN ごとにエンドツーエンドのイーサネット サービスをモニタリングおよびトラブルシューティングするためのツールとなります。これには、予防的な接続モニタリング、障害検証、および障害分離の機能が含まれています。CFM は標準的なイーサネット フレームを使用し、イーサネット サービス フレームを転送できる物理メディア上で実行できます。単一の物理リンクに制限される他のほとんどのイーサネット プロトコルとは異なり、CFM フレームは、エンドツーエンドのイーサネット ネットワーク上で送信できます。
(注) |
NPU ごとに最大 32 個の VLAN 範囲を有効にします。この範囲内にない場合は、デバイスのリロード時に、802.1 Q VLAN インターフェイスを経由するすべての CFM セッションがダウンする可能性があります。また、対応するバンドルインターフェイスがダウンする可能性もあります。32 個を超える VLAN 範囲が NPU に存在する場合は、超過分の VLAN 範囲を削除してデバイスをリロードすると、この問題に対処できます。 |
CFM は、次の 2 つの規格で定義されています。
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IEEE 802.1ag:CFM プロトコルのコア機能を定義しています。
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ITU-T Y.1731:IEEE 802.1ag の機能との互換性を維持しながら再定義し、一部の追加機能を定義しています。
イーサネット CFM は、ITU-T Y.1731 の次の機能をサポートしています。
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ETH-CC、ETH-RDI、ETH-LB、ETH-LT:これらは IEEE 802.1ag で定義されている、対応する機能と同じです。
(注)
Y.1731 で定義されている手順ではなく、IEEE 802.1ag で定義されたリンクトレース レスポンダ手順が使用されます。ただし、相互運用できます。
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ETH-AIS:ETH-LCK メッセージの受信もサポートされます。
CFM メンテナンス モデルの仕組みを理解するには、次の概念および機能を理解する必要があります。
メンテナンス ドメイン
メンテナンス ドメインは、ネットワークの管理を目的とした管理空間のことです。ドメインは、単一のエンティティによって所有および運用され、次の図に示すように、インターフェイスのセット(セット内部とセット境界のインターフェイス)によって定義されます。
メンテナンス ドメインは、そのドメイン内にプロビジョニングされているブリッジ ポートで定義されます。ドメインは、管理者が、0 ~ 7 の範囲でメンテナンス レベルを割り当てます。ドメインのレベルは、複数のドメインの階層関係の定義に役立ちます。
CFM メンテナンス ドメインは、さまざまな組織が、同じネットワークで CFM を個別に使用できます。たとえば、カスタマーにサービスを提供するサービス プロバイダーだとします。そのサービスを提供するために、ネットワークのセグメントで他に 2 人のオペレータを使用します。この環境では、CFM を次のように使用できます。
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カスタマーは、ネットワーク全体の接続の確認と管理に CE デバイス間の CFM を使用できます。
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サービス プロバイダーは、提供するサービスの確認と管理に PE デバイス間の CFM を使用できます。
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各オペレータは、ネットワーク内の接続の確認と管理にオペレータ ネットワーク内の CFM を使用できます。
各組織は別の CFM メンテナンス ドメインを使用します。
次の図に、ネットワーク内の異なるレベルのメンテナンス ドメインの例を示します。
(注) |
CFM の図の表記規則は、三角形が MEP を表し、MEP が CFM フレームを送信する方向を指します。円は MIP を表します。MEP および MIP の詳細については、71 ページの「メンテナンス ポイント」の項を参照してください。 |
各ドメインの CFM フレームが相互に干渉しないようにするために、各ドメインは 0 ~ 7 のメンテナンス レベルが割り当てられます。ドメインがネストされている場合、この例のように、包含しているドメインは、包含されているドメインより上のレベルが必要です。この場合、ドメイン レベルは、関係する組織の間でネゴシエートする必要があります。メンテナンス レベルは、ドメインに関連するすべての CFM フレームで伝送されます。
CFM メンテナンス ドメイン同士が隣り合うことやネストは可能ですが、交わることはできません。次の図に、隣り合うドメインとネストされたドメインでサポートされる構造とサポートされていないドメインの交点を示します。
サービス
CFM サービスは、組織がネットワーク内の接続に応じて CFM メンテナンス ドメインを分割することができます。たとえば、ネットワークがいくつかの仮想 LAN(VLAN)に分割されている場合、CFM サービスはそれぞれに作成されます。CFM は、各サービスに個別に実行できます。1 つのサービスに関連する CFM フレームが他のサービスで受信できないように、CFM サービスはネットワーク トポロジに合わせることが重要です。たとえば、サービス プロバイダーは、カスタマーごとにそのカスタマー エンド ポイント間の接続を確認し、管理するために個別の CFM サービスを利用することがあります。
CFM サービスは、メンテナンス ドメインに常に関連付けられ、メンテナンス ドメイン内で動作するため、そのドメインのメンテナンス レベルに関連付けられます。サービス関連のすべての CFM フレームは、対応するドメインのメンテナンス レベルを伝送します。
(注) |
CFM サービスは、IEEE 802.1ag ではメンテナンス アソシエーションと、ITU-T Y.1731 ではメンテナンス エンティティ グループと呼ばれます。 |
メンテナンス ポイント
CFM メンテナンス ポイント(MP)は、特定のインターフェイス上の特定の CFM サービスのインスタンスです。CFM はインターフェイスに CFM メンテナンス ポイントが存在する場合だけインターフェイスで動作します。そうでない場合、CFM フレームは、インターフェイスを介して透過的に転送されます。
メンテナンス ポイントは、特定の CFM サービスに常に関連付けられるため、特定のレベルの特定のメンテナンス ドメインに関連付けられます。メンテナンス ポイントは、関連するメンテナンス ドメインと同じレベルの CFM フレームを一般的に処理するだけです。下位メンテナンス レベルのフレームは通常ドロップされますが、上位のメンテナンス レベルのフレームは常に透過的に転送されます。これは、69 ページの「メンテナンス ドメイン」の項で説明するメンテナンス ドメイン階層の適用に役立ち、特定ドメインの CFM フレームがドメインの境界を越えてリークできないようにします。
MP には次の 2 種類があります。
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メンテナンス エンド ポイント(MEP):ドメインのエッジに作成されます。メンテナンス エンド ポイント(MEP)は、ドメイン内の特定のサービスのメンバで、CFM フレームを送信および受信する役割があります。これらは定期的に連続性チェック メッセージを送信し、ドメイン内の他の MEP から同様のメッセージを受信します。また、管理者の要求に応じて traceroute メッセージやループバック メッセージも送信します。MEP は、CFM メッセージをドメイン内に制限する役割があります。
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メンテナンス中間ポイント(MIP):ドメインの途中に作成されます。MEP とは異なり、MIP は独自のレベルで CFM フレームを転送できます。
MIP の作成
MEP とは異なり、MIP は各インターフェイスで明示的に設定されていません。MIP は、CFM 802.1ag 規格で指定されたアルゴリズムに従って自動的に作成されます。アルゴリズムは、簡単にいえば、次のように各インターフェイスに対して作用します。
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インターフェイスのブリッジ ドメインまたは相互接続を検出し、そのブリッジ ドメインまたは相互接続に関連するすべてのサービスに、MIP の自動作成を考慮します。
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インターフェイスの最上位レベルの MEP レベルを検出します。上記で考慮されるサービスの中で最上位の MEP レベルより上であり、最もレベルの低いドメインのサービスが選択されます。インターフェイスに MEP がない場合、最下位レベルのドメインのサービスが選択されます。
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選択したサービス用の MIP の自動作成の設定(mip auto-create コマンド)は、MIP を作成する必要があるかどうかを判断するために検査されます。
(注)
サービスに対する MIP の自動作成ポリシーの設定は、このサービスに対して MIP が自動的に作成されることを保証するわけではありません。ポリシーは、そのサービスがアルゴリズムで最初に選択されている場合に考慮されるだけです。
MEP と CFM 処理の概要
ドメインの境界は、ブリッジまたはホストではなくインターフェイスです。したがって、MEP は 2 つのカテゴリに分割できます。
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ダウン MEP:CFM フレームを、それを設定したインターフェイスから送信し、そのインターフェイス上で受信された CFM フレームを処理します。ダウン MEP は AIS メッセージを上位(相互接続の方向)に送信します。
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アップ MEP:MEP が設定されているインターフェイスで受信したものとして、ブリッジ リレー機能にフレームを送信します。これらは、その他のインターフェイスで受信済みであり、MEP が設定されているインターフェイスから送信されるものとしてブリッジ リレー機能によってスイッチングされた CFM フレームを処理します。アップ MEP は AIS メッセージを下位(回線方向)に送信します。ただし、AIS パケットは、MEP と同じインターフェイスで設定された MIP が存在する場合に MIP レベルで送信されるだけです。
(注) |
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次の図に、ダウン MEP とアップ MEP のモニタ対象領域を示します。
次の図に、さまざまなレベルのメンテナンス ポイントを示します。ドメインはネストできますが交差できないため( を参照)、低いレベルの MEP は、より高いレベルの MEP または MIP と常に対応します。また、どのインターフェイスにも MIP を 1 つだけ使用できます。これは通常、MEP がないインターフェイスに存在する最下位ドメインに作成されます。
ブリッジ リレー機能からフレームを送受信するため、MIP とアップ MEP はスイッチド(レイヤ 2)インターフェイスにだけ存在できます。ダウン MEP はスイッチド(レイヤ 2)またはルーテッド(レイヤ 3)インターフェイスに作成できます。
MEP が作成されるインターフェイスがスパニング ツリー プロトコル(STP)によってブロックされた場合、MEP は正常に動作し続けます。つまり、MEP の指示に従って、MEP レベルで CFM フレームの送受信は続行します。MEP は MEP レベルで CFM フレームの転送を許可しないため、STP ブロックが維持されます。
MIP でもインターフェイスが STP ブロックされた場合、そのレベルで CFM フレームを受信し続け、受信したフレームに応答できます。ただし、MIP は、インターフェイスがブロックされている場合、MIP レベルの CFM フレームを転送できません。
(注) |
CFM メンテナンス レベルの個別のセットが、VLAN タグがフレームにプッシュされるたびに作成されます。したがって、追加のタグをプッシュするインターフェイスで CFM フレームが受信された場合、フレームがネットワークの一部を「トンネル」するように、トンネル内のどの MP でも、それが同じレベルの場合であっても CFM フレームは処理されません。たとえば、1 つの VLAN タグと一致するカプセル化が指定されたインターフェイスで CFM MP が作成されている場合、そのインターフェイスで受信された 2 つの VLAN タグを持つ CFM フレームは、CFM レベルにかかわらず透過的に転送されます。 |
CFM プロトコル メッセージ
CFM プロトコルは、目的の異なる複数のメッセージ タイプで構成されます。すべての CFM メッセージは、CFM EtherType を使用し、適用先ドメインの CFM メンテナンス レベルを伝送します。
ここでは、次の CFM メッセージについて説明します。
連続性チェック(IEEE 802.1ag および ITU-T Y.1731)
連続性チェック メッセージ(CCM)は、サービス内のすべての MEP 間で定期的に交換される「ハートビート」メッセージです。各 MEP はマルチキャスト CCM を送信し、サービス内の他のすべての MEP から CCM を受信します。これらはピア MEP と呼ばれます。これで、各 MEP がピア MEP を検出し、両者間の接続が確立されていることを確認できます。
MIP は、CCM も受信します。MIP は、その情報を使用して、リンクトレースに応答する場合に使用する MAC 学習データベースを構築します。リンクトレースの詳細については、『Linktrace(EEE 802.1ag and ITU-T Y.1731)』のセクションを参照してください。
サービス内の MEP すべてが同じ間隔で CCM を送信する必要があります。IEEE 802.1ag では、使用可能な 7 種類の間隔が定義されています。
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3.3 ミリ秒
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10 ミリ秒
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100 ミリ秒
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1 秒
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10 秒
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1 分
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10 分
MEP は、ある数の CCM が失われた場合、ピア MEP のうちのいずれかの接続の切断を検出します。これは、CCM 間隔で指定された、一定数の CCM が予期されるのに十分な時間を経過すると発生します。この数値は、損失しきい値と呼ばれ、通常は 3 に設定されます。
CFM は、レイヤ 2 転送機能が有効になっているインターフェイス上でのみサポートされています。
CCM メッセージは、サービス内のさまざまな障害の検出を可能にするさまざまな情報を伝送します。次の情報が含まれます。
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送信側 MEP のドメインに対して設定された ID。これは、メンテナンス ドメイン ID(MDID)と呼ばれます。
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送信側 MEP のサービスに対して設定されている ID。これは短い MA 名(SMAN)と呼ばれます。MDID と SMAN を合わせて、メンテナンス アソシエーション ID(MAID)を構成します。MAID は、サービス内の各 MEP で同一に設定する必要があります。
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次に、時間間隔が 1 分未満のときにセッションでサポートされている MAID のタイプに関する制約事項を示します。MAID はオフロードされた MEP 上で 2 つのタイプの形式をサポートしています。 -
ドメイン名なしの形式
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MD 名の形式 = 1-NoDomainName
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MA 名の短い形式 = 3 ~ 2 バイトの整数値
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MA 名の短い形式 = 2 - 固定長
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短い MA 名 = 2 バイトの整数
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1731 MAID 形式
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MD 名の形式 = 1-NoDomainName
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MA 名の形式(MEGID 形式)= 32
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MEGID 長 = 13 - 固定長
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MEGID(ICCCode)= 6 バイト
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MEGID(UMC)= 7 バイト
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ITU キャリア コード(ICC):さまざまな設定可能な ICC コード数 - 15(NPU あたり)
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一意の MEG ID コード(UMC) - 4
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メンテナンス アソシエーション識別子(MAID)は、メンテナンス ドメイン識別子(MDID)と短い MA 名(SMAN)で構成されます。MDID はヌル値のみをサポートし、SMAN は ITU キャリア コード(ICC)または数値のみをサポートします。その他の値はサポートされていません。
ドメイン ID をヌルに設定する例:ethernet cfm domain SMB level 3 id null
SMAN の設定例:ethernet cfm domain SMB level 3 id null service 901234AB xconnect group 99999 p2p 99999 id number 1
次の表に、MDID および SMAN でサポートされている値とパラメータの概要を示します。この表では、ハードウェア オフロード機能での MAID 制限についてのみ詳しく説明します。ソフトウェア オフロードまたはオフロードされていない MEP には MAID の制限はありません。
Cisco NCS 5500 シリーズのルータでは、ハードウェア オフロード セッションの場合、ドメイン ID に「id null」を明示的に設定する必要があります。
フォーマット
MDID
SMAN
サポート
備考
なし
2 バイト整数
あり
最大 2000 エントリ
なし
13 バイト ICC コード(6 バイト)および UMC(7 バイト)
あり
最大 15 個の一意の ICC
最大 4K の UMC 値
48 バイトの文字列ベース
MDID と SMAN で 1 ~ 48 バイト
なし
最も一般的に使用
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MEP(MEP ID)に対して設定された数値 ID。サービス内の各 MEP は異なる MEP ID で設定する必要があります。
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ダイナミック リモート MEP は、間隔が 1 分未満の MEP ではサポートされていません。そのようなすべての MEP には MEP CrossCheck を設定する必要があります。
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シーケンス番号は、間隔が 1 分未満の MEP ではサポートされていません。
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受信している CCM に関連する障害が検出された場合、リモート障害表示(RDI)では、各 MEP で送信される CCM 内にシーケンス番号が追加されます。これは、障害がサービス内のどこかで検出されたことを、サービス内のすべての MEP に通知します。
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CCM が送信される間隔。
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CCM Tx/Rx 統計カウンタは、間隔が 1 分未満の MEP ではサポートされていません。
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送信者 TLV とシスコ独自のTLV は、間隔が 1 分未満の MEP ではサポートされていません。
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MEP が動作しているインターフェイスのステータス。たとえば、インターフェイスがアップ状態、ダウン状態、STP ブロックされているかどうかなど。
(注)
インターフェイスのステータス(アップまたはダウン)をインターフェイスでの MEP の方向(アップ MEP/ダウン MEP)と混同しないでください。
次の障害は、受信した CCM から検出できます。
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間隔の不一致:受信した CCM の CCM 間隔は、MEP が CCM を送信する間隔に一致しません。
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レベルの不一致:MEP は MEP 独自のレベルよりも下のメンテナンス レベルを伝送する CCM を受信しました。
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ループ:MEP が動作しているインターフェイスの MAC アドレスと同じ送信元 MAC アドレスで CCM が受信されています。
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設定エラー:受信側 MEP 用に設定された MEP ID と同じ MEP ID で CCM が受信されています。
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相互接続:ローカルに設定されたと MAID と一致しない MAID で CCM が受信されています。通常は 1 つのサービスからの CCM が他のサービスにリークするなど、ネットワーク内の VLAN の誤設定を示します。
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ピア インターフェイス ダウン:ピアのインターフェイスがダウンしていることを示す CCM が受信されています。
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リモート障害表示:リモート障害表示を伝送する CCM が受信されています。
(注)
MEP が送信している CCM にリモート障害表示を含めるのは、この障害によるものではありません。
シーケンス外の CCM は、各ピア MEP から受信した CCM のシーケンス番号のモニタリングによっても検出できます。ただし、これは CCM 障害とは見なされません。
ループバック(IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731)
ループバック メッセージ(LBM)およびループバック応答(LBR)は、ローカル MEP と特定のリモート MP の間の接続を確認するために使用されます。管理者の要求に応じて、ローカル MEP はリモート MP にユニキャスト LBM を送信します。各 LBM を受信すると、ターゲット メンテナンス ポイントは、発信元 MEP に LBR を返します。ループバックは、宛先が到達可能かどうかを示します。パスのホップバイホップ検出はできません。ICMP エコー(ping)と概念は似ています。ループバック メッセージがユニキャスト アドレス宛てに送信されるため、メンテナンス レベルを監視している間は通常のデータ トラフィックと同様に転送されます。発信インターフェイスが(ブリッジの転送データベースで)認識されている場合、ループバックが到達する各デバイスで、フレームがそのインターフェイス上で送信されます。発信インターフェイスが認識されていない場合、メッセージはすべてのインターフェイス上でフラッディングされます。
次の図に、MEP と MIP 間の CFM ループバック メッセージ フローの例を示します。
リンクトレース(IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731)
リンクトレース メッセージ(LTM)およびリンクトレース応答(LTR)は、ユニキャスト宛先 MAC アドレスへのパス(ホップバイホップ)を追跡するために使用されます。オペレータの要求に応じて、ローカル MEP は LTM を送信します。メンテナンス ポイントが存在する各ホップが、発信元 MEP に LTR を返します。これで、管理者がパスに関する接続データを検出できるようになります。メカニズムが異なりますが、IP traceroute と概念は似ています。CFM リンクトレースはパスの各 MP によって転送される単一 LTM を使用しますが、IP traceroute では連続するプローブが送信されます。LTM はマルチキャストであり、フレーム内のデータとしてユニキャスト ターゲット MAC アドレスを伝送します。これらは、メンテナンス ポイントが存在する各ホップで代行受信され、ターゲット MAC アドレスへのユニキャスト パスを検出するために再送信またはドロップされます。
次の図に、MEP と MIP 間の CFM リンクトレース メッセージ フローの例を示します。
リンクトレース メカニズムは、ネットワーク障害後も有用な情報を提供するように設計されています。これは、たとえば連続性の喪失が検出された後などに、障害を見つけるために使用できます。そのためには、各 MP は CCM 学習データベースを維持します。これは、CCM の受信を介したインターフェイスに、受信した各 CCM の送信元 MAC アドレスをマッピングします。これは一般的なブリッジ MAC 学習データベースと似ていますが、CCM だけに基づいていて、分単位というよりは、ほぼ日単位で非常にゆっくりとタイム アウトになる点は除きます。
(注) |
IEEE 802.1ag で、CCM 学習データベースは MIP CCM データベースと呼ばれます。ただし、MIP と MEP の両方に適用されます。 |
IEEE 802.1ag では、MP が LTM メッセージを受信すると、次の手順を使用して応答を送信するかどうかを決定します。
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LTM のターゲット MAC アドレスは、ブリッジ MAC 学習テーブルで検索します。MAC アドレスが認識されており、出力インターフェイスがわかると、LTR が送信されます。
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MAC アドレスがブリッジ MAC 学習テーブルにない場合は、CCM 学習データベースで検索します。存在する場合、LTR が送信されます。
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MAC アドレスがない場合、LTR は送信されません(LTM は転送されません)。
ネットワークにターゲット MAC が以前から存在しない場合、リンクトレース動作の結果は得られません。
(注) |
IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731 はわずかに異なるリンクトレース メカニズムを定義します。特に、CCM 学習データベースの使用と LTM メッセージに応答するための前述のアルゴリズムは IEEE 802.1ag に固有です。IEEE 802.1ag でも LTR に含めることができる追加情報を指定しています。違いに関係なく、2 種類のメカニズムを相互運用できます。 |
設定可能なロギング
CFM が syslog に対するさまざまな条件のロギングをサポートしています。ロギングは、サービスごとに次の条件が発生した場合に独立してイネーブルにできます。
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新しいピア MEP が検出されるか、ピア MEP との連続性の喪失が生じる。
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CCM 障害状態への変更が検出される。
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クロスチェックの「missing」または「unexpected」の条件が検出される。
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AIS 状態が検出された(AIS メッセージを受信)またはクリアされた(AIS メッセージを受信しなくなる)。
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EFD を使用してインターフェイスをシャットダウンしたか、アップ状態に戻った。
CFM の柔軟な VLAN タギング
CFM 機能の柔軟な VLAN タギングでは、リモート デバイスで CFM パケットとして適切に処理されるように CFM パケットを正しい VLAN タグ付きで送信できるようにします。パケットがエッジ ルータで受信された場合、ヘッダーのタグの数によって CFM パケットまたはデータ パケットとして処理されます。システムはパケットのタグ数に基づいて CFM パケットとデータ パケットを区別し、パケットのタグ数に基づいて適切なパスにパケットを転送します。
CFM フレームは、設定されたカプセル化とタグの再書き込み動作で定義されたとおりに、インターフェイスで対応するカスタマー データ トラフィックと同じ VLAN タグを付けて通常送信されます。同様に、受信したフレームは、設定されたカプセル化とタグの再書き込み設定で定義されたとおりに正しい数のタグがある場合は CFM フレームとして扱われ、この数値を超えるタグがある場合はデータ フレーム(つまり、透過的に転送される)として扱われます。
ほとんどの場合、同じサービスを通過するデータ トラフィックとまったく同じ方法で CFM フレームが扱われるため、この動作は必要に応じたものです。ただし、複数のカスタマー VLAN が 1 つのマルチポイント プロバイダー サービス上で多重化するシナリオでは(たとえば、N:1 バンドル)、別の動作が望ましい場合があります。
次の図に、CFM を使用し複数の VLAN を持つネットワークの例を示します。