BGP リンクステート(LS)は、BGP を介して内部ゲートウェイ プロトコル(IGP)リンクステート データベースを伝えるために定義されたアドレス ファミリ識別子(AFI)およびサブアドレス ファミリ識別子(SAFI)です。BGP LS は、ネットワーク
トポロジ情報をトポロジ サーバおよびアプリケーション層トラフィック最適化(ALTO)サーバに提供します。BGP LS では、集約、情報の非表示、および抽象化に対するポリシー ベースの制御が可能です。BGP LS は、IS-IS および OSPFv2
をサポートしています。
(注) |
IGP は、リモート ピアからの BGP LS データを使用しません。BGP は、ルータの他のコンポーネントに受信した BGP LS データをダウンロードしません。
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セグメント ルーティングの場合、次の属性が BGP LS に追加されています。
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ノード:セグメント ルーティング機能(SRGB 範囲を含む)およびアルゴリズム
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リンク:隣接関係 SID と LAN 隣接関係 SID
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プレフィックス:プレフィックス SID およびセグメント ルーティング マッピング サーバ(SRMS)のプレフィックス範囲
次の例は、リンクステート情報を BGP ネイバーと交換する方法を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router bgp 1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-bgp)# neighbor 10.0.0.2
RP/0/RP0/CPU0:router(config-bgp-nbr)# remote-as 1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-bgp-nbr)# address-family link-state link-state
RP/0/RP0/CPU0:router(config-bgp-nbr-af)# exit
IGP の拡張機能
所定の BGP ノードは、複数の独立したルーティング ドメインに接続できます。BGP への IGP リンク ステート配布が OSPF プロトコルと ISIS プロトコルの両方に追加され、そのノードは、これらの複数のドメインにまたがるまたはドメインを含むパスを構築するアプリケーションに同様の方法でこの情報を渡すことができます。
BGP を使用して ISIS リンクステート データを配布するには、ルータ コンフィギュレーション モードで distribute bgp-ls コマンドを使用します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router isis isp
RP/0/RP0/CPU0:router(config-isis)# distribute bgp-ls instance-id 32 level 2 throttle 5
BGP を使用して OSPFv2 および OSPFv3 リンクステート データを配布するには、ルータ コンフィギュレーション モードで distribute bgp-ls コマンドを使用します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# router ospf 100
RP/0/RP0/CPU0:router(config-ospf)# distribute bgp-ls instance-id 32 throttle 10