この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Configuration Assistant を使用してコミュニティを計画および作成する概念と手順について説明します。Configuration Assistant を使用してコミュニティを設定する方法の詳細は、オンライン ヘルプを参照してください。
このセクションでは、コミュニティを作成するにあたって理解しておく必要のあるガイドライン、要件、および注意事項について説明します。
メンバとは、コミュニティに属するネットワーク デバイスを指します。候補は、コミュニティに属さないネットワーク デバイスです。
コミュニティに加入するには、候補が次の条件を満たす必要があります。
次のデバイス タイプを組み合わせた数が 25 を超えることはできません。
• Unified Communications 500 シリーズ プラットフォーム
• 521 Wireless Express 自律型アクセスポイント。これは、動作する際に 526 モビリティ コントローラを必要としない、完全な機能が搭載されたスタンドアロンのアクセスポイントです。
• HWIC アクセスポイント。これは高速 WAN インターフェイス カードで、Unified Communications 500 シリーズ プラットフォームで使用可能なアクセスポイントが統合されています。
1 つのコミュニティで管理可能な IP Phone やライトウェイト アクセスポイント(WLAN コントローラによって管理されるアクセスポイント)の数には制限はありません。また、Configuration Assistant で管理可能なコミュニティの数にも制限はありません。
全体のデバイス数 25 台の制限に加えて、次のデバイス タイプごとの制限があります。
• Catalyst Express スイッチ:15 台以下
• 800 シリーズ ルータと Unified Communications 500 シリーズ プラットフォーム:5 台以下
• 526 Wireless Express コントローラ:2 台以下
• 521 自律型アクセスポイントと HWIC アクセスポイントの合計:3 台以下
全体の制限またはデバイス タイプの制限を超えると、コミュニティを管理できません。制限を超過しないよう、デバイスを削除する必要があります。
Configuration Assistant は、まず最初に開始デバイスの IP アドレスと HTTPS/HTTP ポート番号、続いて CDP を使用して、開始デバイスの 4 CDP ホップ以内に存在するコミュニティ候補のリストを作成します。Configuration Assistant は、デバイスに有効な IP アドレスがある限り、複数のネットワークおよび VLAN の中から、候補デバイスとメンバ デバイスを検出できます。検出対象となるためにネットワーク デバイスが満たす必要のある要件のリストについては、「メンバおよび候補の特性」を参照してください。
(注) 候補、メンバ、および Configuration Assistant が検出対象とするすべてのネットワーク デバイスにおいて、CDP を無効にしないでください。
検出されたデバイスのリストを必要に応じて編集し、デバイスをコミュニティに追加できます。Configuration Assistant がネットワーク デバイスを検出しなかった場合は、ユーザは手動でデバイスを追加できます。
検出されたデバイスをコミュニティに追加する方法、またはデバイスをコミュニティに手動で追加する方法の詳細は、「一度に 1 つのデバイスの追加」を参照してください。
コミュニティを作成したら、名前を割り当てる必要があります。名前には、最大 64 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字は区別されません。
コミュニティ メンバに対してユーザがホスト名を割り当てる必要はありません。また、Configuration Assistant によりデフォルトで名前が割り当てられることもありません。ただし、Cisco IOS は、ホスト名のないスイッチには、「Switch」というホスト名を割り当てます。したがって、混乱を避けるため、スイッチにホスト名を割り当てることが望ましい場合もあります。
コミュニティに接続すると、Configuration Assitant は、そのコミュニティのメンバにすでに割り当てられている一意のパスワードを入力するようプロンプトを表示します。Configuration Assistant は、これらのパスワードを使用して他のデバイスへの接続を試行します。パスワードの入力を求められるのは、前回入力したパスワードがデバイスで使用できない場合のみです。
たとえば、コミュニティに 10 のメンバがあり、そのうち 5 つのメンバが 1 つのパスワードを共有していて、残りの 5 つのメンバで別のパスワードを共有しているとします。この場合、それぞれを 1 回ずつ、合計 2 回パスワードを入力するよう求められます。Configuration Assistant では、パスワードは PC に保存されません。そのため、コミュニティへの接続を試行するたびに、パスワードの入力が求められます。
Configuration Assistant では、デバイスとの通信に HTTPS、HTTP、および Telnet を使用します。隣接デバイスが検出された場合、およびデバイスが手動でコミュニティに追加された場合、HTTPS の使用が試行されます。HTTPS が失敗した場合、HTTP が試行されます。
HTTPS ポートは 443 に固定されており、HTTP ポートはデフォルトで 80 に設定されています。コミュニティを作成する際には、別の HTTP ポートを指定できます。その後は、HTTP ウィンドウを使用して HTTP ポートを変更できます。HTTPS と HTTP のポート設定はいずれも、同一コミュニティのメンバすべてに対して同じである必要があります。
Configuration Assistant では、IP アドレス、ホスト名、通信プロトコルなど、個々のデバイスの情報がすべてローカル PC に保存されます。コミュニティへの接続時には、ローカルに保存されたデータによって、メンバ デバイスの再検出が行われます。
別の PC を使用して既存のコミュニティを管理しようとしても、メンバ デバイスの情報はいずれも使用できません。そのコミュニティを再び作成し、同じメンバ デバイスを追加する必要があります。
デバイスがコミュニティに適切に含まれていることを確認する必要があります。このセクションでは、これらのタスクを実行する方法を説明します。
候補デバイスのリストを作成し、それらのデバイスをコミュニティに追加するには、次の手順に従います。
1. Configuration Assistant を起動し、[接続]ウィンドウで[コミュニティの作成]を選択します。[接続]をクリックします。
2. [コミュニティの作成]ウィンドウで、コミュニティの名前を入力します。
3. HTTP ポートをデフォルトの 80 以外に設定するには、[詳細]ボタンをクリックします。使用する HTTP ポート番号を入力します。[OK]をクリックします。
4. 起点 デバイスの IP アドレス、アドレス範囲の開始 IP アドレスと終了 IP アドレス、またはサブネットの IP アドレスを入力します(起点 IP アドレスを使用した場合、そのアドレスを持つデバイスの検出と、接続されたデバイスの検出を暗黙的に実行します)。
一度に 1 つのデバイスを追加するには、次の方法のどちらかを使用します。
1. [モニタ]>[ビュー]>[トポロジ]を選択し、トポロジ ビューを表示します。
2. [モニタ]>[レポート]>[インベントリ]を選択し、トポロジ ビューを表示します。