Dot1xApp サービス
この章では、DCNM Web サービスの、Dot1xApp サービスに対応する API メソッドについて説明します。
Dot1xApp サービスについて
IEEE 802.1X は、ポートベースのネットワーク アクセス コントロールのためのフレームワークを定義します。802.1X はデバイスの物理的特性を使用して、スイッチ ポートに接続されたデバイスを認証して認可し、認証と認可が失敗した場合にそのポートへのアクセスを阻止します。API カテゴリは次のとおりです。
• Query/Get API:永続的なデータベースのデータを照会します。
• Modify API:既存の Dot1x インターフェイスとグローバル設定を変更します。
• Enable および Disable API:デバイスの Dot1x をイネーブルまたはディセーブルにします。
disableDot1x
1 つまたは複数のネットワーク要素で dot1x 認証をディセーブルにします。この API は、デバイスで system-auth-control オプションをグローバルにディセーブルにします。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• neInstanceNameIdCol がヌルまたは空の場合、あるいはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol が AbstractNetworkElement オブジェクトの有効な InstanceNameId ではない場合。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
neInstanceNameIdCol:dot1x がイネーブルになっている 1 つまたは複数のネットワーク要素の InstanceNameId。
戻り値
void
disableDot1xInInterfaces
1 つまたは複数のインターフェイスの dot1x 設定をディセーブルにします。dot1x がイネーブルになっている 1 つまたは複数のインターフェイスの InstanceNameId を指定すると、対応するインターフェイスの dot1x がディセーブルになります。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol がヌルか空であるか、またはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol が Dot1xNetworkInterfaceSetting オブジェクトの有効な InstanceNameId ではない場合。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol:1 つまたは複数の NetworkInterface オブジェクトの InstanceNameId。
戻り値
void
disableDot1xService
1 つまたは複数のネットワーク要素で dot1x 認証をディセーブルにします。この API は、デバイスで dot1x サービスをグローバルにディセーブルにします。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• neInstanceNameIdCol がヌルまたは空の場合、あるいはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• neInstanceNameIdCol が有効な AbstractNetworkElement の InstanceNameId ではない場合。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
neInstanceNameIdCol:dot1x がイネーブルになっている 1 つまたは複数のネットワーク要素の InstanceNameId。
戻り値
void
enableDot1x
1 つまたは複数のネットワーク要素で dot1x 認証をイネーブルにします。1 つまたは複数のネットワーク要素のインスタンス名 ID を指定すると、これらの要素で dot1x がイネーブルになります。この API は、デバイスで system-auth-control オプションをグローバルにイネーブルにします。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• neInstanceNameIdCol がヌルまたは空の場合、あるいはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol が AbstractNetworkElement の有効な InstanceNameId ではない場合。
IntegrityException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• いずれかの NetworkInterface で dot1x が設定されていて、次のいずれかの機能がイネーブルの場合。
• NetworkInterface が SPAN 宛先のインターフェイス。
• NetworkInterface がポート セキュリティ イネーブルのインターフェイス。
• NetworkInterface が Voice VLAN がイネーブルになっているインターフェイス。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
neInstanceNameIdCol:dot1x がディセーブルになっているネットワーク要素インスタンス名 ID のリスト。
戻り値
void
enableDot1xInInterfaces
1 つまたは複数のインターフェイスの dot1x 設定をイネーブルにします。dot1x がイネーブルになっている 1 つまたは複数のインターフェイスの InstanceNameId を指定すると、対応する dot1x インターフェイス設定オブジェクトを戻します。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol がヌルか空であるか、またはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol が Dot1xNetworkInterfaceSetting オブジェクトの有効な InstanceNameId ではない場合。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol:1 つまたは複数の NetworkInterface オブジェクトの InstanceNameId。
戻り値
ポート コントロールが force-authorized として設定されている Dot1xNetworkInterfaceSetting オブジェクトのコレクション。戻されたオブジェクトには、対応する NetworkInterface 参照が含まれます。ただし、その NetworkInterface に他のアソシエーションがある場合、それらはクリアされます。
enableDot1xService
1 つまたは複数のネットワーク要素で dot1x 認証をイネーブルにします。1 つまたは複数のネットワーク要素のインスタンス名 ID を指定すると、これらの要素で dot1x がイネーブルになります。この API は、デバイスで dot1x サービス オプションをグローバルにイネーブルにします。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• neInstanceNameIdCol がヌルまたは空の場合、あるいはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• neInstanceNameIdCol が有効な AbstractNetworkElement の InstanceNameId ではない場合。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
neInstanceNameIdCol:dot1x がディセーブルになっているデバイスの InstanceNameId のリスト。
戻り値
void
getDot1xConflictingPorts
プラットフォーム タイプが Catalyst 6500 シリーズ スイッチの場合、ポート コントロールが Force_Authorized ではない dot1x および次のいずれかで設定されているネットワーク インターフェイス オブジェクトのリストを戻します。
• NetworkInterface が SPAN 宛先のインターフェイス。
• NetworkInterface がポート セキュリティ イネーブルのインターフェイス。
• NetworkInterface が Voice VLAN がイネーブルになっているインターフェイス。
• NetworkInterface がタイプ TRUNK
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• neInstanceNameId がヌルの場合、またはタイプ InstanceNameId ではない場合。
プラットフォーム タイプが Nexus 7000 シリーズ スイッチの場合、空のコレクションを戻します。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
neInstanceNameId:AbstractNetworkElement オブジェクトの InstanceNameId。
戻り値
NetworkInterface オブジェクトのコレクション。
getDot1xGlobalSetting
1 つまたは複数のネットワーク要素のデバイス レベルの dot1x 設定を戻します。1 つまたは複数のネットワーク要素の InstanceNameId を指定すると、これらのネットワーク要素の対応する Dot1xGlobalSetting オブジェクトを戻します。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• neInstanceNameIdCol がヌルまたは空の場合、あるいはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• neInstanceNameIdCol が AbstractNetworkElement オブジェクトの有効な InstanceNameId ではない場合。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
neInstanceNameIdCol:1 つまたは複数の AbstractNetworkElement オブジェクトの InstanceNameId。
戻り値
Dot1xGlobalSetting オブジェクトのコレクション。
getDot1xInterfacesSetting
1 つまたは複数のインターフェイスの dot1x 設定を戻します。dot1x がイネーブルになっている 1 つまたは複数のインターフェイスの InstanceNameId を指定すると、対応する dot1x インターフェイス設定オブジェクトを戻します。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol がヌルか空であるか、またはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol が Dot1xNetworkInterfaceSetting オブジェクトの有効な InstanceNameId ではない場合。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
dot1xNetworkInterfaceInstanceNameIdCol:1 つまたは複数の NetworkInterface オブジェクトの InstanceNameId。
戻り値
ポート コントロールが force-authorized ではない Dot1xNetworkInterfaceSetting オブジェクトのコレクション。戻されたオブジェクトには、対応する NetworkInterface 参照が含まれます。ただし、その NetworkInterface に他のアソシエーションがある場合、それらはクリアされます。
getDot1xNetworkInterfacesInNetworkElement
指定されたポート コントロール状態を持つネットワーク要素の dot1x インターフェイス設定オブジェクトを戻します。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• neInstanceNameId がヌルの場合、またはタイプ InstanceNameId ではない場合。
• neInstanceNameId がネットワーク要素の有効な InstanceNameId ではない場合。
PortControl 状態のコレクションでは、ユーザは次の 1 つまたは複数の dot1x ポート コントロール状態を送信できます。
• auto
• Force_Authorized
• Force_Unauthorized
• Disabled
次に例を示します。
• ユーザがポート コントロールを Auto および Force_Authorized として渡す場合、この API は、PortControl アトリビュート値が Auto または Force_Authorized であるすべての dot1x インターフェイス設定オブジェクトを戻します。
• PortControl 状態のコレクションがヌルの場合、その PortControl 状態に関係なく、すべての dot1x インターフェイス設定オブジェクトを戻します。
注:ディセーブルとは、Dot1x をイネーブルにできないインターフェイスを意味します。次に、dot1x をイネーブルにできないインターフェイスを示します。
• タイプ TRUNK のすべての物理インターフェイス
• タイプ Private_VLAN のすべての物理インターフェイス
• SPAN 宛先として設定されているすべての物理インターフェイス
• すべての論理インターフェイス
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
neInstanceNameId:ネットワーク要素の InstanceNameId。
dot1xPortControlStateFilter:1 つまたは複数の Dot1xPortControl 状態の列挙。
戻り値
Dot1xNetworkInterfaceSetting オブジェクトのコレクション。戻されたオブジェクトには、対応する NetworkInterface 参照が含まれます。ただし、その NetworkInterface に他のアソシエーションがある場合、それらはクリアされます。
modifyDot1xGlobalSetting
デバイス レベルの dot1x 設定を変更するメソッドです。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• neInstanceNameId がヌルの場合、またはネットワーク要素の有効な InstanceNameId ではない場合。
• Dot1xGlobalSetting がヌルであるか、またはオブジェクトがデータベースに存在しない場合。
IntegrityException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• いずれかの NetworkInterface で dot1x が設定されていて、次のいずれかの機能がイネーブルの場合。
• NetworkInterface が SPAN 宛先のインターフェイス。
• NetworkInterface がポート セキュリティ イネーブルのインターフェイス。
• NetworkInterface が Voice VLAN がイネーブルになっているインターフェイス。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
neInstanceNameId:ネットワーク要素の InstanceNameId。
dot1xGlbSetting:変更された(@link Dot1xGlobalSetting)オブジェクト。
戻り値
void
modifyDot1xNetworkInterfacesSetting
1 つまたは複数のインターフェイスの dot1x 設定を変更します。
ValidationException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• dot1xNetworkInterfaceSettingCol がヌルか空であるか、またはタイプ Dot1xNetworkInterfaceSetting ではない場合。
• 既存の dot1x インターフェイス設定(データベースに存在)だけを変更できます。
PropertiesException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• dot1xNetworkInterfaceSettingCol コレクションに、有効な Dot1xNetworkInterfaceSetting アトリビュートがない場合。
例:
• Dot1xNetworkInterfaceSetting の quietPeriod は範囲外です。
IntegrityException は、次のいずれかの状況が発生した場合にスローされます。
• dot1xNetworkInterfaceSettingCol のコレクションに、次のいずれかを含む NetworkInterface に関連付けられた Dot1xNetworkInterfaceSetting オブジェクトが含まれる場合。
• NetworkInterface が論理インターフェイス。
• NetworkInterface が SPAN 宛先のインターフェイス。
• NetworkInterface がポート セキュリティ イネーブルのインターフェイス。
• NetworkInterface が Voice VLAN がイネーブルになっているインターフェイス。
パラメータ
opContext:動作コンテキスト
dot1xNetworkInterfaceSettingCol:変更された(@link Dot1xNetworkInterfaceSetting)オブジェクトのコレクション。
戻り値
void