この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Fibre Channel Write Acceleration(FC-WA; ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション)機能について、この機能を Cisco NX-OS でイネーブルにする方法を含めて説明します。
ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションは、アプリケーション遅延を最小にしたり、長距離間の 1 秒間のトランザクション数を削減します。同期データ レプリケーションを行う場合にファイバ チャネル書き込みアクセラレーションを使用すると、レプリケーション距離が伸び、有効遅延が短縮されて、パフォーマンスが向上します。この機能を利用するには、発信側およびターゲット デバイスを Storage Services Module(SSM; ストレージ サービス モジュール)に直接接続する必要があります。
ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション機能では、バッファ数の設定も可能です。SCSI フローのターゲット側 Data Path Processor(DPP)に予約されたバッファ数(2 KB)を変更できます。
(同時 SCSI 書き込み数× SCSI 書き込みサイズ [バイト])/Fibre Channel Protocol(FCP)データ フレーム サイズ(バイト)
たとえば、HDS 9970 間で HDS TrueCopy を実行すると 1 KB の FCP データ フレームを使用します。15 トラックがある 16-LUN TrueCopy グループ、または Logical Unit Number(LUN; 論理ユニット番号)あたり 768 KB の初期同期には、約 16 × (768 × 1024)/1024 つまり 12248 の書き込みバッファが必要です。
(注) ファイバ チャネルの書き込みアクセラレーション機能を使用するには、発信側およびターゲット スイッチの両方に Enterprise Package ライセンスをインストールする必要があります。
(注) 発信側とターゲットを同一の Cisco MDS スイッチに接続することはできません。ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションでは、発信側とターゲットを異なる Cisco MDS スイッチの SSM モジュールに接続する必要があります。
• 「ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションのイネーブル化」
Fabric Manager でファイバ チャネル書き込みアクセラレーションをイネーブルにして、オプションとして Fabric Manager で書き込みアクセラレーション バッファ数を変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Physical Attributes] ペインで [End Devices] を開き、[SSM Features] を選択します。
[Information] ペインにインテリジェント ストレージ サービス設定が表示され、[FCWA] タブが表示されます(図 3-1 を参照)。
ステップ 2 [Information] ペインで [Create Row] をクリックして SCSI フローを作成するか、または FCWA テーブル内の行をクリックして既存の SCSI フローを変更します。
図 3-2 に示すように、[FC Write Acceleration] ダイアログボックスが表示されます。
図 3-2 [FC Write Acceleration] ダイアログボックス
ステップ 3 発信側およびターゲットの WWN および VSAN ID を選択して、[WriteAcc] チェックボックスをオンにし、現在の SCSI フローのファイバ チャネル書き込みアクセラレーションをイネーブルにします。
ステップ 4 (任意)[Enable Statistics] チェックボックスをオンにして、この時点で現在の SCSI フローに関する SCSI フロー統計情報をイネーブルにすることもできます。
ステップ 5 (任意)BufCount 値を設定して、SCSI ターゲットで使用されるバッファ数を 2K に設定します。
ステップ 6 [Create] をクリックして、この SCSI フローにファイバ チャネル書き込みアクセラレーションを作成します。
表 3-1 に、ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション パラメータのデフォルト設定値を示します。
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