この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
FlexLayer Asymmetric DWDM システム コンポーネント の用途は単方向 Video on Demand(VoD; ビデオオンデマンド)アプリケーションに焦点が絞られています。このアプリケーションで双方向の通信を必要とするチャネル(OSC を使用した場合は OSC)の数は、他の多くのアプリケーションとは違って、1 チャネルだけです。残りのチャネルはすべて単方向です。このリリースでは、ONS15216 R2.1 チャネル計画(32 チャネル 100 GHz スペーシング)が使用されています。表 3-1 に、A/D モジュールにどのようにチャネルが割り当てられているかを示します。この図から分かるように、チャネルはグループ化されて各 A/D モジュールに割り当てられています。
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ONS 15216 FlexLayer システムは、 1.25 GBIC インターフェイスの DWDM 伝送をサポートするように設計してあります。これらインターフェイスの基準性能は、表 3-2 のように報告されています。ONS 15216 FlexLayer システムでは、光信号を増幅するために ONS 15216 EDFA2 を実装しています。
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図 3-1 に、標準的な ONS 15216 FlexLayer アーキテクチャを示します。
図 3-1 標準的な ONS 15216 FlexLayer アーキテクチャ
これらの単方向チャネルは一方の側で多重化されて送り出され、すべてのリモート サイトでそれを受信することできます。このチャネルを受信するリモート サイトには、必要に応じて逆多重化の機能が必要です。ONS 15216 FlexLayer アーキテクチャでは、各ノードに特定の役割が割り当てられます。各ノードをそうした役割から見ると、次のタイプに分かれます。
図 3-2に、必要となる Cisco VoD GigE トランスポート ソリューションを示します。ただし、これらのソリューションは、本マニュアル作成時点ではまだ利用できません(リリース情報は PLM を参照)。図 3-2から分かるように、上のソリューションでは Cisco Catalyst 45XX と ITU GBIC を組み合わせています。一方、下のソリューションでは Cisco ONS 15454 と GE トランスポンダを組み合わせています。
図 3-2 Cisco GigE VoD トランスポート ソリューション
ONS 15216 FlexLayer Network Design Tool がまもなく利用可能になります。このツールを活用すれば、ONS 15216 を単方向アプリケーションに適用する際の要件を明確にして、ネットワークを構築することが容易になります。このツールへのリンクは ONS 15216 製品の Web ページ
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/optical/ps1996/ps1999/index.html をご覧ください。
ヘッド エンド ノード はそこを通るすべてのチャネルを伝送する終端ノードです。このノードでは、チャネルをすべて多重化します。装置の標準的なレイアウトにはリニア構成とパラレル構成があります。
ノードを構成する基本要素は、アド配置に使用する n チャネル アド/ドロップ モジュールです。 クライアント装置から流れてくるトラフィックはこれらのモジュールに集められ、単一ファイバ上の DWDM コンポジット信号に集約されます。このレイアウトでは、すべてのモジュールが直列に接続されて(つまり、あるカードの出力がもう一つ別のカードの入力になる)、リニア構成を形成します。この構成は柔軟性が非常に高く、トラフィックに影響を与えずに端末サイトのチャネル キャパシティをアップグレードしたいという要求が将来発生したときにも、容易に対応できます。
多重化するチャネルに新しいチャネルを追加してキャパシティを増やす場合は、新しく追加するモジュールの出力ポートを、モジュール接続チェーン上の先頭モジュールの入力ポートに接続します。光信号がノードを通るときの損失は、光増幅器を最後尾カードの出力に挿入することで回復できます。また、OSC フィルタをノードの出力位置に挿入することで、OSC の能力をクライアント装置に連動させることが可能です。
図 3-3 に、FlexLayer のリニア ヘッド エンド構成を示します。
図 3-3 FlexLayer のリニア ヘッド エンド構成
パラレル レイアウトでは、x:1 コンバイナ モジュールを使用して、アド モジュールの出力信号を収集します。ノードに配備できるアド モジュールの最大数はコンバイナによって制限されますが、リニア レイアウトに比べて、チャネルのパワー イコライゼーション(等価)能力が優れています。このレイアウトでは、VOA モジュールを追加することで、チャネルのサブバンド イコライゼーションを微調整できます。ネットワーク構成要素を挿入することによる光損失は、コンバイナの出力に光増幅器を挿入することで回復できます。また、OSC フィルタをノードの出力位置に挿入することで、OSC の能力をクライアント装置に連動させることが可能です。図 3-4 に、FlexLayer のパラレル ヘッド エンド構成を示します。
図 3-4 FlexLayer のパラレル ヘッド エンド構成
ブロードキャスト ノードには、光入力ポートが 1 個と光出力ポートが 2 個以上あります。このノードでは、入力信号のスペクトルを出力ポートで複製し、データ トラフィックをより多くの地点へ分散、つまり同報できるようにします。ノードを挿入することによる光損失の回復と同報出力のための増幅は、入力または 1 つ以上の出力ポートに光増幅器を接続することで行えます。ただし、どの光増幅器もオプションであり、光増幅器を使用するかどうか、また使用する場合に何個使用するかは、適用するネットワークによって異なります。また、OSC フィルタをノードの入力ポート位置と出力ポート位置に挿入することで、OSC の能力をクライアント装置に連動させることが可能です。図 3-5 に、FlexLayer のブロードキャスト ノード構成を示します。
図 3-5 FlexLayer のブロードキャスト ノード構成
ドロップ ノードでは、コンポジット信号からいくつかの特定チャネルを抜き出し、残りのチャネルはそのままにして出力ポートへ流します。クライアント装置は、ドロップ モジュールのドロップ ポートに接続します。また各モジュールの出力ポートは、モジュール接続チェーン上の次のモジュールの入力ポートに接続します。モジュールの順序は、チャネルのパワーとレシーバの動作特性で決まります。先頭モジュールの入力ポートがこのノードの入力ポートになります。ノードを挿入することによる光損失は、この位置に光増幅器を挿入することで回復できます。最後尾にあるドロップ モジュールの出力ポートがそのネットワーク構成要素の出力ポートになります。この位置に光増幅器を挿入することでも、ノードを挿入することによる光損失を回復できます。
(注) どちらの光増幅器もオプションであり、光増幅器を使用するかどうかは、適用するネットワークによって異なります。
光増幅器が 1 つでも存在する OADM ノードはアクティブ ドロップ ノードと呼ばれ、その他の OADM ノードはパッシブ ノードと呼ばれます。
光増幅器をノードの入力ポート位置に挿入した場合は、クライアント装置の損傷を避けるために、ドロップ モジュールのいくつかとクライアント装置との間で VOA モジュールを使用する必要があります。また、OSC フィルタをノードの入力ポート位置と出力ポート位置に挿入することで、OSC の能力をクライアント装置に連動させることが可能です。出力ポートが接続されていないと、そのノードは終端ノードとして動作します。図 3-6 に、flexlayer の標準的なインライン ドロップ ノード構成を示します。
図 3-6 FlexLayer のインライン ドロップ ノード構成
ドロップ&ブロードキャスト ノードでは、コンポジット DWDM 信号からいくつかの特定チャネルを抜き出すとともに、すべてのチャネルを複製(再生)して、出力ポートへ送ります。 クライアント装置は、ドロップ モジュールのドロップ ポートに接続します。また、FlexLayer モジュールの各出力ポートは、モジュール接続チェーン上の次の FlexLayer モジュールの入力ポートに接続します。先頭の FlexLayer モジュールの入力ポートがこのノードの入力ポートになります。ノードを挿入することによる光損失は、この位置に光増幅器を挿入することで回復できます。最後尾にあるアド FlexLayer モジュールの出力ポートがネットワーク構成要素の出力ポートになります。この位置に光増幅器を挿入することでも、ノードを挿入することによる光損失を回復できます。
(注) どちらの光増幅器もオプションであり、光増幅器を使用するかどうかは、適用するネットワークによって異なります。
光増幅器が 1 つでも存在する OADM ノードはアクティブ ドロップ ノードと呼ばれ、その他の OADM ノードはパッシブ ノードと呼ばれます。
光増幅器をノードの入力ポート位置に挿入した場合は、クライアント装置の損傷を避けるために、ドロップ モジュールのいくつかとクライアント装置との間で VOA モジュールを使用する必要があります。また、OSC フィルタをノードの入力ポート位置と出力ポート位置に挿入することで、OSC の能力をクライアント装置に連動させることが可能です。図 3-7 に、FlexLayer の標準的なドロップ&ブロードキャスト ノード構成を示します。
図 3-7 FlexLayer のドロップ&ブロードキャスト ノード構成
光回線増幅ノードでは、伝送距離を延ばすために、信号パワーを回復します。このノードの構成要素は、光増幅器だけです。OSC フィルタをノードの入力ポート位置と出力ポート位置に挿入することで、OSC の能力をクライアント装置に連動させることが可能です。図 3-8 に、FlexLayer の光回線増幅ノードの構成を示します。