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このリリースでは、ONS 15216 FlexLayer Asymmetric DWDM ソリューションをサポートするためにいくつかのモジュールが導入されています。その部品番号を 表 4-1 に示します。
8 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールはすべてがパッシブな単方向コンポーネントであり、ONS 15216 チャネル計画の範囲内で 8 チャネルを挿入または抽出できます。処理対象チャネルの異なるモジュールが 4 種類あり、これら 4 種類のモジュールで 32 チャネルの帯域幅全体をカバーしています(詳細は 図 3-1 を参照)。
図 4-1 に、このモジュールの機能ブロック図を示します。 図 4-1から分かるように、装置をドロップ サイトとして使用する場合は信号が左から右に流れ、装置をアド サイトとして使用する場合は信号が右から左に流れます。
図 4-1 8 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールのブロック図
装置をドロップ コンポーネントとして使用した場合、DROP-COM-RX ポートから入ってきた WDM コンポジット信号は帯域フィルタとチャネル フィルタに順次かけられます。フィルタによって抽出されたチャネルは 8 つの DROP-CH-TX ポートにドロップされます。残りの WDM コンポジット信号は DROP-COM-TX ポートに送られます。WDM コンポジット信号入力は、2% タップ カプラー DROP-MON を使用して監視できます。
装置をアド コンポーネントとして使用した場合、8 つの ADD-CH-RX ポートから入ってきた 8 チャネルが ADD-COM-RX ポートから入ってきた WDM コンポジット信号に追加されます。多重化された WDM コンポジット信号は ADD-COM-TX ポートに送られます。多重化された WDM コンポジット信号は、2% タップ カプラー ADD-MON を使用して監視できます。
図 4-2 に、ONS 15216 の 8 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。
図 4-2 ONS15216 の 8 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュール
このモジュールには、ポートがどのようにマップされているかを示すためのラベルが用意されています。このモジュールの用途(ドロップまたはアド コンポーネント)を示すためにラベルを付ける際は、これらのラベルを利用してください。図 4-3 に、コンポーネントをドロップ コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。COM-RX はポート 1 に、COM-TX はポート 12 に、8 つのドロップ チャネル TX ポートはポート 2~5 と 8~11 に、それぞれマップされています。また、2% タップ MON ポートはポート 6 にマップされています。ポート 7 は無効です。
図 4-3 8 チャネル ドロップ コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
図 4-4に、コンポーネントをアド コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。COM-TX はポート 1 に、 COM-RX はポート 12 に、追加される 8 つのチャネルは RX ポート 2~5 と 8~11 に、それぞれマップされています。また、2% タップ MON ポートはポート 7 にマップされています。ポート 6 は無効です。
図 4-4 8 チャネル アド コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
2 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールはすべてがパッシブな単方向コンポーネントであり、ONS 15216 チャネル計画の範囲内で 2 チャネルを挿入または抽出できます。処理対象チャネルの異なるモジュールが 16 種類あり、これら 16 種類のモジュールで 32 チャネルの帯域幅全体をカバーしています(詳細は 表 3-1 を参照)。
図 4-5 に、このモジュールの機能ブロック図を示します。 図 4-5から分かるように、装置をドロップ サイトとして使用する場合は信号が左から右に流れ、装置をアド サイトとして使用する場合は信号が右から左に流れます。
図 4-5 2 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールのブロック図
装置をドロップ コンポーネントとして使用した場合、DROP-COM-RX ポートから入ってきた WDM コンポジット信号は 2 つのフィルタにかけられます。フィルタによって抽出されたチャネルは 2 つの DROP-CH-TX ポートにドロップされます。残りの WDM コンポジット信号は DROP-COM-TX ポートに送られます。WDM コンポジット信号入力は、2% タップ カプラー DROP-MON を使用して監視できます。
装置をアド コンポーネントとして使用した場合、2 つの ADD-CH-RX ポートから入ってきた 2 チャネルが ADD-COM-RX ポートから入ってきた WDM コンポジット信号に追加されます。多重化された WDM コンポジット信号は ADD-COM-TX ポートに送られます。多重化された WDM コンポジット信号は、2% タップ カプラー ADD-MON を使用して監視できます。図 4-6 に、ONS15216 の 2 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。
図 4-6 ONS15216 の 2 チャネル光アド/ドロップ FlexLayer モジュール
このモジュールには、ポートがどのようにマップされているかを示すためのラベルが用意されています。このモジュールの用途(ドロップまたはアド コンポーネント)を示すためにラベルを付ける際は、これらのラベルを利用してください。図 4-7 に、コンポーネントをドロップ コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。COM-RX はポート 1 に、 COM-TX はポート 12 に、2 つのドロップ チャネル TX ポートはポート 9 と 10 に、それぞれマップされています。また、2% タップ MON ポートはポート 6 にマップされています。ポート 7 は無効です。
図 4-7 2 チャネル ドロップ コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
図 4-8に、コンポーネントをアド コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。COM-TX はポート 1 に、 COM-RX はポート 12 に、追加される 2 つのチャネルは RX ポート 9 と 10 に、それぞれマップされています。また、2% タップ MON ポートはポート 7 にマップされています。ポート 6 は無効です。
図 4-8 2 チャネル アド コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
1:x スプリッタ/ x:1 コンバイナ(x は 2、 3、または 4)は、すべてがパッシブで波長に依存しないスター型のカプラー コンポーネントであり、スプリッタまたはカプラーとして使用できます。これらのモジュールを使用して、光アド/ドロップ FlexLayer モジュールのコンポジット出力(ADD-COM-TX ポート)を合流させたり、その入力信号を光アド/ドロップ FlexLayer モジュールのコンポジット入力(DROP-COM-RX)に分流したりすることができます。
図 4-9、図 4-10、および 図 4-11に 1:2 スプリッタ / 2:1 カプラー、1:3 スプリッタ / 3:1 カプラー、および 1:4 スプリッタ / 4:1 カプラーモジュールのブロック図をそれぞれ示します。図 4-9、図 4-10 および 図 4-11から分かるように、装置をカプラーとして使用すると信号は下から右に流れ、装置をスプリッタとして使用すると信号は右から下に流れます。
これらのモジュールをカプラーとして使用した場合は、CPL-RXn ポートからカードに入ったそれぞれの信号が、パッシブ スター カプラーを通って合流し、CPL-TX ポートへ送られます。どのポートも、動作波長範囲内のすべての波長が通過するようになっていて、特定の波長を選択して通過させることはできません。
これらのモジュールをスプリッタとして使用した場合は、SPL-RX ポートからカードに入ったコンポジット信号が、パッシブ スター カプラーを通って分流し、SPL-TXn ポートへ送られます。これらのモジュールは ONS15216 32 チャネル計画に規定されている波長が通過できるように設計されていますが、特定の波長だけを選択して通過させることはできません。つまり、装置は波長をフィルタにかけません。
図 4-9 1:2 スプリッタまたは 2:1 カプラー FlexLayer モジュールのブロック図
図 4-10 1:3 スプリッタまたは 3:1 カプラー FlexLayer モジュールのブロック図
図 4-11 1:4 スプリッタまたは 4:1 カプラー FlexLayer モジュールのブロック図
図 4-12 に、ONS15216 の 1:2 スプリッタ / 2:1 カプラー FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。
図 4-12 ONS15216 の 1:2 スプリッタまたは 2:1 カプラー FlexLayer モジュール
このモジュールには、ポートがどのようにマップされているかを示すためのラベルが用意されています。このモジュールの用途(スプリッタまたはカプラー コンポーネント)を示すためにラベルを付ける際は、これらのラベルを利用してください。
図 4-13に、モジュールをスプリッタ コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。コンポジット RX ポートはポート 1 に、TX1 ポートと TX2 ポートはポート 9 と 10 に、それぞれマップされています。また、2% タップ モニタ ポートはポート 6 にマップされています。ポート 7 は無効です。
図 4-13 1:2 スプリッタ コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
図 4-14 に、モジュールをカプラー コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。RX1 ポートと RX2 ポートはポート 9 と 10 に、コンポジット TX ポートはポート 1 に、それぞれマップされています。また、2% タップ モニタ ポートはポート 7 にマップされています。ポート 6 は無効です。
図 4-14 2:1 カプラー コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
図 4-15 に、ONS15216 の 1:3 スプリッタ / 3:1 カプラー FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。
図 4-15 ONS15216 の 1:3 スプリッタまたは 3:1 カプラー FlexLayer モジュール
このモジュールには、ポートがどのようにマップされているかを示すためのラベルが用意されています。このモジュールの用途(スプリッタまたはカプラー コンポーネント)を示すためにラベルを付ける際は、これらのラベルを利用してください。
図 4-16 に、モジュールをスプリッタ コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。コンポジット RX ポートはポート 1 に、TX1 ポート、TX2 ポート、および TX3 ポートはポート 9、 10、および 11 に、それぞれマップされています。また、2% タップ モニタ ポートはポート 6 にマップされています。ポート 7 は無効です。
図 4-16 1:3 スプリッタ コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
図 4-17 に、モジュールをカプラー コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。RX1 ポート、RX2 ポート、および RX3 ポートはポート 9、10、および 11 に、コンポジット TX ポートはポート 1 に、それぞれマップされています。また、2% タップ モニタ ポートはポート 7 にマップされています。ポート 6 は無効です。
図 4-17 3:1 カプラー コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
図 4-18 に、ONS15216 の 1:4 スプリッタ / 4:1 カプラー FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。
図 4-18 ONS15216 の 1:4 スプリッタまたは 4:1 カプラー FlexLayer モジュール
このモジュールには、ポートがどのようにマップされているかを示すためのラベルが用意されています。このモジュールの用途(スプリッタまたはカプラー コンポーネント)を示すためにラベルを付ける際は、これらのラベルを利用してください。
図 4-19 に、モジュールをスプリッタ コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。コンポジット RX ポートはポート 1 に、TX1 ポート、TX2 ポート、TX3 ポート、および TX4 ポートはポート 9、 10、11、および 12 に、それぞれマップされています。また、2% タップ モニタ ポートはポート 6 にマップされています。ポート 7 は無効です。
図 4-19 1:4 スプリッタ コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
図 4-20 に、モジュールをカプラー コンポーネントとして使用する場合に前面パネルのコネクタがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。RX1 ポート、RX2 ポート、RX3 ポート、および RX4 ポートはポート 9、10、11、および 12 に、コンポジット TX ポートはポート 1 に、それぞれマップされています。また、2% タップ モニタ ポートはポート 7 にマップされています。ポート 6 は 無効です。
図 4-20 4:1 カプラー コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
Y 字型ケーブル保護モジュールは双方向モジュールです。このモジュールには、スプリッタとして使用するパッシブ スター カプラーと、カプラーとして使用するパッシブ スター カプラーが搭載されています。
(注) このモジュールは VoD アプリケーション用には使用しないことをお勧めします。今回リリースされたこの装置の他のモジュールも同様です。
このモジュールの目的は ONS15454 マルチレート 10G トランスポンダのようなトランスポンダ カードの Y 字型ケーブルを保護することです(図 4-21 を参照)。この装置には 2 つの種類があります。1つはマルチモード用(CS-MM-Y)、もう 1 つはシングルモード用(CS-SM-Y)です。標準的な Y 字型ケーブル保護モジュールの構成を次の図に示します。
図 4-21 標準的な Y 字型ケーブル保護モジュールの構成
図 4-22に、Y 字型ケーブル保護モジュールを使用した装置のブロック図を示します。このモジュールを信号がカプラーへ向かう方向で使用した場合は、CPL-RXn ポートから入ってきた個々の信号がこのモジュールを通り、パッシブ スター カプラーを経て CPL-TX ポートへ送られます。
「カプラー」という言葉が使われていますが、ここでは、クライアントの予備カードと現用カードの信号を合流させるという意味ではないので、注意してください。保護ペアの現用インターフェイスが障害になった場合は、このモジュールによって、クライアントの予備伝送インターフェイスのパスをネットワークに接続することができます。つまり、今まで予備になっていたインターフェイスが現用インターフェイスになります。
このモジュールを信号がスプリッタへ向かう方向で使用した場合は、SPL-RX ポートから入ってきたコンポジット信号がこのモジュール内のパッシブ スター カプラーで分割され、SPL-TXn ポートへ送られます。このモジュールは ONS15216 32 チャネル計画に規定されている波長が通過できるように設計されていますが、特定の波長だけを選択して通過させることはできません。つまり、装置は波長をフィルタにかけません。
図 4-22 1:2 スプリッタおよび 2:1 カプラー(Y 字型ケーブル保護)モジュールのブロック図
図 4-23 と 図 4-24に、 ONS15216 の Y 字型ケーブル保護 FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。このモジュールには 2 つの種類があり、一方はシングルモード用、もう一方はマルチモード用です。
図 4-23 ONS15216 の Y 字型ケーブル保護 FlexLayer モジュール(シングルモード)
図 4-24 ONS15216 の Y 字型ケーブル保護 FlexLayer モジュール(マルチモード)
図 4-25 に、モジュールの前面パネルにあるポートがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。このマッピングとラベルは、マルチモード装置とシングルモード装置で違いはありません。
図 4-25 Y 字型ケーブル保護コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
4 チャネル VOA モジュールは、すべてがパッシブな単方向コンポーネントであり、最大 4 チャネルの光パワーを等化できます。このモジュールの目的は、ONS 15216 プラットフォームで VoD アプリケーションをサポートできるようにすることです。
図 4-26に、装置の機能ブロック図を示します。入力信号は常に VOA#-RX ポートから VOA#-TX ポートへ流れます。ここで、シャープ記号(#)はポート番号を表します。このモジュールで使われるポート番号は 1~4 です。入力ポートと出力ポートとの間に variable optical attenuator(VOA; 光可変減衰器)を実装することで、入力信号の減衰を手動で調整することができます。
図 4-26 4 チャネル光 VOA FlexLayer モジュールのブロック図
図 4-27 に、ONS15216 の 4 チャネル光可変減衰器 FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。
図 4-27 ONS15216 の 4 チャネル光可変減衰器(VOA)FlexLayer モジュール
図 4-28に、モジュールの前面パネルにあるポートがどのようにマップされるかを示したラベルを示します。VOA#-TX ポートは 2~8 の偶数番号ポートに、VOA#-RX ポートは 1~7 の奇数番号ポートに、それぞれマップされています。また、調整対象となる VOA は、VOA 調整ポート VOA 1~4 Adjust で示されています。
図 4-28 4 チャネル VOA コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング