同期イーサネットについて
ITU G.781 に記述されている同期イーサネット(SyncE)により、必要な同期が物理レベルで実現します。SyncE では、イーサネット リンクは SONET/SDH と同じ方法で、高品質なストラタム 1 の追跡可能なクロック信号とビット クロックのタイミングをとることで同期されます。
イーサネット同期メッセージチャネル(ESMC)には、同期オプティカル ネットワーキング(SONET)ネットワークと同期デジタル階層(SDH)ネットワークで使用される同期ステータスメッセージ(SSM)が組み込まれています。SONET と SDH がフレーム内の固定位置に SSM を送信している間、ESMC はプロトコル IEEE 802.3 Organization-Specific Slow Protocol(OSSP)標準を使用して SSM を送信します。
ESMC は、所定の同期イーサネット タイミング ソースのクロック品質を識別する品質レベル(QL)値を伝送します。クロック品質値は、同期イーサネット ノードが最も信頼性の高いソースからタイミングを取得し、タイミングのループを防止するのに役立ちます。
同期イーサネットを使用するように設定されている場合、ルータは使用可能な最適なクロック ソースに同期します。使用可能な良好なクロック ソースがない場合、ルータは現在のクロック ソースに同期されたままとなります。
ルータは、QL 対応と QL 非対応の 2 つのクロック選択モードをサポートしています。各モードは異なる基準を使用して、使用可能な最適なクロック ソースを選択します。