Catalyst セルラーゲートウェイの設置

Catalyst セルラーゲートウェイのマウントオプション

Cisco Catalyst セルラーゲートウェイは、次の場所にマウントできます。

机または棚の上
壁や硬い天井に直接
ネットワークボックスまたは電気ボックスの上
吊り天井（T レール、チャネルレール、またはビームレール）

次の図は、Cisco Catalyst セルラーゲートウェイユニット（アンテナが取り付けられた状態）の、エンベロープ全体の寸法を示しています。

マウント用の脚

Cisco Catalyst セルラーゲートウェイには、机や棚の上に置くときのためにマウント用の脚が 4 本付いています。必要なときは、これらの脚を使用して Cisco Catalyst セルラーゲートウェイをマウントブラケットに固定することもできます。


1	マウント用の脚（卓上用）または固定ネジ（マウントブラケット用）4 か所
2	机または棚

マウントブラケット

Cisco Catalyst セルラーゲートウェイを壁、天井、またはコンセントボックスに固定するには、マウントブラケットが必要です。Cisco Catalyst セルラーゲートウェイをブラケットに固定するために必要な機能は、ベースアセンブリに統合されています。


1	マウント用の脚はマウントブラケットを 4 か所で固定するためにも使用
2	マウントブラケットを固定するための幅移動止めが付いたスロット（各側に 1 つ）

マウントブラケットには 2 種類のキットがあり、どちらにもブラケットとネジが含まれています。キットに含まれるネジは、追加のアダプタブラケットか、ネットワークボックスまたは電気ボックスに固定するために使用されます。これらのネジを使用して壁や硬い天井へ固定することはできません。キットに含まれるブラケットは、どちらも垂直面（壁）または天井への固定に適しています。

ロープロファイルブラケット

ロープロファイルブラケットは Cisco Catalyst セルラーゲートウェイユニットを天井または壁にしっかりと固定するために使用しますが、ネットワークボックスや電気ボックス、または Cisco Catalyst セルラーゲートウェイユニットの背面にあるスルーケーブルには対応していません。


1	アンカーまたはネジ用の穴
2	キースロット（セルラーゲートウェイとの接続ポイントを保護）
3	ブラケットをセルラーゲートウェイに固定するための保持機能（幅移動止め）
4	天井グリッドクリップ用固定穴 1 セット（全 4 セット）
5	天井グリッドクリップのネジを固定するための切り込み

ユニバーサルブラケット

ユニバーサルブラケットは汎用的に使用（電気ボックスでの使用、壁面、天井への取り付けに対応）できますが、ロープロファイルブラケットを使用した場合に比べ、Cisco Catalyst セルラーゲートウェイとマウント面との間の隙間が大きくなります。ブラケット自体に大きな隙間があり、Cisco Catalyst セルラーゲートウェイの背面でケーブルを配線する必要がある場合に使用されます。


1	アンカー、ネジ、ネットワークボックスまたは電気ボックス用のスロット
2	キースロット（セルラーゲートウェイとの接続ポイントを保護）
3	ケーブル配線用の切り込み
4	ブラケットをセルラーゲートウェイに固定するための保持機能（幅移動止め）
5	天井グリッドクリップ用固定穴 1 セット
6	「詳細 B」を参照（表示されている寸法はすべてのスロットの典型的なサイズです）
7	ケーブルの配線時に必要となるマウント面との間のオフセット

取り付け時は、固定面をマウントブラケットにはめるために追加のクリップが必要になることが多くあります。マウントブラケットの参考情報と取り付ける場所によって必要となる追加のクリップを、次の表に示します。

表 1. 取り付けに推奨されるブラケットとクリップ
	CG-BRACKET-1（ロープロファイル）	CG-BRACKET-2（ユニバーサルブラケット）
マウント面に固定	隙間が小さい	隙間が大きい
ブラケットの背面でのケーブル配線	非対応	対応（上から下へ配線するか、ブラケットの切り込みから電気ボックスまたは壁や天井の穴へ配線）
アンカーまたはネジを使用した壁や天井へのマウント	対応（ロープロファイル、隙間が小さい）	対応（隙間が大きい、背面でのケーブル配線に対応）
ネットワークボックスまたは電気ボックスへの固定	非対応	対応
T レール吊り天井への固定	対応（適切な天井グリッドクリップを使用、AIR-AP-T-RAIL-F または -R）	対応（適切な天井グリッドクリップを使用、AIR-AP-T-RAIL-F または -R）
チャネルレールまたはビームレールの天井タイプへの固定	対応（適切な天井グリッドクリップを使用、AIR-AP-T-RAIL-F または -R + AIR-CHNL-ADAPTER）	対応（適切な天井グリッドクリップを使用、AIR-AP-T-RAIL-F または -R + AIR-CHNL-ADAPTER）

硬い面（壁または天井）に直接固定

Cisco Catalyst セルラーゲートウェイは、いずれかのマウントキットを使用して、ネジやアンカーで壁または硬い天井に直接固定できます。Cisco Catalyst セルラーゲートウェイを固定する面に適したネジまたはアンカーを選択するのはお客様の責任となります。

（注）

アンカーまたは取り付けネジで固定する場合、各マウントブラケットのキットに付属しているネジは破棄する必要があります。ブラケットの穴のサイズとアンカーまたはネジの位置の間隔については、「Catalyst セルラーゲートウェイのマウントオプション」の「マウントブラケット」セクションに記載された図を参照してください。

Cisco Catalyst セルラーゲートウェイユニットを頑丈な天井または壁に取り付けるには、次の手順に従います。

手順

ステップ 1

マウントブラケットを型板として使用し、ブラケットの取り付け穴の位置の印を付けます。詳細については、「ブラケットの寸法情報」を参照してください。

注意	必ず 4 か所すべてに印を付けてください。設置を安全かつ確実に行うために、必ず適切な止め金具を 4 つ以上使用して Cisco Catalyst セルラーゲートウェイユニットを取り付けてください。天井の設置には、プラスチック製ウォールアンカーやマウントブラケットの鍵穴スロットを使用しないでください。表面の硬い天井にセルラーゲートウェイユニットを取り付ける際は、最小引き抜き力を 9 kg（20 ポンド）に維持できる止め金具を 4 つ使用します。

ステップ 2

選択したアンカーまたはネジ用に印を付けた取り付け穴の位置に、適切なサイズの下穴をあけます。

（注）

パイロット穴のサイズは、固定する素材や厚さ、および選択したアンカーやネジによって異なります。取り付ける機器に最適な穴のサイズを特定するために、素材をテストすることをお勧めします。

ステップ 3

（オプション）CG-BRACKET-2 の切り込みに通してケーブルを配線する場合は、マウントブラケットのケーブル配線用切り込みの位置の近くおよび下にケーブルアクセス穴をドリルであけるか切断加工します。穴から約 9 インチ出るまでケーブルを引き出します。ブラケットを天井または壁に取り付ける前に、ケーブルをブラケットに通します。セルラーゲートウェイがブラケットに固定されているときにアクセスできるように、ケーブルをメインケーブル用のアクセス穴に通してからブラケットの端に通してください。

ステップ 4

（オプション）アースネジを使用して、建物のアース線をセルラーゲートウェイに接続します（「アース接続」セクションを参照）。ケーブルを Cisco Catalyst セルラーゲートウェイユニットに接続します。

ステップ 5

パイロット穴に対して、マウントブラケットの取り付け穴の位置を（凹みを下にして）合わせます。

ステップ 6

各取り付け穴に止め金具を挿入して締めます。

ステップ 7

ケーブルをセルラーゲートウェイユニットに接続します。

ステップ 8

マウントプレートの鍵穴取り付けスロットの広い部分にセルラーゲートウェイユニットの脚部を合わせます。

ステップ 9

カチッと音がして位置に収まるまで、セルラーゲートウェイユニットをマウントブラケットのキーホールスロット上でゆっくりとスライドさせます。いずれかのブラケットを使用して壁または天井に固定できますが、さまざまな隙間用にオフセットを提供する必要があります。異なるマウントブラケットのセルラーゲートウェイとユニットの間の隙間のオフセット（インチ単位）を、次の図に示します。

図 6. 固定されたマウントブラケットへのセルラーゲートウェイユニットの取り付け


1	I/O 面（上側）
2	セルラーゲートウェイの脚部を上部ブラケットのキースロットに合わせる
3	ブラケットのキースロット下部に固定されたセルラーゲートウェイの脚部
4	ブラケットはセルラーゲートウェイに固定された幅移動止めです。


1	I/O 面（上側）
2	LED
3	シスコのロゴ（向きは表示のとおり）

異なるマウントブラケットのセルラーゲートウェイとユニットの間の隙間のオフセット（インチ単位）を、次の図に示します。


1	ロープロファイルブラケット（CG-BRACKET-1）
2	壁または天井とセルラーゲートウェイベースの間の隙間
3	ユニバーサルブラケット（CG-BRACKET-2）

セルラーゲートウェイユニットのネットワークボックスまたは電気ボックスへのマウント

CG-BRACKET-2 には標準のコンセントボックスに適合する取り付けスロットがあり、セルラーゲートウェイの背面からブラケットを介してケーブルを配線できます。したがって、セルラーゲートウェイユニットは CG-BRACKET-2 を使用すればネットワークボックスまたは電気ボックスにマウントできます。

図 9. CG-BRACKET-2 を使用したネットワークボックスまたは電気ボックス

ネットワークボックスまたは電気ボックスにデバイスをマウントするには、次の手順に従います。

手順

ステップ 1	既存のネットワークボックスまたは電気ボックスの上にユニバーサルマウントブラケット（CG-BRACKET-2）を設置して、ボックス穴にブラケットの取り付け穴の位置を合わせます。
ステップ 2	ブラケットのケーブル用切り込みからケーブルを約 23 cm（9 インチ）引き出します。ブラケットを天井に取り付ける前に、ケーブルをブラケットに通します。
ステップ 3	マウントブラケットを押さえながら、ボックスに適したサイズのネジをそれぞれの取り付け穴に差し込んで締めます。
ステップ 4	（オプション）アースねじを使用して、建物のアース線をセルラーゲートウェイユニットに接続します（「アース接続」セクションを参照）。
ステップ 5	ケーブルをセルラーゲートウェイユニットに接続します。
ステップ 6	マウントブラケットの鍵穴取り付けスロットにセルラーゲートウェイユニットの脚部を合わせます。
ステップ 7	カチッと音がして位置に収まるまで、セルラーゲートウェイユニットをマウントブラケット上でスライドさせます。
ステップ 8	既存のネットワークボックスまたは電気ボックスの上にユニバーサルマウントブラケット（CG-BRACKET-2）を設置して、ボックス穴にブラケットの取り付け穴の位置を合わせます。

セルラーゲートウェイユニットの吊り天井へのマウント

セルラーゲートウェイユニットは、マウントブラケットを固定するための追加のクリップを使用して吊り天井にマウントできます。吊り天井は、レールとタイルで構成されています。T レール、チャネルレール、ビームレールの 3 種類の吊り天井に対応します。

天井レールの最も一般的なタイプは、T レールです。セルラーゲートウェイのマウントブラケットを T レールに固定するには、天井グリッドクリップを配置する必要があります。天井グリッドクリップアセンブリには、AIR-AP-T-RAIL-R（埋め込み式 T レール用）と AIR-AP-T-RAIL-F（天井タイルと同じ高さの T レール用）の 2 種類があります。どのクリップアセンブリも標準的な各種 T レール幅に適合しますが、天井タイルと同じ高さか天井タイルより下がっているかによって T レールに適合させるための固定ポイントからのオフセットが異なります。


1	天井タイルより下がっている T レール
2	天井タイルと同じ高さの T レール
3	T レールによって幅のサイズが異なる


1	AIR-AP-T-RAIL-R：埋め込み式の T レールに対応するため、取り付けアームが長い
2	AIR-AP-T-RAIL-F：取り付けアームが短く、天井タイルと同じ高さの T レールに狭い隙間が生じる。

セルラーゲートウェイユニットを吊り天井にマウントするには、次の手順に従います。

手順

ステップ 1

吊り天井のどこにセルラーゲートウェイユニットをマウントするかを決めます。

ステップ 2

アームをスライドさせて天井グリッドクリップを完全に開きます。

ステップ 3

天井グリッドクリップを T レールの上に置き、取り付けアームが T レールに固定されるまでアームを一緒にスライドさせて、適切な幅移動止め（A、B、または C）まで閉めていきます。

ステップ 4

クリップが T レール上をスライドしないように、ドライバを使用して 2 本の天井グリッドクリップ固定ネジを締めます。

図 14. T レールに固定された天井グリッドクリップ（AIR-AP-T-RAIL-F）


1	T レール
2	天井グリッドクリップ固定ネジ

ステップ 5

T レール幅に対応する天井グリッドクリップ幅移動止め（A、B、または C）を確認します。

ステップ 6

天井グリッドクリップの取り付け穴に、マウントブラケットの対応する穴（A、B、C）を合わせます。


1	T レール
2	天井グリッドクリップ
3	T レール上でクリップを閉める際に固定する位置
4	マウントブラケットを天井グリッドクリップで示された位置に合わせて固定する位置
5	取り付けブラケット

ステップ 7

マウントブラケットを押さえながら、6-32 x 1/4 インチのネジを対応する 3 つの穴（A、B、または C）に差し込んで締めます。

（注）

紛失した場合に備えて、各キットに取り付けネジを追加で 1 本（合計 5 本）付属しています。

図 15. 天井グリッドクリップへのマウントブラケットの固定（CG-BRACKET-1）


1	マウントブラケットキットに付属のネジを固定

ステップ 8

（オプション）必要に応じて、天井タイルに、イーサネットケーブルと電源ケーブルに十分な大きさのケーブルアクセス穴をドリルで空けるか切断加工します。天井にケーブルを通す必要がある場合は、CG-BRACKET-2 を使用する必要があります。アクセス穴からケーブルが約 1 フィート出るまでケーブルを引き出します。

CG-BRACKET-2 を使用したケーブルの配線については、表 5 を参照

ステップ 9

（オプション）アースネジを使用して、セルラーゲートウェイユニットを建物の適切なアース線に接続します（「アース接続」セクションを参照）。

ステップ 10

ケーブルをセルラーゲートウェイユニットに接続します。

ステップ 11

マウントブラケットの鍵穴取り付けスロットにセルラーゲートウェイユニットの脚部を合わせます。ケーブル用の穴を作成した場合は、セルラーゲートウェイユニットがそれぞれのポートに届く位置に配置されていることを確認します。

ステップ 12

カチッと音がして位置に収まるまで、セルラーゲートウェイユニットをマウントブラケット上でゆっくりとスライドさせます。


1	T レール（タイルは表示されていません）
2	セルラーゲートウェイ（アンテナは表示されていません）

マウントブラケットを T レールに取り付けるときの隙間

ロープロファイルブラケットは天井タイルと同じ高さでの使用をお勧めしますが、必要に応じてユニバーサルマウントブラケットを使用することもできます。


シリアル番号	説明
1	CG-Bracket-1（ロープロファイル）（上図） CG-Bracket-2（ユニバーサル）（下図）
2	同一面型天井グリッドクリップ（AIR-AP-T-RAIL-F）
3	T レール
4	天井タイル
5	タイルとセルラーゲートウェイベース間の隙間

天井タイルから下がっている T レールに使用するマウントブラケットの選択は、用途とタイルがどのくらい下がっているかによって異なります。


1	ブラケットと使用するタイルの最も大きいくぼみ部分（インチ単位）
2	CG-Bracket-1（ロープロファイル）（上図） CG-Bracket-2（ユニバーサル）（下図）
3	埋め込み型天井グリッドクリップ（AIR-AP-T-RAIL-R）
4	T レール
5	天井タイル
6	タイルのくぼみとセルラーゲートウェイベース間の隙間

チャネルレールおよびビームレール天井へのマウント

チャネルレールおよびビームレールには、天井グリッド用のサポートクリップ（AIR-AP-T-RAIL-R または –F）のアダプタとして特別な天井アダプタクリップ（AIR-CHNL-ADAPTER）を使用する必要があります。セルラーゲートウェイユニットごとに、AIR-CHNL-ADAPTER クリップが 2 つ必要です。


1	アダプタクリップをここに固定。天井グリッドクリップはアダプタクリップの端に固定
2	チャネルレール


1	天井グリッドクリップ
2	チャネルレール
3	アダプタクリップ（Air チャネルアダプタ）
4	ビームレール

各アダプタクリップは、2 個組（止めネジ付き）です。Air チャネルアダプタクリップは、次の手順で組み立てます。

手順

ステップ 1

次の図のように、両方のクリップに書かれた文字が同じ側にくるように向きを合わせます。ON の矢印が互いに向き合うようにクリップの向きを合わせます（OFF の矢印は互いに反対方向を向きます）。


1	OFF と ON の矢印

ステップ 2

2 つのクリップを一緒に ON 方向に押し込みます。

ステップ 3

止めネジをしっかりと締めてレールに固定します。


1	止めネジ（クリップをレールに固定した状態で保持）

Cisco Catalyst セルラーゲートウェイのハードウェア設置ガイド

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Cisco Catalyst セルラーゲートウェイのハードウェア設置ガイド

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