PPPoE セッションのブロードバンド アクセス集約に対するプロトコル サポートの提供に関する情報
PPPoE セッションのブロードバンド アクセス集約に対するプロトコル サポートを提供するには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「PPPoE 仕様の定義」
• 「PPPoE 接続スロットリング」
• 「サブインターフェイスを使用しない VLAN への PPPoE プロファイルの割り当て」
• 「ATM PVC 用自動検知」
PPPoE 仕様の定義
PPP over Ethernet(PPPoE)は、ホスト PC が一般的なブロードバンド メディア(Digital Subscriber Line(DSL; デジタル加入者線)、ワイヤレス モデム、ケーブル モデムなど)とやり取りして高速データ ネットワークにアクセスするための方法を定義する仕様です。ギガビット イーサネットと PPP という広く受け入れられている 2 つの標準に依存している PPPoE の実装では、ギガビット イーサネット上のユーザが共通の接続を共有することができます。この接続は、LAN で複数のユーザをサポートするギガビット イーサネットの原則と、シリアル接続に適用される PPP の原則の組み合わせによってサポートされます。
基本プロトコルは RFC 2516 で定義されています。
PPPoE 接続スロットリング
PPPoE セッションの開始要求が頻繁に行われると、ルータや RADIUS サーバのパフォーマンスが低下する可能性があります。PPPoE 接続スロットリング機能を使用すると、PPPoE 接続要求を制限して、意図的なサービス拒否攻撃や意図的でない PPP 認証ループを防止することができます。この機能は、PPPoE サーバにセッション スロットリングを実装して、指定した期間に 1 つの MAC アドレスまたは VC から開始できる PPPoE セッション要求の数を制限します。
サブインターフェイスを使用しない PPPoE over VLAN の設定
サブインターフェイスを使用せずに PPPoE プロファイルを VLAN に割り当てると、PPPoE VLAN をサブインターフェイスで個別に作成する必要がなくなります。メイン インターフェイスで複数の PPPoE VLAN を設定できるようになるため、ルータで設定できる VLAN の数が 1 インターフェイスあたり 4000 個に増加します。
インターフェイスでは、VLAN を個別に設定することも、VLAN の範囲を設定することもできます。メイン インターフェイスで VLAN の範囲を設定し、同じインターフェイスのサブインターフェイスでその範囲外の VLAN を同時に設定することができます。
ATM PVC での PPPoE over VLAN のサポート
サブインターフェイスを使用せずに PPPoE プロファイルを VLAN に割り当てると、ブリッジド RFC 1483 カプセル化を使用する PPPoE over VLAN パケットを ATM PVC で処理できるようになります。これにより、異なる 802.1Q VLAN の PPPoE トラフィックを同じ ATM PVC で多重化できます。
図 1 は、ATM PVC 上の PPPoE over VLAN を実装するサンプル ネットワーク トポロジを示しています。このトポロジのサービス プロバイダーは、ホーム ユーザにギガビット イーサネット サービスを提供するためのギガビット イーサネット スイッチと、WAN アクセスとのスイッチを提供するための単一の PVC を使用しています。ホーム ユーザは、PPPoE を使用して Network Access Server(NAS; ネットワーク アクセス サーバ)上のサービスにアクセスします。スイッチの各ポートにそれぞれ異なる VLAN が割り当てられており、ブリッジとして機能する DSL モデムに接続されたギガビット イーサネット インターフェイスで VLAN がトランキングされます。
ギガビット イーサネット スイッチ トランクから送られてくる 802.1Q VLAN カプセル化トラフィックは、DSL モデムによって RFC 1483 ブリッジド カプセル化でカプセル化されて、ATM WAN 経由で NAS に送信されます。ATM PVC 上の PPPoE over VLAN をサポートするように設定されている NAS は、RFC 1483 ブリッジド カプセル化上の PPPoE over 802.1Q VLAN から PPPoE パケットを抽出して、ユーザに PPPoE サービスを提供します。
ダウンリンクでは、NAS が RFC 1483 ブリッジド カプセル化上の PPPoE over 802.1Q VLAN でパケットを送信し、DSL モデムが RFC 1483 カプセル化を取り除いて 802.1Q VLAN パケットをトランク経由でスイッチに転送します。スイッチは、802.1 VLAN ID に関連付けられているポートにギガビット イーサネット パケットを送信します。
図 1 ATM 上の PPPoE over 802.1Q VLAN のサンプル ネットワーク トポロジ
PPPoE over VLAN のスケーリングと ATM での PPPoE over VLAN のサポートの利点
PPPoE over VLAN のスケーリングと ATM での PPPoE over VLAN のサポートの利点を以下に示します。
• PPPoE VLAN をサブインターフェイスで個別に設定する必要がなくなるため、ルータで設定できる VLAN の数が 1 インターフェイスあたり 4000 個に増加します。
• RFC 1483 ブリッジド カプセル化を使用して ATM インターフェイス上の PPPoE over VLAN をサポートできます。
ATM PVC 用自動検知
ATM PVC 用の PPPoA/PPPoE 自動検知 機能を使用すると、ルータで着信 PPP over Ethernet(PPPoE)over ATM セッションを識別して、この両方のタイプの PPP のニーズに基づく仮想アクセスを作成できます。
(注) ATM PVC 用の PPPoA/PPPoE 自動検知 機能は、Subnetwork Access Protocol(SNAP; サブネットワーク アクセス プロトコル)でカプセル化された ATM PVC でのみサポートされます。Multiplexer(MUX; マルチプレクサ)でカプセル化された PVC ではサポートされません。
ATM PVC 用自動検知の利点
ATM PVC 用自動検知を使用すると、リソースをオンデマンドで割り当てることができます。PPPoE 用に設定された各 PVC では、PPPoE セッションが存在するかどうかに関係なく、設定時に特定のリソース(1 つの仮想アクセス インターフェイスを含む)が割り当てられます。ATM PVC 用自動検知では、クライアントが PPPoE セッションを開始したときにのみリソースが割り当てられるため、NAS のオーバーヘッドが軽減されます。
(注) ATM PVC 用自動検知でサポートされているのは ATM PVC だけです。Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)はサポートされていません。
PPPoE セッションのブロードバンド アクセス集約に対するプロトコル サポートを提供する方法
プロファイルを割り当てることによってブロードバンド アクセス集約に対するプロトコル サポートを提供するには、プロファイルを定義する必要があります。プロファイルの定義については、「PPPoE プロファイルを定義する」を参照してください。そのほかに、プロファイルを特定のプロトコル タイプに割り当てる作業も必要になります。
• 「PPPoE プロファイルを定義する」(必須)
• 「インターフェイスで PPPoE をイネーブルにする」(必須)
• 「ATM PVC に PPPoE プロファイルを割り当てる」(任意)
• 「ATM PVC 範囲および範囲内の PVC に PPPoE プロファイルを割り当てる」(任意)
• 「ATM VC クラスに PPPoE プロファイルを割り当てる」(任意)
• 「PPPoE に対して別の MAC アドレスを設定する」(任意)
• 「VLAN サブインターフェイスに PPPoE プロファイルを割り当てる」(任意)
サブインターフェイスを使用せずに PPPoE プロファイルを VLAN に割り当てるには、次のいずれかの作業を行います。
• 「メイン ギガビット イーサネット インターフェイスで PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN のサポートを設定する」(任意)
• 「ブリッジ カプセル化 PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN トラフィックをサポートするように ATM PVC を設定する」(任意)
• 「VC クラスで PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN のサポートをイネーブルにする」(任意)
システムのリロード後に PPPoE セッションが回復されるように設定するには、次の作業を実行します。
• 「PPPoE に対して別の MAC アドレスを設定する」(任意)
PPPoE プロファイルを定義する
PPPoE プロファイルを定義するには、この作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. bba-group pppoe { group-name | global }
4. virtual-template template-number
5. sessions max limit number-of-sessions [threshold threshold-value ]
6. sessions per-mac limit per-mac-limit
7. sessions per-vlan limit per-vlan-limit [ inner per-inner-vlan-limit ]
8. sessions per-vc limit per-vc-limit [ threshold threshold-value ]
9. sessions { per-mac | per-vc } throttle session-request session-request-period blocking-period
10. ac name name
11. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
bba-group pppoe { group-name | global }
Router(config)# bba-group pppoe global |
PPPoE プロファイルを定義し、BBA グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 • global キーワードは、特定のプロファイルが割り当てられていない PPPoE ポートのデフォルト プロファイルとして機能するプロファイルを作成します。 |
ステップ 4 |
virtual-template template-number
Router(config-bba-group)# virtual-template 1 |
この PPPoE プロファイルを使用するすべての PPPoE ポートの仮想アクセス インターフェイスのクローンを作成する際に使用される仮想テンプレートを指定します。 |
ステップ 5 |
sessions max limit number-of-sessions [ threshold threshold-value ]
Router(config-bba-group)# sessions max limit 8000 |
PPPoE グローバル プロファイルで、ルータで許可される PPPoE セッションの最大数と、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップが生成される PPPoE セッション数のしきい値を設定します。 (注) このコマンドは、グローバル プロファイルだけに適用されます。 |
ステップ 6 |
sessions per-mac limit per-mac-limit
Router(config-bba-group)# sessions per-mac limit 2 |
PPPoE プロファイルの MAC アドレスあたりの PPPoE セッションの最大数を設定します。 |
ステップ 7 |
sessions per-vlan limit per-vlan-limit inner per-inner-vlan-limit
Router(config-bba-group)# sessions per-vlan limit 200 |
PPPoE プロファイルの VLAN あたりの PPPoE セッションの最大数を設定します。 • inner キーワードは、外部 VLAN あたりのセッション数を設定します。 |
ステップ 8 |
sessions per-vc limit per-vc-limit [ threshold threshold-value ]
Router(config-bba-group)# sessions per-vc limit 8 |
PPPoE プロファイルで、VC で許可される PPPoE セッションの最大数と、SNMP トラップが生成される PPPoE セッション数のしきい値を設定します。 |
ステップ 9 |
sessions { per-mac | per-vc } throttle session-requests session-request-period blocking-period
Router(config-bba-group)# sessions per-vc throttle 100 30 3008 |
(任意)PPPoE 接続スロットリング を設定します。この機能は、指定した期間に 1 つの VC または MAC アドレスから開始できる PPPoE セッション要求の数を制限します。 |
ステップ 10 |
ac name name
Router(config-bba-group)# ac name ac1 |
(任意)PPPoE Active Discovery Offer(PADO)で使用するアクセス コンセントレータの名前を指定します。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-bba-group)# end |
(任意)BBA グループ コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
インターフェイスで PPPoE をイネーブルにする
ギガビット イーサネット インターフェイスで PPPoE をイネーブルにするには、この作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface gigabitethernet number
4. pppoe enable [ group group-name ]
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface gigabitethernet number
Router(config)# interface gigabitethernet 0/0/0[.0] |
ギガビット イーサネット インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
pppoe enable [ group group-name ]
Router(config-subif)# pppoe enable group one |
ギガビット イーサネット インターフェイスまたはサブインターフェイスで PPPoE セッションをイネーブルにします。 (注) group group-name オプションを使用してインターフェイスに PPPoE プロファイルを割り当てない場合、そのインターフェイスでは global PPPoE プロファイルが使用されます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-subif)# end |
(任意)サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ATM PVC に PPPoE プロファイルを割り当てる
ATM PVC に PPPoE プロファイルを割り当てるには、この作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface atm number [ point-to-point | multipoint ]
4. pvc vpi / vci
5. protocol pppoe [ group group-name ]
または
encapsulation aal5autoppp virtual-template number [ group group-name ]
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface atm number [ point-to-point | multipoint ]
Router(config)# interface atm 5/0.1 multipoint |
ATM のインターフェイスまたはサブインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
pvc vpi / vci
Router(config-if)# pvc 2/101 |
ATM PVC を作成し、ATM 仮想回線コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
protocol pppoe [ group group-name ] または encapsulation aal5autoppp virtual-template number [ group group-name ]
Router(config-if-atm-vc)# protocol pppoe group one または Router(config-if-atm-vc)# encapsulation aal5autoppp virtual-template 1 group one |
ATM PVC で PPPoE セッションを確立できるようにします。 または PVC で PPPoE の自動検知を設定します。 (注) group group-name オプションを使用して PVC に PPPoE プロファイルを割り当てない場合、その PVC では global PPPoE プロファイルが使用されます。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-if-atm-vc)# end |
(任意)ATM 仮想回線コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ATM PVC 範囲および範囲内の PVC に PPPoE プロファイルを割り当てる
ATM PVC 範囲および範囲内の PVC に PPPoE プロファイルを割り当てるには、この作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface atm number [ point-to-point | multipoint ]
4. range [ range-name ] pvc start-vpi/start-vci end-vpi/end-vci
5. protocol pppoe [ group group-name ]
または
encapsulation aal5autoppp virtual-template number [ group group-name ]
6. pvc-in-range [ pvc-name ] [[ vpi /] vci ]
7. protocol pppoe [ group group-name ]
または
encapsulation aal5autoppp virtual-template number [ group group-name ]
8. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface atm number [ point-to-point | multipoint ]
Router(config)# interface atm 5/0.1 multipoint |
ATM のインターフェイスまたはサブインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
range [ range-name ] pvc start-vpi / start-vci end-vpi / end-vci
Router(config-if)# range range-one pvc 100 4/199 |
PVC の範囲を定義し、ATM PVC 範囲コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
protocol pppoe [ group group-name ] または encapsulation aal5autoppp virtual-template number [ group group-name ]
Router(config-if-atm-range)# protocol pppoe group one または Router(config-if-atm-range)# encapsulation aal5autoppp virtual-template 1 group one |
ATM PVC の範囲で PPPoE セッションを確立できるようにします。 または PPPoE の自動検知を設定します。 (注) group group-name オプションを使用して PVC 範囲に PPPoE プロファイルを割り当てない場合、その範囲内の PVC では global PPPoE プロファイルが使用されます。 |
ステップ 6 |
pvc-in-range [ pvc-name ] [[ vpi /] vci ]
Router(config-if-atm-range)# pvc-in-range pvc1 3/104 |
PVC 範囲内の PVC を定義し、ATM PVC-in-range コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 7 |
protocol pppoe [ group group-name ] または encapsulation aal5autoppp virtual-template number [ group group-name ]
Router(cfg-if-atm-range-pvc)# protocol pppoe group two または Router(cfg-if-atm-range-pvc)# encapsulation aal5autoppp virtual-template 1 group two |
範囲内の PVC で PPPoE セッションを確立できるようにします。 または PPPoE の自動検知を設定します。 (注) group group-name オプションを使用して PVC に PPPoE プロファイルを割り当てない場合、その PVC では global PPPoE プロファイルが使用されます。 |
ステップ 8 |
end
Router(cfg-if-atm-range-pvc)# end |
(任意)ATM PVC-in-range コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ATM VC クラスに PPPoE プロファイルを割り当てる
ATM VC クラスに PPPoE プロファイルを割り当てるには、この作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. vc-class atm vc-class-name
4. protocol pppoe [ group group-name ]
または
encapsulation aal5autoppp virtual-template number [ group group-name ]
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
vc-class atm vc-class-name
Router(config)# vc-class atm class1 |
ATM VC クラス を作成し、ATM VC クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 • VC クラスは、ATM インターフェイス、ATM サブインターフェイス、または ATM VC に適用できます。 |
ステップ 4 |
protocol pppoe [ group group-name ] または encapsulation aal5autoppp virtual-template number [ group group-name ]
Router(config-vc-class)# protocol pppoe group two または Router(config-vc-class)# encapsulation aal5autoppp virtual-template 1 group two |
PPPoE セッションを確立できるようにします。 または PPPoE の自動検知を設定します。 (注) group group-name オプションを使用して PPPoE プロファイルを割り当てない場合は、global PPPoE プロファイルを使用して PPPoE セッションが確立されます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-vc-class)# end |
(任意)ATM VC クラス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
VLAN サブインターフェイスに PPPoE プロファイルを割り当てる
VLAN サブインターフェイスに PPPoE プロファイルを割り当てるには、この作業を実行します。
(注) この設定方法ではサブインターフェイスを使用する必要があります。1 つのサブインターフェイスで 1 つの VLAN がサポートされます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface range { gigabitethernet | atm } slot/interface . subinterface - { gigabitethernet | atm } slot/interface . subinterface
4. encapsulation dot1q vlan-id
5. pppoe enable [ group group-name ]
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface range { gigabitethernet | atm } slot / interface.subinterface - { gigabitethernet | atm } slot/interface.subinterface
Router(config)# interface range gigabitethernet 0/5/1.1 - gigabitethernet 0/5/1.4 |
インターフェイスにサブインターフェイスを割り当てて、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
encapsulation dotlq vlan-id
Router(config-if-range)# encapsulation dot1q 301 |
インターフェイスで使用するカプセル化方法を設定します。 |
ステップ 5 |
pppoe enable [ group group-name }
Router(config-if-range)# pppoe enable group two |
PPPoE セッションを確立できるようにします。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-if-range)# end |
(任意)インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
メイン ギガビット イーサネット インターフェイスで PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN のサポートを設定する
メイン ギガビット イーサネット インターフェイスで PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN のサポートをイネーブルにするには、この作業を実行します。
PPPoE over VLAN の機能強化:設定の制限の削除と ATM のサポートの機能により、PPPoE VLAN をサブインターフェイスで個別に作成する必要がなくなります。メイン インターフェイスで複数の PPPoE VLAN を設定できるようになるため、ルータで設定できる VLAN の数が 1 インターフェイスあたり 4000 個に増加します。
インターフェイスでは、VLAN を個別に設定することも、VLAN の範囲を設定することもできます。メイン インターフェイスで VLAN の範囲を設定し、同じインターフェイスのサブインターフェイスでその範囲外の VLAN を同時に設定することができます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type slot / subslot / port [. subinterface ]
4. vlan-id dot1q vlan-id
または
vlan-range dot1q start-vlan-id end-vlan-id
5. pppoe enable [ group group-name ]
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type slot / subslot / port [ . subinterface ]
Router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0.2 |
設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
vlan-id dot1q vlan-id または vlan-range dot1q start-vlan-id end-vlan-id
Router(config-if)# vlan-id dot1q 3 または Router(config-if)# vlan-range dot1q 360 |
ギガビット イーサネット インターフェイス上の特定の VLAN で IEEE 802.1Q VLAN カプセル化をイネーブルにします。 または ギガビット イーサネット インターフェイス上の VLAN の範囲で IEEE 802.1Q VLAN カプセル化をイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
pppoe enable [ group group-name ]
Router(config-if-vlan-range)# pppoe enable group pppoe1 |
特定の VLAN または VLAN の範囲で PPPoE セッションをイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-if-vlan-range)# end |
(任意)インターフェイス VLAN 範囲コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ブリッジ カプセル化 PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN トラフィックをサポートするように ATM PVC を設定する
ATM PVC で RFC 1483 ブリッジ カプセル化 PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN トラフィックをサポートできるようにするには、次の作業を実行します。PPPoE over VLAN の機能強化:設定の制限の削除と ATM のサポートの機能により、ブリッジド RFC 1483 カプセル化を使用する PPPoE over VLAN パケットを ATM PVC で処理できるようになります。これにより、異なる 802.1Q VLAN の PPPoE トラフィックを同じ ATM PVC で多重化できます。
詳細については、「ATM PVC での PPPoE over VLAN のサポート」を参照してください。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface atm slot / subslot / port [ . subinterface-number ] { multipoint | point-to-point}
4. pvc [ name ] vpi / vci
5. protocol pppovlan dot1q { vlan-id | start-vlan-id end-vlan-id } [ group group-name ]
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface atm slot / subslot / port[ . subinterface-number] { multipoint | point-to-point}
Router(config)# interface atm 0/2/0.1 multipoint |
ATM マルチポイント サブインターフェイスを設定し、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
pvc [ name ] vpi / vci
Router(config-subif)# pvc 0/60 |
PVC を設定し、ATM VC コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
protocol pppovlan dot1q { vlan-id | start-vlan-id end-vlan-id } [ group group-name ]
Router(config-if-atm-vc)# protocol pppovlan dot1q 3 50 group pppoe1 |
ATM PVC 上の特定の IEEE 802.1Q VLAN または VLAN の範囲で PPPoE をイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-if-atm-vc)# end |
(任意)ATM VC コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
VC クラスで PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN のサポートをイネーブルにする
VC クラスで PPPoE over IEEE 802.1Q VLAN のサポートをイネーブルにするには、次の作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. vc-class atm name
4. protocol pppovlan dot1q { vlan-id | start-vlan-id end-vlan-id } [ group group-name ]
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
vc-class atm name
Router(config)# vc-class atm class1 |
ATM VC クラス を設定し、ATM VC クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
protocol pppovlan dot1q { vlan-id | start-vlan-id end-vlan-id } [ group group-name ]
Router(config-vc-class)# protocol pppovlan dot1q 3 50 group pppoe1 |
VC クラスで特定の IEEE 802.1Q VLAN または VLAN の範囲の PPPoE のサポートをイネーブルにします。 (注) VC クラスは、ATM インターフェイス、ATM サブインターフェイス、ATM PVC、または PVC の範囲に適用できます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-vc-class)# end |
(任意)ATM VC クラス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
PPPoE に対して別の MAC アドレスを設定する
PPPoE 用の設定可能 MAC アドレス機能を使用すると、Broadband Access(BBA; ブロードバンド アクセス)グループで ATM PVC の MAC アドレスを設定して、PPP over Ethernet over ATM(PPPoEoA)に対して別の MAC アドレスを使用することができます。
PPPoE に対して別の MAC アドレスを設定して、集約ルータでギガビット イーサネットからのパケットを適切な PVC にブリッジできるようにするには、この作業を実行します。
PPPoE 用の設定可能 MAC アドレスの前提条件
BBA グループ プロファイルがすでに存在している必要があります。BBA グループ コマンドを使用して、PPPoE と Routed Bridge Encapsulation(RBE; ルーテッド ブリッジ エンカプセレーション)を使用する集約デバイスとクライアント デバイスでブロードバンド アクセスを設定します。
PPPoE に対して別の MAC アドレスを設定して、集約ルータでギガビット イーサネットからのパケットを適切な PVC にブリッジできるようにするには、この作業を実行します。
PPPoE 用を設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「PPPoEoA 用の MAC アドレス」
• 「PPPoE 用の設定可能 MAC アドレス機能の利点」
PPPoEoA 用の MAC アドレス
システム変更の結果、システムで予想外の動作が発生するのを防ぐために、MAC アドレスの使用方法は、明示的に設定されない限り変更されません。
この機能では、別の MAC アドレスを使用する以外に PPPoE の動作は変更されません。この変更が適用されるのは ATM インターフェイス(PPPoEoA)だけで、ギガビット イーサネット、イーサネット VLAN、Data-over-Cable Service Interface Specifications(DOCSIS)など、PPPoE が動作するその他のインターフェイスには適用されません。それらのインターフェイスは、本質的にブロードキャスト インターフェイスであるため、PPPoE の MAC アドレスを変更するには無差別モードにする必要があります。インターフェイスを無差別モードにすると、ルータ ソフトウェアがすべてのギガビット イーサネット フレームを受信して不要なフレームをソフトウェア ドライバで廃棄しなければならなくなるため、ルータのパフォーマンスが低下します。
この機能は、デフォルトではディセーブルになっています。イネーブルにすると、BBA グループで設定されている ATM PVC インターフェイスのすべての PPPoE セッションに適用されます。
PPPoE と RBE が同じ DSL 上の 2 つの異なる PVC で設定されている場合は、Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内機器)が純粋なブリッジのように機能して、ギガビット イーサネットから DSL 上の 2 つの ATM PVC にパケットをブリッジします。CPE がブリッジとして機能する場合、集約ルータでは PPPoE と RBE の両方に同じ MAC アドレスが使用されているため、CPE はパケットを正しい PVC にブリッジできません。この問題は、PPPoE 専用の別の MAC アドレスを使用することによって解決できます。その MAC アドレスは、設定することも、自動的に選択することもできます。
PPPoEoA セッションの MAC アドレスは、ATM インターフェイスで mac-address コマンドを使用して設定されている場合はその値になり、設定されていない場合は Burned-In MAC Address になります。この機能が有効になるのは、BBA グループで autoselect も特定の MAC アドレスも指定されていない場合だけです。
BBA グループで MAC アドレスが指定されている場合は、VC に適用されている BBA グループで指定されている MAC アドレスがすべての PPPoEoA セッションで使用されます。
MAC アドレスが自動的に選択される場合は、ATM インターフェイスの MAC アドレスに 7 が追加されます。
PPPoE 用の設定可能 MAC アドレス機能の利点
Cisco IOS XE 集約ルータは、インターフェイスの MAC アドレスをそのインターフェイス上のすべてのブロードバンド集約プロトコルの送信元 MAC アドレスとして使用するため、RBE と PPPoE の両方が同じ ATM インターフェイス上に展開されていると問題が発生する可能性があります。この機能を使用すると、その問題を解決できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. bba-group pppoe { bba-group-name | global }
4. mac-address { autoselect | mac-address }
5. end
6. show pppoe session
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
bba-group pppoe { bba-group-name | global }
Router(config)# bba-group pppoe bba group1 |
BBA グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mac-address { autoselect | mac-address }
Router(config-bba-group)# mac-address autoselect |
次のいずれかを指定して MAC アドレスを選択します。 • autoselect :MAC アドレスを自動的に選択します。ATM インターフェイスのアドレスに 7 を足した値が使用されます。 • mac-address :48 ビットの MAC アドレスを持つ標準のデータリンク層アドレス(ハードウェア アドレス、MAC 層アドレス、物理アドレスとも呼ばれます)を指定します。VC に適用されている BBA グループで指定されている MAC アドレスがすべての PPPoEoA セッションで使用されます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-bba-group)# end |
BBA グループ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
show pppoe session
Router# show pppoe session |
出力の最後の行に MAC アドレスがローカル MAC(LocMac)アドレスとして表示されます。 |
例
次の例では、MAC アドレスが LocMac として表示されています。
Router# show pppoe session
1 session in LOCALLY_TERMINATED (PTA) State
Uniq ID PPPoE RemMAC Port VT VA
3 3 000b.fdc9.0001 ATM3/0.1 1 Vi2.1
0008.7c55.a054 VC: 1/50 UP
LocMAC is burned in mac-address of ATM interface(0008.7c55.a054).
リロード後の PPPoE セッションの回復を設定する
「半分アクティブ」な PPPoE セッション(CPE 側のみがアクティブな PPPoE セッション)で PPPoE パケットを受信した場合に CPE デバイスに PPPoE Active Discovery Terminate(PADT)パケットを送信するように集約デバイスを設定するには、この作業を実行します。
Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内機器)デバイスで PPP キープアライブ メカニズムがディセーブルになっていると、集約デバイスのリロード後に PPP over Ethernet(PPPoE)セッションが無期限にハングします。リロード後の PPPoE セッションの回復機能を使用すると、集約デバイスが CPE デバイスに PPPoE セッションの失敗を通知して、リロードのために失敗した PPPoE セッションを回復しようとします。
PPPoE プロトコルは、リンクやピア デバイスの障害の検出を PPP キープアライブ メカニズムに依存しています。PPP は、障害を検出すると PPPoE セッションを終了します。CPE デバイスで PPP キープアライブ メカニズムがディセーブルになっていると、その CPE デバイスでは PPPoE 接続のリンクやピア デバイスの障害が検出されません。そのため、PPPoE セッションのエンドポイントとして機能している集約ルータがリロードしても接続障害が検出されず、集約デバイスへのトラフィックの送信が続けられます。障害が発生した PPPoE セッションのトラフィックは集約デバイスでドロップされます。
sessions auto cleanup コマンドを使用すると、リロード前に存在していた PPPoE セッションを集約デバイスが回復しようとします。集約デバイスは、半分アクティブな PPPoE セッションの PPPoE パケットを検出すると、PPPoE PADT パケットを送信して CPE に PPPoE セッションの失敗を通知します。PADT パケットを受信した CPE デバイスでは障害回復処理が開始されると想定されます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. bba-group pppoe { group-name | global }
4. sessions auto cleanup
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
bba-group pppoe { group-name | global }
Router(config)# bba-group pppoe global |
PPPoE プロファイルを定義し、BBA グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 • global キーワードは、特定のプロファイルが割り当てられていない PPPoE ポートのデフォルト プロファイルとして機能するプロファイルを作成します。 |
ステップ 4 |
sessions auto cleanup
Router(config-bba-group)# sessions auto cleanup |
リロードのために失敗した PPPoE セッションを回復するために CPE デバイスに PPPoE セッションの失敗を通知するように集約デバイスを設定します。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-bba-group)# end |
(任意)BBA グループ コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
トラブルシューティングのヒント
PPPoE セッションのトラブルシューティングには、 show pppoe session コマンドと debug pppoe コマンドを使用します。
PPPoE プロファイルのモニタおよびメンテナンスを行う
PPPoE プロファイルのモニタおよびメンテナンスを行うには、この作業を実行します。
手順の概要
1. enable
2. show pppoe session [ all | packets ]
3. clear pppoe { interface type number [ vc {[ vpi /] vci | vc-name }] | rmac mac-addr [ sid session-id ] | all }
4. debug pppoe { data | errors | events | packets } [ rmac remote-mac-address | interface type number [ vc {[ vpi/]vci | vc-name }]]
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • 必要に応じてパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
show pppoe session [ all | packets ]
Router# show pppoe session all |
アクティブな PPPoE セッションに関する情報を表示します。 |
ステップ 3 |
clear pppoe { interface type number [ vc {[ vpi /] vci | vc-name }] | rmac mac-addr [ sid session-id ] | all }
Router# clear pppoe interface atm 0/0/0.0 |
PPPoE セッションを終了します。 |
ステップ 4 |
debug pppoe { data | errors | events | packets } [ rmac remote-mac-address | interface type number [ vc {[ vpi /] vci | vc-name }]]
Router# debug pppoe events |
PPPoE セッションのデバッグ情報を表示します。 |
PPPoE セッションのブロードバンド アクセス集約に対するプロトコル サポートの提供の設定例
ここでは、次の設定例について説明します。
• 「PPPoE プロファイルの設定:例」
• 「PPPoEoA セッションの MAC アドレスが Burned-In MAC Address になる場合:例」
• 「ATM インターフェイスでの MAC アドレスの設定:例」
• 「autoselect が設定されていて MAC アドレスが設定されていない場合:例」
• 「BBA グループでの MAC アドレスの設定:例」
• 「ギガビット イーサネット インターフェイスでの PPPoE over 802.1Q VLAN のサポート:例」
• 「ATM PVC での PPPoE over 802.1Q VLAN のサポート:例」
• 「BBA グループでの MAC アドレスの設定:例」
• 「リロード後の PPPoE セッションの回復:例」
PPPoE プロファイルの設定:例
次の例は、vpn1、vpn2、および global の 3 つの PPPoE プロファイルの設定を示しています。プロファイル vpn1 と vpn2 は、PVC、VC クラス、VLAN、および PVC 範囲に割り当てられています。PPPoE に対して設定されているが、vpn1 も vpn も割り当てられていないギガビット イーサネット インターフェイス、VLAN、PVC、PVC 範囲、または VC クラス(VC クラス class-pppoe-global など)は、global プロファイルを使用します。
sessions per-mac limit 1 !
vc-class atm class-pppoe-global
vc-class atm class-pppox-auto
encapsulation aal5autoppp virtual-template 1 group vpn1
vc-class atm class-pppoe-1
protocol pppoe group vpn1
vc-class atm class-pppoe-2
protocol pppoe group vpn2
ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
interface ATM1/0.10 multipoint
range range-pppoe-1 pvc 100 109
protocol pppoe group vpn1
interface ATM1/0.20 multipoint
class-int class-pppox-auto
encapsulation aal5autoppp virtual-template 1
encapsulation aal5autoppp virtual-template 1 group vpn2
class-vc class-pppoe-global
interface gigabitEthernet0/2/3.1
interface gigabitEthernet0/2/3.2
interface ATM0/6/0.101 point-to-point
ip address 10.12.1.63 255.255.255.0
interface ATM0/6/0.102 point-to-point
ip address 10.12.2.63 255.255.255.0
interface Virtual-Template1
no logging event link-status
peer default ip address pool pool-1
interface Virtual-Template2
no logging event link-status
peer default ip address pool pool-2
ip local pool pool-1 198.x.1.z 198.x.1.y
ip local pool pool-2 198.x.2.z 198.x.2.y
PPPoEoA セッションの MAC アドレスが Burned-In MAC Address になる場合:例
次の例では、BBA グループで autoselect も特定の MAC アドレスも設定されておらず、ATM インターフェイスでも MAC アドレスが設定されていません(デフォルトの状態)。 show pppoe session コマンドを使用すると、PPPoEoA セッションの MAC アドレスが ATM インターフェイスの Burned-In MAC Address になっていることがわかります。
interface ATM0/3/0.1 multipoint
Router# show pppoe session
1 session in LOCALLY_TERMINATED (PTA) State
Uniq ID PPPoE RemMAC Port VT VA
3 3 000b.fdc9.0001 ATM0/3/0.1 1 Vi2.1
0008.7c55.a054 VC: 1/50 UP
LocMAC is burned in mac-address of ATM interface(0008.7c55.a054).
autoselect が設定されていて MAC アドレスが設定されていない場合:例
次の例では、BBA グループで autoselect が設定されていて、ATM インターフェイスで MAC アドレスが設定されていません。 show pppoe session コマンドを使用すると、インターフェイスの MAC アドレスに 7 を足した値が表示されます。
interface ATM3/0.1 multipoint
Router# show pppoe session
1 session in LOCALLY_TERMINATED (PTA) State
Uniq ID PPPoE RemMAC Port VT VA
5 5 000b.fdc9.0001 ATM0/3/0.1 1 Vi2.1
0008.7c55.a05b VC: 1/50 UP
LocMAC = burned in mac-address of ATM interface + 7 (0008.7c55.a05b)
ギガビット イーサネット インターフェイスでの PPPoE over 802.1Q VLAN のサポート:例
次の例は、ギガビット イーサネット インターフェイス上の 802.1Q VLAN 範囲で PPPoE を設定する方法を示しています。この VLAN 範囲はメイン インターフェイスで設定されているため、各 VLAN が個別のサブインターフェイスを占有することはありません。
interface virtual-template 1
ip address 10.10.10.10 255.255.255.0
interface gigabitethernet 0/0/0.0
ATM PVC での PPPoE over 802.1Q VLAN のサポート:例
次の例は、802.1Q VLAN 範囲で PPPoE をサポートするように ATM PVC を設定する方法を示しています。
interface virtual-template 1
ip address 10.10.10.10 255.255.255.0
interface atm 0/4/0.10 multipoint
protocol pppovlan dot1q range 10 30 group PPPOEOA
ATM インターフェイスでの MAC アドレスの設定:例
次の例では、BBA グループでは autoselect も特定の MAC アドレスも設定されていませんが、ATM インターフェイスで MAC アドレスが設定されています。このことは、 show pppoe session コマンドのレポートに示されています。
mac-address 0001.0001.0001
interface ATM0/3/0.1 multipoint
Router# show pppoe session
1 session in LOCALLY_TERMINATED (PTA) State
Uniq ID PPPoE RemMAC Port VT VA
7 7 000b.fdc9.0001 ATM0/3/0.1 1 Vi2.1
0001.0001.0001 VC: 1/50 UP
LocMAC = configured mac-address on atm interface(0001.0001.0001).
BBA グループでの MAC アドレスの設定:例
次の例では、BBA グループで MAC アドレスが設定されています。 show pppoe session コマンドの出力から、この BBA グループに関連付けられている ATM インターフェイスのすべての PPPoEoA セッションで、この BBA グループで指定されているのと同じ MAC アドレスが使用されることがわかります。
mac-address 0002.0002.0002
mac-address 0001.0001.0001
interface ATM0/3/0.1 multipoint
Router# show pppoe session
1 session in LOCALLY_TERMINATED (PTA) State
Uniq ID PPPoE RemMAC Port VT VA
8 8 000b.fdc9.0001 ATM0/3/0.1 1 Vi2.1
0002.0002.0002 VC: 1/50 UP
LocMac(Mac address of PPPoEoA session) is mac-address specified on bba-group one (0002.0002.0002)
リロード後の PPPoE セッションの回復:例
次の例では、「range-pppoe-1」という ATM PVC 範囲の PVC の失敗した PPPoE セッションをルータが回復しようとします。
interface ATM1/0.10 multipoint
range range-pppoe-1 pvc 100 109
protocol pppoe group group1
interface virtual-template1
no peer default ip address