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この章では、Cisco 860、880、890 ISR、Cisco 819 ISR、および Cisco 812 ISR を正しく設置するための器具と手順について説明します。主な内容は次のとおりです。
ここでは、Cisco 812 ISR を正しく設置するための器具と手順について説明します。主な内容は次のとおりです。
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
警告 絶縁されていない金属接点、導体、または端子を Power over Ethernet(PoE)回路の相互接続に使用すると、電圧によって感電事故が発生することがあります。金属部分が露出している箇所へのアクセスが制限されている場合、またはそのような場所にアクセスする資格を持つユーザまたは保守担当者がその危険性を十分に認識している場合を除いて、このような相互接続方式を使用しないでください。立ち入りが制限された場所とは、特殊な工具、錠と鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用しないと入れない場所を意味します。ステートメント 1072
梱包箱を開けて、納品書に記載されている Cisco 812 ISR のすべての品目が揃っているかどうか確認してください。
梱包箱を開けて、納品書に記載されている Cisco PoE+ スプリッタ(C810-POE-SPL)のすべての品目が揃っているかどうか確認してください。
(注) 上記の品目は、プレナム スペースや空調スペースでの使用が可能です。
PoE+ スプリッタ(C810-POE-SPL)は、天井タイル レール(24 インチ幅)に取り付けるためのオプション アクセサリです。取り付けには、Cooper B-line BA50 のディストリビュータから入手できる、サポートされている専用のボックス ハンガーのみを使用してください。設置に必要なネジ、ケーブル、および電源コード ロックは PoE+ スプリッタ アクセサリ キットに含まれています。長さが 1.3 m の 5 VDC 電源コードを使って、PoE+ スプリッタの 5 VDC 出力とルータの電源入力を接続します。
Cisco PoE+ スプリッタを設置するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 2 本の 10-24 ネジで、PoE+ スプリッタのマウント プレートを、BA50 のレールに固定します(図 2-1を参照)。
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ステップ 2 4 本の 6-32 ネジで PoE+ スプリッタをマウント プレートに取り付けます。(図 2-2 を参照)。
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ステップ 3 PoE+ スプリッタの GE0 ポートに、付属のプレナム定格 Cat5 ケーブルを接続します。
ステップ 4 PoE+ ソースから PoE+ スプリッタの PoE+ 入力ポートに Cat5 ケーブルを接続します。
ステップ 5 図 2-3 に示すように、コネクタの外側被覆後ろの電源コードに電源コード ロックを配置します。外側被覆を捕らえ、完全に収まるように電源コード ロックを前方へスライドさせます。
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ステップ 6 電源コード ロック付きの電源コードを PoE+ スプリッタの電源ジャックに取り付けるときに、電源コード ロックの 2 本のアームが PoE+ スプリッタの対応するスロットにスライドし、両方のアームでスロットにしっかり固定されていることを確認します。図 2-4 に、電源コード ロックとその他のケーブルの取り付けを示します。
電源コード ロックを解除する必要がある場合は、親指と人差し指でつまみの端を持って PoE+ スプリッタから引き抜きます。
ステップ 7 1 つの天井タイルを外して取り付け可能にします。
ステップ 8 事前に組み立てておいたレールと PoE+ スプリッタを T レールに取り付けます。 図 2-5 に示すように、ボックス ハンガー取り付けクリップを押し下げて T レールに固定します。
ここでは、SIM カードの取り付けおよび取り換え方法について説明します。ルータが壁面、ラック、または DIN レールに取り付けられていないことを確認してください。
ステップ 1 ルータの電源をオフにして電源から電源コードを接続解除します。
ステップ 2 ルータを頑丈な固体表面に置き、SIM のアクセス パネルを上に向けて取り付け可能にします。損傷を防ぐために、取り付けられたアンテナの向きが適切なことを確認します。
ステップ 3 4 本の 6-32 ネジで固定された SIM アクセス パネルを外します。(図 2-6 を参照)。
ステップ 4 SIM カードを取り外し、新しいカードを取り付けます。
ステップ 5 ドライバを使用して同じ 6-32 皿ネジを再び取り付けて、アクセス パネルを元に戻します。図 2-7 に、取り付けられた SIM カードと閉じられた SIM アクセス パネルを示します。
(注) Cisco 812 ISR を設置する前に、アンテナを取り付けます。
警告 送電線またはその他の電灯/電力回線に近い場所や、これらの回線に接触する可能性のある場所に、アンテナを設置しないでください。アンテナを設置するときには、死傷事故のおそれがあるので、これらの回線に絶対に接触しないよう十分に注意する必要があります。アンテナの適切な設置およびアース接続の手順については、国および地域の規定を参照してください(たとえば、NFPA 70、National Electrical Code, Article 810(米国)。Canadian Electrical Code, Section 54(カナダ))。ステートメント 1052
ルータに 3G アンテナを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 前面パネルの左端にある TNC コネクタにアンテナをネジで固定します。
(注) TNC コネクタに接続する前にアンテナをまっすぐにして、取り付け後に必要な方向に曲げると作業しやすくなります。
ステップ 2 アンテナを床面に対して垂直に立てます。図 2-9 に、取り付け後の 3G アンテナを示します。
ここでは、吊り天井、硬い天井や壁面、電気ボックスやネットワーク ボックスなどに Cisco 812 ISR を取り付ける手順について説明します。ここでは、次の内容について説明します。
• 「吊り天井の下側への Cisco 812 ISR の取り付け」
• 「硬い天井または壁面への Cisco 812 ISR の取り付け」
Cisco 812 ISR の取り付け器具は、ルータの底面に取り付けるブラケットと、ブラケットを吊り天井に取り付ける天井グリッド クリップです。必要なブラケットは、ルータの取り付け場所によって異なります。必要な天井グリッド クリップは、ルータを取り付ける吊り天井のタイプによって異なります。表面の硬い天井や壁面にルータを取り付ける場合は、天井グリッド クリップは不要です。
Cisco 812 ISR にはマウント ブラケットが 1 つしか付属していません。C810-BR-CM ユニバーサル ブラケットは多用途です。電気ボックスや壁面、さらに、天井にも取り付けることができます。図 2-10 に、Cisco 812 ISR に取り付けられたユニバーサル ブラケットを示します。
図 2-10 Cisco 812 ISR に取り付けられたユニバーサル ブラケット
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ルータを吊り天井に取り付けるときに天井グリッド クリップを使用します。必要な天井グリッド クリップは、天井の天井タイルによって異なります。次の 2 種類の天井グリッド クリップがあります。
• 天井グリッド クリップ、埋め込み式(AIR-AP-T-RAIL-R):天井タイルが天井グリッドの下にある場合は、このクリップがルータと天井の隙間を埋めます。
• 天井グリッド クリップ、フラッシュ(AIR-AP-T-RAIL-F):天井タイルが天井グリッドと同じ高さである場合は、このクリップがルータと天井をぴったりくっつけます。
標準の 9/16、15/16、および 1 ½ インチ幅の T レール マウントが天井グリッド クリップで可能です。
図 2-11 に、天井グリッド クリップを示します。
最も一般的なタイプの吊り天井支持レール(天井タイルの支持)が天井タイル レール(略して T レール)です。T レールの天井レールに天井グリッド クリップを直接取り付けることができます。ただし、チャネル レールやビーム レールなど、その他の種類の天井レールでは、追加のアダプタ クリップ(AIR-CHNL-ADAPTER)が必要です。ルータごとにアダプタ クリップが 2 つずつ必要です。クリップの止めネジで、天井レールにしっかりと固定します。
図 2-12 に、3 つの種類の天井レール(T レール、チャネル、およびビーム)を示します。図 2-13 に、マウント ブラケット、天井グリッド クリップ、およびアダプタ クリップを使って取り付けられたシスコ アクセス ポイントを示します。
図 2-12 T レール、チャネル、およびビーム天井のレール タイプ
図 2-13 天井グリッド クリップを使用して取り付けられたアダプタ クリップ
Cisco 812 ISR を吊り天井の下に取り付ける場合に推奨される電源オプションは、付属の 1.3 m 電源コードと Cat5 ケーブル(プレナム定格)を使用した Cisco C810-POE-SPL(PoE+ スプリッタ)です。ケーブルを吊り天井の上に隠すことで見た目をすっきりさせることができます。PoE+ スプリッタの取り付け方法については、「Cisco PoE+ スプリッタの設置」を参照してください。
GE/コンソール ケーブルを取り外す必要がある場合は、マイナス ドライバを使用します。
標準(または埋め込み式)の吊り天井の下に Cisco 812 ISR を取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 吊り天井のどこにルータを取り付けるかを決めます。
ステップ 3 T レールの上に天井グリッド クリップを置き、適切な移動止め(A、B、または C)で閉じます。
ステップ 4 クリップが T レール上をスライドしないように、ドライバを使用して 2 本の天井グリッド クリップ固定ネジを締めます。
ステップ 5 T レール幅に対応する天井グリッド クリップ幅移動止め(A、B、または C)を確認します。
ステップ 6 天井グリッド クリップの取り付け穴に、マウント ブラケットの対応する穴(A、B、C)を合わせます。
ステップ 7 マウント ブラケットを押さえながら、6-32 x 0.18 インチのネジを対応する 4 つの穴(A、B、または C)に差し込んで締め付けます。
ステップ 8 必要に応じて、天井タイルに、イーサネット ケーブルと電源ケーブルに十分な大きさのケーブル アクセス穴をドリルで空けるか切断加工します。アクセス穴からケーブルが約 1 フィート出るまでケーブルを引き出します。
ステップ 9 (任意)。アース ネジを使用して、ルータを建物の適切なアース端子に接地します。一般的な接地手順については、「Cisco 812 ISR の接地」を参照してください。
ステップ 10 イーサネット ケーブルと電源コードをルータに接続します。
ステップ 11 マウント ブラケットの鍵穴取り付けスロットにルータの脚部を合わせます。ケーブル用の穴を作成した場合は、ケーブルがそれぞれのポートに届く位置にルータが配置されていることを確認します。
ステップ 12 カチッと音がして定位置に収まるまで、ルータをマウント ブラケット上でゆっくりスライドさせます。図 2-14 に、 天井グリッド クリップを使用して T レール天井レールに取り付けられた Cisco 812 ISR を示します。
この手順では、厚さが 3/4 インチ(19.05 mm)以上の合板製の天井に Cisco 812 ISR を取り付けるために必要な手順について説明します。その際、ユニバーサル マウント ブラケット(C810-BR-CM)および #8 の止め金具を使用します。
(注) テーブル トップや天井などの水平面にルータを取り付けると、Cisco 812 ISR の内蔵アンテナが最適に動作します。音声、位置、ルータ検出などの高度な機能を利用するには、天井取り付けを強く推奨します。ただし、会議室、キオスク、移動体、ホットスポットでの使用など、主にデータ カバレッジを必要とする狭い領域では、ウォール アンカーやネジを使用して壁面に取り付けることができます。
(注) 壁面取り付けで唯一可能な方法は I/O(アンテナ)側を上にすることです。
ステップ 1 マウント ブラケットを型板として使用し、ブラケットの取り付け穴の位置の印を付けます。図 2-15 に、マウント ブラケットの細部を示します。
ステップ 2 #29 ドリル(0.1360 インチ(3.4772 mm))ビットを使用して、印を付けた取り付け穴の位置にパイロット穴を開けます。
(注) パイロット穴のサイズは、固定する素材や厚さによって異なります。取り付け用途に最適な穴のサイズを特定するために、素材をテストすることをお勧めします。
ステップ 3 (任意)イーサネット ケーブル、建物のアース線、および電源ケーブルを通すのに十分な大きさになるように、マウント ブラケット ケーブル アクセス カバー位置の下側近くにあるケーブル アクセス穴をドリル加工または切断加工します。
ステップ 4 穴から約 9 インチ出るまでケーブルを引き出します。
ステップ 5 ブラケットを天井または壁に取り付ける前に、イーサネット ケーブルおよび電源ケーブルをブラケットに通します。
ステップ 6 図 2-16 のように、ケーブルをメインのケーブル アクセス穴に通してから、小さい方のアクセス穴に通します。
図 2-16 イーサネット ケーブルおよび電源ケーブルの取り回し
ステップ 7 (任意)アース ネジを使用して、ルータの底部のアース位置に建物のアース線を接続します。一般的な接地手順については、「Cisco 812 ISR の接地」を参照してください。
ステップ 8 パイロット穴に対して、マウント ブラケットの取り付け穴の位置を(凹みを下にして)合わせます。
ステップ 10 イーサネット ケーブルと電源コードをルータに接続します。
ステップ 11 マウント プレートの鍵穴取り付けスロットの広い部分にルータの脚部を合わせます。
ステップ 12 ルータをマウント ブラケットの鍵穴スロット上でゆっくりスライドさせ、カチッと音がして定位置に収まるようにします。
ネットワーク ボックスまたは電気ボックスに Cisco 812 ISR を取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 既存のネットワークまたは電気ボックスの上にユニバーサル マウント ブラケット(C810-BR-CM)を設置して、ボックス穴にブラケットの取り付け穴の位置を合わせます。
ステップ 2 マウント ブラケットを押さえながら、6-32 x 0.18 インチのなべネジをそれぞれの取り付け穴に差し込んで締め付けます。
ステップ 3 穴から約 9 インチ(22.86 cm)出るまでイーサネットおよび電源ケーブルを引き出します。
ステップ 4 ブラケットを天井に取り付ける前に、ケーブルをブラケットに通します。
ステップ 5 図 2-16 のように、ケーブルをメインのケーブル アクセス穴に通してから、小さい方のアクセス穴に通します。
ステップ 6 (任意)アース ネジを使用して、ルータの底部のアース位置に建物のアース線を接続します。一般的な接地手順については、「Cisco 812 ISR の接地」を参照してください。
ステップ 7 イーサネット ケーブルと電源コードをルータに接続します。
ステップ 8 オプションのマウント ブラケットの鍵穴取り付けスロットに、ルータの脚部を合わせます。
ステップ 9 ルータをオプションのマウント ブラケット上でスライドさせ、カチッと音がして定位置に収まるようにします。
Cisco 812 ISR は低電圧デバイスに分類され、内部電源がないため、屋内設置では必ずしも接地する必要がありません。ただし、国および地域の電気工事規定をチェックして、接地が要件に含まれるかどうか確認することをお勧めします。ご使用の地域で接地が必要な場合、または、ルータの接地を希望する場合は、次の手順を実行します。
警告 必ず銅の導体を使用してください。ステートメント 1025
警告 この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
警告 この機器にはアース接続が必要です。一般的な使い方では、ホストとアースの接続に、グリーンとイエローの 12 ~ 14 AWG アース線を使用します。ステートメント 242
ステップ 1 できるだけルータの近くで、適当な建物の接地点を探します。
ステップ 2 ユーザが準備したアース線を建物の接地点に接続します。アース線は、25 フィート(30.5 cm)の回路長を想定して #14AWG 以上にする必要があります。詳細については、地域の電気関係規定を確認してください。
ステップ 4 アース線を適切なリング型アース ラグ端子に取り付けます。
ステップ 5 アース線をラグ端子に圧着またははんだ付けします。
ステップ 6 図 2-17 に示すように、プラス ドライバを使用して、接地位置に付いている 6-32 ネジを外します。
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ステップ 7 リング型ラグ端子をルータの接地点に接続して、同じ 6-32 ネジを再び取り付けます。
ここでは Cisco 819 ISR を正しく設置するための器具と手順について説明します。次の項で構成されます。
• 「ルータの設置」
(注) 準拠と安全に関する情報については、ルータに付属の『Regulatory Compliance and Safety Information Roadmap』および『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 800 Series Routers』を参照してください。
警告 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 スイッチ内部にはユーザが保守できる部品はありません。筐体を開けないでください。ステートメント 1073
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
警告 壁面への設置手順をよく読んでから、設置を開始してください。適切なハードウェアを使用しなかった場合、または、正しい手順に従わなかった場合は、人体に危険が及んだり、システムが破損したりする可能性があります。ステートメント 378
警告 カバーは製品の安全設計のために不可欠な部品です。カバーを装着しない状態でユニットを操作しないでください。ステートメント 1077
警告 送電線またはその他の電灯/電力回線に近い場所や、これらの回線に接触する可能性のある場所に、アンテナを設置しないでください。アンテナを設置するときには、死傷事故のおそれがあるので、これらの回線に絶対に接触しないよう十分に注意する必要があります。アンテナの適切な設置およびアース接続の手順については、国および地域の規定を参照してください(たとえば、NFPA 70、National Electrical Code, Article 810(米国)。Canadian Electrical Code, Section 54(カナダ))。ステートメント 1052
警告 この製品は、ケーブル ディストリビューション システムへの直接接続を想定していません。ケーブル ディストリビューション システムに直接接続するには、追加の規制への準拠および法的規定が適用される可能性があります。この製品は、直接接続が許可されたデバイスを介してのみケーブル ディストリビューション システムに接続できます。ステートメント 1078
このセクションでは、Cisco 819 ISR の設置に必要な機器、工具、接続手段について説明します。次の項目について説明します。
• 「接続手段」
梱包箱を開けて、Cisco 819 ISR に付属の納品書に記載されているすべての品目が揃っているかどうか確認してください。
• Cisco Configuration Professional(Cisco CP)CD
• 電源コード固定ロック(Cisco 819HGW、Cisco 819HWD、Cisco 819HG-4G、Cisco 819G-4G ISR のみで使用可能)
• 電源スイッチ ロック(Cisco 819HGW、Cisco 819HWD および Cisco 819HG-4G ISR のみで使用可能)
• 2 本のセルラー マルチバンド スイベル マウント ダイポール アンテナ
• Cisco 819HGW および Cisco 819HWD ISR に 3 本の WiFi アンテナ
(注) ご注文に基づいて、AC または DC 電源が同梱されています。
ルータを設置する際には、ルータの付属品以外に、次のものをご用意ください。
• 壁のスタッドに取り付ける場合は、10 番ワッシャ付きの 10 番木ネジ(丸ネジ、なべネジ)X 2、または 10 番のワッシャヘッド ネジ X 2。ネジの長さは、支えとなる木製または金属製のスタッドに、3/4 インチ(20 mm)以上差し込めるだけの長さが必要です。
• 中空の壁面にルータを取り付ける場合は、10 番のワッシャ付きアンカー X 2。
• AWG 14(2 mm2)以上のアース線(NEC 準拠シャーシ アースの場合)。
• AWG 18(1 mm2)以上のアース線(EN/IEC 60950 準拠シャーシ アースの場合)。
ルータと接続するイーサネット機器の種類(ワークステーション、PC、ハブ、サーバ)を確認するとともに、 その機器にイーサネット ポート接続用のネットワーク インターフェイス カード(NIC)があるかどうかを確認してください。
コンソール ポートから Cisco IOS コマンドを使用してソフトウェアを設定する場合は、ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作している ASCII 端末または PC をコンソール ポートに接続してください。
ここでは、Cisco 819 ISR の取り付け方法について説明します。ルータは卓上や、壁面または DIN レールに取り付けて他の水平面に設置できます。
水平に取り付ける場合に推奨される隙間は、フロア マウント ブラケットのための隙間として両側に 1.5 インチ、上部に 2 インチです。上部の隙間は必須ではありませんが、ルータ上部に熱を放散する物体を積み上げることは許可されません。ケーブル接続へのアクセスに必要なため、I/O 側の隙間が必要です。DIN レールの取り付けが必要ない場合には、背面(I/O 側の面とは逆側)に隙間は必要ありません。隙間は DIN レール ブラケットの接続と取り付けに必要となります。垂直に取り付ける場合も、同じ隙間が必要となります。
ここでは、ルータに外部アンテナを接続する方法についても説明します。次の項目について説明します。
• 「警告」
• 「卓上への設置」
• 「壁面への設置」
警告 この機器にはアース接続が必要です。一般的な使い方では、ホストとアースの接続に、グリーンとイエローの 12 ~ 14 AWG アース線を使用します。ステートメント 242
警告 この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 壁面への設置手順をよく読んでから、設置を開始してください。適切なハードウェアを使用しなかった場合、または、正しい手順に従わなかった場合は、人体に危険が及んだり、システムが破損したりする可能性があります。ステートメント 378
警告 ルータの両側にある通気口を覆ったり、通気を妨げるものを置いたりしないでください。ルータが加熱して損傷する場合があります。
警告 ルータの上部には重さが 10 ポンド(4.5 kg)を超えるものは置かないでください。また、卓上に複数のルータを重ねて置かないでください。ルータの上に重いものを置くと、シャーシが損傷することがあります。
警告 暖房機器の排気口など、熱源のそばにルータや電源装置を設置しないでください。
ここでは、SIM カードの取り付けおよび取り換え方法について説明します。ルータを壁、床面、または DIN レールに取り付けていないことを確認します。
Cisco 819 ISR の SIM カードにアクセスするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 ルータの電源をオフにして電源から電源コードを接続解除します。
ステップ 2 ルータを横に置き、設置されているすべてのアンテナの方向を慎重に整えます。
ステップ 3 4 つの皿ネジ #6 を使用して SIM アクセス パネルを取り外します。(図 2-18 を参照)。
ステップ 4 SIM カードを取り外し、新しいカードを取り付けます。
(注) 卓上、壁、または DIN レールに Cisco 819 ISR を取り付ける前に、前面パネルにアンテナを取り付けます。ルータを設置した後では、アンテナを取り付けるのは困難です。
ステップ 1 ルータの背面にある TNC コネクタに、ネジを使ってアンテナをしっかりと取り付けます。(図 2-19 を参照)。
ステップ 2 アンテナの方向を決めます。最適な無線パフォーマンスを得るために、アンテナは互いにおおむね垂直になるようしてください。
ルータを卓上に取り付けない場合、アンテナの向きをまっすぐ上に向けます。
ここでは、WiFi 外部アンテナの取り付け方法について説明します。
ステップ 1 避雷器を設置します。避雷器の設置の詳細については、『Cisco Aironet Lightning Arrestor(AIR-ACC245LA-R)』を参照してください。
ステップ 2 RP-TNC にアンテナをネジで取り付けるために WiFi 外部アンテナのぎざぎざ部分を時計回りに回します。( 図 2-20 を参照)。
(注) WiFi アンテナは、最適なカバレッジを実現するために互いにおおむね垂直になるようしてください。
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卓上またはその他の水平面にルータを設置する場合、ルータをしっかり固定してください。発熱のために少なくとも 1 インチ(2.5 cm)の空きスペースを確保します。
シャーシを確実にアースに接続してください。シャーシのアース接続手順については、 「設定可能な薄型 DIN マウントを使用したルータの設置」 をご覧ください。
Cisco 819 ISR には、装置を壁面や他の垂直な表面に取り付けるための取り付け穴がシャーシ底面にあります。取り付けハードウェアが付属しています。
ヒント 壁に取り付ける場所が決まったら、ケーブルの制限と壁の構造を考慮してください。
ステップ 2 標準金具をシャーシに取り付けます。このとき、金具に付属している 3 個のネジを使用します。(図 2-21 を参照)。
ステップ 3 10 番ワッシャ付きの 10 番木ネジ(丸ネジ、なべネジ)を 2 本、または 10 番のワッシャヘッド ネジを 2 本使用して、壁のスタッドにルータを取り付けます。ネジの長さは、支えとなる木製または金属製のスタッドに、1.0 インチ(25.4 mm)以上差し込めるだけの長さが必要です。(図 2-22 を参照)。
(注) Cisco 819 ISR 製品の方向は壁面取り付けの場合に重要です。図 2-22 に示すように、(IO 側から見て)ルータは IP41 および安全基準に準拠するために、ルータの左側を上に回した状態の方向にする必要があります。他の壁面取り付け方向はサポートされません。
(注) 中空壁面に取り付ける場合は、各金具にワッシャ付きの壁アンカーが 2 個必要です。壁アンカーおよびワッシャのサイズは 10 番にする必要があります。
ステップ 4 コネクタまたは取り付けハードウェアを引っ張らないようにケーブルを配線します。
IP 41 に準拠するために、ケーブルはルータを基準に下へ配線して、水がケーブルに伝わらないようにしてください。
Cisco 819 ISR には 7.5 mm または 15 mm 厚の DIN レールを使用できます。取り付け面に DIN レールを約 7.8 インチ(200 mm)間隔で固定し、終端アンカーを適切に使用します。
(注) DIN レール マウントは、Cisco 819HGW および Cisco 819HWD ISR ではサポートされません。
35 mm 幅 DIN レールに Cisco 819 ISR を接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 付属のネジ 3 本を使用してルータの背面に DIN レールを取り付けます。(図 2-23 を参照)。
図 2-23 Cisco 819 ISR への DIN レールの取り付け
ステップ 2 ルータの外まで延びる DIN レールの端にあるタブを見つけます。(図 2-24 を参照)。タブを押したまま、DIN レールをスライドさせます。
ステップ 3 アンテナが上になるようにルータを横に向けてください。
ステップ 4 スイッチの背面端を DIN レールの前面部分に直接配置し、DIN レールがラッチおよびフックの間のスペースに収まるようにします。
ステップ 5 DIN レールの上端に DIN レール ブラケットのフックがひっかかるようにルータを置きます。DIN レール ブラケットのラッチが固定されている間、製品重量がフックに一時的にかかる可能性があります。
ステップ 6 ルータを DIN レールの上に置いて固定したあとで DIN レール ブラケットのラッチを押し上げます。これでルータは DIN レールに取り付けられました。(図 2-25 を参照)。
図 2-25 DIN レールが取り付けられた Cisco 819 ISR
DIN レールとラック カバーの間のスペースが限られている場合は、設定可能な薄型 DIN マウントを使用して、ルータを DIN レールに密着させて取り付けることができます。また、ルータのケーブル配線が下、右、または左から出るように 3 種類の方法で設定できます。
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マウントは、Bottom というマークの付いたスロット内のレール ラッチを使用して、下部ケーブル出口位置に初期設定されています。マウントを再設定するには、次の手順を実行します。
1. 2 本の DIN レール ラッチ ブラケット ネジ(品目番号 2)を外します。
2. DIN レール ラッチ ブラケット(品目番号 5)と DIN レール ラッチ(品目番号 6)をスプリングの圧力に逆らってトレイの端の方にスライドさせ、ブラケットとラッチ アセンブリを取り外します。スプリングを紛失しないように注意してください。
3. DIN レール ラッチ スプリング(品目番号 4)を外します。
4. 手順 1 ~ 3 を逆に辿って、適切な取り付け設定を特定し、ラベルが一致するスロットのラッチ アセンブリを交換します。
図 2-28 設定可能な薄型 DIN マウントに取り付けられた Cisco ISR 819
1. ルータの前面に付いている 3 本のネジのうち一番下のネジを外します。
3. マウント前面の穴をルータの空いているネジ穴に合わせ、キットに同梱されているロック ワッシャ(Cisco 48-0422-01)付きの長い方の 6-32 x .375 皿ネジで、ルータにマウントを固定します。
5. マウント付属の L 型ブラケットを見つけて、別の 6-32 x .375 皿ネジとロック ワッシャ(Cisco 48-0422-01)を使用してルータにそのブラケットを固定します。
6. 次に、付属の短い方の 6-32 x .25 皿ネジとロック ワッシャ(Cisco 48-0421-01)を使用して、マウントにブラケットを固定します。
ルータと設定可能 DIN マウントの組み合わせを DIN レールに取り付ける
必要に応じてマウントを設定し、ルータをマウントに取り付けたら、その組み合わせを DIN レールに取り付ける準備ができました。
必ずシャーシを適切なアースに接続してください。アース線は、地域の安全基準に従って取り付ける必要があります。
• NEC 準拠の接地では、14 AWG(2 mm2)以上の銅線と内径 1/4 インチ (5 ~ 7 mm)のリング端子を使用します。
• EN/IEC 60950 準拠のアース接続では、18 AWG(1 mm2)以上の銅線を使用します。
警告 この機器にはアース接続が必要です。一般的な使い方では、ホストとアースの接続に、グリーンとイエローの 12 ~ 14 AWG アース線を使用します。ステートメント 242
ステップ 1 端子に合わせて、アース線の端の被覆を必要な長さだけ取り除きます。
ステップ 2 ワイヤ クリンパを使用してリング端子にアース線を圧着します。
ステップ 3 電源スイッチ ロックを取り付けることを選択した場合は、 ステップ 5 から ステップ 7 を実行します。それ以外の場合は、 ステップ 4 、 ステップ 6 、および ステップ 7 を実行します。
ステップ 4 シャーシにリング端子を取り付けます。付属する 1 本のネジを使用します。8 ~ 10 インチ ポンド(0.9~1.1 ニュートン メートル)のトルクでネジを締めます。( 図 2-29 を参照)。
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ステップ 5 電源スイッチ ロックを取り付けます( 「電源スイッチ ロックの取り付け」 を参照)。8 ~ 10 インチ ポンド(0.9 ~ 1.1 ニュートン メートル)のトルクでネジを締めます。同じトルクで六角スタンドオフを締めます。
ステップ 6 アース線の反対側の端を、確実にアースできる接地点に接続します。
ステップ 7 車両でこのルータを使用する場合、付属のネジの 1 つと、グリーン(またはグリーンとイエローのストライプ)の線を使用して、シャーシにリング端子を取り付けます。車両アースに線のもう一方の端を接続します。
ルータの設置とアース接続が完了したら、必要に応じて、電源コード、LAN ケーブル、管理アクセス用のケーブルを接続できます。
Cisco 819 ISR のアクセサリとして電源コード固定機構があります。ユーザが誤って電源コードを引き出そうとしたときに電源コードがルータから出ないように、電源コードをルータにロックします。電源コード固定ロックをサポートする Cisco 819 ISR の完全なリストは、 表 1-7 を参照してください。
ここでは、電源コード固定ロックの取り付け方法について説明します。
ステップ 1 電源コードのバレルに O リングを 図 2-30 に示すように事前に取り付けます。
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ステップ 2 図 2-31 に示すように、コネクタの外側被覆後ろの電源コードに電源コード ロックを配置します。外側被覆を捕らえ、完全に収まるように電源コード ロックを前方へスライドさせます。
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ステップ 3 ルータの電源ジャックにはまるように電源コード ロックおよび事前取り付け済み O リング付き電源コードを取り付けます。その際の取り付けは、 図 2-32 に示すように、電源コード ロックの 2 本のアームをルータの対応するスロットにスライドさせ、アーム両方がスロットにロックした状態で完全には装着するように確認しながら行います。
ステップ 4 電源コード ロックを取り外すには、ルータから引き離す際に、親指と人差し指を使ってタブの端を押し込みます。( 図 2-33 を参照)。
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Cisco 819 ISR のアクセサリとして電源スイッチ ロックがあります。電源スイッチ ロックは改竄防止ルータ(たとえば、バスのルータ)への不正なアクセスを防ぎます。電源スイッチ ロックをサポートする Cisco 819 ISR の完全なリストは、 表 1-7 を参照してください。
ここでは、電源スイッチ ロックを取り付ける方法について説明します。
ステップ 1 図 2-34 に示されている部品に従って電源スイッチ ロックを取り付けます。
これらの部品は、すべてアクセサリ キットのそれぞれの袋に含まれています。リング端子を取り付ける必要はありません。
図 2-35 に、設置された電源スイッチ ロックを示します。
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警告 壁面への設置手順をよく読んでから、設置を開始してください。適切なハードウェアを使用しなかった場合、または、正しい手順に従わなかった場合は、人体に危険が及んだり、システムが破損したりする可能性があります。ステートメント 378
Cisco 800 ISR DC 電源は、電源の取り付け穴に 4 本の #6 なべネジまたは丸ネジの木ネジを使用して壁に取り付けられる場合があります。
• 壁面スタッドに取り付ける場合は、電源には #6 の木ネジ(丸、なべ)が必要です。ネジの長さは、支えとなる木製または金属製のスタッドに、0.75 インチ(19.1 mm)以上差し込みネジを立てるだけの長さが必要です。
• 中空壁面取り付けの場合、電源装置には装置が設定される乾式壁の厚みに機能する適切な大きさの壁アンカーを使用する必要があります。壁に電源を固定するために、#6 ネジの使用をサポートする中空壁アンカーを使用するか、#6 ネジ(なべ、丸)を使用します。各壁アンカーは少なくとも 30 ポンドの定格が必要です。
ステップ 1 壁面の間柱または壁アンカーに固定する前に DC 電源の取り付け穴に 4 本のネジを取り付けます(図 2-36 を参照)。
ステップ 2 壁面スタッドまたは壁アンカーにネジを固定することによって DC 電源をつり下げます。
(注) DC 電源は 6 つすべての垂直方向に IP 41 準拠です。取り付け方向は IP 41 準拠に影響しません。
ここでは、Cisco 860 シリーズ、Cisco 880 シリーズおよび Cisco 890 シリーズ ISR を正しく設置するための器具と手順について説明します。次の項で構成されます。
• 「Cisco 860、880、および 890 シリーズ ルータの設置」
• 「3.7G(HSPA+)/3.5G(HSPA)用 Cisco 880G ISR の設置」
(注) 準拠規格および安全性については、ルータに付属している『Regulatory Compliance and Safety Information Roadmap』および『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 800 Series Routers』を参照してください。
警告 5.2/5.3 GHz 帯域のすべての無線 LAN は、屋外では使用できません。この製品は、必ず、屋内で使用してください。ステートメント 372
警告 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
警告 送電線またはその他の電灯/電力回線に近い場所や、これらの回線に接触する可能性のある場所に、アンテナを設置しないでください。アンテナを設置するときには、死傷事故のおそれがあるので、これらの回線に絶対に接触しないよう十分に注意する必要があります。アンテナの適切な設置およびアース接続の手順については、国および地域の規定を参照してください(たとえば、NFPA 70、National Electrical Code, Article 810(米国)。Canadian Electrical Code, Section 54(カナダ))。ステートメント 1052
警告 スイッチ内部にはユーザが保守できる部品はありません。筐体を開けないでください。ステートメント 1073
ここでは、Cisco 860 シリーズ、Cisco 880 シリーズおよび Cisco 890 シリーズ ISR の設置に必要な機器、工具、および接続手段について説明します。次の項目について説明します。
• 「接続手段」
梱包箱を開けて、納品書に記載されているすべての品目が揃っているかどうか確認してください。
表 2-1 に、各ルータ モデルの付属品と数量を示します。
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RJ-11 DSL2 ケーブル |
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Cisco Configuration Professional(Cisco CP)CD6 |
1.ダイナミック コンフィギュレーション ツール経由で要求されない限り、デフォルトでは Cisco 860VAE モデルには、ケーブルは同梱されません。 2.DSL = Digital Subscriber Line。 |
ルータを設置する際には、ルータの付属品以外に、次のものをご用意ください。
– 壁のスタッドに取り付ける場合は、10 番ワッシャ付きの 10 番木ネジ(丸ネジまたは平ネジ)× 2、または 10 番のワッシャヘッド ネジ × 2。ネジの寸法は、支えとなる木製または金属製の間柱に 3/4 インチ (20 mm)以上差し込める十分な長さが必要です。
– 中空壁面にルータを取り付ける場合は、10 番のワッシャ付きアンカー × 2。
– AWG 14(2 mm 2 )以上のアース線(NEC 準拠シャーシ アースの場合)。
– AWG 18(1 mm 2 )以上のアース線(EN/IEC 60950 準拠シャーシ アースの場合)。
ルータと接続するイーサネット機器の種類(ワークステーション、PC、ハブ、サーバ)を確認するとともに、 その機器にイーサネット ポート接続用のネットワーク インターフェイス カード(NIC)があるかどうかを確認してください。
• コンソール ポートから Cisco IOS コマンドを使用してソフトウェアを設定する場合は、ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作している ASCII 端末または PC をコンソール ポートに接続してください。
• モデムを接続する場合は、モデムとモデム ケーブルが必要です。
ここでは、Cisco 860 シリーズ、Cisco 880 シリーズおよび Cisco 890 シリーズ ISR の設置方法について説明します。ルータは卓上だけでなく、他の水平面や壁面にも設置できます。Cisco ISR 890 シリーズは、ラックに取り付けることもできます。ここでは、Cisco 890 シリーズ ルータに WLAN アンテナを接続する方法についても説明します。ここでは、次の内容について説明します。
• 「警告」
• 「卓上への設置」
• 「壁面への設置」
警告 この機器にはアース接続が必要です。一般的な使い方では、ホストとアースの接続に、グリーンとイエローの 12 ~ 14 AWG アース線を使用します。ステートメント 242
警告 この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 壁面への設置手順をよく読んでから、設置を開始してください。適切なハードウェアを使用しなかった場合、または、正しい手順に従わなかった場合は、人体に危険が及んだり、システムが破損したりする可能性があります。ステートメント 378
• ルータの両側と上側にある通気口を覆ったり、通気を妨げるものを置いたりしないでください(ルータが加熱して損傷する場合があります)。
• 局所的な空気加熱を避けるために、ルータは換気の良い場所に設置してください。
卓上またはその他の水平面にルータを設置する場合、ルータをしっかり固定してください。冷却用の吸気口や排気口の周りには 1 インチ(2.5 cm)以上の隙間を空けてください。
シャーシを確実にアースに接続してください。シャーシのアース接続手順については、「ラックへの Cisco 890 シリーズの設置」をご覧ください。
Cisco 860 シリーズ、Cisco 880 シリーズおよび Cisco 890 シリーズ ISR のシャーシ底面には、壁などの垂直面に取り付けるための穴があります。
この取り付け穴は、ルータを上向きにも下向きにも設置できるようになっています。ルータは、前面ベゼルを上向きまたは下向きにして吊すことができます。
冷却用の吸気口や排気口の周りには 1 インチ(2.5 cm)以上の隙間を空けてください。
ヒント 壁に取り付ける場所が決まったら、ケーブルの制限と壁の構造を考慮してください。
(注) 図 2-37 に示すように、ほとんどのルータ モデルでは、取り付け穴の間隔が 8.2 インチ(208 mm)です。Cisco 866 モデルと Cisco 867 モデルの場合は、この間隔が 7.85 インチ(199 mm)です。穴を開ける前に、必要な間隔を確認してください。
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ステップ 2 アンカーを使ってネジを壁に挿入します。ネジ頭と壁の間を 1/8 インチ(0.32 cm)離します。図 2-38を参照してください。
ステップ 3 壁側に強く押し付けないようにして、ルータをネジに掛けます。ネジ頭によって保護壁の内側が傷つく場合があります。近くの水平面に電源装置を置きます。図 2-38を参照してください。
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ステップ 4 シャーシを確実にアースに接続してください。シャーシのアース接続手順については、「ラックへの Cisco 890 シリーズの設置」をご覧ください。
必ずシャーシを適切なアースに接続してください。アース線は、地域の安全基準に従って取り付ける必要があります。
• NEC 準拠の接地では、14 AWG(2 mm 2 )以上の銅線と内径 1/4 インチ (5 ~ 7 mm)のリング端子を使用します。
• EN/IEC 60950 準拠のアース接続では、18 AWG(1 mm 2 )以上の銅線を使用します。
ステップ 1 アース ラグまたはアース端子に合わせて、アース線の端の被覆を必要な長さだけ取り除きます。
ステップ 2 ワイヤ クリンパを使用して、アース ラグまたはリング端子にアース線を圧着します。
ステップ 3 アース ラグまたはリング端子をシャーシに取り付けます(図 2-39 を参照)。アース ラグの場合は、付属の非脱落型ロック ワッシャ付きネジを 2 本使用します。リング端子の場合は、付属ネジを 1 個使います。8 ~ 10 インチ ポンド(0.9 ~ 1.1 ニュートン メートル)のトルクでネジを締めます。
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ステップ 4 アース線の反対側の端を、確実にアースできる接地点に接続します。
ルータの設置とアース接続が完了したら、必要に応じて、電源コード、WAN や LAN のケーブル、管理アクセス用のケーブルを接続できます。
ルータに FIPS カバーを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 2 詳細 A に示すように、FIPS カバーの左側を取り付けます。
ステップ 3 回転して蝶番で閉じる位置を正しい六角形に合わせます。
ステップ 4 閉じる前に、取り付け穴を合わせながら、アダプタ プレートを配置します。
ステップ 5 2 本の取り付けネジで FIPS のカバーを固定します。
ステップ 6 FIPS カバーの左側と同じように FIPS カバーの右側を取り付けます。
ステップ 8 ラック マウント ブラケットで FIPS カバーを取り付ける場合は、アダプタ プレートが必要ありません。
Cisco 890 シリーズの無線ルータの背面パネルには、3 つの Reverse-Polarity Threaded Neill-Concelman(RP-TNC)コネクタがあります。ルータとともに出荷されるアンテナは、デュアルバンド 2.4-GHz/5-GHz 全方向性ダイポール アンテナです。
警告 5.2/5.3 GHz 帯域のすべての無線 LAN は、屋外では使用できません。この製品は、必ず、屋内で使用してください。ステートメント 372
(注) 卓上、壁、またはラックに Cisco 890 シリーズ無線ルータを設置する前に、アンテナを背面パネルに接続します。ルータを設置した後では、アンテナを接続するのは困難です。
ステップ 2 アンテナの方向を決めます。最良の無線性能を得るには、アンテナが床面に対して垂直になるように、向きを調整します。
a. ルータを卓上に取り付けない場合、アンテナの向きをまっすぐ上に向けます。
b. ルータを壁に取り付ける場合、アンテナが床面に対して垂直になるように、向きを調整します(図 2-41 および図 2-42 を参照)。
Cisco ISR 890 シリーズは、ラックに取り付けることができます。
Cisco ISR 890 シリーズをラックに取り付ける手順は、次のとおりです。
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ステップ 2 付属のネジを使用して、ラック取り付けブラケットを Cisco 890 シリーズ ISR のシャーシに取り付けます(図 2-44 を参照)。2 つのネジを両側で使用します。No. 2 プラス ドライバを使用して、取り付け金具ネジをシャーシの両側に取り付けます。
図 2-44 Cisco ISR 890 シリーズへのラック取り付け金具の取り付け
ステップ 3 それぞれの側で 2 つのネジ(ラックに同梱)を使用して、ラック取り付け金具で Cisco ISR 890 シリーズを 19 インチ ラックに取り付けます。まずネジの下部ペアから始め、下部のネジは緩めた状態で金具に通したまま、ネジの上部ペアを挿入します。
(注) 冷却通気の循環が行われるように、各ユニットの上部と下部に隙間を残しておきます。
(注) ルータの上に装置を直接積み重ねないでください。ルータの上に少なくとも 1 ラック ユニット分のスペースを確保してください。
ヒント 金具のネジ穴は、ラックのネジ穴の 1 個おきのペアに合わせて間隔が開いています。正しいネジ穴を使用すると、金具の小さなネジ穴がラックの未使用のネジ穴とそろいます。小さな穴がラックの穴とそろわない場合、次のラックの穴に合わせて金具を上下する必要があります。
ステップ 5 シャーシを確実にアースに接続してください。シャーシのアース接続手順については、「ラックへの Cisco 890 シリーズの設置」をご覧ください。
C881G-B/S/V-K9 ISR を設置するには、 「Cisco 860、880、および 890 シリーズ ルータの設置」 の手順に従ってください。
ただし、C881G-B/S/V-K9 ISR には SIM カードを追加するためのスロットがないため、ハードウェア インストレーション ガイドの 3G カード接続手順は当てはまりません。これは CDMA/EV-DO ベースのルータであり、SIM カードが必要ありません。
Cisco 881 ルータ用のアンテナの取り付け手順については、 「アンテナの取り付け」を参照してください。
C881GW-S-A-K9 ISR と C881GW-V-A-K9 ISR を設置するには、「Cisco 860、880、および 890 シリーズ ルータの設置」の手順に従ってください。
ただし、ハードウェア インストレーション ガイドの 3G カードの接続手順は、これらの ISR に 3G カードを追加するためのスロットがないため適用されません。代わりに、3G モデムがルータに組み込まれています。
Cisco 881 ルータ用のアンテナの取り付け手順については、 「アンテナの取り付け」を参照してください。
C881G-U-K9 ISR を設置するには、 「Cisco 860、880、および 890 シリーズ ルータの設置」 の手順に従ってください。
ただし、ハードウェア インストレーション ガイドの 3G カードを接続する手順については、C881G-U-K9 ISR には 3G カードを追加するためのスロットがないため適用されません。代わりに、3G モデムがルータに組み込まれています。
C881G-U-K9 ISR には、1 つまたは 2 つの SIM カードを取り付けることができます。2 つの SIM カードを取り付けると、プライマリ SIM カードに障害が発生した場合にフェールオーバー メカニズムを提供するデュアル SIM 機能を利用できるようになります。
図 2-45 に、SIM カードの取り付け手順を示します。
ステップ 1 SIM カード スロットをカバーする扉を開きます。
a. ドライバの先端を上部のラッチを挿入し、図に示すように静かに外します。
ステップ 2 SIM 0 スロットに SIM カードを挿入するには、図に示すように接点を上に向けて SIM カードを持ち、ロックされるまで静かに押し込みます。
ステップ 3 SIM 1 スロットに SIM カードを挿入するには、図に示すように接点を下に向けて SIM カードを持ち、ロックされるまで静かに押し込みます。
C881G+7-K9、C886VAG+7-K9、C887VAG+7-K9、C887VAMG+7-K9、C888EG+7-K9、C881GW+7-A-K9、C881GW+7-E-K9、C887VAGW+7-A-K9、および C887VAGW+7-E-K9 ISR を設置するには、 「Cisco 860、880、および 890 シリーズ ルータの設置」 の手順に従ってください。
ただし、ハードウェア インストレーション ガイドの 3G カードの接続手順は、これらの ISR に 3G カードを追加するためのスロットがないため適用されません。代わりに、3G モデムがルータに組み込まれています。