この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、SIP および SPA の取り付けに必要となる一般的な機器、安全性、および設置環境の準備条件について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
人身事故または機器の損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。これらの注意事項は、危険な状況をすべて網羅しているとは限らないので、作業に際しては十分に注意してください。
• 「安全上の警告」
(注) ラインカードの取り付け、設定、またはメンテナンスを行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ』マニュアル(文書番号 OL-17505-01)に記載されている安全上の警告を確認してください。
• 取り付け作業中および取り付け後は、作業場所をできるだけ埃のない清潔な状態に保ってください。レーザーベースのコンポーネント内に汚れや埃が入らないように注意してください。
• ラインカードを取り扱う際には、ゆったりした衣服、装身具、その他、ルータに引っかかるようなものは着用しないでください。
磁気適合性に関する規則声明は、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ』マニュアル(文書番号 OL-17505-01)に記載されています。SIP または SPA の取り付け、設定、またはメンテナンスを行う前に、これらの規制を確認してください。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチの場所を確認しておきます。
• シャーシを移動する前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
電話回線または他のネットワーク配線に接続されている装置を取り扱う場合には、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
モジュールのシングルモード トランスミッタは小容量レーザーを使用して、光信号をネットワーク リングに送信します。ケーブルが接続されていない送信ポートには、必ずカバーを付けてください。マルチモード トランシーバは通常、LED を使用して送信を行いますが、未使用のポートには必ずカバーを付け、未使用ポートまたは開口部を凝視しないようにしてください。シングルモード ポートの開口部には、レーザーの警告ラベルが貼付されています(図 3-1 を参照)。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、シングルモード製品のポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
マルチモード ポートの開口部には、クラス 1 LED の警告ラベルが貼付されています(図 3-2 を参照)。
図 3-2 マルチモード ポートのクラス 1 LED 警告ラベル
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
静電放電(ESD)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。Electro-Magnetic Interference(EMI; 電磁干渉)シールドは、ラインカードを構成する部品です。シスコでは、ネットワーク装置やそのコンポーネントを取り扱う際には、必ず静電気防止用ストラップを使用するように推奨しています。
• 常に静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側を、ルータの ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属部分に接続してしください。
• SIP は、非脱落型ネジ、装備されているハンドル、イジェクト レバー、またはラインカードの金属製フレームだけを持ち、基板やコネクタ ピンには決して手を触れないようにしてください。
• 取り外した SIP は、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外し後、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• SIP と衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップが防止するのは、身体の静電気だけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
警告 安全のために、静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1 ~ 10 MΩ でなければなりません。
SIP の取り外し、および取り付けには、次の工具および部品が必要となります。