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Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作のデータ パターンを指定してデータ破損の有無を調べるには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで data pattern コマンドを使用します。 データ パターンの指定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
data-pattern hex-pattern
no data-pattern hex-pattern
hex-pattern |
指定した動作のモニタリングに使用する 16 進文字列。 |
デフォルトの hex-pattern は ABCD です。
IP SLA コンフィギュレーション
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-udp)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.1(1)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
data-pattern コマンドを使用すると、英数字の文字列を指定して、送信元から宛先(SD)の方向の動作ペイロードまたは宛先から送信元(DS)の方向(DS)の動作ペイロードが破損していないことを確認できます。
(注) |
data-pattern コマンドをサポートするのは、IP SLA ユーザ データグラム プロトコル(UDP)エコー動作だけです。 |
このコマンドは、IPv4 ネットワークおよび IPv6 ネットワークでサポートされます。
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なります。 動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
data-pattern コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)および設定されている動作タイプによって異なります。 たとえば、Cisco IOS Release 12.4 が実行中で、UDP エコー動作タイプが設定されている場合は、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード内の UDP エコー コンフィギュレーション モード(config-sla-monitor-udp)で data-pattern コマンドを入力します。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、12.2(33)SXI 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
次に、データ パターンとして 1234ABCD5678 を指定する例を示します。 IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なることに注意してください。
この例では、data-pattern コマンドが IPv4 ネットワークで使用されています。
ip sla 1 udp-echo 10.0.54.205 dest-port 101 data-pattern 1234ABCD5678 ! ip sla schedule 1 life forever start-time now
ip sla monitor 1 type udpEcho dest-ipaddr 10.0.54.205 dest-port 101 data-pattern 1234ABCD5678 ! ip sla monitor schedule 1 life forever start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)動作を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードで dhcp コマンドを使用します。
dhcp { destination-ip-address | destination-hostname } [ source-ip { ip-address | hostname } ] [ option-82 [ circuit-id circuit-id ] [ remote-id remote-id ] [ subnet-mask subnet-mask ] ]
destination-ip-address | destination-hostname |
宛先 IP アドレスまたはホスト名。 |
source-ip {ip-address | hostname} |
(任意)送信元 IP アドレスまたはホスト名を指定します。 送信元 IP アドレスまたはホスト名が指定されていない場合、IP SLA では、宛先に最も近い IP アドレスが選択されます。 |
option-82 |
(任意)宛先 DHCP サーバに対して DHCP option 82 を指定します。 |
circuit-id circuit-id |
(任意)16 進で回線 ID を指定します。 |
remote-id remote-id |
(任意)16 進でリモート ID を指定します。 |
subnet-mask subnet-mask |
(任意)サブネット マスク IP アドレスを指定します。 デフォルトのサブネット マスクは 255.255.255.0 です。 |
設定されている動作に対して IP SLA 動作タイプは設定されていません。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 type dhcp コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 type dhcp コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 type dhcp コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 type dhcp コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
送信元 IP アドレスを設定すると、パケットはその送信元アドレスを使用して送信されるようになります。
ip dhcp-server グローバル コンフィギュレーション コマンドを設定すると、DHCP 動作によって測定される DHCP サーバを識別できます。 ターゲット IP アドレスを設定すると、そのデバイスだけが測定されるようになります。 ip dhcp-server コマンドが設定されておらず、ターゲット IP アドレスも設定されていない場合は、DHCP 検出パケットが使用可能なすべての IP インターフェイスに対して送信されます。
option 82 はリレー エージェント情報オプションと呼ばれており、クライアントから発信された DHCP パケットが DHCP サーバに転送されるときに DHCP リレー エージェントによって挿入されます。 リレー エージェント情報オプションを認識するサーバは、この情報を使用して IP アドレスまたはその他のパラメータ割り当てポリシーを実装できます。 DHCP サーバは、サーバからクライアントへの応答において、このオプションをリレー エージェントにそのままエコーします。リレー エージェントは、このオプションを取り出してからクライアントに応答を転送します。
リレー エージェント情報オプションは、1 つまたは複数のサブオプションを含む単一の DHCP オプションとして構成されています。このサブオプションによってリレー エージェントが認識する情報が伝達されます。 最初のサブオプションは、公衆回線アクセス ユニットに配置されているリレー エージェントに対して定義されています。 これらのサブオプションには、受信回線の回線 ID、リモート高速モデムにとって信頼できる識別子となるリモート ID、およびリレー エージェントが受信するクライアント DHCP パケットの送信元論理 IP サブネットのサブネット マスク指定などがあります。
(注) |
回線 ID に奇数個の文字が指定されると、文字列の末尾にゼロが追加されます。 |
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
次の例では、IP SLA 動作番号 4 が、DHCP サーバ 172.16.20.3 に対してイネーブルな DHCP 動作として設定されています。
ip sla 4 dhcp option-82 circuit-id 10005A6F1234 ip dhcp-server 172.16.20.3 ! ip sla schedule 4 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
ip dhcp-server |
ネットワークで使用する DHCP サーバを指定します。ネットワーク上で使用可能な 1 つまたは複数の DHCP サーバの IP アドレスを指定します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ドメイン ネーム システム(DNS)動作を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードで dns コマンドを使用します。
dns { destination-ip-address | destination-hostname } name-server ip-address [ source-ip { ip-address | hostname } source-port port-number ]
destination-ip-address | destination-hostname |
宛先 IP アドレスまたはホスト名。 |
name-server ip-address |
DNS サーバの IP アドレスを指定します。 |
source-ip {ip-address | hostname |
(任意)送信元 IP アドレスまたはホスト名を指定します。 送信元 IP アドレスまたはホスト名が指定されていない場合、IP SLA では、宛先に最も近い IP アドレスが選択されます。 |
source-port port-number |
(任意)送信元ポートの番号を指定します。 ポート番号を指定しない場合、IP SLA は利用可能なポートを選択します。 |
設定されている動作に対して IP SLA 動作タイプは設定されていません。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 type dns target-addr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 type dns target-addr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 type dns target-addr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 type dns target-addr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
15.2(3)T |
このコマンドが変更されました。 IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.7S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.7S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
次の例では、IP SLA 動作 7 が、ターゲット IPv4 アドレス 172.20.2.132 を使用する DNS 動作として設定されています。
ip sla 7 dns host1 name-server 172.20.2.132 ! ip sla schedule 7 start-time now
次の例では、IP SLA 動作 1 が、ターゲット アドレスとして IPv6 アドレス 2001:10:10:10::3 を使用する DNS 動作として、Cisco IOS Release 15.2(3)T 以降のリリースで設定されています。
ip sla 1 dns host1 name-server 2001:10:10:10::3 ! ip sla schedule 1 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の IPv6 ヘッダーのフロー ラベル フィールドを定義するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで flow-label(IP SLA)コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
flow-label number
no flow-label
number |
IPv6 ヘッダーのフロー ラベル フィールドの値。 値の範囲は 0 ~ 1048575(16 進の FFFFF)です。 16 進表記であることを示すには、この値の前に「0x」を付けます。 デフォルト値は 0 です |
フロー ラベルのデフォルト値は、0 です。
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(33)SRC |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 |
12.4(20)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。 |
フロー ラベルの値は IPv6 パケット ヘッダーの 20 ビットのフィールドに格納されます。この値は、フローのラベル パケットの送信元で使用されます。
フロー ラベルの値 0 は、どのフローにも含まれないパケットを示すために使用されます。
動作のフロー ラベルが定義されている場合は、IP SLA Responder が受信するフロー ラベルの値が反映されます。
(注) |
このコマンドを適用できるのは、IPv6 ネットワークだけです。 |
すべての Cisco IOS IP SLA 動作または指定した動作のフロー ラベルの値を表示するには、show ip sla configuration コマンドを使用します。
次の例では、IP SLA 動作 1 が、宛先 IPv6 アドレスが 2001:DB8:100::1 のインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコー動作として設定されています。 IPv6 ヘッダーのフロー ラベル フィールドの値は、0x1B669 に設定されています。
ip sla 1 icmp-echo 2001:DB8:100::1 flow-label 0x1B669 ! ip sla schedule 1 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
show ip sla configuration |
すべての Cisco IOS IP SLA 動作または指定した動作の設定値を、すべてのデフォルト値を含めて表示します。 |
指定した IP サービス レベル契約(SLA)動作を繰り返す割合を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで frequency(IP SLA)コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
frequency seconds
no frequency
seconds |
IP SLA 動作間の秒数。 デフォルトは 60 です。 |
60 秒
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-icmpjitter)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-multicast-jitter-oper)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
DHCP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dns)
FTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathJitter)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-sla-monitor-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-jitter)
VoIP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-voip)
単一の IP SLA 動作は、動作のライフタイムの間、指定された頻度で繰り返されます。 たとえば、頻度が 60 秒のユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッター動作では、動作のライフタイムの間、60 秒おきにデータ パケット(シミュレートされたネットワーク トラフィック)のコレクションが送信されます。 UDP ジッター動作に対してシミュレートされたデフォルトのトラフィックは、20 ミリ秒間隔で送信される 10 個のパケットで構成されます。 この「ペイロード」は動作の開始時に送信され、次は 60 秒後に再度送信されます。
各 IP SLA 動作の実行時間が指定した頻度の値よりも長い場合は、ただちに動作が繰り返されるのではなく、「ビジー」という統計カウンタが増加します。
frequency(IP SLA)、timeout(IP SLA)、および threshold(IP SLA)の各コマンドを設定する前に、次のガイドラインについて検討してください。 IP SLA UDP ジッター動作の場合は、次のガイドラインに従うことを推奨します。
ここで、N = (num-packets number-of-packets ) * (interval interpacket-interval ) です。 num-packets number-of-packets および interval interpacket-interval の値を設定するには、udp-jitter コマンドを使用します。
その他すべての IP SLA 動作については、次の設定に関するガイドラインに従うことを推奨します。
(frequency seconds ) > (timeout milliseconds ) > (threshold milliseconds )
(注) |
頻度の値は 60 秒未満に設定しないことを推奨します。60 秒未満に設定するとアクティブな動作が多くなることによりオーバーヘッドが生じることが考えられ、ネットワークのパフォーマンスに重大な影響を与える可能性があるためです。 |
frequency(IP SLA)コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作が設定されている場合の IPv6 ネットワークでもサポートされます。
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なります。 動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
frequency(IP SLA)コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)および設定されている動作タイプによって異なります。 たとえば、Cisco IOS Release 12.4 が実行中で、ICMP エコー動作タイプが設定されている場合は、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード内の ICMP エコー コンフィギュレーション モード(config-sla-monitor-echo)で frequency(IP SLA)コマンドを入力します。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、12.2(33)SXI 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
次に、90 秒おきに繰り返す IP SLA ICMP エコー動作(動作 10)を設定する例を示します。 IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なることに注意してください。
次に、IPv4 ネットワークにおいて IP SLA コンフィギュレーション モード内の ICMP エコー コンフィギュレーション モードで使用されている frequency(IP SLA)コマンドの例を示します。
ip sla 10 icmp-echo 172.16.1.175 frequency 90 ! ip sla schedule 10 life 300 start-time after 00:05:00
次に、IPv4 ネットワークにおいて IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード内の ICMP エコー コンフィギュレーション モードで使用されている frequency(IP SLA)コマンドの例を示します。
ip sla monitor 10 type echo protocol ipIcmpEcho 172.16.1.175 frequency 90 ! ip sla monitor schedule 10 life 300 start-time after 00:05:00
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
timeout(IP SLA) |
IP SLA 動作がその要求パケットからの応答を待機する時間を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ファイル転送プロトコル(FTP)GET 動作を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードで ftp get コマンドを使用します。
url |
取得するファイルの URL ロケーション情報。 |
source-ip {ip-address | hostname |
(任意)送信元 IP アドレスまたはホスト名を指定します。 送信元 IP アドレスまたはホスト名が指定されていない場合、IP SLA では、宛先に最も近い IP アドレスが選択されます。 |
mode passive | active |
(任意)FTP 転送モードをパッシブまたはアクティブで指定します。 デフォルトの転送モードはパッシブです。 |
設定されている動作に対して IP SLA 動作タイプは設定されていません。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 type ftp operation get url コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 type ftp operation get url コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 type ftp operation get url コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 type ftp operation get url コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
15.2(3)T |
このコマンドが変更されました。 IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.7S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.7S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
url 引数は、次のいずれかの形式で指定する必要があります。
ユーザ名とパスワードが指定されていない場合のデフォルト値は、それぞれ anonymous と test です。
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
次の例では、FTP 動作が設定されています。 user1 がユーザ名で password1 がパスワードです。また、host1 がホストで file1 がファイル名です。
ip sla 3 ftp get ftp://user1:password1@host1/file1 ! ip sla schedule 3 start-time now
次の例では、取得するファイルのソース URL には IPv6 アドレスが含まれます。 IPv6 アドレス指定は、Cisco IOS Release 15.2(3)T 以降のリリースでサポートされます。
ip sla 3 ftp get ftp://root:lablab@2001:10:10:10::3/tmp/saatest.log ! ip sla schedule 3 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作のライフタイム中に保持する履歴バケット数を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで history buckets-kept コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history buckets-kept size
no history buckets-kept
size |
動作のライフタイム中に保持する履歴バケット数。 デフォルトは 50 です。 |
保持されるバケットのデフォルト数は、50 バケットです。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
IP SLA によって動作が開始されるたびに、履歴バケット数が指定したサイズに一致するまで、または動作のライフタイムが期限切れになるまで、新しいバケットが作成されます。 履歴バケットのラップは行われません。
IP SLA 動作のライフタイムを定義するには、ip sla schedule グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 Cisco IP SLA エンジン 3.0 の自動 IP SLA 動作のテンプレートのライフタイムを定義するには、IP SLA 自動測定スケジュール コンフィギュレーション モードで life コマンドを使用します。
自動 IP SLA 動作のテンプレートを設定するには、このコマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力します。
history buckets-kept コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
デフォルトでは、IP SLA 動作の履歴は収集されません。 履歴を収集する場合は、動作の 1 つまたは複数の履歴エントリが各バケットに格納されます。 動作タイプがインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)パス エコーの場合は、動作によって選択された宛先までのパスに沿ってホップごとにエントリが作成されます。
履歴テーブルに格納されるエントリのタイプは、history filter コマンドによって制御されます。
履歴テーブルに格納されるエントリの総数は、samples-of-history-kept、history buckets-kept、および history lives-kept の各コマンドの組み合わせによって制御されます。
(注) |
履歴を収集すると、RAM の使用率が高くなります。 履歴の収集は、ネットワークに問題があると考えられる場合だけにしてください。 |
次に、動作ライフタイム中に 25 履歴バケットを保持するために、ICMP エコー動作を設定する例を示します。 次に、IPv4 ネットワークで使用されている history buckets-kept コマンドの例を示します。
ip sla schedule 1 start-time now life forever ip sla 1 icmp-echo 172.16.161.21 history buckets-kept 25 history lives-kept 1 ! ip sla schedule 1 start-time now life forever
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 1 Router(config-tplt-icmp-ech)# parameters Router(config-icmp-ech-params)# history buckets-kept 25 Router(config-icmp-ech-params)# end Router# show ip sla auto template type ip icmp-echo 1 IP SLAs Auto Template: 1 Measure Type: icmp-echo . . . Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 5 History options: History filter: none Max number of history records kept: 25 Lives of history kept: 1 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
history filter |
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納する情報のタイプを定義します。 |
history lives-kept |
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納するライフ数を設定します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
life |
自動 IP SLA スケジューラのライフタイムの特性を指定します |
samples-of-history-kept |
履歴テーブルに保持するエントリ数(バケット単位)を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作中にホップ単位で維持する統計情報の配信数を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで history distributions-of-statistics-kept コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history distributions-of-statistics-kept size
no history distributions-of-statistics-kept
size |
ホップ単位で維持する統計情報の配信数。 有効な範囲は 1 ~ 20 です。 デフォルトは 1 です。 |
1 回の配信がホップ単位で維持されます。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-icmpjitter)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-multicast-jitter-oper)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
ビデオ コンフィギュレーション(config-ip-sla-video)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-icmp-jtr-params)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-udp-jtr-params)
このコマンドは、IP SLA 動作に関してホップごとに維持する配信数の値を、デフォルト(1)から指定した値に変更します。 配信数が指定したサイズに達すると、配信に基づく情報はそれ以上、メモリに格納されなくなります。
ほとんどの状況では、保持される統計情報の配信数や配信ごとのインターバルを変更する必要はありません。 これらのパラメータは、ネットワークの統計的モデリングを実行する場合など、配信が必要になる場合だけに変更します。 統計情報の配信間隔を設定するには、history statistics-distribution-interval コマンドを使用します。
自動 IP SLA 動作のテンプレートを設定するには、このコマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力します。
history distributions-of-statistics-kept コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
IP SLA インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)パス エコー動作の場合、配信統計情報テーブルを維持するために必要なルータのメモリ量は、次の 4 つのコマンドによって設定された値をすべて掛け合わせた値に基づきます。
ICMP パス エコー動作の配信統計情報テーブルを維持するために必要なメモリ量の計算に使用する一般的な式は次のとおりです。メモリ割り当て量 = (160 バイト) * (history distributions-of-statistics-kept size) * (hops-of-statistics-kept size) * (paths-of-statistics-kept size) * (history hours-of-statistics-kept hours)
(注) |
ルータのメモリに重大な影響を与えないようにするために、history distributions-of-statistics-kept、hops-of-statistics-kept、paths-of-statistics-kept、および history hours-of-statistics-kept の各コマンドの設定は慎重に行ってください。 |
次の例では、ICMP エコー動作において、統計情報の配信数が 5、配信間隔が 10 ms に設定されています。 この結果、1 番めの配信には 0 ~ 9 ms の統計情報、2 番めの配信には 10 ~ 19 ms の統計情報、3 番めの配信には 20 ~ 29 ms の統計情報、4 番めの配信には 30 ~ 39 ms の統計情報、5 番めの配信には 40 ms 以降の統計情報が含まれるようになります。 次に、IPv4 ネットワークで使用されている history distributions-of-statistics-kept コマンドの例を示します。
ip sla 1 icmp-echo 172.16.161.21 history distributions-of-statistics-kept 5 history statistics-distribution-interval 10 ! ip sla schedule 1 life forever start-time now
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 1 Router(config-tplt-icmp-ech)# parameters Router(config-icmp-ech-params)# history distributions-of-statistics-kept 5 Router(config-icmp-ech-params)# history statistics-distribution-interval 10 Router(config-icmp-ech-params)# end Router# show ip sla auto template type ip icmp-echo 1 IP SLAs Auto Template: 1 Measure Type: icmp-echo (control enabled) Description: . . . Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 10 Max number of distributions buckets: 5
コマンド |
説明 |
---|---|
history hours-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持する時間数を設定します。 |
history statistics-distribution-interval |
IP SLA 動作で維持する各統計情報の配信間隔を設定します。 |
hops-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持するホップ カウント(パス単位)を設定します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
paths-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持するパス数(時間単位)を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の拡張履歴収集をイネーブルにするには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで history enhanced コマンドを使用します。
history enhanced [ interval seconds ] [ buckets number-of-buckets ]
interval seconds |
(任意)各バケットの拡張履歴を収集する時間を秒単位(sec)で指定します。 有効な範囲は 1 ~ 3600 です。 デフォルトは 900 です。 |
buckets number-of-buckets |
(任意)システム メモリに保持する履歴バケットの数を指定します。 範囲は 1 ~ 100 です。 デフォルトは 100 です。 |
拡張履歴収集はディセーブルです。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-multicast-jitter-oper)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
ビデオ(config-ip-sla-video)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-udp-jtr-params)
このコマンドは、IP SLA 動作の拡張履歴をイネーブルにします。
パフォーマンス統計情報は、集められたデータを分割するバケットに格納されます。 各バケットは、指定された間隔の間に集められたデータで構成されます。 間隔が終了すると、履歴統計情報は、新しいバケットで収集されます。 バケットが指定数に達すると、動作の統計情報の収集が終了します。
デフォルトでは、IP SLA は、各動作に 2 時間の集約統計情報を保持します。 各動作サイクルからの値は、所定の 1 時間以内のすでに利用可能なデータとともに集約されます。 IP SLA の拡張履歴機能を使用すると、集約間隔を 1 時間未満にできます。
history enhanced コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
Cisco IOS Release 12.4(24)T 以前のリリースでは、IP SLA VoIP RTP 動作に対してこのコマンドを設定できますが、動作は影響を受けません。
Cisco IOS Release 12.4(24)T 以降のリリースでは、IP SLA VoIP RTP 動作に対してこのコマンドを設定できません。 VoIP RTP コンフィギュレーション モードでこのコマンドを設定しようとすると、次のメッセージが表示されます。
Router(config-ip-sla-voip-rtp)# history enhanced interval 1200 buckets 99 %enhanced-history cannot be set for this probe
自動 IP SLA 動作のテンプレートを設定するには、このコマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力します。
次の例では、インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコー動作が、標準的な拡張履歴設定を使用して設定されています。 ここでは、IPv4 ネットワークで使用されている history enhanced コマンドの例を示します。
ip sla 3 icmp-echo 172.16.1.175 history enhanced interval 900 buckets 100 ! ip sla schedule 3 start-time now life forever
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 3 Router(config-tplt-icmp-ech)# parameters Router(config-icmp-ech-params)# history enhanced interval 900 buckets 100 Router(config-icmp-ech-params)# end Router# show ip sla auto template type ip icmp-echo IP SLAs Auto Template: 3 Measure Type: icmp-echo (control enabled) . . . Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 2 Enhanced aggregation interval: 900 seconds Max number of enhanced interval buckets: 100 History options: History filter: none Max number of history records kept: 15 Lives of history kept: 0 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
show ip sla auto summary-statistics |
IP SLA 自動測定グループの現在の動作ステータスおよび統計情報を表示します。 |
show ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作のテンプレートのデフォルト値を含めて、設定を表示します。 |
show ip sla enhanced-history collection-statistics |
指定した IP SLA 動作で収集されたすべての履歴バケットのデータを表示します。各バケットのデータは個別に表示されます。 |
show ip sla enhanced-history distribution-statistics |
サマリー テーブル内に収集されたすべてのバケットの拡張履歴データを表示します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の履歴テーブルに格納する情報のタイプを定義するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで history filter コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history filter { none | all | overThreshold | failures }
no history filter { none | all | overThreshold | failures }
none |
履歴は保存されません。 これはデフォルトです。 |
all |
試行されるすべての動作が履歴テーブルに格納されます。 |
overThreshold |
しきい値を超えたパケットだけが履歴テーブルに格納されます。 |
failures |
何らかの理由により失敗したパケットだけが履歴テーブルに格納されます。 |
動作の IP SLA 履歴は格納されません。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納する内容を制御するには、history filter コマンドを使用します。 履歴テーブルに保存する履歴の量を制御するには、history lives-kept、history buckets-kept、および samples-of-history-kept の各コマンドを使用します。
history filter コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
Cisco IOS IP SLA エンジン 3.0 の自動 IP SLA の場合、自動 IP SLA 動作のテンプレートを設定するには、このコマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力する必要があります。
IP SLA 動作では、履歴の収集および統計情報のキャプチャを実行できます。 デフォルトでは、IP SLA 動作の履歴は収集されません。 履歴が有効な状態で問題が発生する場合(多数のタイムアウトが発生する場合など)は、history lives-kept コマンドを使用して履歴収集をイネーブルにします。
(注) |
履歴を収集すると、RAM の使用率が高くなります。 履歴の収集は、ネットワークに問題があると考えられる場合だけにしてください。 |
次の例では、失敗した動作パケットだけが履歴テーブルに格納されます。 ここでは、IPv4 ネットワークで使用されている history filter コマンドの例を示します。
ip sla auto template type ip icmp-echo icmp-echo 172.16.161.21 history lives-kept 1 history filter failures !
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 1 Router(config-tplt-icmp-ech)# parameters Router(config-icmp-ech-params)# history filter failures Router(config-icmp-ech-params)# end Router# show ip sla auto template type ip icmp-echo IP SLAs Auto Template: 1 Measure Type: icmp-echo . . . Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 2 History options: History filter: failures Max number of history records kept: 15 Lives of history kept: 0 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
history buckets-kept |
IP SLA 動作のライフタイム中に保持する履歴バケット数を設定します。 |
history lives-kept |
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納するライフ数を設定します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
samples-of-history-kept |
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納するエントリ数(バケット単位)を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の統計情報を保持する時間数を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで history hours-of-statistics-kept コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history hours-of-statistics-kept hours
no history hours-of-statistics-kept
hours |
統計情報をメモリに保持する時間(時間単位)。 範囲は 0 ~ 25 です。 デフォルトは 2 です。 |
統計情報は 2 時間プラットフォームのメモリに保持されます。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-icmpjitter)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-multicast-jitter-oper)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
ビデオ(config-ip-sla-video)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-icmp-jtr-params)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-udp-jtr-params)
このコマンドは、IP SLA 動作の履歴時間数の値を、デフォルト(2)から指定した値に変更します。 時間数が指定した値を超えると、統計情報テーブルがラップされ、最も古い情報が新しい情報で置き換えられます。
IP SLA インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)パス エコー動作の場合、配信統計情報テーブルを維持するために必要なルータのメモリ量は、次の 4 つのコマンドによって設定された値をすべて掛け合わせた値に基づきます。
ICMP パス エコー動作の配信統計情報テーブルを維持するために必要なメモリ量の計算に使用する一般的な式は次のとおりです。メモリ割り当て量 = (160 バイト) * (history distributions-of-statistics-kept size) * (hops-of-statistics-kept size) * (paths-of-statistics-kept size) * (history hours-of-statistics-kept hours)
(注) |
ルータのメモリに重大な影響を与えないようにするために、history distributions-of-statistics-kept、hops-of-statistics-kept、paths-of-statistics-kept、および history hours-of-statistics-kept の各コマンドの設定は慎重に行ってください。 |
history hours-of-statistics-kept コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
Cisco IOS IP SLA エンジン 3.0 の自動 IP SLA の場合、自動 IP SLA 動作のテンプレートを設定するには、このコマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力する必要があります。
次に、ICMP エコー動作の統計情報を 3 時間保持する例を示します。 ここでは、IPv4 ネットワークで使用されている history hours-of-statistics-kept コマンドの例を示します。
ip sla 2 icmp-echo 172.16.1.177 history hours-of-statistics-kept 3 ! ip sla schedule 2 life forever start-time now
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 2 Router(config-tplt-icmp-ech)# parameters Router(config-icmp-ech-params)# history hours-of-statistics-kept 3 Router(config-icmp-ech-params)# end Router# show ip sla auto template type ip icmp-echo IP SLAs Auto Template: 2 Measure Type: icmp-echo . . . Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 3 History options: History filter: none Max number of history records kept: 15 Lives of history kept: 0 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
history distributions-of-statistics-kept |
IP SLA 動作のライフタイム中に維持する統計情報の配信数(ホップ単位)を設定します。 |
history statistics-distribution-interval |
IP SLA 動作で維持する各統計情報の配信間隔を設定します。 |
hops-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持するホップ カウント(パス単位)を設定します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
paths-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持するパス数(時間単位)を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の履歴テーブルに格納するライフ数を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで history lives-kept コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history lives-kept lives
no history lives-kept
lives |
動作の履歴テーブルに格納するライフ数。 ライフ数を 0 に指定した場合は、動作の履歴が収集されません。 |
デフォルトは 0 ライフです。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
history lives-kept コマンドには次の規則が適用されます。
history lives-kept コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
自動 IP SLA 動作のテンプレートを設定するには、このコマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力します。
履歴収集をディセーブルにするには、history filter none コマンドではなく、no history lives-kept コマンドを使用します。 no history lives-kept コマンドを使用すると、IP SLA 動作が試行される前に、履歴収集がディセーブルになります。 動作が試行された後で、history filter コマンドによって履歴が含まれているかどうかがチェックされます。
次に、ICMP エコー動作の 5 ライフの履歴を保持する例を示します。 ここでは、IPv4 ネットワークで使用されている history lives-kept コマンドの例を示します。
ip sla 1 icmp-echo 172.16.1.176 history lives-kept 5 ! ip sla schedule 1 life forever start-time now
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 1 Router(config-tplt-icmp-ech)# parameters Router(config-icmp-ech-params)# history lives-kept 5 Router(config-icmp-ech-params)# end Router# show ip sla auto template type ip icmp-echo IP SLAs Auto Template: 1 Measure Type: icmp-echo . . . Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 2 History options: History filter: none Max number of history records kept: 15 Lives of history kept: 5 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
history buckets-kept |
IP SLA 動作のライフタイム中に保持する履歴バケット数を設定します。 |
history filter |
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納する情報のタイプを定義します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
samples-of-history-kept |
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納するエントリ数(バケット単位)を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作で維持する各統計情報の配信間隔を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで history statistics-distribution-interval コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
history statistics-distribution-interval milliseconds
no history statistics-distribution-interval
milliseconds |
各統計情報の配信を維持する時間(ミリ秒(ms))。 範囲は 1 ~ 100 です。 デフォルトは 20 です。 |
統計情報の配信は 20 ms 間維持されます。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-icmpjitter)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
ビデオ コンフィギュレーション(config-ip-sla-video)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-icmp-jtr-params)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-udp-jtr-params)
このコマンドは、IP SLA 動作の配信間隔の値を、デフォルト(20 ms)から指定した値に変更します。
ほとんどの状況では、保持される統計情報の配信数や配信ごとのインターバルを変更する必要はありません。 これらのパラメータは、ネットワークの統計的モデリングを実行する場合など、配信が必要になる場合だけに変更します。 維持する統計情報の配信数を設定するには、history statistics-distribution-interval コマンドを使用します。
history statistics-distribution-interval コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
自動 IP SLA 動作のテンプレートを設定するには、このコマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力します。
次の例では、IP SLA 動作において、統計情報の配信数が 5、配信間隔が 10 ms に設定されています。 この結果、1 番めの配信には 0 ~ 9 ms の統計情報、2 番めの配信には 10 ~ 19 ms の統計情報、3 番めの配信には 20 ~ 29 ms の統計情報、4 番めの配信には 30 ~ 39 ms の統計情報、5 番めの配信には 40 ms 以降の統計情報が含まれるようになります。
次に、IPv4 ネットワークで使用されている history statistics-distribution-interval コマンドの例を示します。
ip sla 1 icmp-echo 172.16.161.21 history distributions-of-statistics-kept 5 history statistics-distribution-interval 10 ! ip sla schedule 1 life forever start-time now
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 3 Router(config-tplt-icmp-ech)# parameters Router(config-icmp-ech-params)# history enhanced interval 900 buckets 100 Router(config-icmp-ech-params)# end Router# show ip sla auto template type ip udp-echo IP SLAs Auto Template: 5 Measure Type: icmp-echo . . . History options: History filter: none Max number of history records kept: 15 Lives of history kept: 0 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 10 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
history distributions-of-statistics-kept |
IP SLA 動作のライフタイム中にホップ単位で維持する統計情報の配信数を設定します。 |
history hours-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持する時間数を設定します。 |
hops-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持するホップ カウント(パス単位)を設定します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
paths-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持するパス数(時間単位)を設定します。 |
(注) |
Cisco IOS Release 12.4(4)T、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、および 12.2(33)SXI では、hours-of-statistics-kept コマンドは history hours-of-statistics-kept コマンドに置き換えられています。 詳細については、history hours-of-statistics-kept コマンドを参照してください。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の統計情報を保持する時間数を設定するには、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで hours-of-statistics-kept コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
hours-of-statistics-kept hours
no hours-of-statistics-kept
hours |
統計情報を保持する時間数。 デフォルトは 2 です。 |
2 時間
DHCP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dns)
FTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathJitter)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-sla-monitor-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-jitter)
VoIP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-voip)
リリース |
変更内容 |
---|---|
11.2 |
このコマンドが導入されました。 |
12.4(4)T |
このコマンドが、history hours-of-statistics-kept コマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、history hours-of-statistics-kept コマンドに置き換えられました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、history hours-of-statistics-kept コマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、history hours-of-statistics-kept コマンドに置き換えられました。 |
時間数が指定した値を超えると、統計情報テーブルがラップされます(つまり、最も古い情報が新しい情報で置き換えられます)。
IP SLA インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)パス エコー動作の場合、配信統計情報テーブルを維持するために必要なルータのメモリ量は、次の 4 つのコマンドによって設定された値をすべて掛け合わせた値に基づきます。
ICMP パス エコー動作の配信統計情報テーブルを維持するために必要なメモリ量の計算に使用する一般的な式は次のとおりです。メモリ割り当て量 = (160 バイト) * (distributions-of-statistics-kept size) * (hops-of-statistics-kept size) * (paths-of-statistics-kept size) * (hours-of-statistics-kept hours)
(注) |
ルータのメモリに重大な影響を与えないようにするために、distributions-of-statistics-kept、hops-of-statistics-kept、paths-of-statistics-kept、および hours-of-statistics-kept の各コマンドの設定は慎重に行ってください。 |
(注) |
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 |
次に、IP SLA ICMP パス エコー動作 2 で統計情報を 3 時間保持する例を示します。
ip sla monitor 2 type pathecho protocol ipIcmpEcho 172.16.1.177 hours-of-statistics-kept 3 ! ip sla monitor schedule 2 life forever start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
distributions-of-statistics-kept |
IP SLA 動作のライフタイム中に維持する統計情報の配信数(ホップ単位)を設定します。 |
hops-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持するホップ カウント(パス単位)を設定します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
paths-of-statistics-kept |
IP SLA 動作の統計情報を保持するパス数(時間単位)を設定します。 |
statistics-distribution-interval |
IP SLA 動作で維持する各統計情報の配信間隔を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ラベル スイッチド パス(LSP)ヘルス モニタ動作の LSP ディスカバリ グループの統計情報を保持する時間数を設定するには、自動 IP SLA マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)LSP ディスカバリ パラメータ コンフィギュレーション モードで hours-of-statistics-kept コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
hours-of-statistics-kept hours
no hours-of-statistics-kept
hours |
統計情報を保持する時間数。 デフォルトは 2 です。 |
2 時間
自動 IP SLA MPLS LSP ディスカバリ パラメータ コンフィギュレーション(config-auto-ip-sla-mpls-lpd-params)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(31)SB2 |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 |
LSP ディスカバリ グループの統計情報は 1 時間ごとに配信されます。 単一の LSP ヘルス モニタ動作の LSP ディスカバリ グループ数はきわめて多くなる場合があるため、グループの統計情報の収集は最大で 2 時間に制限されています。 number 引数をゼロに設定した場合は、LSP ディスカバリ グループの統計情報が保持されません。
IP SLA LSP ヘルス モニタ動作に対して LSP ディスカバリ オプションをイネーブルにし、自動 IP SLA MPLS LSP ディスカバリ パラメータ コンフィギュレーション モードに移行するには、path-discover コマンドを使用します。
次に、LSP ヘルス モニタを使用する動作パラメータ、予防的しきい値モニタリング、およびスケジューリング オプションを設定する例を示します。 この例では、LSP ヘルス モニタ動作 1 に対して LSP ディスカバリ オプションがイネーブルになっています。 動作 1 は、送信元のプロバイダー エッジ(PE)ルータに関連付けられたすべての VPN ルーティング/転送(VRF)インスタンスで使用中のすべてのボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)ネクスト ホップ ネイバーに対する等コスト マルチパスの IP SLA LSP ping 動作を自動的に作成するように設定されます。 LSP ディスカバリ グループの統計情報は 1 時間ごとに収集されます。
auto ip sla mpls-lsp-monitor 1 type echo ipsla-vrf-all path-discover ! maximum-sessions 2 session-timeout 60 interval 2 timeout 4 force-explicit-null hours-of-statistics-kept 1 scan-period 30 ! auto ip sla mpls-lsp-monitor schedule 1 schedule-period 60 frequency 100 start-time now ! auto ip sla mpls-lsp-monitor reaction-configuration 1 react lpd tree-trace action-type trapOnly auto ip sla mpls-lsp-monitor reaction-configuration 1 react lpd lpd-group retry 3 action-type trapOnly
コマンド |
説明 |
---|---|
auto ip sla mpls-lsp-monitor |
IP SLA LSP ヘルス モニタ動作の設定を開始し、自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション モードに移行します。 |
path-discover |
IP SLA LSP ヘルス モニタ動作に対して LSP ディスカバリ オプションをイネーブルにし、自動 IP SLA MPLS LSP ディスカバリ パラメータ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)HTTP 動作を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードで http コマンドを使用します。
http { get | raw } url [ name-server ip-address ] [ version version-number ] [ source-ip { ip-address | hostname } ] [ source-port port-number ] [ cache { enable | disable } ] [ proxy proxy-url ]
get |
HTTP GET 動作を指定します。 |
raw |
HTTP RAW 動作を指定します。 |
url |
宛先 HTTP サーバの URL。 |
name-server ip-address |
(任意)ドメイン ネーム システム(DNS)サーバの宛先 IP アドレスを指定します。 |
version version-number |
(任意)バージョン番号を指定します。 |
source-ip {ip-address | hostname} |
(任意)送信元 IP アドレスまたはホスト名を指定します。 送信元 IP アドレスまたはホスト名が指定されていない場合、IP SLA では、宛先に最も近い IP アドレスが選択されます。 |
source-port port-number |
(任意)送信元ポートの番号を指定します。 ポート番号を指定しない場合、IP SLA は利用可能なポートを選択します。 |
cache enable | disable |
(任意)キャッシュされた HTTP ページのダウンロードをイネーブルまたはディセーブルにします。 |
proxy proxy-url |
(任意)プロキシ情報または URL を指定します。 |
設定されている動作に対して IP SLA 動作タイプは設定されていません。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 type http operation コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 type http operation コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 type http operation コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 type http operation コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
15.2(3)T |
このコマンドが変更されました。 IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.7S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.7S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
IP SLA 動作の他のいずれのパラメータでも設定する前には、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
次の例では、IP SLA HTTP 動作 6 が HTTP RAW 動作として設定されています。 HTTP サーバの宛先 URL は http://www.cisco.com です。
ip sla 6 http raw http://www.cisco.com http-raw-request GET /index.html HTTP/1.0\r\n \r\n ! ip sla schedule 6 start-time now
次の例では、IP SLA HTTP 動作 7 が HTTP GET 動作として設定されています。 HTTP サーバの宛先 URL は 2001:10:10:10::3 です。
ip sla 7 http get http://2001:10:10:10::3 http-get-request GET /index.html HTTP/1.0\r\n \r\n ! ip sla schedule 7 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)動作の GET 要求のオプションを明示的に指定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで http-raw-request コマンドを使用します。
http-raw-request
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
GET 要求のオプションは指定されません。
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
HTTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-http)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(5)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
HTTP 要求のコンテンツを明示的に指定するには、http-raw-request コマンドを使用します。 HTTP バージョン 1.0 のコマンドは、http-raw-request コマンドを入力したあとで使用します。
type http operation get コマンドを使用すると、IP SLA によって HTTP 要求のコンテンツが指定されます。 IP SLA は、HTTP 要求の送信、その応答の受信、およびラウンドトリップ時間(RTT)の統計情報(返されたページのサイズなど)の報告を行います。
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なります。 動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
http-raw-request コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)および設定されている動作タイプによって異なります。 たとえば、Cisco IOS Release 12.4 が実行中で、HTTP 動作タイプが設定されている場合は、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード内の HTTP コンフィギュレーション モード(config-sla-monitor-http)で http-raw-request コマンドを入力します。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、12.2(33)SXI 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
次の例では、IP SLA 動作 6 が作成され、HTTP 動作として設定されています。 HTTP GET コマンドが明示的に指定されています。 IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なることに注意してください。
ip sla 6 http raw http://www.cisco.com http-raw-request GET /index.html HTTP/1.0\r\n \r\n ! ip sla schedule 6 start-time now
ip sla monitor 6 type http operation raw url http://www.cisco.com http-raw-request GET /index.html HTTP/1.0\r\n \r\n ! ip sla monitor schedule 6 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
http(IP SLA) |
IP SLA コンフィギュレーション モードの HTTP IP SLA 動作を設定します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
type http operation |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの HTTP IP SLA 動作を設定します。 |