この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の履歴テーブルに格納するエントリ数(バケット単位)を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで samples-of-history-kept コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
samples-of-history-kept samples
no samples-of-history-kept
samples |
履歴テーブルに格納するエントリ数(バケット単位)。 デフォルトは 16 です。 |
16 エントリ
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathEcho)
(注) |
コンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS Release および設定されている動作タイプによって異なります。 詳細については、「使用上のガイドライン」の項を参照してください。 |
リリース |
変更内容 |
---|---|
11.2 |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
IP SLA 動作では、履歴の収集および統計情報のキャプチャを実行できます。 デフォルトでは、IP SLA 動作の履歴は収集されません。 履歴を収集する場合は、動作の 1 つまたは複数の履歴エントリが各履歴バケットに格納されます。 動作タイプがインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)パス エコーの場合は、動作によって選択された宛先までのパスに沿ってホップごとにエントリが作成されます。 履歴テーブルに格納されるエントリのタイプは、filter-for-history コマンドによって制御されます。 履歴テーブルに格納されるエントリの総数は、samples-of-history-kept、buckets-of-history-kept、および lives-of-history-kept の各コマンドの組み合わせによって制御されます。
(注) |
このコマンドをサポートするのは、IP SLA ICMP パス エコー動作だけです。 |
(注) |
履歴を収集すると、RAM の使用率が高くなります。 履歴の収集は、ネットワークに問題があると考えられる場合だけにしてください。 |
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なります。 動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
samples-of-history-kept コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)および設定されている動作タイプによって異なります。 たとえば、Cisco IOS Release 12.4 が実行中で、ICMP パス エコー動作タイプが設定されている場合は、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード内の ICMP パス エコー コンフィギュレーション モード(config-sla-monitor-pathEcho)で samples-of-history-kept コマンドを入力します。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、12.2(33)SXI 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
次の例では、IP SLA ICMP パス エコー動作 1 の各ライフに対して履歴テーブルに 10 個のエントリが格納されます。 IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なることに注意してください。
ip sla 1 path-Echo 172.16.1.176 history lives-kept 3 samples-of-history-kept 10 ! ip sla schedule 1 life forever start-time now
ip sla monitor 1 type pathecho protocol ipIcmpEcho 172.16.1.176 lives-of-history-kept 3 samples-of-history-kept 10 ! ip sla monitor schedule 1 life forever start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
buckets-of-history-kept |
IP SLA 動作のライフタイム中に保持する履歴バケット数を設定します。 |
filter-for-history |
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納する情報のタイプを定義します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
lives-of-history-kept |
IP SLA 動作の履歴テーブルに格納するライフ数を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)のすべての動作または指定した動作のデフォルトをすべて含めた設定値を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip sla configuration コマンドを使用します。
show ip sla configuration [operation]
operation |
(任意)詳細を表示する IP SLA 動作の番号 |
ユーザ EXEC (>)
特権 EXEC(#)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 show ip sla monitor configuration コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 show rtr configuration コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 show ip sla monitor configuration コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SRD |
このコマンド出力は、IP SLA イーサネット動作の EVC サポートに関する情報を含めるように変更されました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 show ip sla monitor configuration コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SRE |
このコマンドが変更されました。 このコマンド出力は、IP SLA イーサネット動作のポート レベル サポートに関する情報を含めるように変更されました。 |
12.2(58)SE |
このコマンドが変更されました。 このコマンド出力は、IP SLA ビデオ動作に関する情報を含めるように変更されました。 |
15.2(2)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.2(2)T に統合されました。 |
15.1(1)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.3SG |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.3SG に統合されました。 |
15.2(3)T |
このコマンドが変更されました。 このコマンド出力は、DNS、FTP、HTTP、パス エコーおよびパス ジッター IP SLA 動作の IPv4 および IPv6 アドレスを表示するように変更されました。 |
Cisco IOS XE 3.7S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.7S に統合されました。 |
15.2(4)M |
このコマンドが変更されました。 このコマンド出力は、マルチキャスト UDP ジッター動作を表示するように変更されました。 |
15.3(1)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.3(1)S に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.8S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.8S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
ここでは、IPv4 および IPv6 ネットワークでのさまざまな IP SLA 動作に対する show ip sla configuration コマンドの出力例を示します。
IP SLA インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)のエコー動作は、IPv4 と IPv6 の両方のアドレスをサポートします。
次の例では、指定した動作が IPv4 ネットワークでの ICMP エコー動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: echo Target address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 Vrf Name: Request size (ARR data portion): 28 Verify data: No Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Number of history Lives kept: 0 Number of history Buckets kept: 15 History Filter Type: None Enhanced History:
次の例では、指定した動作が IPv6 ネットワークでの ICMP エコー動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 1 IP SLAs, Infrastructure Engine-II. Entry number: 1 Owner: Tag: Type of operation to perform: echo Target address/Source address: 2001:DB8:100::1/2001:0DB8:200::FFFE Traffic-Class parameter: 0x80 Flow-Label parameter: 0x1B669 Request size (ARR data portion): 28 Operation timeout (milliseconds): 5000 Verify data: No Vrf Name: Schedule: Operation frequency (seconds): 60 Next Scheduled Start Time: Pending trigger Group Scheduled : FALSE Randomly Scheduled : FALSE Life (seconds): 3600 Entry Ageout (seconds): never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): notInService Threshold (milliseconds): 5000
次の例では、指定した動作がハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: http Target address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 HTTP Operation: get HTTP Server Version: 1.0 URL: http://www.cisco.com Proxy: Raw String(s): Cache Control: enable Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Number of history Lives kept: 0 Number of history Buckets kept: 15 History Filter Type: None
次の例では、指定した動作が ICMP パス ジッター動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: pathJitter Target address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Packet Interval/Number of Packets: 20 ms/10 Target Only: Disabled Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 Loose Source Routing: Disabled LSR Path: Vrf Name: Request size (ARR data portion): 28 Verify data: No Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000
次の例では、指定した動作が ICMP パス エコー動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: pathEcho Target address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Packet Interval/Number of Packets: 20 ms/10 Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 Loose Source Routing: Disabled Vrf Name: LSR Path: Request size (ARR data portion): 28 Verify data: No Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic paths kept: 5 Number of statistic hops kept: 16 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Number of history Lives kept: 0 Number of history Buckets kept: 15 History Filter Type: None
次の例では、指定した動作がドメイン ネーム システム(DNS)動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: dns Target Address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Target Port/Source Port: 1111/0 Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Number of history Lives kept: 0 Number of history Buckets kept: 15 History Filter Type: None
IP SLA ユーザ データグラム プロトコル(UDP)エコー動作は、IPv4 と IPv6 の両方のアドレスをサポートします。
次の例では、指定した動作が IPv4 ネットワークでの UDP エコー動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: udpEcho Target address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Target Port/Source Port: 1111/0 Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 Data Pattern: Vrf Name: Request size (ARR data portion): 28 Verify data: No Control Packets: enabled Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Number of history Lives kept: 0 Number of history Buckets kept: 15 History Filter Type: None Enhanced History:
次の例では、指定した動作が IPv6 ネットワークでの UDP エコー動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 1 IP SLAs, Infrastructure Engine-II. Entry number: 1 Owner: Tag: Type of operation to perform: udp-echo Target address/Source address: 2001:DB8:100::1/2001:0DB8:200::FFFE Target port/Source port: 3/7 Traffic-Class parameter: 0x80 Flow-Label parameter: 0x1B669 Request size (ARR data portion): 16 Operation timeout (milliseconds): 5000 Verify data: No Data pattern: Vrf Name: Control Packets: enabled Schedule: Operation frequency (seconds): 60 Next Scheduled Start Time: Pending trigger Group Scheduled : FALSE Randomly Scheduled : FALSE Life (seconds): 3600 Entry Ageout (seconds): never
IP SLA 伝送制御プロトコル(TCP)接続動作は、IPv4 と IPv6 の両方のアドレスをサポートします。
次の例では、指定した動作が IPv4 ネットワークでの TCP 接続動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: tcpConnect Target Address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Target Port/Source Port: 1111/0 Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 Control Packets: enabled Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Number of history Lives kept: 0 Number of history Buckets kept: 15 History Filter Type: None Enhanced History:
次の例では、指定した動作が IPv6 ネットワークでの TCP 接続動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 1 IP SLAs, Infrastructure Engine-II. Entry number: 1 Owner: Tag: Type of operation to perform: tcp-connect Target address/Source address: 2001:DB8:100::1/2001:0DB8:200::FFFE Target port/Source port: 3/7 Traffic-Class parameter: 0x80 Flow-Label parameter: 0x1B669 Operation timeout (milliseconds): 60000 Control Packets: enabled Schedule: Operation frequency (seconds): 60 Next Scheduled Start Time: Pending trigger Group Scheduled : FALSE Randomly Scheduled : FALSE Life (seconds): 3600 Entry Ageout (seconds): never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): notInService Threshold (milliseconds): 5000 Distribution Statistics:
次の例では、指定した動作がダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: dhcp Target Address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Operation timeout (milliseconds): 5000 Dhcp option: Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Number of history Lives kept: 0 Number of history Buckets kept: 15 History Filter Type: None
次の例では、指定した動作がファイル転送プロトコル(FTP)動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: ftp Source address: 0.0.0.0 FTP URL: ftp://ipsla:ipsla@172.19.192.109/test.txt Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Number of history Lives kept: 0 Number of history Buckets kept: 15 History Filter Type: None
IP SLA ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッター接続動作は、IPv4 と IPv6 の両方のアドレスをサポートします。
次の例では、指定した動作が IPv4 ネットワークでの UDP ジッター動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 3 Entry number: 3 Owner: Tag: Type of operation: jitter Target Address/Source address: 1.1.1.1/0.0.0.0 Target Port/Source Port: 1111/0 Packet Interval/Number of Packets: 20 ms/10 Operation timeout (milliseconds): 5000 Type Of Service parameters: 0x0 Vrf Name: Request size (ARR data portion): 28 Verify data: No Control Packets: enabled Schedule: Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Group Scheduled: False Operation frequency (seconds): 60 Life/Entry Ageout (seconds): Forever/never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): Active Threshold (ms): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 5 Statistic distribution interval (milliseconds): 10 Enhanced History:
次の例では、指定した動作が IPv6 ネットワークでの UDP ジッター動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 1 IP SLAs, Infrastructure Engine-II. Entry number: 1 Owner: Tag: Type of operation to perform: udp-jitter Target address/Source address: 2001:DB8:100::1/2001:0DB8:200::FFFE Target port/Source port: 3/7 Traffic-Class parameter: 0x0 Flow-Label parameter: 0x0 Request size (ARR data portion): 32 Operation timeout (milliseconds): 5000 Packet Interval (milliseconds)/Number of packets: 30/15 Verify data: No Vrf Name: Control Packets: enabled Schedule: Operation frequency (seconds): 60 Next Scheduled Start Time: Pending trigger Group Scheduled : FALSE Randomly Scheduled : FALSE Life (seconds): 3600 Entry Ageout (seconds): never
次の例では、指定した動作がマルチキャスト UDP ジッター動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。 出力には、この動作のエンドポイントのリストから取得された、マルチキャスト UDP ジッター動作に関連付けられたレスポンダのリストが含まれます。 各マルチキャスト レスポンダには、マルチキャスト動作によってレスポンダ用に生成された、対応する動作 ID(oper-id)があります。
R1# show ip sla config 10 IP SLAs Infrastructure Engine-III Entry number: 10 Owner: Tag: Operation timeout (milliseconds): 5000 Type of operation to perform: udp-jitter Target address/Source address: 239.1.1.1/3000 !<---multicast address Target port/Source port: 2460/0 Type Of Service parameter: 0x0 Request size (ARR data portion): 32 Packet Interval (milliseconds)/Number of packets: 20/10 Verify data: No Vrf Name: Control Packets: enabled Schedule: Operation frequency (seconds): 60 (not considered if randomly scheduled) Next Scheduled Start Time: Pending trigger Group Scheduled : FALSE Randomly Scheduled : FALSE Life (seconds): 3600 Entry Ageout (seconds): never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): notInService Threshold (milliseconds): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 1 Statistic distribution interval (milliseconds): 20 Enhanced History: sno oper-id dest-ip-addr !<---responders in endpoint list 1 728338 1.2.3.4 2 728339 1.2.3.5 3 2138021658 3.3.3.3
IP SLA ビデオ動作は、IPv4 アドレスだけをサポートします。
次の例では、指定した動作がビデオ動作であるときの show ip sla configuration コマンドの出力を示します。
Router# show ip sla configuration 600 IP SLAs Infrastructure Engine-III Entry number: 600 Owner: Tag: Operation timeout (milliseconds): 5000 Type of operation to perform: video Video profile name: TELEPRESENCE Target address/Source address: 192.168.2.1/192.168.2.2 Target port/Source port: 1/1 Vrf Name: Control Packets: enabled Schedule: Operation frequency (seconds): 60 (not considered if randomly scheduled) Next Scheduled Start Time: Pending trigger Group Scheduled : FALSE Randomly Scheduled : FALSE Life (seconds): 3600 Entry Ageout (seconds): never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): notInService Threshold (milliseconds): 5000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 1 Statistic distribution interval (milliseconds): 20 Enhanced History:
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)のグループ スケジュールの詳細を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip sla group schedule コマンドを使用します。
show ip sla group schedule [group-operation-number]
group-operation-number |
(任意)表示する IP SLA グループ動作の番号 |
ユーザ EXEC 特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 show ip sla monitor group schedule コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 show rtr group schedule コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 show ip sla monitor group schedule コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 show ip sla monitor group schedule コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
15.1(1)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.3SG |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.3SG に統合されました。 |
次に、グループの(複数の)スケジューリングに関する情報を表示する show ip sla group schedule コマンドの出力例を示します。 例の最後の行では、IP SLA 動作に複数のスケジュールがあることが示されています(TRUE)。
Router# show ip sla group schedule Multi-Scheduling Configuration: Group Entry Number: 1 Probes to be scheduled: 2,3,4,9-30,89 Schedule period :60 Group operation frequency: 30 Multi-scheduled: TRUE
次に、グループの(複数の)スケジューリングに関する情報を表示する show ip sla group schedule コマンドの出力例を示します。frequency の値はスケジュール期間の値と同じ、life の値は 3600 秒、ageout の値は never(無期限)です。
Router# show ip sla group schedule Group Entry Number: 1 Probes to be scheduled: 3,4,6-10 Total number of probes: 7 Schedule period: 20 Group operation frequency: Equals schedule period Status of entry (SNMP RowStatus): Active Next Scheduled Start Time: Start Time already passed Life (seconds): 3600 Entry Ageout (seconds): never
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明します。
フィールド |
説明 |
---|---|
Group Entry Number |
IP SLA の複数動作のスケジューリングに対して指定されている動作グループ番号。 |
Probes to be scheduled |
動作グループ 1 で指定されている動作番号。 |
Scheduled period |
IP SLA のグループがスケジューリングされる時間(秒単位)。 |
Group operation frequency |
各動作が開始される周期。 |
Multi-scheduled |
値 TRUE は、グループ スケジューリングがアクティブであることを示します。 |
コマンド |
説明 |
---|---|
show ip sla configuration |
IP SLA 動作の設定の詳細を表示します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)のすべての動作または指定した動作に対して設定されている予防的しきい値モニタリングの設定を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip sla reaction-configuration コマンドを使用します。
show ip sla reaction-configuration [operation-number]
operation-number |
(任意)応答設定の特性を表示する動作の番号 |
すべての IP SLA 動作に対して設定されている予防的しきい値モニタリングの設定を表示します。
ユーザ EXEC 特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 show ip sla monitor reaction-configuration コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 show rtr reaction-configuration コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 show ip sla monitor reaction-configuration コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 show ip sla monitor reaction-configuration コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
IP SLA 動作の予防的しきい値モニタリングのパラメータを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip sla reaction-configuration コマンドを使用します。
次の例では、1 つの IP SLA 動作に対して複数の監視対象要素([Reaction] の値で示されています)を設定しています。
Router# show ip sla reaction-configuration Entry Number: 1 Reaction: RTT Threshold type: Never Rising (milliseconds): 5000 Falling (milliseconds): 3000 Threshold Count: 5 Threshold Count2: 5 Action Type: None Reaction: jitterDSAvg Threshold type: average Rising (milliseconds): 5 Falling (milliseconds): 3 Threshold Count: 5 Threshold Count2: 5 Action Type: triggerOnly Reaction: jitterDSAvg Threshold type: immediate Rising (milliseconds): 5 Falling (milliseconds): 3 Threshold Count: 5 Threshold Count2: 5 Action Type: trapOnly Reaction: PacketLossSD Threshold type: immediate Rising (milliseconds): 5 Threshold Falling (milliseconds): 3 Threshold Count: 5 Threshold Count2: 5 Action Type: trapOnly
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明しています。
フィールド |
説明 |
---|---|
Reaction |
指定した IP SLA 動作に設定されている監視対象要素。 ip sla reaction-configuration コマンドの react{connectionLoss | jitterAvg | jitterDSAvg | jitterSDAvg | mos | PacketLossDS | PacketLossSD | rtt | timeout | verifyError} 構文に対応します。 |
Threshold type |
設定されているしきい値のタイプ。 ip sla reaction-configuration コマンドの threshold-type {never | immediate | consecutive | xofy | average} 構文に対応します。 |
Rising (milliseconds) |
upper-threshold の値。 ip sla reaction-configuration コマンドの threshold-value upper-threshold lower-threshold 構文に対応します。 |
Falling (milliseconds) |
lower-threshold の値。 ip sla reaction-configuration コマンドの threshold-value upper-threshold lower-threshold 構文に対応します。 |
Threshold Count |
xofy しきい値タイプの x-value、または average しきい値タイプの number-of-measurements の値。 |
Threshold Count2 |
xofy しきい値タイプの y-value。 |
Action Type |
違反条件が満たされたときに実行する応答。 ip sla reaction-configuration コマンドの action-type {none | trapOnly | triggerOnly | trapAndTrigger} 構文に対応します。 |
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla reaction-configuration |
IP SLA の動作の予防的しきい値モニタリングのパラメータを設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)のすべての動作または指定した動作の応答トリガー情報を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip sla reaction-trigger コマンドを使用します。
show ip sla reaction-trigger [operation-number]
operation-number |
(任意)表示する IP SLA 動作の番号。 |
ユーザ EXEC 特権 EXEC
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 show ip sla monitor reaction-trigger コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 show rtr reaction-trigger コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 show ip sla monitor reaction-trigger コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 show ip sla monitor reaction-trigger コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
ip sla reaction-configuration グローバル コンフィギュレーション コマンドでの定義に従ってトリガーされるターゲット動作の設定ステータスおよび動作状態を表示するには、show ip sla reaction-trigger コマンドを使用します。
次に、show ip sla reaction-trigger コマンドの出力例を示します。
Router# show ip sla reaction-trigger 1 Reaction Table Entry Number: 1 Target Entry Number: 2 Status of Entry (SNMP RowStatus): active Operational State: pending
コマンド |
説明 |
---|---|
show ip sla configuration |
IP SLA のすべての動作または指定した動作のすべてのデフォルトなどの設定値を表示します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)のすべての動作または指定した動作の現在の動作ステータスおよび統計情報を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip sla statistics コマンドを使用します。
show ip sla statistics [operation-number] [details]
operation-number |
(任意)動作ステータスおよび統計情報を表示する動作の番号。
|
||
details |
(任意)動作ステータスおよび統計情報をより詳細に表示します。 |
稼働しているすべての IP SLA 動作の出力を表示します。
ユーザ EXEC (>)
特権 EXEC(#)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 show ip sla monitor statistics コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 show rtr operational-state コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 show ip sla monitor statistics コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 show ip sla monitor statistics コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(58)SE |
このコマンドが変更されました。 このコマンド出力は、IP SLA ビデオ動作に関する情報を含めるように変更されました。 |
15.2(2)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.2(2)T に統合されました。 |
15.1(1)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.3SG |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.3SG に統合されました。 |
15.2(4)M |
このコマンドが変更されました。 このコマンド出力は、マルチキャスト UDP ジッター動作に関する情報を含めるように変更されました。 |
15.3(1)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.3(1)S に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.8S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.8S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
動作の残りの継続時間、動作がアクティブかどうか、完了時刻など、IP SLA 動作の現在の状態を表示するには、show ip sla statistics コマンドを使用します。 出力には、最後の(最近完了した)動作に対して返されたモニタリング データも含まれます。
エンドポイント リストを指定したマルチキャスト UDP ジッター動作の場合:マルチキャスト UDP ジッター動作に関連付けられている宛先レスポンダごとに、動作 ID(oper-id)が生成されます。 基本マルチキャスト動作に対して show ip sla configuration コマンドを使用すると、生成されたこの動作 ID が動作全体のサマリー統計情報の一部として表示されます。
特定の動作 ID を表示すると、該当する 1 つのレスポンダの詳細を表示できます。
次に、show ip sla statistics コマンドの出力例を示します。
Router# show ip sla statistics Current Operational State
Entry Number: 3
Modification Time: *22:15:43.000 UTC Sun Feb 11 2001
Diagnostics Text:
Last Time this Entry was Reset: Never
Number of Octets in use by this Entry: 1332
Number of Operations Attempted: 2
Current Seconds Left in Life: 3511
Operational State of Entry: active
Latest Completion Time (milliseconds): 544
Latest Operation Start Time: *22:16:43.000 UTC Sun Feb 11 2001
Latest Oper Sense: ok
Latest Sense Description: 200 OK
Total RTT: 544
DNS RTT: 12
TCP Connection RTT: 28
HTTP Transaction RTT: 504
HTTP Message Size: 9707
次に示す show ip sla statistics コマンドの出力例では、指定した動作は UDP ジッター(コーデック)動作です。 表示されている値は、最後の IP SLA 動作の値を示します。
Router# show ip sla statistics Current Operational State
Entry number: 10
Modification time: 12:57:45.690 UTC Sun Oct 26 2003
Number of operations attempted: 3
Number of operations skipped: 0
Current seconds left in Life: 3570
Operational state of entry: Active
Last time this entry was reset: Never
Connection loss occurred: FALSE
Timeout occurred: FALSE
Over thresholds occurred: FALSE
Latest RTT (milliseconds): 19
Latest operation start time: 12:57:45.723 Sun Oct 26 2003
Latest operation return code: OK
Voice Scores:
ICPIF: 20 MOS Score: 3.20
RTT Values:
NumOfRTT: 10 RTTAvg: 19 RTTMin: 19 RTTMax: 20
RTTSum: 191 RTTSum2: 3649
Packet Loss Values:
PacketLossSD: 0 PacketLossDS: 0
PacketOutOfSequence: 0 PacketMIA: 0 PacketLateArrival: 0
InternalError: 0 Busies: 0
Jitter Values:
NumOfJitterSamples: 9
MinOfPositivesSD: 0 MaxOfPositivesSD: 0
NumOfPositivesSD: 0 SumOfPositivesSD: 0 Sum2PositivesSD: 0
MinOfNegativesSD: 0 MaxOfNegativesSD: 0
NumOfNegativesSD: 0 SumOfNegativesSD: 0 Sum2NegativesSD: 0
MinOfPositivesDS: 1 MaxOfPositivesDS: 1
NumOfPositivesDS: 1 SumOfPositivesDS: 1 Sum2PositivesDS: 1
MinOfNegativesDS: 1 MaxOfNegativesDS: 1
NumOfNegativesDS: 1 SumOfNegativesDS: 1 Sum2NegativesDS: 1
Interarrival jitterout: 0 Interarrival jitterin: 0
One Way Values:
NumOfOW: 0
OWMinSD: 0 OWMaxSD: 0 OWSumSD: 0 OWSum2SD: 0
OWMinDS: 0 OWMaxDS: 0 OWSumDS: 0 OWSum2DS: 0
次に示す show ip sla statistics detail コマンドの出力例では、指定した動作は IP SLA メトロ イーサネット 3.0(ITU-T Y.1731)遅延動作(3)です。 表示されている値は、最後の動作の値を示します。
Router# show ip sla statistics 3 details IPSLA operation id: 3 Delay Statistics for Y1731 Operation 3 Type of operation: Y1731 Delay Measurement Latest operation start time: *02:12:49.772 PST Thu Jul 1 2010 Latest operation return code: OK Distribution Statistics: Interval Start time: *02:12:49.772 PST Thu Jul 1 2010 End time: *00:00:00.000 PST Mon Jan 1 1900 Number of measurements initiated: 31 Number of measurements completed: 31 Flag: OK Delay: Max/Avg/Min TwoWay: 2014/637/0 Time of occurrence TwoWay: Max - *02:13:11.210 PST Thu Jul 1 2010/Min - *02:17:51.339 PST Thu Jul 1 2010 Bucket TwoWay: Bucket Range: 0 - < 5000 microseconds Total observations: 22 Bucket Range: 5000 - < 10000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 10000 - < 15000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 15000 - < 20000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 20000 - < 25000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 25000 - < 30000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 30000 - < 35000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 35000 - < 40000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 40000 - < 45000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 45000 - < 4294967295 microseconds Total observations: 0 Delay Variance: Max/Avg TwoWay positive: 0/0 Time of occurrence TwoWay positive: Max - *00:00:00.000 PST Mon Jan 1 1900 Max/Avg TwoWay negative: 0/0 Time of occurrence TwoWay negative: Max - *00:00:00.000 PST Mon Jan 1 1900 Bucket TwoWay positive: Bucket Range: 0 - < 5000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 5000 - < 10000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 10000 - < 15000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 15000 - < 20000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 20000 - < 25000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 25000 - < 30000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 30000 - < 35000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 35000 - < 40000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 40000 - < 45000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 45000 - < 4294967295 microseconds Total observations: 0 Bucket TwoWay negative: Bucket Range: 0 - < 5000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 5000 - < 10000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 10000 - < 15000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 15000 - < 20000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 20000 - < 25000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 25000 - < 30000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 30000 - < 35000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 35000 - < 40000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 40000 - < 45000 microseconds Total observations: 0 Bucket Range: 45000 - < 4294967295 microseconds Total observations: 0 Bucket TwoWay negative:
次に示す show ip sla statistics コマンドの出力例では、指定した動作がマルチキャスト UDP ジッター動作であり、マルチキャスト UDP ジッター動作に関連付けられたエンドポイントのリストに各マルチキャスト レスポンダの統計情報が含まれています。
Router# show ip sla statistics 100 Operation id: 22 mcast-ip-address/port: 239.1.1.1/3000 Latest operation start time: 18:32:36 PST Thu Aug 4 2011 Number of successes: 11 Number of failures: 0 Operation time to live: 2965 sec status DSCP delay jitter loss OK 000 1/2/5 1/2/3 0/0/0 Multicast responder statistics: Seq# oper-id responder-ip status delay jitter loss 1 728338 1.2.3.4 OK 1/2/5 1/2/3 0 2 728339 1.2.3.5 NO_RESPONSE 1/2/5 1/2/3 0 3 728340 1.2.3.6 OK 1/2/5 1/2/3 0 4 728343 1.2.3.7 ERROR 1/2/5 1/2/3 0
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明しています。
コマンド |
説明 |
---|---|
show ip sla configuration |
IP SLA のすべての動作または指定した動作のすべてのデフォルトなどの設定値を表示します。 |
IP サービス レベル契約(SLA)動作のサマリー統計情報を表示するには、特権 EXEC モードで show ip sla summary コマンドを使用します。
show ip sla summary [ destination { ip-address | hostname } ]
destination |
(任意)宛先アドレスに基づいた統計情報を表示します。 |
destination-ip-address |
宛先デバイスの IP アドレスを指定します。 |
destination-hostname |
宛先デバイスのホスト名。 |
特権 EXEC(#)
リリース |
変更内容 |
---|---|
15.2(3)T |
このコマンドが導入されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.7S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.7S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
このコマンドは、マルチキャスト動作のサマリー統計情報、および複数動作が同じ宛先 IP アドレスまたはホスト名で構成されたユニキャスト用のサマリー統計情報を表示します。
Device# show ip sla summary ID Type Destination Stats(ms) ReturnCode LastRun --- ---- ----------- ------- ---------- ------- 100 icmp-jitter 192.0.2.2 100 OK 22:49:53 PST Tue May 3 2011 101 udp-jitter 192.0.2.3 100 OK 22:49:53 PST Tue May 3 2011 102 tcp-connect 192.0.2.4 - NoConnection 22:49:53 PST Tue May 3 2011
Device# show ip sla summary destination 192.0.2.2 ID Type Destination State Stats(ms) ReturnCode LastRun --- ---- ----------- ----- ------- ---------- ------- 100 icmp-jitter 192.0.2.2 Active 100 OK 22:49:53 PST Tue May 3 2011 101 udp-jitter 192.0.2.2 Active 100 OK 22:49:53 PST Tue May 3 2011 102 tcp-connect 192.0.2.2 Active - NoConnection 22:49:53 PST Tue May 3 2011 103 video 1232:232 Active 100 OK 22:49:53 PST Tue May 3 2011 ::222 104 video 1232:232 Active 100 OK 22:49:53 PST Tue May 3 2011 ::222
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明しています。
フィールド |
説明 |
---|---|
ID |
IP SLA 動作 ID。 |
Destination |
リストされた動作の宛先デバイスの IP アドレスまたはホスト名。 |
Stats |
ラウンドトリップ時間(ミリ秒)。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作のユーザ指定 ID を作成するには、IP SLA コンフィギュレーション モード、自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション モード、または IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで tag(IP SLA)コマンドを使用します。 動作からタグを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
tag text
no tag
text |
動作が属するグループの名前。0 ~ 16 文字の ASCII 文字で指定します。 |
タグ識別子は指定されていません。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-icmpjitter)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-multicast-jitter-oper)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
ビデオ(config_ip_sla_video)VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
MPLS パラメータ コンフィギュレーション(config-auto-ip-sla-mpls-params)
イーサネット パラメータ コンフィギュレーション(config-ip-sla-ethernet-params)
DHCP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dns)
FTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathJitter)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-sla-monitor-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-jitter)
VoIP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-voip)
リリース |
変更内容 |
---|---|
11.2 |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
イーサネット エコー、イーサネット ジッター、およびイーサネット パラメータの各コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
12.2(33)SRC |
VCCV コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2(33)SB |
次のコンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.4(20)T |
このコマンドが変更されました。 イーサネット エコー、イーサネット ジッター、およびイーサネット パラメータの各コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 |
12.2(58)SE |
このコマンドが変更されました。 IP SLA コンフィギュレーション モードのビデオ コンフィギュレーション サブモードのサポートが追加されました。 |
15.2(2)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.2(2)T に統合されました。 |
15.1(1)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.3SG |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.3SG に統合されました。 |
15.2(4)M |
このコマンドが変更されました。 マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
15.3(1)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.3(1)S に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.8S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.8S に統合されました。 |
動作タグは、通常、グループ内の動作を論理的にリンクするために使用します。
タグを使用すると、自動化をサポートできます(たとえば、2 つの異なるルータ上での、同じターゲットに対する 2 つの異なるエコー動作に同じタグを使用することで、これらの動作を自動化できます)。
tag(IP SLA)コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作が設定されている場合の IPv6 ネットワークでもサポートされます。
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリースによって異なります(「Cisco IOS Release に基づいて IP SLA 動作の設定を開始するために使用するコマンド」の表を参照)。 IP SLA ラベル スイッチド パス(LSP)ヘルス モニタ動作を設定する場合は、Cisco IOS リリースに依存する情報については、「Cisco IOS Release に基づいて IP SLA LSP ヘルス モニタ動作の設定を開始するために使用するコマンド」の表を参照してください。 IP SLA 動作の他のいずれのパラメータでも設定する前には、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
tag(IP SLA)コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS Release および設定されている動作タイプによって異なります。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、12.2(33)SXI、12.2(58)SE 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(6)T、12.0(32)SY、12.2(31)SB2、12.2(33)SRB、12.2(33)SXH 以降のリリース |
auto ip sla mpls-lsp-monitor |
自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション |
次に、IP SLA ICMP エコー動作に testoperation というラベルをタグ付けする例を示します。
次に、IPv4 ネットワークにおいて IP SLA コンフィギュレーション モード内の ICMP エコー コンフィギュレーション モードで使用されている tag(IP SLA)コマンドの例を示します。
ip sla 1 icmp-echo 172.16.1.176 tag testoperation ! ip sla schedule 1 life forever start-time now
次に、IPv4 ネットワークにおいて IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード内の ICMP エコー コンフィギュレーション モードで使用されている tag(IP SLA)コマンドの例を示します。
ip sla monitor 1 type echo protocol ipIcmpEcho 172.16.1.176 tag testoperation ! ip sla monitor schedule 1 life forever start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
auto ip sla mpls-lsp-monitor |
IP SLA LSP ヘルス モニタ動作の設定を開始し、自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)伝送制御プロトコル(TCP)接続動作を定義するには、IP SLA コンフィギュレーション モードで tcp-connect コマンドを使用します。
tcp-connect { destination-ip-address | destination-hostname } destination-port [ source-ip { ip-address | hostname } source-port port-number ] [ control { enable | disable } ]
destination-ip-address | destination-hostname |
宛先 IPv4 または IPv6 アドレスあるいはホスト名。 |
destination-port |
|
source-ip {ip-address | hostname} |
(任意)送信元 IPv4 または IPv6 アドレスあるいはホスト名を指定します。 送信元 IP アドレスまたはホスト名が指定されていない場合、IP SLA では、宛先に最も近い IP アドレスが選択されます。 |
source-port port-number |
(任意)送信元ポートの番号を指定します。 ポート番号を指定しない場合、IP SLA は利用可能なポートを選択します。 |
control enable | disable |
(任意)動作パケットを送信する前に IP SLA Responder に制御メッセージを送信する IP SLA 制御プロトコルをイネーブルまたはディセーブルにします。 デフォルトでは、IP SLA 制御メッセージが宛先デバイスに送信され、IP SLA Responder との接続が確立します。 |
設定する動作番号には、IP SLA 動作タイプは関連付けられません。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 type tcpConnect dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 type tcpConnect dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SRC |
IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 type tcpConnect dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.4(20)T |
IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 type tcpConnect dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
15.2(3)T |
このコマンドが変更されました。 ポート番号を指定しない場合、destination-port 変数の値はレスポンダで選択されます。 |
TCP 接続動作は、ターゲット デバイスへの接続に要する時間を調べるために使用します。 この動作は、仮想回線の可用性またはアプリケーションの可用性をテストするために使用でき、Telnet または HTTP の接続時間をテストするのに役立ちます。
ターゲットが Cisco ルータである場合、destination-port 変数を使用して指定された任意のポート番号への TCP 接続が IP SLA によって確立されます。 宛先が Cisco 以外の IP ホストである場合、既知のターゲット ポート番号を指定する必要があります(FTP の場合は 21、Telnet の場合は 23、HTTP サーバの場合は 80 など)。
Cisco IOS Release 15.2(3)T 以降のリリースでは、destination-port 変数を使用して宛先ポート番号を指定しない場合、レスポンダがターゲット デバイスのポート番号を選択し、送信側にそのポート番号が送信されて動作中に使用されます。
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
TCP 接続動作を設定する前に、ターゲット ルータで IP SLA Responder をイネーブルにする必要があります。
ネイティブに UDP または TCP 接続サービスを提供しない Cisco ルータがターゲット デバイスの場合には、制御プロトコルが必要です。 動作パケットをターゲット ルータに送信する前に、IP SLA は制御メッセージを IP SLA Responder に送信して宛先ポートをイネーブルにします。 このコマンドで control disable キーワードの組み合わせを使用して制御をディセーブルにする場合は、宛先デバイスで ip sla responder tcp-connect ipaddress コマンドを使用して Cisco IOS IP SLA Responder の送信元 IP アドレスを定義する必要があります。
IP SLA TCP 接続動作は、IPv4 および IPv6 両方のアドレスをサポートします。
次に、宛先 IP アドレス 172.16.1.175 と宛先ポート 2400 を使用して、IP SLA 動作 11 を TCP 接続動作として設定する例を示します。
ip sla 11 tcp-connect 172.16.1.175 2400 ! ip sla schedule 11 start-time now life forever
次に、宛先 IPv6 アドレス 2001:0DB8:200::FFFE と宛先ポート 2400 を使用して、IP SLA 動作 12 を TCP 接続動作として設定する例を示します。
ip sla 12 tcp-connect 2001:0DB8:200::FFFE ! ip sla schedule 12 start-time now life forever
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla responder tcp-connect ipaddress |
指定の IP アドレスおよびポートで、IP SLA Responder 機能を永続的にイネーブルにします。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作で作成されたネットワーク モニタリング統計情報の計算に使用する上限しきい値を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モード、自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション モード、IP SLA 自動イーサネット コンフィギュレーション モード、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード、または IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで threshold コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
threshold milliseconds
no threshold
milliseconds |
上昇しきい値が宣言されるまでに必要な時間の長さ(ミリ秒(ms)単位)。 範囲は 0 ~ 60000 です。 デフォルトは 5000 です。 |
デフォルトは 5000 ms です。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-icmpjitter)ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
MPLS パラメータ コンフィギュレーション(config-auto-ip-sla-mpls-params)
イーサネット パラメータ コンフィギュレーション(config-ip-sla-ethernet-params)
DHCP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dhcp)DLSw コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dlsw)DNS コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dns)FTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-ftp)HTTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-http)ICMP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-echo)ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathEcho)ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathJitter)TCP 接続コンフィギュレーション(config-sla-monitor-tcp)UDP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-udp)UDP ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-jitter)VoIP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-voip)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)UDP ジッター コンフィギュレーション(config-udp-jtr-params)
リリース |
変更内容 |
---|---|
11.2 |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
イーサネット エコー、イーサネット ジッター、およびイーサネット パラメータの各コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
12.2(33)SRC |
VCCV コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2(33)SB |
次のコンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.4(20)T |
イーサネット エコー、イーサネット ジッター、およびイーサネット パラメータの各コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2(33)SXI |
イーサネット エコー、イーサネット ジッター、およびイーサネット パラメータの各コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
15.1(1)T |
このコマンドが変更されました。 IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
このコマンドには、timeout コマンドに指定された値を超えて指定することはできません。
このコマンドで設定したしきい値は、Cisco IOS IP SLA 動作によって作成されるネットワーク モニタリング統計情報の計算だけに使用されます。 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)トラップ通知の生成には使用されません。 IP SLA SNMP トラップ通知の生成に使用されるしきい値を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip sla reaction-configuration コマンドを使用します。 Cisco IOS IP SLA エンジン 3.0 の自動 IP SLA の場合、IP SLA SNMP トラップ通知を生成するためのしきい値を設定するには、react コマンドを使用します。
IP SLA ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッター動作の場合、threshold(IP SLA)コマンドでは、平均ジッターの計算に使用される上限しきい値が設定されます。 それ以外のすべての IP SLA 動作の場合、threshold(IP SLA)コマンドでは、ラウンドトリップ時間(RTT)の測定に使用される上限しきい値が設定されます。 IP SLA では、平均ジッターまたは RTT の測定値が指定されたしきい値を超過した回数が計算されます。
frequency(IP SLA)、timeout(IP SLA)、および threshold(IP SLA)の各コマンドを設定する前に、次のガイドラインについて検討してください。 IP SLA UDP ジッター動作の場合は、次のガイドラインに従うことを推奨します。
ここで、N = (num-packets number-of-packets ) * (interval interpacket-interval ) です。 Cisco IOS IP SLA エンジン 3.0 を実行している場合、N を定義する値を設定するには、num-packets コマンドと interval(params)コマンドを使用します。 それ以外の場合、num-packets number-of-packets および interval interpacket-interval の値を設定するには、udp-jitter コマンドを使用します。
その他すべての IP SLA 動作については、次の設定に関するガイドラインに従うことを推奨します。
(frequency seconds ) > (timeout milliseconds ) > (threshold milliseconds )
threshold(IP SLA)コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリースによって異なります(「Cisco IOS Release に基づいて IP SLA 動作の設定を開始するために使用するコマンド」の表を参照)。 IP SLA ラベル スイッチド パス(LSP)ヘルス モニタ動作を設定する場合、Cisco IOS リリースに依存する情報については、「Cisco IOS Release に基づいて IP SLA LSP ヘルス モニタ動作の設定を開始するために使用するコマンド」の表を参照してください。 IP SLA 動作の他のいずれのパラメータでも設定する前には、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
threshold コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS Release および設定されている動作タイプによって異なります。
Cisco IOS IP SLA エンジン 3.0 を実行している場合は、threshold コマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力する必要があります。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、12.2(33)SXI 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
15.1(1)T |
ip sla auto template |
IP SLA テンプレート コンフィギュレーション |
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(6)T、12.0(32)SY、12.2(31)SB2、12.2(33)SRB、12.2(33)SXH 以降のリリース |
auto ip sla mpls-lsp-monitor |
自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション |
次に、IP SLA ICMP エコー動作のしきい値を 2500 に設定する例を示します。
ip sla 1 icmp-echo 172.16.1.176 threshold 2500 ! ip sla schedule 1 start-time now
ip sla monitor 1 type echo protocol ipIcmpEcho 172.16.1.176 threshold 2500 ! ip sla monitor schedule 1 start-time now
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 1 Router(config-tplt-icmp-ech)# parameters Router(config-icmp-ech-params)# timeout 2500 Router(config-icmp-ech-params)# threshold 2500 Router(config-icmp-ech-params)# end Router# 00:02:26: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router# show ip sla auto template type ip udp-echo IP SLAs Auto Template: 1 Measure Type: udp-echo (control enabled) Description: . . . Operation Parameters: Request Data Size: 16 Verify Data: false Timeout: 2500 Threshold: 2500 Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 2 History options: History filter: none Max number of history records kept: 15 Lives of history kept: 0 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
auto ip sla mpls-lsp-monitor |
IP SLA LSP ヘルス モニタ動作の設定を開始し、自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor reaction-configuration |
IP SLA の動作の予防的しきい値モニタリングのパラメータを設定します。 |
ip sla reaction-configuration |
IP SLA の動作の予防的しきい値モニタリングのパラメータを設定します。 |
react |
自動 IP SLA 動作のテンプレートの応答と予防的しきい値モニタリング パラメータを設定します |
timeout |
IP SLA 動作がその要求パケットからの応答を待機する時間を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作が要求パケットからの応答を待機する時間を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モード、自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション モード、IP SLA 自動イーサネット コンフィギュレーション モード、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード、または IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで timeout(IP SLA)コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timeout milliseconds
no timeout
milliseconds |
要求パケットから応答を受信するまで動作が待機する時間の長さ(ミリ秒(ms)単位)。 範囲は 0 ~ 604800000 です。 milliseconds 引数には、パケットの最大のラウンドトリップ時間(RTT)と IP SLA 動作の処理時間の合計に基づく値を指定することを推奨します。 |
デフォルトのタイムアウト値は、設定している IP SLA 動作のタイプによって異なります。
DHCP コンフィギュレーション(config-ip-sla-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-ip-sla-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
イーサネット エコー(config-ip-sla-ethernet-echo)
イーサネット ジッター(config-ip-sla-ethernet-jitter)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-icmpjitter)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-multicast-jitter-oper)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
VCCV コンフィギュレーション(config-sla-vccv)
VoIP コンフィギュレーション(config-ip-sla-voip)
MPLS パラメータ コンフィギュレーション(config-auto-ip-sla-mpls-params)
イーサネット パラメータ コンフィギュレーション(config-ip-sla-ethernet-params)
DHCP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dhcp)
DLSw コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dlsw)
DNS コンフィギュレーション(config-sla-monitor-dns)
FTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathJitter)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-sla-monitor-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-jitter)
VoIP コンフィギュレーション(config-sla-monitor-voip)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-icmp-jtr-params)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tcp-conn-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-udp-jtr-params)
リリース |
変更内容 |
---|---|
11.2 |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
イーサネット エコー、イーサネット ジッター、およびイーサネット パラメータの各コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
12.2(33)SRC |
VCCV コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2(33)SB |
次のコンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.4(20)T |
イーサネット エコー、イーサネット ジッター、およびイーサネット パラメータの各コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2(33)SXI |
イーサネット エコー、イーサネット ジッター、およびイーサネット パラメータの各コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
15.1(1)T |
このコマンドが変更されました。 IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
15.2(4)M |
このコマンドが変更されました。 マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
15.3(1)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.3(1)S に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.8S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.8S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
milliseconds 引数には、パケットの最大のラウンドトリップ時間(RTT)と IP SLA 動作の処理時間の合計に基づく値を指定することを推奨します。
動作が要求パケットからの応答を受信するまで待機する時間を設定するには、timeout(IP SLA)コマンドを使用します。SLA 動作が再起動する頻度を設定するには、frequency(IP SLA)コマンドを使用します。 timeout(IP SLA)コマンドには、frequency(IP SLA)コマンドに指定した値よりも大きな値は指定できません。
frequency(IP SLA)、timeout(IP SLA)、および threshold(IP SLA)の各コマンドを設定する前に、次のガイドラインについて検討してください。 IP SLA ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッター動作の場合は、次のガイドラインに従うことを推奨します。
ここで、N = (num-packets number-of-packets ) * (interval interpacket-interval ) です。 Cisco IOS IP SLA エンジン 3.0 を実行している場合、N を定義する値を設定するには、num-packets コマンドと interval(params)コマンドを使用します。 それ以外の場合、num-packets number-of-packets および interval interpacket-interval の値を設定するには、udp-jitter コマンドを使用します。
その他すべての IP SLA 動作については、次の設定に関するガイドラインに従うことを推奨します。
(frequency seconds ) > (timeout milliseconds ) > (threshold milliseconds )
timeout(IP SLA)コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリースによって異なります(「Cisco IOS Release に基づいて IP SLA 動作の設定を開始するために使用するコマンド」の表を参照)。 IP SLA ラベル スイッチド パス(LSP)ヘルス モニタ動作を設定する場合は、Cisco IOS リリースに依存する情報については、「Cisco IOS Release に基づいて IP SLA LSP ヘルス モニタ動作の設定を開始するために使用するコマンド」の表を参照してください。 IP SLA 動作の他のいずれのパラメータでも設定する前には、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
timeout コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS Release および設定されている動作タイプによって異なります。
Cisco IOS IP SLA エンジン 3.0 を実行している場合は、timeout コマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力する必要があります。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、12.2(33)SXI 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
15.1(1)T |
ip sla auto template |
IP SLA テンプレート コンフィギュレーション |
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(6)T、12.0(32)SY、12.2(31)SB2、12.2(33)SRB、12.2(33)SXH 以降のリリース |
auto ip sla mpls-lsp-monitor |
自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション |
次に、IP SLA 動作 1 のタイムアウト値を 2500 ms に設定する例を示します。
ip sla 1 icmp-echo 172.16.1.176 timeout 2500 ! ip sla schedule 1 start-time now
ip sla monitor 1 type echo protocol ipIcmpEcho 172.16.1.176 timeout 2500 ! ip sla monitor schedule 1 start-time now
Router(config)#ip sla auto template type ip icmp-echo 1 Router(config-tplt-icmp-ech)#parameters Router(config-icmp-ech-params)#timeout 2500 Router(config-icmp-ech-params)#end Router# 00:02:26: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router# show ip sla auto template type ip udp-echo IP SLAs Auto Template: 1 Measure Type: udp-echo (control enabled) Description: . . . Operation Parameters: Request Data Size: 16 Verify Data: false Timeout: 2500 Threshold: 5000 Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 2 History options: History filter: none Max number of history records kept: 15 Lives of history kept: 0 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
auto ip sla mpls-lsp-monitor |
IP SLA LSP ヘルス モニタ動作の設定を開始し、自動 IP SLA MPLS コンフィギュレーション モードに移行します。 |
frequency |
IP SLA 動作が再起動する頻度を設定します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ビデオ動作が要求パケットに対する応答を待機する時間を設定するには、IP SLA ビデオ コンフィギュレーション モードで timeout コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timeout milliseconds
no timeout milliseconds
milliseconds |
要求パケットから応答を受信するまで動作が待機する時間の長さ(ミリ秒(ms)単位)。 範囲は 0 ~ 604800000 です。 デフォルト値は 5000 です。 |
IP SLA ビデオ動作が要求パケットに対する応答を 5000 ms 待機します。
IP SLA ビデオ コンフィギュレーション(config-ip-sla-video)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(58)SE |
このコマンドが導入されました。 |
15.2(2)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.2(2)T に統合されました。 |
15.1(1)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.3SG |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.3SG に統合されました。 |
このコマンドは、IP SLA ビデオ動作のビデオ プロファイルのタイムアウト値をデフォルト(5000 ms)から指定した値に変更します。
タイムアウト値は frequency(IP SLA ビデオ)コマンドの値よりも小さく、threshold(IP SLA ビデオ)コマンドの値よりも大きくする必要があります。 次のガイドラインは、ビデオ プロファイルの頻度、タイムアウトとしきい値設定を設定する場合に推奨されます。
(frequency seconds) > (timeout milliseconds) > (threshold milliseconds)
timeout(IP SLA ビデオ)コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。
すべての Cisco IOS IP SLA 動作または指定した動作のデフォルトをすべて含めて設定値を表示するには、show ip sla configuration コマンドを使用します。
次に、IP SLA ビデオ動作を 45 秒でタイムアウトするように設定する例を示します。
Router(config-term)# ip sla 10 Router(config-ip-sla)# video 192.168.2.10 555 source-ip 192.168.2.17 source-port 24 profile iptv Router(config-ip-sla-video)# duration 40 Router(config-ip-sla-video)# frequency 90 Router(config-ip-sla-video)# timeout 45000 Router(config-ip-sla-video)# threshold 40000 Router(config-ip-sla-video)# end Router# 4d23h: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
Router# show ip sla configuration 10 IP SLAs Infrastructure Engine-III Entry number: 10 Owner: Tag: Operation timeout (milliseconds): 45000 Type of operation to perform: video Video profile name: IPTV Target address/Source address: 192.168.2.10/192.168.2.17 Target port/Source port: 555/24 Vrf Name: Control Packets: enabled Schedule: Operation frequency (seconds): 90 (not considered if randomly scheduled) Next Scheduled Start Time: Pending trigger Group Scheduled : FALSE Randomly Scheduled : FALSE Life (seconds): 3600 Entry Ageout (seconds): never Recurring (Starting Everyday): FALSE Status of entry (SNMP RowStatus): notInService Threshold (milliseconds): 40000 Distribution Statistics: Number of statistic hours kept: 2 Number of statistic distribution buckets kept: 1 Statistic distribution interval (milliseconds): 20 Enhanced History:
コマンド |
説明 |
---|---|
duration(IP SLA ビデオ) |
IP SLA ビデオ動作に対してプラットフォームが支援するビデオ トラフィックが生成される時間を設定します。 |
frequency(IP SLA ビデオ) |
IP SLA ビデオ動作を繰り返す間隔を設定します。 |
show ip sla configuration |
IP SLA のすべての動作または指定した動作のデフォルトを含めた設定値を表示します。 |
threshold(IP SLA ビデオ) |
IP SLA ビデオ動作によって作成されるネットワーク モニタリング統計情報を計算するための上限しきい値を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作の IPv6 ヘッダーのトラフィック クラス フィールドを定義するには、IP SLA コンフィギュレーション モードまたは IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで traffic-class(IP SLA)コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
traffic-class number
no traffic-class
number |
IPv6 ヘッダーのトラフィック クラス フィールドの値。 値の範囲は 0 ~ 255(16 進の FF)です。 16 進表記であることを示すには、この値の前に「0x」を付けます。 デフォルトは 0 です。 |
デフォルトのトラフィック クラス値は 0 です。
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
(注) |
コンフィギュレーション モードは、設定されている動作タイプによって異なります。 |
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(33)SRC |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 |
12.4(20)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。 |
トラフィック クラス値は、IPv6 パケット ヘッダーの 8 ビットのフィールドに格納され、IPv6 トラフィック クラスを指定します。 このフィールドは、tos(IP SLA)コマンドを使用して IPv4 パケット ヘッダーに設定される IPv4 タイプ オブ サービス(ToS)フィールドに似ています。ただし、2 つのフィールドでは異なるコードが使用されます。
(注) |
traffic-class コマンドは、IPv6 ネットワークでのみサポートされます。 IPv4 ネットワークで Cisco IOS IP SLA 動作の IPv4 ヘッダーに ToS バイトを定義するには、tos(IP SLA)コマンドを使用します。 |
動作のトラフィック クラス値が定義されている場合は、IP SLA Responder が受信するトラフィック クラス値が反映されます。
すべての Cisco IOS IP SLA 動作または指定した動作のトラフィック クラス値を表示するには、show ip sla configuration コマンドを使用します。
次の IPv6 ネットワークの例では、IP SLA 動作 1 が、宛先 IPv6 アドレスが 2001:DB8:100::1 のインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコー動作として設定されています。 IPv6 ヘッダーのトラフィック クラス フィールドの値は、0x80 に設定されています。
ip sla 1 icmp-echo 2001:DB8:100::1 traffic-class 0x80 ! ip sla schedule 1 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
show ip sla configuration |
すべての Cisco IOS IP SLA 動作または指定した動作の設定値を、すべてのデフォルト値を含めて表示します。 |
tos(IP SLA) |
IPv4 ネットワークで Cisco IP SLA 動作の IPv4 ヘッダーに ToS 値を定義します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ユーザ データグラム プロトコル(UDP)エコー動作を定義するには、IP SLA コンフィギュレーション モードで udp-echo コマンドを使用します。
udp-echo { destination-ip-address | destination-hostname } destination-port [ source-ip { ip-address | hostname } source-port port-number ] [ control { enable | disable } ]
destination-ip-address | destination-hostname |
動作の宛先 IPv4 または IPv6 アドレスあるいはホスト名。 |
destination-port |
|
source-ip {ip-address | hostname} |
(任意)送信元 IPv4 または IPv6 アドレスあるいはホスト名を指定します。 送信元 IP アドレスまたはホスト名が指定されていない場合、IP SLA では、宛先に最も近い IP アドレスが選択されます。 |
source-port port-number |
(任意)送信元ポートの番号を指定します。 ポート番号が指定されていない場合は、IP SLA によって使用可能な UDP ポートが選択されます。 |
control enable | disable |
(任意)動作パケットを送信する前に IP SLA Responder に制御メッセージを送信する IP SLA 制御プロトコルをイネーブルまたはディセーブルにします。 デフォルトでは、IP SLA 制御メッセージが宛先デバイスに送信され、IP SLA Responder との接続が確立します。 |
設定する動作番号には、IP SLA 動作タイプは関連付けられません。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 type udpEcho dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 type udpEcho dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SRC |
IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 type udpEcho dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.4(20)T |
IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 type udpEcho dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
15.2(3)T |
このコマンドが変更されました。 ポート番号を指定しない場合、destination-port 変数の値はレスポンダで選択されます。 |
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
Cisco IOS Release 15.2(3)T 以降のリリースでは、destination-port 変数を使用して宛先ポート番号を指定しない場合、レスポンダがターゲット デバイスのポート番号を選択し、送信側にそのポート番号が送信されて動作中に使用されます。
IP SLA UDP エコー動作は、IPv4 および IPv6 両方のアドレスをサポートします。
ネイティブに UDP または TCP 接続サービスを提供しない Cisco ルータがターゲット デバイスの場合には、制御プロトコルが必要です。 control disable キーワードの組み合わせを使用して制御をディセーブルにする場合は、宛先デバイスで ip sla responder udp-echo ipaddress コマンドを使用して Cisco IOS IP SLA Responder の送信元 IP アドレスを定義する必要があります。
次に、宛先 IPv4 アドレス 172.16.1.175 と宛先ポート番号 2400 を使用して、IP SLA 動作 12 を UDP エコー動作として設定する例を示します。
ip sla 12 udp-echo 172.16.1.175 2400 ! ip sla schedule 12 start-time now life forever
次に、宛先 IPv6 アドレス 2001:DB8:100::1 と宛先ポート番号 2400 を使用して、IP SLA 動作 13 を UDP エコー動作として設定する例を示します。
ip sla 13 udp-echo 2001:DB8:100::1 2400 ! ip sla schedule 13 start-time now life forever
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla responder udp-echo ipaddress |
指定の IP アドレスおよびポートで、IP SLA Responder 機能を永続的にイネーブルにします。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッター動作または IP SLA マルチキャスト UDP ジッター動作を設定し、UDP ジッターまたはマルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション モードを開始するには、IP SLA コンフィギュレーション モードで udp-jitter コマンドを使用します。
udp-jitter { destination-ip-address | destination-hostname } destination-port [ endpoint-list [endpoint-list] ] [ssm] [ source-ip { ip-address | hostname } ] [ source-port port-number ] [ control { enable | disable } ] [ num-packets number-of-packets ] [ interval interpacket-interval ]
destination-ip-address | destination-hostname |
|
||
destination-port |
|
||
endpint-list endpoint-list |
(任意)マルチキャスト UDP ジッター動作の場合は必須。 マルチキャスト UDP ジッター動作に対してエンドポイントのリストの一意な ID を指定します。 |
||
ssm |
(任意)マルチキャスト UDP ジッター動作の場合のみ。 送信元 IP アドレスが送信元に固有のマルチキャスト アドレスであることを指定します。
|
||
source-ip {ip-address | hostname} |
(任意)送信元 IPv4 または IPv6 アドレスあるいはホスト名を指定します。 送信元 IP アドレスまたはホスト名が指定されていない場合、IP SLA では、宛先に最も近い IP アドレスが選択されます。
|
||
source-port port-number |
(任意)送信元ポートの番号を指定します。 ポート番号を指定しない場合、IP SLA は利用可能なポートを選択します。 |
||
control { enable | disable} |
(任意)IP SLA Responder への IP SLA 制御メッセージの送信をイネーブルまたはディセーブルにします。 デフォルトでは、IP SLA 制御メッセージが宛先デバイスに送信され、IP SLA Responder との接続が確立します。
|
||
num-packets number-of-packets |
(任意)パケット数を指定します。 デフォルトは 10 です。 |
||
interval interpacket-interval |
(任意)パケット間の間隔をミリ秒単位で指定します。 デフォルトは 20 です。 |
設定されている動作に対して IP SLA 動作タイプは設定されていません。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 type jitter dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 type jitter dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SRC |
IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 type jitter dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.4(20)T |
IPv6 アドレスのサポートが追加されました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 type jitter dest-ipaddr コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
15.2(3)T |
このコマンドが変更されました。 ポート番号を指定しない場合、destination-port 変数のデフォルトポート番号はレスポンダで選択されます。 |
15.2(4)M |
このコマンドが変更されました。 マルチキャスト UDP ジッター動作に対するサポートが追加されました。 endpoint-list 引数およびオプションの ssm キーワードは、マルチキャスト UDP ジッター動作用だけに追加されました。 |
15.3(1)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.3(1)S に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.8S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.8S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
このコマンドは、IP SLA UDP Plus 動作を設定し、UDP ジッター コンフィギュレーション モードに移行します。 UDP Plus 動作は、UDP エコー動作のスーパーセットです。 UDP Plus 動作では、UDP ラウンドトリップ時間に加えて、方向ごとのパケット損失とジッターが測定されます。 ジッターとは、パケット間の遅延のばらつきです。 ジッター統計情報は、Voice over IP(VoIP)ネットワークでトラフィックを分析する場合に役立ちます。
destination-ip-address 引数に IP マルチキャスト アドレスを指定したこのコマンドは、IP SLA マルチキャスト UDP ジッター動作を設定し、マルチキャスト UDP ジッター動作のコンフィギュレーション モードを開始します。 endpoint-list endpoint-list キーワードおよび引数は、設定されたマルチキャスト UDP ジッター動作で使用されるマルチキャスト レスポンダのエンドポイントのリストを識別します。 マルチキャスト レスポンダのリストを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip sla endpoint-list コマンドを使用します。
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
UDP ジッター動作を設定する前に、ターゲット ルータで IP SLA Responder をイネーブルにする必要があります。 動作パケットをターゲット ルータに送信する前に、IP SLA は制御メッセージを IP SLA Responder に送信して宛先ポートをイネーブルにします。 ネイティブに UDP または TCP 接続サービスを提供しない Cisco ルータがターゲット デバイスの場合には、制御プロトコルが必要です。 このコマンドで control disable キーワードの組み合わせを使用して制御をディセーブルにする場合は、宛先デバイスで ip sla responder udp-echo ipaddress コマンドを使用して Cisco IOS IP SLA Responder の送信元 IP アドレスを定義する必要があります。
マルチキャスト UDP ジッター動作の場合:制御がマルチキャスト UDP ジッター動作に対して常にイネーブルになるため、control キーワードは、マルチキャスト UDP ジッター動作に対してサポートされません。
IP SLA UDP ジッター動作のデフォルトの要求パケット データ サイズは 32 バイトです。 この値を変更するには、request-data-size コマンドを使用します。
Cisco IOS Release 15.2(3)T 以降のリリースでは、destination-port 変数を使用して宛先ポート番号を指定しない場合、レスポンダから送信側にデフォルト ポート番号(10000)が送信されて、動作中に使用されます。
IP SLA UDP ジッター、およびマルチキャスト UDP ジッター動作は、IPv4 と IPv6 の両方のアドレスをサポートします。
IP SLA VoIP UDP ジッター(コーデック)動作
udp-jitter コマンドのコマンド構文でコーデックを指定した場合、標準の設定オプションがコーデック固有のキーワードと引数に置き換えられます。 コーデック固有のコマンド構文は、udp-jitter コマンドの標準実装のコマンド構文とは別に文書化されています。 コーデック固有のコマンド構文の詳細については、udp-jitter(コーデック)コマンドのマニュアルを参照してください。
次に、宛先 IPv4 アドレス 172.30.125.15、宛先ポート番号 2000、パケット数 20、およびパケット間間隔 20 ms を使用して、動作 6 を UDP ジッター動作として設定する例を示します。
ip sla 6 udp-jitter 172.30.125.15 2000 num-packets 20 interval 20 ! ip sla schedule 6 start-time now
次に、宛先 IPv6 アドレス 2001:0DB8:200::FFFE、宛先ポート番号 2000、パケット数 20、およびパケット間間隔 20 ms を使用して、動作 7 を UDP ジッター動作として設定する例を示します。
ip sla 7 udp-jitter 2001:0DB8:200::FFFE 2000 num-packets 20 interval 20 ! ip sla schedule 7 start-time now
次に、マルチキャスト UDP ジッター動作を設定する例を示します。 宛先デバイスの IP アドレスがマルチキャスト アドレスであることに注意してください。
ip sla 2 udp-jitter 239.1.1.1 5000 mcast source-ip 10.10.10.106 source-port 7012 num-packets 50 interval 25 ! ip sla schedule 2 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
control(IP SLA) |
制御メッセージのパラメータを設定します。 |
ip sla endpoint-list |
名前を IP SLA エンドポイントのリストに割り当て、IP SLA エンドポイント リスト コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla responder udp-echo ipaddress |
指定の IP アドレスおよびポートで、IP SLA Responder 機能を永続的にイネーブルにします。 |
request-data-size |
IP SLA 動作の要求パケットのペイロード サイズを設定します。 |
udp-jitter(コーデック) |
VoIP スコアを返す IP SLA UDP ジッター動作を設定します。 |
Voice over IP(VoIP)スコアを返す Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッター動作を設定するには、IP SLA コンフィギュレーション モードで udp-jitter コマンドを使用します。
udp-jitter { destination-ip-address | destination-hostname } destination-port codec codec-type [ codec-numpackets number-of-packets ] [ codec-size number-of-bytes ] [ codec-interval milliseconds ] [ advantage-factor value ] [ source-ip { ip-address | hostname } ] [ source-port port-number ] [ control { enable | disable } ]
destination-ip-address | destination-hostname |
|
||
destination-port |
宛先ポート番号を指定します。 UDP ジッター(コーデック)動作の場合、ポート番号は 16384 ~ 32766 または 49152 ~ 65534 の範囲の偶数である必要があります。 |
||
codec codec-type |
Calculated Planning Impairment Factor(ICPIF)値および平均オピニオン評点(MOS)値の形式での推定音声品質スコアの生成をイネーブルにします。 コーデック タイプは、VoIP 伝送に使用している符号化アルゴリズムと一致する必要があります。 使用可能な codec-type キーワードは次のとおりです。
コーデック タイプを設定すると、このコマンドの各変数(codec-numpackets、codec-size、および codec-interval)のデフォルト値が設定されます。 詳細については、以降の「デフォルトの UDP ジッター動作パラメータ(コーデック タイプ別)」の表を参照してください。 |
||
codec-numpackets number-of-packets |
(任意)各動作で送信されるパケット数を指定します。 値の範囲は 1 ~ 60000 です。 デフォルト値は 1000 です。 |
||
codec-size number-of-bytes |
(任意)送信される各パケットのバイト数を指定します (ペイロード サイズまたは要求サイズと呼ばれることもあります)。値の範囲は 16 ~ 1500 です。 デフォルトはコーデックによって異なります(以降の「デフォルトの UDP ジッター動作パラメータ(コーデック タイプ別)」の表を参照)。 |
||
codec-interval milliseconds |
動作に使用される各パケットの間隔(遅延)をミリ秒(ms)単位で指定します。 値の範囲は 1 ~ 60000 です。 デフォルトは 20 です。 |
||
advantage-factor value |
ICPIF 計算に使用する期待係数を指定します。 この値が測定された障害値から差し引かれ、最終的な ICPIF 値(および対応する MOS 値)が算出されます。 推奨値については、「使用上のガイドライン」の項を参照してください。 指定できる範囲は 0 ~ 20 です。 デフォルトは 0 です。 |
||
ssm |
(任意)マルチキャスト UDP ジッター動作の場合のみ。 送信元 IP アドレスが送信元に固有のマルチキャスト アドレスであることを指定します。
|
||
source-ip {ip-address | hostname} |
(任意)送信元 IPv4 または IPv6 アドレスあるいはホスト名を指定します。 送信元 IP アドレスまたはホスト名が指定されていない場合、IP SLA では、宛先に最も近い IP アドレスが選択されます。
|
||
control {enable | disable} |
(任意)IP SLA Responder への IP SLA 制御メッセージの送信をイネーブルまたはディセーブルにします。 デフォルトでは、IP SLA 制御メッセージが宛先デバイスに送信され、IP SLA Responder との接続が確立します。
|
設定する動作番号には、IP SLA 動作タイプは関連付けられません。
IP SLA コンフィギュレーション(config-ip-sla)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.4(4)T |
このコマンドが導入されました。 type jitter dest-ipaddr(コーデック)コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.0(32)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(32)SY に統合されました。 |
12.2(33)SRB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。 type jitter dest-ipaddr(コーデック)コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。 type jitter dest-ipaddr(コーデック)コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
12.2(33)SXI |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI に統合されました。 type jitter dest-ipaddr(コーデック)コマンドが、このコマンドに置き換えられました。 |
15.2(4)M |
このコマンドが変更されました。 VoIP 用のマルチキャスト UDP ジッター動作に対するサポートが追加されました。 ssm キーワードは、マルチキャスト UDP ジッター動作だけに対して追加されました。 |
15.3(1)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.3(1)S に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.8S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.8S に統合されました。 |
udp-jitter コマンドのコマンド構文でコーデックを指定した場合、標準の設定オプションがコーデック固有のキーワードと引数に置き換えられます。 コーデック固有のコマンド構文は、udp-jitter コマンドの標準実装のコマンド構文とは別に文書化されています。 標準実装のコマンド構文の詳細については、udp-jitter コマンドのマニュアルを参照してください。
UDP ジッター(コーデック)動作を設定する前に、ターゲット ルータで IP SLA Responder をイネーブルにする必要があります。 動作パケットをターゲット ルータに送信する前に、IP SLA は制御メッセージを IP SLA Responder に送信して宛先ポートをイネーブルにします。
動作の他のパラメータを設定する前に、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。 既存の IP SLA 動作の動作タイプを変更するには、最初に IP SLA 動作を削除し(no ip sla グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用)、新しい動作タイプで動作を再設定する必要があります。
endpoint-list 引数は、設定されたマルチキャスト UDP ジッター動作で使用されるマルチキャスト レスポンダのエンドポイントのリストを識別します。 マルチキャスト レスポンダのリストを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip sla endpoint-list コマンドを使用します。
IP SLA VoIP UDP ジッター(コーデック)統計情報
IP SLA UDP ジッター動作は、指定された頻度 f で、指定された送信元ルータから指定されたターゲット ルータに、サイズ s の n 個の UDP パケットを t ミリ秒間隔で送信して統計情報を計算します。
MOS スコアと ICPIF スコアを生成するには、UDP ジッター動作を設定するときに、接続に使用するコーデック タイプを指定します。 動作に設定したコーデック タイプに基づいて、パケット数(n)、各ペイロードのサイズ(s)、パケット間間隔(t)、および動作の頻度(f)がデフォルト値に自動設定されます。 (固有の詳細については、「デフォルトの UDP ジッター動作パラメータ(コーデック タイプ別)」の表を参照)。ただし、必要な場合は、udp-jitter(コーデック)コマンドの構文でこれらのパラメータを手動で設定することもできます。
次の表に、コーデックによる動作に設定されるデフォルト パラメータを示します。
コーデック |
デフォルトのパケット数(n)[codec- numpackets] |
パケット ペイロード(s) [codec-size]1 |
デフォルトのパケット間間隔(t) [codec-interval] |
動作の頻度(f) |
---|---|---|---|---|
G.711 mu-law(g711ulaw) |
1000 |
160 バイト |
20 ms |
60 秒に 1 回 |
G.711 a-law(g711alaw) |
1000 |
160 バイト |
20 ms |
60 秒に 1 回 |
G.729A(g729a) |
1000 |
20 バイト |
20 ms |
60 秒に 1 回 |
たとえば、g711ulaw コーデックの特性を使用する UDP ジッター動作を設定した場合、動作はデフォルトで 1 分に 1 回(f)送信されます。 各動作は 1000 パケット(n)で構成され、各パケットは 160 バイト(プラス 12 ヘッダー バイト)の合成データ(s)を含み、20 ms 間隔(t)で送信されます。
advantage-factor value キーワードおよび引数を使用して、アクセス アドバンテージ係数(期待係数とも呼ばれる)を指定できます。次の表は ITU-T 勧告 G.113 を改良したもので、アドバンテージ係数の暫定最大値のセットを、提供されるサービスごとに定義しています。
通信サービス |
アドバンテージ/期待係数の最大値(A): |
---|---|
通常の有線通信(陸線) |
0 |
建物内のモビリティ(セルラー接続) |
5 |
地域内または車内のモビリティ |
10 |
到達困難な場所へのアクセス(マルチホップ衛星接続を介したアクセスなど) |
20 |
これらの値は推奨値に過ぎません。 意味のあるものにするには、アドバンテージ/期待係数(A)と特定のアプリケーションで選択した係数値を、採用する任意のプランニング モデルで一貫して使用する必要があります。 ただし、上の表の値は、A の絶対的な上限と見なす必要があります。 IP SLA UDP ジッター動作のデフォルトのアドバンテージ/期待係数は常に 0 です。
次に、宛先 IP アドレス 209.165.200.225 と宛先ポート番号 3000 を使用して、IP SLA 動作 10 を UDP ジッター(コーデック)動作として設定する例を示します。 この動作は、G.711 a-law コーデックの特性を使用するように設定されています。つまり、この動作は 1000 パケットで構成され、各パケットは 172 バイト(160 プラス 12 ヘッダー バイト)で、20 ms 間隔で送信されます。 アドバンテージ係数と動作頻度には、デフォルト値が使用されます。
ip sla 10 udp-jitter 209.165.200.225 3000 codec g711alaw ! ip sla schedule 10 start-time now
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla endpoint-list |
名前を IP SLA エンドポイントのリストに割り当て、IP SLA エンドポイント リスト コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
udp-jitter |
IP SLA UDP ジッター動作を設定します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作で各応答パケットのデータ破損をチェックするには、IP SLA コンフィギュレーション モード、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード、または IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで verify-data(IP SLA)コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
verify-data
no verify-data
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
データの破損はチェックされません。
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-multicast-jitter-oper)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathJitter)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-jitter)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-icmp-ech-params)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-udp-ech-params)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-udp-jtr-params)
リリース |
変更内容 |
---|---|
11.2 |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
15.1(1)T |
このコマンドが変更されました。 IP SLA テンプレート パラメータ コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
15.2(4)M |
このコマンドが変更されました。 マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
15.3(1)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.3(1)S に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.8S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.8S に統合されました。 |
15.1(2)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(2)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.4SG |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.4SG に統合されました。 |
verify-data(IP SLA)コマンドは、データ破損が問題になる可能性がある場合にだけ使用してください。 通常の動作中にこの機能をイネーブルにしないでください。不要なネットワーク オーバーヘッドが発生する可能性があります。
verify-data コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定しているときに、このコマンドを使用することもできます。
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なります。 IP SLA 動作の他のいずれのパラメータでも設定する前には、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
verify-data(IP SLA)コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)および設定されている動作タイプによって異なります。
Cisco IOS IP SLA エンジン 3.0 を実行している場合は、verify-data コマンドを使用する前に、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードで parameters コマンドを入力する必要があります。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
15.1(1)T |
ip sla auto template |
IP SLA テンプレート コンフィギュレーション |
次に、データ破損の各応答パケットを確認するために、IP SLA ICMP エコー動作を設定する例を示します。 IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なることに注意してください。
ip sla 5 icmp-echo 172.16.1.174 verify-data ! ip sla schedule 5 start-time now life forever
ip sla monitor 5 type echo protocol ipIcmpEcho 172.16.1.174 verify-data ! ip sla monitor schedule 5 start-time now life forever
Router(config)#ip sla auto template type ip icmp-echo 5 Router(config-tplt-icmp-ech)#parameters Router(config-icmp-ech-params)#verify-dat a Router(config-icmp-ech-params)#end Router# 00:02:26: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router# show ip sla auto template type ip icmp-echo 5 IP SLAs Auto Template: 5 Measure Type: icmp-echo Description: . . . Operation Parameters: Request Data Size: 28 Verify Data: true Timeout: 5000 Threshold: 5000 Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 2 History options: History filter: none Max number of history records kept: 15 Lives of history kept: 0 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
自動 IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |
Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)動作を使用して、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)内のモニタリングを許可するには、IP SLA コンフィギュレーション モード、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モード、または IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードの適切なサブモードで vrf コマンドを使用します。
vrf vrf-name
vrf-name |
VPN ルーティング/転送(VRF)名。 |
IP SLA 動作には、MPLS VPN パラメータは設定されません。
DNS コンフィギュレーション(config-ip-sla-dns)
FTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-ftp)
HTTP コンフィギュレーション(config-ip-sla-http)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-echo)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-icmpjitter)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-pathJitter)
マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-multicast-jitter-oper)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-ip-sla-tcp)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-ip-sla-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-ip-sla-jitter)
ビデオ コンフィギュレーション(config-ip-sla-video)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-echo)
ICMP パス エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathEcho)
ICMP パス ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-pathJitter)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-sla-monitor-udp)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-sla-monitor-jitter)
ICMP エコー コンフィギュレーション(config-tplt-icmp-ech)
ICMP ジッター コンフィギュレーション(config-tplt-icmp-ech)
TCP 接続コンフィギュレーション(config-tplt-tcp-conn)
UDP エコー コンフィギュレーション(config-tplt-udp-ech)
UDP ジッター コンフィギュレーション(config-tplt-udp-ech)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(2)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(11)T |
SAA Engine II で構文が vrfName から vrf に変更されました。 |
12.0(26)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(26)S に統合されました。 このコマンドが ICMP パス ジッター動作でもサポートされました。 |
12.3(2)T |
このコマンドが ICMP パス ジッター動作でサポートされました。 |
12.2(20)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(20)S に統合されました。 このコマンドが ICMP パス ジッター動作でもサポートされました。 |
12.2(27)SBC |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(27)SBC に統合されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
12.4(20)T |
このコマンドが IP SLA DNS、FTP、HTTP、および TCP 接続動作でサポートされました。 |
15.1(1)T |
このコマンドが変更されました。 IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
12.2(58)SE |
このコマンドが変更されました。 IP SLA ビデオ コンフィギュレーション モードのサポートが追加されました。 |
15.2(2)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.2(2)T に統合されました。 |
15.1(1)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SG に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.3SG |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.3SG に統合されました。 |
15.1(1)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SY に統合されました。 |
15.2(4)M |
このコマンドが変更されました。 マルチキャスト UDP ジッター コンフィギュレーション モードが追加されました。 |
15.3(1)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.3(1)S に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.8S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 3.8S に統合されました。 |
このコマンドは、設定された動作の VPN を識別します。
VPN トンネル経由の応答時間を測定する必要がある場合のみ、このコマンドを使用します。
ICMP パス ジッター動作で vrf コマンドを使用する場合は、送信元 IP アドレスまたはホスト名を指定する必要があります。
vrf(IP SLA)コマンドは、IPv4 ネットワークでサポートされます。 このコマンドは、IPv6 アドレスをサポートする IP SLA 動作を設定するために IPv6 ネットワークでもサポートされます。
Cisco IOS Release ごとの IP SLA 動作の設定
IP SLA 動作の設定を開始するために使用する Cisco IOS コマンドは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)によって異なります。 IP SLA 動作の他のいずれのパラメータでも設定する前には、IP SLA 動作のタイプ(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)ジッターまたはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)エコーなど)を設定する必要があります。
vrf(IP SLA)コマンドのコンフィギュレーション モードは、実行中の Cisco IOS リリース(下表を参照)および設定されている動作タイプによって異なります。
Cisco IOS リリース |
グローバル コンフィギュレーション コマンド |
開始されるコマンド モード |
---|---|---|
12.4(4)T、12.0(32)SY、12.2(33)SRB、12.2(33)SB、12.2(58)SE 以降のリリース |
ip sla |
IP SLA コンフィギュレーション |
12.3(14)T、12.4、12.4(2)T、12.2(31)SB2、または 12.2(33)SXH |
ip sla monitor |
IP SLA モニタ コンフィギュレーション |
15.1(1)T |
ip sla auto template |
IP SLA テンプレート コンフィギュレーション |
次の例は、MPLS VPN の IP SLA 動作を設定する例を示します。 これらの例は、2 つのエンドポイント間の既存の VPN トンネルでテスト トラフィックを送信する方法を示しています。
ip sla 1 icmp-echo 10.1.1.1 vrf vpn1 ! ip sla schedule 1 start now
ip sla monitor 1 type echo protocol ipIcmpEcho 10.1.1.1 vrf vpn1 ! ip sla monitor schedule 1 start now
Router(config)# ip sla auto template type ip icmp-echo 1 Router(config-tplt-icmp-ech)# source-ip 10.1.1.1 Router(config-tplt-icmp-ech)# vrf vpn1 Router(config-icmp-ech-params)# end Router# 00:02:26: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router# show ip sla auto template type ip icmp-echo 1 IP SLAs Auto Template: 1 Measure Type: icmp-echo Description: IP options: Source IP: 10.1.1.1 VRF: vpn1 TOS: 0x0 Operation Parameters: Number of Packets: 10 Inter packet interval: 20 Timeout: 5000 Threshold: 5000 Statistics Aggregation option: Hours of statistics kept: 2 Statistics Distributions options: Distributions characteristics: RTT Distributions bucket size: 20 Max number of distributions buckets: 1 Reaction Configuration: None
コマンド |
説明 |
---|---|
ip sla |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla auto template |
IP SLA 動作テンプレートの設定を開始し、IP SLA テンプレート コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ip sla monitor |
IP SLA 動作の設定を開始し、IP SLA モニタ コンフィギュレーション モードに移行します。 |