セキュリティ コンフィギュレーション ガイド：ゾーンベース ポリシー ファイアウォール、Cisco IOS XE Release 3S（ASR 1000）

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セキュリティ コンフィギュレーション ガイド：ゾーンベース ポリシー ファイアウォール、Cisco IOS XE Release 3S（ASR 1000）

Chapter Title

TCP リセット セグメント制御

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Updated:
2017年6月28日

章のタイトル： TCP リセット セグメント制御

目次

TCP リセット セグメント制御機能は、ハーフクローズ セッション、ハーフオープン セッション、またはアイドル セッションのセッション削除が発生した場合に TCP リセット（RST）セグメントが送信されるかどうかを設定するメカニズムを提供します。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の注意事項と機能情報については、Bug Search Tool およびご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

TCP リセット セグメント制御について

TCP リセット セグメント制御

TCP ヘッダーには、リセット（RST）フラグと呼ばれるフラグが含まれます。 参照される接続の基準を満たさないセグメントが到着するたびに、RST フラグが設定された TCP セグメントが送信されます。 たとえば、接続要求が宛先ポートで受信されたが、そのポートでリッスンしているプロセスがない場合、RST フラグが設定された TCP セグメントが送信されます。

この動作は、ホスト間通信用に RFC 793、『Transmission Control Protocol』で定義され、さまざまなベンダーによって実装されています。 ただし、ホスト間のネットワークに存在するネットワーク デバイスの場合、セッション（ハーフオープン、アイドル、ハーフ クローズ）がクリアされたときに、デバイスが TCP RST セグメントを接続の開始側、受信側、またはその両方に送信するかどうかを決定する特定のルールは定義されていません。 一部のデバイスは、セッションがクリアされると、送信元ポートおよび受信側ポートの両方に TCP RST セグメントを送信する一方で、一部のデバイスは、TCP RST セグメントを送信せずにセッション テーブル内のセッションを暗黙的に削除します。

TCP リセット セグメント制御機能は、ハーフクローズ セッション、ハーフオープン セッション、またはアイドル セッションのセッションがクリアされた場合に TCP RST セグメントを送信するかどうかを設定するメカニズムを提供します。

ハーフオープン セッションは、TCP 同期（SYN）セグメントによって開始されたが、TCP スリーウェイ ハンドシェイクが発生しただけの不完全な未確立セッションであり、タイマーが起動されます。

TCP は、接続の一方の端が、接続の反対の端からのデータを引き続き受信する一方で、その出力を終了する機能を提供します。 この TCP 状態は、ハーフクローズと呼ばれます。 セッションは、最初の TCP FIN セグメントを受信するとハーフクローズ状態になり、タイマーを起動します。 セッションがタイム アウトする前に別のセグメントを受信した場合、タイマーが再起動されます。

tcp synwait-time コマンドを使用して、ハーフオープン セッションとハーフクローズ セッションのタイムアウト値を設定できます。 デフォルトのタイムアウト値は 30 秒です。

アイドル セッションは、2 つのデバイス間でアクティブで、長期にわたっていずれのデバイスからもデータが送信されない TCP セッションです。 tcp idle-time コマンドを使用して、アイドル セッションのタイム アウト値を設定できます。 アイドル セッションのデフォルトのタイムアウト値は 3600 秒です。

タイムアウトが TCP セッションで発生し、セッションがクリアされると、TCP RST セグメントが送信され、TCP リセット セグメント制御がセッションに設定されている場合のみ、セッションがリセットされます。

TCP リセット セグメント制御の設定方法

ハーフオープン セッションの TCP リセットの設定

ハーフオープン セッションは、TCP 同期（SYN）セグメントによって開始されたが、スリーウェイ ハンドシェイクが不完全な未確立セッションです。 不完全なスリーウェイ ハンドシェイクが発生するとただちに、タイマーが起動されます。 tcp synwait-time コマンドを使用して、ハーフオープン セッション タイムアウトのタイマー値を設定できます。 これらのセッションのデフォルトのタイムアウト値は 30 秒です。

タイムアウトが発生すると、ハーフオープン TCP セッションのセッションはクリアされ、TCP リセット（RST）セグメントが送信され、TCP リセット セグメント制御がセッションで設定されている場合のみ、セッションがリセットされます。

tcp half-open reset on コマンドを設定している場合は、セッションがクリアされると、ハーフオープン セッションの両端に TCP RST セグメントが送信されます。 tcp half-open reset off コマンドを設定している場合は、セッションがクリアされても TCP RST セグメントは送信されません。

手順の概要

    1.    enable

    2.    configure terminal

    3.    parameter-map type inspect parameter-map-name

    4.    tcp synwait-time seconds

    5.    tcp half-open reset {off | on}

    6.    end


手順の詳細
      コマンドまたはアクション 目的
    ステップ 1 enable


    例： 
    Device> enable
     
    特権 EXEC モードをイネーブルにします。
    • パスワードを入力します（要求された場合）。
     
    ステップ 2 configure terminal


    例： 
    Device# configure terminal
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3 parameter-map type inspect parameter-map-name


    例： 
    Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
     

    （任意）接続しきい値、タイムアウト、および inspect キーワードに関連するその他のパラメータの検査パラメータ マップを設定し、パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 4 tcp synwait-time seconds


    例： 
    Device(config-profile)# tcp synwait-time 10
     

    セッションをドロップする前に、TCP セッションが確立状態に達するまでソフトウェアが待機する時間を指定します。

     
    ステップ 5 tcp half-open reset {off | on}


    例： 
    Device(config-profile)# tcp half-open reset on
     

    タイムアウトが発生し、ハーフオープン セッションのセッションがクリアされた場合に、TCP RST セグメントが送信されるかどうかを指定します。

     
    ステップ 6 end


    例： 
    Device(config-profile)# end
     

    パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

     

    ハーフクローズ セッションの TCP リセットの設定

    TCP は、接続の一方の端が、接続の反対の端からのデータを引き続き受信する一方で、その出力を終了する機能を提供します。 この TCP 状態は、ハーフクローズと呼ばれます。 セッションは、最初の TCP finish（FIN）セグメントを受信するとハーフクローズ状態になり、タイマーを起動します。 セッションがタイム アウトする前に別のセグメントを受信した場合、タイマーが再起動されます。 tcp synwait-time コマンドを使用して、ハーフクローズ セッションのタイムアウト値を設定できます。 ハーフクローズ セッションのデフォルトのタイムアウト値は 30 秒です。

    タイムアウトがハーフクローズ TCP セッションで発生すると、TCP RST セグメントが送信され、TCP リセット セグメント制御がセッションに設定されている場合のみ、セッションがリセットされます。

    tcp half-close reset on コマンドを設定している場合は、タイムアウトが発生し、セッションがクリアされると、ハーフオープン セッションの両端に TCP RST セグメントが送信されます。 tcp half-close reset off コマンドを設定している場合は、セッション タイムアウトが発生し、セッションがクリアされても、TCP RST セグメントは送信されません。

    手順の概要

      1.    enable

      2.    configure terminal

      3.    parameter-map type inspect parameter-map-name

      4.    tcp synwait-time seconds

      5.    tcp half-close reset {off | on}

      6.    end


    手順の詳細
        コマンドまたはアクション 目的
      ステップ 1 enable


      例： 
      Device> enable
       
      特権 EXEC モードをイネーブルにします。
      • パスワードを入力します（要求された場合）。
       
      ステップ 2 configure terminal


      例： 
      Device# configure terminal
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 3 parameter-map type inspect parameter-map-name


      例： 
      Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
       

      接続しきい値、タイムアウト、および inspect キーワードに関連するその他のパラメータの検査パラメータ マップを設定し、パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 4 tcp synwait-time seconds


      例： 
      Device(config-profile)# tcp synwait-time 10
       

      （任意）セッションをドロップする前に、TCP セッションが設定された状態に達するまで待機する時間を指定します。

       
      ステップ 5 tcp half-close reset {off | on}


      例： 
      Device(config-profile)# tcp half-close reset on
       

      セッションの削除がハーフオープン セッションで発生した場合に TCP RST セグメントが送信されるかどうかを指定します。

       
      ステップ 6 end


      例： 
      Device(config-profile)# end
       

      パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

       

      アイドル セッションの TCP リセットの設定

      アイドル セッションは、2 つのデバイス間でアクティブで、長期にわたっていずれのデバイスからもデータが送信されていない TCP セッションです。 tcp idle-time コマンドを使用して、アイドル セッションのタイム アウト値を設定できます。 アイドル セッションのデフォルトのタイムアウト値は 3600 秒です。

      タイムアウトがアイドル TCP セッションで発生すると、TCP RST セグメントが送信され、TCP リセット セグメント制御がセッションに設定されている場合はセッションがリセットされます。

      tcp idle reset on コマンドを設定している場合は、タイムアウトが発生し、セッションがクリアされると、アイドル セッションの両端に TCP RST セグメントが送信されます。 tcp idle reset off コマンドをしている場合は、セッション タイムアウトが発生し、セッションがクリアされても、TCP RST セグメントは送信されません。

      手順の概要

        1.    enable

        2.    configure terminal

        3.    parameter-map type inspect parameter-map-name

        4.    tcp idle-time seconds

        5.    tcp idle reset {off | on}

        6.    end


      手順の詳細
          コマンドまたはアクション 目的
        ステップ 1 enable


        例： 
        Device> enable
         
        特権 EXEC モードをイネーブルにします。
        • パスワードを入力します（要求された場合）。
         
        ステップ 2 configure terminal


        例： 
        Device# configure terminal
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3 parameter-map type inspect parameter-map-name


        例： 
        Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
         

        接続しきい値、タイムアウト、および inspect キーワードに関連するその他のパラメータの検査パラメータ マップを設定し、パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 4 tcp idle-time seconds


        例： 
        Device(config-profile)# tcp idle-time 90
         

        （任意）TCP セッションのタイムアウトを設定します。

         
        ステップ 5 tcp idle reset {off | on}


        例： 
        Device(config-profile)# tcp idle reset on
         

        セッションの削除がアイドル セッションで発生した場合に TCP RST セグメントが送信されるかどうかを指定します。

         
        ステップ 6 end


        例： 
        Device(config-profile)# end
         

        パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

         

        例：ハーフオープン セッションの TCP リセットの設定

        Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
Device(config-profile)# tcp synwait-time 10
Device(config-profile)# tcp half-open reset on
Device(config-profile)# end

        例：ハーフクローズ セッションの TCP リセットの設定

        Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
Device(config-profile)# tcp synwait-time 10
Device(config-profile)# tcp half-close reset on
Device(config-profile)# end

        例：アイドル セッションの TCP リセットの設定

        Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
Device(config-profile)# tcp idle-time 90
Device(config-profile)# tcp idle reset on
Device(config-profile)# end

        TCP リセット セグメント制御の追加情報

        関連資料

        関連項目

        マニュアル タイトル

        Cisco IOS コマンド

        『Cisco IOS Master Command List, All Releases』

        ファイアウォール コマンド

        標準および RFC

        標準/RFC

        タイトル

        RFC 793

        『Transmission Control Protocol』

        シスコのテクニカル サポート

        説明

        リンク

        シスコのサポートおよびドキュメンテーション Web サイトでは、ダウンロード可能なマニュアル、ソフトウェア、ツールなどのオンライン リソースを提供しています。 これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。 この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

        http:/​/​www.cisco.com/​cisco/​web/​support/​index.html

        TCP リセット セグメント制御の機能情報

        次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

        プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

        表 1 TCP リセット セグメント制御の機能情報

        機能名

        リリース

        機能情報

        TCP リセット セグメント制御

        Cisco IOS XE Release 3.8S

        TCP リセット セグメント制御機能は、ハーフオープン セッション、ハーフクローズ セッション、およびアイドル セッションのセッションがクリアされた場合に、TCP RST ビットが送信されるかどうかを設定するための一貫したメカニズムを提供します。

        次のコマンドが導入または変更されました。tcp idle reset、tcp half-close reset、および tcp half-open reset。

        TCP リセット セグメント制御機能は、ハーフクローズ セッション、ハーフオープン セッション、またはアイドル セッションのセッション削除が発生した場合に TCP リセット（RST）セグメントが送信されるかどうかを設定するメカニズムを提供します。

        機能情報の確認

        ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の注意事項と機能情報については、Bug Search Tool およびご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

        プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

        TCP リセット セグメント制御について

        TCP リセット セグメント制御

        TCP ヘッダーには、リセット（RST）フラグと呼ばれるフラグが含まれます。 参照される接続の基準を満たさないセグメントが到着するたびに、RST フラグが設定された TCP セグメントが送信されます。 たとえば、接続要求が宛先ポートで受信されたが、そのポートでリッスンしているプロセスがない場合、RST フラグが設定された TCP セグメントが送信されます。

        この動作は、ホスト間通信用に RFC 793、『Transmission Control Protocol』で定義され、さまざまなベンダーによって実装されています。 ただし、ホスト間のネットワークに存在するネットワーク デバイスの場合、セッション（ハーフオープン、アイドル、ハーフ クローズ）がクリアされたときに、デバイスが TCP RST セグメントを接続の開始側、受信側、またはその両方に送信するかどうかを決定する特定のルールは定義されていません。 一部のデバイスは、セッションがクリアされると、送信元ポートおよび受信側ポートの両方に TCP RST セグメントを送信する一方で、一部のデバイスは、TCP RST セグメントを送信せずにセッション テーブル内のセッションを暗黙的に削除します。

        TCP リセット セグメント制御機能は、ハーフクローズ セッション、ハーフオープン セッション、またはアイドル セッションのセッションがクリアされた場合に TCP RST セグメントを送信するかどうかを設定するメカニズムを提供します。

        ハーフオープン セッションは、TCP 同期（SYN）セグメントによって開始されたが、TCP スリーウェイ ハンドシェイクが発生しただけの不完全な未確立セッションであり、タイマーが起動されます。

        TCP は、接続の一方の端が、接続の反対の端からのデータを引き続き受信する一方で、その出力を終了する機能を提供します。 この TCP 状態は、ハーフクローズと呼ばれます。 セッションは、最初の TCP FIN セグメントを受信するとハーフクローズ状態になり、タイマーを起動します。 セッションがタイム アウトする前に別のセグメントを受信した場合、タイマーが再起動されます。

        tcp synwait-time コマンドを使用して、ハーフオープン セッションとハーフクローズ セッションのタイムアウト値を設定できます。 デフォルトのタイムアウト値は 30 秒です。

        アイドル セッションは、2 つのデバイス間でアクティブで、長期にわたっていずれのデバイスからもデータが送信されない TCP セッションです。 tcp idle-time コマンドを使用して、アイドル セッションのタイム アウト値を設定できます。 アイドル セッションのデフォルトのタイムアウト値は 3600 秒です。

        タイムアウトが TCP セッションで発生し、セッションがクリアされると、TCP RST セグメントが送信され、TCP リセット セグメント制御がセッションに設定されている場合のみ、セッションがリセットされます。

        TCP リセット セグメント制御の設定方法

        ハーフオープン セッションの TCP リセットの設定

        ハーフオープン セッションは、TCP 同期（SYN）セグメントによって開始されたが、スリーウェイ ハンドシェイクが不完全な未確立セッションです。 不完全なスリーウェイ ハンドシェイクが発生するとただちに、タイマーが起動されます。 tcp synwait-time コマンドを使用して、ハーフオープン セッション タイムアウトのタイマー値を設定できます。 これらのセッションのデフォルトのタイムアウト値は 30 秒です。

        タイムアウトが発生すると、ハーフオープン TCP セッションのセッションはクリアされ、TCP リセット（RST）セグメントが送信され、TCP リセット セグメント制御がセッションで設定されている場合のみ、セッションがリセットされます。

        tcp half-open reset on コマンドを設定している場合は、セッションがクリアされると、ハーフオープン セッションの両端に TCP RST セグメントが送信されます。 tcp half-open reset off コマンドを設定している場合は、セッションがクリアされても TCP RST セグメントは送信されません。

        手順の概要

          1.    enable

          2.    configure terminal

          3.    parameter-map type inspect parameter-map-name

          4.    tcp synwait-time seconds

          5.    tcp half-open reset {off | on}

          6.    end


        手順の詳細
            コマンドまたはアクション 目的
          ステップ 1 enable


          例： 
          Device> enable
           
          特権 EXEC モードをイネーブルにします。
          • パスワードを入力します（要求された場合）。
           
          ステップ 2 configure terminal


          例： 
          Device# configure terminal
           

          グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 3 parameter-map type inspect parameter-map-name


          例： 
          Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
           

          （任意）接続しきい値、タイムアウト、および inspect キーワードに関連するその他のパラメータの検査パラメータ マップを設定し、パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 4 tcp synwait-time seconds


          例： 
          Device(config-profile)# tcp synwait-time 10
           

          セッションをドロップする前に、TCP セッションが確立状態に達するまでソフトウェアが待機する時間を指定します。

           
          ステップ 5 tcp half-open reset {off | on}


          例： 
          Device(config-profile)# tcp half-open reset on
           

          タイムアウトが発生し、ハーフオープン セッションのセッションがクリアされた場合に、TCP RST セグメントが送信されるかどうかを指定します。

           
          ステップ 6 end


          例： 
          Device(config-profile)# end
           

          パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

           

          ハーフクローズ セッションの TCP リセットの設定

          TCP は、接続の一方の端が、接続の反対の端からのデータを引き続き受信する一方で、その出力を終了する機能を提供します。 この TCP 状態は、ハーフクローズと呼ばれます。 セッションは、最初の TCP finish（FIN）セグメントを受信するとハーフクローズ状態になり、タイマーを起動します。 セッションがタイム アウトする前に別のセグメントを受信した場合、タイマーが再起動されます。 tcp synwait-time コマンドを使用して、ハーフクローズ セッションのタイムアウト値を設定できます。 ハーフクローズ セッションのデフォルトのタイムアウト値は 30 秒です。

          タイムアウトがハーフクローズ TCP セッションで発生すると、TCP RST セグメントが送信され、TCP リセット セグメント制御がセッションに設定されている場合のみ、セッションがリセットされます。

          tcp half-close reset on コマンドを設定している場合は、タイムアウトが発生し、セッションがクリアされると、ハーフオープン セッションの両端に TCP RST セグメントが送信されます。 tcp half-close reset off コマンドを設定している場合は、セッション タイムアウトが発生し、セッションがクリアされても、TCP RST セグメントは送信されません。

          手順の概要

            1.    enable

            2.    configure terminal

            3.    parameter-map type inspect parameter-map-name

            4.    tcp synwait-time seconds

            5.    tcp half-close reset {off | on}

            6.    end


          手順の詳細
              コマンドまたはアクション 目的
            ステップ 1 enable


            例： 
            Device> enable
             
            特権 EXEC モードをイネーブルにします。
            • パスワードを入力します（要求された場合）。
             
            ステップ 2 configure terminal


            例： 
            Device# configure terminal
             

            グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 3 parameter-map type inspect parameter-map-name


            例： 
            Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
             

            接続しきい値、タイムアウト、および inspect キーワードに関連するその他のパラメータの検査パラメータ マップを設定し、パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 4 tcp synwait-time seconds


            例： 
            Device(config-profile)# tcp synwait-time 10
             

            （任意）セッションをドロップする前に、TCP セッションが設定された状態に達するまで待機する時間を指定します。

             
            ステップ 5 tcp half-close reset {off | on}


            例： 
            Device(config-profile)# tcp half-close reset on
             

            セッションの削除がハーフオープン セッションで発生した場合に TCP RST セグメントが送信されるかどうかを指定します。

             
            ステップ 6 end


            例： 
            Device(config-profile)# end
             

            パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

             

            アイドル セッションの TCP リセットの設定

            アイドル セッションは、2 つのデバイス間でアクティブで、長期にわたっていずれのデバイスからもデータが送信されていない TCP セッションです。 tcp idle-time コマンドを使用して、アイドル セッションのタイム アウト値を設定できます。 アイドル セッションのデフォルトのタイムアウト値は 3600 秒です。

            タイムアウトがアイドル TCP セッションで発生すると、TCP RST セグメントが送信され、TCP リセット セグメント制御がセッションに設定されている場合はセッションがリセットされます。

            tcp idle reset on コマンドを設定している場合は、タイムアウトが発生し、セッションがクリアされると、アイドル セッションの両端に TCP RST セグメントが送信されます。 tcp idle reset off コマンドをしている場合は、セッション タイムアウトが発生し、セッションがクリアされても、TCP RST セグメントは送信されません。

            手順の概要

              1.    enable

              2.    configure terminal

              3.    parameter-map type inspect parameter-map-name

              4.    tcp idle-time seconds

              5.    tcp idle reset {off | on}

              6.    end


            手順の詳細
                コマンドまたはアクション 目的
              ステップ 1 enable


              例： 
              Device> enable
               
              特権 EXEC モードをイネーブルにします。
              • パスワードを入力します（要求された場合）。
               
              ステップ 2 configure terminal


              例： 
              Device# configure terminal
               

              グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

               
              ステップ 3 parameter-map type inspect parameter-map-name


              例： 
              Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
               

              接続しきい値、タイムアウト、および inspect キーワードに関連するその他のパラメータの検査パラメータ マップを設定し、パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを開始します。

               
              ステップ 4 tcp idle-time seconds


              例： 
              Device(config-profile)# tcp idle-time 90
               

              （任意）TCP セッションのタイムアウトを設定します。

               
              ステップ 5 tcp idle reset {off | on}


              例： 
              Device(config-profile)# tcp idle reset on
               

              セッションの削除がアイドル セッションで発生した場合に TCP RST セグメントが送信されるかどうかを指定します。

               
              ステップ 6 end


              例： 
              Device(config-profile)# end
               

              パラメータ マップ タイプ検査コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

               

              例：ハーフオープン セッションの TCP リセットの設定

              Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
Device(config-profile)# tcp synwait-time 10
Device(config-profile)# tcp half-open reset on
Device(config-profile)# end

              例：ハーフクローズ セッションの TCP リセットの設定

              Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
Device(config-profile)# tcp synwait-time 10
Device(config-profile)# tcp half-close reset on
Device(config-profile)# end

              例：アイドル セッションの TCP リセットの設定

              Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# parameter-map type inspect pmap-name
Device(config-profile)# tcp idle-time 90
Device(config-profile)# tcp idle reset on
Device(config-profile)# end

              TCP リセット セグメント制御の追加情報

              関連資料

              関連項目

              マニュアル タイトル

              Cisco IOS コマンド

              『Cisco IOS Master Command List, All Releases』

              ファイアウォール コマンド

              標準および RFC

              標準/RFC

              タイトル

              RFC 793

              『Transmission Control Protocol』

              シスコのテクニカル サポート

              説明

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              http:/​/​www.cisco.com/​cisco/​web/​support/​index.html

              TCP リセット セグメント制御の機能情報

              次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

              プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

              表 1 TCP リセット セグメント制御の機能情報

              機能名

              リリース

              機能情報

              TCP リセット セグメント制御

              Cisco IOS XE Release 3.8S

              TCP リセット セグメント制御機能は、ハーフオープン セッション、ハーフクローズ セッション、およびアイドル セッションのセッションがクリアされた場合に、TCP RST ビットが送信されるかどうかを設定するための一貫したメカニズムを提供します。

              次のコマンドが導入または変更されました。tcp idle reset、tcp half-close reset、および tcp half-open reset。

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