コア ファイルとトレース ファイルのクリーンアップの実行
コア ファイルとトレース ファイルは自動的に作成され、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは harddisk: ファイル システムの core ディレクトリと tracelogs ディレクトリに保存されます。ただし、Cisco ASR 1002 ルータおよび Cisco ASR 1002-F ルータでは、コア ファイルとトレース ファイルは bootflash: ファイル システムに保存されます。
適切なタイミングでのコア ファイルとトレース ファイルのクリーンアップは、ルータ動作にとって特に重要です。最適なルータ動作を維持するためには、core ディレクトリと tracelogs ディレクトリの内容を少なくとも週に 1 回は確認して減らします。
core ディレクトリと tracelogs ディレクトリの内容をクリーンアップするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Telnet または Secure Shell(SSH; セキュア シェル)接続を使用して、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータにログインします。
(注) core ディレクトリと tracelogs ディレクトリには、大量の出力が含まれている場合があります。コンソール ポートの専有を避けるため、コンソール ポートではなく、Telnet または SSH 接続を使用してください。
ステップ 2 cd コマンドを使用して、core ディレクトリまたは tracelogs ディレクトリに変更します。
Router# cd harddisk:/tracelogs
ステップ 3 dir コマンドを使用して、core ディレクトリまたは tracelogs ディレクトリの内容を表示します。
Directory of harddisk:/tracelogs/
753666 -rwx 164 Sep 14 2008 22:06:55 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.145
753667 -rwx 165 Sep 14 2008 21:01:41 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.221
753668 -rwx 165 Sep 14 2008 20:01:29 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.119
753669 -rwx 165 Sep 14 2008 20:06:30 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.110
753670 -rwx 165 Sep 14 2008 20:11:31 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.121
753671 -rwx 165 Sep 14 2008 20:16:32 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.132
753672 -rwx 165 Sep 14 2008 20:21:33 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.143
753673 -rwx 165 Sep 14 2008 20:26:34 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.154
753676 -rwx 165 Sep 14 2008 20:31:35 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.165
753677 -rwx 165 Sep 14 2008 20:36:36 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.176
753678 -rwx 165 Sep 14 2008 20:41:37 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.187
753679 -rwx 165 Sep 14 2008 20:46:38 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.198
753680 -rwx 165 Sep 14 2008 20:51:39 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.199
753681 -rwx 165 Sep 14 2008 20:56:40 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.200
753674 -rwx 165 Sep 14 2008 21:06:42 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.232
753675 -rwx 165 Sep 14 2008 21:11:43 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.233
753682 -rwx 165 Sep 14 2008 21:16:44 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.244
753683 -rwx 165 Sep 14 2008 21:21:45 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.255
753684 -rwx 165 Sep 14 2008 21:26:46 +01:00 inst_cleanup_R0-0.log.266
39313059840 bytes total (38428729344 bytes free)
ステップ 4 delete コマンドを使用して、core ディレクトリまたは tracelogs ディレクトリからファイルを削除します。作成日に基づいてファイルを削除します。つまり、古いファイルを先に削除します。
Router# delete inst_cleanup_R0-0*
注意 コア ファイルとトレース ファイルは削除できますが、core ディレクトリと tracelogs ディレクトリは削除しないでください。
ステップ 5 次のルータ上のすべての core ディレクトリと tracelogs ディレクトリで、ステップ 2 からステップ 4 を繰り返します。
• Cisco ASR 1006 ルータでは、両方の RP の harddisk: ファイル システムでファイルのクリーンアップを実行します。
• Cisco ASR 1004 ルータでは、シングル RP の harddisk: ファイル システムでファイルのクリーンアップを実行します。
• Cisco ASR 1002 ルータと Cisco ASR 1002-F ルータでは、bootflash: ファイル システムでファイルのクリーンアップを実行します(harddisk: ファイル システムは使用できません)。
crashinfo ファイルのクリーンアップの実行
crashinfo ファイルは自動的に作成され、すべての Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの bootflash: ファイル システムまたは harddisk: ファイル システムに保存されます。最適なルータ動作を維持するためには、不要な crashinfo ファイルを少なくとも週に 1 回は削除します。
crashinfo ファイルを削除するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Telnet または Secure Shell(SSH; セキュア シェル)接続を使用して、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータにログインします。
(注) crashinfo ファイルは、大量の出力を生成する可能性があります。コンソール ポートの専有を避けるため、コンソール ポートではなく、Telnet または SSH 接続を使用してください。
ステップ 2 cd コマンドを使用して、bootflash: ディレクトリまたは harddisk: ディレクトリに変更します。
ステップ 3 dir コマンドを使用して、ディレクトリの内容を表示します。
11 drwx 16384 Dec 4 2007 12:23:10 +00:00 lost+found
557057 drwx 4096 Aug 4 2008 23:10:46 +01:00 core
12 -rw- 0 Dec 4 2007 12:24:35 +00:00 tracelogs.780
753665 drwx 167936 Sep 14 2008 22:27:00 +01:00 tracelogs
13 -rw- 234250 Feb 1 2008 05:56:59 +00:00 crashinfo_SIP_01_00_20080C
14 -rw- 46853 Apr 10 2008 00:50:12 +01:00 tech_support_ouput.tgz.tgz
15 -rw- 225308932 Aug 13 2008 22:50:29 +01:00 2008-08-10_14.32.rp_supern
16 -rw- 208904396 Aug 20 2008 21:20:33 +01:00 asr1000rp1-adventerprisekn
39313059840 bytes total (38428712960 bytes free)
ステップ 4 delete コマンドを使用して、crashinfo ファイルを削除します。
Router# delete crashinfo_SIP_01_00_20080C
ステップ 5 他のファイル システムで、ステップ 2 からステップ 4 を繰り返します。
Cisco ASR 1006 ルータでは、両方の RP の crashinfo ファイルを消去します。
サブパッケージ ファイルのクリーンアップの実行
統合パッケージ ファイルは、USB Flash ディスクまたは TFTP などのネットワーク サーバ上の bootflash: ファイル システムに保存できます。個々のサブパッケージ ファイルとプロビジョニング ファイルは、bootflash: ファイル システムに保存する必要があります。
サブパッケージ ファイルは、起動または指定されたプロビジョニング マネージャが参照しなくなった場合、もう使用されません。最適なルータ動作を維持するために、使用されなくなったサブパッケージ ファイルとプロビジョニング ファイルを削除します。
使用されなくなったサブパッケージ ファイルとプロビジョニング ファイルを削除するには、 request platform software package clean コマンドを使用します。このコマンドは、使用されているサブパッケージ ファイルとプロビジョニング ファイルを確認し、使用されていないファイルだけを削除します。
例:使用されていないすべてのサブパッケージ ファイルとプロビジョニング ファイルを起動ディレクトリから削除する
次の例は、使用されていないすべてのサブパッケージ ファイルとプロビジョニング ファイルを起動ディレクトリから削除する方法を示しています。
Router# request platform software package clean
Cleaning up unnecessary package files
No path specified, will use booted path harddisk:packages.conf
Scanning boot directory for packages ... done.
Preparing packages list to delete ...
asr1000rp1-espbase.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-rpaccess.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-rpbase.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-rpcontrol.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-rpios-adventerprisek9.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-sipbase.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-sipspa.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
File is in use, will not delete.
Files that will be deleted:
Do you want to proceed? [confirm]y
Deleting file harddisk:packages.con.00 ... done.
Deleting file harddisk:packages.conf.copy ... done.
Deleting file harddisk:testing1,pkg ... done.
Deleting file harddisk:testing1.pkg ... done.
次の例は、起動ディレクトリにあるすべてのサブパッケージ ファイルとプロビジョニング ファイルを示しています。使用されているファイルは削除できません。
Router# request platform software package clean
Cleaning up unnecessary package files
No path specified, will use booted path harddisk:packages.conf
Scanning boot directory for packages ... done.
Preparing packages list to delete ...
asr1000rp1-espbase.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-rpaccess.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-rpbase.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-rpcontrol.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-rpios-adventerprisek9.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-sipbase.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
asr1000rp1-sipspa.02.03.00.122-33.XNC.pkg
File is in use, will not delete.
File is in use, will not delete.
SUCCESS: No extra package or provisioning files found on media. Nothing to clean.
例:特定のサブパッケージ ファイルを起動ディレクトリから削除する
次の例は、特定のサブパッケージ ファイルを起動ディレクトリから削除する方法を示しています。
Router# request platform software package clean file harddisk:testing1.pkg
Cleaning up unnecessary package files
Scanning boot directory for packages ... ^./testing1.pkg$ /harddisk/
Preparing packages list to delete ...
Files that will be deleted:
Do you want to proceed? [confirm]y
Deleting file harddisk:testing1.pkg ... done.
次の例は、使用中の場合は特定のサブパッケージ ファイルを削除できないことをを示しています。
Router# request platform software package clean file harddisk:packages.conf
Cleaning up unnecessary package files
Scanning boot directory for packages ... done.
Preparing packages list to delete ...
File is in use, will not delete.
SUCCESS: No extra package or provisioning files found on media. Nothing to clean.
例:異なるメディアの重複するサブパッケージ ファイルを削除する
次の例は、サブパッケージがコピーされ、起動に使用されたファイルと同じ名前が付いているものの、この重複するファイルが異なるメディアにある場合の、サブパッケージの削除方法を示しています。
Router# request platform software package clean file bootflash:packages.conf
Cleaning up unnecessary package files
Scanning boot directory for packages ... done.
Preparing packages list to delete ...
Files that will be deleted:
Do you want to proceed? [confirm]y
Deleting file bootflash:packages.conf ... done.
詳細情報
この章で説明したトピックの詳細については、次のマニュアルを参照してください。