この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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バンドルは、1 つ以上のポート グループを集約し、1 つのリンクとして扱うようにしたものです。各バンドルには、1 つの MAC、1 つの IP アドレス、1 つの設定セット(ACL または Quality of Service など)があります。
リンク バンドリングの利点は次のとおりです。
Cisco NCS 5001 および Cisco NCS 5002 ルータ は、10G および 100G のリンク バンドルをサポートしています。
[Restrictions(機能制限)]
イーサネット リンク バンドリングのみがサポートされています。
バンドル インターフェイスには、物理インターフェイスのみを含めることができます。VLAN サブインターフェイスはサポートされていません。
1 つのバンドル内のすべてのリンクは、802.3ad(LACP)または EtherChannel(非 LACP)のいずれかを実行するように設定する必要があります。1 つのバンドル内の混合リンクはサポートされません。
10G および 100G のリンクの混在は同じリンク バンドルではサポートされていません。
イーサネット リンク バンドルでは MAC アカウンティングはサポートされていません。
各リンク バンドルでサポートされるリンクの最大数は 32 です。
サポートされるリンク バンドルの最大数は 64 です。
詳細については、リンク バンドルの設定に関する参照を参照してください。
イーサネット バンドルをアクティブにするためには、バンドルの両方の接続ポイントで同じ設定を行う必要があります。
Router# configure Router(config)# interface Bundle-Ether 3 Router(config-if)# ipv4 address 10.1.2.3 255.0.0.0 Router(config-if)# mac-address 1234.1234.1234 (optional) Router(config-if)# bundle maximum-active links 32 hot-standby Router(config-if)# bundle minimum-active links 1 Router(config-if)# bundle minimum-active bandwidth 30000000 Router(config-if)# exit Router(config)# interface TenGigE 1/0/0/0 Router(config-if)# bundle id 2 mode on Router(config-if)# no shutdown Router(config)# exit *Mixed link bundle mode is supported only when active-standby operation is configured* Router(config)# interface TenGigE 1/0/0/1 Router(config-if)# bundle id 3 mode on Router(config-if)# no shutdown Router(config-if)# exit Router(config)# interface TenGigE 1/0/0/2 Router(config-if)# bundle id 3 mode on Router(config-if)# no shutdown Router(config-if)# exit
configure interface Bundle-Ether 3 ipv4 address 10.1.2.3 255.0.0.0 mac-address 1234.1234.1234 bundle maximum-active links 32 hot-standby bundle minimum-active links 1 bundle minimum-active bandwidth 30000000 ! interface TenGigE 1/0/0/0 bundle-id 3 mode on ! interface TenGigE 1/0/0/1 bundle-id 3 mode on ! interface TenGigE 1/0/0/2 bundle-id 3 mode on !
RP/0/RP0/CPU0:ios# show bundle bundle-ether 3 Tue Feb 4 18:24:25.313 UTC Bundle-Ether1 Status: Up Local links <active/standby/configured>: 3 / 0 / 3 Local bandwidth <effective/available>: 30000000 (30000000) kbps MAC address (source): 1234.1234.1234 (Configured) Inter-chassis link: No Minimum active links / bandwidth: 1 / 1 kbps Maximum active links: 32 Wait while timer: 2000 ms Load balancing: Default LACP: Not operational Flap suppression timer: Off Cisco extensions: Disabled Non-revertive: Disabled mLACP: Not configured IPv4 BFD: Not configured Port Device State Port ID B/W, kbps -------------------- --------------- ----------- -------------- ---------- Te1/0/0/0 Local Active 0x8000, 0x0000 10000000 Link is Active Te1/0/0/1 Local Active 0x8000, 0x0000 10000000 Link is Active Te1/0/0/2 Local Active 0x8000, 0x0000 10000000 Link is Active ------------------------------------------------------------------------
VLAN バンドルをアクティブにするには、バンドルの両方の接続ポイントで同じ設定を行う必要があります。
Router# configure Router(config)# interface Bundle-Ether 2 Router(config-if)# ipv4 address 50.0.0.1/24 Router(config-if)# bundle maximum-active links 32 hot-standby Router(config-if)# bundle minimum-active bandwidth 30000000 Router(config-if)# bundle minimum-active links 1 Router(config-if)# commit Router(config)# interface Bundle-Ether 2.201 Router(config-subif)# ipv4 address 12.22.1.1 255.255.255.0 Router(config-subif)# encapsulation dot1q 201 Router(config-subif)# commit /* Repeat the below steps for all the member interfaces: 0/0/0/15, 0/0/0/16 and 0/0/0/17 in this example */ Router(config)# interface TenGigE 0/0/0/14 Router(config-if)# bundle id 2 mode on Router(config-if)# no shutdown Router(config-if)# commit
configure interface Bundle-Ether2 ipv4 address 50.0.0.1 255.255.255.0 mac-address 1212.1212.1212 bundle maximum-active links 32 hot-standby bundle minimum-active links 1 bundle minimum-active bandwidth 30000000 ! interface Bundle-Ether2.201 ipv4 address 12.22.1.1 255.255.255.0 encapsulation dot1q 201 ! interface TenGigE0/0/0/14 bundle id 2 mode on ! interface TenGigE0/0/0/15 bundle id 2 mode on ! interface TenGigE0/0/0/16 bundle id 2 mode on ! interface TenGigE0/0/0/17 bundle id 2 mode on !
Router# show interfaces bundle-ether 2.201 Wed Feb 5 17:19:53.964 UTC Bundle-Ether2.201 is up, line protocol is up Interface state transitions: 1 Hardware is VLAN sub-interface(s), address is 28c7.ce01.dc7b Internet address is 12.22.1.1/24 MTU 1518 bytes, BW 20000000 Kbit (Max: 20000000 Kbit) reliability 255/255, txload 0/255, rxload 0/255 Encapsulation 802.1Q Virtual LAN, VLAN Id 201, loopback not set, Last link flapped 07:45:25 ARP type ARPA, ARP timeout 04:00:00 Last input 00:00:00, output never Last clearing of "show interface" counters never 5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 2938 packets input, 311262 bytes, 0 total input drops - - - - - -
このセクションでは、リンク バンドルの設定の参照情報を示します。リンク バンドルと設定の概要については、リンク バンドル を参照してください。
LACP(Link Aggregation Control Protocol)を使用するかにかかわらず、すべてのタイプのイーサネット インターフェイスをバンドルできます。
物理層とリンク層の設定は、バンドルの個々のメンバー リンクに対して実行します。
ネットワーク層プロトコルおよび上位層のアプリケーションの設定は、バンドル自体に対して実行します。
バンドルは、管理上イネーブルまたはディセーブルにできます。
バンドル内のそれぞれのリンクは、管理上イネーブルまたはディセーブルにできます。
イーサネット リンク バンドルは、Etherokinet チャネルと同様の方法で作成され、両方のエンド システムで同じコンフィギュレーションを入力します。
バンドルに対して設定された MAC アドレスは、そのバンドル内の各リンクの MAC アドレスになります。
LACP が設定されている場合、バンドル内の各リンクは、異なるメンバーに対して異なるキープアライブ周期を許可するよう設定できます。
ロード バランシングはパケットではなくフローによって行われます。データはバンドル対するそのリンクの帯域幅に比例して、リンクに配信されます。
QoS がサポートされており、各バンドル メンバーに均等に適用されます。
CDP などのリンク層プロトコルは、バンドル内の各リンク上で独立して動作します。
ルーティング アップデートや hello メッセージなどの上位層プロトコルは、インターフェイス バンドルのどのメンバ リンク上でも送信されます。
バンドルされたインターフェイスはポイント ツー ポイントです。
リンクがバンドル内で分散状態になるには、その前にアップ状態なる必要があります。
リンク バンドルでのアクセス コントロール リスト(ACL)設定は、通常のインターフェイスでの ACL 設定と同じです。
マルチキャスト トラフィックは、バンドルのメンバー上でロード バランスされます。特定のフローに対し、内部プロセスによってメンバー リンクが選択され、そのフローのすべてのトラフィックがそのメンバー上で送信されます。
Cisco IOS XR ソフトウェアでは、次の方法によるイーサネット インターフェイスのバンドル構成をサポートしています。
IEEE 802.3ad:バンドル内のすべてのメンバー リンクの互換性を確保するため、Link Aggregation Control Protocol(LACP)を採用した標準テクノロジー。互換性がないリンクや障害になったリンクは、バンドルから自動的に削除されます。
バンドル メンバーとして設定された各リンクでは、この情報は、リンク バンドルの両端をホストするシステム間で交換されます。
この情報は、リンク集約グループ ID(LAG ID)を構成するために使用されます。共通の LAG ID を共有するリンクは集約できます。個々のリンクには固有の LAG ID があります。
システム ID はルータを区別し、その一意性はシステムの MAC アドレスを使用することで保証されます。バンドル ID とリンク ID は、それを割り当てるルータでだけ意味を持ち、2 つのリンクが同じ ID を持たないことと、2 つのバンドルが同じ ID を持たないことが保証される必要があります。
ピア システムからの情報はローカル システムの情報と組み合わされ、バンドルのメンバーとして設定されたリンクの互換性が判断されます。
ルータ内のバンドル MAC アドレスは、バックプレーン内の予約済み MAC アドレスのセットに由来します。この MAC アドレスは、バンドル インターフェイスが存在する限り、バンドルにとどまります。バンドルは、ユーザが別の MAC アドレスを設定するまで、この MAC アドレスを使用します。バンドルの MAC アドレスは、バンドル トラフィックを通過させる際にすべてのメンバー リンクによって使用されます。バンドルに対して設定されたすべてのユニキャスト アドレスまたはマルチキャスト アドレスも、すべてのメンバー リンクで設定されます。
![]() (注) |
MAC アドレスを変更するとパケット転送に影響を与えるおそれがあるため、MAC アドレスは変更しないことを推奨します。 |
EtherChannel:ユーザがリンクを設定してバンドルに参加させることができるシスコの専用テクノロジー。バンドル内のリンクに互換性があるかどうかを確認するための仕組みはありません。
オプションの Link Aggregation Control Protocol(LACP)は IEEE 802 規格で定義されています。LACP では、2 台の直接接続されたシステム(ピア)間で通信し、バンドル メンバーの互換性が確認されます。ルータの場合、ピアは、別のルータまたはスイッチにすることができます。LACP は、リンク バンドルの動作状態を監視し、次のことを確認します。
LACP で送信されるフレームの内容は、ローカル ポート状態と、ローカルから見たパートナー システムの状態です。これらのフレームが解析され、両方のシステムが同調していることが確認されます。
入力方向では、バンドルのローカル インスタンスに QoS が適用されます。各バンドルはキューのセットに関連付けられます。QoS は、バンドル上で設定されているさまざまなネットワーク層プロトコルに適用されます。
出方向では、メンバー リンクへの参照を持つバンドルに QoS が適用されます。QoS は、メンバーの帯域幅の合計に基づいて適用されます。
QoS が入力または出力方向のいずれかのバンドルに適用される場合、QoS は各メンバー インターフェイスに適用されます。
詳細については、『Modular QoS Configuration Guide for Cisco NCS 5000 Series Routers』の「Configuring Modular QoS on Link Bundles」の章を参照してください。