この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、ASDM を使用してデジタル証明書を登録する方法について説明します。登録が完了すると、その証明書を使用して VPN の LAN 間トンネルおよびリモート アクセス トンネルを認証できます。認証に事前共有鍵だけを使用する場合は、この章を読む必要はありません。
• 「証明書の管理」
(注) この章の手順の実行中に、ASDM ウィンドウに表示されるアトリビュートの詳細を参照するには、Help をクリックしてください。
CA を登録し、トンネルを認証するための ID 証明書を取得するには、次のタスクを実行します。
1. ID 証明書の鍵ペアを作成します。この鍵ペアは、RSA 鍵です。次の項の手順では、RSA鍵ペアを生成する方法を説明します。
2. トラストポイントを作成します。この例では、トラストポイントの名前は newmsroot です。
3. 登録 URL を設定します。この例で使用している URL は、http://10.20.30.40/certsrv/mscep/mscep.dll です。
各ピアには、公開鍵と秘密鍵の両方を含む鍵ペアが 1 つあります。これらの鍵は補完的に動作します。一方の鍵で暗号化された通信は、もう一方の鍵で復号化されます。
• 鍵の最大モジュラスは 2048 で、デフォルトのサイズは 1024 ビットです。
• シグニチャ操作の場合、鍵の最大サイズは 4096 ビットです。
• 署名と暗号化の両方に使用できる汎用の RSA 鍵ペアを生成できます。 特定用途向けの RSA 鍵ペアの場合は、それぞれの目的に応じて分かれるため、対応する ID ごとに 2 つの証明書が必要です。デフォルトの設定は、汎用です。
証明書に鍵ペアを設定するには、生成する鍵ペアを識別するラベルを指定します。次の項では、ASDM を使用して指定のラベル付きの RSA 鍵ペアを生成する方法、およびその他のパラメータのデフォルト設定を使用する方法を説明します。
ステップ 1 Configuration > Properties > Certificate > Key Pair ウィンドウで、 Add をクリックします。
ステップ 2 Add Key Pair ダイアログボックスで情報を設定します。
a. Name: デフォルト名を使用する場合はクリックします。または、鍵ペアの名前を入力します。この例では、デフォルトの RSA 鍵を使用しますが、代わりに key1 などの名前を入力できます。
b. Size リスト:RSA 鍵ペアの場合、 Size リストには、オプションとして 512、768、1024、または 2048 が表示されます。デフォルト サイズは 1024 です。この例では、デフォルト設定を受け入れます。
c. Usage オプション:オプションは、General Purpose(署名および暗号化の両方に 1 つのペアを使用)と Special(機能ごとに 1 つのペアを使用)です。この例では、デフォルト設定(General Purpose)を受け入れます。
ステップ 4 生成された鍵ペアを表示するには、 Show Details をクリックします。ASDM に、鍵ペアに関する情報が表示されます。図1-1 に出力例を示します。
トラストポイントは CA と ID のペアを表し、CA の ID、CA 固有の設定パラメータ、および 1 つの登録済み ID 証明書とのアソシエーションを含んでいます。トラストポイントを作成するには、使用するインターフェイスの名前の項を参照してください。
ステップ 1 Configuration > Properties > Certificate > Trustpoint > Configuration ウィンドウで、 Add をクリックします。
ステップ 2 Add Trustpoint Configuration ダイアログボックスで、基本情報を設定します。その他のすべてのパラメータについては、デフォルト値を受け入れます。
a. Trustpoint Name フィールド: Trustpoint Name フィールドにトラストポイントの名前を入力します。この例では、名前は newmsroot です。
b. Enrollment URL フィールド: Enrollment Settings ウィンドウの Enrollment Mode 領域で、 Use automatic enrollment オプションをオンにします。次に、このフィールドに登録 URL を入力します。この例では、 10.20.30.40/certsrv/mscep/mscep.dll と入力します。
ステップ 3 Common Name(CN; 通常名)と Organizational Unit(OU; 組織ユニット)の名前を使用して、サブジェクト名を設定します。
a. Enrollment Settings ウィンドウの Key Pair リストから、このトラストポイントに対して設定した鍵ペアを選択します。この例では、鍵ペアは key1 です。
b. Enrollment Settings ウィンドウで、 Certificate Parameters をクリックします。
c. サブジェクト識別名(X.500)の値を追加するには、 Certificate Parameters ダイアログボックスで Edit をクリックします。
d. Edit DN 領域で、 DN Attribute to be Added の下にある Attribute リストからアトリビュートを選択し、 Value フィールドに値を入力します。次に Add をクリックします。DN 情報を入力したら、 OK をクリックします。
この例では、まず Common Name (CN) を選択し、 Value フィールドに Pat と入力します。次に Add をクリックしてから、 Department (OU) を選択して、 Value フィールドに Techpubs と入力します。図1-2 は、 Edit DN ダイアログボックスに入力した内容を示しています。
ステップ 4 ダイアログボックスを確認したら、 OK をクリックして、残りの 2 つのダイアログボックスで OK をクリックします。
この項では、SCEP を使用して証明書を設定する方法を説明します。自動登録の場合は、設定するトラストポイントごとに手順を繰り返します。各トラストポイントに対する手順が完了すると、セキュリティ アプライアンスは CA 証明書をトラストポイント用に 1 つ、署名および暗号化用に 1 つまたは 2 つを受信します。これらの手順を実行しない場合、セキュリティ アプライアンスによってBase 64 形式の CA 証明書をテキストボックスに貼り付けるよう求められます。
汎用の RSA 鍵を使用する場合、受信した証明書は署名と暗号化を目的としたものです。署名と暗号化に別個の RSA 鍵を使用すると、セキュリティ アプライアンスは目的ごとに別個の証明書を受信します。
ステップ 1 Configuration > Properties > Certificate > Authentication ウィンドウを選択します。
ステップ 2 Trustpoint Name リストで、トラストポイントの名前を選択します。この例では、 newmsroot を選択します。
ステップ 4 Apply をクリックします。ASDM で Authentication Successful ダイアログが表示されたら、 OK をクリックします。
トラストポイントを設定して認証したら、次の手順を実行して ID 証明書を登録できます。
ステップ 1 Configuration > Properties > Certificate > Enrollment ウィンドウで、 Trustpoint Name リストからトラストポイントを選択します。この例では、 newmsroot を選択します。
証明書を管理するには、 Configuration > Properties > Certificate > Manage Certificates ウィンドウを使用します。
このウィンドウを使用して、新しい証明書の追加や証明書の削除を行うことができます。
• Type:CA、RA 全般、RA 暗号化、RA シグニチャ、ID
• Status:Available または Pending
–Available は、CA が登録要求を受け入れて、ID 証明書を発行したことを意味します。
–Pending は、登録要求が処理中であるため、CA が ID 証明書をまだ発行していないことを意味します。
• Usage:証明書が使用される方法(シグニチャ、汎用、または暗号化)を特定します。
Show Details をクリックして、証明書に関する情報も表示できます。Certificate Details ダイアログには、3 つのテーブル(General、Subject、および Issuer)が表示されます。
General :タイプ、シリアル番号、ステータス、使用方法、CRL 分散ポイント、証明書の有効期間、および関連付けられたトラストポイントの値を表示します。これは、Available および Pending ステータスの両方に適用されます。
Subject :サブジェクト DN または証明書所有者の X.500 フィールドと値を表示します。これは、Available ステータスだけに適用されます。
Issuer :証明書を付与したエンティティの X.500 フィールドを表示します。これは、Available ステータスだけに適用されます。