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ここでは、システムへのSCEプラットフォームの設置および一般的なシステム トポロジーに関する事項と、SCEプラットフォーム設置手順の概要について説明します。
サービス コントロール ソリューションは、基本的なトポロジー オプションをいくつか提供しています。これにより、ユーザは個々のインストレーションのニーズに合わせて、SCEプラットフォームをカスタマイズできます。次に、ユーザが各自のシステム要件に最適のトポロジーを設計するために、考慮すべき諸事項およびオプションの概要を示します。
詳細については、『 SCE 1000 User Guide』および『SCE 2000 User Guide 』の「 Topology 」の章を参照してください。
• 機能面 :SCEプラットフォームは、2つの基本機能のうち1つを提供できます。
–モニタおよび制御:SCEプラットフォームはトラフィック フローをモニタし、制御します。モニタ機能の結果およびSCEプラットフォーム アプリケーションの設定に基づいて、SCEプラットフォームが決定を下します。
制御機能を実行するには、SCEプラットフォームが物理的にBump-In-The-Wire(BITW)方式で設置されており、接続モードが「Inline」である必要があります。
–モニタのみ:SCEプラットフォームはトラフィック フローをモニタしますが、制御できません。
モニタのみの場合、BITWインストレーション、またはポート ミラリングに対応した外部スプリッタ/外部スイッチによるインストレーションを使用できます。
• 冗長構成 :冗長構成には、BITWトポロジーにおけるパラレル リンクの2つのプラットフォーム(1つがアクティブ、1つがスタンバイ)が必要になります。アクティブSCEプラットフォームは障害を検出すると、ただちにCutoffモードに切り替わります。その結果、両端のルータまたはスイッチがトラフィックをスタンバイ状態に切り替え、SCEプラットフォームがスタンバイ状態になります。
障害が発生したSCEプラットフォームのリロードが完了すると、次の2つの選択肢があります。
–定義済のバイパス稼働モードで実質的な稼働を再開し、アクティブSCEプラットフォームとしてのステータスに戻ることができます。
–バイパス不能モードで、非アクティブ状態のままでいることができます。
• リンク障害および復旧 :ユーザは、SCEプラットフォームがどのようにプラットフォーム障害およびその後の復旧に対処するかを決める必要があります。これは、バイパス メカニズムの設定によって制御されます。
SCEプラットフォームには、SCEプラットフォーム障害によってイネーブルにされるバイパス メカニズムが含まれています。また、インラインで接続されている場合、トラフィック フローをバイパスしながら分析用に内部に取り込むという、通常の動作がイネーブルにされます。この場合、制御機能が必要とされなければ、「Receive-only」と同様のモニタ機能を果たします。
バイパス カードは、障害または動作ステートにおいて次のモードをサポートします。
– Bypass: バイパス メカニズムはネットワーク リンクを維持しますが、トラフィックはモニタまたは制御用に処理されません。
– Forwarding: これは通常の動作モードです。SCEプラットフォームがモニタおよび制御目的でトラフィックを処理します。
– Cutoff: トラフィックの転送が行われず、物理リンクが強制的にダウンされます(レイヤ1におけるカットオフ機能)。
これらの考慮事項は、システム構成と設定の2つの重要な側面を左右します。
• システムの物理トポロジー:システム内のSCEプラットフォームの実際の物理的な配置
• トポロジー関連の設定パラメータ:希望どおり確実にシステムが機能するように、システムを設定する前に、各パラメータが正しい値であることを確認しておく必要があります。
• Connection mode :SCEプラットフォームの物理的な設置に基づいて、InlineまたはReceive-onlyに設定できます。
setup コマンドまたは connection-mode コマンドから設定できます。
• Bypass mode on-failure :このパラメータは、SCEプラットフォームに障害が発生した場合のバイパス メカニズムのモードを指定します。BypassまたはCutoffに設定できます。
setup コマンドまたは connection-mode コマンドの「 on-failure 」オプションから設定できます。
• Status after reboot caused by fatal error or abnormal shutdown :このパラメータは、障害の発生後、SCEプラットフォームが通常の動作状態に戻るかどうかを決定します。
setup コマンドまたは failure-recovery operation-mode コマンドから設定できます。
• Link failure reflection :このパラメータは、リンクに問題がある場合のシステムの動作を決定します。一部のトポロジーでは、ネットワーク内の上位レイヤの冗長プロトコルを正しく機能させるために、1つのポートにおけるリンク障害を、他のポートに反映させる必要があります。
トポロジー関連パラメータの最適な設定を行うためには、考慮すべき事項がいくつかあります。
• 機能面 :SCEプラットフォームは、2つの基本機能のうち1つを提供できます。
–モニタおよび制御:SCEプラットフォームはトラフィック フローをモニタし、制御します。SCEプラットフォームのモニタ機能の結果およびサービス コントロール ソリューションの設定に基づいて、SCEプラットフォームが決定を下します。
–制御機能を実行するには、SCEプラットフォームが物理的にBITW方式で設置されており、接続モードが「Inline」である必要があります。
–モニタのみ:SCEプラットフォームはトラフィック フローをモニタしますが、制御できません。
–モニタのみの場合、BITWインストレーション、または光スプリッタ インストレーションを使用できます。後者の場合は、接続モードが「Receive-only」である必要があります。
• リンク数 :SCEプラットフォームを1つまたは2つのGBEリンクに接続できます。2リンクのトポロジーには負荷分散を実行できます。この場合のSCEプラットフォームは、2つに分割された双方向フローの、両方向を処理できます。
• 冗長構成 :信頼性が高く望まれる場合、バックアップ動作機能を提供するために、もう1つSCEプラットフォームを設置する必要があります。2つのSCEプラットフォームを組み合わせた場合、1つのプラットフォームに障害が発生しても、機能の継続が保証されます。2つのSCEプラットフォーム間では情報が転送されているので、すべての処理がアクティブSCEプラットフォームだけで実行されていても、スタンバイSCEプラットフォームに絶えず必要な情報が更新されます。アクティブSCEプラットフォームに障害が発生した場合にも、瞬時にデータ リンク上のトラフィックの処理を引き継ぐことができます。
ネットワーク リンクの維持だけが必要で、SCEプラットフォームの機能の継続性が必要ない場合には、1つのSCEプラットフォームで十分です。
• リンクの持続性 :SCEプラットフォームのバイパス メカニズムによって、デバイス自体が機能していない場合でも、必要な場合はトラフィックを継続してフローさせることができます。SCEプラットフォームが光スプリッタを介してネットワークに接続されている場合、SCEプラットフォームの障害はトラフィック フローに影響せず、トラフィックは光スプリッタを介してフローし続けます。
SCEプラットフォームには、SCEプラットフォーム障害によってイネーブルにされる、バイパス メカニズムを持つネットワーク インターフェイス カードが含まれています。また、インラインで接続されている場合、トラフィック フローをバイパスしながら分析用に内部に取り込むという、通常の動作がイネーブルにされます。この場合、制御機能が必要とされなければ、「Receive-only」と同様のモニタ機能を果たします。
– Bypass: バイパス メカニズムはネットワーク リンクを維持しますが、トラフィックはモニタまたは制御用に処理されません。
– Forwarding: これは通常の動作モードです。SCEプラットフォームがモニタおよび制御目的でトラフィックを処理します。
– Sniffing: バイパス メカニズムは、SCEプラットフォームによるトラフィックの処理(モニタのみ)を可能にする一方で、ネットワーク リンクを維持します。
– Cutoff: トラフィックの転送が行われず、物理リンクが強制的にダウンされます(レイヤ1におけるカットオフ機能)。
これらの考慮事項は、システム構成と設定の3つの重要な側面を左右します。
• システムの物理トポロジー:システム内のSCEプラットフォームの実際の物理的な配置
• トポロジー関連の設定パラメータ:希望どおり確実にシステムが機能するように、システムを設定する前に、各パラメータが正しい値であることを確認しておく必要があります。
• Connection mode :SCEプラットフォームの物理的な設置に基づいて、次のいずれかに設定できます。
–Inline:1つのSCEプラットフォームがインラインの状態
–Receive-only:1つのSCEプラットフォームが受信専用の状態
–Inline-cascade:2つのSCEプラットフォームがインラインの状態
–Receive-only-cascade:2つのSCEプラットフォームが受信専用の状態
• Physically-connected-links :システムに複数のデバイスがある場合、このパラメータはこのSCEプラットフォームに接続されたリンクを定義します。システムは、現在最大2つのリンクをサポートします(リンク0とリンク1に指定されています)。
• Priority :このパラメータは、プライマリSCEプラットフォームを定義します。
–Primary:プライマリSCEプラットフォームが、デフォルトでアクティブになります。
–Secondary:セカンダリSCEプラットフォームは、デフォルトのスタンバイ プラットフォームです。
• On-failure :このパラメータは、SCEプラットフォームに障害が発生した場合、またはSCEプラットフォームの起動中に、システムがトラフィックを切断するか、バイパスするかを決定します。受信専用トポロジーには適用できません。
次に、SCEプラットフォームの、インストレーション手順の概要を示します。詳細については、『 SCE 1000 User Guide』および『SCE 2000 User Guide 』の「Installation and Startup」の章を参照してください。
ステップ 1 19インチ ラックにSCEプラットフォームを設置するか、ユニット側面周辺で十分な通気/換気が行えるような、平らな場所にSCEプラットフォームを配置します。
• AC電源:電源レセプタクルに適したケーブルを差し込んでから、ACコンセントに差し込みます。
• DC電源:適切なケーブル(ヘックスまたはループ コネクタ)を取り付け、DC電源に接続します。
ステップ 4 同梱のRS-232シリアル ケーブルを使用して、互換性のあるローカル(シリアル)端末とSCEデバイスの前面パネルにあるCONポートを接続します。
ステップ 5 ローカル端末で、セットアップ コンフィギュレーション ダイアログが開始されるまで、数回 Enter を押します。
セットアップ ユーティリティに従って進み、SCEデバイスを設定します。
ステップ 6 SCEプラットフォームの前面パネルにあるRJ-45 Mng ポートを管理ネットワークに接続します。
• SCE 2000:SCE 2000には、2つのSCE 2000プラットフォーム間のカスケードに使用するオプションのカスケード ポートのほかに、4つの回線ポートがあります。
ケーブル接続の詳細については、『 SCE 2000 User Guide 』の「Installation and Startup」の章を参照してください。
subscriber-awareモードでService Control Application Suite for Broadband( SCAS BB) を稼働する場合にだけ、smartSUB Manager(SM)をインストールする必要があります。subscriber-lessモード、anonymous-subscriberモード、およびstatic-subscriberモードでは、SMは不要です。各種の加入者モードに関するその他の情報については、『Service Control Application Suite for Broadband User Guide 』の「System Overview」を参照してください。
以下の手順では、SMのインストールについて簡単に説明します。SMのインストール後は、SMの設定方法および加入者管理ソリューションの設定方法について、『 smartSUB Manager User Guide 』を参照してください。
SMは、Solarisが稼働しているSUN SPARCマシンにインストールされます。SMのインストールは、シスコによって提供されたSM CD-ROMのルート ディレクトリにある、インストレーション スクリプトを実行することによって行われる自動プロセスです。インストールには、 /etc/system ファイルを変更する作業も必要になります。手動で行うことができますが、別の自動ユーティリティを使用して行うこともできます。
ここで説明する手順では、次のコンポーネントをインストールできます。
• SMおよびCommand Line Utility(CLU)
• Java Runtime Environment(JRE)
SM CD-ROMの ルート ディレクトリ にあるインストレーション スクリプトの、どれか1つを実行することによって、どのコンポーネントもインストールできます。SM、TimesTen、およびJavaが別々にインストールされるように選択することも可能です。ほとんどの場合、インストールを行うのに必要なスクリプトはSMインストレーション スクリプトだけです。
各インストレーション スクリプトは、実行中の重要なステップを説明するメッセージを表示します。これらのメッセージは、あとから参照できるよう、システム ログにも送信されます。
次に、SMインストール プロセスの概要を示します。JREをすでにインストールしていることを前提とします。
SMのインストール手順の詳細については、『 smartSUB Manager User Guide 』の第4章「Installation and Getting Started」を参照してください。
ステップ 2 任意のマウント ポイントにCD-ROMをマウント(通常、 /cdrom )するか、ローカル ネットワークでコンテンツを利用できるようにします。
ステップ 3 install-sm.sh スクリプトを実行します。
オプションなしでスクリプトが実行される場合は、SMのTimesTenデータベースとTimesTen DSNが自動的にインストールされます。
自動的にインストールしたくない場合には、それぞれ install-tt.sh スクリプトと install-dsn.sh スクリプトを使用して、手動でインストールできます。
tt-sysconf.sh スクリプトを使用して自動的に実行させるか、手動で /etc/system ファイルに次の行を追加して実行することができます。
Collection Managerは、Solarisが稼働しているSUN SPARCマシン、またはRedhat Enterprise Linux 3.0が稼働しているi386マシンにインストールできます。
次に、Collection Manager(CM)のインストール プロセスの概要を示します。CMのインストール手順の詳細については、『 Collection Manager User Guide 』の「Installing the CM and Getting Started」の章を参照してください。
CMおよびSybaseデータベースをインストールするには、次の作業を行います。
ステップ 2 任意のマウント ポイントにCD-ROMをマウント(通常、 /cdrom )するか、ローカル ネットワークでコンテンツを利用できるようにします。
• CMをバンドル モードで操作している場合:ステップ3に進み、Sybaseデータベースをインストールします。
• CMをバンドル モードで操作していない場合:ステップ3を省略して、ステップ4に進みます。
ステップ 3 『 Collection Manager User Guide 』で説明されているように、 installsyb.sh スクリプトを実行してSybaseをインストールします。
ステップ 4 『 Collection Manager User Guide 』で説明されているように、install-dc.shスクリプトを実行してCMをインストールします。