サーバとレルムについて
ライセンス:任意
レルムは、ASA FirePOWER モジュールとモニタリングの対象サーバ間の接続を確立します。レルムでは、サーバの接続設定と認証フィルタの設定を指定します。レルムでは次のことを実行できます。
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アクティビティをモニタするユーザとユーザ グループを指定する。
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権限のあるユーザに関するユーザ メタデータについてサーバをクエリする。
レルム内のディレクトリとして複数のサーバを追加できますが、同じ基本レルム情報を共有する必要があります。レルム内のディレクトリは、LDAP サーバのみ、または AD サーバのみである必要があります。レルムを有効にすると、保存された変更は次回 ASA FirePOWER モジュールがサーバをクエリするときに適用されます。
ユーザ認識を行うには、サポートされるすべてのサーバ タイプのレルムを設定する必要があります。モジュールはこれらの接続を使用して、POP3 および IMAP ユーザに関連付けられているデータについてサーバを照会します。モジュールは、POP3 および IMAP ログイン内の電子メール アドレスを使用して、Active Directory、OpenLDAP、または Oracle Directory Server Enterprise Edition サーバ上の LDAP ユーザに関連付けます。たとえば、LDAP ユーザと電子メール アドレスが同じユーザの POP3 ログインをデバイスが検出すると、モジュールは LDAP ユーザのメタデータをそのユーザに関連付けます。
ユーザのアクセス コントロールを実行するために、以下を設定できます。
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ユーザ エージェントまたは ISE/ISE-PIC デバイス用に設定された AD サーバのレルム。
(注) |
SGT ISE 属性条件を設定することを計画しているものの、ユーザ、グループ、レルム、エンドポイント ロケーション、エンドポイント プロファイルの条件の設定は計画していない場合、レルムの設定はオプションです。 |
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キャプティブ ポータル用に設定された Oracle または OpenLDAP サーバのレルム。
(ユーザ認識またはユーザ制御のために)レルムを設定してユーザをダウンロードする場合、ASA FirePOWER モジュールはサーバを定期的にクエリして、前回のクエリ以降にアクティビティが検出された新規ユーザおよび更新されたユーザのメタデータを取得します。
ユーザ アクティビティ データはユーザ アクティビティ データベースに保存され、ユーザ アイデンティティ データはユーザ データベースに保存されます。アクセス コントロールで保存できる使用可能なユーザの最大数は、デバイス モデルによって異なります。含めるユーザとグループを選択するときは、ユーザの総数がモデルの上限より少ないことを確認してください。アクセス コントロール パラメータの範囲が広すぎる場合、ASA FirePOWER モジュールはできるだけ多くのユーザに関する情報を取得し、取得できなかったユーザ数をタスク キューで報告します。
(注) |
モジュールによって検出されたユーザを LDAP サーバから削除しても、ASA FirePOWER モジュールではユーザ データベース内の該当ユーザは削除されないため、手動で削除する必要があります。ただし、LDAP に対する変更は、ASA FirePOWER モジュールが権限のあるユーザのリストを次に更新したときにアクセス コントロール ルールに反映されます。 |