概要
Management Center Virtual のアップグレード(6.6.0 以降)には 28 GB の RAM が必要
アップグレード時の新しいメモリ診断機能が Management Center Virtual プラットフォームに導入されました。仮想アプライアンスに割り当てた RAM が 28 GB 未満の場合、Management Center Virtual のバージョン 6.6.0 以降へのアップグレードは失敗します。
重要 |
バージョン 6.6.0 リリースの時点で、クラウドベースの Management Center Virtual の展開(AWS、Azure)でのメモリ不足インスタンスのタイプが完全に廃止されました。以前のバージョンであっても、それらを使用して新しい Management Center Virtual インスタンスは作成できません。既存のインスタンスは引き続き実行できます。表 1を参照してください。 |
サポート対象のプラットフォームにおいて、このメモリ診断の結果より低いメモリのインスタンスをサポートできません。
次の表に、Management Center Virtual でサポートされる AWS インスタンスのタイプを示します。バージョン 6.5.x 以前でサポートされるタイプとバージョン 6.6.0 以降でサポートされるタイプがあります。
(注) |
次の表に示すように、バージョン 6.6 では C5 インスタンスタイプのサポートが追加されています。インスタンスが大きくなるほど、AWS VM により多くの CPU リソースが提供され、パフォーマンスが向上し、さらに多くのネットワークインターフェイスが実現します。 |
プラットフォーム |
バージョン 6.6.0+ |
vCPU |
メモリ(GB) |
インターフェイスの最大数 |
バージョン 6.5.x 以前 |
vCPU |
メモリ(GB) |
インターフェイスの最大数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Management Center Virtual |
c3.4xlarge |
16 |
30 |
8 |
c3.xlarge* |
4 |
7.5 |
4 |
c4.4xlarge |
16 |
30 |
8 |
c3.2xlarge* |
8 |
15 |
4 |
|
c5.4xlarge |
16 |
32 |
8 |
c3.4xlarge |
16 |
30 |
8 |
|
— |
— |
— |
— |
c4.xlarge* |
4 |
7.5 |
4 |
|
c4.2xlarge |
8 |
15 |
4 |
|||||
c4.4xlarge |
16 |
30 |
8 |
|||||
* Management Center Virtual のバージョン 6.6.0 では、これらのインスタンスタイプがサポートされなくなります。バージョン 6.6.0 以降では、28 GB 以上の RAM を搭載したインスタンスを使用して Management Center Virtual(任意のバージョン)を展開する必要があります。詳細については、「廃止されたインスタンス」と「インスタンスのサイズ変更」を参照してください。 |
プラットフォーム |
バージョン 7.1.0 以降 |
---|---|
Management Center Virtual 300(FMCv300) |
c5.9xlarge:36 個の vCPU、72 GB SSD ストレージ:2,000 GB |
廃止されたインスタンス
現在のバージョン 6.5.x 以前の Management Center Virtual 展開は引き続き実行できますが、以下のインスタンスを使用して新しい Management Center Virtual の展開(バージョンに関係なく)は開始できません。
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c3.xlarge:4 個の vCPU、7.5 GB(バージョン 6.6.0 以降の Management Center Virtual では無効)
-
c3.2xlarge:8 個の vCPU、15 GB(バージョン 6.6.0 以降の Management Center Virtual では無効)
-
c4.xlarge:4 個の vCPU、7.5 GB(バージョン 6.6.0 以降の Management Center Virtual では無効)
-
c4.2xlarge:8 個の vCPU、15 GB(バージョン 6.6.0 以降の Management Center Virtual では無効)
インスタンスのサイズ変更
Management Center Virtual の以前のバージョン(6.2.x、6.3.x、6.4.x、および 6.5.x)からバージョン 6.6.0 へのアップグレード時に、28 GB の RAM メモリ診断が実行されるため、現在のインスタンスタイプのサイズをバージョン 6.6.0 でサポートされるサイズに変更する必要があります(表 1を参照)。
現在のインスタンスタイプと新しいインスタンスタイプに互換性がある場合は、インスタンスのサイズを変更できます。Management Center Virtual の展開の場合:
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c3.xlarge または c3.2xlarge のサイズを c3.4xlarge インスタンスタイプに変更します。
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c4.xlarge または c4.2xlarge のサイズを c4.4xlarge インスタンスタイプに変更します。
インスタンスのサイズを変更する前に、次の点に注意してください。
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インスタンスタイプを変更する前に、インスタンスを停止する必要があります。
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現在のインスタンスタイプが、新たに選択したインスタンスタイプと互換性があることを確認します。
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インスタンスにインスタンス ストア ボリュームがある場合、そのインスタンス上のすべてのデータは失われます。サイズ変更する前に、インスタンスストアのバックアップインスタンスを移行します。
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Elastic IP アドレスを使用していない場合は、インスタンスを停止するとパブリック IP アドレスが解放されます。
インスタンスのサイズを変更する方法については、AWS のドキュメント『インスタンスタイプを変更する』(https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-instance-resize.html)を参照してください。
AWS ソリューションの概要
AWS は、Amazon.com によって提供されるリモート コンピューティング サービスの集合で、Web サービスとも呼ばれており、クラウド コンピューティング プラットフォームを構成します。これらのサービスは、世界の 11 の地理的地域で運用されます。通常、Management Center Virtual を導入する際には、次の AWS サービスに精通している必要があります。
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Amazon Elastic Compute Cloud(EC2):仮想コンピュータをレンタルして、お客様独自のアプリケーションおよびサービス(ファイアウォールなど)を Amazon のデータセンターで起動および管理できるようにする Web サービス。
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Amazon Virtual Private Cloud(VPC):Amazon パブリック クラウド内の隔離されたプライベート ネットワークを設定できるようにする Web サービス。EC2 インスタンスは VPC 内で実行されます。
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Amazon Simple Storage Service(S3):データ ストレージ インフラストラクチャを提供する Web サービス。
AWS でアカウントを作成し、VPC および EC2 コンポーネントを(AWS ウィザードまたは手動設定のいずれかを使用して)設定し、Amazon Machine Image(AMI)インスタンスを選択します。AMI は、インスタンスを起動するために必要なソフトウェア構成を含むテンプレートです。
(注) |
AMI イメージは AWS 環境の外部ではダウンロードできません。 |