概要
KVM は、仮想化拡張機能(Intel VT など)を搭載した x86 ハードウェア上の Linux 向け完全仮想化ソリューションです。KVM は、コア仮想化インフラストラクチャを提供するロード可能なカーネル モジュール(kvm.ko)と kvm-intel.ko などのプロセッサ固有のモジュールで構成されています。
Management Center Virtual のアップグレード(6.6.0 以降)には 28 GB の RAM が必要
アップグレード時の新しいメモリ診断機能が Management Center Virtual プラットフォームに導入されました。仮想アプライアンスに割り当てた RAM が 28 GB 未満の場合、Management Center Virtual のバージョン 6.6.0 以降へのアップグレードは失敗します。
重要 |
デフォルト設定(ほとんどの Management Center Virtual インスタンスでは 32 GB RAM、Management Center Virtual 300(FMCv300)では 64 GB RAM)の値より小さくすることは推奨しません。パフォーマンスを向上させるためには、使用可能なリソースに応じて、仮想アプライアンスのメモリや CPU 数をいつでも増やすことができます。 |
サポート対象のプラットフォームにおいて、このメモリ診断の結果より低いメモリのインスタンスをサポートできません。
メモリとリソースの要件
KVM を使用して、修正されていない OS イメージを実行している複数の仮想マシンを実行できます。各仮想マシンには、ネットワーク カード、ディスク、グラフィック アダプタなどのプライベートな仮想化ハードウェアが搭載されています。ハイパーバイザの互換性については、『Cisco Firepower Compatibility Guide』を参照してください。
重要 |
Management Center Virtual をアップグレードする際、最新のリリースノートで詳細を参照し、新しいリリースが環境に影響を及ばさないことを確認してください。最新バージョンを展開するには、リソースの拡張が必要な場合があります。 |
アップグレードすることで、展開環境のセキュリティ機能とパフォーマンスの向上に役立つ最新の機能と修正プログラムが追加されます。
Management Center Virtual の導入に使用される特定のハードウェアは、導入するインスタンス数や使用要件によって異なります。作成する各仮想アプライアンスには、ホスト マシン上での最小リソース割り当て(メモリ、CPU 数、およびディスク容量)が必要です。
KVM の Management Center Virtual アプライアンスの推奨設定およびデフォルト設定を次の表に示します。
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プロセッサ
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4 個の vCPU が必要
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メモリ
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最小要件 28/推奨(デフォルト)32 GB RAM
重要
アップグレード時の新しいメモリ診断機能が Management Center Virtual プラットフォームに導入されました。仮想アプライアンスに割り当てた RAM が 28 GB 未満の場合、Management Center Virtual のバージョン 6.6.0 以降へのアップグレードは失敗します。
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ネットワーキング
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virtio ドライバをサポート
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1 個の管理インターフェイスをサポート
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IPv6
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仮想マシンあたりのホスト ストレージ
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Management Center Virtual には 250 GB が必要
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virtio および scsi ブロック デバイスをサポート
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コンソール
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Telnet を介したターミナル サーバーをサポート
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バージョン 7.3 以降、KVM で Management Center Virtual 300(FMCv300)がサポートされます。KVM の FMCv300 アプライアンスの推奨設定およびデフォルト設定を次に示します。
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プロセッサ
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32 個の vCPU が必要
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メモリ
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推奨(デフォルト)64 GB RAM
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ネットワーキング
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virtio ドライバをサポート
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1 個の管理インターフェイスをサポート
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仮想マシンあたりのホスト ストレージ
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FMCv300 には 2 TB が必要
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virtio および scsi ブロック デバイスをサポート
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コンソール
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Telnet を介したターミナル サーバーをサポート
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