バックアップと復元について
災害から回復する能力は、システム保守計画の重要な部分を占めます。災害復旧計画の一環として、セキュアなリモートの場所への定期的なバックアップを実行することをお勧めします。
オンデマンドバックアップ
Management Center から Management Centerおよび多数の Threat Defense デバイスのオンデマンドバックアップを実行できます。
詳細については、「Management Center または管理対象デバイスのバックアップ」を参照してください。
スケジュール バックアップ
Management Centerでスケジューラを使用して、バックアップを自動化できます。Management Center からデバイスのリモートバックアップをスケジュールすることもできます。
Management Center のセットアッププロセスでは、設定のみのバックアップを毎週ローカルに保存するようにスケジュールされます。これは、オフサイトのフルバックアップの代わりにはなりません。初期設定が完了したら、スケジュールされたタスクを確認し、組織のニーズに合わせて調整する必要があります。
詳細については、「スケジュール バックアップ」を参照してください。
バックアップファイルの保存
バックアップはローカルに保存することができます。ただし、NFS、SMB、または SSHFS ネットワークボリュームをリモートストレージとしてマウントして、Management Center および管理対象デバイスを安全なリモートロケーションにバックアップすることをお勧めします。これを実行すると、その後のすべてのバックアップがそのボリュームにコピーされますが、引き続き Management Center を使用してそれらを管理することができます。
詳細については、リモート ストレージ デバイスおよびバックアップとリモートストレージの管理を参照してください。
Management Center および管理対象デバイスの復元
ローカルの [バックアップ管理(Backup Management)] ページから Management Centerを復元します。Threat Defense デバイスを復元するには、Threat Defense CLI を使用する必要があります。ただし、SD カードと [Reset] ボタンを使用する ISA 3000 ゼロタッチ復元は除きます。
詳細については、「Management Center および管理対象デバイスの復元」を参照してください。
バックアップの内容
Management Center のバックアップには、次のものを含めることができます。
-
設定。
Management Center Web インターフェイスで指定できるすべての設定は、リモートストレージと監査ログサーバー証明書の設定を除いて、設定のバックアップに含まれます。マルチドメイン展開では、設定をバックアップする必要があります。イベントまたは TID データのみをバックアップすることはできません。
-
イベント。
イベントのバックアップには、Management Center データベース内のすべてのイベントが含まれます。ただし、Management Center のイベントバックアップには侵入イベントのレビューステータスは含まれません。復元された侵入イベントは、[確認済みイベント(Reviewed Events)] ページには表示されません。
-
Threat Intelligence Director(TID)データ。
詳細については、Cisco Secure Firewall Management Center デバイス構成ガイドの「About Backing Up and Restoring Threat Intelligence Director Data」を参照してください。
デバイスバックアップは常に設定のみです。
復元の内容
設定を復元すると、ごくわずかの例外を除いて、バックアップされたすべての設定が上書きされます。Management Center では、イベントおよび TID データを復元すると、侵入イベントを除くすべての既存のイベントおよび TID データが上書きされます。
次のことを理解して計画してください。
-
バックアップされていないものは復元できません。
Management Center の設定のバックアップには、リモートストレージと監査ログサーバー証明書の設定が含まれないため、復元後にそれらを再設定する必要があります。また、Management Center のイベントのバックアップには侵入イベントのレビューステータスが含まれないため、復元された侵入イベントは [確認済みイベント(Reviewed Events)] ページには表示されません。
-
VPN 証明書の復元は失敗します。
Threat Defense 復元プロセスでは、VPN 証明書およびすべての VPN 設定が Threat Defense デバイスから削除されます。これには、バックアップの作成後に追加された証明書も含まれます。Threat Defense デバイスを復元した後に、すべての VPN 証明書を再追加/再登録し、デバイスを再展開する必要があります。
-
工場出荷時または再イメージ化された FMC ではなく、設定済みの Management Center に復元すると、侵入イベントおよびファイルリストがマージされます。
Management Center のイベント復元プロセスでは、侵入イベントは上書きされません。代わりに、バックアップ内の侵入イベントがデータベースに追加されます。重複を避けるには、復元する前に既存の侵入イベントを削除してください。
Management Center の設定復元プロセスでは、マルウェア防御 で使用されるクリーンおよびカスタム検出ファイルリストは上書きされません。代わりに、既存のファイルリストとバックアップ内のファイルリストがマージされます。ファイルリストを置き換えるには、復元する前に既存のファイルリストを削除してください。