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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章では、Cisco MDS 9396S スイッチとそのコンポーネントを設置する方法について説明します。
(注) |
システムの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco MDS 9000 Family』を参照し、安全に関する重要な情報を確認してください。 |
警告 |
安全上の重要な注意事項 「危険」の意味です。 人身事故を予防するための注意事項が記述されています。 機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。 各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。 ステートメント 1071 これらの注意事項を保管しておいてください。 |
警告 |
この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。 立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。 ステートメント 1017 |
警告 |
この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。 ステートメント 1030 |
(注) |
新しい各スイッチにはライセンスが必要です。ライセンスのインストール手順については、『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
ここでは次の内容について説明します。
Cisco MDS 9396S スイッチは、次の方法で設置することができます。
別途購入したオプションの Telco および EIA シェルフ ブラケット キットを使用したスイッチの設置手順については、「Cisco MDS 9000ファミリ Telco および EIA シェルフ ブラケット」の項を参照してください。
(注) |
Telco および EIA シェルフ ブラケット キットはオプションであり、スイッチの付属品ではありません。 キットの発注については、製品を購入した代理店にお問い合わせください。 |
Cisco MDS 9396S スイッチを設置する場合は、次のガイドラインに従ってください。
スイッチを設置する前に、設置場所を検討して準備します。 推奨される設置場所計画作業の一覧については「設置場所の準備およびメンテナンス記録」の項を参照してください。
スイッチの作業に支障がないように、また適切なエアーフローが確保されるように、スイッチ周辺に十分なスペースを確保できることを確認してください(エアーフローの要件は「技術仕様」の項に記載されています)。
空調が、「技術仕様」の項に記載されている熱放散の要件に適合していることを確認してください。
キャビネットまたはラックが、「 キャビネットおよびラックへの設置」の項に記載された要件に適合していることを確認します。
(注) |
キャビネットの前方取り付けレールから前面扉までに 7.6 cm(3 インチ)以上のスペース(またはケーブル管理ブラケットがシャーシの前面に取り付けられている場合は 12.7 cm (5 インチ)以上のスペース)がない場合は、シャーシを背面に向けて取り付け、光ファイバ ケーブルの最小曲げ半径を確保してください。 |
(注) |
キャビネットでジャンパ電源コードが使用できます。 詳細については、「ジャンパ電源コード」の項を参照してください。 |
シャーシが適切にアースされていることを確認します。 スイッチを設置するラックがアースされていない場合には、シャーシと電源の両方をアース接続することを推奨します。
設置場所の電源が、「技術仕様」に記載された電源要件に適合していることを確認します。 使用可能な場合は、電源障害に備えて無停電電源装置(UPS)を使用してください。
注意 |
鉄共振テクノロジーを使用する UPS タイプは使用しないでください。 このタイプの UPS は、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチなどのシステムに使用すると、データ トラフィック パターンの変化によって入力電流が大きく変動し、動作が不安定になることがあります。 |
回路の容量が、各国および地域の規格に準拠していることを確認します。
北米では、300 Wの電源装置には 20 A の回路が必要です。 北米で 200 または 240 VAC 電源を使用する場合、回路を 2 極回路ブレーカーで保護する必要があります。
注意 |
入力電力の損失を防ぐには、スイッチに電力を供給する回路上の合計最大負荷が、配線とブレーカーの定格電流の範囲内となるようにしてください。 |
スイッチを設置して設定する際に、「設置場所の準備およびメンテナンス記録」の項に示されている情報を記録してください。
スイッチを取り付ける場合、締め付けトルクを次のように調整してください。
また、シャーシをアースするために、次のものが必要です(アクセサリ キットには含まれていません)。
注意 |
スイッチのコンポーネントを取り扱うときは、静電気防止用ストラップを着用し、モジュールのフレームの端だけを持ってください。 ESD ソケットはシャーシ上に付いています。 ESD ソケットを有効にするには、電源コードまたはシャーシのアースを使用してシャーシをアース接続するか、またはアースされたラックとシャーシの金属部分を接触させてください。 |
ヒント |
シャーシを輸送する場合に備えて、輸送用の箱は保管しておいてください。 |
(注) |
シスコのサポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。 サポートをシスコから直接ご購入された場合は、次の URL にある Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください:http://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html。 |
(注) |
スイッチは、厳密に検査した上で出荷されています。 輸送中の破損や内容品の不足がある場合には、ただちにカスタマー サービス担当者に連絡してください。 |
梱包内容を確認する手順は、次のとおりです。
ここでは、ラックマウント キットを使用して、「キャビネットおよびラックの要件」の項に記載されている要件に適合するキャビネットまたはラックに Cisco MDS 9396S スイッチを設置する方法について説明します。
取り付けているスイッチ シャーシには、調整可能な 2 本の下部支持レールが付属しており、シャーシを支えるために 4 支柱ラックに接続できます。 これらの下部支持レールにはそれぞれ 2 つの部品があります。一方は他方にスライドするので、間隔が 36 インチ(91 cm)未満の前面および背面の取り付けポストにラックを合わせることができます。 各下部支持レールでは、もう一方のレールにスライドするレールの半分にはシャーシのモジュール端に収まるシャーシ止め具が含まれます。 シャーシのポート側に空気取り入れ口がある場合は、シャーシ止め具付きの下部支持レール部品をラックのホット アイル側に配置する必要があります。
シャーシに 2 つのフロントマウント ブラケットを取り付けることができます。
4 支柱ラックにシャーシを取り付けることができます。
ファン トレイと電源モジュールがある端がレールの端のシャーシ止め具でロックされ、シャーシのフロントマウント ブラケットがラックのフロントマウント レールと接触するように、シャーシを下部支持レールにスライドする必要があります。
4 支柱ラックが適切に設置されコンクリート床に固定されていることを確認します。
電源装置およびファン トレイが適切なアイルに配置されるように下部支持レールが設置されていることを確認します。
ファン トレイのストライプの色と、電源装置のラッチの色から、スイッチのいずれの端をコールド アイルに配置する必要があるかを、次のように判別できます。
2 つのフロントマウント ブラケットが、ポート端でシャーシの側面にしっかり固定されていることを確認します。
別途用意したラックマウント ネジが 2 本あることを確認します(M6 X 10 mm のネジまたはラックの垂直取り付けレールに適切なネジ)。
ステップ 1 |
シャーシの電源モジュールとファン トレイの端をラックに取り付けられている下部支持レールにスライドします。 ファン トレイと電源モジュールのそばのシャーシの側面が、下部支持レールのシャーシ止め具に固定され、前面取り付けブラケットがラックに接触することを確認します(次の図を参照)。
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ステップ 2 | 別途用意したラックマウント ネジ(M6 X 10 mm のネジまたはラックに適切な他のネジ)を使用して、シャーシの 2 個の取り付けブラケットをラックにそれぞれ取り付け、それぞれのネジをそのネジに適したトルクで締め付けます(M6 X 10 mm のネジの場合は、40 インチポンド(4.5 N·m)のトルクを使用)。 |
シャーシをアースする前に、データセンター ビルディングのアースに接続できるようになっている必要があります。 データセンターのアースに接続している接合ラック(詳細についてはラック メーカーのマニュアルを参照してください)にスイッチ シャーシを設置した場合は、アース パッドをラックに接続してシャーシを接地できます。 接合ラックを使用していない場合は、シャーシのアース パッドをデータセンターのアースに直接接続する必要があります。
データセンターのアースにスイッチ シャーシを接続するには、次の工具と部品が必要です。
アース ラグ:最大 6 AWG 線をサポートする、2 穴の標準的バレル ラグ。 このラグはアクセサリ キットに付属しています。
アース用ネジ:M4 x 8 mm のなべネジ X 2。 これらのネジはアクセサリ キットに付属しています。
アース線:アクセサリ キットに付属していません。 アース線のサイズは、地域および国内の設置要件を満たす必要があります。 米国で設置する場合は、電源とシステムに応じて、6 ~ 12 AWG の銅の導体が必要です 一般に入手可能な 6 AWG 線の使用を推奨します。 アース線の長さは、スイッチとアース設備の間の距離によって決まります。
No.1 プラス トルク ドライバ
アース線をアース ラグに取り付ける圧着工具。
アース線の絶縁体をはがすワイヤ ストリッパ。
ステップ 1 | ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から 19 mm(0.75 インチ)ほど、被膜をはがします。 | ||
ステップ 2 |
アース線の被膜をはがした端をアース ラグの開放端に挿入し、圧着工具を使用してラグをアース線に圧着します。 アース線をアース ラグから引っ張り、アース線がアース ラグにしっかりと接続されていることを確認します。
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||
ステップ 3 | アース ラグを 2 本の M4 ネジを使用してシャーシのアース パッドに固定し、11.5 ~ 15 インチポンド(1.3 ~ 1.7 N·m)のトルクで各ネジを締めます。 | ||
ステップ 4 | アース線の反対側の端を処理し、設置場所の適切なアースに接続して、スイッチに十分なアースが確保されるようにします。 ラックが完全に接合されてアースされている場合は、ラックのベンダーが提供するマニュアルで説明されているようにアース線を接続します。 |
ステップ 1 |
次のように、電源モジュールを AC 電源に接続します。
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ステップ 2 |
電源モジュール(n+1)の冗長性を使用している場合は、次のように、2 つ目の電源モジュールを接続する必要があります。
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ステップ 3 |
グリッド(n+n)の冗長性を使用している場合は、次のように 2 つ目の電源モジュールを接続する必要があります。
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Cisco MDS 9396S スイッチには、2 つの現場交換可能な電源装置が付属しています。 各電源装置には、固定ファンがあります。 Cisco MDS 9396S スイッチには、2 つの現場交換可能なファン モジュールが付属しています。
警告 |
システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。 作業を行うときは注意してください。 ステートメント 1034 |
注意 |
作業中は、スイッチの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。 |
(注) |
Cisco MDS 9396S スイッチは、2 つの電源装置と 2 つのファン モジュールがすべて取り付けられており、すべてのファンが機能する場合にだけ継続的な稼働が可能です。 |
2 つの電源装置が取り付けられている場合、1 つの電源装置で障害が発生しても、もう 1 つの正常な電源装置を使用してシステムが引き続き正常に機能します。 ただし冗長性を確保するため、障害が発生した電源装置を可能な限り早期の時点で交換する必要があります。 ファン モジュールは、スイッチの適切な冷却のために必要です。
ここでは、Cisco MDS 9396S スイッチに AC 電源装置を取り付ける手順と取り外す手順を示します。
AC 電源モジュールの取り外し手順は、次のとおりです。
ステップ 1 | 取り外す電源装置の電源スイッチをオフ(0)の位置にします |
ステップ 2 | 電源コードを電源から外します。 |
ステップ 3 | 非脱落型ネジを緩めます。 |
ステップ 4 | 電源装置のハンドルをつかみ、スイッチから電源装置を引き出します。 |
AC 電源装置の取り付け手順は、次のとおりです。
ステップ 1 | システム アースが接続されていることを確認します。 | ||
ステップ 2 | 電源装置を取り付ける前に、電源コードが取り外されていることを確認します。 | ||
ステップ 3 | 取り付ける電源装置の電源スイッチがオフ(0)の位置になっていることを確認します。 | ||
ステップ 4 | 滑らせるようにして電源装置を電源装置ベイに入れます。 電源装置がベイに完全に装着されていることを確認します | ||
ステップ 5 | 電源装置の非脱落型ネジを締めます。 | ||
ステップ 6 | 電源モジュールに電源コードを差し込みます。 | ||
ステップ 7 |
電源コードのもう一方の端を AC 入力電源に接続します。
|
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ステップ 8 | 電源装置の電源スイッチをオン(|)の位置にします。 | ||
ステップ 9 | 前面パネルの電源装置(P/S)の LED が緑色になっているかどうかを調べ、電源装置の稼働を確認します。 LEDが緑色に点灯しない場合は、『Cisco MDS 9000 Family Troubleshooting Guide』を参照してください。 |
ここでは、Cisco MDS 9396S スイッチにファン モジュールを取り付ける手順と取り外す手順を示します。
ファン モジュールは、システムの動作中に取り外しや交換を行っても、電気事故が発生したりシステムが損傷したりすることがないように設計されています。
注意 |
Cisco MDS 9000 ファミリには、シャーシ内のさまざまな部分の温度が特定の安全しきい値を超えた場合に、システムをシャット ダウンできる内部温度センサーが搭載されています。 システム温度を正確に監視するには、温度センサーに対しシャーシ内で十分なエアーフローが必要です。 ファン モジュールがシャーシから取り外され、エアーフローが減少すると、システムは温度センサー情報をバイパスし、検出できない過熱を防止するために 5 分後にシャット ダウンします。 ただし、メジャー温度しきい値を超えると、スイッチはそれより前にシャット ダウンします。 |
(注) |
ファン モジュールを取り外すときは、回転しているファンの羽根に手を近づけないでください。 ファン ブレードが完全に停止してからファン モジュールを取り外してください。 ステートメント 258 |
ファン モジュールを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 | スイッチの背面でファン モジュールを見つけます。 |
ステップ 2 | ファン モジュールの非脱落型ネジを緩めます。 |
ステップ 3 | ファン モジュールの中心に向かって装着タブをスライドします。 |
ステップ 4 | ファン モジュールのハンドルをつかみ、外に引き出します。 |
ステップ 5 | ファン ブレードの回転が停止したら、ファン モジュールをファン トレイから完全に取り外します。 |
新しいファン モジュールを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 | カチッと音がするまでファン モジュール ベイにファン モジュールを挿入します。 |
ステップ 2 | ファン モジュール非脱落型ネジを締めます。 |
新しいファン モジュールが正しく取り付けられているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 | ファンの音を聞きます。すぐに作動音が聞こえるはずです。 作動音が聞こえない場合は、ファン モジュールがスイッチに完全に装着され、前面プレートがスイッチ背面パネルと平らに揃っていることを確認します。 | ||
ステップ 2 | ファン モジュールの LED がグリーンに点灯していることを確認します。 LED がオレンジ色の場合、このファン モジュール内の 1 つのファンで障害が発生しています。LED が赤色の場合、このファン モジュール内の両方のファンで障害が発生しています。 | ||
ステップ 3 |
数回操作を繰り返してもファンが動作しない場合や、取り付け時に問題が発生する場合は、カスタマー サービス担当者にご連絡ください。
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目次
この章では、Cisco MDS 9396S スイッチとそのコンポーネントを設置する方法について説明します。
(注) |
システムの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco MDS 9000 Family』を参照し、安全に関する重要な情報を確認してください。 |
警告 |
安全上の重要な注意事項 「危険」の意味です。 人身事故を予防するための注意事項が記述されています。 機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。 各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。 ステートメント 1071 これらの注意事項を保管しておいてください。 |
警告 |
この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。 立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。 ステートメント 1017 |
警告 |
この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。 ステートメント 1030 |
(注) |
新しい各スイッチにはライセンスが必要です。ライセンスのインストール手順については、『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
Cisco MDS 9396S スイッチは、次の方法で設置することができます。
別途購入したオプションの Telco および EIA シェルフ ブラケット キットを使用したスイッチの設置手順については、「Cisco MDS 9000ファミリ Telco および EIA シェルフ ブラケット」の項を参照してください。
(注) |
Telco および EIA シェルフ ブラケット キットはオプションであり、スイッチの付属品ではありません。 キットの発注については、製品を購入した代理店にお問い合わせください。 |
Cisco MDS 9396S スイッチを設置する場合は、次のガイドラインに従ってください。
スイッチを設置する前に、設置場所を検討して準備します。 推奨される設置場所計画作業の一覧については「設置場所の準備およびメンテナンス記録」の項を参照してください。
スイッチの作業に支障がないように、また適切なエアーフローが確保されるように、スイッチ周辺に十分なスペースを確保できることを確認してください(エアーフローの要件は「技術仕様」の項に記載されています)。
空調が、「技術仕様」の項に記載されている熱放散の要件に適合していることを確認してください。
キャビネットまたはラックが、「 キャビネットおよびラックへの設置」の項に記載された要件に適合していることを確認します。
(注) |
キャビネットの前方取り付けレールから前面扉までに 7.6 cm(3 インチ)以上のスペース(またはケーブル管理ブラケットがシャーシの前面に取り付けられている場合は 12.7 cm (5 インチ)以上のスペース)がない場合は、シャーシを背面に向けて取り付け、光ファイバ ケーブルの最小曲げ半径を確保してください。 |
(注) |
キャビネットでジャンパ電源コードが使用できます。 詳細については、「ジャンパ電源コード」の項を参照してください。 |
シャーシが適切にアースされていることを確認します。 スイッチを設置するラックがアースされていない場合には、シャーシと電源の両方をアース接続することを推奨します。
設置場所の電源が、「技術仕様」に記載された電源要件に適合していることを確認します。 使用可能な場合は、電源障害に備えて無停電電源装置(UPS)を使用してください。
注意 |
鉄共振テクノロジーを使用する UPS タイプは使用しないでください。 このタイプの UPS は、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチなどのシステムに使用すると、データ トラフィック パターンの変化によって入力電流が大きく変動し、動作が不安定になることがあります。 |
回路の容量が、各国および地域の規格に準拠していることを確認します。
北米では、300 Wの電源装置には 20 A の回路が必要です。 北米で 200 または 240 VAC 電源を使用する場合、回路を 2 極回路ブレーカーで保護する必要があります。
注意 |
入力電力の損失を防ぐには、スイッチに電力を供給する回路上の合計最大負荷が、配線とブレーカーの定格電流の範囲内となるようにしてください。 |
スイッチを設置して設定する際に、「設置場所の準備およびメンテナンス記録」の項に示されている情報を記録してください。
スイッチを取り付ける場合、締め付けトルクを次のように調整してください。
注意 |
スイッチのコンポーネントを取り扱うときは、静電気防止用ストラップを着用し、モジュールのフレームの端だけを持ってください。 ESD ソケットはシャーシ上に付いています。 ESD ソケットを有効にするには、電源コードまたはシャーシのアースを使用してシャーシをアース接続するか、またはアースされたラックとシャーシの金属部分を接触させてください。 |
ヒント |
シャーシを輸送する場合に備えて、輸送用の箱は保管しておいてください。 |
(注) |
シスコのサポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。 サポートをシスコから直接ご購入された場合は、次の URL にある Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください:http://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html。 |
(注) |
スイッチは、厳密に検査した上で出荷されています。 輸送中の破損や内容品の不足がある場合には、ただちにカスタマー サービス担当者に連絡してください。 |
梱包内容を確認する手順は、次のとおりです。
ここでは、ラックマウント キットを使用して、「キャビネットおよびラックの要件」の項に記載されている要件に適合するキャビネットまたはラックに Cisco MDS 9396S スイッチを設置する方法について説明します。
取り付けているスイッチ シャーシには、調整可能な 2 本の下部支持レールが付属しており、シャーシを支えるために 4 支柱ラックに接続できます。 これらの下部支持レールにはそれぞれ 2 つの部品があります。一方は他方にスライドするので、間隔が 36 インチ(91 cm)未満の前面および背面の取り付けポストにラックを合わせることができます。 各下部支持レールでは、もう一方のレールにスライドするレールの半分にはシャーシのモジュール端に収まるシャーシ止め具が含まれます。 シャーシのポート側に空気取り入れ口がある場合は、シャーシ止め具付きの下部支持レール部品をラックのホット アイル側に配置する必要があります。
ステップ 1 | シャーシに取り付けられたファン トレイと電源モジュールを確認し、下部支持レールをラックにどのように配置するかを決定します。 |
ステップ 2 | 1 本の下部支持レールを構成している 2 つのスライダを分離し、シャーシ止め具がラックのホット アイルに位置するように半分を配置します。 シャーシを容易に設置できるように、下部支持レールの上に少なくとも 2 RU の空きがあることを確認します。 |
ステップ 3 | 別途用意したネジ(通常 M6 X 10 mm のネジ)を 2 本使用して、下部支持レールの半分をラック支柱の垂直取り付けレールに取り付けます。 ネジに適したトルクで各ネジを締めます(M6 ネジには 40 インチポンド(4.5 N·m)のトルクを使用)。 |
ステップ 4 | 下部支持レールのもう半分を、取り付けられているレールにスライドして合わせ、別途用意したネジ(通常 M6 X 10 mm のネジ)を 2 本使用して、ラックの垂直取り付けレールに固定します。 ネジに適したトルクで各ネジを締めます(M6 x 10 mm ネジには 40 インチポンド(4.5 N·m)のトルクを使用)。 |
ステップ 5 | ステップ 2 および 3 を繰り返して、もう一方の拡大下部支持レールをラックの反対側に接続します。 |
ステップ 6 | 設置した 2 本の下部支持レールをチェックして、両方のレールが水平で互いに同じ高さであることを確認します。 高さが異なる場合は、高いほうのレールを低いほうの高さに合わせます。 |
シャーシに 2 つのフロントマウント ブラケットを取り付けることができます。
ステップ 1 |
2 つのフロントマウント ブラケットの 1 つの一方の面にある 2 つの穴をシャーシの左側または右側の 2 つの穴に合わせます(次の図を参照)。 ブラケットのもう一方の面がシャーシの前面(ポート端)に向いていることを確認します。
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ステップ 2 | 2 本の M4 X 6 mm のネジを使用してブラケットをシャーシに取り付けます。 各ネジを 11 ~ 15 インチポンド(1.2 ~ 1.7 N·m)で締めます。 | ||||
ステップ 3 | ステップ 1 および 2 を繰り返し、2 つ目のフロントマウント ブラケットをシャーシの反対側に取り付けます。 |
4 支柱ラックにシャーシを取り付けることができます。
ファン トレイと電源モジュールがある端がレールの端のシャーシ止め具でロックされ、シャーシのフロントマウント ブラケットがラックのフロントマウント レールと接触するように、シャーシを下部支持レールにスライドする必要があります。
4 支柱ラックが適切に設置されコンクリート床に固定されていることを確認します。
電源装置およびファン トレイが適切なアイルに配置されるように下部支持レールが設置されていることを確認します。
ファン トレイのストライプの色と、電源装置のラッチの色から、スイッチのいずれの端をコールド アイルに配置する必要があるかを、次のように判別できます。
2 つのフロントマウント ブラケットが、ポート端でシャーシの側面にしっかり固定されていることを確認します。
別途用意したラックマウント ネジが 2 本あることを確認します(M6 X 10 mm のネジまたはラックの垂直取り付けレールに適切なネジ)。
ステップ 1 |
シャーシの電源モジュールとファン トレイの端をラックに取り付けられている下部支持レールにスライドします。 ファン トレイと電源モジュールのそばのシャーシの側面が、下部支持レールのシャーシ止め具に固定され、前面取り付けブラケットがラックに接触することを確認します(次の図を参照)。
下部支持レールを長距離延長すると、シャーシを設置するときにレールがわずかに外側に曲がることがあり、レールの遠端のシャーシ止め具がシャーシの端に合致しない場合があります。 この場合は、サイド レールをシャーシの側面に向けて押し、シャーシ止め具がシャーシ内に入りシャーシをラックの適切な位置で支えられるようにします。
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ステップ 2 | 別途用意したラックマウント ネジ(M6 X 10 mm のネジまたはラックに適切な他のネジ)を使用して、シャーシの 2 個の取り付けブラケットをラックにそれぞれ取り付け、それぞれのネジをそのネジに適したトルクで締め付けます(M6 X 10 mm のネジの場合は、40 インチポンド(4.5 N·m)のトルクを使用)。 |
シャーシをアースする前に、データセンター ビルディングのアースに接続できるようになっている必要があります。 データセンターのアースに接続している接合ラック(詳細についてはラック メーカーのマニュアルを参照してください)にスイッチ シャーシを設置した場合は、アース パッドをラックに接続してシャーシを接地できます。 接合ラックを使用していない場合は、シャーシのアース パッドをデータセンターのアースに直接接続する必要があります。
データセンターのアースにスイッチ シャーシを接続するには、次の工具と部品が必要です。
アース ラグ:最大 6 AWG 線をサポートする、2 穴の標準的バレル ラグ。 このラグはアクセサリ キットに付属しています。
アース用ネジ:M4 x 8 mm のなべネジ X 2。 これらのネジはアクセサリ キットに付属しています。
アース線:アクセサリ キットに付属していません。 アース線のサイズは、地域および国内の設置要件を満たす必要があります。 米国で設置する場合は、電源とシステムに応じて、6 ~ 12 AWG の銅の導体が必要です 一般に入手可能な 6 AWG 線の使用を推奨します。 アース線の長さは、スイッチとアース設備の間の距離によって決まります。
No.1 プラス トルク ドライバ
アース線をアース ラグに取り付ける圧着工具。
アース線の絶縁体をはがすワイヤ ストリッパ。
ステップ 1 | ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から 19 mm(0.75 インチ)ほど、被膜をはがします。 |
ステップ 2 | アース線の被膜をはがした端をアース ラグの開放端に挿入し、圧着工具を使用してラグをアース線に圧着します。 アース線をアース ラグから引っ張り、アース線がアース ラグにしっかりと接続されていることを確認します。 |
ステップ 3 | アース ラグを 2 本の M4 ネジを使用してシャーシのアース パッドに固定し、11.5 ~ 15 インチポンド(1.3 ~ 1.7 N·m)のトルクで各ネジを締めます。 |
ステップ 4 | アース線の反対側の端を処理し、設置場所の適切なアースに接続して、スイッチに十分なアースが確保されるようにします。 ラックが完全に接合されてアースされている場合は、ラックのベンダーが提供するマニュアルで説明されているようにアース線を接続します。 |
ステップ 1 |
次のように、電源モジュールを AC 電源に接続します。
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ステップ 2 |
電源モジュール(n+1)の冗長性を使用している場合は、次のように、2 つ目の電源モジュールを接続する必要があります。
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ステップ 3 |
グリッド(n+n)の冗長性を使用している場合は、次のように 2 つ目の電源モジュールを接続する必要があります。
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Cisco MDS 9396S スイッチには、2 つの現場交換可能な電源装置が付属しています。 各電源装置には、固定ファンがあります。 Cisco MDS 9396S スイッチには、2 つの現場交換可能なファン モジュールが付属しています。
警告 |
システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。 作業を行うときは注意してください。 ステートメント 1034 |
注意 |
作業中は、スイッチの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。 |
(注) |
Cisco MDS 9396S スイッチは、2 つの電源装置と 2 つのファン モジュールがすべて取り付けられており、すべてのファンが機能する場合にだけ継続的な稼働が可能です。 |
2 つの電源装置が取り付けられている場合、1 つの電源装置で障害が発生しても、もう 1 つの正常な電源装置を使用してシステムが引き続き正常に機能します。 ただし冗長性を確保するため、障害が発生した電源装置を可能な限り早期の時点で交換する必要があります。 ファン モジュールは、スイッチの適切な冷却のために必要です。
ステップ 1 | システム アースが接続されていることを確認します。 | ||
ステップ 2 | 電源装置を取り付ける前に、電源コードが取り外されていることを確認します。 | ||
ステップ 3 | 取り付ける電源装置の電源スイッチがオフ(0)の位置になっていることを確認します。 | ||
ステップ 4 | 滑らせるようにして電源装置を電源装置ベイに入れます。 電源装置がベイに完全に装着されていることを確認します | ||
ステップ 5 | 電源装置の非脱落型ネジを締めます。 | ||
ステップ 6 | 電源モジュールに電源コードを差し込みます。 | ||
ステップ 7 |
電源コードのもう一方の端を AC 入力電源に接続します。
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ステップ 8 | 電源装置の電源スイッチをオン(|)の位置にします。 | ||
ステップ 9 | 前面パネルの電源装置(P/S)の LED が緑色になっているかどうかを調べ、電源装置の稼働を確認します。 LEDが緑色に点灯しない場合は、『Cisco MDS 9000 Family Troubleshooting Guide』を参照してください。 |
ファン モジュールは、システムの動作中に取り外しや交換を行っても、電気事故が発生したりシステムが損傷したりすることがないように設計されています。
注意 |
Cisco MDS 9000 ファミリには、シャーシ内のさまざまな部分の温度が特定の安全しきい値を超えた場合に、システムをシャット ダウンできる内部温度センサーが搭載されています。 システム温度を正確に監視するには、温度センサーに対しシャーシ内で十分なエアーフローが必要です。 ファン モジュールがシャーシから取り外され、エアーフローが減少すると、システムは温度センサー情報をバイパスし、検出できない過熱を防止するために 5 分後にシャット ダウンします。 ただし、メジャー温度しきい値を超えると、スイッチはそれより前にシャット ダウンします。 |
(注) |
ファン モジュールを取り外すときは、回転しているファンの羽根に手を近づけないでください。 ファン ブレードが完全に停止してからファン モジュールを取り外してください。 ステートメント 258 |
ファン モジュールを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 | スイッチの背面でファン モジュールを見つけます。 |
ステップ 2 | ファン モジュールの非脱落型ネジを緩めます。 |
ステップ 3 | ファン モジュールの中心に向かって装着タブをスライドします。 |
ステップ 4 | ファン モジュールのハンドルをつかみ、外に引き出します。 |
ステップ 5 | ファン ブレードの回転が停止したら、ファン モジュールをファン トレイから完全に取り外します。 |
ステップ 1 | ファンの音を聞きます。すぐに作動音が聞こえるはずです。 作動音が聞こえない場合は、ファン モジュールがスイッチに完全に装着され、前面プレートがスイッチ背面パネルと平らに揃っていることを確認します。 | ||
ステップ 2 | ファン モジュールの LED がグリーンに点灯していることを確認します。 LED がオレンジ色の場合、このファン モジュール内の 1 つのファンで障害が発生しています。LED が赤色の場合、このファン モジュール内の両方のファンで障害が発生しています。 | ||
ステップ 3 |
数回操作を繰り返してもファンが動作しない場合や、取り付け時に問題が発生する場合は、カスタマー サービス担当者にご連絡ください。
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