使用上のガイドライン
デフォルトでは、SNMP リンク トラップは、インターフェイスがアップまたはダウンしたときに送信されます。 通常使用中もアップまたはダウンすると予想される ISDN インターフェイスなどのインターフェイスでは、これらのトラップによって生成される出力は有用でない場合があります。 このコマンドの no 形式を使用すると、これらのトラップがディセーブルになります。
permit および duplicates キーワードは、一緒に使用され、個別には使用できません。 インターフェイスが SNMP リンクアップ トラップ、リンクダウントラップ、または両方を生成しない場合に permit duplicates キーワード ペアを使用します。 snmp trap link-status permit duplicates コマンドを設定すると、複数のトラップが同じリンクアップまたはリンクダウン遷移に対して送信される場合があります。
permit duplicates キーワード ペアは SNMP リンク トラップが生成されることを保証するものではなく、トラップを受信するためにこれらのキーワードの設定は必須ではありません。
デフォルトでは、サービス インスタンス コンフィギュレーション モードで SNMP リンク トラップは送信されません。 また、サービス インスタンス コンフィギュレーション モードでは permit duplicates キーワード ペアを使用できません。
ATM サブ インターフェイスで SNMP トラップ通知をイネーブルにするには、snmp trap link-status コマンドを snmp-server enable traps atm subif コマンドとともに使用する必要があります。 snmp-server enable traps atm subif コマンドをグローバル コンフィギュレーション モードで設定する必要があり、その後、SNMP トラップ通知をイネーブルにする各 ATM サブインターフェイスで snmp trap link-status コマンドを設定する必要があります。
Cisco 10000 シリーズ ルータ
Cisco IOS Release 12.2(33)SB では、virtual-template snmp コマンドに新しいデフォルト設定があります。 デフォルトでイネーブルになるのではなく、no virtual-template snmp がデフォルト設定です。 この設定は、スケーリングを拡張し、MIB ifTable における多数のエントリを防ぐことにより、SNMP がインターフェイス MIB およびその他の関連 MIB を使用するときに CPU Hog メッセージを回避します。
no virtual-template snmp コマンドを設定すると、デバイスは仮想テンプレート インターフェイスで snmp trap link-status コマンドを受け入れなくなります。 代わりに、次のような設定エラー メッセージが表示されます。
Device(config)# interface virtual-template 1
Device(config-if)# snmp trap link-status
%Unable set link-status enable/disable for interface
すでに設定で仮想テンプレート インターフェイスに snmp trap link-status コマンドが設定されている場合、Cisco IOS Release 12.2(33) SB にアップグレードすると、仮想テンプレート インターフェイスがインターフェイス MIB ですでに登録されていても、デバイスのリロード時に設定エラーが表示されます。
例
次に、ISDN BRI インターフェイス 0 に関連する SNMP リンク トラップをディセーブルにする例を示します。
Device(config)# interface bri 0
Device(config-if)# no snmp trap link-status
次に、イーサネット インターフェイス 0/1 のサービス インスタンス 50 の SNMP リンク トラップをイネーブルにする例を示します。
Device(config)# interface ethernet 0/1
Device(config-if)# service instance 50 ethernet
Device(config-if-srv)# snmp trap link-status
Device(config-if-srv)# end