SNMP コマンドリファレンス、Cisco IOS XE Release 3SE（Catalyst 3850 スイッチ）

snmp-server enable traps（MPLS）

ラベルスイッチルータ（LSR）で簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知またはインフォーム送信できるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps コマンドを使用します。通知またはインフォームをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps [notification-type] [notification-option]

no snmp-server enable traps [notification-type] [notification-option]

構文の説明

notification-type

（任意）LSR でイネーブルにする SNMP 通知の特定のタイプを指定します。通知のタイプを指定しない場合、LSR に適用できるすべての SNMP 通知がイネーブルになり、SNMP ホストに送信されます。 snmp-server enable traps コマンドの notification-type（ファミリ名）として、次のキーワードのいずれかまたはすべてを任意に組み合わせて指定できます。

bgp：ボーダーゲートウェイプロトコル（BGP）状態変更通知を送信します。
config：設定通知を送信します。
entity：エンティティ MIB 変更通知を送信します。
envmon：特定の環境しきい値を超えるたびに、Cisco Enterprise 固有の環境モニタ通知を送信します。後述の notification-option 引数は、このキーワードと組み合わせて指定できます。
frame-relay：フレームリレー通知を送信します。
hsrp：ホットスタンバイルーティングプロトコル（HSRP）通知を送信します。
isdn：ISDN 通知を送信します。 notification-option 引数（後述の例を参照）は、このキーワードと組み合わせて指定できます。
repeater：イーサネットリピータ（ハブ）通知を送信します。 notification-option 引数（後述の例を参照）は、このキーワードと組み合わせて指定できます。
rsvp：リソース予約プロトコル（RSVP）通知を送信します。
rtr：サービス保証エージェント/Response Time Reporter（RTR）通知を送信します。
snmp [authentication]：RFC 1157 SNMP 通知を送信します。 authentication キーワードを使用すると、使用しない場合と同じ結果になります。このコマンドの snmp-server enable traps snmp 形式と snmp-server enable traps snmp authentication 形式は、両方とも SNMP 通知の authenticationFailure、linkUp、linkDown、および warmStart をグローバルにイネーブルにします（コマンドの no 形式を使用した場合は、これらの通知をディセーブルにします）。
syslog：システムエラーメッセージ（syslog）通知を送信します。 logging history level コマンドを使用して、送信するメッセージのレベルを指定できます。

notification-type（続き）

mpls ldp：LDP セッションのステータス変更に関する通知を送信します。このキーワードが mpls ldp として指定されることに注意してください。 CLI で 2 語構成として解釈されるこの構文は、他の MPLS コマンドとの一貫性を維持するためにこのように実装されました。後述の notification-option 引数は、このキーワードと組み合わせて指定できます。
mpls traffic-eng：MPLS ラベル配布トンネルのステータス変更に関する通知を送信します。このキーワードは mpls traffic-eng として指定します。 CLI で 2 語構成として解釈されるこの構文は、他の MPLS コマンドとの一貫性を維持するためにこのように実装されました。後述の notification-option 引数は、このキーワードと組み合わせて指定できます。

notification-option

（任意）LSR でイネーブルにする、指定 notification-type に関連付けられる特定のオプションを定義します。

envmon [voltage | shutdown | supply | fan | temperature]

envmon キーワードを指定する場合、環境通知の voltage、shutdown、supply、fan、temperature のいずれかまたはすべてを任意に組み合わせて使用できます。 envmon キーワードで引数を指定しない場合、システム環境通知のすべてのタイプが LSR でイネーブルになります。

isdn [call-information | isdn u-interface]

isdn キーワードを指定する場合、call-information 引数（ISDN MIB サブシステムの SNMP ISDN コール情報オプションをイネーブルにする）か isdn u-interface 引数（ISDN U インターフェイス MIB サブシステムの SNMP ISDN U インターフェイスオプションをイネーブルにする）、またはその両方を使用できます。 isdn キーワードで引数を指定しない場合、isdn 通知の両方のタイプが LSR でイネーブルになります。

repeater [health | reset]

repeater キーワードを指定する場合、health 引数か reset 引数、またはその両方を使用できます（IETF リピータハブ MIB（RFC 1516）通知がイネーブルになります）。 repeater キーワードで引数を指定しない場合、通知の両方のタイプが LSR でイネーブルになります。

mpls ldp [session-up | session-down | pv-limit | threshold]

mpls ldp キーワードを指定する場合、session-up、session-down、pv-limit、threshold 引数のいずれかまたはすべてを任意に組み合わせて、LDP セッションのステータス変更を示すことができます。 mpls ldp キーワードで引数を指定しない場合、LDP セッション通知の 4 つのタイプすべてが LSR でイネーブルになります。

mpls traffic-eng [up | down | reroute]

mpls traffic-eng キーワードを指定する場合、up、down、reroute 引数のいずれかまたはすべてを任意に組み合わせて、MPLS ラベル配布トンネルのステータス変更に関する通知の送信をイネーブルにできます。 mpls traffic-eng キーワードで引数を指定しない場合、トンネル通知の 3 つのタイプすべてが LSR でイネーブルになります。

コマンドデフォルト

notification-type キーワードを指定せずに LSR でこのコマンドを発行すると、LSR のデフォルトの動作により、コマンドによって制御されるすべての通知タイプがイネーブルになります（一部の通知タイプは、このコマンドによって制御できません）。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
11.1	このコマンドが導入されました。
11.3	このコマンドの snmp-server enable traps snmp authentication 形式が snmp-server trap-authentication コマンドを置き換える目的で導入されました。
12.0(17)ST	mpls traffic-eng キーワードが、snmp-server enable traps コマンドの notification-type および notification-option パラメータで使用する特定の SNMP 通知のクラスまたはファミリを定義するために追加されました。
12.0(21)ST	mpls ldp キーワードが、snmp-server enable traps コマンドの notification-type および notification-option パラメータで使用する特定の SNMP 通知のクラスまたはファミリを定義するために追加されました。
12.0(22)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(22)S に統合されました。
12.2(18)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)S に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.4(11)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(11)T に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

使用上のガイドライン

SNMP LDP 通知を送信するように LSR を設定するには、ルータで少なくとも 1 つの snmp-server enable traps コマンドを発行する必要があります。

通知（トラップ）またはインフォームを指定ネットワーク管理ステーション（NMS）に送信するように LSR を設定するには、目的に合ったキーワード（traps または informs）を使用して、そのデバイスで snmp-server host コマンドを発行する必要があります。

キーワードを指定せずに snmp-server enable traps コマンドを発行すると、すべての SNMP 通知タイプが LSR でイネーブルになります。特定のキーワードを指定してこのコマンドを発行すると、その特定のキーワードに関連付けられている通知タイプだけが LSR でイネーブルになります。

snmp-server enable traps コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。後者のコマンドは、ネットワーク内の SNMP 対応 LSR によって生成された SNMP 通知の受信者として NMS ホストを指定するために使用します。 LSR でこのような通知を送信できるようにするには、LSR で少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを発行する必要があります。

例

次の例では、ルータが myhost.cisco.com として指定されたホストにすべての通知を送信できるようにしています。コミュニティストリングは public として定義されます。

Router(config)# snmp-server enable traps
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com public

次の例では、ルータが myhost.cisco.com として指定されたホストにフレームリレーおよび環境モニタ通知を送信できるようにしています。コミュニティストリングは public として定義されます。

Router(config)# snmp-server enable traps frame-relay
Router(config)# snmp-server enable traps envmon temperature
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com public

次の例では、通知はホストに送信されません。 BGP 通知がすべてのホストに対してイネーブルになっていますが、ホストへの送信がイネーブルになっているのは ISDN 通知のみです（この例ではイネーブルになっていません）。

Router(config)# snmp-server enable traps bgp
Router(config)# snmp-server host host1 public isdn

次の例では、ルータが myhost.cisco.com として指定されたホストにすべてのインフォーム要求を送信できるようにしています。コミュニティストリングは public として定義されます。

Router(config)# snmp-server enable traps
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

次の例では、HSRP MIB 通知は myhost.cisco.com として指定されたホストに送信されます。コミュニティストリングは public として定義されます。

Router(config)# snmp-server enable hsrp
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com traps version 2c public hsrp

コマンド	説明
snmp-server host	SNMP 通知の目的の受信者（つまり、ネットワーク内の指定 NMS ワークステーション）を指定します。

snmp-server enable traps aaa_server

認証、許可、アカウンティング（AAA）サーバ状態変更簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps aaa_server コマンドを使用します。 AAA サーバ状態変更 SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps aaa_server

no snmp-server enable traps aaa_server

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はデフォルトで無効に設定されています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.1(3)T	このコマンドが Cisco AS5300 および Cisco AS5800 で導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

このコマンドは、AAA サーバ状態変更（casServerStateChange）通知を制御（イネーブルまたはディセーブルに）します。 ServerStateChange 通知は、イネーブルな場合、サーバが「up」から「dead」状態に移行するか、またはサーバが「デッド」から「アップ」状態に移行すると送信されます。

Cisco AAA サーバ状態は、Cisco AAA サーバ MIB の casState オブジェクトによって定義されます。表示される値は次のとおりです。

up(1)：サーバが要求に応答しています。
dead(2)：サーバは要求への応答に失敗しました。

サーバは最大再送信後に応答しない場合「dead」とマークされます。待機期間後またはサーバから応答があると、サーバは再び「up」とマークされます。システム起動時の casState の初期値は「up(1)」です。通信の試行が失敗すると、「dead(2)」にのみ遷移します。

この通知と、MIB のその他の機能の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/public/mibs/v2/ にある CISCO-AAA-SERVER-MIB.my ファイルを参照してください。

snmp-server enable traps aaa_sever コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次に、ルータがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に AAA サーバアップ/ダウン通知を送信できるようにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps aaa_server
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

コマンド	説明
aaa session-mib disconnect	リモートネットワーク管理システムで SNMP を使用して set 操作を実行し、設定済みデバイスのユーザを切断できます。
show caller	async、ダイヤラ、およびシリアルインターフェイスの発信者情報を表示します。
show radius statistics	AAA 機能の AAA サーバ MIB 統計情報を表示します。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

snmp-server enable traps atm pvc

ATM 相手先固定接続（PVC）簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知の送信をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps atm pvc コマンドを使用します。 ATM PVC-specific SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps atm pvc [ interval seconds ] [ fail-interval seconds ]

no snmp-server enable traps atm pvc [ interval seconds ] [ fail-interval seconds ]

構文の説明

interval seconds

（任意）連続するトラップ間の最小間隔を指定します。 PVC トラップの生成は、トラップストームを防止するために、通知間隔により抑制されます。この間隔が経過するまでトラップは送信されません。

seconds 引数は 1 ～ 3600 の範囲の整数です。デフォルトは 30 です。

fail-interval seconds

（任意）障害タイムスタンプを保存するための最小のピリオドを指定します。

seconds 引数は 0 ～ 3600 の範囲の整数です。デフォルトは 0 です。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.0(1)T	このコマンドが、ATM PVC 管理をサポートするプラットフォーム向けに導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。
Cisco IOS XE Release 2.3	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.3 に統合され、Cisco ASR 1000 シリーズルータに実装されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、特定の通知タイプのトラップとインフォーム要求の両方をイネーブルにします。 ATM 通知は Cisco FTP サイトの ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/v2/ にある CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB.my ファイルに定義されています。

ATM PVC 障害通知は ATM インターフェイスの PVC が障害を起こした場合、または UP 動作状態でなくなった場合に送信されます。 interval キーワード（MIB で atmIntfPvcNotificationInterval として保存されています）で指定されている期間に、ハードウェアインターフェイスごとに 1 つのトラップが生成されます。同じインターフェイスで他の PVC がこの期間内にダウン状態になると、トラップが生成され、fail-interval で指定した時間が経過するまで保持されます。期間が終わっても PVC がまだダウンしている場合は、トラップが送信されます。

PVC がダウン状態からアップ状態に戻った場合は、通知は生成されません。 PVC の回復を検出する必要がある場合は、SNMP 管理アプリケーションを使用してルータを定期的にポーリングする必要があります。

snmp-server enable traps atm pvc コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次の例は、PVC 0/1 が停止した場合、ホスト 172.16.61.90 が通知を受信するように、ルータの ATM PVC トラップのイネーブルにします。

!For ATM PVC Trap Support to work on your router, you must first have SNMP support and 
!an IP routing protocol configured on your router:
Router(config)# snmp-server community public ro
 
Router(config)# snmp-server host 172.16.61.90 public
 
Router(config)# ip routing
 
Router(config)# router igrp 109
 
Router(config-router)# network 172.16.0.0
 
!
!Enable ATM PVC Trap Support and OAM management:
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc interval 40 fail-interval 10
 
Router(config)# interface atm 1/0.1
 
Router(config-if)# pvc 0/1
 
Router(config-if-atm-vc)# oam-pvc manage

コマンド	説明
show atm pvc	すべての ATM PVC およびトラフィック情報を表示します。
snmp-server enable traps	システムで使用可能なすべての SNMP 通知をイネーブルにします。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

snmp-server enable traps atm pvc extension

ATM 相手先固定接続（PVC）SNMP 通知と、ATM 運用管理および保守（OAM）F5 連続性チェック（CC）、ATM OAM F5 アラーム表示信号/リモート故障表示（AIS/RDI）、およびループバック障害の SNMP 通知の送信をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps atm pvc extension コマンドを使用します。これらの SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps atm pvc extension { up | down | oam failure [ aisrdi | endCC | loopback | segmentCC ] }

no snmp-server enable traps atm pvc extension { up | down | oam failure [ aisrdi | endCC | loopback | segmentCC ] }

構文の説明

up	ATM PVC UP トラップをイネーブルにします。これらの通知は、PVC がダウン状態からアップ状態に変化したときに生成されます。
down	ATM PVC 障害トラップをイネーブルにします。これらの通知は、PVC がアップ状態からダウン状態に変化したときに生成されます。
oam failure	ATM PVC OAM 障害トラップをイネーブルにします。これらの通知は、OAM 障害のいずれかのタイプが PVC で発生した場合に生成されます。
aisrdi	（任意）AIS/RDI OAM 障害トラップをイネーブルにします。これらの通知は、AIS/RDI OAM 障害が PVC で発生した場合に生成されます。
endCC	（任意）エンドツーエンド OAM CC 障害トラップをイネーブルにします。これらの通知は、エンドツーエンド CC 障害が PVC で発生した場合に生成されます。
loopback	（任意）OAM 障害ループバックトラップをイネーブルにします。これらの通知は、OAM ループバック障害が PVC で発生した場合に生成されます。
segmentCC	（任意）セグメント OAM CC 障害トラップをイネーブルにします。これらの通知は、セグメント CC 障害が PVC で発生した場合に生成されます。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。連続するトラップの間隔は 30 秒です。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(4)T	このコマンドが、ATM PVC 管理をサポートするプラットフォーム向けに導入されました。
12.2(13)T	このコマンドが、ATM OAM F5 CC および ATM OAM F5 AIS/RDI 障害の SNMP 通知のサポートを設定するように変更されました。
12.2(28)SB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。
Cisco IOS XE Release 2.3	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.3 に統合され、Cisco ASR 1000 シリーズルータに実装されました。
12.2(33)SRE	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRE に統合されました。

使用上のガイドライン

範囲に含まれていない PVC の場合、拡張 ATM PVC トラップには、仮想パス識別子/仮想チャネル識別子（VPI/VCI）情報、PVC が一定間隔内にたどる状態遷移の数、および遷移の開始と終了のタイムスタンプが含まれます。範囲に含まれている PVC の場合、拡張 ATM PVC トラップには、範囲の最初と最後の VPI/VCI および同じ範囲内における最初の障害と最後の障害のタイムスタンプが含まれます。

拡張 ATM PVC および ATM OAM F5 CC トラップは、レガシー ATM PVC トラップと同時に使用できません。拡張 ATM PVC トラップを設定する前に、no snmp-server enable traps atm pvc コマンドを使用してレガシー ATM PVC トラップをディセーブルにする必要があります。

snmp-server enable traps atm pvc extension down コマンドでイネーブルにする拡張 ATM PVC 障害トラップは、snmp-server enable traps atm pvc コマンドでイネーブルにするレガシー ATM PVC 障害トラップと同じです。

拡張 ATM PVC 障害トラップには、VPI/VCI 範囲の形式の情報が含まれます。
拡張 ATM PVC 障害トラップには、PVC がダウンしたときのタイムスタンプが含まれます。
レガシー ATM PVC 障害トラップには、トラップごとに 1 つの VPI/VCI だけが含まれます。

（注）

ATM OAM F5 AIS/RDI 障害トラップ、エンドツーエンド ATM OAM F5 CC 障害トラップ、OAM 障害ループバックトラップ、およびセグメント ATM OAM F5 CC 障害トラップをイネーブルにするには、snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion 2 コマンドを設定する必要があります。このコマンドでは、次のトラップをサポートする MIB をイネーブルにします。

ATM PVC トラップを使用する前に、PVC 上で OAM 管理をイネーブルにする必要があります。 F5 ループバック障害トラップを生成するには、oam-pvc manage コマンドを使用して OAM 管理をイネーブルにします。セグメント F5 CC 障害トラップを生成するには、oam-pvc manage cc segment コマンドを使用してセグメント OAM CC 管理をイネーブルにします。エンドツーエンド F5 CC 障害トラップを生成するには、oam-pvc manage cc end コマンドを使用してエンドツーエンド OAM CC 管理をイネーブルにします。 OAM F5 AIS/RDI 障害トラップを生成するには、前述の 3 タイプの OAM 管理のいずれかをイネーブルにします。

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、特定の通知タイプのトラップとインフォーム要求の両方をイネーブルにします。連続するトラップの間隔は 30 秒です。

MIB バージョン 1 の拡張 ATM PVC 通知は、CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB.my ファイルに定義されています。MIB バージョン 2 の拡張 ATM PVC 通知は、CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB.my ファイルに定義されています。この 2 つの MIB ファイルは、Cisco FTP サイトの ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/v2/ から入手できます。

ATM PVC トラップは、通知間隔の最後に生成されます。同じ通知間隔の最後に、ATM PVC トラップの 3 タイプ（ATM PVC 障害トラップ、ATM PVC UP トラップ、および ATM PVC OAM 障害トラップ）のすべてを生成できます。ただし、各 PVC に対して生成されるトラップは、1 タイプだけです。

snmp-server enable traps atm pvc extension コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

ATM OAM F5 ループバック、AIS/RDI、または CC 障害トラップがイネーブルの場合、OAM ループバック、AIS/RDI、または CC 障害が検出されても PVC はアップ状態のままであるため、データフローが引き続き可能です。これらのトラップのいずれかがイネーブルでない場合、OAM ループバック、AIS/RDI、または CC 障害が検出されると PVC はダウン状態になります。

例

次の例は、ルータ上でイネーブルになっている 3 つのすべての拡張 ATM PVC トラップを示しています。 PVC 0/1 がアップ状態でなくなるか、ダウン状態でなくなるか、または OAM ループバック障害が発生した場合、ホスト 172.16.61.90 が SNMP 通知を受信します。

! Configure SNMP support and an IP routing protocol on your router:
Router(config)# snmp-server community public ro
Router(config)# snmp-server host 172.16.61.90 public 
Router(config)# ip routing
Router(config)# router igrp 109
Router(config-router)# network 172.16.0.0
!
! Enable extended ATM PVC trap support and OAM management:
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension down
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension up
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure loopback
Router(config)# interface atm 1/0.1 
Router(config-if)# pvc 0/1
Router(config-if-atm-vc)# oam-pvc manage

例

次の例は、PVC 1/100、1/102、および 1/103 に対する拡張 ATM PVC 障害トラップの出力を示しています。同じインターフェイスまたはサブインターフェイスに関連付けられたすべての PVC に対して、トラップが 1 つだけ生成されることに注意してください（各 PVC に対して個別のトラップが生成されるレガシー ATM PVC 障害トラップとは対象的です）。 VPI/VCI 情報とタイミング情報は、トラップに関連付けられたオブジェクト内に配置されています。

00:23:56:SNMP:Queuing packet to 10.1.1.1
00:23:56:SNMP:V2 Trap, reqid 2, errstat 0, erridx 0
sysUpTime.0 = 143636
snmpTrapOID.0 = atmIntfPvcFailuresTrap
ifEntry.1.19 = 19
atmIntfPvcFailures.2 = 7
atmIntfCurrentlyFailingPVcls.2 = 3
atmPVclLowerRangeValue.19.1.2 = 102
atmPVclHigherRangeValue.19.1.2 = 103
atmPVclRangeStatusChangeStart.19.1.2 = 140643
atmPVclRangeStatusChangeEnd.19.1.2 = 140698
atmPVclStatusTransition.19.1.100 = 1
atmPVclStatusChangeStart.19.1.100 = 140636
atmPVclStatusChangeEnd.19.1.100 = 140636
00:23:56:SNMP:Packet sent via UDP to 10.1.1.1

例

次の例は、PVC 1/100、1/102、および 1/103 に対する拡張 ATM PVC UP トラップの出力を示しています。

00:31:29:SNMP:Queuing packet to 10.1.1.1
00:31:29:SNMP:V2 Trap, reqid 2, errstat 0, erridx 0
sysUpTime.0 = 188990
snmpTrapOID.0 = atmIntfPvcUpTrap
ifEntry.1.19 = 19
atmIntfCurrentlyDownToUpPVcls.2 = 3
atmPVclLowerRangeValue.19.1.2 = 102
atmPVclHigherRangeValue.19.1.2 = 103
atmPVclRangeStatusChangeStart.19.1.2 = 186005
atmPVclRangeStatusChangeEnd.19.1.2 = 186053
atmPVclStatusTransition.19.1.100 = 1
atmPVclStatusChangeStart.19.1.100 = 185990
atmPVclStatusChangeEnd.19.1.100 = 185990
00:31:30:SNMP:Packet sent via UDP to 10.1.1.1

例

次の例では、ATM OAM CC 通知および拡張 ATM PVC 通知がイネーブルになっています。接続障害が PVC 0/1 で検出されると、ホスト 172.16.61.90 が SNMP 通知を受信します。

! Configure SNMP support and an IP routing protocol on your router:
Router(config)# snmp-server community public ro
Router(config)# snmp-server host 172.16.61.90 public 
Router(config)# ip routing
Router(config)# router igrp 109
Router(config-router)# network 172.16.0.0
!
! Enable extended ATM PVC trap support and OAM management:
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion 2
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure aisrdi
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure endcc
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure segmentcc
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure loopback
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension up
Router(config)# interface atm 0
Router(config-if)# pvc 0/1
Router(config-if-atm-vc)# oam-pvc manage cc end

コマンド	説明
oam-pvc manage	エンドツーエンド F5 OAM ループバックセルの生成および OAM 管理をイネーブルにします。
oam-pvc manage cc	ATM OAM F5 CC 管理を設定します。
show atm pvc	すべての ATM PVC およびトラフィック情報を表示します。
snmp-server enable traps	システムで使用可能なすべての SNMP 通知をイネーブルにします。
snmp-server enable traps atm pvc	レガシー ATM PVC 障害トラップの送信をイネーブルにします。
snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion	拡張 ATM PVC SNMP 通知をサポートする MIB または ATM OAM F5 CC、F5 AIS/RDI、および F5 ループバック障害の SNMP 通知をサポートする MIB を指定します。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion

ATM 相手先固定接続（PVC）簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をサポートする MIB、または ATM 運用管理および保守（OAM）F5 連続性チェック（CC）管理、ATM OAM F5 AIS/RDI 管理および F5 ループバック障害管理の SNMP 通知をサポートする MIB を指定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion コマンドを使用します。 MIB 指定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion { 1 | 2 }

no snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion { 1 | 2 }

構文の説明

1	拡張 ATM 相手先固定接続（PVC）SNMP 通知をサポートする MIB を指定します。これはデフォルトです。
2	MIB バージョン 1 でサポートされる通知に加えて、ATM OAM F5 CC および ATM OAM F5 AIS/RDI SNMP 通知をサポートする MIB を指定します。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(15)T	このコマンドが導入されました。
12.2(28)SB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。

使用上のガイドライン

MIB バージョン 1 は、レガシー拡張 ATM PVC トラップをサポートし、ファイル CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB-EXTN.my で定義されている MIB を指定します。 MIB バージョン 1 はデフォルトで実装されます。 snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion 2 コマンドがディセーブルになっている場合、この MIB を再度イネーブルにするには、snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion 1 コマンドまたは no snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion 2 コマンドを使用します。

ATM OAM F5 CC および ATM OAM AID/RDI MIB 障害通知をサポートする MIB を指定するには、snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion 2 コマンドを使用します。この MIB は、ファイル CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB.my で定義されています。

ATM OAM F5 連続性チェックをサポートする SNMP 通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps atm pvc extension コマンドを使用します。これらの SNMP 通知は Cisco FTP サイトの ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/v2/ にある CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB.my ファイルに定義されています。

ATM OAM 連続性チェック SNMP 通知を使用する前に、oam-pvc manage cc コマンドを使用して PVC 上で OAM F5 連続性チェックの OAM 管理とサポートをイネーブルにする必要があります。

例

次の例では、ATM OAM 連続性チェックの SNMP 通知をサポートする MIB が実装され、ATM OAM 連続性チェックの通知がイネーブルになります。エンドツーエンド OAM F5 連続性チェックのサポートは、PVC 0/1 上でイネーブルです。

Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion 2
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure aisrdi
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure endcc
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure segmentcc
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension oam failure loopback
Router(config)# snmp-server enable traps atm pvc extension up
Router(config)# interface atm 0
Router(config-if)# pvc 0/40
Router(config-if-atm-vc)# oam-pvc manage cc end

コマンド	説明
debug atm oam cc	ATM OAM F5 CC 管理アクティビティを表示します。
oam-pvc manage cc	ATM OAM F5 CC 管理を設定します。
snmp-server enable traps	システムで使用可能なすべての SNMP 通知をイネーブルにします。
snmp-server enable traps atm pvc	レガシー ATM PVC DOWN トラップの送信をイネーブルにします。
snmp-server enable traps atm pvc extension	拡張 ATM PVC SNMP 通知と、ATM OAM F5 CC、ATM OAM F5 AIS/RDI、およびループバック障害の SNMP 通知の送信をイネーブルにします。

snmp-server enable traps atm subif

ATM サブインターフェイスの簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）トラップ（通知）をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps atm subif コマンドを使用します。 ATM サブインターフェイス固有の SNMP トラップをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps atm subif [ count max-traps ] [ interval seconds ]

no snmp-server enable traps atm subif [ count max-traps ] [ interval seconds ]

構文の説明

count	（任意）指定した間隔で送信されるトラップの最大数を指定します。
max-traps	（任意）トラップの数。有効な範囲は 1 ～ 1000 です。デフォルトは 10 です。
interval	（任意）連続するトラップ間の最小間隔を指定します。
seconds	（任意）間隔を秒単位で指定します。範囲は 0 ～ 3600 です。デフォルトは 10 です。

コマンドデフォルト

ATM サブインターフェイスの SNMP トラップはディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(13)T	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。
12.2(33)SRE6	このコマンドが変更されました。 ATM サブインターフェイスの SNMP 通知の送信をイネーブルにするには、このコマンドをグローバルコンフィギュレーションモードで設定した後、snmp trap link-status コマンドを各 ATM サブインターフェイスで設定する必要があります。
15.1(3)S3	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(3)S3 に統合されました。

使用上のガイドライン

snmp-server enable traps atm subif コマンドを使用するには、snmp-server trap link ietf コマンドを設定する必要があります。 snmp-server trap link ietf コマンドは、リンクアップ/リンクダウントラップの RFC 2233 IETF 標準ベースの実装を使用するようにルータを設定するために使用します。デフォルトのシスコオブジェクト定義では、サブインターフェイスのリンクアップ/リンクダウントラップが正しく生成されません。

ATM サブインターフェイスの SNMP 通知をイネーブルにするには、snmp-server enable traps atm subif コマンドをグローバルコンフィギュレーションモードで設定した後、SNMP 通知をイネーブルにする各 ATM サブインターフェイスで snmp trap link-status コマンドを設定する必要があります。

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、特定の通知タイプのトラップとインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

サブインターフェイスがダウン状態になるか、ダウン状態でなくなると、ATM サブインターフェイスのトラップがネットワーク管理システム（NMS）に送信されます。

トラップストームを防止するには、トラップ数やトラップの送信頻度を制限するように count および interval キーワードを設定できます。 interval を 0 秒に設定すると、すべての ATM サブインターフェイストラップが送信されます。

no snmp-server enable traps atm subif コマンドを使用すると、ATM サブインターフェイストラップをディセーブルにできます。トラップをディセーブルにした場合は、SNMP 管理アプリケーションを使用して、サブインターフェイスのステータス情報についてルータをポーリングできます。

snmp-server enable traps atm subif コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

デフォルトでは（snmp-server enable traps atm subif コマンドが設定されていない場合）、ifLinkUpDownTrapEnable オブジェクトは disabled(2) を返し、サブインターフェイスのトラップは生成されません。

snmp-server enable traps atm subif コマンドが設定されている場合は、サブインターフェイスのすべての ATM AAL5 層について ifLinkUpDownTrapEnable オブジェクトは enabled(1) に設定されます。 debug snmp packets コマンドをイネーブルにしてトラップが生成されることを確認するには、shutdown コマンドまたは no shutdown コマンドを入力してトラップを表示します。

サブインターフェイスで snmp trap link-status コマンドを設定すると、トラップが生成され、ifLinkUpDownTrapEnable オブジェクトが enabled(1) に設定されます。 snmp trap link-status コマンドがサブインターフェイスで設定されていない場合、ifLinkUpDownTrapEnable オブジェクトはそのサブインターフェイスに対して disabled(2) に設定され、shutdown コマンドまたは no shutdown コマンドでそのサブインターフェイスのトラップは生成されなくなります。

例

次に、デバイスの ATM サブインターフェイストラップをイネーブルにする例を示します。このデバイスの ATM サブインターフェイスが状態を変更すると、ホスト 172.16.61.90 は通知を受信します。

! For ATM subinterface trap to work on your router, you must first have SNMP support and 
! an IP routing protocol configured on your router.
Device(config)# snmp-server community public ro
 
Device(config)# snmp-server host 172.16.61.90 public 
Device(config)# snmp-server trap link ietf
Device(config)# snmp-server enable traps snmp
Device(config)# ip routing
 
Device(config)# router igrp 109
 
Device(config-router)# network 172.16.0.0
 
! Enable ATM subinterface trap support.
Device(config)# snmp-server enable traps atm subif count 5 interval 60

コマンド	説明
snmp-server enable traps	システムで使用可能なすべての SNMP トラップをイネーブルにします。
snmp-server enable traps atm pvc	ATM PVC SNMP 通知の送信をイネーブルにします。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap link ietf	RFC 2233 に準拠するリンクアップ/リンクダウン SNMP トラップをイネーブルにします。
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。
snmp trap link-status	SNMP リンクトラップの生成をイネーブルにします。

snmp-server enable traps bfd

双方向フォワーディング検出（BFD）簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知の送信をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps bfd コマンドを使用します。 BFD 通知の送信をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps bfd [session-down] [session-up]

no snmp-server enable traps bfd [session-down] [session-up]

構文の説明

session-down	（任意）BFD セッションダウン通知（bfdSessDown）をイネーブルまたはディセーブルにします。
session-up	（任意）BFD セッションアップ通知（bfdSessUp）をイネーブルまたはディセーブルにします。

コマンドデフォルト

SNMP 通知の送信はディセーブルです。オプションのキーワードを指定しない場合は、BFD 通知のすべてのタイプがイネーブルになります。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(33)SRE	このコマンドが導入されました。
15.1(1)SG	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SG に統合されました。
15.1(1)SY	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SY に統合されました。

使用上のガイドライン

snmp-server enable traps bfd コマンドは、snmp-server host コマンドとともに使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

snmp-server enable traps bfd コマンドで session-down キーワードを使用すると、セッションダウンメッセージは、ルータとその隣接ピア間の BFD セッションが終了したときに生成されます。

snmp-server enable traps bfd コマンドで session-up キーワードを使用すると、メッセージは、ルータで BFD セッションが確立されるときに生成されます。

例

次の例では、BFD 固有のインフォームをイネーブルにし、コミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に送信します。

Router(config)# snmp-server enable traps bfd
 
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public bfd

コマンド	説明
snmp-server host	SNMP 通知をトラップまたは応答要求として送信するかどうか、使用する SNMP のバージョン、通知のセキュリティレベル（SNMPv3 の場合）、および通知の受信者（ホスト）を指定します。

snmp-server enable traps bgp

ルータにおける簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）操作のボーダーゲートウェイプロトコル（BGP）サポートをイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps bgp コマンドを使用します。 SNMP 操作の BGP サポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps bgp [cbgp2] [ state-changes [all] [backward-trans] [limited] | threshold prefix ]

no snmp-server enable traps bgp [cbgp2] [ state-changes [all] [backward-trans] [limited] | threshold prefix ]

構文の説明

cbgp2	（任意）CISCO-BGP-MIBv8.1 トラップの生成をイネーブルにします。
state-changes	（任意）有限ステートマシン（FSM）状態変更のトラップをイネーブルにします。
all	（任意）すべての FSM 状態変更のためのシスコ固有トラップをイネーブルにします。
backward-trans	（任意）後方遷移イベントのシスコ固有トラップをイネーブルにします。
limited	（任意）標準後方遷移イベントと確立イベントのトラップをイネーブルにします。
threshold prefix	（任意）プレフィックスしきい値イベントのシスコ固有トラップをイネーブルにします。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はデフォルトで無効に設定されています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.1(3)T	このコマンドが Cisco AS5300 および Cisco AS5800 で導入されました。
12.0(26)S	このコマンドが変更されました。 state-changes、all、backward-trans、limited、および threshold prefix キーワードが追加されました。
12.3(7)T	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.3(7)T に統合されました。
12.2(25)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(25)S に統合されました。
12.2(27)SBC	このコマンドが Cisco 7304 に実装されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドが Cisco 7301、Cisco 7200 シリーズ、および Cisco 10000 シリーズのプラットフォームに実装されました。
15.2(3)T	このコマンドが変更されました。 cbgp2 キーワードが追加されました。
15.2(4)S	このコマンドが Cisco IOS Release 15.2(4)S に統合されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知はトラップまたはインフォーム要求として送信でき、このコマンドで両方の通知タイプがイネーブルになります。キーワードを指定しないでこのコマンドを入力すると、すべての設定可能なオプションのサポートがイネーブルになります。

このコマンドを使用して、BGP4-MIB（enterprise 1.3.6.1.2.1.15.7）の BGP サーバ状態変更通知をイネーブルまたはディセーブルにします。通知タイプは次のとおりです。

bgpEstablished
bgpBackwardsTransition

BGP 通知と、MIB のその他の機能の詳細については、Cisco FTP サイトの ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/v2/ にある BGP4-MIB.my ファイルを参照してください。

（注）

ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/v1/BGP4-MIB-V1SMI.my でダウンロード可能な SNMP バージョン 1 BGP4-MIB を使用すると、BGP トラップオブジェクト ID（OID）の出力が正しくないことに気付く場合があります。ルータが SNMP バージョン 1 によってモニタされている BGP ピアの状態変更に関する BGP トラップ（通知）を送信すると、エンタープライズ OID は .1.3.6.1.2.1.15.7（bgpTraps）ではなく .1.3.6.1.2.1.15（bgp）として誤って表示されます。この問題は、BGP4-MIB がバージョン 1 およびバージョン 2 トラップコンプライアンスに関する RFC 1908 の規定に従っていないため発生します。問題は Cisco IOS ソフトウェアのエラーが原因ではありません。この MIB は、IETF のガイダンスに従って IANA によって制御され、BGP プロトコルの現在の状態を表す新しいバージョンでこの MIB を置き換えるための作業が IETF によって現在進行中です。その間は、誤ったトラップ OID を避けるために SNMP バージョン 2 BGP4-MIB または CISCO-BGP4-MIB を使用することを推奨します。

snmp-server enable traps bgp コマンドをイネーブルにして、CISCO-BGP4-MIB の BGP サーバ状態変更通知を制御することもできます。この MIB には、次の SNMP 操作のサポートが含まれています。

すべての BGP FSM 遷移変更の通知。
BGP ピアが受信したルートの総数を照会する通知。
BGP ピアの最大プレフィックス制限しきい値の通知。
VPNv4 ユニキャストルートに対する GET 操作。

BGP 通知と、MIB のその他の機能の詳細については、Cisco FTP サイトの ftp://www.cisco.com/public/mibs/v2/ にある CISCO-BGP4-MIB.my ファイルを参照してください。

snmp-server enable traps bgp コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

snmp-server enable traps bgp コマンドおよび snmp-server enable traps bgp cbgp2 コマンドを相互に独立してイネーブルまたはディセーブルにすることができます。コマンドを両方ともイネーブルにすると、両方のトラップが生成されます。 2 つのコマンドのうち 1 つだけがイネーブルの場合、そのバージョンのトラップだけが生成されます。

例

次に、ルータがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に BGP 状態変更通知を送信できるようにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps bgp
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

次に、CISCO-BGP-MIBv8.1 トラップの生成をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps bgp cbgp2

コマンド	説明
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

snmp-server enable traps bulkstat

簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）のバルク統計情報収集と転送 SNMP 通知の送信をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps bulkstat コマンドを使用します。バルク統計情報 SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps bulkstat [collection] [transfer]

no snmp-server enable traps bulkstat [collection] [transfer]

構文の説明

collection	（任意）データ収集を正常に実行できない場合に送信されるバルク統計情報収集通知を制御します。（CISCO-DATA-COLLECTION-MIB の cdcVFileCollectionError として定義されます）。
transfer	（任意）転送試行が成功したか、または転送試行に失敗した場合に送信されるバルク統計情報転送通知を制御します。（CISCO-DATA-COLLECTION-MIB の cdcFileXferComplete として定義されます）。トラップ内の変数バインドである cdcFilXferStatus オブジェクトは、転送に成功したかどうかを示します。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.0(24)S	このコマンドが導入されました。
12.3(2)T	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.3(2)T に統合されました。
12.2(25)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(25)S に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。
12.2(33)SB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。
Cisco IOS XE Release 2.1	このコマンドが、Cisco IOS XE Release 2.1 に統合されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。 snmp-server enable traps bulkstat コマンドでは、指定した通知タイプのトラップとインフォーム要求の両方をイネーブルにします。このコマンドは、snmp-server host [bulkstat] コマンドとともに使用します。

オプションの collection キーワードは、データ収集を正常に実行できない場合に送信されるバルク統計情報収集通知を制御します。この状況の 1 つの原因としては、デバイスのメモリ不足が考えられます。

オプションキーワードを使用しない場合は、すべてのバルク統計情報通知タイプがイネーブルになります（このコマンドの no 形式を使用した場合はディセーブルになります）。

例

次の例では、バルク統計情報収集と転送通知がコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に送信されるように設定されます。

Router(config)# snmp-server enable traps bulkstat
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com traps version 2c public bulkstat

コマンド	説明
snmp mib bulkstat transfer	バルク統計情報転送設定を指定し、バルク統計情報転送コンフィギュレーションモードを開始します。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

snmp-server enable traps c6kxbar

CISCO-CAT6K-CROSSBAR-MIB の簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知（トラップおよびインフォーム）をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps c6kxbar コマンドを使用します。 cc6kxbar 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文の説明

flowctrl-bus	（任意）SNMP cc6kxbarFlowCtrlBusThrExcdNotif 通知をイネーブルにします。
intbus-crcvrd	（任意）SNMP cc6kxbarIntBusCRCErrRcvrdNotif 通知をイネーブルにします。
intbus-crcexcd	（任意）SNMP cc6kxbarIntBusCRCErrExcdNotif 通知をイネーブルにします。
swbus	（任意）SNMP cc6kxbarSwBusStatusChangeNotif 通知をイネーブルにします。
tm-channel	（任意）cc6kxbarTMChUtilAboveNotif および cc6kxbarTMChUtilBelowNotif 通知をイネーブルにします。
tm-swbus	（任意）cc6kxbarTMSwBusUtilAboveNotif および cc6kxbarTMSwBusUtilBelowNotif 通知をイネーブルにします。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(14)SX	このコマンドが Supervisor Engine 720 に導入されました。
12.2(18)SXF	intbus-crcexce および intbus-crcrcvrd キーワードが追加されました。
12.2(33)SXH	Supervisor Engine 32 専用の flowctrl-bus キーワードが追加されました。
12.2(33)SXI4	Supervisor Engine 720 専用の tm-channel キーワード、および tm-swbus キーワードが追加されました。

使用上のガイドライン

flowctrl-bus キーワードは、Supervisor Engine 32 でのみサポートされます。

tm-channel キーワードは、Supervisor Engine 32 ではサポートされていません。

例

次に、SNMP cc6kxbarFlowCtrlBusThrExcdNotif 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps c6kxbar flowctrl-bus
Router(config)#

次に、SNMP cc6kxbarIntBusCRCErrExcdNotif 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps c6kxbar intbus-crcexcd
Router(config)#

次に、SNMP cc6kxbarIntBusCRCErrRcvrdNotif 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps c6kxbar intbus-crcvrd
Router(config)#

次に、SNMP cc6kxbarSwBusStatusChangeNotif 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps c6kxbar swbus
Router(config)#

次に、SNMP cc6kxbarTMChUtilAboveNotif および cc6kxbarTMChUtilBelowNotif 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps c6kxbar tm-channel
Router(config)#

次に、SNMP cc6kxbarTMSwBusUtilAboveNotif および cc6kxbarTMSwBusUtilBelowNotif 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps c6kxbar tm-swbus
Router(config)#

コマンド	説明
test snmp trap c6kxbar	SNMP c6kxbar 通知トラップをテストします。

snmp-server enable traps calltracker

コールトラッカー CallSetup および CallTerminate 簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps calltracker コマンドを使用します。コールトラッカー SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps calltracker

no snmp-server enable traps calltracker

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.1(3)T	このコマンドが Cisco AS5300 および Cisco AS580 アクセスサーバで追加されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

このコマンドは、コールトラッカー CallSetup および CallTerminate 通知を制御（イネーブルまたはディセーブルに）します。 CallSetup 通知は、エントリがアクティブなテーブル（cctActiveTable）に作成されると各コールの開始時に生成され、CallTerminate 通知は、エントリが履歴テーブルに作成されると各コールの終了時に生成されます。

これらの通知と、MIB のその他の機能の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/public/mibs/v2/ にある CISCO-CALL-TRACKER-MIB.my ファイルを参照してください。

snmp-server enable traps calltracker コマンドは、snmp-server host グローバルコンフィギュレーションコマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次に、ルータがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に call-start および call-stop インフォームを送信できるようにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps calltracker
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public calltracker

コマンド	説明
calltracker call-record	詳細なコールレコード情報のデバッグ、モニタリング、または外部保存の目的でコールレコード SYSLOG 生成をイネーブルにします。
calltracker enable	アクセスサーバのコールトラッカー機能をイネーブルにします。
isdn snmp busyout b-channel	PRI B チャネルが SNMP を介してビジーアウトできるようにします。
show call calltracker	アクティブコールの数、履歴テーブルの属性などのコールトラッカーのアクティビティおよび設定情報を表示します。
show modem calltracker	指定モデムに最後に割り当てられたコールのコールトラッカーアクティブまたは履歴データベースに格納された情報をすべて表示します。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

snmp-server enable traps cnpd

Cisco Network-Based Application Recognition（NBAR）Protocol Discovery（CNPD）MIB 通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps cnpd コマンドを使用します。 CNPD MIB 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps cnpd

no snmp-server enable traps cnpd

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

CNPD MIB 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(15)T	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

CNPD 通知は、プロトコル検出に関連する情報を示すために CNPD MIB とともに使用されます。 snmp-server enable traps cnpd コマンドはこれらの通知をイネーブルにします。また、トラップまたはインフォーム要求として SNMP 通知をイネーブルにします。

snmp-server enable traps cnpd コマンドは、SNMP 通知を受信するホストを指定する snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。デフォルトアクションは、デフォルトポートに通知を送信しますが、snmp-server host コマンドの udp-port オプションを設定して、ポートを指定できます。

例

次に、CNPD 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps cnpd

コマンド	説明
snmp-server host	SNMP 通知の受信者を指定します。

snmp-server enable traps cpu

デバイスが CPU しきい値違反通知を送信できるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps cpu コマンドを使用します。デバイスによる CPU しきい値通知の送信を停止するには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps cpu threshold

no snmp-server enable traps cpu

構文の説明

threshold

CPU しきい値違反の通知をイネーブルにします。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.0(26)S	このコマンドが導入されました。
12.3(4)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(4)T に統合されました。
12.2(25)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(25)S に統合されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップとインフォーム要求の両方をイネーブルにし、プロセス MIB（CISCO-PROCESS-MIB）で定義されている CPU しきい値通知を制御します。

このコマンドは、次の通知をイネーブルにします。

cpmCPURisingThreshold：CPU 使用率が上昇し、設定された CPU しきい値設定を超えたままであることを示します。
cpmCPUFallingThreshold：CPU 使用率が下降し、設定された CPU しきい値設定の下回ったままであることを示します。

これらの通知タイプと、MIB のその他の機能の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/go/mibs にある CISCO-PROCESS-MIB.my ファイルを参照してください。

snmp-server enable traps cpu コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次に、ルータがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に CPU しきい値関連のインフォームを送信できるようにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps cpu threshold
 
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public cpu

コマンド	説明
snmp-server host	SNMP 通知の宛先 NMS および転送パラメータを指定します。
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

snmp-server enable traps dhcp

DHCP 簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）トラップ通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps dhcp コマンドを使用します。 DHCP トラップ通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps dhcp [duplicate] [interface] [pool] [subnet] [time]

no snmp-server enable traps dhcp [duplicate] [interface] [pool] [subnet] [time]

構文の説明

duplicate	（任意）重複した IP アドレスに関する通知を送信します。
interface	（任意）インターフェイスあたりのリース制限を超えていることを示す通知を送信します。
pool	（任意）アドレスプールのアドレス使用率が、設定可能なしきい値を上回っているまたは下回っていることを示す通知を送信します。
subnet	（任意）サブネットのアドレス使用率が、設定可能なしきい値を上回っているまたは下回っていることを示す通知を送信します。
time	（任意）DHCP サーバが開始または停止したことを示す通知を送信します。

コマンドデフォルト

DHCP トラップ通知は送信されません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(33)SRC	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

オプションのキーワードのいずれも指定しなかった場合、すべての DHCP トラップ通知がイネーブルになります。

例

次に、セカンダリサブネットの使用率が設定されたしきい値を下回ったとき、または超えたときに、SNMP マネージャに SNMP トラップ通知を送信する例を示します。

Router(config)# ip dhcp pool pool2 
Router(dhcp-config)# utilization mark high 80 log 
Router(dhcp-config)# utilization mark low 70 log 
Router(dhcp-config)# network 192.0.2.0 255.255.255.0 
Router(dhcp-config)# network 192.0.4.0 255.255.255.252 secondary 
Router(config-dhcp-subnet-secondary)# override utilization high 40 
Router(config-dhcp-subnet-secondary)# override utilization low 30
!
Router(config)# snmp-server enable traps dhcp subnet

次の例では、すべての DHCP トラップ通知は、DHCP サーバのイベントに応答して SNMP マネージャに送信されます。

Router(config)# snmp-server enable traps dhcp

snmp-server enable traps dhcp-snooping bindings

DHCP スヌーピングバインディング簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知（トラップおよびインフォーム）をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps dhcp-snooping bindings コマンドを使用します。 DHCP スヌーピングバインディング通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps dhcp-snooping bindings

no snmp-server enable traps dhcp-snooping bindings

構文の説明

このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(33)SXI4	このコマンドが Supervisor Engine 720 に導入されました。

使用上のガイドライン

このコマンドは、DHCP スヌーピングバインディングアクティビティの SNMP 通知を制御（イネーブルまたはディセーブルに）します。

例

次に、DHCP スヌーピングバインディングの SNMP 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps dhcp-snooping bindings
Router(config)#

snmp-server enable traps director

（注）

Cisco IOS Release 12.4(24)T 以降、snmp-server enable traps director コマンドは、Cisco IOS ソフトウェアで使用できなくなります。

DistributedDirector 簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps director コマンドを使用します。 DistributedDirector SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps director [ server-up | server-down ]

no snmp-server enable traps director [ server-up | server-down ]

構文の説明

server-up	（任意）サーバが「アップ」状態に変更されたことを示す DistributedDirector 通知をイネーブルにします。
server-down	（任意）サーバが「ダウン」状態に変更されたことを示す DistributedDirector 通知をイネーブルにします。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(8)T	このコマンドが導入されました。
12.4(24)T	このコマンドは削除されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

このコマンドは、システムの DistributedDirector ステータス通知を制御します（イネーブルまたはディセーブルにします）。オプションのキーワードを指定しない場合は、使用可能なすべての環境通知がイネーブルになります。

例

次の例では、ciscoDistDirEventServerUp および ciscoDistDirEventServerDown の両方の通知がイネーブルになります。

Router(config)# snmp-server enable traps director
Router# show running-config
ip host myhost 172.20.2.10 172.20.2.20 172.20.2.30 
.
.
.
ip director host myhost
ip dns primary myhost soa myhost myhost@com
ip director host myhost priority boomerang 1
no ip director drp synchronized
snmp-server enable traps director server-up server-down

コマンド	説明
snmp-server enable traps	ルータが SNMP トラップを送信できるようにします。
snmp-server host	SNMP 通知の受信者を指定します。
snmp-server informs	インフォーム要求オプションを指定します。
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイス（および対応する IP アドレス）を指定します。
snmp-server trap-timeout	再送信キューのトラップメッセージの再送信を試行する頻度を定義します。
snmp trap link-status	特定のポートがアップまたはダウンになった場合に生成される SNMP トラップ通知をイネーブルにします。

snmp-server enable traps dlsw

データリンクスイッチ（DLSw）回線およびピア接続の簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知（トラップおよびインフォーム）の送信をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps dlsw コマンドを使用します。 DLSw 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps dlsw [ circuit | tconn ]

no snmp-server enable traps dlsw [ circuit | tconn ]

構文の説明

circuit

（任意）DLSw 回線トラップをイネーブルにします。

(5) ciscoDlswTrapCircuitUp
(6) ciscoDlswTrapCircuitDown

tconn

（任意）DLSw ピア転送接続トラップをイネーブルにします。

(1) ciscoDlswTrapTConnPartnerReject
(2) ciscoDlswTrapTConnProtViolation
(3) ciscoDlswTrapTConnUp
(4) ciscoDlswTrapTConnDown

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

オプションキーワードを使用しない場合は、すべての DLSw 通知タイプがイネーブルになります（このコマンドの no 形式を使用した場合はディセーブルになります）。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.1	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。このコマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。

このコマンドは、データリンクスイッチ（DLSw）回線および接続アクティビティの SNMP 通知を制御（イネーブルまたはディセーブルに）します。 DLSw オブジェクトは、Cisco.com の http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml にある Cisco DLSw MIB モジュール（CISCO-DLSW-MIB.my）および DLSw+（シスコ固有機能）MIB モジュール（CISCO-DLSW-EXT-MIB.my）に定義されています。

例

次の例では、デバイスがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に DLSw 回線状態変更インフォームを送信するように設定されています。

Router(config)# snmp-server enable traps dlsw circuit
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

コマンド	説明
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

snmp-server enable traps eigrp

Cisco ルータの Enhanced Interior Gateway Routing Protocol（EIGRP）通知のサポートをイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps eigrp コマンドを使用します。 EIGRP 通知のサポートをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps eigrp

no snmp-server enable traps eigrp

構文の説明

このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。

コマンドデフォルト

EIGRP 通知のサポートはイネーブルではありません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.3(14)T	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。
15.0(1)M	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.0(1)M に統合されました。
12.2(33)XNE	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)XNE に統合されました。
IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。
12.2(33)SXI4	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI4 に統合されました。

使用上のガイドライン

snmp-server enable traps eigrp コマンドは、Stuck-in-Active（SIA）およびネイバー認証障害イベントの通知（トラップ）をイネーブルにするために使用します。 snmp-server host コマンドによってトラップ宛先が設定され、snmp-server community コマンドによってコミュニティストリングが定義されるまで、トラップイベントに対するサポートはイネーブルになりません。

例

次の例では、SNMP サーバホストの指定、コミュニティストリングの設定、および EIGRP 通知に対するサポートのイネーブル化が行われます。

Router(config)# snmp-server host 10.0.0.1 traps version 2c NETMANAGER eigrp 
Router(config)# snmp-server community EIGRP1NET1A 
Router(config)# snmp-server enable traps eigrp

コマンド	説明
snmp-server community	リモート SNMP ソフトウェアクライアントによって、SNMP がローカルルータにアクセスできるようにするための、コミュニティアクセスストリングを設定します。
snmp-server host	SNMP 通知の宛先ホストまたはアドレスを指定します。

snmp-server enable traps envmon

環境モニタ簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps envmon コマンドを使用します。環境モニタ SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps envmon [shutdown] [voltage] [temperature] [fan] [supply]

no snmp-server enable traps envmon [shutdown] [voltage] [temperature] [fan] [supply]

構文の説明

shutdown	（任意）シャットダウン通知を制御します。
voltage	（任意）電圧通知を制御します。
temperature	（任意）温度通知を制御します。
fan	（任意）ファン障害通知を制御します。
supply	（任意）冗長電源（RPS）障害通知を制御します。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はデフォルトで無効に設定されています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
10.3	このコマンドが導入されました。
11.3(6)AA	このコマンドが Cisco AS5300 アクセスサーバでサポートされます。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。
15.0(1)SE	このコマンドが変更されました。 ciscoEnvMonVoltStatusChangeNotif、ciscoEnvMonTempStatusChangeNotif、ciscoEnvMonFanStatusChangeNotif、および ciscoEnvMonSuppStatusChangeNotif 通知が追加されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

このコマンドは、サポートされているシステムの環境モニタ（EnvMon）ステータス通知をイネーブルまたはディセーブルにします。次の表に示す Cisco Enterprise EnvMon 通知は、環境しきい値を超えたときにトリガーされます。オプションのキーワードを指定しない場合は、使用可能なすべての環境通知がイネーブルになります。

イネーブルにするキーワード	送信される EnvMon 通知	トリガー
shutdown	ciscoEnvMonShutdownNotification（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.3.1）	環境モニタは、クリティカルステートに到達してシャットダウンを開始しようとしているテストポイントを検出します。
voltage	ciscoEnvMonVoltageNotification（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.3.2）	特定のテストポイントで測定された電圧がテストポイントの正常範囲外です（つまり、電圧が警告、クリティカル、またはシャットダウン段階にあります）。アクセスサーバの場合、この通知は caemVoltageNotification（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.61.2.2）として定義されています。
temperature	ciscoEnvMonTemperatureNotification（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.3.3）	特定のテストポイントで測定された温度がテストポイントの正常範囲外です（つまり、温度が警告、クリティカル、またはシャットダウン段階にあります）。アクセスサーバの場合、この通知は caemTemperatureNotification（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.61.2.1）として定義されています。
fan	ciscoEnvMonFanNotification（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.3.4）	ファンアレイのファンが故障しています。
supply	ciscoEnvMonRedundantSupplyNotification（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.2.5）	冗長電源が故障しています。

次の表に示す Cisco Enterprise EnvMon 通知は、モニタされているデバイスの状態が変わったときにトリガーされます。オプションのキーワードを指定しない場合は、使用可能なすべての環境通知がイネーブルになります。

イネーブルにするキーワード	送信される EnvMon 通知	トリガー
voltage	ciscoEnvMonVoltStatusChangeNotif（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.3.0.6）	ciscoEnvMonVoltageState でモニタされているデバイスの状態に変更があります。
temperature	ciscoEnvMonTempStatusChangeNotif（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.3.0.7）	ciscoEnvMonTemperatureState でモニタされているデバイスの状態に変更があります。
fan	ciscoEnvMonFanStatusChangeNotif（enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.3.0.8）	ciscoEnvMonFanState でモニタされているデバイスの状態に変更があります。
supply	ciscoEnvMonSuppStatusChangeNotif (enterprise MIB OID 1.3.6.1.4.1.9.9.13.3.0.9)	ciscoEnvMonSupplyState でモニタされるデバイスの状態に変更があります。

これらの通知と、MIB のその他の機能の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/public/mibs/v2/ にある CISCO-ENVMON-MIB.my および CISCO-ACCESS-ENVMON-MIB.my ファイルを参照してください。

show environment コマンドを使用して EnvMon のステータスを表示できます。

snmp-server enable traps envmon コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次に、Cisco 12000 ギガビットスイッチルータ（GSR）がコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に環境障害インフォームを送信できるようにする例を示します。

Device# configure terminal
Device(config)# snmp-server enable traps envmon
Device(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public envmon

snmp-server enable traps errdisable

トラップおよびインフォームの CISCO-ERR-DISABLE-MIB 簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps errdisable コマンドを使用します。 errdisable 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps errdisable [ notification-rate rate ]

no snmp-server enable traps [ notification-rate rate ]

構文の説明

notification-rate rate

（任意）1 分あたりの通知の数を設定します。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(33)SXI4	このコマンドが、Supervisor Engine 720 および Supervisor Engine 32 に導入されました。

例

次に、SNMP errdisable 通知をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps errdisable
Router(config)#

次に、SNMP errdisable 通知レートを 1 分あたり 500 に設定する例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps errdisable notification-rate 500
Router(config)#

snmp-server enable traps firewall

ルータがファイアウォールの簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知を送信できるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps firewall コマンドを使用します。ファイアウォールの SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps firewall serverstatus

no snmp-server enable traps firewall serverstatus

構文の説明

serverstatus

設定されているサーバのステータスを表示します。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はデフォルトで無効に設定されています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.4(6)T	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、エージェントによってトラップとして送信されます。現在、1 つの URL フィルタリングトラップだけが生成されます。

通知タイプやその他の MIB 機能の詳細な説明については、次の Cisco.com で入手可能な CISCO-UNIFIED-FIREWALL-MIB.my および CISCO-FIREWALL-TC.my ファイルを参照してください。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

snmp-server enable traps firewall コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次の例では、ルータはコミュニティストリング「public」を使用してホスト nms.cisco.com にファイアウォールの MIB インフォーム通知を送信するように設定されています。

snmp-server enable traps firewall serverstatus
snmp-server host nms.cisco.com informs public firewall

snmp-server enable traps flash

フラッシュデバイス挿抜の簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps flash コマンドを使用します。フラッシュデバイスの SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps flash [insertion] [removal]

no snmp-server enable traps flash [insertion] [removal]

構文の説明

insertion	（任意）フラッシュカードの挿入通知を制御します。
removal	（任意）フラッシュカードの取り外し通知を制御します。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はデフォルトで無効に設定されています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.3(2)T	このコマンドが導入されました。
12.0(23)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0 S に統合されました。
12.1(13)E4	このコマンドが Cisco Catalyst 6000 シリーズに実装されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

このコマンドは、Cisco Flash MIB の ciscoFlashDeviceInsertedNotif および ciscoFlashDeviceRemovedNotif オブジェクトで定義されているフラッシュカード挿抜通知をイネーブルまたはディセーブルにします。

insertion キーワードが使用される場合、リムーバブルフラッシュデバイスが挿入されるたびに ciscoFlashDeviceInsertedNotif（OID 1.3.6.1.4.1.9.9.10.1.3.0.5）が送信されます。

removal キーワードが使用される場合、リムーバブルフラッシュデバイスが取り外されるたびに ciscoFlashDeviceRemovedNotif（OID 1.3.6.1.4.1.9.9.10.1.3.0.6）通知が送信されます。

これらの通知と、MIB のその他の機能の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/go/mibs にある CISCO-FLASH-MIB.my ファイルを参照してください。

snmp-server enable traps flash コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次に、ルータがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com にフラッシュカード挿抜インフォームを送信できるようにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps flash insertion removal
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public flash

snmp-server enable traps flowmon

フローモニタリング SNMP トラップ通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps flowmon コマンドを使用します。フローモニタリングトラップ通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps flowmon

no snmp-server enable traps flowmon

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

フローモニタリングトラップ通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
15.0(1)S	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォームとして送信できます。このコマンドは、トラップ通知要求だけをイネーブルにします。

デフォルトでは、すべての通知（トラップ）がディセーブルです。システムで必要な通知を明示的にイネーブルにする必要があります。 snmp-server enable traps flowmon コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

（注）

フローモニタリングの MIB テーブルの詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/go/mibs にある適切な CISCO_MIB.my ファイルを参照してください。

例

次に、フローモニタリングトラップをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps flowmon

snmp-server enable traps frame-relay

フレームリレー Data Link Connection Identifier（DLCI）およびサブインターフェイスの簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps frame-relay コマンドを使用します。フレームリレー DLCI およびサブインターフェイスの SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps frame-relay

no snmp-server enable traps frame-relay

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
10.3	このコマンドが導入されました。
12.2(13)T	このコマンドが、DLCI トラップに加えてフレームリレーサブインターフェイスのトラップをイネーブルにするように変更されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

このコマンドは、RFC1315-MIB（enterprise 1.3.6.1.2.1.10.32）で定義されている DLCI フレームリレー通知を制御（イネーブルまたはディセーブルに）します。

このトラップは、表示されている仮想回線（VC）またはサブインターフェイスの状態が変わったこと、つまり、VC またはサブインターフェイスが作成されたか無効になっていること、あるいはアクティブ状態と非アクティブ状態の間で切り替わったことを示します。

フレームリレーサブインターフェイスのトラップだけをイネーブルにするには、snmp-server enable traps frame-relay subif コマンドを使用します。

（注）

大規模な構成（数百のフレームリレーポイントツーポイントサブインターフェイスを含むシステム）では、フレームリレー通知をイネーブルにすると、回線ステータスの変更があった場合にネットワークパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。

この通知やその他の MIB 機能の詳細な説明については、それぞれ Cisco.com の MIB Web サイト http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml の「v1」および「v2」ディレクトリにある RFC1315-MIB.my ファイルおよび CISCO-FRAME-RELAY-MIB.my を参照してください。

snmp-server enable traps frame-relay コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次の例では、ルータがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com にフレームリレー DLCI およびサブインターフェイスの状態変更インフォームを送信するように設定されています。

Router(config)# snmp-server enable traps frame-relay
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

snmp-server enable traps frame-relay multilink bundle-mismatch

マルチリンクフレームリレー簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps frame-relay multilink bundle-mismatch コマンドを使用します。これらの通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps frame-relay multilink bundle-mismatch

no snmp-server enable traps frame-relay multilink bundle-mismatch

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.4(9)T	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。
12.2(33)SB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合されました。

使用上のガイドライン

マルチリンクフレームリレー MIB が設定されているデバイスを管理するには、マルチリンクフレームリレー MIB を使用します。

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

bundle-mismatch トラップは、RFC 3020 で定義されている 5 個のトラップの 1 つですが、Cisco IOS は bundle-mismatch トラップだけをサポートします。

MIB 機能の詳細な説明については、次の URL の「SNMP v2 MIBs」ディレクトリにある CISCO-FRAME-RELAY-MIB.my ファイルを参照してください。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

例

次の例では、ホストルータでマルチリンクフレームリレーに 1 つのバンドルが設定され、ピアルータにはバンドルリンクが設定されていません。

ホストルータ上：

Router(config)# interface MFR1
Router(config)# ip address 209.165.200.225 255.255.255.224
Router(config)# frame-relay multilink bid UUT_BUNDLE_ONE
Router(config)# frame-relay interface-dlci 100
!
Router(config)# snmp-server community public RW
Router(config)# snmp-server enable traps frame-relay multilink bundle-mismatch
Router(config)# snmp-server host 10.0.47.4 public

ピアルータ上：

Router(config)# interface MFR1
Router(config)# ip address 209.165.200.226 255.255.255.224
Router(config)# frame-relay multilink bid PEER_BUNDLE_ONE
Router(config)# frame-relay interface-dlci 100
Router(config)# frame-relay intf-type dce
Router(config)# snmp-server enable traps frame-relay multilink bundle-mismatch
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

snmp-server enable traps frame-relay subif

フレームリレーサブインターフェイス簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps frame-relay subif コマンドを使用します。フレームリレーサブインターフェイス SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps frame-relay subif [ [ interval seconds ] count number-of-traps ]

no snmp-server enable traps frame-relay subif [ [ interval seconds ] count number-of-traps ]

構文の説明

interval	（任意）連続するトラップ間の最小間隔を指定します。
seconds	（任意）0 ～ 3600 の範囲の整数。デフォルトは 10 です。
count	（任意）指定した間隔で送信されるトラップの最大数を指定します。
number-of-traps	（任意）1 ～ 1000 の範囲の整数。デフォルトは 10 です。

コマンドデフォルト

フレームリレーサブインターフェイス SNMP 通知はディセーブルです。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.2(13)T	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

サブインターフェイスがダウン状態になるか、ダウン状態でなくなると、フレームリレーサブインターフェイスのトラップがネットワーク管理システム（NMS）に送信されます。

トラップストームを防止するには、トラップ数やトラップの送信頻度を制限するように count および interval キーワードを設定できます。 interval を 0 秒に設定すると、すべてのフレームリレーサブインターフェイストラップが送信されます。

（注）

snmp-server enable traps frame-relay コマンドでは、フレームリレーデータリンク接続識別子（DLCI）およびサブインターフェイストラップの両方をイネーブルにします。 snmp-server enable traps frame-relay subif コマンドは、フレームリレーサブインターフェイストラップだけをイネーブルにします。

no snmp-server enable traps frame-relay subif コマンドを使用すると、フレームリレーサブインターフェイストラップをディセーブルにできます。トラップをディセーブルにした場合は、SNMP 管理アプリケーションを使用して、サブインターフェイスのステータス情報についてルータをポーリングできます。

snmp-server enable traps frame-relay subif コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

snmp-server enable traps frame-relay subif コマンドを使用するには、snmp-server trap link ietf コマンドを設定する必要があります。 snmp-server trap link ietf コマンドは、リンクアップ/リンクダウントラップの RFC 2233 IETF 標準ベースの実装を使用するようにルータを設定するために使用します。デフォルトのシスコオブジェクト定義では、サブインターフェイスのリンクアップ/リンクダウントラップが正しく生成されません。

例

次に、ルータのフレームリレーサブインターフェイストラップをイネーブルにする例を示します。このルータのフレームリレーサブインターフェイスが状態を変更すると、ホスト 172.16.61.90 は通知を受信します。

! For Frame Relay subinterface traps to work on your router, you must first have SNMP ! support and an IP routing protocol configured on your router:
Router(config)# snmp-server community public ro
 
Router(config)# snmp-server host 172.16.61.90 public 
Router(config)# snmp-server trap link ietf
Router(config)# snmp-server enable traps snmp
Router(config)# ip routing
 
Router(config)# router igrp 109
 
Router(config-router)# network 172.16.0.0
 
!Enable Frame Relay subinterface trap support:
Router(config)# snmp-server enable traps frame-relay subif interval 60 count 5

snmp-server enable traps if-monitor

if-monitor トラップをグローバルにイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps if-monitor コマンドを使用します。 if-monitor トラップをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps if-monitor

no snmp-server enable traps if-monitor

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

トラップは生成されません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.3(1)	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

snmp-server enable traps if-monitor コマンドは、リンクモニタリングの if-monitor しきい値トラップをイネーブルにします。特定のインターフェイスのトラップをイネーブルにするには、snmp-server enable traps if-monitor コマンドを使用してグローバルにイネーブルにしてから、snmp trap if-monitor コマンドを使用して明示的にそのインターフェイスでイネーブルにします。

しきい値の上限は、特定リンクのパラメータの最大値です。設定されたメジャーモニタリング間隔内でこの値に到達するか、またはこの値を超過した場合、トラップが送信され、メッセージが記録されます。再起動メカニズムがイネーブルになると、リンクはダウンします。

しきい値の下限は、指定リンクのパラメータの最小値です。メジャーモニタリング間隔内でこの値に到達するか、またはこの値を超過した場合、トラップが送信され、メッセージが記録されます。

例

次に、すべてのインターフェイスの if-monitor トラップをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps if-monitor

snmp-server enable traps ip local pool

ローカル IP プール簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知の送信をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps ip local pool コマンドを使用します。ローカル IP プール通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps ip local pool

no snmp-server enable traps ip local pool

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

このコマンドはディセーブルです。通知は送信されません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.3(8)T	このコマンドが導入されました。

例

次に、ローカル IP SNMP 通知の送信をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps ip local pool

snmp-server enable traps isdn

Integrated Services Digital Network（ISDN）-specific の簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知の送信をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps isdn コマンドを使用します。 ISDN-specific SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps isdn [call-information] [chan-not-avail] [ietf] [isdnu-interface] [layer2]

no snmp-server enable traps isdn [call-information] [chan-not-avail] [ietf] [isdnu-interface] [layer2]

構文の説明

call-information	（任意）CISCO-ISDN-MIB（enterprise 1.3.6.1.4.1.9.9.26.2）に定義されている SNMP ISDN コール情報通知を制御します。通知タイプは次のとおりです。 demandNbrCallInformation (1)：この通知は、成功したコールがクリアされるか、または失敗したコール試行が最終的に失敗したと判断されるたびにマネージャに送信されます。コールの再試行がアクティブの場合、これはすべての再試行が失敗した後です。ただし、成功したコール試行の間にこのような通知は 1 つだけ送信されます。後続のコール試行では、このタイプの通知は生成されません。 demandNbrCallDetails (2)：この通知は、コールが接続またはクリアされるか、失敗したコール試行が最終的に失敗したと判断されるたびにマネージャに送信されます。コールの再試行がアクティブの場合、これはすべての再試行が失敗した後です。ただし、成功したコール試行の間にこのような通知は 1 つだけ送信されます。後続のコール試行では、このタイプの通知は生成されません。
chan-not-avail	（任意）SNMP ISDN channel-not-available 通知を制御します。 ISDN PRI channel-not-available トラップは、要求された DS-0 チャネルが使用できないか、または着信コールを受けるために使用できるモデムがない場合に生成されます。これらの通知は、ISDN PRI インターフェイスでのみ使用できます。
ietf	（任意）SNMP ISDN IETF トラップを制御します。
isdnu-interface	（任意）SNMP ISDN U インターフェイス通知を制御します。
layer2	（任意）SNMP ISDN レイヤ 2 遷移通知を制御します。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はデフォルトで無効に設定されています。

オプションのキーワードなしでこのコマンドを入力すると、使用可能な通知がすべてイネーブルになります。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴

リリース	変更内容
10.3	このコマンドが導入されました。
11.3	このコマンドが変更されました。 call-information および isdnu-interface キーワードが Cisco 1600 シリーズルータに追加されました。
12.0	このコマンドが変更されました。 call-information および isdnu-interface キーワードのサポートがほとんどの音声プラットフォームで導入されました。
12.1(5)T	このコマンドが変更されました。 chan-not-available キーワードのサポートが Cisco AS5300、Cisco AS5400、および Cisco AS5800 アクセスサーバにのみ追加されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、特定の通知タイプのトラップとインフォーム要求の両方をイネーブルにします。 ISDN 通知は、Cisco.com の http://www.cisco.com/public/mibs/v2/ にある CISCO-ISDN-MIB.my および CISCO-ISDNU-IF-MIB.my ファイルで定義されています。

通知が使用可能かどうかはプラットフォームによって異なります。使用可能な通知を確認するには、snmp-server enable traps isdn ? コマンドを使用します。

snmp-server enable traps isdn コマンドを入力しないと、このコマンドで制御する通知はまったく送信されません。ルータがこれらの SNMP 通知を送信するように設定するには、少なくとも 1 回は snmp-server enable traps isdn コマンドを入力する必要があります。このコマンドをキーワードなしで入力すると、すべての通知タイプがイネーブルになります。キーワードを指定してこのコマンドを入力した場合は、指定したキーワードに関連する通知タイプだけがイネーブルになります。

snmp-server enable traps snmp コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

例

次に、Cisco AS5300 で使用できる通知タイプを特定する例および channel-not-available とレイヤ 2 インフォームをイネーブルにする例を示します。

NAS(config)# snmp-server enable traps isdn ?
  call-information  Enable SNMP isdn call information traps
  chan-not-avail    Enable SNMP isdn channel not avail traps
  ietf              Enable SNMP isdn ietf traps
  layer2            Enable SNMP isdn layer2 transition traps
  <cr>
NAS(config)# snmp-server enable traps isdn chan-not-avail layer2
NAS(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public isdn

snmp-server enable traps l2tun pseudowire status

疑似配線が状態を変更したときの簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知の送信をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps l2tun pseudowire status コマンドを使用します。疑似配線状態変更の SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps l2tun pseudowire status

no snmp-server enable traps l2tun pseudowire statuszo

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

SNMP 通知はデフォルトで無効に設定されています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.0(31)S	このコマンドが導入されました。
12.2(27)SBC	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(27)SBC に統合されました。
Cisco IOS XE Release 2.4	このコマンドが、Cisco IOS XE Release 2.4 に統合されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

このコマンドは、疑似配線状態変更の通知を制御（イネーブルまたはディセーブルに）します。これらの通知タイプと、MIB のその他の機能の詳細については、http://www.cisco.com/go/mibs にある Cisco Technical Assistance Center（TAC）の SNMP Object Navigator ツールを使用して入手できる VPDN MIB を参照してください。

snmp-server enable traps l2tun pseudowire status コマンドは、snmp-server host コマンドと組み合わせて使用します。 snmp-server host コマンドを使用して、SNMP 通知を受信するホスト（1 つまたは複数）を指定します。 SNMP 通知を送信するには、少なくとも 1 つの snmp-server host コマンドを設定する必要があります。

システムでサポートされるすべての SNMP 通知タイプをディセーブルにするには、追加の構文なしで snmp-server enable traps コマンドを使用します。

例

次に、ルータがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com に疑似配線状態変更インフォームを送信できるようにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps l2tun pseudowire status
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

snmp-server enable traps l2tun session

レイヤ 2 トンネリングプロトコルバージョン 3（L2TPv3）セッションの簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知（トラップまたはインフォーム要求）をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps l2tun session コマンドを使用します。 SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps l2tun session

no snmp-server enable traps l2tun session

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

L2TPv3 セッションの SNMP 通知は送信されません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.0(23)S	このコマンドが導入されました。
12.3(2)T	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.3T に統合されました。
12.2(25)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(25)S に統合されました。
12.2(27)SBC	このコマンドのサポートが Cisco IOS Release 12.2(27)SBC に統合されました。

使用上のガイドライン

このコマンドでは、l2tun は「レイヤ 2 トンネリング」を示します。レイヤ 2 トンネリングセッション通知は、Cisco VPDN 管理 MIB（CISCO-VPDN-MGMT-MIB.my）の cvpdnNotifSession オブジェクト（ciscoVpdnMgmtMIBNotifs 3）で定義されています。 MIB ファイルは、Cisco.com の http://www.cisco.com/go/mibs から入手できます。

SNMP 通知はトラップまたはインフォーム要求として送信でき、このコマンドで L2TP セッションの両方の通知タイプがイネーブルになります。通知をトラップとインフォームのどちらとして送信するかを指定し、SNMP 通知を受信するホストを指定するには、snmp-server host [traps | informs] コマンドを使用します。

システムでサポートされるすべての SNMP 通知タイプをディセーブルにするには、追加の構文なしで snmp-server enable traps コマンドを使用します。

例

次に、ルータがコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.example.com に L2TP セッショントラップを送信できるようにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps l2tun session
Router(config)# snmp-server host myhost.example.com public l2tun-session

snmp-server enable traps memory

メモリプールバッファの使用量が新たなピークに達したときにデバイスが簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知を送信できるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps memory コマンドを使用します。通知の生成を停止するには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps memory [bufferpeak]

no snmp-server enable traps memory [bufferpeak]

構文の説明

bufferpeak

（任意）メモリバッファのピーク通知を指定します。

コマンドデフォルト

MEMPOOL-MIB の SNMP 通知はイネーブルになりません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.3(4)T	このコマンドが導入されました。
12.2(25)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(25)S に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

使用上のガイドライン

SNMP 通知は、トラップまたはインフォーム要求として送信できます。このコマンドは、トラップ要求とインフォーム要求の両方をイネーブルにします。

このコマンドは、メモリバッファのピーク（cempMemBufferNotify）通知をイネーブルまたはディセーブルにします。イネーブルの場合、これらの通知はバッファオブジェクトの最大数の値が変更されたときに送信されます。

Cisco IOS ソフトウェアの現在のリリースでは、bufferpeak キーワードを使用するか省略するかにかかわらず、このコマンドの動作は同じです。

cempMemBufferNotify 通知タイプは、CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB に {cempMIBNotifications 1} と定義されています。この通知と、MIB のその他の機能の詳細については、Cisco.com の http://www.cisco.com/go/mibs/ にある CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB.my ファイルを参照してください。

例

次の例では、使用可能なすべてのメモリ関連 SNMP 通知がコミュニティストリング public を使用してホスト myhost.cisco.com にインフォームとして送信されるように設定されます。

Router(config)# snmp-server enable traps memory
 
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 3 public memory

snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error

Open Shortest Path First（OSPF）非仮想インターフェイス不一致エラーの簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error コマンドを使用します。 OSPF 非仮想インターフェイス不一致エラー SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error

no snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error

構文の説明

このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。

コマンドデフォルト

このコマンドはデフォルトでディセーブルです。この場合、OSPF 非仮想インターフェイス不一致エラー SNMP 通知は作成されません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.3(5)	このコマンドが導入されました。
12.3(4)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(4)T に統合されました。
12.0(26)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(26)S に統合されました。
12.2(25)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(25)S に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

使用上のガイドライン

cospfShamLinkConfigError トラップをイネーブルにするには、最初に、グローバルコンフィギュレーションモードで、snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error コマンドを入力する必要があります。 snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error コマンドを使用すると、cospfConfigError トラップがイネーブルになり、両方のトラップが同じ場所に生成され、仮想リンクでの設定エラーに関する一貫性が保たれます。

cospfospfConfigError トラップを設定する前に cospfShamLinkConfigError トラップをイネーブルにしようとすると、cospfConfigError トラップを最初に設定しなければならないことを通知するエラーメッセージが表示されます。

例

次に、パブリックとして定義されるコミュニティストリングを使用してアドレス myhost.cisco.com のホストに非仮想インターフェイス不一致エラー通知を送信するようにルータをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors shamlink

Open Shortest Path First（OSPF）模造リンクエラーの簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors shamlink コマンドを使用します。 OSPF 模造リンクエラー SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors shamlink [ authentication [bad-packet] [ [config] | config [bad-packet] ] ]

no snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors shamlink [ authentication [bad-packet] [ [config] | config [bad-packet] ] ]

構文の説明

authentication	（任意）OSPF 模造リンクインターフェイスの認証障害 SNMP 通知だけイネーブルにします。
bad-packet	（任意）OSPF 模造リンクインターフェイスのパケット構文解析障害 SNMP 通知だけイネーブルにします。
config	（任意）OSPF 模造リンクインターフェイスの設定不一致エラー SNMP 通知だけイネーブルにします。

コマンドデフォルト

このコマンドはデフォルトでディセーブルです。この場合、OSPF 模造リンクエラー SNMP 通知は作成されません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.0(30)S	このコマンドが導入されました。
12.3(14)T	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.3(14)T に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

使用上のガイドライン

cospfShamLinkConfigError トラップをイネーブルにするには、最初に、グローバルコンフィギュレーションモードで、snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error コマンドを入力する必要があります。 snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error コマンドを使用すると、cospfConfigError トラップがイネーブルになり、両方のトラップが同じ場所に生成され、仮想リンクでの設定エラーに関する一貫性が保たれます。

cospfospfConfigError トラップを設定する前に cospfShamLinkConfigError トラップをイネーブルにしようとすると、cospfConfigError トラップを最初に設定しなければならないことを通知するエラーメッセージが表示されます。

例

次に、パブリックとして定義されたコミュニティストリングを使用してアドレス myhost.cisco.com のホストに OSPF 模造リンクエラー通知を送信するようにルータをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error
Router(config)# snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors shamlink
Router(config)# snmp-server host myhost.cisco.com informs version 2c public

snmp-server enable traps ospf cisco-specific retransmit

Open Shortest Path First（OSPF）再送信エラーの簡易ネットワーク管理プロトコル（SNMP）通知をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで snmp-server enable traps ospf cisco-specific retransmit コマンドを使用します。 OSPF 模造リンクエラー SNMP 通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

snmp-server enable traps ospf cisco-specific retransmit [ packets [ shamlink | virt-packets ] | shamlink [ packets | virt-packets ] | virt-packets [shamlink] ]

no snmp-server enable traps ospf cisco-specific retransmit [ packets [ shamlink | virt-packets ] | shamlink [ packets | virt-packets ] | virt-packets [shamlink] ]

構文の説明

packets	（任意）非仮想インターフェイスのパケット再送信 SNMP 通知だけイネーブルにします。
shamlink	（任意）模造リンク再送信通知 SNMP 通知だけイネーブルにします。
virt-packets	（任意）仮想インターフェイスのパケット再送信 SNMP 通知だけイネーブルにします。

コマンドデフォルト

このコマンドはデフォルトでディセーブルです。この場合、OSPF 再送信エラー SNMP 通知は作成されません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース	変更内容
12.3(5)	このコマンドが導入されました。
12.3(4)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.3(4)T に統合されました。
12.0(26)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(26)S に統合されました。
12.2(25)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(25)S に統合されました。
12.0(30)S	キーワード shamlink および関連オプションが追加されました。
12.3(14)T	キーワード shamlink および関連オプションのサポートが追加されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

例

次に、OSPF 模造リンク再送信通知を送信するようにルータをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# snmp-server enable traps ospf cisco-specific retransmit shamlink

コマンド	説明
show environment	システムの環境条件を表示します。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

コマンド	説明
snmp -server community	SNMP をイネーブルにし、コミュニティストリングとアクセス権限を設定します。
snmp -server host	SNMP 通知動作の指定

コマンド	説明
snmp-server enable traps frame-relay	フレームリレー DLCI リンクステータスの SNMP 通知をイネーブルにします。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
snmp-server trap link ietf	RFC 2233 に準拠するリンクアップ/リンクダウン SNMP トラップをイネーブルにします。
snmp-server trap-source	SNMP トラップの送信元とするインターフェイスを指定します。

コマンド	説明
snmp-server enable traps	システムで使用できるすべての SNMP 通知（トラップまたは応答要求）をイネーブルにします。
snmp-server host	SNMP 通知動作の指定
xconnect logging pseudowire status	疑似配線ステータスイベントの syslog レポートをイネーブルにします。

コマンド	説明
show buffers	メモリバッファプール関連の情報を表示します。
show memory	メモリプール関連の情報を表示します。
snmp-server host	SNMP 通知をトラップまたは応答要求として送信するかどうか、使用する SNMP のバージョン、通知のセキュリティレベル（SNMPv3 の場合）、および通知の受信者（ホスト）を指定します。

コマンド	説明
snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors shamlink	OSPF 模造リンクエラー SNMP 通知をイネーブルにします。
snmp-server enable traps ospf cisco-specific retransmit	OSPF 再送信エラー SNMP 通知をイネーブルにします。
snmp-server enable traps ospf cisco-specific state-change	OSPF の移行状態の変更に関する SNMP 通知をイネーブルにします。

コマンド	説明
snmp-server enable traps ospf cisco-specific errors config-error	OSPF 非仮想インターフェイスの不一致エラーに関する SNMP 通知をイネーブルにします。
snmp-server enable traps ospf cisco-specific retransmit	OSPF 再送信エラー SNMP 通知をイネーブルにします。
snmp-server enable traps ospf cisco-specific state-change	OSPF の移行状態の変更に関する SNMP 通知をイネーブルにします。

SNMP コマンド リファレンス、Cisco IOS XE Release 3SE（Catalyst 3850 スイッチ）

偏向のない言語

翻訳について

検索結果

章のタイトル： snmp-server enable traps ～ snmp-server enable traps ospf cisco-specific retransmit

snmp-server enable traps（MPLS）

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例

関連コマンド

snmp-server enable traps aaa_server

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コマンド モード

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例

関連コマンド

snmp-server enable traps atm pvc

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コマンド モード

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例

関連コマンド

snmp-server enable traps atm pvc extension

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コマンド モード

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使用上のガイドライン

例

例

例

例

例

関連コマンド

snmp-server enable traps atm pvc extension mibversion

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例

関連コマンド

snmp-server enable traps atm subif

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例

関連コマンド

snmp-server enable traps bfd

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コマンド モード

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使用上のガイドライン

例

関連コマンド

snmp-server enable traps bgp

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使用上のガイドライン

例

関連コマンド

snmp-server enable traps bulkstat

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コマンド モード

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使用上のガイドライン

例

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

コマンドモード

コマンドデフォルト

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