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AutoQoS for the Enterprise 機能を設定するためのデータの検出と収集を開始するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで autodiscoveryqos コマンドを使用します。 データの検出と収集を停止するには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto discovery qos [trust]
no auto discovery qos
trust |
(任意)パケットの Diffserv コード ポイント(DSCP)マーキングが、音声、ビデオ、データ トラフィックの分類で trust である(信頼できる)ことを示します。 オプションの trust キーワードが指定されていない場合、音声、ビデオ、データ トラフィックは Network-Based Application Recognition(NBAR)を使用して分類され、パケットは、適切な DSCP 値でマーキングされます。 |
データ収集は実行されません。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.3(7)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.3(11)T |
trust モードは、プロトコル タイプではなく、DSCP 値でパケットを分類するように変更されました。 |
autodiscoveryqos コマンドは、AutoQoS for the Enterprise 機能の自動検出(データ収集)フェーズを開始します。 このコマンドは、データを収集し、インターフェイスの出力方向でトラフィックを分析するように NBAR プロトコル ディスカバリを呼び出します。
noautodiscoveryqos コマンドは、自動検出フェーズを終了し、生成されたすべてのデータ収集レポートを削除します。
trust キーワードは、指定された DSCP のマーキングに基づいた信頼モデルで使用されます。 詳細については、Cisco IOS Release 12.3(7)T の『AutoQoS for the Enterprise』フィーチャ モジュールの「Trusted Boundary」の項を参照してください。
次は serial2/1/1 サブインターフェイスでイネーブルな AutoQoS for the Enterprise 機能の自動検出(データ収集)フェーズを示す設定例を示します。
Router> enable Router# configure terminal Router(config)# interface serial2/1.1 Router(config-if)# frame-relay interface-dlci 58 Router(config-if)# auto discovery qos Router(config-if)# end
コマンド |
説明 |
---|---|
auto qos |
AutoQoS for the Enterprise 機能によって作成される QoS クラス マップとポリシー マップをインストールします。 |
service policy |
入力インターフェイスまたは VC、あるいは出力インターフェイスまたは VC に、そのインターフェイスまたは VC のサービス ポリシーとして使用するポリシー マップを対応付けます。 |
show auto qos |
特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイス上で AutoQoS により作成されたインターフェイス設定、ポリシー マップ、クラス マップを表示します。 |
AutoQoS for the Enterprise 機能によって作成された Quality-Of-Service(QoS)のクラス マップとポリシー マップをインストールするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで autoqos コマンドを使用します。 QoS ポリシーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto qos
no auto qos
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
QoS ポリシーがインストールされていません。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.3(7)T |
このコマンドが導入されました。 |
クラス マップとポリシー マップは、AutoQoS for the Enterprise 機能によって自動的に生成されたテンプレートから作成されます。 これらのテンプレート(およびそのクラス マップとポリシー マップ)は、AutoQoS for the Enterprise 機能の自動検出フェーズで収集されたデータに基づいて生成されます。 自動検出フェーズの詳細については、Cisco IOS Release 12.3(7)T の『AutoQoS for the Enterprise』フィーチャ モジュールの「Configuration Phases」の項を参照してください。
noautoqos コマンドにより、インターフェイスにインストールされた AutoQoS が生成したクラス マップとポリシー マップがすべて削除されます。
autoqos コマンドはギガビット インターフェイスでサポートされません。
次は serial2/1/1 サブインターフェイスでイネーブルな AutoQoS for the Enterprise 機能を示す設定例を示します。 この設定では、AutoQoS のクラス マップとポリシー マップは serial2/1 インターフェイスにインストールされます。
Router> enable Router# configure terminal Router(config)# interface serial2/1 Router(config-if)# frame-relay interface-dlci 58 Router(config-if)# auto qos Router(config-if)# end
コマンド |
説明 |
---|---|
service policy |
入力インターフェイスまたは VC、あるいは出力インターフェイスまたは VC に、そのインターフェイスまたは VC のサービス ポリシーとして使用するポリシー マップを対応付けます。 |
show auto qos |
特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイス上で AutoQoS により作成されたインターフェイス設定、ポリシー マップ、クラス マップを表示します。 |
AutoQoS--VoIP 機能をインターフェイス上に設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードまたはフレーム リレー DLCI コンフィギュレーション モードで、autoqosvoip コマンドを使用します。 インターフェイスから AutoQoS--VoIP 機能を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto qos voip [trust] [fr-atm]
no auto qos voip [trust] [fr-atm]
trust |
(任意)パケットの Diffserv コード ポイント(DSCP)マーキングが、音声トラフィックの分類で信頼できることを示します。 オプションの trust キーワードが指定されていない場合、音声トラフィックは Network-Based Application Recognition(NBAR)を使用して分類され、パケットは、適切な DSCP 値でマーキングされます。 |
fr-atm |
(任意)フレームリレー/ATM リンクで AutoQoS--Voip 機能をイネーブルにします。 このオプションは、フレームリレー/ATM インターワーキング用のフレーム リレー データ リンク接続識別子(DLCI)のみで使用できます。 |
デフォルト モードはディセーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)フレーム リレー DLCI コンフィギュレーション(フレーム リレー DLCI での使用)(config-fr-dlci)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(15)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
フレームリレー/ATM インターワーキングで AutoQoS--VoIP 機能をイネーブルにするには、fr-atm キーワードを明示的に設定する必要があります。 ただし、fr-atm キーワードは低速 DLCI だけに影響します。 これは、高速 DLCI には影響しません。
(注) |
リンク速度が 768 kbps 以下の DLCI は、低速 DLCI と見なされ、リンク速度が 768 kbps よりも速い DLCI は高速 DLCI と見なされます。 |
trust キーワードがこのコマンドに設定されているかどうかに応じて、AutoQoS--VoIP 機能は次の 2 つのポリシー マップのいずれか 1 つを自動的に作成します。
この 2 つのポリシー マップは、両方ともインターフェイスまたは相手先固定接続(PVC)での Voice over IP(VoIP)トラフィックを処理できるように設計されており、ネットワークの Quality of Service(QoS)の要件に合わせて変更できます。 これらのポリシー マップを変更するには、適切な Cisco IOS コマンドを使用します。
service-policy コマンドを使用して、これらのポリシー マップをインターフェイスまたは PVC に付加しないようにしてください。 ポリシー マップがこのように付加されている場合、AutoQoS--VoIP 機能(つまり、ポリシー マップ、クラス マップ、およびアクセス コントロール リスト (ACL))は noautoqosvoip コマンドが設定された場合に適切に削除されません。
同じネットワークの ATM PVC と相互接続している低速フレームリレー DLCI では、fr-atm キーワードを autoqosvoip コマンドで明示的に設定して、AutoQoS--VoIP 機能を適切に設定する必要があります。 つまり、コマンドは autoqosvoipfr-atm として設定する必要があります。
フレームリレー/ATM で設定された低速フレーム リレー DLCI では、Multilink PPP(MLP)over Frame Relay(MLPoFR)が自動的に設定されます。 サブインターフェイスには IP アドレスが必要です。 MLPoFR の設定時、この IP アドレスは削除され、MLP バンドルに置かれます。 AutoQoS--VoIP 機能も、ATM 側で autoqosvoip コマンドを使用して設定する必要があります。
autoqosvoip コマンドは、サブインターフェイスまたはギガビット インターフェイスでサポートされません。
autoqosvoip コマンドは、フレーム リレー DLCI で利用可能です。
AutoQoS--VoIP のディセーブル化
noautoqosvoip コマンドは、AutoQoS--VoIP 機能をディセーブルにし、この機能に関連付けられている設定を削除します。
noautoqosvoip コマンドを使用すると、AutoQoS--VoIP 機能によって最初に生成された個々のコマンドの no 形式が設定されます。 コマンドの個々の no 形式の使用で、システムのデフォルトが復元されます。 コマンドの no 形式は、ユーザがコマンドを個別に入力したかのように適用されます。 デフォルトに戻す設定が適用されると、コマンドの処理によって生じたメッセージが表示されます。
(注) |
noautoqosvoip コマンドを設定しないでサブインターフェイスまたは PVC(ATM やフレーム リレー PVC)を削除すると、AutoQoS--VoIP 機能は正しく削除されません。 |
次に、シリアル ポイントツーポイント サブインターフェイス 4/1.2 で設定された AutoQoS--VoIP 機能を示します。 この例では、trust キーワードと fr-atm キーワードの両方が設定されます。
Router> enable Router# configure terminal Router(config)# interface serial4/1.2 point-to-point Router(config-if)# bandwidth 100 Router(config-if)# ip address 192.168.0.0 255.255.255.0 Router(config-if)# frame-relay interface-dlci 102 Router(config-fr-dlci)# auto qos voip trust fr-atm Router(config-fr-dlci)# end Router(config-if# exit
コマンド |
説明 |
---|---|
service-policy |
入力インターフェイスまたは VC、あるいは出力インターフェイスまたは VC に、そのインターフェイスまたは VC のサービス ポリシーとして使用するポリシー マップを対応付けます。 |
show auto qos |
特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスの AutoQoS--VoIP 機能で作成された設定が表示されます。 |
ポリシー マップに属するクラスに割り当てられる帯域幅を指定または変更する、あるいは ATM オーバーヘッド アカウンティングをイネーブルにするには、QoS ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで bandwidth コマンドを使用します。 クラスに指定されている帯域幅を削除するには、または ATM オーバーヘッド アカウンティングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
bandwidth { kbps | [ remaining ] percent percentage } [ account { qinq | dot1q } aal5 subscriber-encapsulation ]
no bandwidth
bandwidth { kbps | [ remaining ] percent percentage } account { qinq | dot1q } { aal5 | aal3 } subscriber-encapsulation user-defined offset [atm]
no bandwidth
帯域幅は指定されていません。
ATM オーバーヘッド アカウンティングはディセーブルです。
QoS ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション(config-pmap-c)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(5)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.0(5)XE |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(5)XE に統合され、Versatile Interface Processor(VIP)対応型 Cisco 7500 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.0(7)T |
このコマンドが変更されました。 percent キーワードが追加されました。 |
12.0(17)SL |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.0(17)SL に統合され、Cisco 10000 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.0(22)S |
このコマンドが変更されました。 percent キーワードのサポートが Cisco 10000 シリーズ ルータに追加されました。 |
12.0(23)SX |
このコマンドが変更されました。 remaining percent キーワードのサポートが Cisco 10000 シリーズ ルータに追加されました。 |
12.1(5)T |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.1(5)T に統合され、VIP 対応型 Cisco 7500 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2(2)T |
このコマンドが変更されました。 remaining percent キーワードが追加されました。 |
12.2(28)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。 |
12.2(31)SB |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB に統合され、Cisco 10000 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2(31)SB2 |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(17) SL に統合され、Cisco 10000 シリーズ ルータの PRE3 に実装され、さらに PRE3 の Cisco 10000 シリーズ ルータでの ATM オーバーヘッドに対応して機能強化されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
12.2(31)SB6 |
このコマンドが ATM オーバーヘッドを計算する際のオフセット サイズを指定するように変更され、PRE3 向け Cisco 10000 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2(33)SRC |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(33)SRC に統合され、Cisco 7600 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合され、Cisco 7300 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.4(20)T |
このコマンドが変更されました。 モジュラ Quality of Service(QoS)CLI(MQC)を使用した階層型キューイング フレームワーク(HQF)のサポートが追加されました。 |
15.1(1)T |
このコマンドが変更されました。 kbps 引数の許容値が変更されました。 値は 8~2000000 である必要があります。 |
15.2(1)T |
このコマンドが変更されました。 offset 引数および kbps 引数の許容値が変更されました。 |
class-map コマンドで定義されたクラスのポリシー マップを設定する際に、bandwidth コマンドを使用します。 bandwidth コマンドは、そのクラス内のトラフィックの帯域幅を指定します。 クラス ベース均等化キューイング(CBWFQ)は、クラスに属するパケットのウェイトを、クラスに割り当てられた帯域幅から導出します。 次に、CBWFQ はこのウェイトを使用して、このクラスのキューを適正に処理します。
完全プライオリティで設定できるクラスは 1 つだけです。 その他のクラスは、プライオリティの設定も帯域幅の設定も持てません。 他のクラスの最小帯域幅を設定するには、bandwidthremainingpercent コマンドを使用します。
kbps 単位で帯域幅の量を指定する以外に、使用可能な帯域幅または総帯域幅に対するパーセント比率で帯域幅を指定することもできます。 輻輳の発生中には、そのクラスは、設定されている帯域幅比率に比例した帯域幅で処理されます。 帯域幅の割合は、インターフェイスの帯域幅に基づきます。 使用可能な帯域幅とは、インターフェイスの帯域幅からリソース予約プロトコル(RSVP)機能、IP RTP プライオリティ機能、低遅延キューイング(LLQ)機能に予約されているすべての帯域幅の合計を差し引いた帯域幅です。
(注) |
bandwidth remaining percent コマンドが設定されていると、確実な保証帯域幅が提供されない場合があり、相対的な帯域幅しか確保されないことを念頭に置いておいてください。 つまり、クラスの帯域幅は、常にインターフェイスの帯域幅に対する指定されたパーセント比率に比例します。 リンク帯域幅が固定されている場合、クラス帯域幅の保証は、設定されているパーセンテージに比例します。 リンク帯域幅がわからないか変動する場合、ルータは、kbps でのクラス保証帯域幅を計算することができません。 |
kbps 単位で帯域幅の量を指定する以外に、使用可能な帯域幅または総帯域幅に対するパーセント比率で帯域幅を指定することもできます。 輻輳の発生中には、そのクラスは、設定されている帯域幅比率に比例した帯域幅で処理されます。 最小帯域幅のパーセント比率は、最も近い親シェーピング レートに基づいています。
(注) |
bandwidth remaining percent コマンドが設定されていると、確実な保証帯域幅が提供されない場合があり、相対的な帯域幅しか確保されないことを念頭に置いておいてください。 つまり、クラスの帯域幅は、常にインターフェイスの帯域幅に対する指定されたパーセント比率に比例します。 リンク帯域幅が固定されている場合、クラス帯域幅の保証は、設定されているパーセンテージに比例します。 リンク帯域幅がわからないか変動する場合、ルータは、kbps でのクラス保証帯域幅を計算することができません。 |
ルータは、指定された帯域幅をインターフェイス速度の 1/255(ESR-PRE1)または 1/65535(ESR-PRE2)の最も近い倍数に変換します。 実際の帯域幅を表示するには、show policy-map interface コマンドを使用します。
bandwidth コマンドには、次の制限事項があります。
(注) |
CSCsy73939 で bandwidth percent コマンドから有効な範囲よりも低い帯域幅が得られた場合、この値を指定するポリシー マップをインターフェイスに付加することはできません。ルータから「service-policy output parent Configured Percent results in out of range kbps. Allowed range is min-value–max-value. The present CIR value is n.」というエラー メッセージが表示されます。 |
帯域割り当ての詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Congestion Management Overview」モジュールを参照してください。
クラス ポリシー コンフィギュレーションが含まれているポリシー マップがインターフェイスに付加されて、そのインターフェイスのサービス ポリシーが決定される場合、使用可能な帯域幅が評価されることに注意してください。 インターフェイスの帯域幅が不十分なことが原因で、特定のインターフェイスにポリシー マップを付加できない場合、そのポリシーは、正常に付加されていたすべてのインターフェイスから削除されます。
bandwidth コマンドは、特定のクラスに対する帯域幅を指定するため、MQC で使用できます。 MQC で使用される場合、bandwidth コマンドは、クラスに設定されているデフォルトのキュー制限を使用します。 このキュー制限は、queue-limit コマンドを使用して変更でき、bandwidth コマンドによって設定されたデフォルトが上書きされます。
(注) |
インターフェイスで必要な最小帯域幅保証を満たすためには、queue-limit コマンドを使用して高速インターフェイスのデフォルトのキュー制限を変更します。 |
Cisco 10000 シリーズ ルータは、発信インターフェイスのみで bandwidth コマンドをサポートします。 これらは、着信インターフェイスではこのコマンドをサポートしません。
PRE2 で、帯域幅値と帯域幅値の単位を指定します。 帯域幅の有効な値は 1~2488320000 です。 単位は bps、kbps、mbps、gbps です。 デフォルトの単位は kbps です。 たとえば、次のコマンドは、PRE2 に 10000 bps と 10000 kbps の帯域幅を設定します。
bandwidth 10000 bps bandwidth 10000
PRE3 で指定できるのは帯域幅のみです。 単位は常に kbps であるため、PRE3 は unit 引数をサポートしません。 有効な値の範囲は 1~2000000 です。 たとえば、次のコマンドは、PRE3 に 128,000 kbps の帯域幅を設定します。
bandwidth 128000
PRE3 は、PRE2 bandwidth コマンドが unit 引数なしで使用される場合に限り、このコマンドを受け入れます。 指定された帯域幅が PRE3 の有効な帯域幅値の範囲(1~2000000)外にある場合、PRE3 は PRE2 bandwidth コマンドを拒否します。
kbps 単位で帯域幅の量を指定する以外に、使用可能な帯域幅または総帯域幅に対するパーセント比率で帯域幅を指定することもできます。 輻輳の発生中には、そのクラスは、設定されている帯域幅比率に比例した帯域幅で処理されます。 帯域幅の割合は、インターフェイスの帯域幅に基づきます。 ただし、階層型ポリシーでは、帯域幅の最小割合は、最も近い親シェーピング レートに基づいています。
(注) |
bandwidth remaining percent コマンドが設定されている場合、絶対帯域幅が保証されないことがあり、相対的な帯域幅のみが保証されます。 クラスの帯域幅は、常にインターフェイスの帯域幅に対する指定されたパーセント比率に比例します。 リンク帯域幅が固定されている場合、クラス帯域幅の保証は、設定されているパーセンテージに比例します。 リンク帯域幅がわからないか変動する場合、ルータは、kbps でのクラス保証帯域幅を計算することができません。 |
ルータは、指定された帯域幅をインターフェイス速度の 1/255(PRE1)または 1/65535(PRE2、PRE3)の最も近い倍数に変換します。 実際の帯域幅を表示するには、show policy-map interface コマンドを使用します。
ATM オーバーヘッド アカウンティングを設定する場合、BRAS-DSLAM、DSLAM-CPE、加入者線カプセル化タイプを指定する必要があります。 ルータは、次の加入者線カプセル化タイプをサポートします。
ルータは user-defined offset オプションを指定しなかった場合のオフセット サイズを計算します。
階層型ポリシーでは、次の方法で ATM オーバーヘッド アカウンティングを設定します。
カプセル化タイプは子ポリシーと親ポリシーに一致する必要があります。
user-defined offset 値は子ポリシーと親ポリシーに一致する必要があります。
次の例では、VLAN という名前のポリシー マップは Customer1 という名前のクラスに帯域幅の 30% を保証し、Customer2 という名前のクラスに帯域幅の 60% を保証します。 VLAN ポリシー マップを 1-Mbps リンクに適用すると、300 kbps(1 Mbps の 30%)が Customer1 に保証され、600 kbps(1 Mbps の 60%)が Customer2 に保証されます。100 kbps は class-default クラス用に残ります。 class-default クラスが、追加の帯域幅を必要としない場合、未使用の 100 kbps は Customer1 クラスおよび Customer2 クラスで使用できます。 両方のクラスで帯域幅が必要な場合は、設定された速度に比例して共有します。 この例では、共有率は 30:60 または 1:2 です。
router(config)# policy-map VLAN router(config-pmap)# class Customer1 router(config-pmap-c)# bandwidth percent 30 router(config-pmap-c)# exit router(config-pmap)# class Customer2 router(config-pmap-c)# bandwidth percent 60
次に、2 つのクラスを持つポリシー マップを作成する方法、CBWFQ のみが設定されている場合に帯域幅を保証する方法、ポリシーをシリアル インターフェイス 3/2/1 に付加する方法を示します。
Router(config)# policy-map policy1 Router(config-pmap)# class class1 Router(config-pmap-c)# bandwidth percent 50 Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# class class2 Router(config-pmap-c)# bandwidth percent 25 Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# exit Router(config)# interface serial3/2/1 Router(config-if)# service output policy1 Router(config-if)# end
show policy-map コマンドからの次の出力は、policy1 という名前のポリシー マップの設定を示します。
Router# show policy-map policy1 Policy Map policy1 Class class1 Weighted Fair Queuing Bandwidth 50 (%) Max Threshold 64 (packets) Class class2 Weighted Fair Queuing Bandwidth 25 (%) Max Threshold 64 (packets)
show policy-map interface コマンドからの出力は、インターフェイス帯域幅の 50% が class1 という名前のクラスに対して保証され、25% が class2 という名前のクラスに対して保証されることを示しています。 この出力では、割合と kbps の数の両方で帯域幅の量を表示しています。
Router# show policy-map interface serial3/2 Serial3/2 Service-policy output:policy1 Class-map:class1 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:none Weighted Fair Queuing Output Queue:Conversation 265 Bandwidth 50 (%) Bandwidth 772 (kbps) Max Threshold 64 (packets) (pkts matched/bytes matched) 0/0 (depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 Class-map:class2 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:none Weighted Fair Queuing Output Queue:Conversation 266 Bandwidth 25 (%) Bandwidth 386 (kbps) Max Threshold 64 (packets) (pkts matched/bytes matched) 0/0 (depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 Class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:any
この例では、シリアル インターフェイス 3/2 に合計 1544 kbps の帯域幅があります。 輻輳時に、帯域幅の 50%(772 kbps)が class1 という名前のクラスに保証され、リンク帯域幅の 25%(386 kbps)が class2 という名前のクラスに保証されます。
次の例では、インターフェイスに合計 1544 kbps の帯域幅があります。 輻輳時に、帯域幅の 50%(772 kbps)が class1 という名前のクラスに保証され、リンク帯域幅の 25%(386 kbps)が class2 という名前のクラスに保証されます。
show policy-map コマンドからの次の出力は、p1 という名前のポリシー マップの設定を示します。
Router# show policy-map p1 Policy Map p1 Class voice Weighted Fair Queuing Strict Priority Bandwidth 500 (kbps) Burst 12500 (Bytes) Class class1 Weighted Fair Queuing Bandwidth remaining 50 (%) Max Threshold 64 (packets) Class class2 Weighted Fair Queuing Bandwidth remaining 25 (%) Max Threshold 64 (packets)
シリアル インターフェイス 3/2 での show policy-map interface コマンドからの次の出力は、500 kbps の帯域幅が voice1 という名前のクラスに対して保証されることを示します。 class1 と class2 という名前のクラスが、残りの帯域幅の 50% と 25% をそれぞれ受け取ります。 割り当てられていない帯域幅は、class1、class2、ベスト エフォート型のトラフィック クラス間に均等に分割されます。
(注) |
この出力例は(この項で先に記述されているの他の多くのものとは異なり)、帯域幅は、クラス 1 とクラス 2 の割合としてのみ表示されます。 kbps の数で表現される帯域幅は、percent キーワードが bandwidth remaining コマンドで使用されるため、表示されません。 bandwidth remaining percent コマンドは、インターフェイスで使用可能な合計帯域幅の相対割合として帯域幅を割り当てることができます。 |
Router# show policy-map interface serial3/2 Serial3/2 Service-policy output:p1 Class-map:voice (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:ip precedence 5 Weighted Fair Queuing Strict Priority Output Queue:Conversation 264 Bandwidth 500 (kbps) Burst 12500 (Bytes) (pkts matched/bytes matched) 0/0 (total drops/bytes drops) 0/0 Class-map:class1 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:none Weighted Fair Queuing Output Queue:Conversation 265 Bandwidth remaining 50 (%) Max Threshold 64 (packets) (pkts matched/bytes matched) 0/0 (depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 Class-map:class2 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:none Weighted Fair Queuing Output Queue:Conversation 266 Bandwidth remaining 25 (%) Max Threshold 64 (packets) (pkts matched/bytes matched) 0/0 (depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 Class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:any
親ポリシーで ATM オーバーヘッド アカウンティングがイネーブルにされている場合は、bandwidth コマンドまたは shape コマンドを含まない子トラフィック クラス上で ATM オーバーヘッド アカウンティングをイネーブルにする必要がありません。 次に、subscriber_classes という名前の子ポリシー マップの gaming クラスと class-default クラス、および、subscriber_line という名前の親ポリシー マップの class-default クラスで ATM オーバーヘッド アカウンティングが帯域幅に対してイネーブルである設定例を示します。 voip および video クラスでは、ATM オーバーヘッド アカウンティングが明示的にイネーブルにされていません。ATM オーバーヘッド アカウンティングが親ポリシーでイネーブルになっているため、これらのプライオリティ キューではオーバーヘッド アカウンティングが暗黙的にイネーブルになっています。 親ポリシーと子ポリシーの機能で同じカプセル化タイプが使用されていることに注意してください。
Router(config)# policy-map subscriber_classes Router(config-pmap)# class voip Router(config-pmap-c)# priority level 1 Router(config-pmap-c)# police 8000 Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# class video Router(config-pmap-c)# priority level 2 Router(config-pmap-c)# police 20 Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# class gaming Router(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 80 account aal5 snap-rbe-dot1q Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# class class-default Router(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 20 account aal5 snap-rbe-dot1q Router(config-pmap-c)# policy-map subscriber_line Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# class class-default Router(config-pmap-c)# bandwidth remaining ratio 10 account aal5 snap-rbe-dot1q Router(config-pmap-c)# shape average 512 account aal5 snap-rbe-dot1q Router(config-pmap-c)# service policy subscriber_classes
次の例では、ルータは ATM オーバーヘッドの計算に 20 のオーバーヘッド バイトと ATM セル タックスを使用します。 子ポリシーと親ポリシーには必須の一致のオフセット値が含まれます。 親ポリシーは、仮想テンプレート 1 に付加されます。
Router(config)# policy-map child Router(config-pmap)# class class1 Router(config-pmap-c)# bandwidth 500 account user-defined 20 atm Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# class class2 Router(config-pmap-c)# shape average 30000 account user-defined 20 atm Router(config-pmap)# exit Router(config)# exit Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
class(ポリシーマップ) |
クラスのポリシーを設定する前に、ポリシーを作成または変更するクラスの名前、およびデフォルト クラス(一般に class-default クラスとして知られるクラス)を指定します。 |
class-map |
指定したクラスへのパケットのマッチングに使用するクラス マップを作成します。 |
max-reserved-bandwidth |
CBWFQ、LLQ、および IP RTP プライオリティに割り当てるインターフェイス帯域幅のパーセント比率を変更します。 |
policy-map |
1 つ以上のインターフェイスに対応付けることができるポリシー マップを作成または修正し、サービス ポリシーを指定します。 |
priority |
ポリシー マップに属するトラフィックのクラスのプライオリティを指定します。 |
queue-limit |
キューが保持できる、ポリシー マップ内に設定されるクラス ポリシーのパケットの最大数を指定または変更します。 |
random-detect(インターフェイス) |
WRED または DWRED をイネーブルにします。 |
random-detect exponential-weighting- constant |
キューの平均サイズ計算のための WRED および DWRED 指数加重係数を設定します。 |
random-detect precedence |
特定の IP precedence に対する WRED パラメータと DWRED パラメータを設定します。 |
show policy-map |
指定されたサービス ポリシー マップに対するすべてのクラスの設定、または、すべての既存ポリシー マップに対するすべてのクラスの設定を表示します。 |
show policy-map interface |
指定したインターフェイスまたはサブインターフェイス上か、インターフェイス上の特定の PVC に対し、すべてのサービス ポリシーに対して設定されているすべてのクラスのパケット統計情報を表示します。 |
非プライオリティ キューに割り当てる超過帯域幅の量(プライオリティ トラフィックで未使用)を指示するため、輻輳中に使用するクラス レベル キューまたはサブインターフェイス レベル キューの帯域幅余剰比率を指定するには、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで bandwidthremainingratio コマンドを使用します。 帯域幅余剰比率を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
bandwidth remaining ratio ratio
no bandwidth remaining ratio ratio
bandwidth remaining ratio ratio [ account { qinq | dot1q } [aal5] { subscriber-encapsulation | user-defined offset } ]
no bandwidth remaining ratio ratio [ account { qinq | dot1q } [aal5] { subscriber-encapsulation | user-defined offset } ]
bandwidth remaining ratio ratio
no bandwidth remaining ratio ratio
ratio |
他のサブインターフェイスまたはクラス キューに関するこのサブインターフェイスまたはクラス キューの相対的重み。 有効な値の範囲は 1~1000 です。 サブインターフェイス レベルでは、デフォルト値はプラットフォームによって異なります。 クラス キュー レベルのデフォルトは 1 です。 |
||||
Cisco 7300 シリーズ ルータ、Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Cisco 10000 シリーズ ルータ |
|||||
ratio |
他のサブインターフェイスまたはクラス キューに関するこのサブインターフェイスまたはクラス キューの相対的重み。
|
||||
account |
(任意)ATM オーバーヘッド アカウンティングをイネーブルにします。 |
||||
qinq |
(任意)ブロードバンド リモート アクセス サーバ - デジタル加入者線アクセス マルチプレクサ(BRAS-DSLAM)カプセル化タイプとして queue-in-queue カプセル化を指定します。 |
||||
dot1q |
(任意)BRAS-DSLAM カプセル化タイプとして IEEE 802.1Q VLAN カプセル化を指定します。 |
||||
aal5 |
(任意)コネクション型可変ビット(VBR)サービスをサポートする ATM アダプテーション層 5 を指定します。 |
||||
subscriber-encapsulation |
(任意)加入者線でのカプセル化タイプを指定します。 カプセル化タイプは加入者線によって異なります。 |
||||
user-defined offset |
(任意)ATM オーバーヘッドの計算時にルータが使用するオフセット サイズをバイト単位で指定します。
|
||||
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ |
|||||
ratio |
他のサブインターフェイスまたはクラス キューに関するこのサブインターフェイスまたはクラス キューの相対的重み。 有効な値の範囲は 1~1000 です。 サブインターフェイス レベルおよびクラス キューのデフォルトは 1 です。 |
ほとんどのプラットフォームでは、デフォルトの帯域幅の比率は 1 です。
サブインターフェイス レベルでデフォルトの帯域幅残量割合を使用すると、Cisco 10000 シリーズ ルータは、インターフェイス タイプを区別します。 サブインターフェイス レベルでのデフォルトの帯域幅余剰比率は、VLAN サブインターフェイス、フレーム リレー データ リンク接続識別子(DLCI)では 1 です。 ATM サブインターフェイスの場合、ルータはサブインターフェイス速度に基づいてデフォルトの帯域幅余剰比率を計算します。
クラス レベルでデフォルトの帯域幅余剰比率を使用すると、Cisco 10000 シリーズ ルータは、インターフェイス タイプを区別しません。 クラス レベルのデフォルトの帯域幅余剰比率は 1 です。
ポリシー マップ クラス(config-pmap-c)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(31)SB2 |
このコマンドが導入されました。 このコマンドは、PRE3 用の Cisco 10000 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2(33)SRC |
このコマンドが変更されました。 Cisco 7600 シリーズ ルータに実装されました。 PRE3 用の Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Cisco 10000 シリーズ ルータでの ATM オーバーヘッド アカウンティングをサポートするため(任意)、追加のキーワードと引数が追加されました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが変更されました。 Cisco 7300 シリーズ ルータのサポートが追加されました。 ATM オーバーヘッド アカウンティングに関連する追加のキーワードと引数もサポートされています。 |
Cisco IOS XE Release 2.1 |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 2.1 に統合されました。 |
Cisco 10000 シリーズ ルータ
スケジューラは、bandwidthremainingratio コマンドで指定される比率を使用して、輻輳時にクラス レベル キューまたはサブインターフェイス レベルのキューに割り当てる超過帯域幅の量(プライオリティ トラフィックで未使用)を指定することができます。 スケジューラは、他のキューまたはサブインターフェイスを基準にした未使用の帯域幅を割り当てます。
bandwidthremainingratio コマンドは、同じポリシー マップの別のトラフィック クラスで、別の bandwidth コマンドと共存することはできません。 たとえば、次の設定は無効で、エラー メッセージが表示されます。
policy-map Prec1 class precedence_0 bandwidth remaining ratio 10 class precedence_2 bandwidth 1000
PRE2 では、bandwidthremainingratio コマンドは、ポリシー マップ内の同一のクラスで、別の bandwidth コマンドと共存することができます。 PRE3 では、bandwidthremainingratio コマンドは同じクラス内の bandwidth コマンドと共存することはできません。 たとえば、次の設定は PRE3 では無効で、エラー メッセージが表示されます。
policy-map Prec1 class precedence_0 bandwidth 1000 bandwidth remaining ratio 10
親ポリシーが class-default クラスのみを定義している階層ポリシー マップに、子のキューイング ポリシーが適用されていると、ルータは class-default クラスで bandwidth コマンドの bandwidthremainingratio 形式のみを受け入れます。
bandwidthremainingratio コマンドは、同じクラスで priority コマンドと共存することはできません。 たとえば、次の設定は無効で、エラー メッセージが表示されます。
policy-map Prec1 class precedence_1 priority police percent 30 bandwidth remaining ratio 10
bandwidthremainingratio コマンドが指定されていないすべてのキューは、プラットフォームで指定された最小帯域幅余剰比率を受け取ります。 ルータは設定に基づいて最小認定情報レート(CIR)を決定します。
ATM オーバーヘッド アカウンティング(任意)
bandwidthremainingratio コマンドを使用して ATM オーバーヘッド アカウンティングをイネーブルにすることもできます。 ATM オーバーヘッド アカウンティングをイネーブルにするには、構文の説明表に記載されている account キーワードとそれに続くキーワードおよび引数を使用します。
Cisco 7200 シリーズ ルータ
bandwidthremainingratio コマンドは、Cisco 7200 シリーズ ルータではサポートされていません。 Cisco IOS Release 12.2(33) SRD から Cisco IOS Release 12.2(33) SRE にアップグレードした場合、このコマンドを実行する際にパーサー エラーが表示される場合もあります。 Cisco 7200 シリーズ ルータでは、bandwidthremainingratio コマンドの代わりに同じ機能を実行する bandwidthremainingpercent コマンドを使用できます。
次に、ATM サブインターフェイスに帯域幅余剰比率を設定する例を示します。 この例では、ルータは可変ビット レート非リアルタイム(VBR-nrt)PVC 0/200 用に 50 Mbps のピーク セル レートを保証します。 輻輳時に、サブインターフェイスは物理インターフェイスに設定された他のサブインターフェイスを基準に、10 の帯域幅余剰比率に基づいて、超過帯域幅の共有(プライオリティ トラフィックで未使用)を受信します。
policy-map Child class precedence_0 bandwidth 10000 class precedence_1 shape average 100000 bandwidth 100 ! policy-map Parent class class-default bandwidth remaining ratio 10 shape average 20000000 service-policy Child ! interface ATM2/0/3.200 point-to-point ip address 10.20.1.1 255.255.255.0 pvc 0/200 protocol ip 10.20.1.2 vbr-nrt 50000 encapsulation aal5snap service-policy output Parent
次に、個々のクラス キューの帯域幅残余比率を設定する例を示します。 設定されたクラスの一部に帯域幅保証および明示的に指定された帯域幅余剰比率があります。 輻輳がサブインターフェイス レベル内で発生すると、このクラス キューはクラス レベル帯域幅余剰比率(precedence_0、precedence_1、precedence_2、precedence_5 クラスに対して、それぞれ 20、30、120、100)に基づいて、超過帯域幅(プライオリティ トラフィックで未使用)を受信します。 通常、precedence_3 クラス(定義されている比率なし)は、子ポリシーで定義された class-default クラスの帯域幅余剰比率に基づいて帯域幅を受信します。 ただし、この例では、子ポリシーは class-default の帯域幅残余比率を定義しません。 したがって、ルータは 1 の比率を使用して、precedence_3 トラフィックに超過帯域幅を割り当てます。
policy-map Child class precedence_0 shape average 100000 bandwidth remaining ratio 20 class precedence_1 shape 10000 bandwidth remaining ratio 30 class precedence_2 shape average 200000 bandwidth remaining ratio 120 class precedence_3 set ip precedence 3 class precedence_5 set ip precedence 5 bandwidth remaining ratio 100 policy-map Parent class class-default bandwidth remaining ratio 10 service-policy Child ! interface GigabitEthernet 2/0/1.10 encapsulation dot1q 10 service-policy output Parent
次に、オプションの account キーワードおよび関連するキーワードと引数を使用してオーバーヘッド アカウンティングを設定する例を示します。
policy-map subscriber_line class class-default bandwidth remaining ratio 10 account dot1q aal5 snap-rbe-dot1q shape average 512 account dot1q aal5 snap-rbe-dot1q service policy subscriber_classes
コマンド |
説明 |
---|---|
bandwidth remaining percent |
クラス レベルまたはサブインターフェイス レベルのキューの帯域幅残余割合を指定します。この帯域幅残余割合は、プライオリティ トラフィックによって使用されていない余分な帯域幅を判断し、非プライオリティ キューに割り当てるために輻輳時に使用します。 |
show policy-map |
指定されたサービス ポリシー マップに対するすべてのクラスの設定、または、すべての既存ポリシー マップに対するすべてのクラスの設定を表示します。 |
show policy-map interface |
指定したインターフェイスまたはサブインターフェイス上か、インターフェイス上の特定の PVC に対し、すべてのサービス ポリシーに対して設定されているすべてのクラスのパケット統計情報を表示します。 |
ポリシーを作成または変更するクラスの名前を指定する、またはクラスのポリシーを設定する前にデフォルト クラス(一般に class-default クラスとして知られるクラス)を指定するには、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードで class コマンドを使用します。 ポリシー マップからクラスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
class { class-name | class-default [ fragment fragment-class-name ] } [ insert-before class-name ] [ service-fragment fragment-class-name ]
no class { class-name | class-default }
class-name |
設定するクラス、またはポリシーを編集するクラスの名前を指定します。 クラス名は、クラス マップに使用するとともに、ポリシー マップのクラスにポリシーを設定する場合にも使用します。 |
class-default |
ポリシーを設定または変更できるようデフォルト クラスを指定します。 |
fragment f ragment-class-name |
(任意)デフォルト トラフィック クラスをフラグメントに指定し、フラグメント トラフィック クラスに名前を付けます。 |
insert-before class-name |
(任意)既存の任意の 2 つのクラス マップ間にクラス マップを追加します。 既存の 2 つのクラス マップ間に新しいクラス マップを挿入すると、既存のポリシー マップ コンフィギュレーションの柔軟性が向上します。 このオプションを指定しないと、クラス マップはポリシー マップの末尾に追加されます。 このキーワードは、Flexible Packet Matching(FPM)ポリシーでだけサポートされています。 |
service-fragment fragment-class-name |
(任意)クラスがフラグメントのコレクションを分類するように指定します。 このクラスにより分類されるフラグメントは、すべて同じ fragment-class-name を共有している必要があります。 |
クラスの指定はありません。
ポリシー マップ コンフィギュレーション(config-pmap)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(5)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.0(5)XE |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(5)XE に統合されました。 |
12.0(7)S |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(7)S に統合されました。 |
12.1(1)E |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.1(1)E に統合されました。 |
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが、Cisco 7600 ルータに追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
このコマンドが、Cisco 7600 ルータに実装され、Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB に統合されました。 |
12.2(18)SXE |
class-default キーワードが Cisco 7600 ルータに追加されました。 |
12.4(4)T |
insert-beforeclass-name オプションが追加されました。 |
12.2(28)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。 |
12.2(31)SB2 |
このコマンドが、Cisco 10000 シリーズ ルータの PRE3 に追加されました。 |
12.2(18)ZY |
insert-beforeclass-name オプションが、Catalyst 6500 シリーズの Programmable Intelligent Services Accelerator(PISA)が搭載されているスイッチの Cisco IOS Release 12.2(18)ZY に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 2.1 |
このコマンドが Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに実装されました。 fragmentfragment-class-name および service-fragmentfragment-class-name オプションが導入されました。 |
ポリシー マップ コンフィギュレーション モード
ポリシー マップ内で、class(ポリシーマップ) コマンドを使用すれば、ポリシーを作成または変更するクラスの名前を指定できます。 まず、ポリシー マップを指定する必要があります。
ポリシー マップを指定する(および、必要なポリシー マップ コンフィギュレーション モードに入る)には、policy-map コマンドを使用してから class(ポリシーマップ) コマンドを使用します。 ポリシー マップを指定した後は、新しいクラスのポリシーを設定したり、そのポリシー マップ内の任意の既存クラスのポリシーを変更したりできます。
クラス特性
ポリシー マップで指定したクラス名は、class-map コマンドを使用して設定されたように、そのクラスの特性、つまりそのポリシーをクラス マップとその一致基準に連結します。
クラスのポリシーを設定し、その帯域幅を指定し、ポリシー マップをインターフェイスに割り当てると、クラス ベース Weighted Fair Queueing(CBWFQ)によって、そのクラスの帯域幅要件が満たされているかどうかが判断されます。 満たされていれば、CBWFQ がその帯域幅要件のキューを割り当てます。
クラスが削除されると、インターフェイスに使用できる帯域幅が、そのクラスにそれまで割り当てられていた量だけ増加します。
ルータに(つまり 1 つのポリシー マップ内で)設定できるクラスの最大数は、64 個です。
定義済みのデフォルト クラス
class-default と呼ばれる定義済みのデフォルト クラスを指定するには、class-default キーワードを使用します。 class-default クラスは、トラフィックがクラス マップ内で設定されているどの一致基準とも一致しない場合に、そのトラフィックが送られるクラスです。
テール ドロップまたは WRED
クラス ポリシーを定義するには、テール ドロップを使用するか(queue-limit コマンドを実行)、または Weighted Random Early Detection(WRED)を使用(random-detect コマンドを実行)することができます。 テール ドロップまたは WRED を使用する場合は、次の点に注意してください。
Fragments
デフォルト トラフィック クラスは、ポリシー マップ クラス ステートメントで fragment キーワードを使用して、フラグメントとしてマークされています。 これにより、フラグメントを分類して、複数のフラグメントをまとめて service-fragment キーワードを使用して作成した別のポリシー マップに入れることができます。 フラグメントが使用されると、フラグメントとしてマークされているデフォルト トラフィック クラスに、デフォルト以外のトラフィック クラスとは別に、QoS が適用されます。
フラグメントを使用する場合は、次のガイドラインに従ってください。
Cisco 10000 シリーズ ルータ
PRE2 によって、ポリシー マップ 31 クラス キューを設定することができます。
PRE3 により、プライオリティ レベル 1 の 1 個のキュー、プライオリティ レベル 2 の 1 個のキュー、12 個のクラス キューと、1 個のデフォルト キューをポリシー マップに設定することができます。
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ
したがって、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータにポリシー マップ内で設定できるクラスの最大数は、8 個です。
次に、policy1 というポリシー マップに含まれる 3 個のクラス ポリシーを設定する例を示します。 Class1 は、アクセス コントロール リスト 136 に一致するトラフィックのポリシーを指定します。 Class2 はインターフェイス ethernet101 のトラフィックのポリシーを指定します。 3 つ目のクラスは、設定済みの一致基準を満たさないパケットが送られるデフォルト クラスです。
! The following commands create class-maps class1 and class2 ! and define their match criteria: class-map class1 match access-group 136 class-map class2 match input-interface ethernet101 ! The following commands create the policy map, which is defined to contain policy ! specification for class1, class2, and the default class: policy-map policy1 Router(config)# policy-map policy1 Router(config-pmap)# class class1 Router(config-pmap-c)# bandwidth 2000 Router(config-pmap-c)# queue-limit 40 Router(config-pmap)# class class2 Router(config-pmap-c)# bandwidth 3000 Router(config-pmap-c)# random-detect Router(config-pmap-c)# random-detect exponential-weighting-constant 10 Router(config-pmap)# class class-default Router(config-pmap-c)# fair-queue 16 Router(config-pmap-c)# queue-limit 20
(注) |
これらのクラスを含むポリシー マップが、そのインターフェイスのサービス ポリシーを規定するインターフェイスに付加された場合、すべてのクラス ポリシーおよびリソース予約プロトコル(RSVP)(設定されている場合)を考慮に入れて、使用可能な帯域幅が評価されます。 |
次に、policy8 というポリシー マップに含まれるデフォルト クラスのポリシーを設定する例を示します。 デフォルト クラスには、次のような特性があります。ポリシーが、policy8 というポリシー マップによって定義される、他のクラスの一致基準を満たさないトラフィック用に 20 個のダイナミック キューが確保され、平均キュー サイズの計算に 14 の重み係数が使用されます。 輻輳回避のために、テール ドロップではなく WRED パケットのドロップが使用されます。
Router(config)# policy-map policy8 Router(config-pmap)# class class-default Router(config-pmap-c)# fair-queue 20 Router(config-pmap-c)# random-detect exponential-weighting-constant 14
次の例では、policy1 というポリシー マップに含まれる acl136 というクラスのためのポリシーを設定する方法を示します。 クラス acl136 には、次のような特性があります。輻輳が発生すると、最低 2000 Kbps の帯域幅がこのクラスに提供されると予測され、このクラス用に確保されたキューは、追加パケットを処理するためにテール ドロップが適用される前に 40 個のパケットをキューに入れることができます。 このクラスを含むポリシー マップが、そのインターフェイスのサービス ポリシーを規定するポリシー マップがインターフェイスに付加された場合、すべてのクラス ポリシーおよび RSVP(設定されている場合)を考慮に入れて、使用可能な帯域幅が評価されることに注意してください。
Router(config)# policy-map policy1 Router(config-pmap)# class acl136 Router(config-pmap-c)# bandwidth 2000 Router(config-pmap-c)# queue-limit 40
次の例では、policy8 というポリシー マップに含まれる int101 というクラスのためのポリシーを設定する方法を示します。 クラス int101 には、次のような特性があります。輻輳の発生時にこのクラスに最低 3000 Kbps の帯域幅が提供され、平均キュー サイズの計算に重み係数 10 が使用されます。 輻輳回避のために、テール ドロップではなく WRED パケットのドロップが使用されます。 このクラスを含むポリシー マップがインターフェイスに付加されて、そのインターフェイスのサービス ポリシーが決定される場合、使用可能な帯域幅が評価されることに注意してください。
Router(config)# policy-map policy8 Router(config-pmap)# class int101 Router(config-pmap-c)# bandwidth 3000 Router(config-pmap-c)# random-detect exponential-weighting-constant 10
次に、policy1 というポリシー マップに組み込まれるデフォルト クラス class-default のポリシーを設定する例を示します。 デフォルト クラス class-default には、次のような特性があります。policy1 と呼ばれるポリシー マップで定義されている、他のクラスの一致基準を満たさないトラフィック用の 10 個のハッシュ キューと、キューに入れられた追加パケットを処理するためにテール ドロップが適用される前に 1 個のキューあたり最大 20 個のパケット。
Router(config)# policy-map policy1 Router(config-pmap)# class class-default Router(config-pmap-c)# fair-queue Router(config-pmap-c)# queue-limit 20
次に、policy8 というポリシー マップに組み込まれるデフォルト クラス class-default のポリシーを設定する例を示します。 デフォルト クラス class-default には、次のような特性があります。ポリシーが、policy8 というポリシー マップによって定義される、他のクラスの一致基準を満たさないトラフィック用に 20 個のハッシュ キューと、平均キュー サイズの計算に 14 の重み係数が使用されます。 輻輳回避のために、テール ドロップではなく WRED パケットのドロップが使用されます。
Router(config)# policy-map policy8 Router(config-pmap)# class class-default Router(config-pmap-c)# fair-queue 20 Router(config-pmap-c)# random-detect exponential-weighting-constant 14
次に、ブラスタ パケットに対する FPM を設定する例を示します。 クラス マップには、TCP ポート 135、4444 または UDP ポート 69 と IP ヘッダーの開始から 3 バイトのパターンが 0x0030 という一致基準が含まれます。
load protocol disk2:ip.phdf load protocol disk2:tcp.phdf load protocol disk2:udp.phdf class-map type stack match-all ip-tcp match field ip protocol eq 0x6 next tcp class-map type stack match-all ip-udp match field ip protocol eq 0x11 next udp class-map type access-control match-all blaster1 match field tcp dest-port eq 135 match start 13-start offset 3 size 2 eq 0x0030 class-map type access-control match-all blaster2 match field tcp dest-port eq 4444 Router(config-cmap)# match start 13-start offset 3 size 2 eq 0x0030 class-map type access-control match-all blaster3 match field udp dest-port eq 69 match start 13-start offset 3 size 2 eq 0x0030 policy-map type access-control fpm-tcp-policy class blaster1 drop class blaster2 drop policy-map type access-control fpm-udp-policy class blaster3 drop policy-map type access-control fpm-policy class ip-tcp service-policy fpm-tcp-policy class ip-udp service-policy fpm-udp-policy interface gigabitEthernet 0/1 service-policy type access-control input fpm-policy
次に、BestEffort というデフォルト トラフィック クラスを分類するためにフラグメント トラフィック クラスの作成方法を示しています。 ポリシー マップからのすべてのデフォルト トラフィックは、subscriber1 という名前で、subscriber2 は、BestEffort という名前のフラグメントのデフォルト トラフィック クラスの一部です。 このデフォルト トラフィックは、service-fragment キーワードおよび shape コマンドを使用する data というクラスの作成によって集合的に整形されます。
この例では、次の点に注意してください。
policy-map subscriber1 class voice set cos 5 priority level 1 class video set cos 4 priority level 2 class class-default fragment BestEffort shape average 200 bandwidth remaining ratio 10 policy-map subscriber 2 class voice set cos 5 priority level 1 class video set cos 4 priority level 2 class class-default fragment BestEffort shape average 200 bandwidth remaining ratio 10 policy-map input_policy class class-default set dscp default policy-map main-interface class data service-fragment BestEffort shape average 400 interface portchannel1.1001 encapsulation dot1q 1001service-policy output subscriber1 service-policy input input_policy interface portchannel1.1002 encapsulation dot1q 1002 service-policy output subscriber2 service-policy input input_policy interface gigabitethernet 0/1 description member-link1 port channel 1 service-policy output main-interface interface gigabitethernet 0/2 description member-link2 port channel 1
service-policy output main-interface
コマンド |
説明 |
---|---|
bandwidth(ポリシーマップ クラス) |
ポリシー マップに属するクラスに割り当てる帯域幅を指定または変更します。 |
class-map |
指定したクラスへのパケットのマッチングに使用するクラス マップを作成します。 |
fair-queue(class-default) |
デフォルト クラス ポリシーの一部として class-default クラスで使用するために予約するダイナミック キューの数を指定します。 |
policy-map |
1 つ以上のインターフェイスに対応付けることができるポリシー マップを作成または修正し、サービス ポリシーを指定します。 |
queue-limit |
キューが保持できる、ポリシー マップ内に設定されるクラス ポリシーのパケットの最大数を指定または変更します。 |
random-detect(インターフェイス) |
WRED または DWRED をイネーブルにします。 |
random-detect exponential-weighting-constant |
キューの平均サイズ計算のための WRED および DWRED 指数加重係数を設定します。 |
random-detect precedence |
特定の IP Precedence の WRED パラメータと DWRED パラメータを設定します。 |
指定したクラスとパケットの照合に使用するクラス マップを作成し、QoS クラス マップ コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで class-map コマンドを使用します。 デバイスから既存のクラス マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
class-map [ type { stack | access-control | port-filter | queue-threshold | logging log-class } ] [ match-all | match-any ] class-map-name
no class-map [ type { stack | access-control | port-filter | queue-threshold | logging log-class } ] [ match-all | match-any ] class-map-name
class-map class-map-name [ match-all | match-any ]
no class-map class-map-name [ match-all | match-any ]
class-map class-map-name
no class-map class-map-name
type |
(任意)クラス マップ タイプを指定します。 |
||
stack |
(任意)フレキシブル パケット マッチング(FPM)機能をイネーブルにして、プロトコル スタックを検査するように指示します。 load protocol コマンドを使用してデバイスにプロトコル ヘッダーの説明ファイル(PHDF)をロードすると、プロトコル ヘッダーのスタックが定義され、フィルタにより、どのヘッダーがどの順番で存在しているか、特定することができます。 |
||
access-control |
(任意)設定されたプロトコル スタック内を検索するパターンを指定します。
|
||
port-filter |
(任意)コントロール プレーン パケットの TCP または UDP ポート ポリシングをイネーブルにする port-filter クラス マップを作成します。 このキーワードがイネーブルの場合、コマンドは、コントロール プレーン ホスト サブインターフェイス上の特定のポートに向かうトラフィックをフィルタに掛けます。 |
||
queue-threshold |
(任意)指定されたプロトコルでコントロール プレーン IP 入力キューに入ることができるパケットの総数を制限するキューしきい値をイネーブルにします。 キューしきい値は、コントロールプレーン ホスト サブインターフェイスにだけ適用されます。 |
||
logging log-class |
(任意)コントロール プレーン上のパケット トラフィックのロギングをイネーブルにします。 log-class 引数の値は、ログ クラスの名前です。 |
||
match-all |
(任意)複数の一致基準が存在する場合に、どのようにしてパケットを評価するかを決定します。 このクラス マップの下のステートメントが、論理 AND 関数に基づいて一致します。 パケットは、受け入れるすべてのステートメントに一致させる必要があります。 match-all キーワードも match-any キーワードも指定しなかった場合に使用されるデフォルト キーワードは、match-all です。 |
||
match-any |
(任意)複数の一致基準が存在する場合に、どのようにしてパケットを評価するかを決定します。 このクラス マップの下のステートメントが、論理 OR 関数に基づいて一致します。 パケットは、受け入れるすべての照合ステートメントに一致させる必要があります。 match-any キーワードも match-all キーワードも指定しなかった場合に使用されるデフォルト キーワードは、match-all です。 |
||
class-map-name |
クラス マップのクラスの名前です。 クラス名は、クラス マップに使用するとともに、ポリシー マップのクラスにポリシーを設定する場合にも使用します。
|
クラス マップは設定されません。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(5)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.0(5)XE |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(5)XE に統合されました。 |
12.0(7)S |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(7)S に統合されました。 |
12.1(1)E |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.1(1)E に統合されました。 |
12.2(14)SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(14)SX に統合され、Cisco 7600 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2(17d)SXB |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB に統合され、Cisco 7600 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.4(4)T |
このコマンドが変更されました。 FPM をサポートするため、stack キーワードと access-control キーワードが追加されました。 コントロール プレーン保護をサポートするため、port-filter キーワードと queue-threshold キーワードが追加されました。 |
12.4(6)T |
このコマンドが変更されました。 コントロール プレーン パケット ロギングをサポートするため、logging log-class キーワードと引数のペアが追加されました。 |
12.2(18)ZY |
このコマンドが変更されました。 stack キーワードおよび access-control キーワードが、プログラマブル インテリジェント サービス アクセラレータ(PISA)を搭載した Catalyst 6500 シリーズ スイッチの Cisco IOS Release 12.2(18) ZY に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release 2.1 |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 2.1 に統合され、Cisco ASR 1000 シリーズの集約サービス ルータに実装されました。 |
15.1(3)T |
このコマンドは、使用可能な唯一の構文要素としての class-map-name 引数を使用して Cisco Performance Monitor 用の Cisco IOS Release 15.1(3)T に統合されました。 |
12.2(58)SE |
このコマンドは、class-map-name 引数を使用して Cisco Performance Monitor 用の Cisco IOS Release 12.2(58) SE に統合されました。 |
12.2(33)SCF |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SCF に統合されました。 |
15.2(3)T |
このコマンドが変更されました。 ソフトウェアでは、引用符なしで入力されたクラス マップ名にはスペースを入力できません。 |
15.1(2)SNG |
このコマンドは Cisco ASR 901 シリーズの集約サービス ルータに統合されました。 |
class-map-name 引数だけ使用できます。
class-map コマンドを使用して、クラス マップの一致基準に一致させるために作成または変更するクラスを指定します。 このコマンドは、このクラスの一致基準を設定する 1 つまたは複数の match コマンドを入力できる QoS クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 入力インターフェイスまたは出力インターフェイスのいずれか(service-policy コマンドの設定により決まります)に到達したパケットが、クラス マップに設定されている一致基準に対して照合され、パケットがそのクラスに属するかどうかが判断されます。
クラス マップを設定する際には、1 つまたは複数の match コマンドを使用して一致基準を指定できます。 たとえば、match access-group コマンド、match protocol コマンド、または match input-interface コマンドを使用できます。 match コマンドは、Cisco ソフトウェア リリースごとに異なります。 一致基準および match コマンドの詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Modular Quality of Service Command-Line Interface(CLI)(MQC)」の章を参照してください。
class-map コマンドおよびインターフェイス単位の QoS クラス マップ コンフィギュレーション モードで使用できるコマンドを適用して、パケット分類、マーキング、集約、およびグローバルに指定したサービス ポリシーの一部としてのフロー ポリシングを定義します。
サービス ポリシーは EtherChannel に付加できます。 EtherChannel のメンバーであるポートに、サービス ポリシーを付加しないでください。
デバイスが QoS クラスマップ コンフィギュレーション モードの場合、次のコンフィギュレーション コマンドが利用可能です。
次のコマンドは、CLI ヘルプに表示されますが、オプティカル サービス モジュール(OSM)の LAN インターフェイスまたは WAN インターフェイスではサポートされていません。
OSM は、Supervisor Engine32 が搭載された Catalyst 7600 シリーズ ルータではサポートされません。
ポリシー フィーチャ カード(PFC)QoS は次のコマンドをサポートしていません。
これらのコマンドを入力した場合、インターフェイスにポリシー マップが付加されないと、PFC QoS はサポートされていないキーワードを検出しません。 インターフェイスにポリシー マップを付加しようとすると、エラー メッセージが生成されます。 詳細については、『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Software Configuration Guide』および Cisco IOS コマンド リファレンスを参照してください。
クラス マップ名とデバイスを設定すると、QoS クラス マップ コンフィギュレーション モードで match access-group コマンドと match ip dscp コマンドを入力できます。 これらのコマンドの構文は次のとおりです。
match [access-group {acl-index | acl-name} | ip dscp | precedence} value]
match コマンドのキーワードの説明については、次の表を参照してください。
オプション コマンド |
説明 |
---|---|
access-group acl-index | acl-name |
(任意)アクセス リスト インデックスまたはアクセス リスト名を指定します。 有効なアクセス リスト インデックスの値は 1~2699 です。 |
access-group acl-name |
(任意)名前付きアクセス リストを指定します。 |
ip dscp value1 value2 ... value8 |
(任意)照合する IP DiffServ コード ポイント(DSCP)値を指定します。 有効値の範囲は 0 ~ 63 です。 最大 8 つの DSCP 値をスペースで区切って入力できます。 |
ip precedence value1 value2 ... value8 |
(任意)照合する IP precedence 値を指定します。 有効な値の範囲は 0 ~ 7 です。 最大 8 つの precedence 値をスペースで区切って入力できます。 |
次に、クラスの名前として class101 を指定し、そのクラスに対してクラス マップを定義する方法の例を示します。 class101 という名前のクラスは、ACL 101 と一致するトラフィックのポリシーを指定します。
Device(config)# class-map class101 Device(config-cmap)# match access-group 101 Device(config-cmap)# end
次に、slammer および UDP パケットに対する FPM トラフィック クラスを定義する例を示します。 クラス マップ内で定義されている一致基準は、IP の長さが 404(0x194)以下、UDP ポートが 1434(0x59A)、IP ヘッダーの開始から 224 バイトのパターンが 0x4011010 の slammer および UPD パケット用です。
Device(config)# load protocol disk2:ip.phdf Device(config)# load protocol disk2:udp.phdf Device(config)# class-map type stack match-all ip-udp Device(config-cmap)# description “match UDP over IP packets” Device(config-cmap)# match field ip protocol eq 0x11 next udp Device(config-cmap)#exit Device(config)# class-map type access-control match-all slammer Device(config-cmap)# description “match on slammer packets” Device(config-cmap)# match field udp dest-port eq 0x59A Device(config-cmap)# match field ip length eq 0x194 Device(config-cmap)# match start 13-start offset 224 size 4 eq 0x 4011010 Device(config-cmap)# end
次に、port-filter ポリシーが簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)以外の閉鎖状態または「非待ち受け状態」ポートに向かうすべてのトラフィックをドロップするように設定する例を示します。
Device(config)# class-map type port-filter pf-class Device(config-cmap)# match not port udp 123 Device(config-cmap)# match closed-ports Device(config-cmap)# exit Device(config)# policy-map type port-filter pf-policy Device(config-pmap)# class pf-class Device(config-pmap-c)# drop Device(config-pmap-c)# end
次の例は、ipp5 というクラス マップを設定して、IP precedence 5 の照合ステートメントを入力する方法を示しています。
Device(config)# class-map ipp5 Device(config-cmap)# match ip precedence 5
次に、クラス マップを設定し、パケットのサービス クラス(CoS)値に 802.1p ドメインのトラフィック クラスを照合する例を示します。
Device> enable Device# configure terminal Device(config)# class-map cos1 Device(config-cmap)# match cos 0 Device(config-pmap-c)# end
次に、クラス マップを設定し、パケットの Experimental(EXP)値にマルチ プロトコル ラベル スイッチング(MPLS)ドメインのトラフィック クラスを照合する例を示します。
Device> enable Device# configure terminal Device(config)# class-map exp7 Device(config-cmap)# match mpls experimental topmost 2 Device(config-pmap-c)# end
コマンド |
説明 |
---|---|
description |
クラス マップまたはポリシー マップ コンフィギュレーションの説明を指定します。 |
drop |
特定のクラス マップに属するパケットを廃棄するようにトラフィック クラスを設定します。 |
class(ポリシーマップ) |
ポリシーを作成または変更するクラスの名前と、ポリシーを設定する前のデフォルト クラスを指定します。 |
load protocol |
PHDF をルータにロードします。 |
match(クラス マップ) |
ポート フィルタまたはプロトコル キュー ポリシーに基づいて、クラス マップの一致基準を設定します。 |
match access-group |
指定した ACL をベースにクラス マップに対して一致基準を設定します。 |
match input-interface |
指定された入力インターフェイスを一致基準として使用するクラス マップを設定します。 |
match ip dscp |
1 つまたは複数の DSCP 値、AF 値、および CS 値を一致基準として指定します。 |
match mpls experimental |
指定した EXP フィールド値を一致基準として使用するクラス マップを設定します。 |
match protocol |
指定されたプロトコルに基づいて、クラス マップの一致基準を設定します。 |
policy-map |
1 つ以上のインターフェイスに対応付けることができるポリシー マップを作成または修正し、サービス ポリシーを指定します。 |
protocol |
制御インターフェイスのタイマーと認証方式を設定します。 |
qos-group |
クラス マップの QoS グループ値を関連付けます。 |
service-policy |
入力インターフェイスまたは VC、あるいは出力インターフェイスまたは VC に、そのインターフェイスまたは VC のサービス ポリシーとして使用するポリシー マップを対応付けます。 |
show class-map |
クラス マップ情報を表示します。 |
show policy-map interface |
インターフェイスに適用された入力および出力ポリシーの統計情報および設定を表示します。 |
source-address |
ポートに送信元アドレス制御を設定します。 |
Diffserv コード ポイント(DSCP)値の最小および最大パケットしきい値を変更するには、random-detect-group コンフィギュレーション モードで dscp コマンドを使用します。 最小および最大パケットしきい値を DSCP 値のデフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dscp dscp-value min-threshold max-threshold [mark-probability-denominator]
no dscp dscp-value min-threshold max-threshold [mark-probability-denominator]
dscp-value |
DSCP 値を指定します。 DSCP 値には、0~63 の数字、または、ef、af11、af12、af13、af21、af22、af23、af31、af32、af33、af41、af42、af43、cs1、cs2、cs3、cs4、cs5、cs7 のいずれかのキーワードを指定できます。 |
min-threshold |
パケット数での最小しきい値。 この引数に指定できる値の範囲は、1 ~ 4096 です。 キューの平均の長さが最小しきい値に達すると、重み付けランダム早期検出(WRED)は指定した DSCP 値の一部のパケットをランダムにドロップします。 |
max-threshold
|
パケット数での最大しきい値。 この引数に指定できる値の範囲は、min-threshold の値 ~ 4096 です。 キューの平均の長さが最大しきい値を超えると、WRED は指定した DSCP 値のすべてのパケットをドロップします。 |
mark-probability-denominator
|
(任意)キューの平均の深さが最大しきい値にあるときにドロップされたパケットの割合の分母。 たとえば、分母が 512 の場合、512 パケットごとに 1 つのパケットが、平均キューが最大しきい値にあるときにドロップします。 指定できる値の範囲は、1 ~ 65536 です。 デフォルトは 10 で、最大しきい値では 10 パケットごとに 1 つのパケットがドロップされます。 |
パケットのドロップ確率の計算に WRED で DSCP 値を使用する場合、DSCP テーブルのすべてのエントリは「使用上のガイドライン」の項の表に示されているデフォルト設定で初期化されます。
Random-detect-group コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.1(5)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
このコマンドは、random-detect-group コマンドと組み合わせて使用する必要があります。
さらに、dscp コマンドが使用できるのは、random-detect-group コマンドを使用するときに dscp-based 引数を指定した場合だけです。
次の表に、dscp コマンドで使用される DSCP のデフォルト設定を示します。 次の表に、DSCP 値と対応する最小しきい値、最大しきい値、およびマーク確率を示します。 表の最後の行(「デフォルト」というラベルが付いている行)は、この表には登場しない DSCP 値すべてで使用されるデフォルト設定を表します。
DSCP (優先順位) |
最小しきい値 |
最大しきい値 |
マーク確率 |
---|---|---|---|
af11 |
32 |
40 |
1/10 |
af12 |
28 |
40 |
1/10 |
af13 |
24 |
40 |
1/10 |
af21 |
32 |
40 |
1/10 |
af22 |
28 |
40 |
1/10 |
af23 |
24 |
40 |
1/10 |
af31 |
32 |
40 |
1/10 |
af32 |
28 |
40 |
1/10 |
af33 |
24 |
40 |
1/10 |
af41 |
32 |
40 |
1/10 |
af42 |
28 |
40 |
1/10 |
af43 |
24 |
40 |
1/10 |
cs1 |
22 |
40 |
1/10 |
cs2 |
24 |
40 |
1/10 |
cs3 |
26 |
40 |
1/10 |
cs4 |
28 |
40 |
1/10 |
cs5 |
30 |
40 |
1/10 |
cs6 |
32 |
40 |
1/10 |
cs7 |
34 |
40 |
1/10 |
ef |
36 |
40 |
1/10 |
rsvp |
36 |
40 |
1/10 |
デフォルト |
20 |
40 |
1/10 |
次に、DSCP 値 af22 を使用するように WRED をイネーブル化する例を示します。 DSCP 値 af22 の最小しきい値は 28、最大しきい値は 40、マーク確率は 10 です。
Router> enable Router# configure terminal Router(config)# random-detect-group class1 dscp-based Router(cfg-red-group)# dscp af22 28 40 10 Router(cfg-red-group)# end
コマンド |
説明 |
---|---|
random-detect-group |
per-VC WRED または per-VC DWRED をイネーブルにします。 |
show queueing |
すべてまたは選択した設定済みキューイング戦略を表示します。 |
show queueing interface |
インターフェイスまたは VC のキューイングの統計情報を表示します。 |
分類ポリシーとしてトラフィック クラスを使用するには、クラス マップまたはポリシー インライン コンフィギュレーション モードで match class-map コマンドを使用します。 一致基準として特定のトラフィック クラスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match class-map class-map-nam e
no match class-map class-map-name
class-map-name |
一致基準として使用するトラフィック クラスの名前。 |
一致基準が指定されていません。
クラス マップ コンフィギュレーション(config-cmap)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(5)XE |
このコマンドが導入されました。 |
12.1(1)E |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.1(1)E に統合されました。 |
12.1(5)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.1(5)T に統合されました。 |
12.4(6)T |
このコマンドは、ゾーン ベースのポリシー ファイアウォールをサポートするように拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(31)SB |
このコマンドは、Cisco 10000 シリーズに実装されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
Cisco IOS XE Release 3.2S |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.2S に統合されました。 |
1 つのトラフィック クラスで match-any 特性と match-all 特性を使用するための唯一の方法は、match class-map コマンドを使用することです。 1 つのクラスに match-any 特性と match-all 特性を組み合わせるには、次のいずれかを実行します。
match class-map コマンドを使用して、トラフィック クラスを相互にネストすることもできます。これで、情報の大半がすでに設定済みのトラフィック クラスに存在している場合、トラフィック クラスを新たに再作成するオーバーヘッドをユーザが回避することができます。
パケットがクラス マップに一致すると、トラフィック レートがこれらのパケットに対して生成されます。 ゾーン ベースのファイアウォール ポリシーでは、セッションを作成する最初のパケットのみがポリシーに一致します。 このフローの後続のパケットは、設定済みのポリシーのフィルタに一致しませんが、その代わりにセッションを直接照合します。 後続のパケットに関連する統計情報は、「検査」アクションの一部として表示されます。
次の例で、トラフィック クラス class1 の特性は、トラフィック クラス class2 の特性とほぼ同じですが、トラフィック クラス class1 では、一致条件として宛先アドレスが追加されています。 トラフィック クラス class1 を行単位で設定する代わりに、match class-map class2 コマンドを入力できます。 このコマンドを使用すると、トラフィック クラス class2 のすべての特性をトラフィック クラス class1 に取り込み、トラフィック クラスを再設定することなく、新しい宛先アドレスの一致条件を追加できます。
Router(config)# class-map match-any class2 Router(config-cmap)# match protocol ip Router(config-cmap)# match qos-group 3 Router(config-cmap)# match access-group 2 Router(config-cmap)# exit Router(config)# class-map match-all class1 Router(config-cmap)# match class-map class2 Router(config-cmap)# match destination-address mac 1.1.1 Router(config-cmap)# exit
次に、2 つのトラフィック クラスの特性を組み合わせる例を示します。1 つは match-any 特性を使用し、1 つは match-all 特性を使用しています。これを、match class-map コマンドで 1 つのトラフィック クラスとして設定します。 class4 というトラフィック クラスの結果には、class4 というトラフィック クラスのメンバーと見なされる、次の 3 個の一致基準(IP プロトコルおよび QoS group 4、宛先 MAC アドレス 1.1.1、またはアクセス グループ 2)のいずれか 1 つに一致するパケットが必要です。 class3 というトラフィック クラスの定義には、一致基準の IP プロトコルおよび QoS group 4 が必要で、match class-map class3 コマンドを使用して、一致する可能性があるものとして class4 というトラフィック クラスの定義に含まれます。
この例では、トラフィック クラス class4 だけがサービス ポリシー policy1 で使用されています。
Router(config)# class-map match-all class3 Router(config-cmap)# match protocol ip Router(config-cmap)# match qos-group 4 Router(config-cmap)# exit Router(config)# class-map match-any class4 Router(config-cmap)# match class-map class3 Router(config-cmap)# match destination-address mac 1.1.1 Router(config-cmap)# match access-group 2 Router(config-cmap)# exit Router(config)# policy-map policy1 Router(config-pmap)# class class4 Router(config-pmap-c)# police 8100 1500 2504 conform-action transmit exceed-action set-qos-transmit 4 Router(config-pmap-c)# exit
コマンド |
説明 |
---|---|
class-map |
指定したクラスへのパケットのマッチングに使用するクラス マップを作成します。 |
レイヤ 2 サービス クラス(CoS)/スイッチ間リンク(ISL)マーキングに基づいてパケットを照合するには、クラス マップ コンフィギュレーションまたはポリシー インライン コンフィギュレーション モードで matchcos コマンドを使用します。 一致基準としての特定のレイヤ 2 CoS/ISL マーキングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match cos cos-value [ cos-value [ cos-value [cos-value] ] ]
no match cos cos-value [ cos-value [ cos-value [cos-value] ] ]
Cisco 10000 シリーズ ルータ以外のサポートされているプラットフォーム |
|
---|---|
cos-value |
具体的な IEEE 802.1Q/ISL CoS 値。 cos-value は 0~7 です。1 つの matchcos 文に最大 4 つの CoS 値をスペースで区切って指定できます。 |
Cisco 10000 シリーズ ルータ |
|
cos-value |
特定のパケット CoS ビット値。 パケットの CoS ビット値が指定した CoS 値に一致する必要があることを指定します。 cos-value は 0~7 です。1 つの matchcos 文に最大 4 つの CoS 値をスペースで区切って指定できます。 |
パケットのレイヤ 2 CoS/ISL マーキングに基づいた照合は行われません。
クラス マップ コンフィギュレーション(config-cmap)ポリシー インライン コンフィギュレーション(config-if-spolicy-inline)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.1(5)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.0(25)S |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(25)S に統合されました。 |
12.2(28)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(31)SB |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB に統合され、Cisco 10000 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
12.2(33)SRC |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRC に統合され、Cisco 7600 シリーズ ルータのサポートが追加されました。 |
12.4(15)T2 |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(15)T2 に統合されました。 |
12.2(33)SB |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SB に統合され、Cisco 7300 シリーズ ルータのサポートが追加されました。 |
15.1(3)T |
このコマンドは、Cisco Performance Monitor 用の Cisco IOS Release 15.1(3)T に統合されました。 ポリシー インライン コンフィギュレーション モードのサポートが追加されました。 |
12.2(58)SE |
このコマンドは、Cisco Performance Monitor 用の Cisco IOS Release 12.2(58)SE に統合されました。 |
12.2(33)SCF |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SCF に統合されました。 |
3.2SE |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 3.2SE に統合されました。 |
15.1(2)SNG |
このコマンドは Cisco ASR 901 シリーズの集約サービス ルータに統合されました。 |
このコマンドは、Flexible NetFlow および Performance Monitor の両方で使用できます。 これらの製品は、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードを開始する際に異なるコマンドを使用します。
Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor
最初に service-policytypeperformance-monitorinline コマンドを入力する必要があります。
次に、1、2、および 3 の CoS 値を、cos という分類ポリシーを含むインターフェイスの成功一致基準とする例を示します。
Router(config)# class-map cos Router(config-cmap)# match cos 1 2 3
次の例では、CoS 値に基づいてトラフィックを分類するために、voice および video-n-data というクラスを作成しています。 その後、cos-based-treatment ポリシー マップ内で該当パケットへの QoS 処理を指定しています(この例では、QoS 処理は priority が 64、bandwidth が 512)。 この例で設定したサービス ポリシーは、ファスト イーサネット インターフェイス 0/0.1 から出て行くすべてのパケットに付加されます。 サービス ポリシーは、サービス ポリシーをサポートする任意のインターフェイスにアタッチできます。
Router(config)# class-map voice Router(config-cmap)# match cos 7 Router(config)# class-map video-n-data Router(config-cmap)# match cos 5 Router(config)# policy-map cos-based-treatment Router(config-pmap)# class voice Router(config-pmap-c)# priority 64 Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# class video-n-data Router(config-pmap-c)# bandwidth 512 Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# exit Router(config)# interface fastethernet0/0.1 Router(config-if)# service-policy output cos-based-treatment
次に、Performance Monitor のサービス ポリシーを設定するために、ポリシー インライン コンフィギュレーション モードを使用する例を示します。 このポリシーは、CoS 値 2 の基準に一致するイーサネット インターフェイス 0/0 を通過するパケットが、fm-2 という名前のフロー モニタの設定で指定されたパラメータに基づいてモニタされることを指定します。
Router(config)# interface ethernet 0/0 Router(config-if)# service-policy type performance-monitor inline input Router(config-if-spolicy-inline)# match cos 2 Router(config-if-spolicy-inline)# flow monitor fm-2 Router(config-if-spolicy-inline)# exit
次に、802.1p ドメインのトラフィック クラスをパケットの CoS 値と照合する例を示します。
Router> enable Router# config terminal Router(config)# class-map cos7 Router(config-cmap)# match cos 2 Router(config-cmap)# exit
コマンド |
説明 |
---|---|
class-map |
指定したクラスへのパケットのマッチングに使用するクラス マップを作成します。 |
service-policy type performance-monitor |
Performance Monitor ポリシーとインターフェイスを関連付けます。 |
policy-map |
1 つ以上のインターフェイスに対応付けることができるポリシー マップを作成または修正し、サービス ポリシーを指定します。 |
service-policy |
入力インターフェイスまたは VC、あるいは出力インターフェイスまたは VC に、そのインターフェイスまたは VC のサービス ポリシーとして使用するポリシー マップを対応付けます。 |
set cos |
発信パケットのレイヤ 2 CoS 値を設定します。 |
show class-map |
すべてのクラス マップおよびその一致基準を表示します。 |
指定したプロトコルに基づいてクラス マップの一致基準を設定するには、クラス マップ コンフィギュレーションまたはポリシー インライン コンフィギュレーション モードで matchprotocol コマンドを使用します。 クラス マップからプロトコル ベースの一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match protocol protocol-name
no match protocol protocol-name
protocol-name |
一致基準として使用するプロトコルの名前(bgp など)。 大部分のルータでサポートされるプロトコルのリストについては、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
一致基準は設定されていません。
クラス マップ コンフィギュレーション(config-cmap)ポリシー インライン コンフィギュレーション(config-if-spolicy-inline)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(5)T |
このコマンドが導入されました。 |
12.0(5)XE |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(5)XE に統合されました。 |
12.0(7)S |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(7)S に統合されました。 |
12.1(1)E |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.1(1)E に統合されました。 |
12.1(13)E |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.1(13)E に統合され、Catalyst 6000 ファミリ スイッチで FlexWAN モジュールなしで実装されました。 |
12.2(8)T |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.2(8)T に統合されました。 |
12.2(13)T |
このコマンドは、一致基準として使用するプロトコルのリストから、apollo、vines、xns を除外するように変更されました。 これらのプロトコルは、Apollo Domain、Banyan VINES、Xerox Network Systems(XNS)がこのリリースで廃止されたため、削除されました。 IPv6 プロトコルは IPv6 パケットのマッチングをサポートするために追加されました。 |
12.0(28)S |
このコマンドが、IPv6 用の Cisco IOS Release 12.0(28)S に統合されました。 |
12.2(14)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(14)S に統合されました。 |
12.2(17a)SX1 |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(17a)SX1 に統合されました。 |
12.2(18)SXE |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.2(18)SXE に統合され、Supervisor Engine 720 に実装されました。 |
12.4(6)T |
このコマンドが変更されました。 Napster プロトコルは、現在サポートされていないため、削除されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(31)SB2 |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合され、Cisco 10000 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2(18)ZY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)ZY に統合されました。 このコマンドは、Supervisor 32/プログラマブル インテリジェント サービス アクセラレータ(PISA)エンジンに搭載されている Catalyst 6500 シリーズ スイッチの Network-Based Application Recognition(NBAR)機能を拡張するため、変更されました。 |
12.4(15)XZ |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.4(15)XZ に統合されました。 |
12.4(20)T |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合され、Cisco 1700、Cisco 1800、Cisco 2600、Cisco 2800、Cisco 3700、Cisco 3800、Cisco 7200、および Cisco 7300 シリーズ ルータに実装されました。 |
Cisco IOS XE Release 2.2 |
このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.2 に統合され、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに実装されました。 |
Cisco IOS XE Release 3.1S |
このコマンドが変更されました。 より多くのプロトコルのサポートが追加されました。 |
15.1(3)T |
このコマンドは、Cisco Performance Monitor 用の Cisco IOS Release 15.1(3)T に統合されました。 ポリシー インライン コンフィギュレーション モードのサポートが追加されました。 |
12.2(58)SE |
このコマンドは、Cisco Performance Monitor 用の Cisco IOS Release 12.2(58)SE に統合されました。 |
このコマンドは、Flexible NetFlow および Performance Monitor の両方で使用できます。 これらの製品は、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードを開始する際に異なるコマンドを使用します。
Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor
最初に service-policytypeperformance-monitorinline コマンドを入力する必要があります。
Cisco 7600 ルータおよび Cisco 10000 シリーズ ルータ以外のサポートされているプラットフォーム
クラスベース重み付け均等化キューイング(CBWFQ)では、一致基準にプロトコル、アクセス コントロール リスト(ACL)、入力インターフェイス、Quality of Service(QoS)ラベル、Experimental(EXP)フィールド値に基づいてトラフィック クラスを定義します。 クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。
matchprotocol コマンドは、パケットがクラス マップで指定されたクラスに属するかどうか判別するのに照合される一致基準として使用されるプロトコル名を指定します。
matchprotocolipx コマンドは、出力方向のみのパケットに一致します。
matchprotocol コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。 クラスを指定したら、次のいずれかのコマンドを使用してそのクラスの一致基準を設定できます。
クラス マップで複数のコマンドを指定する場合、最後に入力されたコマンドだけが適用されます。 最後のコマンドは、それ以前に入力されたコマンドを無効にします。
NBAR を NBAR トラフィックでサポートされるプロトコル タイプに一致するように設定するには、matchprotocol(NBAR)コマンドを使用します。
Cisco 7600 シリーズ ルータ
QoS クラス マップ コンフィギュレーションの matchprotocol コマンドは、NBAR を設定し、マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード 2(MSFC2)のソフトウェアで処理される入出力ポート上のすべてのトラフィックを送信します。
CBWFQ では、プロトコル、ACL、入力インターフェイス、QoS ラベル、マルチ プロトコル ラベル スイッチング(MPLS)EXP フィールド値などの一致基準に基づいてトラフィック クラスを定義します。 クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。
matchprotocol コマンドは、パケットがクラス マップで指定されたクラスに属するかどうか判別するのに照合される一致基準として使用されるプロトコル名を指定します。
matchprotocoll コマンドを使用する場合は、まず class-map コマンドを入力して一致基準を確立するクラス名を指定する必要があります。
クラス マップで複数のコマンドを指定する場合、最後に入力されたコマンドだけが適用されます。 最後のコマンドは、それ以前に入力されたコマンドを無効にします。
このコマンドは、NBAR 機能が認知するプロトコルを照合するのに使用されます。 NBAR が現在サポートするプロトコルの一覧については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classification」部を参照してください。
Cisco 10000 シリーズ ルータ
CBWFQ の場合、一致基準(プロトコル、ACL、入力インターフェイス、QoS ラベル、および EXP フィールド値など)に基づいてトラフィック クラスを定義します。 クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。
matchprotocol コマンドは、パケットがクラス マップで指定されたクラスに属するかどうか判別するのに照合される一致基準として使用されるプロトコル名を指定します。
matchprotocolipx コマンドは、出力方向のみのパケットに一致します。
matchprotocol コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。
NBAR プロトコルに一致している場合は、matchprotocol(NBAR)コマンドを使用します。
Match Protocol コマンドの制限(Catalyst 6500 シリーズ スイッチのみ)
ポリシー マップには、トラフィック クラスが含まれます。 トラフィック クラスには、プロトコル タイプまたはアプリケーションに基づいてパケットを照合する(およびこれらをグループに編成する)ために使用できる 1 つまたは複数の match コマンドを含めることができます。 必要に応じて任意の数のトラフィック クラスを作成できます。
Cisco IOS Release 12.2(18)ZY には、Supervisor 32/PISA エンジンに搭載されている Catalyst 6500 シリーズ スイッチ用に設計されたソフトウェアが含まれます。 このリリースとプラットフォームでは、ポリシー マップと matchprotocol コマンドを使用する場合は、次の制限事項に注意してください。
サポートされるプロトコル
次の表に、大部分のルータがサポートするプロトコルを示します。 一部のルータは、追加プロトコルをサポートします。 たとえば、Cisco 7600 ルータは、AARP および DECnet プロトコルをサポートし、Cisco 7200 ルータは直接接続および PPPOE プロトコルをサポートします。 サポートされているプロトコルの完全なリストについては、使用しているルータの matchprotocol コマンドのオンライン ヘルプを参照してください。
プロトコル名 |
説明 |
---|---|
802-11-iapp |
IEEE 802.11 無線ローカル エリア ネットワーク Working Group の Internet Access Point Protocol |
ace-svr |
ACE サーバ/伝播 |
aol |
America-Online Instant Messenger |
appleqtc |
Apple QuickTime |
arp * |
IP アドレス解決プロトコル(ARP) |
bgp |
Border Gateway Protocol(ボーダー ゲートウェイ プロトコル) |
biff |
Biff のメール通知 |
bootpc |
Bootstrap Protocol Client(ブートストラップ プロトコル クライアント) |
bootps |
Bootstrap Protocol Server(ブートストラップ プロトコル サーバ) |
bridge * |
bridging |
cddbp |
CD データベース プロトコル |
cdp * |
Cisco Discovery Protocol |
cifs |
CIFS |
cisco-fna |
Cisco FNATIVE |
cisco-net-mgmt |
cisco-net-mgmt |
cisco-svcs |
Cisco license/perf/GDP/X.25/ident svcs |
cisco-sys |
Cisco SYSMAINT |
cisco-tdp |
cisco-tdp |
cisco-tna |
Cisco TNATIVE |
citrix |
Citrix Systems Metaframe |
citriximaclient |
Citrix IMA Client |
clns * |
ISO コネクションレス型ネットワーク サービス |
clns_es * |
ISO CLNS エンド システム |
clns_is * |
ISO CLNS 中継システム |
clp |
シスコの回線プロトコル |
cmns * |
ISO コネクションモード ネットワーク サービス |
cmp |
Cluster Membership Protocol |
compressedtcp * |
Compressed TCP |
creativepartnr |
クリエイティブ パートナー |
creativeserver |
クリエイティブ サーバ |
cuseeme |
CU-SeeMe デスクトップ ビデオ会議 |
daytime |
日時(RFC 867) |
dbase |
dBASE Unix |
dbcontrol_agent |
Oracle Database Control Agent |
ddns-v3 |
ダイナミック DNS バージョン 3 |
dhcp |
ダイナミック ホスト コンフィギュレーション |
dhcp-failover |
DHCP フェールオーバー |
directconnect |
Direct Connect |
discard |
ポートの廃棄 |
dns |
Domain Name Server lookup(ドメイン ネーム サーバ ルックアップ) |
dnsix |
DNSIX セキュリティ属性のトークン マップ |
echo |
ポートのエコー |
edonkey |
eDonkey |
egp |
Exterior Gateway Protocol(エクステリア ゲートウェイ プロトコル) |
eigrp |
Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(拡張内部ゲートウェイ ルーティング プロトコル) |
entrust-svc-handler |
KM/Admin サービス ハンドラの委任 |
entrust-svcs |
sps/aaas/aams の委任 |
exec |
リモート プロセスの実行 |
exchange |
Microsoft RPC for Exchange |
fasttrack |
FastTrack トラフィック(KaZaA、Morpheus、Grokster など) |
fcip-port |
FCIP |
finger |
Finger |
ftp |
File Transfer Protocol |
ftps |
TLS/SSL を介した FTP |
gdoi |
グループ ドメイン オブ インタープリテーション |
giop |
Oracle GIOP/SSL |
gnutella |
Gnutella バージョン 2 トラフィック(BearShare、Shareeza、Morpheus など) |
gopher |
Gopher |
gre |
Generic Routing Encapsulation(総称ルーティング カプセル化) |
gtpv0 |
GPRS トンネリング プロトコル バージョン 0 |
gtpv1 |
GPRS トンネリング プロトコル バージョン 1 |
h225ras |
ユニキャストを介した H225 RAS |
h323 |
H323 プロトコル |
h323callsigalt |
H323 コール信号の代替 |
hp-alarm-mgr |
HP Performance data alarm manager |
hp-collector |
HP Performance data collector |
hp-managed-node |
HP Performance data managed node |
hsrp |
Hot Standby Router Protocol(ホット スタンバイ ルータ プロトコル) |
http |
Hypertext Transfer Protocol |
https |
セキュア ハイパーテキスト転送プロトコル |
ica |
ica(Citrix) |
icabrowser |
icabrowser(Citrix) |
icmp |
Internet Control Message Protocol(インターネット制御メッセージ プロトコル) |
ident |
認証サービス |
igmpv3lite |
SSM 用の UDP を介した IGMP |
imap |
Internet Message Access Protocol |
imap3 |
インタラクティブ メール アクセス プロトコル 3 |
imaps |
TLS/SSL を介した IMAP |
ip * |
IP(バージョン 4) |
ipass |
IPASS |
ipinip |
IP in IP(カプセル化) |
ipsec |
IP セキュリティ プロトコル(ESP/AH) |
ipsec-msft |
Microsoft IPsec NAT-T |
ipv6 * |
IP(バージョン 6) |
ipx |
IPX |
irc |
Internet Relay Chat |
irc-serv |
IRC-SERV |
ircs |
TLS/SSL を介した IRC |
ircu |
IRCU |
isakmp |
ISAKMP |
iscsi |
iSCSI |
iscsi-target |
iSCSI ポート |
kazaa2 |
Kazaa バージョン 2 |
kerberos |
Kerberos |
l2tp |
Layer 2 Tunnel Protocol(レイヤ 2 トンネル プロトコル) |
ldap |
Lightweight Directory Access Protocol。 |
ldap-admin |
LDAP 管理サーバ ポート |
ldaps |
LDAP over TLS/SSL |
llc2 * |
llc2 |
login |
Remote login(リモート ログイン) |
lotusmtap |
Lotus Mail Tracking Agent Protocol |
lotusnote |
Lotus Notes |
mgcp |
Media Gateway Control Protocol |
microsoft-ds |
Microsoft-DS |
msexch-routing |
Microsoft Exchange Routing |
msnmsgr |
MSN Instant Messenger |
msrpc |
Microsoft Remote Procedure Call |
msrpc-smb-netbios |
TCP ポート 445 を介した MSRPC |
ms-cluster-net |
MS Cluster Net |
ms-dotnetster |
Microsoft .NETster Port |
ms-sna |
Microsoft SNA Server/Base |
ms-sql |
Microsoft SQL |
ms-sql-m |
Microsoft SQL Monitor |
mysql |
MySQL |
n2h2server |
N2H2 フィルタ サービス ポート |
ncp |
NCP(Novell) |
net8-cman |
Oracle Net8 Cman/Admin |
netbios |
Network Basic Input/Output System |
netbios-dgm |
NETBIOS Datagram Service |
netbios-ns |
NETBIOS Name Service |
netbios-ssn |
NETBIOS Session Service |
netshow |
Microsoft Netshow |
netstat |
systat のバリアント |
nfs |
Network File System |
nntp |
Network News Transfer Protocol |
novadigm |
Novadigm Enterprise Desktop Manager(EDM) |
ntp |
Network Time Protocol(ネットワーク タイム プロトコル) |
oem-agent |
OEM エージェント(Oracle) |
oracle |
Oracle |
oracle-em-vp |
Oracle EM/VP |
oraclenames |
Oracle Names |
orasrv |
Oracle SQL*Net v1/v2 |
ospf |
Open Shortest Path First(オープン ショーテスト パス ファースト) |
pad * |
パケット アセンブラ/ディスアセンブラ(PAD)リンク |
pcanywhere |
Symantec pcANYWHERE |
pcanywheredata |
pcANYWHEREdata |
pcanywherestat |
pcANYWHEREstat |
pop3 |
Post Office Protocol |
pop3s |
TLS/SSL を介した POP3 |
pppoe |
Point-to-Point Protocol over Ethernet(PPPoE) |
pptp |
Point-to-Point Tunneling Protocol(ポイントツーポイント トンネリング プロトコル) |
printer |
印刷スプーラ/ldp |
pwdgen |
パスワード ジェネレータ プロトコル |
qmtp |
クイック メール転送プロトコル |
radius |
RADIUS & Accounting |
rcmd |
Berkeley Software Distribution(BSD)r- コマンド(rsh、rlogin、rexec) |
rdb-dbs-disp |
Oracle RDB |
realmedia |
RealNetwork’s Realmedia Protocol |
realsecure |
ISS Real Secure Console Service Port |
rip |
Routing Information Protocol(ルーティング情報プロトコル) |
router |
ローカル ルーティング プロセス |
rsrb * |
リモート ソース ルート ブリッジング |
rsvd |
RSVD |
rsvp |
Resource Reservation Protocol(リソース予約プロトコル) |
rsvp-encap |
RSVP ENCAPSULATION-1/2 |
rsvp_tunnel |
RSVP トンネル |
rtc-pm-port |
Oracle RTC-PM ポート |
rtelnet |
Remote Telnet Service |
rtp |
Real-Time Protocol(リアルタイム プロトコル) |
rtsp |
Real Time Streaming Protocol |
r-winsock |
remote-winsock |
secure-ftp |
Transport Layer Security/Secure Sockets Layer(TLS/SSL)を介した FTP |
secure-http |
セキュリティ保護されている HTTP |
secure-imap |
TLS/SSL を介したインターネット メッセージ アクセス プロトコル |
secure-irc |
TLS/SSL を介したインターネット リレー チャット |
secure-ldap |
TLS/SSL を介した Lightweight Directory Access Protocol |
secure-nntp |
TLS/SSL を介した Network News Transfer Protocol |
secure-pop3 |
TLS/SSL を介した Post Office Protocol |
secure-telnet |
TLS/SSL を介した Telnet |
send |
SEND |
shell |
リモート コマンド |
sip |
Session Initiation Protocol |
sip-tls |
Session Initiation Protocol-Transport Layer Security |
skinny |
Skinny Client Control Protocol |
sms |
SMS RCINFO/XFER/CHAT |
smtp |
Simple Mail Transfer Protocol |
snapshot |
スナップショット ルーティングのサポート |
snmp |
単純なネットワーク プロトコル |
snmptrap |
SNMP トラップ |
socks |
ソケットのネットワーク プロトコル(SOCKS) |
sqlnet |
Structured Query Language(SQL)*NET for Oracle |
sqlserv |
SQL サービス |
sqlsrv |
SQL サービス |
sqlserver |
Microsoft SQL Server |
ssh |
セキュア シェル |
sshell |
SSLshell |
ssp |
状態同期プロトコル |
streamwork |
Xing Technology StreamWorks プレーヤー |
stun |
cisco Serial Tunnel |
sunrpc |
Sun リモート プロシージャ コール(RPC) |
syslog |
System Logging Utility |
syslog-conn |
信頼できる Syslog サービス |
tacacs |
ログイン ホスト プロトコル(TACACS) |
tacacs-ds |
TACACS-Database サービス |
tarantella |
Tarantella |
tcp |
Transport Control Protocol |
Telnet |
Telnet |
telnets |
TLS/SSL を介した Telnet |
tftp |
Trivial File Transfer Protocol |
time |
Time |
timed |
タイム サーバ |
tr-rsrb |
cisco RSRB |
tto |
Oracle TTC/SSL |
udp |
User Datagram Protocol(ユーザ データグラム プロトコル) |
uucp |
UUCPD/UUCP-RLOGIN |
vdolive |
VDOLive ストリーミング ビデオ |
vofr * |
Voice over Frame Relay |
vqp |
VLAN Query Protocol |
webster |
Network Dictionary |
who |
Who のサービス |
wins |
Microsoft WINS |
x11 |
X Window システム |
xdmcp |
XDM 制御プロトコル |
xwindows * |
X-Windows リモート アクセス |
ymsgr |
Yahoo! Instant Messenger |
* このプロトコルは、Supervisor 32/PISA エンジンに搭載されている Catalyst 6500 シリーズ スイッチではサポートされません。
次に、ftp という名前のクラス マップを指定し、一致条件として FTP プロトコルを設定する例を示します
Router(config)# class-map ftp Router(config-cmap) # match protocol ftp
Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor
次に、Performance Monitor のサービス ポリシーを設定するために、ポリシー インライン コンフィギュレーション モードを使用する例を示します。 このポリシーは、IP プロトコルのイーサネット インターフェイス 0/0 を通過するパケットが、fm-2 という名前のフロー モニタの設定で指定されたパラメータに基づいてモニタされることを指定します。
Router(config)# interface ethernet 0/0 Router(config-if)# service-policy type performance-monitor inline input Router(config-if-spolicy-inline)# match protocol ip Router(config-if-spolicy-inline)# flow monitor fm-2 Router(config-if-spolicy-inline)# exit
コマンド |
説明 |
---|---|
class-map |
指定したクラスへのパケットのマッチングに使用するクラス マップを作成します。 |
service-policy type performance-monitor |
Performance Monitor ポリシーとインターフェイスを関連付けます。 |
match access-group |
指定した ACL に基づいてクラス マップの一致基準を設定します。 |
match input-interface |
指定された入力インターフェイスを一致基準として使用するクラス マップを設定します。 |
match mpls experimental |
指定された experimental フィールドの値を一致基準として使用するクラス マップを設定します。 |
match precedence |
IP precedence 値を一致基準として識別します。 |
match protocol(NBAR) |
NBAR に認識されるプロトコル タイプごとのトラフィックと照合するよう NBAR を設定します。 |
match qos-group |
指定した EXP フィールド値を一致基準として使用するクラス マップを設定します。 |
特定の Quality of Service(QoS)グループ値を一致基準として指定するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで matchqos-group コマンドを使用します。 クラス マップから特定の QoS グループ値を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match qos-group qos-group-value
no match qos-group qos-group-value
qos-group-value |
QoS グループ値の識別に使用される、0 ~ 99 からの正確な値。 |
一致基準は指定されていません。
クラス マップ コンフィギュレーション(config-cmap)ポリシー インライン コンフィギュレーション(config-if-spolicy-inline)
リリース |
変更内容 |
---|---|
11.1CC |
このコマンドが導入されました。 |
12.0(5)XE |
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(5)XE に統合されました。 |
12.2(13)T |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(13)T に統合されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(31)SB |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB に統合され、Cisco 10000 シリーズ ルータに実装されました。 |
12.2SX |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。 このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャ セット、プラットフォーム、およびプラットフォーム ハードウェアによって異なります。 |
Cisco IOS XE Release 2.1 |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release 2.1 に統合され、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに実装されました。 |
15.1(3)T |
このコマンドは、Cisco Performance Monitor 用の Cisco IOS Release 15.1(3)T に統合されました。 ポリシー インライン コンフィギュレーション モードのサポートが追加されました。 |
12.2(58)SE |
このコマンドは、Cisco Performance Monitor 用の Cisco IOS Release 12.2(58)SE に統合されました。 |
このコマンドは、Flexible NetFlow および Performance Monitor の両方で使用できます。 これらの製品は、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードを開始する際に異なるコマンドを使用します。
matchqos-group コマンドは、特定の QoS グループ値でのパケットのマーキングを識別するために、クラス マップで使用します。 このコマンドは、受信したマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)の Experimental(EXP)フィールド値を出力インターフェイスに搬送するのにも使用できます。
qos-group-value 引数は、マーキングにだけ使用します。 QoS グループ値に数学的な意味はありません。 たとえば、2 という qos-group-value は 1 より大きいわけではありません。 値は単に 2 という qos-group-value でマーキングされているパケットが 1 という qos-group-value でマーキングされているパケットとは異なるということを示しているに過ぎません。 これらのパケットの処理は、ユーザが、QoS ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードでの QoS ポリシーの設定を通じて定義します。
QoS グループ値は、ルータにローカルです。つまり、パケットにマーキングされている QoS グループ値は、パケットがそのルータを離れてもルータから離れません。 パケット内に存在するマーキングが必要な場合は、IP 優先順位設定、IP Diffserv コード ポイント(DSCP)値、またはその他のパケット マーキング手法を使用してください。
このコマンドは、random-detectdiscard-class-based コマンドと一緒に使用できます。
Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor
最初に service-policytypeperformance-monitorinline コマンドを入力する必要があります。
次に、priority50 という名前のサービス ポリシーを設定してインターフェイスに対応付ける例を示します。 この例では、qosgroup5 というクラス マップで、ファスト イーサネット インターフェイス 1/0/0 に入ってきたすべてのパケットについて、QoS グループ値が 5 かどうかを評価します。 受信パケットが QoS グループ値 5 でマーキングされていれば、そのパケットはプライオリティ レベル 50 で処理されます。
Router(config)# class-map qosgroup5 Router(config-cmap) # match qos-group 5 Router(config)# exit Router(config)# policy-map priority50 Router(config-pmap)# class qosgroup5 Router(config-pmap-c)# priority 50 Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# exit Router(config)# interface fastethernet1/0/0 Router(config-if)# service-policy output priority50
次に、Performance Monitor のサービス ポリシーを設定するために、ポリシー インライン コンフィギュレーション モードを使用する例を示します。 このポリシーは、QoS 値 4 の基準に一致するイーサネット インターフェイス 0/0 を通過するパケットが、fm-2 という名前のフロー モニタの設定で指定されたパラメータに基づいてモニタされることを指定します。
Router(config)# interface ethernet 0/0 Router(config-if)# service-policy type performance-monitor inline input Router(config-if-spolicy-inline)# match qosgroup 4 Router(config-if-spolicy-inline)# flow monitor fm-2 Router(config-if-spolicy-inline)# exit
コマンド |
説明 |
---|---|
class-map |
指定したクラスへのパケットのマッチングに使用するクラス マップを作成します。 |
service-policy type performance-monitor |
Performance Monitor ポリシーとインターフェイスを関連付けます。 |
policy-map |
1 つ以上のインターフェイスに対応付けることができるポリシー マップを作成または修正し、サービス ポリシーを指定します。 |
random-detect discard-class-based |
WRED の基礎をパケットのクラス廃棄値にします。 |
service-policy |
入力インターフェイスまたは VC、あるいは出力インターフェイスまたは VC に、そのインターフェイスまたは VC のサービス ポリシーとして使用するポリシー マップを対応付けます。 |
set precedence |
トラフィック クラス内のパケットの IP 優先順位値を指定します。 |
set qos-group |
後からパケットの分類に使用できるグループ ID を設定します。 |
Quality of Service(QoS)機能を全体的にイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで mlsqos コマンドを使用します。 QoS 機能をグローバルにディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos
no mls qos
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
QoS はグローバルにディセーブルです。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
このコマンドは Supervisor Engine 2 に実装され、Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB に統合されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
QoS がグローバルにイネーブルの場合は、QoS がディセーブル化されているインターフェイスを除いて、すべてのインターフェイスで QoS がイネーブルになります。 QoS がグローバルにディセーブルの場合は、すべてのトラフィックが QoS パススルー モードで渡されます。
ポート キューイング モードでは、ポリシー フィーチャ カード(PFC)の QoS(マーキングおよびポリシング)がディセーブルで、パケットのタイプ オブ サービス(ToS)およびサービス クラス(CoS)は PFC によって変更されません。 受信および送信に関するすべてのキューイングは、着信パケットの QoS タグに基づいて行われます。この QoS タグは、着信 CoS に基づきます。
802.1Q またはスイッチ間リンク(ISL)でカプセル化したポート リンクでは、キューイングはパケット 802.1Q または ISL CoS に基づきます。
ルータのメイン インターフェイスまたはアクセス ポートでは、キューイングは設定されたポート単位の CoS(デフォルト CoS は 0)に基づいて行われます。
このコマンドは、オフの状態のすべてのインターフェイス上で Ternary Content Addressable Memory(TCAM)QoS をイネーブルまたはディセーブルにできます。
次に、QoS をグローバルにイネーブルにする例を示します。
Router(config)# mls qos Router(config)#
次に、Cisco 7600 シリーズ ルータで QoS を全体的にディセーブルにする例を示します。
Router(config)# no mls qos Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
mls qos(インターフェイス コンフィギュレーション モード) |
インターフェイスでの QoS 機能をイネーブルにします。 |
show mls qos |
MLS QoS 情報を表示します。 |
インターフェイスの Quality of Service(QoS)機能をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション コマンド モードで mlsqos コマンドを使用します。 インターフェイスで QoS 機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos
no mls qos
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
イネーブル
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
このコマンドは、Supervisor Engine 2 が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータではサポートされません。
CLI を使用すると、OC-12 ATM OSM の WAN ポートおよびチャネライズド OSM の WAN ポートに PFC ベースの QoS を設定できますが、PFC ベースの QoS はこれらの OSM の WAN ポートではサポートされていません。
QoS をグローバルにディセーブルにすると、すべてのインターフェイスでディセーブルになります。
このコマンドは、インターフェイスの TCAM QoS(分類、マーキング、およびポリシング)をイネーブルまたはディセーブルにします。
次に、インターフェイス上で QoS をイネーブルにする例を示します。
Router(config-if)# mls qos
コマンド |
説明 |
---|---|
mls qos(グローバル コンフィギュレーション モード) |
QoS 機能をグローバルにイネーブルにします。 |
show mls qos |
MLS QoS 情報を表示します。 |