MAC ACL の設定
ここでは、次の内容について説明します。
• 「MAC ACL の作成」
• 「MAC ACL の変更」
• 「MAC ACL の削除」
• 「MAC ACL 内のシーケンス番号の変更」
• 「MAC ACL のポート ACL としての適用」
• 「MAC ACL のポート プロファイルへの追加」
MAC ACL の作成
MAC ACL を作成し、これにルールを追加するには、次の手順を実行します。また、ACL をポート プロファイルに追加する場合にも、次の手順を実行します。
はじめる前に
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• EXEC モードで CLI にログインしていること。
• 作成する ACL に割り当てる名前があること。
• また、ポートプロファイルに ACL も追加する場合は、次の事項がわかっていること。
– 既存のポート プロファイルを使用する場合は、『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.2(1)SV1(5.1) 』に従ってすでにそのポート プロファイルを作成しており、名前を知っていること。
– 新しいポート プロファイルを作成する場合は、インターフェイス タイプ(イーサネットまたは vEthernet)およびそのプロファイルに付与する名前がわかっていること。
– アクセス リストのパケット フローの方向を知っています。
手順の概要
1. config t
2. mac access-list name
3. { permit | deny } source destination protocol
4. statistics per-entry
5. show mac access-lists name
6. copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
config t 例: n1000v# config t n1000v(config)# |
CLI グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
mac access-list name 例: n1000v(config)# mac access-list acl-mac-01 n1000v(config-mac-acl)# |
MAC ACL を作成して、ACL コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
{permit | deny} source destination protocol 例: n1000v(config-mac-acl)# permit 00c0.4f00.0000 0000.00ff.ffff any |
MAC ACL 内にルールを作成します。 permit コマンドと deny コマンドには、トラフィックを識別するための多くの方法が用意されています。詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Command Reference, Release 4.2(1)SV1(5.1) 』を参照してください。 |
ステップ 4 |
statistics per-entry 例: n1000v(config-mac-acl)# statistics per-entry |
(任意)その ACL のルールと一致するパケットのグローバル統計をデバイスが維持するように設定します。 |
ステップ 5 |
show mac access-lists
name
例: n1000v(config-mac-acl)# show mac access-lists acl-mac-01 |
(任意)確認のために MAC ACL 設定を表示します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: n1000v(config-mac-acl)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
MAC ACL の変更
既存の MAC ACL を変更して、ルールの追加または削除を行うには、次の手順を実行します。
はじめる前に
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• EXEC モードで CLI にログインしていること。
• 既存の MAC ACL では、既存のルールを変更できません。
• 既存の MAC ACL 内で、ルールの追加または削除を実行できます。
• 既存のシーケンス番号の間にルールを追加する場合などに、シーケンス番号を再割り当てするには、 resequence コマンドを使用します。
手順の概要
1. config t
2. mac access-list name
3. [ sequence-number ] { permit | deny } source destination protocol
4. no { sequence-number | { permit | deny } source destination protocol }
5. [ no ] statistics per-entry
6. show mac access-lists name
7. copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
config t 例: n1000v# config t n1000v(config)# |
CLI グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
mac access-list name 例: n1000v(config)# mac access-list acl-mac-01 n1000v(config-mac-acl)# |
名前を指定する ACL の ACL コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
[ sequence-number ] {permit | deny} source destination protocol 例: n1000v(config-mac-acl)# 100 permit mac 00c0.4f00.00 0000.00ff.ffff any |
(任意)MAC ACL 内にルールを作成します。シーケンス番号を指定すると、ACL 内のルール挿入位置を指定できます。シーケンス番号を指定しないと、ルールは ACL の末尾に追加されます。 permit コマンドと deny コマンドには、トラフィックを識別するための多くの方法が用意されています。詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Command Reference, Release 4.2(1)SV1(5.1) 』を参照してください。 |
ステップ 4 |
no { sequence-number | {permit | deny} source destination protocol } 例: n1000v(config-mac-acl)# no 80 |
(任意)MAC ACL から指定したルールを削除します。 permit コマンドと deny コマンドには、トラフィックを識別するための多くの方法が用意されています。詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Command Reference, Release 4.2(1)SV1(5.1) 』を参照してください。 |
ステップ 5 |
[no] statistics per-entry 例: n1000v(config-mac-acl)# statistics per-entry |
(任意)その ACL のルールと一致するパケットのグローバル統計をデバイスが維持するように設定します。 no オプションを使用すると、デバイスはその ACL のグローバル統計の維持を停止します。 |
ステップ 6 |
show mac access-lists
name
例: n1000v(config-mac-acl)# show mac access-lists acl-mac-01 |
(任意)MAC ACL の設定を表示します。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例: n1000v(config-mac-acl)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
MAC ACL の削除
MAC ACL を削除するには、次の手順を実行します。
はじめる前に
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• EXEC モードで CLI にログインしていること。
• その ACL がインターフェイスに適用されているかどうかを確認します。
• 現在適用されている ACL を削除できます。ACL を削除しても、その ACL が適用されていたインターフェイスの設定は影響を受けません。削除された ACL は空であると見なされます。
• MAC ACL が設定されているインターフェイスを見つけるには、 show mac access-lists コマンドを summary キーワードとともに使用します。
手順の概要
1. config t
2. no mac access-list name
3. show mac access-lists name summary
4. copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
config t 例: n1000v# config t n1000v(config)# |
CLI グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
no mac access-list name 例: n1000v(config)# no mac access-list acl-mac-01 n1000v(config)# |
指定した MAC ACL を実行コンフィギュレーションから削除します。 |
ステップ 3 |
show mac access-lists
name
summary
例: n1000v(config)# show mac access-lists acl-mac-01 summary |
(任意)MAC ACL の設定を表示します。ACL がインターフェイスに引き続き適用されている場合は、インターフェイスが表示されます。 |
ステップ 4 |
copy running-config startup-config 例: n1000v(config)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
MAC ACL 内のシーケンス番号の変更
MAC ACL のルールに割り当てられているシーケンス番号を変更するには、次の手順を実行します。ACL にルールを挿入する必要がある場合で、シーケンス番号が不足しているときは、再割り当てすると便利です。詳細については、「MAC ACL 内のシーケンス番号の変更」を参照してください。
はじめる前に
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• EXEC モードで CLI にログインしていること。
手順の概要
1. config t
2. resequence mac access-list name starting-sequence-number increment
3. show mac access-lists name
4. copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
config t 例: n1000v# config t n1000v(config)# |
CLI グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
resequence mac access-list name starting-sequence-number increment 例: n1000v(config)# resequence mac access-list acl-mac-01 100 10 |
ACL 内に記述されているルールにシーケンス番号を付けます。starting-sequence number に指定したシーケンス番号が最初のルールに付けられます。後続の各ルールには、直前のルールよりも大きい番号が付けられます。番号の間隔は、指定した増分によって決まります。 |
ステップ 3 |
show mac access-lists
name
例: n1000v(config)# show mac access-lists acl-mac-01 |
(任意)MAC ACL の設定を表示します。 |
ステップ 4 |
copy running-config startup-config 例: n1000v(config)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
MAC ACL のポート ACL としての適用
MAC ACL をポート ACL として適用するには、次の手順を実行します。
はじめる前に
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• EXEC モードで CLI にログインしていること。
• 適用する ACL が存在し、必要な方法でトラフィックをフィルタリングするように設定されていることを確認します。MAC ACL の設定の詳細については、「MAC ACL の設定」を参照してください。
• MAC ACL は、ポート プロファイルを使用してポートに適用することもできる。ポート プロファイルについては、『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.2(1)SV1(5.1) 』を参照してください。
手順の概要
1. config t
2. interface v ethernet port
3. mac port access-group access-list [ in | out ]
4. show running-config aclmgr
5. copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
config t 例: n1000v# config t n1000v(config)# |
CLI グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface v ethernet port 例: n1000v(config)# interface vethernet 35 n1000v(config-if)# |
指定したインターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mac port access-group access-list [ in | out ] 例: n1000v(config-if)# mac port access-group acl-01 in |
MAC ACL をインターフェイスに適用します。 |
ステップ 4 |
show running-config aclmgr 例: n1000v(config-if)# show running-config aclmgr |
(任意)ACL の設定を表示します。 |
ステップ 5 |
copy running-config startup-config 例: n1000v(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
MAC ACL のポート プロファイルへの追加
MAC ACL をポート プロファイルに追加するには、次の手順を実行します。
はじめる前に
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• EXEC モードで CLI にログインしていること。
• 「MAC ACL の作成」に従ってこのポート プロファイルに追加する MAC ACL をすでに作成しており、名前を知っていること。
• 既存のポート プロファイルを使用する場合は、すでにそのポート プロファイルを作成しており、名前を知っていること。
• 新しいポート プロファイルを作成する場合は、インターフェイス タイプ(イーサネットまたは vEthernet)およびそのプロファイルに付与する名前がわかっていること。
• ポート プロファイルの詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.2(1)SV1(5.1) 』を参照してください。
• アクセス リストのパケット フローの方向を知っています。
手順の概要
1. config t
2. port-profile [ type { ethernet | vethernet }] profile-name
3. mac port access-group name { in | out }
4. show port-profile [ brief | expand-interface | usage ] [ name profile-name]
5. copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
config t 例: n1000v# config t n1000v(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
port-profile [ type { ethernet | vethernet }] name 例: n1000v(config)# port-profile AccessProf n1000v(config-port-prof)# |
名前付きポート プロファイルのポート プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mac port access-group name { in | out } 例: n1000v(config-port-prof)# mac port access-group allaccess4 out |
着信トラフィックまたは発信トラフィックのポート プロファイルに名前付き ACL を追加します。 |
ステップ 4 |
show port-profile name profile-name 例: n1000v(config-port-prof)# show port-profile name AccessProf |
(任意)確認のためにコンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 5 |
copy running-config startup-config 例: n1000v(config-port-prof)# copy running-config startup-config |
(任意)リブート後に永続的な実行コンフィギュレーションを保存し、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーして再起動します。 |