この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチで使用可能な Cisco NX-OS QoS(Quality Of Service)コマンドについて説明します。
クラス マップを作成または修正して、クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 class-map コマンドを使用します。クラス マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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switch(
config)#
class-map my_class1switch(
config)#
no class-map my_class1
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選択したインターフェイスの IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御をイネーブルにするには、 flow-control コマンドを使用します。
flowcontrol [ receive { on | off }] [ transmit { on | off }]
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次に、インターフェイス上で受信されるトラフィックに対してフロー制御をイネーブルにする例を示します。
switch#
configure terminalswitch(config)#
interface ethernet 1/2switch(config-if)#
flowcontrol receive on
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タイプ qos クラス マップ内で Class of Service(CoS; サービス クラス)値を使用してトラフィックのクラスを定義するには、 match cos コマンドを使用します。CoS 値に基づいた一致を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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(注) タイプ qos のクラス マップだけが、このコマンドのオプションの not キーワード形式をサポートします。タイプ キューイングのクラス マップは、not キーワードをサポートしていません。
次に、タイプ qos クラス マップで CoS 値に基づいて一致する例を示します。
switch(
config)#
class-map class_acl
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指定した Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)グループをクラス マップの一致基準にするには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match access-group コマンドを使用します。クラス マップから ACL 一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match access-group name acl-name
no match access-group name acl-name
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(注) permit および deny ACL キーワードは、パケットの一致に影響しません。
次に、ACL my_acl の特性と一致する qos クラス マップを作成する例を示します。
switch(
config)#
class-map class_acl
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指定したクラス マップ内の match コマンドに基づいて一致するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match class-map コマンドを使用します。指定したクラス マップに基づいた一致を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [ not ] class-map class-map-name
no match [ not ] class-map class-map-name
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次に、クラス マップ my_test 内で指定された一致基準に基づいて一致する例を示します。
switch(
config)#
class-map my_test
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タイプ qos クラス マップ内でサービス クラス(CoS)値を使用してトラフィックのクラスを定義するには、 match cos コマンドを使用します。CoS 値に基づいた一致を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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(注) タイプ qos のクラス マップだけが、このコマンドのオプションの not キーワード形式をサポートします。タイプ キューイングのクラス マップは、not キーワードをサポートしていません。
次に、タイプ qos クラス マップで CoS 値に基づいて一致する例を示します。
switch(
config)#
class-map class_acl
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タイプ キューイング クラス マップ内でトラフィックのクラスを定義するには、 match cos コマンドを使用します。 match 設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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(注) タイプ qos のクラス マップだけが、このコマンドのオプションの not キーワード形式をサポートします。
次に、CoS に基づいて一致するように、タイプ キューイング クラス マップを変更する例を示します。
switch(
config)#
class-map type queuing match-any 8q2t-in-q4
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特定の Differentiated Services code point(DSCP)値を一致基準にするには、 match dscp コマンドを使用します。指定した DSCP 値を一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
no match [ not ] dscp dscp-list
指定した DSCP 値またはそのリストに基づいて一致します。有効な DSCP 値のリストについては、 表 1 を参照してください。 |
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標準の DSCP 値を 表 1 に示します。
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次に、DSCP 値 af21 に基づいて一致する例を示します。
switch(
config)#
class-map my_test
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Real-Time Protocol(RTP)ポートを一致基準として使用するようにクラス マップを設定するには、 match ip rtp コマンドを使用します。RTP ポートを一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [ not ] ip rtp port-list
no match [ not ] ip rtp port-list
RTP を使用する指定した UDP ポートまたはそのリストに基づいて一致します。有効な値の範囲は 2000 ~ 65535 です。 |
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次に、RTP を使用するポートに基づいて一致する例を示します。
switch(
config)#
class-map my_test
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IP ヘッダーの Type of Service(TOS; タイプ オブ サービス)バイト フィールド内の優先順位値を一致基準として使用するようにクラス マップを設定するには、 match precedence コマンドを使用します。優先順位値を一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [ not ] precedence precedence-list
no match [ not ] precedence precedence-list
指定した IP precedence 値またはそのリスト(バイト単位で指定)に基づいて一致します。有効な値を 表 2 に示します。 |
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優先順位値のリストについては、 表 2 を参照してください。
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次に、IP precedence 値に基づいて一致する例を示します。
switch(
config)#
class-map my_test
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特定のプロトコルを一致基準として使用するようにクラス マップを設定するには、 match protocol コマンドを使用します。指定したプロトコルを一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [ not ] protocol protocol-name
no match [ not ] protocol protocol-name
指定した名前のプロトコルに基づいて一致します。有効な値を 表 3 に示します。 |
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有効なプロトコル名のリストを 表 3 に示します。
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(注) 上記のプロトコルのうち最大で 8 種類まで同時に一致できます。
switch(
config)#
class-map my_test
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ポリシー マップを作成または修正し、ポリシー マップ タイプ qos コンフィギュレーション モードを開始するには、 policy-map type qos コマンドを使用します。ポリシー マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
policy-map [ type qos ] [ match-first ] qos-policy-map-name
no policy-map [ type qos ] [ match-first ] qos-policy-map-name
(任意)パケット特性と一致する最初のクラスに関連付けられているポリシーが実行されることを指定します。このアクションは、このオプションが指定されなくても、デフォルトで使用されます。 (注) これはデフォルトのアクションであるため、この変数を入力する必要はありません。他のシステムとの互換性を維持するために存在しています。 |
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タイプを指定しないで policy-map コマンドを入力すると、ポリシー マップ タイプ qos コンフィギュレーション モードが開始されます。
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ポリシー マップをインターフェイスに割り当てるには、 service-policy コマンドを使用します。
次に、タイプ qos ポリシー マップを作成または修正する例を示します。
switch(
config)#
policy-map my_policy1
次に、タイプ qos ポリシー マップを削除する例を示します。
switch(
config)#
no policy-map my_policy1
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選択したインターフェイスの Priority-Flow-Control(PFC)モードを設定するには、 priority-flow-control コマンドを使用します。
priority-flow-control mode {auto | on}
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次に、インターフェイス上で PFC を強制的にイネーブルにする例を示します。
switch#
configure terminalswitch(config)#
interface ethernet 1/2switch(config-if)#
priority-flow-control mode on
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ポリシー マップをインターフェイス、VLAN、またはトンネルに付加するには、 service-policy コマンドを使用します。サービスポリシーをインターフェイス、VLAN、またはトンネルから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
service-policy [ type { qos | queuing|network-qos }] { input | output } policy-map-name
no service-policy [ type { qos | queuingg|network-qos }] { input | output } policy-map-name
このインターフェイスに付加するポリシー マップの名前。ポリシー マップは、ポリシー タイプ qos およびキューイングのそれぞれに対し、与えられたインターフェイスの入力と出力に 1 つずつしか付加できません。 |
service-policy コマンドを実行しない限り、インターフェイス上にアクティブなタイプ qos のポリシーはありません。別のクラス マップを具体的に付加しない限り、システム定義のタイプ キューイング クラス マップが各インターフェイスに付加されます。
インターフェイス コンフィギュレーション
VLAN コンフィギュレーション
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service-policy コマンドを入力しない限り、インターフェイス上にアクティブなタイプ qos のポリシーはありません。別のクラス マップを具体的に付加しない限り、システム定義のタイプ キューイング クラス マップが各インターフェイスに付加されます。
ポート、ポート チャネル、トンネル、および VLAN に対し、タイプ qos ポリシー マップを入力に 1 つ、出力に 1 つ付加できます。タイプがポート、ポート チャネル、トンネル、および VLAN のインターフェイスに対し、タイプ キューイング ポリシー マップを入力に 1 つ、出力に 1 つ付加できます。
ポリシー マップは、ポリシー タイプ qos およびキューイングのそれぞれに対し、与えられたインターフェイスの入力と出力に 1 つずつしか付加できません。
(注) サービス ポリシーの使用方法に関する詳細については、『Cisco Nexus 5000 Series Configuration Guide, Cisco NX-OS Release 4.1』を参照してください。
次に、qos タイプ ポリシー マップを VLAN の入力および出力パケットに付加する例を示します。
switch(
config)#
vlan 1
次に、キューイング ポリシー マップをポート インターフェイスの入力パケットに付加する例を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/1
次に、ポリシー マップを VLAN から削除する例を示します。
switch(
config)#
vlan 1
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タイプ qos クラス マップを表示するには、 show class-map type qos コマンドを使用します。
show class-map type qos [ class-map-name | color-class-map-name ]
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次に、すべてのタイプ qos クラス マップを表示する例を示します。
switch(
config)#
show class-map type qos
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タイプ キューイング クラス マップを表示するには、 show class-map type queuing コマンドを使用します。
show class-map type queuing [ class-map-name ]
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次に、すべてのタイプ キューイング クラス マップを表示する例を示します。
switch(
config)#
show class-map type queuing
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ポリシー マップおよび統計情報を表示するには、 show policy-map コマンドを使用します。
show policy-map [ type { qos | queuing|network-qos }] [ policy-map-name ]
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引数もキーワードも指定しないで show policy-map コマンドを入力すると、Control Plane Policing(CoPP)情報が一緒に表示されます。
switch(
config)#
show policy-map abc
switch(
config)#
show policy-map type queuing
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インターフェイスのポリシー マップおよび統計情報を表示するには、 show policy-map interface コマンドを使用します。
show policy-map interface [ ethernet { slot/port } | port-channel { channel-number } ] [ input | output ] [ type { qos | queuing }]
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次に、指定したインターフェイスに割り当てられているポリシー マップを表示する例を示します。
switch(
config)#
show policy-map interface ethernet 2/10
switch(
config)#
show policy-map interface ethernet 2/2 type qos
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インターフェイスに適用されるポリシー マップを要約形式で表示するには、 show policy-map interface brief コマンドを使用します。
show policy-map interface brief
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次に、割り当てられているポリシー マップを要約形式で表示する例を示します。
switch(
config)#
show policy-map interface brief
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指定したインターフェイスのプライオリティ フロー制御の詳細を表示するには、 show interface priority-flow-control コマンドを使用します。
show interface [ name ] priority-flow-control
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次に、指定のインターフェイスのプライオリティ フロー制御の詳細を表示する例を示します。
switch(config)#
show interface ethernet 1/1 priority-flow-control
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Port Mode Oper RxPPP TxPPP
---------------------------------------
Eth1/1 auto off 0 0
指定されているインターフェイスはイーサネット 1/1 で、PFC モードは PFC 機能をネゴシエーションするように設定され、動作はオフであり、送信されたパケットはゼロです。
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システムで設定されているシステム ポリシーおよびクラスごとの統計情報を表示するには、 show policy-map interface コマンドを使用します。
show policy-map interface [ name ]
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次に、デフォルト システム クラスについて表示されるクラスごとのポーズの統計情報を表示する例を示します。
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システムでの Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)の上限を定義するには、 system jumbomtu コマンドを使用します。
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switch(
config)#
system jumbomtu 9216
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システム ポリシーを設定するには、 system qos コマンドを使用します。
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switch#
configure terminalswitch(config)#
system qos
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CoS 値なしで受信されたイーサネット フレームは、CoS 値に 0 が与えられます。選択したインターフェイスのこの値を上書きするには、 untagged cos コマンドを使用します。
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次に、インターフェイスで受信されたタグなしフレームの CoS 値を 4 に設定する例を示します。
switch#
configure terminalswitch(config)#
interface ethernet 1/2switch(config-if)#
untagged cos 4
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