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マルチキャスト Reverse Path Forwarding(RPF)スタティック ルートを設定するには、 ip mroute コマンドを使用します。RPF スタティック ルートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip mroute { ip-addr ip-mask | ip-prefix } {{ next-hop | nh-prefix } | { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number | vlan vlan-id } } [ pref ] [ vrf vrf-name ]
no ip mroute { ip-addr ip-mask | ip-prefix } {{ next-hop | nh-prefix } | { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number | vlan vlan-id } } [ pref ] [ vrf vrf-name ]
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次の例では、RPF スタティック ルートを設定する方法を示します。
次の例では、RPF スタティック ルートを削除する方法を示します。
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指定した Anycast-RP アドレスに対する IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)Anycast-RP ピアを設定するには、 ip pim anycast-rp コマンドを使用します。ピアを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim anycast-rp anycast-rp rp-addr
no ip pim anycast-rp anycast-rp rp-addr
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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各コマンドで同じ Anycast-RP アドレスを指定して実行すると、Anycast-RP セットが作成されます。RP の IP アドレスは、同一セット内の RP との通信に使用されます。
次の例では、PIM Anycast-RP ピアを設定する方法を示します。
switch#
configure terminal
switch(
config)#
ip pim anycast-rp 192.0.2.3 192.0.2.31
switch#
configure terminal
switch(
config)#
no ip pim anycast-rp 192.0.2.3 192.0.2.31
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Protocol Independent Multicast(PIM)での Auto-RP メッセージの待ち受けと転送をイネーブルにするには、 ip pim auto-rp listen および ip pim auto-rp forward コマンドを使用します。Auto-RP メッセージの待ち受けと転送をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim auto-rp { listen [ forward ] | forward [ listen ]}
no ip pim auto-rp [{ listen [ forward ] | forward [ listen ]}]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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次の例では、Auto-RP メッセージの待ち受けと転送をイネーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
ip pim auto-rp listen forward
次の例では、Auto-RP メッセージの待ち受けと転送をディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim auto-rp listen forward
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RP-Discovery メッセージを送信する IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)Auto-RP マッピング エージェントとしてルータを設定するには、 ip pim auto-rp mapping-agent コマンドを使用します。マッピング エージェントの設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim auto-rp mapping-agent { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number | vlan vlan-id } [ scope ttl ]
no ip pim auto-rp mapping-agent [ { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number | vlan vlan-id } ] [ scope ttl ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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次の例では、Auto-RP マッピング エージェントを設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim auto-rp mapping-agent ethernet 2/1
次の例では、Auto-RP マッピング エージェントの設定を削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim auto-rp mapping-agent ethernet 2/1
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)の Auto-RP Discover メッセージのフィルタリングをイネーブルにするには、 ip pim auto-rp mapping-agent-policy コマンドを使用します。フィルタリングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim auto-rp mapping-agent-policy policy-name
no ip pim auto-rp mapping-agent-policy [ policy-name ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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このコマンドは、マッピング エージェント アドレスを指定できるクライアント ルータで使用できます。
ルート マップ ポリシー内の match ip multicast コマンドを使用して、フィルタリングするメッセージのマッピング エージェント送信元アドレスを指定できます。
次の例では、Auto-RP Discover メッセージをフィルタリングするルート マップ ポリシーをイネーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
ip pim auto-rp mapping-agent-policy my_mapping_agent_policy
次の例では、フィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim auto-rp mapping-agent-policy
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)Auto-RP 候補ルート プロセッサ(RP)を設定するには、 ip pim auto-rp rp-candidate コマンドを使用します。Auto-RP 候補 RP を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim auto-rp rp-candidate { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number | vlan vlan-id } { group-list prefix } {[ scope ttl ] | [ interval interval ] }
no ip pim auto-rp rp-candidate [ { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number | vlan vlan-id } ] [ group-list prefix } {[ scope ttl ] | [ interval interval ]}
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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scope および interval キーワードは、任意の順序で 1 回だけ入力できます。
ip pim send-rp-announce コマンドは、このコマンドの代替形式です。
ルート マップを使用して、この Auto-RP 候補 RP がサービスを提供できるグループ範囲を追加できます。
(注) スタティック RP のルート マップ作成時に使用する route-map auto-rp-range と同じ設定ガイドラインを使用します。
次の例では、PIM Auto-RP 候補 RP を設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim auto-rp rp-candidate ethernet 2/1 group-list 239.0.0.0/24
次の例では、PIM Auto-RP 候補 RP を削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim auto-rp rp-candidate ethernet 2/1 group-list 239.0.0.0/24
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ルート マップ ポリシーに基づく IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)Auto-RP Announce メッセージを Auto-RP マッピング エージェントがフィルタリングできるようにするには、 ip pim auto-rp rp-candidate-policy コマンドを使用します。フィルタリングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim auto-rp rp-candidate-policy policy-name
no ip pim auto-rp rp-candidate-policy [ policy-name ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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ルート マップ ポリシーの match ip multicast コマンドを使用すると、RP とグループ アドレス、およびタイプが ASM であるかどうかを指定できます。
次の例では、Auto-RP マッピング エージェントが Auto-RP Announce メッセージをフィルタリングできるようにする方法を示します。
switch(
config)#
ip pim auto-rp rp-candidate-policy my_policy
次の例では、フィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim auto-rp rp-candidate-policy
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)境界上のインターフェイスを設定するには、 ip pim border コマンドを使用します。PIM 境界からインターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次の例では、PIM 境界にインターフェイスを設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim border
次の例では、PIM 境界からインターフェイスを削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim border
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ルート マップ ポリシーに基づく IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)BSR メッセージをブートストラップ ルータ(BSP)クライアント ルータがフィルタリングできるようにするには、 ip pim bsr bsr-policy コマンドを使用します。フィルタリングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim bsr bsr-policy policy-name
no ip pim bsr bsr-policy [ policy-name ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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ルート マップ ポリシー内の match ip multicast コマンドを使用して、フィルタリングするメッセージの送信元アドレスを指定できます。
次の例では、BSR クライアント ルータが BSR メッセージをフィルタリングできるようにする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
ip pim bsr bsr-policy my_bsr_policy
次の例では、フィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
no ip pim bsr bsr-policy
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ルータを IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)ブートストラップ ルータ(BSP)候補として設定するには、 ip pim bsr-candidate コマンドを使用します。BSR 候補としてのルータを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim [ bsr ] bsr-candidate { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number | vlan vlan-id } [ hash-len hash-len ] [ priority priority ]
no ip pim [ bsr ] bsr-candidate [ { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number | vlan vlan-id } ] [ hash-len hash-len ] [ priority priority ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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指定されているインターフェイスは、BSR メッセージで使用される BSR 送信元 IP アドレスを導き出すために使用されます。
次の例では、ルータを BSR 候補として設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim bsr-candidate ethernet 2/2
次の例では、BSR 候補としてのルータを削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim bsr-candidate
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)のブートストラップ ルータ(BSP)メッセージおよび Candidate-RP メッセージを待ち受けて転送するには、 ip pim bsr forward コマンドを使用します。待ち受けおよび転送をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no ip pim bsr [ forward [ listen ]]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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候補 RP または候補 BSR として設定されているルータは、インターフェイスにドメイン境界機能が設定されていない限り、すべての BSR プロトコル メッセージを自動的に待ち受けて転送します。
次の例では、BSR および Candidate-RP メッセージを転送する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim bsr forward
switch(
config)#
no ip pim bsr forward
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)のブートストラップ ルータ(BSP)メッセージおよび Candidate-RP メッセージを待ち受けて転送するには、 ip pim bsr listen コマンドを使用します。待ち受けおよび転送をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no ip pim bsr [ listen [ forward ]]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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候補 RP または候補 BSR として設定されているルータは、インターフェイスにドメイン境界機能が設定されていない限り、すべての BSR プロトコル メッセージを自動的に待ち受けて転送します。
次の例では、BSR および Candidate-RP メッセージを待ち受けて転送する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim bsr listen forward
次の例では、待ち受けと転送をディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim bsr listen forward
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ルート マップ ポリシーに基づく IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)ブートストラップ ルータ(BSP)Candidate-RP メッセージをフィルタリングするには、 ip pim bsr rp-candidate-policy コマンドを使用します。フィルタリングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim bsr rp-candidate-policy policy-name
no ip pim bsr rp-candidate-policy [ policy-name ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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ルート マップ ポリシーの match ip multicast コマンドを使用すると、RP とグループ アドレス、およびタイプが ASM であるかどうかを指定できます。
次の例では、Candidate-RP メッセージをフィルタリングする方法を示します。
switch(
config)#
ip pim bsr rp-candidate-policy my_bsr_rp_candidate_policy
次の例では、メッセージのフィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim bsr rp-candidate-policy
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)の hello メッセージでアドバタイズされる Designated Router(DR; 指定ルータ)のプライオリティを設定するには、 ip pim dr-priority コマンドを使用します。DR プライオリティをデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no ip pim dr-priority [ priority ]
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次の例では、インターフェイスに DR プライオリティを設定する方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
ip pim dr-priority 5
次の例では、インターフェイスの DR プライオリティをデフォルトにリセットする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
no ip pim dr-priority
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)のイベント履歴バッファのサイズを設定するには、 ip pim event-history コマンドを使用します。デフォルトのバッファ サイズに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim event-history { assert-receive | cli | hello | join-prune | null-register | packet | pim-internal | rp | vrf } size buffer-size
no ip pim event-history { assert-receive | cli | hello | join-prune | null-register | packet | pim-internal | rp | vrf } size buffer-size
バッファ サイズは、値 disabled 、 large 、 medium 、 small のいずれかです。デフォルトのバッファ サイズは small です。 |
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次の例では、PIM hello イベント履歴バッファのサイズを設定する方法を示します。
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)プロセスが再起動されたときにルートを削除するには、 ip pim flush-routes コマンドを使用します。ルートをそのままにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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フラッシュ ルートが設定されているかどうかを表示するには、次のコマンドラインを使用します。
switch(
config)#
show running-config | include flush-routes
次の例では、PIM プロセスが再起動されたときにルートを削除する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim flush-routes
次の例では、PIM プロセスが再起動されたときにルートをそのままにする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim flush-routes
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)の hello メッセージで MD5 ハッシュ認証キーをイネーブルにするには、 ip pim hello-authentication ah-md5 コマンドを使用します。hello メッセージの認証をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim hello-authentication ah-md5 auth-key
no ip pim hello-authentication ah-md5 [ auth-key ]
MD5 認証キーです。暗号化されていない(クリアテキストの)キーか、または次に示す値のいずれかを入力したあと、スペースと MD5 認証キーを入力します。 |
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Triple Data Encryption Standard(3-DES; トリプル データ暗号化規格)は強力な形式の暗号化(168 ビット)であり、非信頼ネットワーク経由で機密情報を送信できます。Cisco Type 7 暗号化は、Vigenère 暗号のアルゴリズムを使用します。
次の例では、PIM hello メッセージの認証に対して 3-DES 暗号キーをイネーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
ip pim hello-authentication-ah-md5 3 myauthkey
次の例では、PIM hello メッセージの認証をディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
no ip pim hello-authentication-ah-md5
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)の hello メッセージ間隔をインターフェイスに設定するには、 ip pim hello-interval コマンドを使用します。hello 間隔をデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim hello-interval interval
no ip pim hello-interval [ interval ]
ミリ秒単位の間隔です。範囲は 1 ~ 18,724,286 です。デフォルト値は 30000 です。 (注) アグレッシブ hello 間隔はサポートしていません。30000 ミリ秒未満のすべての値は、アグレッシブ PIM hello 間隔の値です。 |
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最小間隔では、VPC 対非 VPC で、シングル対デュアル sup 付きです。vPC でデュアル sup 付きの場合、基本的には、デフォルト タイマーを使用する必要があります。ネイバー保持時間は、自動的にこの値の 3.5 倍に設定されます。また、非デフォルトのタイマーの代わりに PIM に BFD を使用することを推奨します。
次の例では、インターフェイスに PIM hello メッセージ間隔を設定する方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
ip pim hello-interval 20000
次の例では、インターフェイスの PIM hello メッセージの間隔をデフォルトにリセットする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
no ip pim hello-interval
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ルート マップ ポリシーに基づく IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)join-prune メッセージをフィルタリングするには、 ip pim jp-policy コマンドを使用します。フィルタリングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim jp-policy policy-name [ in | out ]
no ip pim jp-policy [ policy-name ]
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Cisco NX-OS Release 4.2(3) 以降、 ip pim jp-policy コマンドは着信と発信の両方向のメッセージをフィルタリングします。着信メッセージのみのフィルタリングを指定するにはオプションの in キーワードを使用し、発信メッセージのみのフィルタリングを指定するにはオプションの out キーワードを使用します。キーワードを指定しないで(つまり、方向を明示しないで)コマンドを入力すると、明示的な方向が指定されている場合、それ以上の設定は拒否されます。
着信メッセージをフィルタリングするには、 ip pim jp-policy コマンドを使用します。マルチキャスト ルーティング テーブルにステートが作成されないように、ルート マップを設定できます。
match ip multicast コマンドでメッセージをフィルタリングするときは、グループ、グループと送信元、またはグループと RP アドレスを指定できます。
次の例では、PIM join-prune メッセージをフィルタリングする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
ip pim jp-policy my_jp_policy
次の例では、フィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
no ip pim jp-policy
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)ネイバー ステート変更を一覧表示する Syslog メッセージを生成するには、 ip pim log-neighbor-changes コマンドを使用します。メッセージをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no ip pim log-neighbor-changes
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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次の例では、PIM ネイバー ステート変更を一覧表示する Syslog メッセージを生成する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim log-neighbor-changes
switch(
config)#
no ip pim log-neighbor-changes
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隣接関係になる IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)ネイバーを決定するルート マップ ポリシーを設定するには、 ip pim neighbor-policy コマンドを使用します。デフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim neighbor-policy policy-name
no ip pim neighbor-policy [ policy-name ]
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ルート マップ ポリシーで match ip address コマンドを使用して、隣接関係になるグループを指定できます。
次の例では、隣接関係になる PIM ネイバーを決定するポリシーを設定する方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
ip pim neighbor-policy
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
no ip pim neighbor-policy
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Protocol Independent Multicast(PIM)Join をアップストリームにトリガーすることでルーティング テーブルのすべての既知の(S,G)に対して Shortest Path Tree(SPT; 最短パス ツリー)を事前に構築するには、 ip pim pre-build-spt コマンドを使用します。デフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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受信者が存在しない場合でも、PIM Join を上流に発信してルーティング テーブルに含まれる既知のすべての (S, G) に対する SPT を事前に構築するには、 ip pim pre-build-spt コマンドを使用します。
デフォルトで PIM (S, G) Join が上流に発信されるのは、(S, G) の OIF リストが空でない場合だけです。これは、特定のシナリオ(Virtual Port Channel(vPC; 仮想ポート チャネル)を転送しないルータなど)で、システムがこれらのルートを転送に使用していない場合でも、SPT を構築し、(S, G) ステートを維持するのに役立ちます。SPT を事前に構築することにより、vPC のフェールオーバーが発生したときのコンバージェンスを確実に高速化できます。
Virtual Port Channel(vPC; 仮想ポート チャネル)を実行しているときにこの機能をイネーブルにすると、実際には一方の vPC ピア スイッチだけがマルチキャスト トラフィックを vPC ドメインにルーティングするにもかかわらず、両方の vPC ピア スイッチが SPT に加入します。この動作により、マルチキャスト トラフィックが 2 つのパラレル パスを経由してソースから vPC スイッチ ペアに渡されるため、どちらのパスの帯域幅も消費されます。さらに、両方の vPC ピア スイッチが SPT に加入すると、ネットワーク内の 1 つ以上のアップストリーム デバイスが、vPC ドメイン内のレシーバに対する両方の並列パスでトラフィックを配信するために、追加のマルチキャスト複製を実行することが必要になる場合があります。
次の例では、レシーバが存在しない場合に SPT を事前に構築する方法を示します。
switch(
config)#
vrf context Enterprise
switch(
config-vrf)#
ip pim pre-build-spt
switch(
config-vrf)#
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ルート マップ ポリシーに基づく IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)Register メッセージをフィルタリングするには、 ip pim register-policy コマンドを使用します。メッセージのフィルタリングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim register-policy policy-name
no ip pim register-policy [ policy-name ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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ルート マップ ポリシーで match ip multicast コマンドを使用して、Register メッセージをフィルタリングする必要のあるグループまたはグループと送信元アドレスを指定できます。
次の例では、PIM Register メッセージのフィルタリングをイネーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
ip pim register-policy my_register_policy
次の例では、メッセージのフィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim register-policy
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)データ登録のレート制限を設定するには、 ip pim register-rate-limit コマンドを使用します。レート制限を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim register-rate-limit rate
no ip pim register-rate-limit [ rate ]
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次の例では、PIM データ登録のレート制限を設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim register-rate-limit 1000
switch(
config)#
no ip pim register-rate-limit
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マルチキャスト グループ範囲の IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)スタティックルート プロセッサ(RP)アドレスを設定するには、 ip pim rp-address コマンドを使用します。スタティック RP アドレスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim rp-address rp-address [ group-list prefix | override | route-map policy-name ]
no ip pim rp-address rp-address [ group-list prefix | override | route-map policy-name ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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match ip multicast コマンドは、ルート マップで評価される唯一の match コマンドです。 match ip multicast コマンドでメッセージをフィルタリングするためのグループ プレフィックスを指定できます。
次に、サービスを提供するグループ範囲の PIM のスタティック RP アドレスを設定し、(BSR を通じて)動的に学習された RP アドレスを上書きする例を示します。
switch(
config)# i
p pim rp-address 1.1.1.1 group-list 225.1.0.0/16 override
次の例では、グループ範囲の PIM スタティック RP アドレスを設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim rp-address 192.0.2.33 group-list 224.0.0.0/9
次の例では、スタティック RP アドレスを削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim rp-address 192.0.2.33
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ルータを IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)ブートストラップ ルータ(BSR)ルート プロセッサ(RP)候補として設定するには、 ip pim rp-candidate コマンドを使用します。RP 候補としてのルータを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim [ bsr ] rp-candidate { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number } { group-list prefix } [ priority priority ] [ interval interval ]
no ip pim [ bsr ] rp-candidate { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number } { group-list prefix } [ priority priority ] [ interval interval ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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候補 RP インターバルは 15 秒以上に設定することを推奨します。
このルート マップを使用して、この候補 RP がサービス提供できるグループ リストの範囲を追加できます。
(注) スタティック RP のルート マップ作成時に使用する route-map auto-rp-range と同じ設定ガイドラインを使用します。
次の例では、ルータを PIM BSR RP 候補として設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim rp-candidate e 2/11 group-list 239.0.0.0/24
次の例では、RP 候補としてのルータを削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim rp-candidate
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)Auto-RP 候補ルート プロセッサ(RP)を設定するには、 ip pim send-rp-announce コマンドを使用します。Auto-RP 候補 RP を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim send-rp-announce { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number } { group-list prefix } {[ scope ttl ] | [ interval interval ]}
no ip pim send-rp-announce [{ ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number } { group-list prefix } {[ scope ttl ] | [ interval interval ] }
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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scope および interval キーワードは、任意の順序で 1 回だけ入力できます。
次の例では、PIM Auto-RP 候補 RP を設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim send-rp-announce ethernet 2/1 group-list 239.0.0.0/24
次の例では、PIM Auto-RP 候補 RP を削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim send-rp-announce ethernet 2/1 group-list 239.0.0.0/24
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RP-Discovery メッセージを送信する IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)Auto-RP マッピング エージェントとしてルータを設定するには、 ip pim send-rp-discovery コマンドを使用します。設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim send-rp-discovery { ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number } [ scope ttl ]
no ip pim send-rp-discovery [{ ethernet slot / port | loopback if_number | port-channel number } [ scope ttl ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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次の例では、Auto-RP マッピング エージェントを設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim send-rp-discovery ethernet 2/1
次の例では、Auto-RP マッピング エージェントを削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim send-rp-discovery ethernet 2/1
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Protocol Independent Multicast Sparse Mode(PIM-SM; PIM スパース モード)(S, G)マルチキャスト ルートの(S, G)期限切れタイマーを調節するには、 ip pim sg-expiry-timer コマンドを使用します。デフォルト値にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim [ sparse ] sg-expiry-timer seconds [ sg-list route-map ]
no ip pim [ sparse ] sg-expiry-timer seconds [ sg-list route-map ]
デフォルトの有効期限は 180 秒です。
タイマーはルーティング テーブルのすべての(S, G)エントリに適用されます。
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次に、すべての(S, G)エントリについて有効期限間隔を 300 秒に設定する例を示します。
switch(
config)#
vrf context Enterprise
switch(
config-vrf)#
ip pim sg-expiry-timer 300
switch(
config-vrf)#
|
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インターフェイスで IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)スパース モードをイネーブルにするには、 ip pim sparse-mode コマンドを使用します。インターフェイスで PIM をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次に、インターフェイス上で PIM sparse モードをイネーブルにする例を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
ip pim sparse-mode
次の例では、インターフェイスで PIM をディセーブルにする方法を示します。
switch(
config)#
interface ethernet 2/2
switch(
config-if)#
no ip pim
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ルート マップ ポリシーを使用して Source Specific Multicast(SSM)のグループ範囲を設定するには、 ip pim ssm policy コマンドを使用します。SSM グループ範囲ポリシーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
no ip pim ssm policy policy-name
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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次の例では、SSM のグループ範囲を設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim ssm policy my_ssm_policy
次の例では、グループ範囲をデフォルトにリセットする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim ssm policy my_ssm_policy
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Source Specific Multicast(SSM)のグループ範囲を設定するには、 ip pim ssm range コマンドを使用します。SSM グループ範囲をデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用して none キーワードを指定します。
ip pim ssm { range { groups | none } | route-map policy-name }
no ip pim ssm { range { groups | none } | route-map policy-name }
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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match ip multicast コマンドは、ルート マップで評価される唯一の match コマンドです。 match ip multicast コマンドでメッセージをフィルタリングするためのグループ プレフィックスを指定できます。
次の例では、SSM のグループ範囲を設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim ssm range 239.128.1.0/24
次の例では、グループ範囲をデフォルトにリセットする方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim ssm range none
switch(
config)#
ip pim ssm range none
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現在の Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティング/転送)インスタンス内の IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)ステート エントリの最大数を設定するには、 ip pim state-limit コマンドを使用します。ステート エントリに対する制限を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim state-limit max-states [ reserved policy-name max-reserved ]
no ip pim state-limit [ max-states [ reserved policy-name max-reserved ]]
この VRF で許可される(*, G)および(S, G)エントリの最大数です。範囲は 1 ~ 429,496,7295 です。デフォルト設定は無制限です。 |
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(任意)この VRF で許可される最大予約済み(*, G)および(S, G)エントリです。最大許可ステート数以下である必要があります。範囲は 1 ~ 429,496,7295 です。 |
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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ステートの制限が設定されているコマンドを表示するには、次のコマンド ラインを使用します。
switch(
config)#
show running-config | include state-limit
次の例では、ステート エントリの制限と、ポリシー マップ内のルートに対して予約されたステート エントリの数を設定する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim state-limit 100000 reserved my_reserved_policy 40000
次の例では、ステート エントリに対する制限を削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim state-limit
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IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)の(*, G)ステートのみを作成する(送信元ステートを作成しない)には、 ip pim use-shared-tree-only コマンドを使用します。共有ツリー ステートのみの作成を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip pim use-shared-tree-only group-list policy-name
no ip pim use-shared-tree-only [ group-list policy-name ]
グローバル コンフィギュレーション モード
VRF コンフィギュレーション モード
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ルート マップ ポリシーで match ip multicast コマンドを使用して、共有ツリーを適用する必要のあるグループを指定できます。
次の例では、my_group_policy で定義されているグループ プレフィックスに対して PIM(*, G)ステートのみを作成する方法を示します。
switch(
config)#
ip pim use-shared-tree-only group-list my_group_policy
次の例では、(*, G)ステートのみの作成を削除する方法を示します。
switch(
config)#
no ip pim use-shared-tree-only
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IPv4 Multicast Routing Information Base(MRIB; マルチキャスト ルーティング情報ベース)のイベント履歴バッファのサイズを設定するには、 ip routing multicast event-history コマンドを使用します。デフォルトのバッファ サイズに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip routing multicast event-history { cli | mfdm-debugs | mfdm-events | mfdm-stats | rib | vrf } size buffer-size
no ip routing multicast event-history { cli | mfdm | mfdm-stats | rib | vrf } size buffer-size
バッファ サイズは、値 disabled 、 large 、 medium 、 small のいずれかです。デフォルトのバッファ サイズは small です。 |
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設定されているバッファ サイズを表示するには、次のコマンドラインを使用します。
次の例では、MRIB MFDM イベント履歴バッファのサイズを設定する方法を示します。
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IPv4 マルチキャスト ルーティングの初期ホールドダウン期間を設定するには、 ip routing multicast holddown コマンドを使用します。デフォルトのホールドダウン期間に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
[ ip | ipv4 ] routing multicast holddown holddown-period
no [ ip | ipv4 ] routing multicast holddown holddown-period
初期ルート ホールドダウン期間です(秒単位)。指定できる範囲は 90 ~ 210 です。ホールドダウン期間をディセーブルにするには、0 を指定します。デフォルト値は 210 です。 |
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ホールドダウン期間の設定を表示するには、次のコマンドラインを使用します。
次の例では、ルーティング ホールドダウン期間を設定する方法を示します。
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ステート作成のためにソフトウェアにリークされる IPv4 Protocol Independent Multicast(PIM)Any Source Multicast(ASM)パケットのソフトウェア複製をイネーブルにするには、 ip routing multicast software-replicate コマンドを使用します。デフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip routing multicast software-replicate
no ip routing multicast software-replicate
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次の例では、IPv4 PIM ASM パケットのソフトウェア複製をイネーブルにする方法を示します。
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