この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)のトラブルシューティング方法について説明します。
Cisco NX-OS では、物理的な NX-OS デバイスを複数の仮想デバイスに分割する場合に使用する VDC がサポートされています。接続ユーザは、各 VDC を 1 つのデバイスのように扱うことができます。VDC は、物理的な NX-OS デバイス内の独立した論理エンティティとして実行され、独自のソフトウェア プロセス セットを実行し、独自の構成を備え、個別の管理者による管理が可能です。
VDC の問題は、VDC の管理とは直接関連していない場合があります。問題に応じたトラブルシューティングの説明を読み、VDC に関連する他の問題を見つけてください。たとえば、VDC テンプレートを設定して特定の VDC のポート チャネル数を制限した場合、この VDC テンプレートに設定された制限を超えるポート チャネルを作成しようとすると問題が発生します。
• Virtual routing and forwarding(VRF; 仮想ルーティングおよびフォワーディング)インスタンス
最小リソース値は、その機能で保証されるリソースの下限を設定します。最大リソース値は、その機能で上限となるリソース量を示し、先着順での利用が可能です。
(注) VDC にインターフェイスを割り当てると、Cisco NX-OS はそのインターフェイスのすべての設定を削除します。
VDC の詳細、またはこの章で推奨する VDC 設定変更の詳細については、『 Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 4.0 』を参照してください。
VDC に関する問題のトラブルシューティングを開始する際には、まず、次の事項について確認します。
|
|
---|---|
VDC の問題は通常、正しくない VDC へのログインまたは VDC への不適切なリソースの割り当てが原因で発生します。
• 「表4-6 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール(N7K-M132XP-12)のポート割り当ての要件を示します。」
• 「VDC のスタートアップ コンフィギュレーションに実行コンフィギュレーションをコピーできない」
VDC 作成に関連する問題が発生すると、次のいずれかのシステム メッセージが表示されます。
エラー メッセージ VDC_MGR-2-VDC_BAD: vdc_mgr: There has been a failure at res_mgr説明 テンプレートに設定されたリソースが不足しています。テンプレートが使用されていないときは、デフォルト テンプレートが適用されます。
推奨処置 show vdc resources [ detail ] または show vdc resource template CLI コマンドを使用して、この VDC の作成に必要なリソースが十分であることを確認します。この VDC の作成に使用するテンプレートを修正するか、現在利用可能なリソースを下限として新しいテンプレートを作成します。
エラー メッセージ VDC_MGR-2-VDC_BAD: vdc_mgr: : There has been a failure at sys_mgr説明 リソース テンプレートを使用して予約できるリソース以外のシステム リソースが不足しているため、サービスのクラッシュまたは障害が発生しました。これらのリソースは、システム使用率に基づくダイナミック リソースであるため、新しい VDC のサポートには使用できない可能性があります。
推奨処置 show system internal sysmgr service running CLI コマンドを使用して、障害の原因を判別します。
表4-1 に、考えられる原因および解決方法を示します。
|
|
|
---|---|---|
show vdc resources [ detail ] または show vdc resource |
デバイスにログインするときに、問題が発生することがあります。 表4-2 に、考えられる原因および解決方法を示します。
|
|
|
---|---|---|
ネットワーク管理者としてデバイスにログインし、switchto CLI コマンドを使用して当該の VDC に移動してから、この VDC のパスワードおよびネットワーク接続を設定します。 |
||
他の VDC に移動するときに、問題が発生することがあります。 表4-3 に、考えられる原因および解決方法を示します。
|
|
|
---|---|---|
VDC 削除に関連する問題が発生すると、次のいずれかのシステム メッセージが表示されます。
エラー メッセージ VDC_MGR-2-VDC_UNGRACEFUL: vdc_mgr: Ungraceful cleanup request received for vdc [dec], restart count for this vdc is [dec]説明 Vdc_mgr が VDC のアングレースフル クリーンアップを開始しました。
エラー メッセージ VDC_MGR-2-VDC_OFFLINE: vdc [dec] is now offline表4-4 に、考えられる原因および解決方法を示します。
|
|
|
---|---|---|
VDC 作成に関連する問題が発生すると、次のシステム メッセージが表示されます。
エラー メッセージ VDC_MGR-2-VDC_BAD: vdc_mgr: There has been a failure at gim (port_affected_list).推奨処置 show vdc membership status または show interface brief CLI コマンドを使用して、詳しい情報を収集します。
表4-5 に、考えられる原因および解決方法を示します。
|
|
|
---|---|---|
show interface capabilities CLI コマンドを使用して、ポートが専用グループの一部かどうかを調べます。専用ポート グループのすべてのポートは、同じ VDC に割り当てる必要があります。 |
||
Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール(N7K-M132XP-12)上のインターフェイスである。 |
このモジュールでは、1 つのポートグループに含まれるすべてのポートを同じ VDC に割り当てる必要があります。ポート番号とポート グループのマッピングについては、 表4-6 を参照してください。 |
|
show vdc membership [ status ] または show interface brief CLI コマンドを使用して、詳しい情報を収集します。 |
表4-6 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール(N7K-M132XP-12)のポート割り当ての要件を示します。
|
|
---|---|
リソース テンプレートを更新するときに、問題が発生することがあります。 表4-7 に、考えられる原因および解決方法を示します。
現象 VDC にリソース テンプレートの変更が反映されない。
|
|
|
---|---|---|
show vdc resource template CLI コマンドを使用して、テンプレートを確認します。 template CLI コマンドを使用して、テンプレートを VDC に再度適用します。新しいリソース制限を有効にするには、 reload CLI コマンドを使用してデバイスを再起動するか、ステートフル スイッチオーバーを実行する必要があります。 |
VDC に障害が発生したときに、問題が発生することがあります。VDC の作成時に、VDC のスイッチオーバー ポリシーおよび High Availability(HA)ポリシーを設定します。これのポリシーによって、VDC の障害発生時、またはスタンバイ スーパーバイザへのステートフル スイッチオーバーの発生時の動作が決定します。
表4-8 に、考えられる原因および解決方法を示します。
VDC にコンフィギュレーションを保存しようとするときに、問題が発生することがあります。 表4-9 に、考えられる原因および解決方法を示します。
現象 VDC のスタートアップ コンフィギュレーションに実行コンフィギュレーションをコピーできない。