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ピア テンプレートを作成し、ピア テンプレート コンフィギュレーション モードを開始するには、 template コマンドを使用します。ピア テンプレートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
template { peer name | peer-policy name | peer-session name }
no template { peer name | peer-policy name | peer-session name }
ネイバー アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ BGP コンフィギュレーション
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template コマンドを使用すると、ネイバーが継承する一連の定義済みアトリビュートをイネーブルにできます。
(注) BGP ネイバーを、ピア グループとピア テンプレートの両方と連動するようには設定できません。BGP ネイバーは、ピア グループに属するか、ポリシーをピア テンプレートから継承するようにしか設定できません。
ピア テンプレートでは、基本ポリシー コマンドのみサポートされます。特定のアドレス ファミリまたは NLRI コンフィギュレーション モードに限定して設定される BGP ポリシー コンフィギュレーション コマンドを、ピア テンプレートを使用して設定します。
ピア テンプレートでは、ピア セッション テンプレートとピア ポリシー テンプレートを組み合せてネイバーの基本的な定義を行います。ネイバー テンプレートを使用するのは必須ではありませんが、使用すれば BGP の設定が簡略化できます。
ピア ポリシー テンプレートは、複数のコマンド設定をグループ化し、それを特定のアドレスファミリ内および NLRI コンフィギュレーション モード内で適用するために使用します。ピア ポリシー テンプレートの作成および設定は、ピア ポリシー コンフィギュレーション モードで行います。特定のアドレス ファミリまたは NLRI コンフィギュレーション モードに対して設定する BGP ポリシー コマンドは、ピア テンプレートに設定します。ピア ポリシー テンプレート コンフィギュレーション モードを開始すると、次のコマンドが使用できます。
• suppress-inactive :アクティブ ルートをピアのみにアドバタイズします。追加情報については、 suppress-inactive コマンドを参照してください。
• exit :現在のコンフィギュレーション モードを終了します。
• filter-list name { in | out }:インバウンドおよびアウトバウンド BGP ルートに関する AS-PATH フィルタリスト を作成します 。エントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
• inherit peer-policy policy-name seq-num :別のピア ポリシー テンプレートの設定を継承するようにピア ポリシー テンプレートを設定します。ピア ポリシー テンプレートから、継承文を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。範囲は 1 ~ 65535 です。デフォルトで、継承文は設定されていません。
ピア ポリシー テンプレートを評価する順序は、シーケンス番号で決まります。ルートマップのシーケンス番号と同じように、最も低いシーケンス番号が最初に評価されます。ピア ポリシー テンプレートでは継承がサポートされており、ピアはピア ポリシー テンプレートを 7 つまで直接または間接的に継承できます。ルート マップと同じように、継承されたピア ポリシー テンプレートにはシーケンス番号が設定されます。ルート マップと同じように、継承したピア ポリシー テンプレートは最も低いシーケンス番号を持つ継承文が最初に評価されます。ただし、ピア ポリシー テンプレートが抜けることはありません。すべてのシーケンスが評価されます。BGP ポリシー コマンドが異なる値で再び適用された場合は、より低いシーケンス番号による以前の値が上書きされます。
(注) BGP ルーティング プロセスをピア グループのメンバーにすると同時に、ピア テンプレートをグループ設定に使用するようには設定できません。どちらか一方の設定を使用する必要があります。パフォーマンスとスケーラビリティが向上するため、ピア テンプレートを推奨します。
• maximum-prefix max :このネイバーからの最大プレフィクス数を指定します。範囲は 1 ~ 300000 です。デフォルトで、このコマンドはディセーブルになっています。最大プレフィクス数を超えると、ピアリング セッションはディセーブルになります。詳しくは maximum-prefix コマンドを参照してください。
• next-hop-self :ルータを BGP ネイバーまたはピア グループのネクストホップとして設定します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。デフォルトで、ディセーブルになっています。
• next-hop-third-party :可能であればサードパーティ ネクストホップを計算します。
• no :コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定にします。
• prefix-list name { in | out } :プレフィクス リストを適用するルート タイプを指定します。エントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
– out :プレフィクス リストを発信ルートに適用します。
• route-map name { in | out }:ネイバーに適用するルート タイプを適用するルート マップ名を指定します。
• route-reflector-client :ルータを BGP ルート リフレクタとして設定し、指定のネイバーをそのクライアントとして設定します。ネイバーがクライアントでないことを示すには、このコマンドの no 形式を使用します。Autonomous System(AS; 自律システム)にルート リフレクタは存在しません。
デフォルトでは、AS 内のすべての internal BGP(iBGP)スピーカーを完全なメッシュ型にする必要があります。またネイバーは iBGP で学習したルートを再度ネイバーにアドバタイズすることはしません。これにより、ルーティング情報のループを防いでいます。すべてのクライアントがディセーブルになると、ローカル ルータはルート リフレクタでなくなります。
ルート リフレクタを使用する場合は、すべての iBGP スピーカーを完全なメッシュ型にする必要はありません。ルート リフレクタ モデルでは、1 つの iBGP ピアをルート リフレクタに設定します。このルート リフレクタは iBGP で学習したルートを iBGP ネイバーに渡す役割があります。この方式を使用することで、各ルータが他のすべてのルータと通信する必要がなくなります。
このコマンドで設定されたネイバーはすべてがクライアント グループのメンバーになり、残りの iBGP ピアはローカル ルート リフレクタの非クライアント グループのメンバーになります。
• send-community :コミュニティ アトリビュートを BGP ネイバーに送信するように指定します。エントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
• soft-reconfiguration :アップデートの保存を開始するように Cisco NX-OS ソフトウェアを設定します。受信したアップデートを格納しないようにするには、このコマンドの no 形式を使用します。デフォルトで、ディセーブルになっています。このコマンドを入力すると、アップデートの格納が開始されます。これは着信ソフト再設定を行うために必要です。BGP 発信ソフト再設定では、着信ソフト再設定をイネーブルにする必要はありません。
事前設定ではなく、ソフト再設定(ソフト リセット)を使用するには、両方の BGP ピアがソフト ルート リフレッシュ機能をサポートしている必要があります。この機能は、ピアが TCP セッションを確立する際に送信する OPEN メッセージに格納され、アドバタイズされます。 soft-reconfiguration コマンドを使用して BGP セッションをクリアするとネットワーク動作に悪影響が及ぶため、最終手段として使用してください。
BGP ルータがこの機能をサポートしているかどうかを確認するには、 show ip bgp neighbors コマンドを使用します。ルータがルータ リフレッシュ機能をサポートしている場合は、次のメッセージが表示されます。
Received route refresh capability from peer.
peer-group-name 引数を使用して BGP ピア グループを指定すると、ピア グループのすべてのメンバーが、このコマンドで設定される特性を継承します。
ピア セッション テンプレートと同じように、ピア ポリシー テンプレートを一度設定してから、ピア ポリシー テンプレートを直接適用する方法か、ピア ポリシー テンプレートから継承する方法で多くのネイバーに適用します。ピア ポリシー テンプレートを設定すると、AS 内のすべてのネイバーに適用する BGP ポリシー コマンドの設定を簡略化できます。
ピア ポリシー テンプレートでは、8 つまでのピア ポリシー テンプレートからの直接および間接的な継承がサポートされます。継承されたピア ポリシー テンプレートには、ルート マップと同じようにシーケンス番号が設定されます。ルート マップと同じように、継承したピア ポリシー テンプレートは最も低いシーケンス番号を持つ継承文が最初に評価され、最も高いシーケンス番号の継承文が最後に評価されます。ただし、ピア ポリシー テンプレートが抜けることのない点がルート マップと異なります。すべてのシーケンスが評価され、BGP ポリシー コマンドが異なる値で再び適用された場合は、より低いシーケンス番号による以前の値が上書きされます。
ピア ポリシー テンプレートでは、基本ポリシー コマンドのみサポートされます。特定のアドレス ファミリまたは NLRI コンフィギュレーション モードに限定して設定される BGP ポリシー コンフィギュレーション コマンドを、ピア ポリシー テンプレートを使用して設定します。
(注) BGP ネイバーを、ピア グループとピア テンプレートの両方と連動するようには設定できません。BGP ネイバーは、ピア グループに属するか、ピア テンプレートからポリシーを継承するようにしか設定できません。
ピア セッション テンプレートは、複数の基本セッション コマンドの設定をグループ化し、それを同じセッション設定要素を持つネイバー グループに適用するために使用します。異なるアドレス ファミリ内に設定されているネイバーに共通する基本セッション コマンドは、同じピア セッション テンプレート内に設定できます。ピア セッション テンプレートの作成および設定は、ピア セッション コンフィギュレーション モードで行います。ピア セッション テンプレートには、基本セッション コマンドのみ設定できます。
ピア セッション テンプレート コンフィギュレーション モードを開始すると、次のコマンドが使用できます。
• description description :ローカルまたはピア ルータに表示される説明を設定します。スペースを含めて 80 文字まで入力できます。
• disable-connected-check :eBGP ピアにループバック インターフェイスが設定されているときは、1 ホップだけ離れた eBGP ピアの接続検証をディセーブルにします。
• ebgp-multihop :直接接続されていないネットワーク上に存在する外部ピアとの BGP による接続を受け入れたり、接続を試行したりします。
(注) このコマンドを使用する場合は、必ずシスコのテクニカルサポート担当者の指示に従ってください。
• exit :現在のコンフィギュレーション モードを終了します。
• inherit peer-session session-name :別のピア セッション テンプレートの設定を継承するようにピア セッション テンプレートを設定するには、 peer-session キーワードを使用します。ピア セッション テンプレートから継承文を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
• local-as :eBGP ピア グループの AS 番号のカスタマイズを可能にします。
• neighbor inherit peer-session :ネイバーで設定が継承できるようにするためのピア セッション テンプレートを送信するようにルータを設定します。
• neighbor translate-update :NLRI 形式で BGP を実行しているルータをマルチプロトコル BGP をサポートするようにアップグレードします。
• password :2 つの BGP ピア間の TCP 接続において MD5 認証をイネーブルにします。次の設定ツールを使用できます。
– 0 password :非暗号化ネイバー パスワードを指定します。
– 3 password :3DES 暗号化ネイバー パスワードを指定します。
– password :非暗号化(クリアテキスト)ネイバー パスワードを指定します。
• remote-private-as :プライベート AS 番号を発信アップデートから削除します。
• show ip bgp template peer-policy :ローカルで設定されたピア ポリシー テンプレートを表示します。
• show ip bgp template peer-session :ローカルで設定されたピア セッション テンプレートを表示します。
• shutdown :ネイバーまたはピア グループをディセーブルにします。
• timers keepalive-time :キープアライブ タイマーおよびホールド タイマーの値を秒数で設定します。範囲は 0 ~ 3600 です。デフォルトは 60 です。
• update-source { ethernet mod / port | loopback virtual-interface | port-channel number [ . sub-interface ]} :BGP セッションおよびアップデートの発信元を指定します。 virtual-interface の範囲は 0 ~ 1023 で、 number の範囲は 0 ~ 4096 です。(任意) sub-interface の範囲は 1 ~ 4093 です 。
基本セッション コマンドをピア セッション テンプレートに一度設定してから、ピア セッション テンプレートを直接適用する方法か、ピア セッション テンプレートから間接的に継承する方法で多くのネイバーに適用できます。ピア セッション テンプレートを設定すると、AS 内のすべてのネイバーに通常適用される基本セッション コマンドの設定を簡略化できます。
ピア セッション テンプレートでは、直接および間接的な継承がサポートされます。ピアを設定する場合は、1 回に 1 つのピア セッション テンプレートしか使用できません。また、そのピア セッション テンプレートは、間接的に継承されたピア セッション テンプレートを 1 つしか含むことができません。ただし、継承された各セッション テンプレートも、間接的に継承されたピア セッション テンプレートを 1 つ含むことができます。したがって、直接的に適用されるピア セッション テンプレートは 1 つしか適用できませんが、その他の間接的に継承されるピア セッション テンプレートは 7 つまで適用できるため、直接的に継承されるピア セッション テンプレートからの設定と、最大 7 つの間接的に継承されるピア セッション テンプレートからの設定を加えて、最大 8 つのピア セッション設定を 1 つのネイバーに適用できます。継承されたピア セッション テンプレートが最初に評価され、直接適用されるテンプレートは最後に評価され、適用されます。したがって、基本セッション コマンドが異なる値で再び適用される場合は、あとの値が優先され、間接的に継承されたテンプレートに設定されていた前の値は上書きされます。
ピア セッション テンプレートでは、基本セッション コマンドのみサポートされます。特定のアドレス ファミリまたは NLRI コンフィギュレーション モードに限定して設定される BGP ポリシー コンフィギュレーション コマンドを、ピア ポリシー テンプレートを使用して設定します。
次に、CORE1 という名前のピア セッション テンプレートを作成する例を示します。この例では、INTERNAL-BGP という名前のピア セッション テンプレートの設定が継承されます。
次に、CUSTOMER-A という名前のピア ポリシー テンプレートの作成と設定を行う例を示します。
次に、ネイバー 192.168.1.1 から受け入れられる最大プレフィクス数を 1000 に設定する例を示します。
次に、ネイバー 192.168.2.2 から受け入れられる最大プレフィクス数を 5000 に設定する例を示します。ルータは、最大プレフィクス リミット(2500 プレフィクス)の 50% に到達した段階で警告メッセージを表示するようにも設定されます。
次に、ネイバー 192.168.3.3 から受け入れられる最大プレフィクス数を 2000 に設定する例を示します。ルータは、30 分後にディセーブルにされたピアリング セッションを再確立するようにも設定されます。
次に、ネイバー 192.168.4.4 の最大プレフィクス制限(500)を超過した場合に、警告メッセージを表示するように設定する例を示します。
次に、10.108.1.1 向けのすべてのアップデートに対し、このルータをネクストホップとしてアドバタイズするように設定する例を示します。
次に示すルータ コンフィギュレーション モードの例では、ルータが AS 109 に属しており、IP アドレス 172.16.70.23 のネイバーにコミュニティ アトリビュートを送信するように設定します。
次に示すアドレス ファミリ コンフィギュレーション モードの例では、ルータが AS 109 に属しており、IP アドレス 172.16.70.23 のネイバーにコミュニティ アトリビュートを送信するように設定します。
次に、ネイバー 10.108.1.1 の着信ソフト再設定をイネーブルにする例を示します。このネイバーから受信されるすべてのアップデートは、着信ポリシーを無視してそのまま格納されます。あとになって着信ソフト再設定が行われるときは、格納されている情報を使用して新しい着信アップデートのセットが生成されます。
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Forwarding Information Base(FIB; 転送情報ベース)転送分散のパフォーマンスをテストするには、 >test forwarding distribution perf コマンドを使用します。
test forwarding distribution perf
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Forwarding Information Base(FIB)のレイヤ 3 整合性チェッカーをトリガーするには、 test forwarding inconsistency コマンドを使用します。
test forwarding inconsistency [ ip | ipv4 | ipv6 ] [ unicast ] [ vrf vrf-name ] [ module { slot | all }] [ stop ]
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次に、すべてのモジュールのレイヤ 3 整合性チェッカーをトリガーする例を示します。
次に、すべてのモジュールのレイヤ 3 整合性チェッカーを停止する例を示します。
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オブジェクト リスト内の追跡対象オブジェクトのしきい値パーセンテージを設定するには、 threshold percentage コマンドを使用します。しきい値パーセンテージをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
threshold percentage { up number [ down number ] | down number [ up number ]}
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track object-number list コマンドを使用して追跡対象リストを設定するときに、 boolean キーワードと threshold キーワードを使用できます。 threshold キーワードを指定した場合は、 percentage キーワードと weight キーワードのどちらかを指定できます。 percentage キーワードを指定した場合は、 weight キーワードが使用できません。 weight キーワードを指定した場合は、 prcentage キーワードが使用できません。
アップ パーセンテージを先に設定する必要があります。有効な範囲は 1 ~ 100 です。ダウン パーセンテージはアップに対して設定された値に依存します。たとえば、アップを 50% に設定した場合は、ダウンの範囲が 0 ~ 49% になります。このコマンドにはライセンスは必要ありません。
次の例では、追跡対象リスト 11 が、50 のアップ パーセンテージと 32 のダウン パーセンテージを使用してしきい値を測定するように設定されます。
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オブジェクト リスト内の追跡対象オブジェクトのしきい値重みを設定するには、 threshold weight コマンドを使用します。しきい値重みをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
threshold weight { up number [ down number ] | down number [ up number ]}
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track object-number list コマンドを使用して追跡対象リストを設定するときに、 boolean キーワードと threshold キーワードを使用できます。 threshold キーワードを指定した場合は、 percentage キーワードと weight キーワードのどちらかを指定できます。 percentage キーワードを指定した場合は、 weight キーワードが使用できません。 weight キーワードを指定した場合は、 prcentage キーワードが使用できません。
アップ重みを先に設定する必要があります。有効な範囲は 1 ~ 255 です。使用可能なダウン重みは、アップ重みに対して設定された値に依存します。たとえば、アップを 25 に設定した場合は、ダウンの範囲が 0 ~ 24 になります。
次の例では、追跡対象リスト 12 が、特定の重みを使用してしきい値を測定するように設定されます。
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Gateway Load Balancing Protocol(GLBP)ゲートウェイにより送信される hello パケットの間隔、および仮想ゲートウェイと仮想フォワーダ情報が有効と見なされる時間を設定するには、 timers コマンドを使用します。各タイマーをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers [ msec ] hellotime [ msec ] holdtime
hello パケットに含まれる仮想ゲートウェイおよび仮想フォワーダの情報が無効と見なされるまでの時間。範囲は 2 ~ 180 秒です。デフォルトは 10 秒(10,000 ミリ秒)です。 |
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タイマーをゲートウェイに設定しなかった場合、ゲートウェイはタイマー値を Active Virtual Gateway(AVG; アクティブ仮想ゲートウェイ)から学習します。AVG 上に設定されているタイマーは、他のすべてのタイマー設定を常に上書します。GLBP グループ内のすべてのゲートウェイが同じタイマー値を使用するようにしてください。GLBP ゲートウェイが hello メッセージを送信した場合、その情報は 1 ホールドタイムの間有効と見なされます。通常、ホールドタイムは hello タイムの値の 3 倍より大きくします( holdtime > 3 × hellotime )。ホールドタイムの値範囲は、ホールドタイムを強制的に hello タイムより大きくします。
次に、イーサネット インターフェイス 1/1 上で GBLP グループ 10 のタイマーを設定する例を示します。
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アクティブ状態に対する Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)制限時間を調整するには、 timers active-time コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
timers active-time [ time-limit | disabled ]
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
ルータ VRF コンフィギュレーション
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ルートが Stack in Active(SIA)状態であると宣言するまでに、ルータが(クエリー送信後の応答を)待機する時間を制御するには、 timers active-time コマンドを使用します。
次に、指定した EIGRP ルートに無制限のルーティング待機時間を設定する例を示します。
Routing Information Protocol(RIP)のネットワーク タイマーを調整するには、ルータ アドレスファミリ コンフィギュレーション モードで timers basic コマンドを使用します。デフォルト タイマーに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers basic update invalid holddown flush
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RIP の基本タイミング パラメータは変更できます。これらのタイマーは、ネットワーク内のすべてのルータおよびサーバで同じ値にする必要があります。
(注) show ip protocols コマンドを使用すると、現在およびデフォルトのタイマー値を表示できます。
次に、アップデートを 5 秒ごとにブロードキャストするように設定する例を示します。ルータから Cisco NX-OS に 15 秒間(無効時間)応答がなかった場合は、そのルータが使用不可として宣言されます。Cisco NX-OS は、さらに 15 秒間(ホールドダウン時間)情報を抑制します。抑制時間が終了すると、Cisco NX-OS はルーティング テーブルからルートを削除します。
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ソフトウェアが Open Shortest Path First(OSPF)ネイバーから同一の Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)を受け入れる最小間隔を設定するには、 timers lsa-arrival コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers lsa-arrival milliseconds
ネイバーから到着する同一の LSA を受け入れる間に、経過する必要のある最小遅延時間(ミリ秒)。範囲は 10 ~ 600,000 ミリ秒です。デフォルトは 1000 ミリ秒です。 |
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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同一の LSA を受け入れる最小間隔を設定するには、 timers lsa arrival コマンドを使用します。同じ LSA とは、LSA ID 番号、LSA タイプ、およびアドバタイジング ルータ ID が同じ LSA インスタンスを意味します。同じ LSA のインスタンスが、設定されたインターバルよりも早く到着した場合は、ソフトウェアによってその LSA が破棄されます。
timers lsa-arrival コマンドの milliseconds 値は、ネイバーの timers throttle lsa コマンドの hold-interval 値以下にすることを推奨します。
次に、同一の LSA を受け入れる最小間隔を 2000 ミリ秒に設定する例を示します。
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ソフトウェアが Open Shortest Path First version 3(OSPFv3)ネイバーから同一の Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)を受け入れる最小間隔を設定するには、 timers lsa-arrival コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers lsa-arrival milliseconds
ネイバーから到着する同一の LSA を受け入れる間に、経過する必要のある最小遅延時間(ミリ秒)。範囲は 10 ~ 600,000 ミリ秒です。デフォルトは 1000 ミリ秒です。 |
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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同一の LSA を受け入れる最小間隔を設定するには、 timers lsa arrival コマンドを使用します。同じ LSA とは、LSA ID 番号、LSA タイプ、およびアドバタイジング ルータ ID が同じ LSA インスタンスを意味します。同じ LSA のインスタンスが、設定されたインターバルよりも早く到着した場合は、ソフトウェアによってその LSA が破棄されます。
timers lsa-arrival コマンドの milliseconds 値は、ネイバーの timers throttle lsa コマンドの hold-interval 値以下にすることを推奨します。
次に、同一の LSA を受け入れる最小間隔を 2000 ミリ秒に設定する例を示します。
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Open Shortest Path First(OSPF)Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)を収集してグループ化し、リフレッシュ、チェックサム、またはエージングを行う間隔を変更するには、 timers lsa-group-pacing コマンドを実行します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers lsa-group-pacing seconds
LSA のグループ化、リフレッシュ、チェックサム、またはエージングを行う間隔(秒)。有効範囲は 1 ~ 1800 秒です。デフォルト値は 240 秒です。 |
このコマンドのデフォルト間隔は 240 秒です。OSPF の LSA グループ ペーシングはデフォルトでイネーブルです。
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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LSA アップデートの発生レートを制御し、大量の LSA でエリアがフラッディングされた時に発生する可能性のある高い CPU 利用率またはバッファ利用率を低減するには、 timers lsa-group-pacing コマンドを使用します。大部分の OSPF 展開では、OSPF パケット ペーシング タイマーのデフォルト設定で十分です。OSPF パケット フラッディングの要件を満たす他のすべてのオプションを試みたあとでなければ、このパケット ペーシング タイマーを変更しないでください。集約、スタブ エリアの使用、キューの調整、およびバッファの調整を試したあとで、デフォルトのフラッディング タイマーを変更するようにしてください。タイマー値を変更する際のガイドラインはありません。OSPF の導入に同じものはなく、状況ごとに検討する必要があります。
Cisco NX-OS は LSA の定期リフレッシュをグループ化して、大規模トポロジにおけるリフレッシュの LSA パッキング密度を向上させています。グループ タイマーは LSA をグループ リフレッシュする間隔を制御しますが、このタイマーでは個々の LSA をリフレッシュする頻度(デフォルトのリフレッシュ レートは 30 分)は変わりません。
LSA グループ ペーシングの時間は、ルータが処理する LSA 数に反比例します。たとえば、約 10,000 個の LSA が存在する場合は、ペーシング間隔を減らすようにしてください。データベースが非常に小さい(40 ~ 100 個の LSA)場合は、ペーシング間隔を 10 ~ 20 分に増やすようにしてください。
次に、OSPF ルーティング プロセス 1 で、LSA グループ間の OSPF グループ パケットペーシング アップデートを 60 秒間隔で行うように設定する例を示します。
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Open Shortest Path First version 3(OSPFv3)Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)を収集してグループ化し、リフレッシュ、チェックサム、またはエージングを行う間隔を変更するには、 timers lsa-group-pacing コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers lsa-group-pacing seconds
LSA のグループ化、リフレッシュ、チェックサム、またはエージングを行う間隔(秒)。有効範囲は 1 ~ 1800 秒です。デフォルト値は 240 秒です。 |
このコマンドのデフォルト間隔は 240 秒です。OSPFv3 の LSA グループ ペーシングはデフォルトでイネーブルです。
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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LSA アップデートの発生レートを制御し、大量の LSA でエリアがフラッディングされた時に発生する可能性のある高い CPU 利用率またはバッファ利用率を低減するには、 timers lsa-group-pacing コマンドを使用します。大部分の OSPFv3 展開では、OSPFv3 パケット ペーシング タイマーのデフォルト設定で十分です。OSPFv3 パケット フラッディングの要件を満たす他のすべてのオプションを試みたあとでなければ、このパケット ペーシング タイマーを変更しないでください。集約、スタブ エリアの使用、キューの調整、およびバッファの調整を試したあとで、デフォルトのフラッディング タイマーを変更するようにしてください。タイマー値を変更する際のガイドラインはありません。OSPFv3 の導入に同じものはなく、状況ごとに検討する必要があります。
Cisco NX-OS は LSA の定期リフレッシュをグループ化して、大規模トポロジにおけるリフレッシュの LSA パッキング密度を向上させています。グループ タイマーは LSA をグループ リフレッシュする間隔を制御しますが、このタイマーでは個々の LSA をリフレッシュする頻度(デフォルトのリフレッシュ レートは 30 分)は変わりません。
LSA グループ ペーシングの時間は、ルータが処理する LSA 数に反比例します。たとえば、約 10,000 個の LSA が存在する場合は、ペーシング間隔を減らすようにしてください。データベースが非常に小さい(40 ~ 100 個の LSA)場合は、ペーシング間隔を 10 ~ 20 分に増やすようにしてください。
次に、OSPFv3 ルーティング プロセス 1 で、LSA グループ間の OSPFv3 グループ パケットペーシング アップデートを 60 秒間隔で行うように設定する例を示します。
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Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)の Nonstop Forwarding(NSF)コンバージェンスの制限時間を調整するには、 timers nsf converge コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
NSF スイッチオーバー後のコンバージェンスの制限時間(秒)。範囲は 60 ~ 180 秒です。デフォルト値は 120 です。 |
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
ルータ VRF コンフィギュレーション
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スイッチオーバー後のコンバージェンスをルータが待機する時間を制御するには、 timers nsf converge コマンドを使用します。
次に、EIGRP の NSF コンバージェンス時間を設定する例を示します。
NSF 認識 Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)ルータが非アクティブ ピアのルートを保持する時間を決定しているタイマーを設定するには、 timers nsf route-hold コマンドを使用します。このルート ホールド タイマーをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
EIGRP が非アクティブ ピアのルートを保持する時間(秒)。範囲は 20 ~ 300 秒です。デフォルトは 240 です。 |
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
ルータ VRF コンフィギュレーション
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スイッチオーバーの動作時または well-known 障害状態時に NSF 認識ルータが NSF 対応ネイバーの既知のルートを保持する最大時間を設定するには、 timers nsf route-hold コマンドを使用します。ルート ホールド タイマーは設定可能なため、ネットワーク パフォーマンスの調整をし、スイッチオーバー動作に時間がかかりすぎた場合に「ブラック ホール」ルート(無効ルートのアドバタイズ)などの望ましくない影響を避けることができます。このタイマーの期限が切れると、NSF 認識ルータはトポロジ テーブルをスキャンし無効なルートを破棄します。これにより EIGRP ピアは、スイッチオーバー動作中に長い時間待機せずに代替ルートを探すことができます。
次に、NSF 認識ルータのルート ホールド タイマー値を 2 分(120 秒)に設定する例を示します。
Nonstop Forwarding(NSF)再起動の信号を Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)が待つ制限時間を設定するには、 timers nsf signal コマンドを使用します。このルート ホールド タイマーをデフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
EIGRP がピアからの NSF 再起動の信号を待機する時間(秒)。範囲は 10 ~ 30 秒です。デフォルトは 20 です。 |
アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ コンフィギュレーション
ルータ VRF コンフィギュレーション
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NSF 認識ルータが NSF 対応ネイバーからの再起動の信号を待機する最大時間を設定するには、 timers nsf signal コマンドを使用します。
次に、NSF 認識ルータの信号タイマーを最大値(30 秒)に設定する例を示します。
Gateway Load Balancing Protocol(GLBP)グループの Active Virtual Gatway(AVG)が継続してクライアントをセカンダリ Active Virtual Forwarder(AVF)にリダイレクトする時間を設定するには、 timers redirect コマンドを使用します。リダイレクト タイマーをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers redirect redirect timeout
no timers redirect redirect timeout
セカンダリ仮想フォワーダが使用できなくなるまでの時間(秒)。有効範囲は 610 ~ 64800 秒です。デフォルトは 14,400 秒(4 時間)です。 |
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AVG によって仮想 MAC アドレスが割り当てられた仮想フォワーダのことを、プライマリ仮想フォワーダと呼びます。また、hello メッセージから仮想 MAC アドレスを学習した仮想フォワーダのことを、セカンダリ仮想フォワーダと呼びます。
リダイレクト(redirect)タイマーには、ネットワーク上のフォワーダに障害が発生し AVG によりそのフォワーダが復旧しないと見なされた時点に開始される遅延時間を設定できます。遅延時間を設定した場合、フォワーダが応答する仮想 MAC アドレスは Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)応答の中にまだ存在していますが、実際のフォワーディング タスクは GLBP グループ内の別のグループにより処理されます。
タイムアウト(timeout)時間は、ネットワーク上のフォワーダに障害が発生し、フォワーダが扱っていた MAC アドレスが GLBP グループ内のすべてのルータで非アクティブになった時点に開始される遅延時間です。タイムアウト時間が経過すると、この仮想 MAC アドレスに送信されるパケットは廃棄されます。タイムアウト時間には、仮想 MAC アドレスを含んだ ARP キャッシュ エントリをすべてのホストがリフレッシュできるだけの十分長い時間を設定する必要があります。
次に、イーサネット インターフェイス 1/1 上で GBLP グループ 1 のリダイレクトおよびタイムアウト値を設定する例を示します。
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Open Shortest Path First(OSPF)の Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)生成に対するレート制限値を設定するには、 timers throttle lsa コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers throttle lsa start-time hold-interval max-time
start-time: 50 ミリ秒
hold-interval: 5000 ミリ秒
max-time: 5000 ミリ秒
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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次に、OSPF LSA スロットリングをカスタマイズする例を示します。
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Open Shortest Path First version 3(OSPFv3)の Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)生成に対するレート制限値を設定するには、 timers throttle lsa コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers throttle lsa start-time hold-interval max-time
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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次に、OSPFv3 LSA スロットリングをカスタマイズする例を示します。
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Shortest-path First(SPF)最適パスの最初のスケジュール遅延時間および OSPF の SPF 最適パス計算間の最小ホールド時間を設定するには、 timers throttle spf コマンドを使用します。SPF スロットリングをオフにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers throttle spf spf-start spf-hold spf-max-wait
no timers throttle spf spf-start spf-hold spf-max-wait
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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SPF タイマーを設定するには、 timers throttle spf コマンドを使用します。
SPF 計算間の初回待機時間は、 spf-start 引数で指定される時間(ミリ秒)です。続いて適用される各待機時間は、待機時間が spf-maximum 引数で指定される最大時間(ミリ秒)に達するまで、現在のホールド時間(ミリ秒)を 2 倍した値になります。それ以降の待機時間は、値がリセットされるか SPF 計算間に LSA を受信するまで最大値のままです。
次に、ルータで、 timers throttle spf コマンドの初回時間、ホールド時間、および最大時間の値をそれぞれ 5、1,000、および 90,000 ミリ秒に設定する例を示します。
Shortest-path First(SPF)最適パスの最初のスケジュール遅延時間および Open Shortest Path First version 3(OSPFv3)の SPF 最適パス計算間の最小ホールド時間を設定するには、 timers throttle spf コマンドを使用します。SPF スロットリングをオフにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
timers throttle spf spf-start spf-hold spf-max-wait
no timers throttle spf spf-start spf-hold spf-max-wait
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SPF タイマーを設定するには、 timers throttle spf コマンドを使用します。
SPF 計算間の初回待機時間は、 spf-start 引数で指定される時間(ミリ秒)です。続いて適用される各待機時間は、待機時間が spf-maximum 引数で指定される最大時間(ミリ秒)に達するまで、現在のホールド時間(ミリ秒)を 2 倍した値になります。それ以降の待機時間は、値がリセットされるか SPF 計算間に LSA を受信するまで最大値のままです。
次に、ルータで、 timers throttle spf コマンドの初期時間、ホールド時間、および最大時間の値をそれぞれ 5、1,000、および 90,000 ミリ秒に設定する例を示します。
追跡対象オブジェクトに基づいて仮想ルータのプライオリティを変更するには、 track コマンドを使用します。仮想ルータのためのプライオリティ トラッキングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
track object-number [ decrement value ]
no track track object-number [ decrement value ]
(任意)追跡対象オブジェクトがダウンした場合に、VRRP プライオリティをデクリメントします。範囲は 1 ~ 254 です。 |
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track(VRRP) コマンドは、設定された追跡対象オブジェクトのステートに基づいて仮想ルータのプライオリティを変更するために使用します。追跡対象オブジェクトを設定するには、track コマンドを使用します。追跡対象オブジェクトがダウンすると、そのプライオリティが仮想ルータのプライオリティ値に戻ります。追跡対象オブジェクトがアップすると、仮想ルータのプライオリティが元の値に戻ります。
次に、仮想ルータのオブジェクト トラッキングをイネーブルにする例を示します。
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インターフェイスのステートを追跡して、インターフェイス ステートがダウンした場合に VRRP プライオリティを変更します。 |
インターフェイス上にオブジェクト トラッキングを設定するには、 track interface コマンドを使用します。このインターフェイスに対するオブジェクト トラッキングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
track object-id interface interface-type number {{ ip | ipv6 } routing | line-protocol }
追跡対象のインターフェイスを指定します。オンライン ? ヘルプを使用して 使用可能なインターフェイス タイプのリストを表示します。 |
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track interface コマンドは、ライン プロトコル ステータス、あるいは、インターフェイスの IPv4 または IPv6 ルーティング ステートを追跡するために使用します。このコマンドを使用すると、オブジェクト トラッキング コマンド モードが開始されます。デフォルト VRF 以外のオブジェクトを追跡するには、オブジェクト トラッキング コンフィギュレーション モードで vrf member コマンドを使用します。
次に、イーサネット インターフェイス 1/2 上の IP ルーティングの状態を追跡する例を示します。
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インターフェイスに基づいて仮想ルータのプライオリティを追跡するには、 track interface コマンドを使用します。仮想ルータのためのプライオリティ トラッキングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
track interface {ethernet interface-num | vlan vlan-num | port-channel channel-group-num } priority value
仮想ルータのインターフェイス プライオリティ。値の範囲は 1 ~ 255 です。このルータが IP アドレスのオーナーの場合は、自動的に 255 の値に設定されます。 |
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track コマンドは、仮想ルータのプライオリティをスイッチ内の別のインターフェイスのステートに基づいて変更するために使用します。追跡対象インターフェイスがダウンすると、プライオリティは仮想ルータのプライオリティ値に戻ります。追跡対象インターフェイスがアップすると、仮想ルータのプライオリティはインターフェイス ステートを追跡する値に戻ります。
(注) インターフェイス上でプリエンプションをイネーブルにしなければ、インターフェイス ステート トラッキングを起動できません。
次に、仮想ルータのインターフェイス ステート トラッキングをイネーブルにする例を示します。
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IP ルート上にオブジェクト トラッキングを設定するには、 track ip route コマンドを使用します。このルートのオブジェクト トラッキングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
track object-id ip route ip-prefix/length reachability
追跡対象のルートのプレフィクス。IP プレフィクスはドット付き 10 進表記(X.X.X.X)です。長さは 1 ~ 32 です。 |
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track ip route コマンドは、IP ルート到達可能性を追跡するために使用します。このコマンドを使用すると、オブジェクト トラッキング コマンド モードが開始されます。デフォルト VRF 以外のオブジェクトを追跡するには、オブジェクト トラッキング コンフィギュレーション モードで vrf member コマンドを使用します。
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IPv6 ルートに対してオブジェクト トラッキングを設定するには、 track ipv6 route コマンドを使用します。このルートのオブジェクト トラッキングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
track object-id ipv6 route ipv6-prefix/length reachability
追跡対象のルートのプレフィクス。IPv6 プレフィクスの形式は A:B:C:D/length です。length は 1 ~ 128 です。 |
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track ipv6 route コマンドは、IPv6 ルートのステータスを追跡するために使用します。このコマンドを使用すると、オブジェクト トラッキング コマンド モードが開始されます。デフォルト VRF 以外のオブジェクトを追跡するには、オブジェクト トラッキング コンフィギュレーション モードで vrf member コマンドを使用します。
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オブジェクト リストに対してオブジェクト トラッキングを設定するには、 track list コマンドを使用します。このオブジェクト リストのオブジェクト トラッキングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
track object-id list boolean { and | or }
track object-id list threshold { percentage | weight }
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track list コマンドは、1 つの追跡対象ステートに結合するオブジェクトのリストを作成するために使用します。 boolean and キーワードは、追跡対象オブジェクトを AND 関数のように結合するために使用します(つまり、すべてのオブジェクトがアップしなければ、追跡対象リストがアップしません)。 boolean or キーワードは、追跡対象オブジェクトを OR 関数のように結合するために使用します(つまり、任意のオブジェクトがアップしていれば、追跡対象ステートもアップします)。
track list コマンドは、追跡コマンド モードに入ります。このモードでは、次のコマンドを設定できます。
• object :追跡リスト内で追跡する 1 つ以上のオブジェクトを設定します。オプションで、 not キーワードを使用して、オブジェクト追跡ステートを無効にできます (つまり、ブール追跡対象リストに対して not キーワードを使用した場合は、アップ ステートがダウン ステートになります)。オプションで、 weight キーワードを使用して、しきい値重み追跡対象リストのオブジェクトに重みを割り当てることができます。デフォルト値は 10 です。
次に、2 つのオブジェクトの追跡リストとそれらの AND ステートを作成する例を示します。
次に、アップしきい値が 70% でダウンしきい値が 30% の追跡リストを設定する例を示します。
switch(config)# track 1 list threshold percentage
switch(config-track)# threshold percentage up 70 down 30
switch(config-track)# object 10
switch(config-track)# object 20
switch(config-track)# object 30
次に、アップ重みが 30 でダウン重みが 10 の追跡リストを設定する例を示します。
switch(config)# track 1 list threshold weight
switch(config-track)# threshold weight up 30 down 10
switch(config-track)# object 10 weight 15
switch(config-track)# object 20 weight 15
switch(config-track)# object 30
この例では、オブジェクト 10 とオブジェクト 20 がアップしている場合は追跡リストがアップし、3 つすべてのオブジェクトがダウンしている場合は追跡リストがダウンします。
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インターフェイス上のリンクステート アップデート パケットの終了に必要な推定時間を設定するには、 transmit-delay コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
リンクステート アップデートの送信に必要な時間(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 65535 秒です。デフォルトは 1 秒です。 |
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仮想リンクの送信および伝搬遅延を設定するには、仮想リンク コンフィギュレーションで transmit-delay コマンドを使用します。
インターフェイス上のリンクステート アップデート パケットの終了に必要な推定時間を設定するには、 transmit-delay コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
リンクステート アップデートの送信に必要な時間(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 65535 秒です。デフォルトは 1 秒です。 |
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仮想リンクの送信および伝搬遅延を設定するには、仮想リンク コンフィギュレーションで transmit-delay コマンドを使用します。