この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章の内容は、次のとおりです。
ここでは、基本的なデバイス管理の概要について説明します。
コマンド プロンプトに表示されるデバイスのホスト名を、デフォルト(switch)から別のストリングに変更できます。 デバイスに固有のホスト名を付けると、コマンドラインインターフェイス(CLI)プロンプトからそのデバイスを容易に特定できます。
Message-of-The-Day(MOTD)バナーは、デバイス上でユーザ ログイン プロンプトの前に表示されます。 このメッセージには、デバイスのユーザに対して表示する任意の情報を含めることができます。
デバイスを NTP クロック ソースなどの有効な外部の時間調整機構と同期させない場合は、デバイスの起動時にクロック タイムを手動で設定できます。
Cisco NX-OS デバイスには、同期が必要になることがある、異なるタイプのクロックが含まれている可能性があります。 これらのクロックはさまざまなコンポーネント(スーパーバイザ、ラインカード プロセッサ、ラインカードなど)の一部であり、それぞれ異なるプロトコルを使用している可能性があります。
クロック マネージャには、これらの異なるクロックを同期する機能があります。
デバイスのタイム ゾーンと夏時間を設定できます。 これらの値により、クロックの時刻が協定世界時(UTC)からオフセットされます。 UTC は、国際原子時(TAI)をベースにしており、うるう秒を定期的に追加することで地球の自転の遅れを補償しています。 UTC は、以前はグリニッジ標準時(GMT)と呼ばれていました。
デバイス上のアクティブなユーザ セッションを表示できます。 また、ユーザ セッションにメッセージを送信することもできます。 ユーザ セッションとアカウントの管理の詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Security Configuration Guide』を参照してください。
次の表に、この機能のライセンス要件を示します。
製品 |
ライセンス要件 |
---|---|
Cisco NX-OS |
基本的なデバイス管理にライセンスは必要ありません。 ライセンス パッケージに含まれていない機能は nx-os イメージにバンドルされており、無料で提供されます。 Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
MOTD バナー テキスト |
User Access Verification |
クロック タイム ゾーン |
UTC |
コマンド プロンプトに表示されるデバイスのホスト名を、デフォルト(switch)から別のストリングに変更できます。
ユーザがログインするときに端末でログイン プロンプトの後に MOTD が表示されるよう設定できます。 MOTD バナーには次の特徴があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | banner motd delimiting-character message delimiting-character 例: switch(config)# banner motd #Welcome to the Switch# switch(config)# |
MoTD バナーを設定します。 message テキストでは、delimiting-character を使用しないでください。
|
||
ステップ 3 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 4 | show banner motd 例: switch# show banner motd |
(任意) 設定された MOTD バナーを表示します。 |
||
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
UTC からデバイスのクロック時刻をオフセットするためにタイム ゾーンを設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | clock timezone zone-name offset-hours offset-minutes 例: switch(config)# clock timezone EST -5 0 |
タイム ゾーンを設定します。 zone-name 引数は、タイム ゾーンの略語(PST や EST など)である 3 文字のストリングです。 offset-hours 引数は、UTC からのオフセット値であり、有効な範囲は –23 ~ 23 時間です。 offset-minutes 引数の範囲は、0 ~ 59 分です。 |
ステップ 3 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | show clock 例: switch# show clock |
(任意) 時間とタイム ゾーンを表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
デバイスで夏時間を有効にする時期と、オフセット(分単位)を設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | clock summer-time zone-name start-week start-day start-month start-time end-week end-day end-month end-time offset-minutes 例: switch(config)# clock summer-time PDT 1 Sunday March 02:00 1 Sunday November 02:00 60 |
夏時間を設定します。 zone-name 引数は、タイムゾーンの略語(PST、EST など)である 3 文字のストリングです。 start-day および end-day 引数の値は、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday、および Sunday です。 start-month および end-month 引数の値は、January、February、March、April、May、June、July、August、September、October、November、および December です。 start-time および end-time 引数の値は、hh:mm フォーマットです。 offset-minutes引数の範囲は、0 ~ 1440 分です。 |
ステップ 3 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | show clock detail 例: switch(config)# show clock detail |
(任意) 設定された MOTD バナーを表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
デバイスがリモートの時刻源にアクセスできない場合、クロックを手動で設定できます。
タイム ゾーンを設定します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | clock set time day month year 例: switch# clock set 15:00:00 30 May 2013 Fri May 30 15:14:00 PDT 2013 |
デバイス クロックを設定します。 time 引数のフォーマットは hh:mm:ss です。 day 引数の範囲は 1 ~ 31 です。 month 引数の値は、January、February、March、April、May、June、July、August、September、October、November および December です。 year 引数の範囲は 2000 ~ 2030 です。 |
ステップ 2 | show clock 例: switch(config)# show clock |
(任意) 現在のクロック値を表示します。 |
Cisco Nexus デバイスのコンポーネントのすべてのクロックを同期するように、Clock Manager を設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | clock protocol protocol 例: switch# clock protocol ntp |
クロック マネージャを設定します。 protocol 引数の値は 、ntp、および none です。 次に、値について説明します。 |
ステップ 2 | show run clock_manager 例: switch# show run clock_manager |
(任意) クロック マネージャの設定を表示します。 |
デバイスにログインしたユーザの情報を表示したり、それらのユーザにメッセージを送信したりできます。
デバイス上のユーザ セッションに関する情報を表示できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show users 例: switch# show users |
ユーザ セッションを表示します。 |
デバイス CLI を使用して、現在アクティブなユーザにメッセージを送信できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show users 例: switch# show users |
(任意) アクティブなユーザ セッションを表示します。 |
ステップ 2 | send [session line] message-text 例: switch# send Reloading the device is 10 minutes! |
すべてのアクティブなユーザまたは特定のユーザにメッセージを送信します。 このメッセージは最大 80 文字の英数字で、大文字と小文字が区別されます。 |
POAP を使用してデバイスのブートストラップ後の設定を確認するには、次のコマンドのいずれかを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
show running-config |
実行コンフィギュレーションを表示します。 |
show startup-config |
スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。 |
基本的なデバイス管理に関する追加情報を示します。
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
ライセンス |
『Cisco NX-OS Licensing Guide』 |
目次
- 基本的なデバイス管理
- 基本的なデバイス管理について
- デバイスのホスト名
- Message-of-the-Day バナー
- デバイス クロック
- Clock Manager
- タイム ゾーンと夏時間
- ユーザ セッション
- 基本的なデバイス管理のライセンス要件
- 基本的なデバイス パラメータのデフォルト設定
- デバイスのホスト名の変更
- MOTD バナーの設定
- タイム ゾーンの設定
- 夏時間の設定
- デバイス クロックの手動設定
- クロック マネージャの設定
- ユーザの管理
- ユーザ セッションに関する情報の表示
- ユーザへのメッセージ送信
- デバイス コンフィギュレーションの確認
- 基本的なデバイス管理に関する追加情報
- 基本的なデバイス管理の関連資料
この章の内容は、次のとおりです。
- 基本的なデバイス管理について
- 基本的なデバイス管理のライセンス要件
- 基本的なデバイス パラメータのデフォルト設定
- デバイスのホスト名の変更
- MOTD バナーの設定
- タイム ゾーンの設定
- 夏時間の設定
- デバイス クロックの手動設定
- クロック マネージャの設定
- ユーザの管理
- デバイス コンフィギュレーションの確認
- 基本的なデバイス管理に関する追加情報
デバイスのホスト名の変更
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 {hostname | switchname} name
例:hostname コマンドを使用する場合:
switch(config)# hostname Engineering1 Engineering1(config)#switchname コマンドを使用する場合:
Engineering1(config)# switchname Engineering2 Engineering2(config)#デバイスのホスト名を変更します。 name 引数は、32 文字以内の英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。 デフォルトは switch です。
(注) switchname コマンドは、hostname コマンドと同じ機能を実行します。
ステップ 3 exit
例:Engineering2(config)# exit Engineering2#グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 4 copy running-config startup-config
例:Engineering2# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
MOTD バナーの設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 banner motd delimiting-character message delimiting-character
例:switch(config)# banner motd #Welcome to the Switch# switch(config)#MoTD バナーを設定します。 message テキストでは、delimiting-character を使用しないでください。
(注) " または % は、区切り文字に使用しないでください。
ステップ 3 exit
例:switch(config)# exit switch#グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 4 show banner motd
例:switch# show banner motd(任意) 設定された MOTD バナーを表示します。
ステップ 5 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
タイム ゾーンの設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 clock timezone zone-name offset-hours offset-minutes
例:switch(config)# clock timezone EST -5 0タイム ゾーンを設定します。 zone-name 引数は、タイム ゾーンの略語(PST や EST など)である 3 文字のストリングです。 offset-hours 引数は、UTC からのオフセット値であり、有効な範囲は –23 ~ 23 時間です。 offset-minutes 引数の範囲は、0 ~ 59 分です。
ステップ 3 exit
例:switch(config)# exit switch#グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 4 show clock
例:switch# show clock(任意) 時間とタイム ゾーンを表示します。
ステップ 5 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
夏時間の設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 clock summer-time zone-name start-week start-day start-month start-time end-week end-day end-month end-time offset-minutes
例:switch(config)# clock summer-time PDT 1 Sunday March 02:00 1 Sunday November 02:00 60夏時間を設定します。
zone-name 引数は、タイムゾーンの略語(PST、EST など)である 3 文字のストリングです。
start-day および end-day 引数の値は、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday、および Sunday です。
start-month および end-month 引数の値は、January、February、March、April、May、June、July、August、September、October、November、および December です。
start-time および end-time 引数の値は、hh:mm フォーマットです。
offset-minutes引数の範囲は、0 ~ 1440 分です。
ステップ 3 exit
例:switch(config)# exit switch#グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 4 show clock detail
例:switch(config)# show clock detail(任意) 設定された MOTD バナーを表示します。
ステップ 5 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
デバイス クロックの手動設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 clock set time day month year
例:switch# clock set 15:00:00 30 May 2013 Fri May 30 15:14:00 PDT 2013デバイス クロックを設定します。
time 引数のフォーマットは hh:mm:ss です。
day 引数の範囲は 1 ~ 31 です。
month 引数の値は、January、February、March、April、May、June、July、August、September、October、November および December です。
year 引数の範囲は 2000 ~ 2030 です。
ステップ 2 show clock
例:switch(config)# show clock(任意) 現在のクロック値を表示します。
関連タスク
クロック マネージャの設定