この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Catalyst 2960スイッチは、Cisco IOS ソフトウェアでサポートされています。ここでは、ソフトウェア機能を設定するためのスイッチ CLI(コマンドライン インターフェイス)の使用方法について説明します。
これらの機能をサポートするコマンドの完全な説明については、 第 2 章「Catalyst 2960スイッチ Cisco IOS コマンド」 を参照してください。ブート ローダの詳細については、 付録 A「Catalyst 2960スイッチ ブート ローダ コマンド」 を参照してください。また、 debug コマンドの詳細については 付録 B「Catalyst 2960スイッチ デバッグ コマンド」 を、 show platform コマンドの詳細については 付録 C「Catalyst 2960スイッチ show platform コマンド」 を参照してください。Cisco IOS Release 12.2 のさらに詳しい情報については、『 Cisco IOS Release 12.2 Command Summary 』を参照してください。
ここでは、CLI コマンド モードの構造について説明します。コマンド モードは、特定の Cisco IOS コマンドをサポートします。たとえば、 interface interface-id コマンドは、グローバル コンフィギュレーション モードで入力されたときだけ機能します。
表1-1 に、主なコマンド モード、各モードへのアクセス方法、各モードで表示されるプロンプト、およびモードの終了方法を示します。表示されているプロンプトは、デフォルト名として Switch を使用しています。
装置にアクセスすると、自動的にユーザ EXEC コマンド モードに入ります。ユーザ レベルで使用可能な EXEC コマンドは、イネーブル レベルで使用可能な EXEC コマンドのサブセットです。一般に、ユーザ EXEC コマンドは、端末設定の一時的変更、基本テストの実行、システム情報の一覧表示などに使用します。
サポートされているコマンドは、ご使用のソフトウェアのバージョンによって異なります。コマンドの包括的なリストを表示するには、プロンプトで疑問符(?)を入力します。
イネーブル コマンドの多くは動作パラメータの設定に関係しているので、無許可の使用を防ぐため、イネーブル コマンドへのアクセスはパスワードで保護する必要があります。イネーブル コマンド セットには、ユーザ EXEC モードのコマンドと、それ以外のコマンド モードへアクセスするための configure イネーブル EXEC コマンドが含まれます。
システム管理者がパスワードを設定した場合は、イネーブル EXEC モードへのアクセスが許可される前にパスワードの入力を要求するプロンプトが表示されます。パスワードは画面には表示されません。また大文字と小文字が区別されます。
イネーブル EXEC モードのプロンプトは、装置名のあとにポンド記号( #
)が付きます。
イネーブル EXEC モードにアクセスするには、 enable コマンドを入力します。
サポートされているコマンドは、ご使用のソフトウェアのバージョンによって異なります。コマンドの包括的なリストを表示するには、プロンプトで疑問符(?)を入力します。
グローバル コンフィギュレーション モードは、装置全体に作用する機能に適用されます。グローバル コンフィギュレーション モードを開始するには、 configure イネーブル EXEC コマンドを使用します。デフォルトでは、管理コンソールからコマンドを入力します。
configure コマンドを入力すると、コンフィギュレーション コマンドの送信元の入力を要求するメッセージが表示されます。
コンフィギュレーション コマンドの送信元として、端末または NVRAM(不揮発性 RAM)のいずれかを指定することができます。
次の例では、グローバル コンフィギュレーション モードにアクセスする方法を示します。
サポートされているコマンドは、ご使用のソフトウェアのバージョンによって異なります。コマンドの包括的なリストを表示するには、プロンプトで疑問符(?)を入力します。
グローバル コンフィギュレーション コマンド モードを終了してイネーブル EXEC モードに戻る場合は、 end コマンドまたは exit コマンドを入力するか、または Ctrl-Z を押します。
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、インターフェイスの動作を変更します。インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、常にインターフェイス タイプを定義するグローバル コンフィギュレーション コマンドのあとに続きます。
インターフェイス コンフィギュレーション モードにアクセスするには、 interface interface-id コマンドを使用します。新しいプロンプトはインターフェイス コンフィギュレーション モードを示しています。
サポートされているコマンドは、ご使用のソフトウェアのバージョンによって異なります。コマンドの包括的なリストを表示するには、プロンプトで疑問符(?)を入力します。
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、 exit コマンドを入力します。インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了してイネーブル EXEC モードに戻る場合は、 end コマンドを入力するか、 Ctrl-Z を押します。
標準範囲 VLAN(VLAN ID 1 ~ 1005)を設定したり、VTP モードがトランスペアレントで拡張範囲 VLAN(VLAN ID 1006 ~ 4094)を設定したりする場合は、このモードを使用します。VTP モードがトランスペアレントである場合は、VLAN 設定および VTP 設定は実行コンフィギュレーション ファイルに保存されるので、 copy running-config startup-config イネーブル EXEC コマンドを実行して、これをスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。VTP がトランスペアレント モードまたはサーバ モードの場合、VLAN ID が 1 ~ 1005 の VLAN の設定は、VLAN データベースに保存されます。拡張範囲 VLAN 設定は、VLAN データベースには保存されません。
config-vlan モードを開始するには、 vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
サポートされるキーワードは様々ですが VLAN コンフィギュレーション モードで利用できるコマンドと似ています。コマンドの包括的なリストを表示するには、プロンプトで疑問符(?)を入力します。
拡張範囲 VLAN については、MTU サイズ以外のすべての特性はデフォルト設定のままにしておいてください。
グローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、 exit を入力します。イネーブル EXEC モードに戻る場合は、 end を入力します。 shutdown 以外のすべてのコマンドは、config-vlan モードを終了したときに有効になります。
VLAN コンフィギュレーション コマンドを使用して、VLAN ID 1 ~ 1005 に対応する VLAN パラメータを作成または変更できます。
vlan database イネーブル EXEC コマンドは、VLAN コンフィギュレーション モードを開始します。
サポートされているコマンドは、ご使用のソフトウェアのバージョンによって異なります。コマンドの包括的なリストを表示するには、プロンプトで疑問符(?)を入力します。
イネーブル EXEC モードに戻る場合は、 abort VLAN コンフィギュレーション コマンドを入力して、設定しようとしたデータベースを放棄します。または、 exit を入力して、設定しようとする新しい VLAN データベースを実装し、イネーブル EXEC モードに戻ります。exit または apply を入力すると、コンフィギュレーションが VLAN データベースに保存されます。VLAN コンフィギュレーション モードで、コンフィギュレーションをスイッチ コンフィギュレーション ファイルに保存することはできません。
ライン コンフィギュレーション コマンドは、端末ラインの動作を変更します。ライン コンフィギュレーション コマンドは、常にライン番号を定義するライン コマンドのあとに続きます。端末パラメータ設定をラインごとに、または特定の範囲のライン全体で変更するには、このコマンドを使用します。
ライン コンフィギュレーション モードを開始するには、 line vty line_number [ ending_line_number ] コマンドを使用します。次の新しいプロンプトはライン コンフィギュレーション モードを示しています。次の例では、仮想端末ライン 7 でライン コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。
サポートされているコマンドは、ご使用のソフトウェアのバージョンによって異なります。コマンドの包括的なリストを表示するには、プロンプトで疑問符(?)を入力します。
ライン コンフィギュレーション モードを終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、 exit コマンドを使用します。ライン コンフィギュレーション モードを終了してイネーブル EXEC モードに戻る場合は、 end コマンドを入力するか、 Ctrl- Z を押します。