Catalyst 2960 および 2960-S スイッチ Cisco IOS コマンド
aaa accounting dot1x
Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)アカウンティングをイネーブルにし、回線単位またはインターフェイス単位で IEEE 802.1x セッションに対して特定のアカウンティング方式を定義する方式リストを作成するには、 aaa accounting dot1x グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IEEE 802.1x アカウンティングをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa accounting dot1x { name | default } start-stop { broadcast group { name | radius | tacacs+ } [ group { name | radius | tacacs+ } ... ] | group { name | radius | tacacs+ } [ group { name | radius | tacacs+ }...]}
no aaa accounting dot1x { name | default }
構文の説明
name |
サーバ グループ名。これは、 broadcast group および group キーワードのあとに入力する場合のオプションです。 |
default |
アカウンティング サービスのデフォルトのリストとしてあとに続くアカウンティング方式を使用します。 |
start-stop |
プロセスの最初にアカウンティング開始通知を送信し、プロセスの終了時にアカウンティング終了通知を送信します。アカウンティング開始レコードは、バックグラウンドで送信されます。アカウンティング開始通知がアカウンティング サーバで受信されたかどうかにかかわらず、要求されたユーザ プロセスが開始されます。 |
broadcast |
複数の AAA サーバへのアカウンティング レコードの送信をイネーブルにし、各グループの最初のサーバにアカウンティング レコードを送信します。最初のサーバが使用不可の場合、スイッチはバックアップ サーバのリストを使用して最初のサーバを識別します。 |
group |
アカウンティング サービスに使用するサーバ グループを指定します。有効なサーバ グループ名は次のとおりです。 • name :サーバ グループ名 • radius :全 RADIUS ホストのリスト • tacacs+ :全 TACACS+ ホストのリスト group キーワードは、 broadcast group および group キーワードのあとに入力する場合のオプションです。複数のオプション group キーワードを入力できます。 |
radius |
(任意)RADIUS 認証をイネーブルにします。 |
tacacs+ |
(任意)TACACS+ アカウンティングをイネーブルにします。 |
デフォルト
AAA アカウンティングはディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドには、RADIUS サーバへのアクセスが必要です。
インターフェイスに IEEE 802.1x RADIUS アカウンティングを設定する前に、dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力することを推奨します。
例
次の例では、IEEE 802.1x アカウンティングを設定する方法を示します。
Switch(config)# aaa new-model
Switch(config)# aaa accounting dot1x default start-stop group radius
(注) RADIUS 認証サーバは、AAA クライアントからの更新またはウォッチドッグ パケットを受け入れてロギングするように、適切に設定されている必要があります。
aaa authentication dot1x
IEEE 802.1x 認証に準拠するポートで使用する Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)方式を指定するには、 aaa authentication dot1x グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。認証をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa authentication dot1x { default } method1
no aaa authentication dot1x { default }
構文の説明
default |
この引数に続ける認証方式をログイン時のデフォルトの方式として使用します。 |
method1 |
認証用にすべての RADIUS サーバのリストを使用するには、 group radius キーワードを入力します。 |
(注) 他のキーワードがコマンドラインのヘルプ ストリングに表示されますが、サポートされているのは default および group radius キーワードだけです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
method 引数には、認証アルゴリズムがクライアントからのパスワードを確認するために一定の順序で試みる方式を指定します。実際に IEEE 802.1x に準拠している唯一の方式は、クライアント データが RADIUS 認証サーバに対して確認される group radius 方式です。
group radius を指定した場合、 radius-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して RADIUS サーバを設定する必要があります。
設定された認証方式のリストを表示する場合は、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用します。
例
次の例では、AAA をイネーブルにして IEEE 802.1x 準拠の認証リストを作成する方法を示します。この認証は、最初に RADIUS サーバとの交信を試行します。この動作でエラーが返信された場合、ユーザはネットワークへのアクセスが許可されません。
Switch(config)# aaa new-model
Switch(config)# aaa authentication dot1x default group radius
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
aaa new-model |
AAA アクセス制御モデルをイネーブルにします。 |
show running-config |
現在の動作設定を表示します。 |
aaa authorization network
IEEE 802.1x Virtual LAN(VLAN; 仮想 LAN)割り当てなどのすべてのネットワーク関連サービス要求に対してユーザ RADIUS 認証を使用するようにスイッチを設定するには、 aaa authorization network グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。RADIUS ユーザ認証をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa authorization network default group radius
no aaa authorization network default
構文の説明
default group radius |
デフォルトの認証リストとして、サーバ グループ内のすべての RADIUS ホストのリストを使用します。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチが、デフォルトの認証リスト内にある RADIUS サーバから IEEE 802.1x 認証パラメータをダウンロードできるようにするには、aaa authorization network default group radius グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。認証パラメータは、VLAN 割り当てなど、RADIUS サーバからパラメータを取得する機能で使用されます。
設定された認証方式リストを表示する場合は、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用します。
例
この例では、すべてのネットワーク関連サービス要求に対してユーザ RADIUS 認証を行うようスイッチを設定する方法を示します。
Switch(config)# aaa authorization network default group radius
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show running-config |
現在の動作設定を表示します。 |
archive copy-sw
特定のスタック メンバー上のフラッシュ メモリから実行イメージを、別の 1 つまたは複数のメンバー上にあるフラッシュ メモリにコピーするには、スタック マスター上で archive copy-sw 特権 EXEC コマンドを使用します。
archive copy-sw [ /destination-system destination-stack-member-number ] [ /force-reload ] [ leave-old-sw ] [ /no-set-boot ] [ /overwrite ] [ /reload ] [ /safe ] source-stack-member-number
(注) このコマンドは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
/destination-system destination-stack- member-number |
(任意)実行イメージのコピー先のメンバー番号。指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
/force-reload |
(任意)ソフトウェア イメージのダウンロードが成功したあと、無条件にシステムのリロードを強制します。 |
/leave-old-sw |
(任意)ダウンロードが成功したあと、古いソフトウェア バージョンを保存します。 |
/no-set-boot |
(任意)新しいソフトウェア イメージのダウンロードが成功したあと、BOOT 環境変数の設定は新しいソフトウェア イメージを示すように変更されません。 |
/overwrite |
(任意)ダウンロードされたソフトウェア イメージで、フラッシュ メモリのソフトウェア イメージを上書きします。 |
/reload |
(任意)変更された設定が保存されていない場合を除き、イメージをダウンロードしたあとでシステムをリロードします。 |
/safe |
(任意)現在のソフトウェア イメージを保存します。新しいイメージがダウンロードされるまでは、新しいソフトウェア イメージ用の領域を作る目的で現在のソフトウェア イメージを削除しません。ダウンロード終了後に現在のイメージが削除されます。 |
source-stack-member- number |
実行イメージのコピー元のメンバー番号。指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
現行のソフトウェア イメージは、コピーされたイメージで上書きされません。
ソフトウェア イメージと HTML ファイルの両方がコピーされます。
新しいイメージは flash: ファイル システムにコピーされます。
BOOT 環境変数は、flash: ファイル システムの新しいソフトウェア イメージを指定するよう変更されます。
イメージ名では大文字と小文字が区別されます。イメージ ファイルは tar 形式で提供されます。
(注) archive copy-sw 特権 EXEC コマンドを正常に使用するには、追加されるメンバー スイッチおよびマスターの両方のイメージを Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)サーバからダウンロードしておく必要があります。ダウンロードを実行するには、archive download-sw 特権 EXEC コマンドを使用します。
互換性のないソフトウェアが搭載されたスイッチにコピーされるイメージは、少なくとも 1 つのメンバーで実行している必要があります。
/destination -system destination-stack-member-number のコマンド オプションを繰り返すことで、イメージのコピー先に複数のメンバーを指定し、各メンバーをアップグレードできます。 destination-stack-member-number を指定しない場合、デフォルト設定で、実行中のイメージ ファイルがすべてのメンバーにコピーされます。
/safe または /leave-old-sw オプションを使用した場合に、十分なフラッシュ メモリがないと、新しいイメージのコピーに失敗する場合があります。ソフトウェアを残すことによってフラッシュ メモリの空き容量が不足し、新しいイメージが入りきらなかった場合にエラーが発生します。
/leave-old-sw オプションを使用したために、新しいイメージをコピーしても古いイメージを上書きしなかった場合、 delete 特権 EXEC コマンドを使用して古いイメージを削除できます。詳細については、「delete」を参照してください。
フラッシュ デバイスのイメージを、コピーされたイメージで上書きする場合は、 /overwrite オプションを使用します。
/overwrite オプション なし でこのコマンドを指定する場合、新しいイメージが、スイッチ フラッシュ デバイスのイメージまたはメンバーで実行中のものと同じではないことが、アルゴリズムによって確認されます。イメージが同じである場合には、コピーは行われません。イメージが異なっている場合、古いイメージは削除され、新しいイメージがコピーされます。
新しいイメージをコピーしたあとで、 reload 特権 EXEC コマンドを入力して新しいイメージの使用を開始するか、 archive copy-sw コマンドで /reload または /force-reload オプションを指定してください。
source-stack-member-number オプションを使用する場合、次のオプションを 1 つ以上入力できます。
• /destination-system destination-stack-member-number
• / force-reload
• / leave-old-sw
• / no-set-boot
• / overwrite
• / reload
• /safe
これらのオプションの前に source-stack-member-number オプションを入力する場合、 archive copy-sw source-stack-member-number コマンドしか入力できません。
次の例では、 archive copy-sw コマンドを入力する方法を示します。
• 実行イメージをメンバーから別のメンバーにコピーして、2 つめのメンバーのフラッシュ メモリのソフトウェア イメージ(すでに存在する場合)をコピーしたイメージで上書きするには、 archive copy-sw/destination destination-stack-member-number /overwrite source-stack-member-number コマンドを入力します。
• 実行イメージをメンバーから別のメンバーにコピーして、現在のソフトウェア イメージを維持しながらイメージのコピー後にシステムをリロードするには、 archive copy-sw/destination destination-stack-member-number /safe/reload source-stack-member-number コマンドを入力します。
例
次の例では、メンバー 6 から実行イメージをメンバー 8 にコピーする方法を示します。
Switch# archive copy-sw /destination-system 8 6
次の例では、メンバー 6 から実行イメージを他のすべてのメンバーにコピーする方法を示します。
Switch# archive copy-sw 6
次の例では、メンバー 5 から実行イメージをメンバー 7 にコピーする方法を示します。2 つめのメンバーのフラッシュ メモリにイメージがすでに存在する場合は、コピーされたイメージで上書きされます。イメージがコピーされたあと、システムはリロードされます。
Switch# archive copy-sw /destination-system 7 /overwrite /force-reload 5
archive download-sw
新しいイメージを Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)サーバからスイッチまたはスイッチ スタックにダウンロードして、既存のイメージを上書きまたは保存するには、 archive download-sw 特権 EXEC コマンドを使用します。
archive download-sw { /directory | /force-reload | /imageonly | /leave-old-sw | /no-set-boot | /no-version-check | /destination-system stack-member-number | /only-system-type system-type | /overwrite | /reload | /safe } source-url
構文の説明
/directory |
イメージのディレクトリを指定します。 |
/force-reload |
ソフトウェア イメージのダウンロードが成功したあと、無条件にシステムのリロードを強制します。 |
/imageonly |
ソフトウェア イメージだけをダウンロードし、組み込みデバイス マネージャに関連する HTML ファイルはダウンロードしません。既存のバージョンの HTML ファイルは、既存のバージョンが上書きまたは削除されている場合にだけ削除されます。 |
/leave-old-sw |
ダウンロードが成功したあと、古いソフトウェア バージョンを保存します。 |
/no-set-boot |
新しいソフトウェア イメージのダウンロードが成功したあと、BOOT 環境変数の設定は新しいソフトウェア イメージをポイントするように変更されません。 |
/no-version-check |
スイッチで稼動中のイメージとの互換性を持つバージョンであるかどうかを確認せずに、ソフトウェア イメージをダウンロードします。スイッチ スタック上で、イメージ上およびスタック上のスタック プロトコルのバージョンの互換性を確認せずに、ソフトウェア イメージをダウンロードします。スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。 |
/only-system-type system-type |
アップグレードする特定のシステム タイプを指定します。指定できる範囲は 0 ~ FFFFFFFF です。 |
/overwrite |
ダウンロードされたソフトウェア イメージで、フラッシュ メモリのソフトウェア イメージを上書きします。 |
/reload |
変更された設定が保存されていない場合を除き、イメージのダウンロードに成功したあとでシステムをリロードします。 |
/safe |
現在のソフトウェア イメージを維持します。新しいイメージがダウンロードされるまでは、新しいソフトウェア イメージ用の領域を作る目的で現在のソフトウェアイメージを削除しません。ダウンロード終了後に現在のイメージが削除されます。 |
source-url |
ローカル ファイル システムまたはネットワーク ファイル システム用の送信元 URL エイリアス。次のオプションがサポートされています。 • 2 番めのブートローダ(BS1)の構文: bs1: • スタンドアロン スイッチまたはマスター上のローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash: メンバー上のローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash member number :
(注) スタックは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
• FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / image-name .tar • HTTP サーバの構文: http:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • セキュア HTTP サーバの構文: https:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • Remote Copy Protocol(RCP)の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / image-name .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / image-name .tar image-name .tar は、スイッチにダウンロードし、インストールするソフトウェア イメージです。 |
デフォルト
現行のソフトウェア イメージは、ダウンロードされたイメージで上書きされません。
ソフトウェア イメージと HTML ファイルの両方がダウンロードされます。
新しいイメージは flash: ファイル システムにダウンロードされます。
BOOT 環境変数は、flash: ファイル システムの新しいソフトウェア イメージを指定するよう変更されます。
イメージ名では大文字と小文字が区別されます。イメージ ファイルは tar 形式で提供されます。
イメージのスタック プロトコルの互換性は、ダウンロードする場合にスタックのバージョンで確認されます。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
/imageonly オプションは、既存のイメージが削除または置き換えられている場合に、既存のイメージの HTML ファイルを削除します。(HTML ファイルのない)Cisco IOS イメージだけがダウンロードされます。
/safe または /leave-old-sw オプションを使用した場合に、十分なフラッシュ メモリがないと、新しいイメージのダウンロードに失敗する場合があります。ソフトウェアを残すことによってフラッシュ メモリの空き容量が不足し、新しいイメージが入りきらなかった場合に、エラーが発生します。
/leave-old-sw オプションを使用したために、新しいイメージをダウンロードしても古いイメージを上書きしなかった場合、 delete 特権 EXEC コマンドを使用して古いイメージを削除することができます。詳細については、「delete」を参照してください。
スタックの既存のバージョンとは異なるスタック プロトコルのバージョンのイメージをダウンロードする場合は、 /no-version-check オプションを使用します。このオプションを使用する場合には /destination-system オプションを使用し、イメージでアップグレードする特定のメンバーを指定してください。
(注) スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
(注) /no-version-check オプションの使用には注意が必要です。同一のスタックにするためには、マスターを含め、すべてのメンバーは、スタック プロトコルのバージョンを同一にする必要があります。このオプションを指定することで、イメージをダウンロードする場合のスタック プロトコルのバージョンと、スタックのバージョンの互換性の最初の確認をスキップできます。
/destination-system のコマンド オプションを繰り返すことで、複数のスタック メンバーを指定し、アップグレードできます。
フラッシュ デバイスのイメージを、ダウンロードされたイメージで上書きする場合は、 /overwrite オプションを使用します。
/overwrite オプション なし でこのコマンドを指定する場合、ダウンロード アルゴリズムは、新しいイメージが、スイッチ フラッシュ デバイスのイメージ、またはスタック メンバーで実行中のものと同じではないことを確認します。イメージが同じである場合には、ダウンロードは行われません。イメージが異なっている場合、古いイメージは削除され、新しいイメージがダウンロードされます。
新しいイメージをダウンロードしたあとで、 reload 特権 EXEC コマンドを入力して新しいイメージの使用を開始するか、 archive download-sw コマンドの /reload または /force-reload オプションを指定してください。
例
次の例では、172.20.129.10 の TFTP サーバから新しいイメージをダウンロードし、スイッチでイメージを上書きする方法を示します。
Switch# archive download-sw /overwrite tftp://172.20.129.10/test-image.tar
次の例では、172.20.129.10 の TFTP サーバからソフトウェア イメージだけをスイッチにダウンロードする方法を示します。
Switch# archive download-sw /imageonly tftp://172.20.129.10/test-image.tar
次の例では、ダウンロードが成功したあとで古いソフトウェア バージョンを保存する方法を示します。
Switch# archive download-sw /leave-old-sw tftp://172.20.129.10/test-image.tar
次の例では、スタック メンバー 6 および 8 をアップグレードする方法を示します。
Switch# archive download-sw /imageonly /destination-system 6 /destination-system 8 tftp://172.20.129.10/test-image.tar
archive tar
tar ファイルの作成、tar ファイル内のファイルの一覧表示、tar ファイルからのファイル抽出を実行するには、 archive tar 特権 EXEC コマンドを使用します。
archive tar { /create destination-url flash:/ file-url } | { /table source-url } | { /xtract source-url flash:/ file-ur l [ dir/file ...]}
構文の説明
/create destination-url flash:/ file-url |
ローカル ファイル システムまたはネットワーク ファイル システムに新しい tar ファイルを作成します。 destination-url には、ローカルまたはネットワーク ファイル システムの宛先 URL エイリアスおよび作成する tar ファイルの名前を指定します。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash: • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • HTTP サーバの構文: http:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • セキュア HTTP サーバの構文: https:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • Remote Copy Protocol(RCP)の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / tar-filename .tar tar-filename .tar は、作成する tar ファイルです。 flash:/ file-url には、新しい tar ファイルが作成されるローカル フラッシュ ファイル システムの場所を指定します。 送信元ディレクトリ内のファイルまたはディレクトリのオプションのリストを指定して、新しい tar ファイルに書き込むことができます。何も指定しないと、このレベルのすべてのファイルおよびディレクトリが、新しく作成された tar ファイルに書き込まれます。 |
/table source-url |
既存の tar ファイルの内容を画面に表示します。 source-url には、ローカル ファイル システムまたはネットワーク ファイル システムの送信元 URL エイリアスを指定します。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash: • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • HTTP サーバの構文: http:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • セキュア HTTP サーバの構文: https:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • RCP の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / tar-filename .tar tar-filename .tar は、表示する tar ファイルです。 |
/xtract source-url flash:/ file-url [ dir/file... ] |
tar ファイルからローカル ファイル システムにファイルを抽出します。 source-url には、ローカル ファイル システムの 送信元 URL エイリアスを指定します。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash: • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • HTTP サーバの構文: http:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • セキュア HTTP サーバの構文: https:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • RCP の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / tar-filename .tar tar-filename .tar は、抽出が行われる tar ファイルです。 flash:/ file-url [ dir/file ...] には、tar ファイルが抽出されるローカル フラッシュ ファイル システムの場所を指定します。tar ファイルから抽出されるファイルまたはディレクトリのオプション リストを指定するには、 dir/file ... オプションを使用します。何も指定されないと、すべてのファイルとディレクトリが抽出されます。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ファイル名およびディレクトリ名では、大文字と小文字が区別されます。
イメージ名では、大文字と小文字が区別されます。
例
次の例では、tar ファイルを作成する方法を示します。このコマンドはローカル フラッシュ デバイスの new-configs ディレクトリの内容を、172.20.10.30 の TFTP サーバの saved.tar という名前のファイルに書き込みます。
Switch# archive tar /create tftp:172.20.10.30/saved.tar flash:/new_configs
次の例では、フラッシュ メモリ内のファイルの内容を表示する方法を示します。tar ファイルの内容が画面に表示されます。
Switch# archive tar /table flash:c2960-lanbase-tar.12-25.FX.tar
c2960-lanbase-mz.12-25.FX/ (directory)
c2960-lanbase-mz.12-25.FX (610856 bytes)
c2960-lanbase-mz.12-25.FX/info (219 bytes)
次の例では、 /html ディレクトリおよびその内容のみを表示する方法を示します。
flash:c2960-lanbase-tar.12-25.FX.tar c2960-lanbase-12-25/html
c2960-lanbase-mz.12-25.FX/html/ (directory)
c2960-lanbase-mz.12-25.FX/html/const.htm (556 bytes)
c2960-lanbase-mz.12-25.FX/html/xhome.htm (9373 bytes)
c2960-lanbase-mz.12-25.FX/html/menu.css (1654 bytes)
この例では、172.20.10.30 の TFTP サーバ上にある tar ファイルの内容を抽出する方法を示します。ここでは、ローカル フラッシュ ファイル システムのルート ディレクトリに単に new-configs ディレクトリを抽出しています。 saved.tar ファイルの残りのファイルは無視されます。
Switch# archive tar /xtract tftp://172.20.10.30/saved.tar flash:/new-configs
archive upload-sw
スイッチの既存のイメージをサーバにアップロードするには、 archive upload-sw 特権 EXEC コマンドを使用します。
archive upload-sw [ /source-system-num stack member number | /version version_string ] destination-url
構文の説明
/source-system-num stack member number |
アップロードするイメージを持った特定のスタック メンバーを指定します。スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。 |
/version version_string |
(任意)アップロードするイメージの特定バージョン文字列を指定します。 |
destination-url |
ローカル ファイル システムまたはネットワーク ファイル システムの宛先 URL エイリアス。次のオプションがサポートされています。 • スタンドアロン スイッチ上またはスタック マスター上のローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash: スタック メンバー上のローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash member number : • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / image-name .tar • HTTP サーバの構文: http:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • セキュア HTTP サーバの構文: https:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • Secure Copy Protocol(SCP; セキュア コピー プロトコル)の構文: scp: [[ // username @ location ]/ directory ] / image-name .tar • Remote Copy Protocol(RCP)の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / image-name .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / image-name .tar image-name .tar は、サーバに保存するソフトウェア イメージの名前です。 |
デフォルト
フラッシュ ファイル システムから現在稼動中のイメージをアップロードします。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
/version オプションを使用するためには、 /source-system-num オプションを指定する必要があります。これらのオプションを同時に使用することで、指定のスタック メンバーの特定のイメージ(実行イメージではない)をアップロードできます。
組み込みデバイス マネージャに関連付けられている HTML ファイルが既存のイメージとともにインストールされている場合にだけ、アップロード機能を使用します。
これらのファイルは、Cisco IOS イメージ、HTML ファイル、info の順序でアップロードされます。これらのファイルがアップロードされると、ソフトウェアは tar ファイルを作成します。
イメージ名では、大文字と小文字が区別されます。
例
次の例では、スタック メンバー 6 で現在実行中のイメージを、172.20.140.2 の TFTP サーバへアップロードする方法を示します。
Switch# archive upload-sw/source-system-num 6 tftp://172.20.140.2/test-image.tar
arp access-list
Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)を定義したり、すでに定義済のリストの末尾に句を追加したりするには、arp access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定した ARP アクセス リストを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
arp access-list acl-name
no arp access-list acl-name
デフォルト
ARP アクセス リストが定義されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
arp access-list コマンドを入力すると、ARP アクセス リスト コンフィギュレーション モードが開始され、これらのコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• default :コマンドをデフォルト設定に戻します。
• deny :拒否するパケットを指定します。詳細については、「deny(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)」を参照してください。
• exit :ARP アクセス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定に戻します。
• permit :転送するパケットを指定します。詳細については、「permit(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)」を参照してください。
指定した照合条件に基づいて ARP パケットを転送およびドロップするには、 permit および deny アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ARP ACL を定義したら、 ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してその ACL を VLAN に適用できます。IP-to-MAC アドレス バインディングを含む ARP パケットだけが ACL と比較されます。それ以外のタイプのパケットはすべて検証なしで入力 VLAN でブリッジングされます。パケットが ACL で許可されると、スイッチはそのパケットを転送します。明示的拒否ステートメントによって ACL がパケットを拒否すると、スイッチがパケットをドロップします。暗黙的な deny 文によってパケットが ACL で拒否されると、スイッチはそのパケットを DHCP バインディングのリストと比較します(ただし、ACL が スタティック の場合を除きます。この場合は、パケットがバインディングと比較されません)。
例
次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレス 1.1.1.1 および MAC アドレス 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答をいずれも許可する方法を示します。
Switch(config)# arp access-list static-hosts
Switch(config-arp-nacl)# permit ip host 1.1.1.1 mac host 00001.0000.abcd
Switch(config-arp-nacl)# end
設定を確認するには、 show arp access-list 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication command bounce-port ignore
スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で authentication command bounce-port ignore グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、スイッチが一時的にポートをディセーブルにするコマンドを無視するようにできます。デフォルト ステータスに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication command bounce-port ignore
no authentication command bounce-port ignore
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
このスイッチは、RADIUS Change of Authorization(CoA)の bounce port コマンドを受け付けます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
CoA の bounce port コマンドは、リンク フラッピングを発生させますが、これによりホストからの DHCP の再ネゴシエーションがトリガーされます。これは、エンドポイントが変更を検出するサプリカントを持たないデバイス(プリンタなど)であって、VLAN 変更した場合に便利です。 bounce port コマンドを無視するようにスイッチを設定するのに、このコマンドを使用します。
例
次の例では、スイッチに CoA の bounce port コマンドを無視するように指示する方法を示します。
Switch(config)# authentication command bounce-port ignore
authentication command disable-port ignore
スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で authentication command disable-port ignore グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、スイッチがポートをディセーブルにするコマンドを無視するようにできます。デフォルト ステータスに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication command disable-port ignore
no authentication command disable-port ignore
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
このスイッチは、RADIUS Change of Authorization(CoA)の disable port コマンドを受け付けます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
CoA の disable port コマンドは、セッションをホストしているポートを管理のためにシャットダウンします。これにより、セッションは終了します。このコマンドを無視するようにスイッチを設定するのに、このコマンドを使用します。
例
次の例では、スイッチに CoA の disable port コマンドを無視するように指示する方法を示します。
Switch(config)# authentication command disable-port ignore
authentication control-direction
ポート モードを単一方向または双方向として設定するには、authentication control-direction インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication control-direction {both | in}
no authentication control-direction
構文の説明
both |
ポートの双方向制御をイネーブルにします。ポートは、ホストにパケットを送受信できません。 |
in |
ポートの単一方向制御をイネーブルにします。ポートは、ホストにパケットを送信できますが、受信はできません。 |
デフォルト
ポートは双方向モードに設定されています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デフォルト設定(双方向モード)に戻すには、このコマンドの both キーワードまたは no 形式を使用します。
例
次の例では、双方向モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# authentication control-direction both
次の例では、単一方向モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# authentication control-direction in
設定を確認するには、 show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication event
ポート上の特定の認証イベントに対するアクションを設定するには、 authentication event インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication event {fail [action [authorize vlan vlan-id | next-method] {| retry {retry count}]} { no-response action authorize vlan vlan-id} {server {alive action reinitialize} | {dead action [authorize | reinitialize vlan vlan-id]}}
no authentication event {fail [action [authorize vlan vlan-id | next-method] {| retry {retry count}]} {no-response action authorize vlan vlan-id} {server {alive action reinitialize} | {dead action [authorize | reinitialize vlan vlan-id]}}
構文の説明
action |
認証イベントに必要なアクションを設定します。 |
alive |
活動状態の Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)サーバに対するアクションを設定します。 |
authorize |
ポートを許可します。 |
dead |
停止状態の AAA サーバに対するアクションを設定します。 |
fail |
failed-authentication パラメータを設定します。 |
next-method |
次の認証方式に移行します。 |
no-response |
応答のないホストに対するアクションを設定します。 |
reinitialize |
許可されたすべてのクライアントを再初期化します。 |
retry |
認証に失敗したあとの再試行をイネーブルにします。 |
retry count |
再試行回数(0 ~ 5 回)を設定します。 |
server |
AAA サーバ イベントに対するアクションを設定します。 |
vlan |
authentication-fail VLAN を指定します(1 ~ 4094)。 |
vlan-id |
VLAN の ID 番号を指定します(1 ~ 4094)。 |
デフォルト
ポート上でイベント応答が設定されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(52)SE |
reinitialize キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
特定のアクションに対するスイッチの応答を設定するには、このコマンドに fail、no-response、または event キーワードを指定します。
server-dead イベントの場合:
• スイッチが critical-authentication ステートに移行すると、認証を実施しようとしている新しいホストが critical-authentication VLAN(クリティカル VLAN)に移行します。これは、ポートがシングル ホスト、マルチ ホスト、複数認証、MDA のいずれのモードの場合にも適用されます。認証済のホストは認証済の VLAN にそのまま残り、再認証タイマーがディセーブルになります。
• クライアントで Windows XP が稼動しており、クライアントの接続先のクリティカル ポートが critical-authentication ステートの場合は、インターフェイスが認証されていないことが Windows XP から通知されることがあります。
Windows XP クライアントが DHCP に設定されており、DHCP サーバから IP アドレスが割り当てられていると、クリティカル ポートが EAP 認証成功メッセージを受信しても、DHCP 設定プロセスで再初期化が実行されない場合があります。
no-response イベントの場合:
• IEEE 802.1x ポート上でゲスト VLAN をイネーブルにした場合、認証サーバが Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)Request/Identity フレームに対する応答を受信しないか、または EAPOL パケットがクライアントから送信されないと、スイッチはクライアントをゲスト VLAN に割り当てます。
• スイッチは、EAPOL パケット履歴を保持します。リンクの有効期間中に別の EAPOL パケットがポート上で検出されると、ゲスト VLAN 機能がディセーブルになります。ポートがすでにゲスト VLAN ステートにある場合、ポートは無許可ステートに戻り、認証が再開されます。EAPOL 履歴がクリアされます。
• スイッチ ポートがゲスト VLAN(マルチホスト モード)に移行すると、複数の IEEE 802.1x 非対応クライアントがアクセスを許可されます。ゲスト VLAN が設定されているポートに IEEE 802.1x 対応クライアントが加入すると、そのポートが RADIUS 設定 VLAN またはユーザ設定アクセス VLAN で無許可ステートに移行し、認証が再開されます。
Remote Switched Port Analyzer(RSPAN; リモート スイッチド ポート アナライザ)VLAN、プライマリ プライベート VLAN、音声 VLAN 以外のアクティブな VLAN をすべて、IEEE 802.1x のゲスト VLAN として設定できます。ゲスト VLAN の機能は、アクセス ポートでのみサポートされています。内部 VLAN(ルーテッド ポート)とトランク ポートではサポートされていません。
• MAC 認証バイパスが IEEE 802.1x ポートでイネーブルになっている場合、EAPOL メッセージ交換の待機中に IEEE802.1x 認証が期限切れになると、スイッチはクライアントの MAC アドレスに基づいてクライアントを許可できます。スイッチは、IEEE 802.1x ポート上のクライアントを検出したあとで、クライアントからのイーサネット パケットを待機します。スイッチは、MAC アドレスに基づいたユーザ名およびパスワードを持つ RADIUS-access/request フレームを認証サーバに送信します。
– 認証に成功すると、スイッチはクライアントにネットワークへのアクセスを許可します。
– 認証に失敗すると、スイッチはポートにゲスト VLAN を割り当てます(指定されていない場合)。
詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring IEEE 802.1x Port-Based Authentication」の章の「Using IEEE 802.1x Authentication with MAC Authentication Bypass」を参照してください。
authentication-fail イベントの場合:
• サプリカントが認証に失敗すると、ポートが制限 VLAN に移行し、EAP 認証成功メッセージがサプリカントに送信されます。これは、サプリカントに実際の認証失敗が通知されないためです。
– EAP の成功メッセージが送信されない場合、サプリカントは 60 秒ごと(デフォルト)に EAP 開始メッセージを送信して認証を行おうとします。
– 一部のホスト(たとえば、Windows XP を実行中のデバイス)は、EAP の成功メッセージを受け取るまで Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を実行できません。
制限 VLAN は、シングルホスト モード(デフォルトのポート モード)でのみサポートされます。ポートが制限 VLAN に配置されると、サプリカントの MAC アドレスが MAC アドレス テーブルに追加されます。ポート上のその他の MAC アドレスはセキュリティ違反として扱われます。
• レイヤ 3 ポート用の内部 VLAN は、制限 VLAN として設定することができません。1 つの VLAN を制限 VLAN と音声 VLAN の両方として指定することはできません。
制限 VLAN での再認証をイネーブルにします。再認証がディセーブルになっていると、制限 VLAN 内のポートは認証要求を受信しません。
再認証プロセスを開始するには、制限 VLAN がポートからリンクダウン イベントまたは Extensible Authentication Protocol(EAP)ログオフ イベントを受け取る必要があります。ホストがハブを介して接続されている場合は、次の動作が発生する可能性があります。
– ホストが切断されているとポートがリンクダウン イベントを受け取らない
– 次の再認証が実行されるまでポートが新しいホストを検出しない
制限 VLAN をタイプの異なる VLAN として再設定すると、制限 VLAN のポートは現在許可されたステートのまま移行します。
例
次の例では、authentication event fail コマンドを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication event fail action authorize vlan 20
次の例では、no-response アクションを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication event no-response action authorize vlan 10
次の例では、server-response アクションを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication event server alive action reinitialize
次の例では、RADIUS サーバが使用不可な場合に新規、既存双方のホストをクリティカルな VLAN に送信するよう、ポートを設定する方法を示します。このコマンドは、マルチ認証(multiauth)モードのポートに使用するか、またはポートの音声ドメインが MDA モードになっている場合に、次のように使用します。
Switch(config-if)# authentication event server dead action authorize vlan 10
次の例では、RADIUS サーバが使用不可な場合に新規、既存双方のホストをクリティカルな VLAN に送信するよう、ポートを設定する方法を示します。このコマンドは、マルチ ホスト モード、または multiauth モードのポートに使用します。
Switch(config-if)# authentication event server dead action reinitialize vlan 10
設定を確認するには、 show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication fallback
IEEE 802.1x 認証をサポートしないクライアントに対し、Web 認証をフォールバック方式として使用するようにポートを設定するには、authentication fallback インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication fallback name
no authentication fallback name
構文の説明
name |
Web 認証のフォールバック プロファイルを指定します。 |
デフォルト
フォールバックはイネーブルではありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
フォールバック方式を設定する前に、authentication port-control auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
Web 認証は、802.1x または MAB フォールバック方式としてのみ設定できます。したがって、これらの認証方式の一方または両方を、イネーブルにするフォールバック方式として設定する必要があります。
例
次の例では、ポート上でフォールバック プロファイルを指定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication fallback profile1
設定を確認するには、 show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication host-mode
ポート上で認証マネージャ モードを設定するには、authentication host-mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication host-mode [multi-auth | multi-domain | multi-host | single-host]
no authentication host-mode [multi-auth | multi-domain | multi-host | single-host]
構文の説明
multi-auth |
ポート上で複数認証モード(multiauth モード)をイネーブルにします。 |
multi-domain |
ポート上で複数ドメイン モードをイネーブルにします。 |
multi-host |
ポート上で複数ホスト モードをイネーブルにします。 |
single-host |
ポート上で単一ホスト モードをイネーブルにします。 |
デフォルト
単一ホスト モードがイネーブルになっています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
1 つのデータ ホストしか接続されていない場合は、単一ホスト モードに設定する必要があります。単一ホスト ポート上での認証用に音声デバイスを接続しないでください。ポート上に音声 VLAN が設定されていないと、音声デバイスの許可が正常に実行されません。
データ ホストが IP Phone を経由してポートに接続されている場合は、複数ドメイン モードに設定する必要があります。音声デバイスを認証する必要がある場合は、複数ドメイン モードに設定する必要があります。
ハブの背後にデバイスを配置し、それぞれを認証してポート アクセスのセキュリティを確保できるようにするには、複数認証モードに設定する必要があります。音声 VLAN が設定されている場合は、このモードで認証できる音声デバイスは 1 台だけです。
複数ホスト モードでは、ハブの背後にある複数のホストへのポート アクセスに対応していますが、最初のユーザの認証後にこれらのデバイスへのポート アクセスが無制限になります。
例
次の例では、ポート上で multiauth モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# authentication host-mode multi-auth
次の例では、ポート上で multi-domain モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# authentication host-mode multi-domain
次の例では、ポート上で multi-host モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# authentication host-mode multi-host
次の例では、ポート上で single-host モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# authentication host-mode single-host
設定を確認するには、 show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication mac-move permit
スイッチでの MAC 移動をイネーブルにするには、authentication mac-move permit グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication mac-move permit
no authentication mac-move permit
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、認証されたホストがスイッチ上の 802.1x 対応ポート間を移動できるようにします。たとえば、認証されたホストとポートの間にデバイスがあり、そのホストが他のポートに移動する場合、認証セッションが最初のポートから削除され、ホストは新しいポート上で再認証されます。
MAC 移動がディセーブルになっており、認証されたホストが他のポートに移動した場合は、再認証は行われず、違反エラーが発生します。
MAC 移動は、ポートセキュリティ対応 802.1x ポートではサポートされていません。MAC 移動がスイッチ上でグローバルに設定されており、ポート セキュリティ対応ホストが 802.1x 対応ポートに移動すると、違反エラーが発生します。
例
次の例では、スイッチで MAC 移動をイネーブルにする方法を示しています。
Switch(config)# authentication mac-move permit
authentication open
ポート上でオープン アクセスをイネーブルまたはディセーブルにするには、authentication open インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。オープン アクセスをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication open
no authentication open
デフォルト
オープン アクセスがディセーブルになっています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
認証の前にデバイスでネットワーク アクセスが必要となる場合は、オープン認証をイネーブルにする必要があります。
ポート ACL を使用して、オープン認証がイネーブルになっている場合にホスト アクセスを制限する必要があります。
例
次の例では、ポート上でオープン アクセスをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# authentication open
次の例では、ポート上でオープン アクセスがディセーブルになるようにポートを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# no authentication open
authentication order
ポート上で使用される認証方式の順序を設定するには、authentication order インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication order [dot1x | mab] {webauth}
no authentication order
構文の説明
dot1x |
認証方式の順序に 802.1x を追加します。 |
mab |
認証方式の順序に MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス)を追加します。 |
webauth |
認証方式の順序に Web 認証を追加します。 |
コマンド デフォルト
デフォルトの認証順序では、dot1x のあとに mab と webauth が配置されています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
順序付けでは、ポートに接続される新しいデバイスを認証する場合にスイッチが試行する認証方式の順序を設定します。リスト内の 1 つの認証方式の試行に失敗すると、次の方式が試行されます。
それぞれの認証方式は一度しか入力できません。802.1x と MAB の間でのみ柔軟な順序付けが可能です。
Web 認証は、独立した方式として設定することも、順序内で 802.1x または MAB のあとに配置される最後の方式として設定することもできます。Web 認証は、dot1x または mab のフォールバックとしてのみ設定する必要があります。
例
次の例では、802.1x を最初の認証方式として追加し、MAB を 2 番めの認証方式として追加し、Web 認証を 3 番めの認証方式として追加する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication order dotx mab webauth
次の例では、MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス) を最初の認証方式として追加し、Web 認証を 2 番めの認証方式として追加する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication order mab webauth
設定を確認するには、show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication periodic
ポート上で再認証をイネーブルまたはディセーブルにするには、authentication periodic インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。再認証をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication periodic
no authentication periodic
コマンド デフォルト
再認証がディセーブルになっています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
authentication timer reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、定期的な再認証の試行間隔を設定します。
例
次の例では、ポート上で定期的な再認証をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# authentication periodic
次の例では、ポート上で定期的な再認証をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# no authentication periodic
設定を確認するには、show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication port-control
ポートの許可ステートの手動制御をイネーブルにするには、authentication port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication port-control {auto | force-authorized | force-un authorized}
no authentication port-control {auto | force-authorized | force-un authorized}
構文の説明
auto |
ポート上で IEEE 802.1x 認証をイネーブルにします。スイッチとクライアント間の IEEE 802.1x 認証交換に基づいてポートが許可ステートまたは無許可ステートに切り替えられます。 |
force-authorized |
ポート上で IEEE 802.1x 認証をディセーブルにします。認証交換なしでポートが許可ステートに切り替えられます。ポートはクライアントとの IEEE 802.1x ベース認証を行わずに、通常のトラフィックを送受信します。 |
force-un authorized |
ポートへのアクセスをすべて拒否します。ポートが無許可ステートに切り替えられ、クライアントの認証試行がすべて無視されます。スイッチはポートを介してクライアントに認証サービスを提供できません。 |
デフォルト
デフォルトの設定は force-authorized です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
これらのポート タイプのいずれかでのみ auto キーワードを使用します。
• トランク ポート:トランク ポート上で IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをトランクに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック ポート:ダイナミック ポートは、ネイバーとネゴシエートしてトランク ポートになる場合があります。ダイナミック ポート上で IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをダイナミックに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック アクセス ポート:ダイナミック アクセス(VLAN Query Protocol(VQP))ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートを変更してダイナミック VLAN を割り当てようとしても、エラー メッセージが表示され、VLAN 設定は変更されません。
• EtherChannel ポート:アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバーを IEEE 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。
• Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および Remote SPAN(RSPAN; リモート SPAN)宛先ポート:SPAN または RSPAN 宛先ポートであるポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。ただし、そのポートが SPAN または RSPAN 宛先として削除されるまで、IEEE 802.1x 認証はディセーブルのままになります。SPAN または RSPAN 送信元ポートでは IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。
スイッチの IEEE 802.1x 認証をグローバルにディセーブルにするには、no dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のポート上で IEEE 802.1x 認証をディセーブルにするか、またはデフォルト設定に戻すには、no authentication port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、ポート ステートを auto に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication port-control auto
次の例では、ポート ステートを force-authorized に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication port-control force-authorized
次の例では、ポート ステートを force-unauthorized に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication port-control force-unauthorized
設定を確認するには、show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication priority
認証方式をポート プライオリティ リストに追加するには、authentication priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
auth priority [dot1x | mab] {webauth}
no auth priority [dot1x | mab] {webauth}
構文の説明
dot1x |
認証方式の順序に 802.1x を追加します。 |
mab |
認証方式の順序に MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス)を追加します。 |
webauth |
認証方式の順序に Web 認証を追加します。 |
コマンド デフォルト
デフォルトのプライオリティは 802.1x 認証です。MAC 認証バイパスと Web 認証がそのあとに続きます。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
順序付けでは、ポートに接続される新しいデバイスを認証する場合にスイッチが試行する認証方式の順序を設定します。
ポート上で複数のフォールバック方式を設定する場合は、Web 認証(webauth)を最後に設定します。
それぞれの認証方式にプライオリティを割り当てると、プライオリティの低い認証方式の実行中にプライオリティの高い認証方式を割り込ませることができます。
(注) クライアントが認証済の場合にプライオリティの高い認証方式による割り込みが発生すると、そのクライアントの再認証が実行されることがあります。
認証方式のデフォルト プライオリティは、実行リストの順序内の配置と同じになります(つまり、802.1x 認証、MAC 認証バイパス、Web 認証の順になります)。デフォルトの順序を変更するには、dot1x、mab、および webauth キーワードを使用します。
例
次の例では、802.1x を最初の認証方式として設定し、Web 認証を 2 番めの認証方式として設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication priority dotx webauth
次の例では、MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス) を最初の認証方式として設定し、Web 認証を 2 番めの認証方式として設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication priority mab webauth
設定を確認するには、show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication timer
authentication timer インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、802.1x 対応ポートのタイムアウトと再認証のパラメータを設定します。
authentication timer {{[inactivity | reauthenticate] [server | am]} {restart value}}
no authentication timer {{[inactivity | reauthenticate] [server | am]} {restart value}}
構文の説明
inactivity |
アクティビティが存在しない場合にクライアントが無許可になるまでの間隔(秒)を指定します。 |
reauthenticate |
再認証が自動的に試行されるまでの間隔(秒)を指定します。 |
server |
無許可ポートの認証が試行されるまでの間隔(秒)を指定します。 |
restart |
無許可ポートの認証が試行されるまでの間隔(秒)を指定します。 |
value |
1 ~ 65535(秒)の値を入力します。 |
デフォルト
inactivity、server、および restart キーワードが 60 秒に設定されています。reauthenticate キーワードが 1 時間に設定されています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
タイムアウト値を設定しないと、802.1x セッションが無期限に許可された状態になります。この場合は、他のホストがそのポートを使用することも、接続されているホストが同じスイッチ上の別のポートに移動することもできません。
例
次の例では、認証非アクティブ タイマーを 60 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication timer inactivity 60
次の例では、再認証タイマーを 120 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication timer restart 120
設定を確認するには、show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
authentication violation
新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定するには、authentication violation インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication violation {protect | replace | restrict | shutdown}
no authentication violation {protect | replace | restrict | shutdown}
構文の説明
protect |
予期しない着信 MAC アドレスが廃棄されます。Syslog エラーは生成されません。 |
replace |
現在のセッションを削除し、新しいホストで認証を開始します。 |
restrict |
違反エラーが発生したときに Syslog エラーを生成します。 |
shutdown |
予期しない MAC アドレスが生成されたポートまたは仮想ポートを errdisable にします。 |
デフォルト
デフォルトでは、authentication violation shutdown モードがイネーブルになっています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
replace キーワードが追加されました。 |
例
次の例では、IEEE 802.1x 対応ポートを errdisable として設定し、新しいデバイスがそのポートに接続された時点でシャットダウンする方法を示します。
Switch(config-if)# authentication violation shutdown
次の例では、新しいデバイスがポートに接続された場合にシステム エラー メッセージを生成し、制限モードに切り替わるように 802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication violation restrict
次の例では、新しいデバイスがポートに接続された場合にそのデバイスを無視するように、802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication violation protect
次の例では、現在のセッションを削除して新しいデバイスで認証を開始するように、802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# authentication violation replace
設定を確認するには、show authentication 特権 EXEC コマンドを入力します。
auto qos classify
Quality Of Service(QoS)ドメイン内の信頼できないデバイスに対して QoS 分類を自動的に設定するには、 auto qos classify インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto qos classify [ police ]
no auto qos classify [ police ]
構文の説明
police |
(任意)信頼できないデバイスに QoS ポリシングを設定します。 |
デフォルト
auto-QoS 分類は、ポート上でディセーブルに設定されています。
auto-QoS がイネーブルの場合は、入力パケットのラベルを使用して、トラフィックの分類、パケット ラベルの割り当て、および入力/出力キューの設定を行います。
表 2-1 入力キューに対する auto-QoS の設定
|
|
|
|
|
SRR 共有 |
1 |
0、1、2、3、6、7 |
70% |
90% |
プライオリティ |
2 |
4、5 |
30% |
10% |
表 2-2 に、出力キューに対して生成される auto-QoS の設定を示します。
表 2-2 出力キューに対する auto-QoS の設定
|
|
|
|
|
10/100 イーサネット ポートのキュー(バッファ)サイズ
|
プライオリティ(シェーピング) |
1 |
4、5 |
最大 100% |
25% |
15% |
SRR 共有 |
2 |
2、3、6、7 |
10% |
25% |
25% |
SRR 共有 |
3 |
0 |
60% |
25% |
40% |
SRR 共有 |
4 |
1 |
20% |
25% |
20% |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
QoS ドメイン内の信頼できるインターフェイスに QoS を設定する場合は、このコマンドを使用します。QoS ドメインには、スイッチ、ネットワーク内部、QoS の着信トラフィックを分類することのできるエッジ装置などが含まれます。
auto-QoS は、信頼できるインターフェイスとの接続用にスイッチを設定します。着信パケットの QoS ラベルは信頼されます。非ルーテッド ポートの場合は、着信パケットの CoS 値が信頼されます。ルーテッド ポートでは、着信パケットの DSCP 値が信頼されます。
auto-QoS のデフォルトを利用する場合、他の QoS コマンドを設定する前に、auto-QoS をイネーブルにする必要があります。auto-QoS をイネーブルにした あとに 、auto-QoS 設定を調整できます。
これは、 auto qos classify コマンドを設定する際のポリシーマップです。
policy-map AUTOQOS-SRND4-CLASSIFY-POLICY
class AUTOQOS_MULTIENHANCED_CONF_CLASS
class AUTOQOS_BULK_DATA_CLASS
class AUTOQOS_TRANSACTION_CLASS
class AUTOQOS_SCAVANGER_CLASS
class AUTOQOS_SIGNALING_CLASS
class AUTOQOS_DEFAULT_CLASS
これは、 auto qos classify police コマンドを設定する際のポリシーマップです。
policy-map AUTOQOS-SRND4-CLASSIFY-POLICE-POLICY
class AUTOQOS_MULTIENHANCED_CONF_CLASS
police 5000000 8000 exceed-action drop
class AUTOQOS_BULK_DATA_CLASS
police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
class AUTOQOS_TRANSACTION_CLASS
police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
class AUTOQOS_SCAVANGER_CLASS
police 10000000 8000 exceed-action drop
class AUTOQOS_SIGNALING_CLASS
police 32000 8000 exceed-action drop
class AUTOQOS_DEFAULT_CLASS
police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
(注) スイッチは auto-QoS で生成されたコマンドを、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)からの入力のように適用します。既存のユーザ設定では、生成されたコマンドの適用が失敗することがあります。また、生成されたコマンドで既存の設定が上書きされることもあります(これらは警告なしで行われます)。生成されたコマンドが正常に適用された場合、上書きされなかったユーザ入力の設定が、実行中の設定に残っています。上書きされてしまったユーザ入力の設定は、現行の設定をメモリに保存せずにスイッチをリロードすることによって、復旧することができます。生成されたコマンドの適用に失敗した場合は、前の実行コンフィギュレーションが復元されます。
auto-QoS をイネーブルにしたあと、名前に AutoQoS を含むポリシーマップまたは集約ポリサーを変更しないでください。ポリシーマップまたは集約ポリサーを変更する必要がある場合は、ポリシーマップまたは集約ポリサーをコピーし、そのコピーを変更します。生成されたポリシーマップの代わりに新しいポリシーマップを使用するには、生成されたポリシーマップをインターフェイスから削除し、新しいポリシーマップを適用します。
auto-QoS がイネーブルのときに自動的に生成される QoS の設定を表示するには、auto-QoS をイネーブルにする前にデバッグをイネーブルにします。auto-QoS のデバッグをイネーブルにするには、 debug auto qos 特権 EXEC コマンドを使用します。詳細については、 debug auto qos コマンドを参照してください。
ポート上で auto-QoS をディセーブルにするには、 no auto qos t インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このポート用に生成された auto-QoS インターフェイス コンフィギュレーション コマンドのみ削除されます。auto-QoS がイネーブルである最後のポートで no auto qos trust コマンドを入力した場合、auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドが残っていたとしても、auto-QoS はディセーブルになったと認識されます(グローバル コンフィギュレーションに影響を受ける他のポートのトラフィック障害を回避するため)。 no mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドをディセーブルにします。QoS がディセーブルの場合、パケットが修正されなくなるため、ポートの信頼性に関する概念はなくなります。パケット内の CoS、DSCP、および IP precedence 値は変更されません。トラフィックは Pass-Through モードでスイッチングされます。パケットは書き換えられることなくスイッチングされ、ポリシングなしのベスト エフォートに分類されます。
例
次の例では、信頼できないデバイスおよびポリシー トラフィックの Auto QoS 分類をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet2/0/1
Switch(config-if)# auto qos classify police
設定を確認するには、 show auto qos interface interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
debug auto qos |
auto-QoS 機能のデバッグをイネーブルにします。 |
mls qos trust |
ポートの信頼状態を設定します。 |
srr-queue bandwidth share |
共有ウェイトを割り当て、ポートにマッピングされた 4 つの出力キュー上の帯域幅の共有をイネーブルにします。 |
queue-set |
キューセットに対しポートをマッピングします。 |
show auto qos |
auto-QoS 情報を表示します。 |
show mls qos interface |
ポート レベルで QoS 情報を表示します。 |
auto qos trust
Quality of Service(QoS)ドメイン内の信頼できないデバイスに対して QoS を自動的に設定するには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で auto qos trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto qos trust { cos | dscp }
no auto qos trust { cos | dscp }
構文の説明
cos |
CoS パケット分類を信頼します。 |
dscp |
DSCP パケット分類を信頼します。 |
デフォルト
auto-QoS trust は、ポート上でディセーブルに設定されています。
auto-QoS がイネーブルの場合は、入力パケットのラベルを使用して、トラフィックの分類、パケット ラベルの割り当て、および入力/出力キューの設定を行います。
表 2-3 トラフィック タイプ、パケット ラベル、キュー
|
|
|
|
|
|
|
DSCP |
46 |
24、26 |
48 |
56 |
34 |
― |
CoS |
5 |
3 |
6 |
7 |
3 |
― |
CoS から入力キューへのマッピング |
4、5(キュー 2) |
0、1、2、3、6、7(キュー 1) |
CoS から出力キューへのマッピング |
4、5 (キュー 1) |
2、3、6、7(キュー 2) |
0(キュー 3) |
2 (キュー 3) |
0、1(キュー 4) |
表 2-4 入力キューに対する auto-QoS の設定
|
|
|
|
|
SRR 共有 |
1 |
0、1、2、3、6、7 |
70% |
90% |
プライオリティ |
2 |
4、5 |
30% |
10% |
表 2-5 出力キューに対する auto-QoS の設定
|
|
|
|
|
10/100 イーサネット ポートのキュー(バッファ)サイズ
|
プライオリティ(シェーピング) |
1 |
4、5 |
最大 100% |
25% |
15% |
SRR 共有 |
2 |
2、3、6、7 |
10% |
25% |
25% |
SRR 共有 |
3 |
0 |
60% |
25% |
40% |
SRR 共有 |
4 |
1 |
20% |
25% |
20% |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
QoS ドメイン内の信頼できるインターフェイスに QoS を設定する場合は、このコマンドを使用します。QoS ドメインには、スイッチ、ネットワーク内部、QoS の着信トラフィックを分類することのできるエッジ装置などが含まれます。
auto-QoS は、信頼できるインターフェイスとの接続用にスイッチを設定します。着信パケットの QoS ラベルは信頼されます。非ルーテッド ポートの場合は、着信パケットの CoS 値が信頼されます。ルーテッド ポートでは、着信パケットの DSCP 値が信頼されます。
auto-QoS のデフォルトを利用する場合、他の QoS コマンドを設定する前に、auto-QoS をイネーブルにする必要があります。auto-QoS をイネーブルにした あとに 、auto-QoS 設定を調整できます。
auto-QoS trust を使用してポートが設定されている場合、ポートは自身のすべてのパケットを信頼します。パケットが DSCP 値または CoS 値を使用してマークされていない場合、デフォルトのマーキングが有効になります。
(注) スイッチは auto-QoS で生成されたコマンドを、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)からの入力のように適用します。既存のユーザ設定では、生成されたコマンドの適用が失敗することがあります。また、生成されたコマンドで既存の設定が上書きされることもあります(これらは警告なしで行われます)。生成されたコマンドが正常に適用された場合、上書きされなかったユーザ入力の設定が、実行中の設定に残っています。上書きされてしまったユーザ入力の設定は、現行の設定をメモリに保存せずにスイッチをリロードすることによって、復旧することができます。生成されたコマンドの適用に失敗した場合は、前の実行コンフィギュレーションが復元されます。
auto-QoS をイネーブルにしたあと、名前に AutoQoS を含むポリシーマップまたは集約ポリサーを変更しないでください。ポリシーマップまたは集約ポリサーを変更する必要がある場合は、ポリシーマップまたは集約ポリサーをコピーし、そのコピーを変更します。生成されたポリシーマップの代わりに新しいポリシーマップを使用するには、生成されたポリシーマップをインターフェイスから削除し、新しいポリシーマップを適用します。
auto-QoS がイネーブルのときに自動的に生成される QoS の設定を表示するには、auto-QoS をイネーブルにする前にデバッグをイネーブルにします。auto-QoS のデバッグをイネーブルにするには、 debug auto qos 特権 EXEC コマンドを使用します。詳細については、 debug auto qos コマンドを参照してください。
ポート上で auto-QoS をディセーブルにするには、 no auto qos t インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このポート用に生成された auto-QoS インターフェイス コンフィギュレーション コマンドのみ削除されます。auto-QoS がイネーブルである最後のポートで no auto qos trust コマンドを入力した場合、auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドが残っていたとしても、auto-QoS はディセーブルになったと認識されます(グローバル コンフィギュレーションに影響を受ける他のポートのトラフィック障害を回避するため)。 no mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドをディセーブルにします。QoS がディセーブルの場合、パケットが修正されなくなるため(パケットの CoS、DSCP、IP precedence の値は変更されない)、ポートの信頼性に関する概念はなくなります。トラフィックは Pass-Through モードでスイッチングされます(パケットは書き換えられることなくスイッチングされ、ポリシングなしのベスト エフォートに分類されます)。
例
次の例では、特定の cos 分類を使用して信頼できるインターフェイスの auto-QoS をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet2/0/1
Switch(config-if)# auto qos trust cos
設定を確認するには、 show auto qos interface interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
debug auto qos |
auto-QoS 機能のデバッグをイネーブルにします。 |
mls qos trust |
ポートの信頼状態を設定します。 |
srr-queue bandwidth share |
共有ウェイトを割り当て、ポートにマッピングされた 4 つの出力キュー上の帯域幅の共有をイネーブルにします。 |
queue-set |
キューセットに対しポートをマッピングします。 |
show auto qos |
auto-QoS 情報を表示します。 |
show mls qos interface |
ポート レベルで QoS 情報を表示します。 |
auto qos video
QoS ドメイン内のビデオに対して Quality of Service(QoS)を自動設定するには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で auto qos video インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto qos video { cts | ip-camera }
no auto qos video { cts | ip-camera }
構文の説明
cts |
このポートが Cisco TelePresence System に接続されていると判断し、ビデオの QoS を自動設定します。 |
ip-camera |
Cisco IP カメラにこのポートが接続されていると判断し、自動的にビデオの QoS を設定します。 |
デフォルト
auto-QoS ビデオは、ポート上でディセーブルに設定されています。
auto-QoS がイネーブルの場合は、入力パケットのラベルを使用して、トラフィックの分類、パケット ラベルの割り当て、および入力/出力キューの設定を行います。
表 2-6 トラフィック タイプ、パケット ラベル、キュー
|
|
|
|
|
|
|
DSCP |
46 |
24、26 |
48 |
56 |
34 |
- |
CoS |
5 |
3 |
6 |
7 |
3 |
- |
CoS から入力キューへのマッピング |
4、5(キュー 2) |
0、1、2、3、6、7(キュー 1) |
CoS から出力キューへのマッピング |
4、5 (キュー 1) |
2、3、6、7(キュー 2) |
0(キュー 3) |
2 (キュー 3) |
0、1(キュー 4) |
表 2-7 入力キューに対する auto-QoS の設定
|
|
|
|
|
SRR 共有 |
1 |
0、1、2、3、6、7 |
70% |
90% |
Priority |
2 |
4、5 |
30% |
10% |
表 2-8 出力キューに対する auto-QoS の設定
|
|
|
|
|
10/100 イーサネット ポートのキュー(バッファ)サイズ
|
プライオリティ(シェーピング) |
1 |
4、5 |
最大 100% |
25% |
15% |
SRR 共有 |
2 |
2、3、6、7 |
10% |
25% |
25% |
SRR 共有 |
3 |
0 |
60% |
25% |
40% |
SRR 共有 |
4 |
1 |
20% |
25% |
20% |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
QoS ドメイン内のビデオ トラフィックに適切な QoS を設定するには、このコマンドを使用します。QoS ドメインには、スイッチ、ネットワーク内部、QoS の着信トラフィックを分類することのできるエッジ装置などが含まれます。
auto-Qos はスイッチを設定し、Cisco TelePresence システムおよび Cisco IP カメラとビデオ接続します。
auto-QoS のデフォルトを利用する場合、他の QoS コマンドを設定する前に、auto-QoS をイネーブルにする必要があります。auto-QoS をイネーブルにした あとに 、auto-QoS 設定を調整できます。
(注) スイッチは auto-QoS で生成されたコマンドを、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)からの入力のように適用します。既存のユーザ設定では、生成されたコマンドの適用が失敗することがあります。また、生成されたコマンドで既存の設定が上書きされることもあります(これらは警告なしで行われます)。生成されたコマンドが正常に適用された場合、上書きされなかったユーザ入力の設定が、実行中の設定に残っています。上書きされてしまったユーザ入力の設定は、現行の設定をメモリに保存せずにスイッチをリロードすることによって、復旧することができます。生成されたコマンドの適用に失敗した場合は、前の実行コンフィギュレーションが復元されます。
これが auto-QoS をイネーブルにする最初のポートの場合は、auto-QoS によって生成されたグローバル コンフィギュレーション コマンドに続いてインターフェイス コンフィギュレーション コマンドが実行されます。他のポート上で auto-QoS をイネーブルにした場合、auto-QoS が生成するインターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、そのポート用に実行されます。
最初のポート上で auto-QoS 機能をイネーブルにした場合、次のアクションが自動的に起こります。
• QoS がグローバルにイネーブルになり( mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンド)、そのあと、他のグローバル コンフィギュレーション コマンドが追加されます。
• auto-QoS をイネーブルにしたあと、名前に AutoQoS を含むポリシーマップまたは集約ポリサーを変更しないでください。ポリシーマップまたは集約ポリサーを変更する必要がある場合は、ポリシーマップまたは集約ポリサーをコピーし、そのコピーを変更します。生成されたポリシーマップの代わりに新しいポリシーマップを使用するには、生成されたポリシーマップをインターフェイスから削除し、新しいポリシーマップを適用します。
auto-QoS がイネーブルのときに自動的に生成される QoS の設定を表示するには、auto-QoS をイネーブルにする前にデバッグをイネーブルにします。auto-QoS のデバッグをイネーブルにするには、 debug auto qos 特権 EXEC コマンドを使用します。詳細については、 debug auto qos コマンドを参照してください。
ポートの auto-QoS をディセーブルにするには、 no auto qos video インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このポート用に生成された auto-QoS インターフェイス コンフィギュレーション コマンドのみ削除されます。auto-QoS がイネーブルである最後のポートで no auto qos video コマンドを入力すると、auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドが残っていたとしても、auto-QoS はディセーブルになったと認識されます(グローバル コンフィギュレーションに影響を受ける他のポートのトラフィック障害を回避するため)。 no mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドをディセーブルにします。QoS がディセーブルの場合、パケットが修正されなくなるため(パケットの CoS、DSCP、IP precedence の値は変更されない)、ポートの信頼性に関する概念はなくなります。トラフィックは Pass-Through モードでスイッチングされます(パケットは書き換えられることなくスイッチングされ、ポリシングなしのベスト エフォートに分類されます)。
例
次の例では、条件付き trust で Cisco Telepresence インターフェイスに対し auto-QoS をイネーブルにする方法を示します。このインターフェイスが信頼されるのは Cisco Telepresence デバイスが検出された場合だけで、それ以外はこのポートは信頼性なしになります。
Switch(config)# interface gigabitethernet2/0/1
Switch(config-if)# auto qos video cts
設定を確認するには、 show auto qos video interface interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
debug auto qos |
auto-QoS 機能のデバッグをイネーブルにします。 |
mls qos trust |
ポートの信頼状態を設定します。 |
srr-queue bandwidth share |
共有ウェイトを割り当て、ポートにマッピングされた 4 つの出力キュー上の帯域幅の共有をイネーブルにします。 |
queue-set |
キューセットに対しポートをマッピングします。 |
show auto qos |
auto-QoS 情報を表示します。 |
show mls qos interface |
ポート レベルで QoS 情報を表示します。 |
auto qos voip
Quality of Service(QoS)ドメイン内の Voice over IP(VoIP)に対して QoS を自動的に設定するには、 auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto qos voip { cisco-phone | cisco-softphone | trust }
no auto qos voip [ cisco-phone | cisco-softphone | trust ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
cisco-phone |
このポートが Cisco IP Phone に接続されていると判断し、自動的に VoIP の QoS を設定します。着信パケットの QoS ラベルが信頼されるのは、IP Phone が検知される場合にかぎります。 |
cisco-softphone |
このポートが Cisco SoftPhone を実行しているデバイスに接続されていると判断し、自動的に VoIP の QoS を設定します。 |
trust |
このポートが信頼できるスイッチまたはルータに接続されていると識別し、自動的に VoIP の QoS を設定します。着信パケットの QoS ラベルは信頼されます。非ルーテッド ポートの場合は、着信パケットの CoS 値が信頼されます。 |
デフォルト
auto-QoS がイネーブルの場合は、入力パケットのラベルを使用して、トラフィックの分類、パケット ラベルの割り当て、および入力/出力キューの設定を行います。
表 2-9 トラフィック タイプ、パケット ラベル、キュー
|
|
|
|
|
|
|
DSCP |
46 |
24、26 |
48 |
56 |
34 |
― |
CoS |
5 |
3 |
6 |
7 |
3 |
― |
CoS から入力キューへのマッピング |
4、5(キュー 2) |
0、1、2、3、6、7(キュー 1) |
CoS から出力キューへのマッピング |
4、5 (キュー 1) |
2、3、6、7(キュー 2) |
0(キュー 3) |
2 (キュー 3) |
0、1(キュー 4) |
表 2-10 入力キューに対する auto-QoS の設定
|
|
|
|
|
SRR 共有 |
1 |
0、1、2、3、6、7 |
70% |
90% |
プライオリティ |
2 |
4、5 |
30% |
10% |
表 2-11 出力キューに対する auto-QoS の設定
|
|
|
|
|
10/100 イーサネット ポートのキュー(バッファ)サイズ
|
プライオリティ(シェーピング) |
1 |
4、5 |
最大 100% |
25% |
15% |
SRR 共有 |
2 |
2、3、6、7 |
10% |
25% |
25% |
SRR 共有 |
3 |
0 |
60% |
25% |
40% |
SRR 共有 |
4 |
1 |
20% |
25% |
20% |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
拡張 auto-QoS のサポートが追加されました。 |
使用上のガイドライン
QoS ドメイン内の VoIP トラフィックに適切な QoS を設定する場合は、このコマンドを使用します。QoS ドメインには、スイッチ、ネットワーク内部、QoS の着信トラフィックを分類することのできるエッジ装置などが含まれます。
auto-QoS は、スイッチおよびルーテッド ポート上の Cisco IP Phone を使用した VoIP と、Cisco SoftPhone アプリケーションが動作する装置を使用した VoIP に対してスイッチを設定します。これらのリリースでは、Cisco IP SoftPhone バージョン 1.3(3) 以降のみがサポートされます。接続されたデバイスは、Cisco Call Manager バージョン 4 以降を使用している必要があります。
show auto qos コマンド出力では、Cisco IP Phone のサービス ポリシー情報が表示されます。
auto-QoS のデフォルトを利用する場合、他の QoS コマンドを設定する前に、auto-QoS をイネーブルにする必要があります。auto-QoS をイネーブルにした あとに 、auto-QoS 設定を調整できます。
(注) スイッチは auto-QoS で生成されたコマンドを、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)からの入力のように適用します。既存のユーザ設定では、生成されたコマンドの適用が失敗することがあります。また、生成されたコマンドで既存の設定が上書きされることもあります(これらは警告なしで行われます)。生成されたコマンドが正常に適用された場合、上書きされなかったユーザ入力の設定が、実行中の設定に残っています。上書きされてしまったユーザ入力の設定は、現行の設定をメモリに保存せずにスイッチをリロードすることによって、復旧することができます。生成されたコマンドの適用に失敗した場合は、前の実行コンフィギュレーションが復元されます。
これが auto-QoS をイネーブルにする最初のポートの場合は、auto-QoS によって生成されたグローバル コンフィギュレーション コマンドに続いてインターフェイス コンフィギュレーション コマンドが実行されます。他のポート上で auto-QoS をイネーブルにした場合、auto-QoS が生成するインターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、そのポート用に実行されます。
最初のポート上で auto-QoS 機能をイネーブルにした場合、次のアクションが自動的に起こります。
• QoS がグローバルにイネーブルになり( mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンド)、そのあと、他のグローバル コンフィギュレーション コマンドが追加されます。
• Cisco IP Phone に接続されたネットワーク エッジのポートで auto qos voip cisco-phone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、スイッチは信頼境界の機能をイネーブルにします。スイッチは、Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して、Cisco IP Phone が存在するかしないかを検出します。Cisco IP Phone が検出されると、ポートの入力分類は、パケットで受け取った QoS ラベルを信頼するように設定されます。また、スイッチはポリシングを使用してパケットがプロファイル内かプロファイル外かを判断し、パケットに対するアクションも指定します。パケットに 24、26、または 46 の DSCP 値がない場合、またはパケットがアウト オブ プロファイルの場合は、スイッチで DSCP 値が 0 に変更されます。Cisco IP Phone が存在しない場合、ポートの入力分類は、パケットで受け取った QoS ラベルを信頼しないように設定されます。スイッチは、 表 2-10 および 表 2-11 の設定値に従ってポートの入力キューと出力キューを設定します。ポリシングは、スイッチが信頼境界機能をイネーブルにする前に、ポリシーマップの分類に一致するトラフィックに適用されます。
スイッチ ポートが Cisco IOS Release 12.2(37)SE かそれよりも前のリリースで auto qos voip cisco-phone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して設定された場合、auto-QoS によって Cisco IOS Release 12.2(40)SE に新しく生成されたコマンドは、ポートに適用されません。このようなコマンドを自動的に適用するには、設定を削除してからポートに再度適用する必要があります。
• Cisco SoftPhone を実行しているデバイスに接続されたネットワークのエッジにあるポート上で、 auto qos voip cisco-softphone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力した場合、スイッチはポリシングを使用してパケットがイン プロファイルであるかアウト オブ プロファイルであるかを判別し、パケット上でのアクションを指定します。パケットに 24、26、または 46 の DSCP 値がない場合、またはパケットがアウト オブ プロファイルの場合は、スイッチで DSCP 値が 0 に変更されます。スイッチは、 表 2-10 および 表 2-11 の設定値に従ってポートの入力キューと出力キューを設定します。
• ネットワーク内部に接続されたポート上で auto qos voip trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、スイッチは入力パケットでルーティングされないポートの CoS 値を信頼します(トラフィックが他のエッジ装置ですでに分類されていることが前提条件になります)。スイッチは、 表 2-10 および 表 2-11 の設定値に従ってポートの入力キューと出力キューを設定します。
スタティック ポート、ダイナミック アクセス ポート、音声 VLAN アクセス ポート、およびトランク ポートで auto-QoS をイネーブルにすることができます。ルーテッド ポートにある Cisco IP Phone で auto-QoS をイネーブルにする場合、スタティック IP アドレスを IP Phone に割り当てる必要があります。
(注) Cisco SoftPhone を実行しているデバイスがスイッチ ポートまたはルーテッド ポートに接続されている場合、スイッチがサポートするのはポートあたり 1 つの Cisco SoftPhone アプリケーションのみです。
auto-QoS をイネーブルにしたあと、名前に AutoQoS を含むポリシーマップまたは集約ポリサーを変更しないでください。ポリシーマップまたは集約ポリサーを変更する必要がある場合は、ポリシーマップまたは集約ポリサーをコピーし、そのコピーを変更します。生成されたポリシーマップの代わりに新しいポリシーマップを使用するには、生成されたポリシーマップをインターフェイスから削除し、新しいポリシーマップを適用します。
auto-QoS がイネーブルのときに自動的に生成される QoS の設定を表示するには、auto-QoS をイネーブルにする前にデバッグをイネーブルにします。auto-QoS のデバッグをイネーブルにするには、 debug auto qos 特権 EXEC コマンドを使用します。
ポート上で auto-QoS をディセーブルにするには、no auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このポート用に生成された auto-QoS インターフェイス コンフィギュレーション コマンドのみ削除されます。auto-QoS をイネーブルにした最後のポートで、 no auto qos voip コマンドを入力すると、auto-QoS によって生成されたグローバル コンフィギュレーション コマンドが残っている場合でも、auto-QoS はディセーブルと見なされます(グローバル コンフィギュレーションによって影響を受ける他のポートでのトラフィックの中断を避けるため)。 no mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドをディセーブルにします。QoS がディセーブルの場合、パケットが修正されなくなるため(パケットの CoS、DSCP、IP precedence の値は変更されない)、ポートの信頼性に関する概念はなくなります。トラフィックは Pass-Through モードでスイッチングされます(パケットは書き換えられることなくスイッチングされ、ポリシングなしのベスト エフォートに分類されます)。
auto qos voip コマンドがイネーブルになっているポートでは、生成されるキューセット ID は次のようにインターフェイスに依存します。
• ファスト イーサネット インターフェイスでは、auto-QoS はキューセット 1 を生成します(これがデフォルトです)。
• ギガビット イーサネット インターフェイスでは、auto-QoS はキューセット 2 を生成します。
次の例では、 auto qos voip cisco-phone コマンド向けの拡張設定を示します。
Switch(config)# mls qos map policed-dscp 0 10 18 to 8
Switch(config)# mls qos map cos-dscp 0 8 16 24 32 46 48 56
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_VOIP_DATA_CLASS
Switch(config-cmap)# match ip dscp ef
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_DEFAULT_CLASS
Switch(config-cmap)# match access-group name AUTOQOS-ACL-DEFAULT
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_VOIP_SIGNAL_CLASS
Switch(config-cmap)# match ip dscp cs3
Switch(config)# policy-map AUTOQOS-SRND4-CISCOPHONE-POLICY
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_VOIP_DATA_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp ef
Switch(config-pmap-c)# police 128000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_VOIP_SIGNAL_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp cs3
Switch(config-pmap-c)# police 32000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_DEFAULT_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp default
Switch(config-pmap-c)# police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-if)# service-policy input AUTOQOS-SRND4-CISCOPHONE-POLICY
次の例では、 auto qos voip cisco-softphone コマンド向けの拡張設定を示します。
Switch(config)# mls qos map policed-dscp 0 10 18 to 8
Switch(config)# mls qos map cos-dscp 0 8 16 24 32 46 48 56
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_MULTIENHANCED_CONF_CLASS
Switch(config-cmap)# match access-group name AUTOQOS-ACL-MULTIENHANCED-CONF
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_VOIP_DATA_CLASS
Switch(config-cmap)# match ip dscp ef
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_DEFAULT_CLASS
Switch(config-cmap)# match access-group name AUTOQOS-ACL-DEFAULT
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_TRANSACTION_CLASS
Switch(config-cmap)# match access-group name AUTOQOS-ACL-TRANSACTIONAL-DATA
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_VOIP_SIGNAL_CLASS
Switch(config-cmap)# match ip dscp cs3
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_SIGNALING_CLASS
Switch(config-cmap)# match access-group name AUTOQOS-ACL-SIGNALING
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_BULK_DATA_CLASS
Switch(config-cmap)# match access-group name AUTOQOS-ACL-BULK-DATA
Switch(config)# class-map match-all AUTOQOS_SCAVANGER_CLASS
Switch(config-cmap)# match access-group name AUTOQOS-ACL-SCAVANGER
Switch(config)# policy-map AUTOQOS-SRND4-SOFTPHONE-POLICY
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_VOIP_DATA_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp ef
Switch(config-pmap-c)# police 128000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_VOIP_SIGNAL_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp cs3
Switch(config-pmap-c)# police 32000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_MULTIENHANCED_CONF_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp af41
Switch(config-pmap-c)# police 5000000 8000 exceed-action drop
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_BULK_DATA_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp af11
Switch(config-pmap-c)# police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_TRANSACTION_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp af21
Switch(config-pmap-c)# police 10000000 8000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_SCAVANGER_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp cs1
Switch(config-pmap-c)# police 10000000 8000 exceed-action drop
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_SIGNALING_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp cs3
Switch(config-pmap-c)# police 32000 8000 exceed-action drop
Switch(config-pmap)# class AUTOQOS_DEFAULT_CLASS
Switch(config-pmap-c)# set dscp default
Switch(config-if)# service-policy input AUTOQOS-SRND4-SOFTPHONE-POLICY
例
次の例では、ポートに接続されているスイッチまたはルータが信頼できる装置である場合に、auto-QoS をイネーブルにし、着信パケットで受信した QoS ラベルを信頼する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# auto qos voip trust
設定を確認するには、 show auto qos interface interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
boot auto-copy-sw
自動アップグレード プロセスをイネーブルにするには、スタック マスターから boot auto-copy-sw グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドにより、Version-Mismatch(VM)モードのスイッチは、スタック メンバー上で実行中のソフトウェア イメージ、またはスイッチ スタックのフラッシュ メモリの tar ファイル イメージをコピーして、自動的にアップグレードします。自動アップグレード プロセスをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot auto-copy-sw
no boot auto-copy-sw
(注) このコマンドは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VM モードにあるスイッチは、スタックとは異なるマイナー バージョン番号が適用されています。VM モードのスイッチは、完全に機能しているメンバーとしてはスタックに加入できません。スタックが VM モードのスイッチにコピーできるイメージを保有している場合、自動アップグレード プロセスを使用することで、スタック メンバーからのイメージを VM モードのスイッチに自動的にコピーできます。その場合、スイッチは VM モードを終了し、再起動後にスタックに完全に機能しているメンバーとして加入します。
自動アップグレード プロセスは、VM モードのスイッチだけに影響します。既存のスタック メンバーには影響しません。
boot buffersize
NVRAM サイズを設定するには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で boot buffersize グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドをデフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
boot buffersize size
no boot buffersize
構文の説明
size |
NVRAM バッファ サイズ(KB)です。 有効な範囲は、4096 ~ 1048576 です。 |
デフォルト
デフォルトの NVRAM バッファ サイズは 512 KB です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デフォルトの NVRAM バッファ サイズは 512 KB です。場合によっては、コンフィギュレーション ファイルが大きすぎて NVRAM を保存できない可能性があります。通常、この問題は、スイッチ スタックの中に多くのスイッチが含まれている場合に発生します。より大きなコンフィギュレーション ファイルをサポートするように NVRAM バッファのサイズを設定できます。新しい NVRAM バッファ サイズは、すべての現在または新しいメンバー スイッチに同期されます。
NVRAM バッファ サイズを設定したら、スイッチまたはスイッチ スタックをリロードします。
スタックにスイッチを追加した場合に NVRAM サイズが異なると、新しいスイッチはスタックと同期し、自動的にリロードします。
例
次の例では、NVRAM バッファ サイズを設定する方法を示します。
Switch(config)#
boot buffersize 524288
関連コマンド
|
|
show boot |
BOOT 環境変数の設定を表示します。 |
boot config-file
システム設定の不揮発性コピーの読み込みおよび書き込みを行うために、Cisco IOS が使用するファイル名を指定するには、スタンドアロン スイッチ上で boot config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) スタックは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
boot config-file flash: / file-url
no boot config-file
構文の説明
flash:/ file-url |
コンフィギュレーション ファイルのパス(ディレクトリ)および名前 |
デフォルト
デフォルトのコンフィギュレーション ファイルは、flash:config.text です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
boot enable-break
自動ブート プロセスの中断をイネーブルにするには、スタンドアロン スイッチ上で boot enable-break グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot enable-break
no boot enable-break
(注) スタックは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
ディセーブル。コンソール上で Break キーを押しても自動ブート プロセスを中断することはできません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、スタンドアロン スイッチからだけ正常に動作します。
このコマンドを入力すると、フラッシュ ファイル システムが初期化されたあとで Break キーを押すことにより、自動ブート プロセスを中断することができます。
(注) このコマンドの設定に関係なく、スイッチ前面パネルの MODE ボタンを押せば、いつでも自動ブート プロセスを中断することができます。
このコマンドは、ENABLE_BREAK 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 および 2960-S スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
boot helper
ブートローダの初期化中にダイナミックにファイルをロードして、ブートローダの機能を拡張するか、またはブートローダの機能にパッチを当てるには、 boot helper グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドをデフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
boot helper filesystem :/ file-url ...
no boot helper
構文の説明
filesystem : |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスに対して flash: を使用します。 |
/ file-url |
ローダ初期化中に動的にロードするためのパス(ディレクトリ)およびロード可能なファイルのリスト。イメージ名はセミコロンで区切ります。 |
デフォルト
ヘルパー ファイルはロードされません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
boot helper-config-file
Cisco IOS ヘルパー イメージで使用されるコンフィギュレーション ファイルの名前を指定するには、 boot helper-config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドが設定されていない場合は、CONFIG_FILE 環境変数によって指定されたファイルがロードされたすべてのバージョンの Cisco IOS に使用されます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot helper-config-file filesystem :/ file-url
no boot helper-config file
構文の説明
filesystem : |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスに対して flash: を使用します。 |
/ file-url |
ロードするパス(ディレクトリ)およびヘルパー コンフィギュレーション ファイル |
デフォルト
ヘルパー コンフィギュレーション ファイルは指定されません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
boot manual
次回ブート サイクル中にスイッチの手動起動をイネーブルにするには、スタンドアロン スイッチ上で boot manual グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot manual
no boot manual
(注) スタックは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、スタンドアロン スイッチからだけ正常に動作します。
次回システムを再起動すると、スイッチはブート ローダ モードで起動します。このことは switch: プロンプトで確認できます。システムを起動するには、 boot ブート ローダ コマンドを使用して起動可能なイメージの名前を指定します。
このコマンドは、MANUAL_BOOT 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 および 2960-S スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
boot private-config-file
プライベート コンフィギュレーションの不揮発性コピーの読み込みおよび書き込みを行うために Cisco IOS が使用するファイル名を指定するには、スタンドアロン スイッチ上で boot private-config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot private-config-file filename
no boot private-config-file
構文の説明
filename |
プライベート コンフィギュレーション ファイルの名前 |
デフォルト
デフォルトのコンフィギュレーション ファイルは、 private-config です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、スタンドアロン スイッチからだけ正常に動作します。
ファイル名では、大文字と小文字が区別されます。
例
次の例では、プライベート コンフィギュレーション ファイルの名前を pconfig と指定する方法を示します。
Switch(config)# boot private-config-file pconfig
boot system
次回のブート サイクル中にロードする Cisco IOS イメージを指定するには、 boot system グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot system { filesystem :/ file-url ... | switch { number | all }}
no boot system
no boot system switch { number | all }
(注) スタックは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
filesystem : |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスに対して flash: を使用します。 |
/ file-url |
ブート可能なイメージのパス(ディレクトリ)および名前。各イメージ名はセミコロンで区切ります。 |
switch |
Cisco IOS イメージがロードされるスイッチを指定します。 |
number |
スタック メンバーを指定します(1 ~ 4、ただし、指定するスタック メンバーは 1 つのみです)。 |
all |
すべてのスタック メンバーを指定します。 |
デフォルト
スイッチは、BOOT 環境変数内の情報を使用して、自動的にシステムの起動を試みます。この変数が設定されていない場合、スイッチは、フラッシュ ファイル システム全体に再帰的な縦型検索を行って、最初の実行可能イメージをロードして実行しようとします。ディレクトリの縦型検索では、検出した各サブディレクトリを完全に検索してから元のディレクトリでの検索を続けます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(53)SE |
switch { number | all } キーワードが Catalyst 2960-S スイッチに追加されました。 |
使用上のガイドライン
ファイル名およびディレクトリ名では、大文字と小文字が区別されます。
スタック マスター上で boot system filesystem:/file-url コマンドを入力した場合、次回のブート サイクル中に指定のソフトウェア イメージがスタック マスター上だけでロードされます。
スタック マスター上で、次回のブート サイクル中に指定のスタック メンバーでソフトウェア イメージがロードされるように指定するには、 boot system switch number コマンドを使用します。次回のブート サイクル中にすべてのスタック メンバー上でソフトウェア イメージがロードされるように指定するには、 boot system switch all コマンドを使用します。
boot system switch number コマンドまたは boot system switch all コマンドをスタック マスター上で入力すると、スタック マスターはスタック メンバー上にソフトウェア イメージが存在しているかどうか確認します。スタック メンバー上(スタック メンバー 1 など)にソフトウェア イメージが存在しない場合、次のようなエラー メッセージが表示されます。
%Command to set boot system switch all xxx on switch=1 failed
スタック マスターに boot system switch number コマンドを入力する場合、 number 変数に指定できるスタック メンバーは 1 つのみです。 number 変数への複数のスタック メンバーの入力はサポートされていません。
archive download-sw 特権 EXEC コマンドを使用してシステム イメージを保存している場合、 boot system コマンドを使用する必要はありません。 boot system コマンドは自動的に処理され、ダウンロードされたイメージがロードされます。
このコマンドは、BOOT 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 および 2960-S スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
channel-group
EtherChannel グループにイーサネット ポートを割り当てたり、EtherChannel モードをイネーブルにしたりするには、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。イーサネット ポートを EtherChannel グループから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-group channel -group-number mode { active | { auto [ non-silent ]} | { desirable [ non-silent ]} | on | passive }
no channel-group
PAgP モード:
channel-group channel -group-number mode { { auto [ non-silent ]} | { desirable [ non-silent}}
LACP モード:
channel-group channel -group-number mode {active | passive}
on モード:
channel-group channel -group-number mode on
構文の説明
channel-group-number |
チャネルグループ番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 6 です。 |
mode |
EtherChannel モードを指定します。 |
active |
無条件に Link Aggregation Control Protocol(LACP)をイネーブルにします。 active モードは、ポートをネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは LACP パケットを送信することによって他のポートとのネゴシエーションを開始します。チャネルは、active モードまたは passive モードの別のポート グループで形成されます。 |
auto |
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)装置が検出された場合にかぎり、PAgP をイネーブルにします。 auto モードは、ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信する PAgP パケットに応答しますが、PAgP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。チャネルは、desirable モードの別のポート グループでだけ形成されます。 auto がイネーブルの場合、サイレント動作がデフォルトになります。 |
desirable |
PAgP を無条件でイネーブルにします。 desirable モードは、ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは PAgP パケットを送信することによって、他のポートとのネゴシエーションを開始します。EtherChannel は、desirable モードまたは auto モードの別のポート グループで形成されます。 desirable がイネーブルの場合は、デフォルトでサイレント動作となります。 |
non-silent |
(任意)他の装置からのトラフィックが予想されている場合に PAgP モードで auto または desirable キーワードとともに使用されます。 |
on |
on モードをイネーブルにします。 on モードでは、使用可能な EtherChannel が存在するのは、両方の接続ポート グループが on モードになっている場合だけです。 |
passive |
LACP 装置が検出された場合にかぎり、LACP をイネーブルにします。 passive モードは、ポートをネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信した LACP パケットに応答しますが、LACP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。チャネルは、active モードの別のポート グループでだけ形成されます。 |
デフォルト
チャネル グループは割り当てられません。
モードは設定されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
レイヤ 2 EtherChannel の場合、物理ポートをチャネル グループに割り当てる前に、先に interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してポートチャネル インターフェイスを作成しておく必要はありません。代わりに、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用できます。論理インターフェイスがまだ作成されていない場合は、チャネル グループが最初の物理ポートを取得した時点で、自動的にポートチャネル インターフェイスが作成されます。最初にポートチャネル インターフェイスを作成する場合は、 channel-group-number を port - channel-number と同じ番号を使用することもできれば、新しい番号を使用することもできます。新しい番号を使用した場合、 channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
EtherChannel を設定したあと、ポートチャネル インターフェイスに加えられた設定の変更は、そのポートチャネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理ポートに適用されます。物理ポートに適用された設定の変更は、設定を適用したポートのみに有効です。EtherChannel 内のすべてのポートのパラメータを変更するには、ポートチャネル インターフェイスに対してコンフィギュレーション コマンドを適用します。たとえば、spanning-tree コマンドを使用して、レイヤ 2 EtherChannel をトランクとして設定します。
auto モードまたは desirable モードとともに non-silent を指定しなかった場合は、サイレントが指定されているものと見なされます。サイレント モードを設定するのは、PAgP 非対応で、かつほとんどパケットを送信しない装置にスイッチを接続する場合です。サイレント パートナーの例は、トラフィックを生成しないファイル サーバ、またはパケット アナライザなどです。この場合、物理ポート上で稼動している PAgP は、そのポートを動作可能にしません。ただし、PAgP は動作可能で、チャネル グループにポートを付与したり、伝送用ポートを使用することができます。リンクの両端はサイレントに設定することはできません。
on モードでは、使用可能な EtherChannel が存在するのは、 on モードのポート グループが、 on モードの別のポート グループに接続する場合だけです。
注意 on モードの使用には注意が必要です。これは手動の設定であり、EtherChannel の両端のポートには、同一の設定が必要です。グループの設定を誤ると、パケット損失またはスパニングツリーのループが発生することがあります。
EtherChannel は、PAgP と LACP の両方のモードには設定しないでください。PAgP および LACP を実行している EtherChannle グループは、同一のスイッチ、またはスタックにある異なるスイッチ(クロススタック設定ではできません)上で共存できます。個々の EtherChannel グループは PAgP または LACP のどちらかを実行できますが、相互運用することはできません。
(注) スタックは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
channel-protocol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプロトコルを設定した場合、設定値は、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによっては上書きされません。
アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバーを 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。
セキュア ポートを EtherChannel の一部として、または EtherChannel ポートをセキュア ポートとしては設定しないでください。
設定の注意事項の一覧については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」を参照してください。
例
次の例では、単一のスイッチ上で、EtherChannel を設定する方法を示します。VLAN 10 のスタティックアクセス ポート 2 つを PAgP モード desirable であるチャネル 5 に割り当てます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet 0/1 -2
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable
Switch(config-if-range)# end
次の例では、単一のスイッチ上で、EtherChannel を設定する方法を示します。VLAN 10 のスタティックアクセス ポート 2 つを LACP モード active であるチャネル 5 に割り当てます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet 0/1 -2
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode active
Switch(config-if-range)# end
次の例では、クロススタック EtherChannel を設定する方法を示します。LACP パッシブ モードを使用して、VLAN10 内のスタティックアクセス ポートとしてスタック メンバー 2 のポートを 2 つ、スタック メンバー 3 のポートを 1 つチャネル 5 に割り当てます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet2/0/4 -5
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode passive
Switch(config-if-range)# exit
Switch(config)# interface gigabitethernet3/0/3
Switch(config-if)# switchport mode access
Switch(config-if)# switchport access vlan 10
Switch(config-if)# channel-group 5 mode passive
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
channel-protocol
ポート上で使用されるプロトコルを制限してチャネリングを管理するには、 channel-protocol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-protocol { lacp | pagp }
no channel-protocol
構文の説明
lacp |
Link Aggregation Control Protocol(LACP)で EtherChannel を設定します。 |
pagp |
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)で EtherChannel を設定します。 |
デフォルト
EtherChannel に割り当てられているプロトコルはありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
channel-protocol コマンドは、チャネルを LACP または PAgP に制限するためのみに使用します。 channel-protocol コマンドを使用してプロトコルを設定する場合、設定は channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで上書きされることはありません。
channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、EtherChannel のパラメータ設定に使用してください。また、 channel-group コマンドは、EtherChannel に対しモードを設定することもできます。
EtherChannel グループ上で、PAgP および LACP モードの両方をイネーブルにすることはできません。
PAgP と LACP には互換性がありません。両方ともチャネルの終端は同じプロトコルを使用する必要があります。
例
次の例では、EtherChannel を管理するプロトコルとして LACP を指定する方法を示します。
Switch(config-if)# channel-protocol lacp
設定を確認するには、 show etherchannel [ channel-group-number ] protocol 特権 EXEC コマンドを入力します。
cisp enable
スイッチ上で Client Information Signalling Protocol(CISP)をイネーブルにして、サプリカント スイッチのオーセンティケータとして機能するようにするには、cisp enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
cisp enable
no cisp enable
構文の説明
cisp enable |
CISP をイネーブルにします。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
オーセンティケータとサプリカント スイッチ間のリンクはトランクになります。両方のスイッチ上で VTP をイネーブルにする場合は、VTP ドメイン名を同じにして、VTP モードを server にする必要があります。
VTP モードを設定したら、MD5 チェックサム不一致エラーが発生しないようにするために次のことを確認してください。
• 2 つの異なるスイッチ上に VLAN がそれぞれ設定されていない(2 つの VTP サーバが同じドメイン内に存在することが原因と考えられる)
• 2 つのスイッチに異なるコンフィギュレーション リビジョン番号が設定されている
例
次の例では、CISP をイネーブルにする方法を示します。
switch(config)# cisp enable
class
指定されたクラス マップ名のトラフィック分類一致条件( police 、 set 、および trust ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドによる)を定義するには、class ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のクラス マップを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
class { class-map-name | class-default }
no class { class-map-name | class-default }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
class-map-name |
クラス マップ名です。 |
class-default |
分類されていないパケットに一致するシステムのデフォルト クラスです。 |
デフォルト
ポリシーマップ クラス マップは定義されません。
コマンド モード
ポリシーマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
class-default キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
class コマンドを使用する前に、 policy-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してポリシーマップを識別し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。ポリシーマップを指定すると、ポリシーマップ内で新規クラスのポリシーを設定したり、既存クラスのポリシーを変更したりすることができます。 service-policy インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポリシーマップをポートへ適用できます。
class コマンドを入力すると、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードに入り、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• exit :ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに戻ります。
• no :コマンドをデフォルト設定に戻します。
• police :分類したトラフィックにポリサーまたは集約ポリサーを定義します。ポリサーは、帯域幅の限度およびその限度を超過した場合に実行するアクションを指定します。詳細については、 police および police aggregate ポリシーマップ クラス コマンドを参照してください。
• set :分類したトラフィックに割り当てる値を指定します。詳細については、 set コマンドを参照してください。
• trust : class コマンドまたは class-map コマンドで分類したトラフィックの信頼状態を定義します。詳細については、 trust コマンドを参照してください。
ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
class コマンドは、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドと同じ機能を実行します。他のポートと共有していない新しい分類が必要な場合は、 class コマンドを使用します。多数のポート間でマップを共有する場合には、class-map コマンドを使用します。
デフォルト クラスは、 class class-default ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドを使用して設定できます。分類されていないトラフィック(特定のトラフィック クラスで指定された一致基準を満たさないトラフィック)は、デフォルト トラフィックとして処理されます。
例
次の例では、 policy1 という名前のポリシーマップを作成する方法を示します。このコマンドが入力方向に添付された場合、 class1 で定義されたすべての着信トラフィックのマッチングを行い、IP Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)を 10 に設定し、平均レート 1 Mbps、バースト 20 KB のトラフィックをポリシングします。プロファイルを超えるトラフィックは、ポリシング設定 DSCP マップから取得した DSCP 値がマークされてから送信されます。
Switch(config)# policy-map policy1
Switch(config-pmap)# class class1
Switch(config-pmap-c)# set dscp 10
Switch(config-pmap-c)# police 1000000 20000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap-c)# exit
次の例では、ポリシーマップにデフォルトのトラフィック クラスを設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# class-map cm-3
Switch(config-cmap)# match ip dscp 30
Switch(config-cmap)# match protocol ipv6
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map cm-4
Switch(config-cmap)# match ip dscp 40
Switch(config-cmap)# match protocol ip
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# policy-map pm3
Switch(config-pmap)# class class-default
Switch(config-pmap-c)# set dscp 10
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class cm-3
Switch(config-pmap-c) set dscp 4
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class cm-4
Switch(config-pmap-c)# trust cos
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
設定を確認するには、show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、デフォルトのトラフィック クラスが class-default が設定された場合でも、policy-map pm3 の最後に配置される仕組みを示します。
Switch# show policy-map pm3
関連コマンド
|
|
class-map |
名前を指定したクラスとパケットとの比較に使用されるクラス マップを作成します。 |
police |
分類したトラフィックにポリサーを定義します。 |
policy-map |
複数のポートに適用することによってサービス ポリシーを指定できるポリシーマップを作成または変更します。 |
set |
パケットに DSCP 値または IP precedence 値を設定することによって、IP トラフィックを分類します。 |
show policy-map |
Quality of Service(QoS)ポリシーマップを表示します。 |
trust |
class ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドまたは class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して分類されたトラフィックの信頼状態を定義します。 |
class-map
パケットと指定したクラス名との照合に使用するクラス マップを作成し、クラス マップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のクラス マップを削除し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
class-map [ match-all | match-any ] class-map-name
no class-map [ match-all | match-any ] class-map-name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
match-all |
(任意)このクラス マップ内のすべての一致ステートメントの論理積をとります。クラス マップ内のすべての基準が一致する必要があります。 |
match-any |
(任意)このクラス マップ内の一致ステートメントの論理和をとります。1 つまたは複数の条件が一致していなければなりません。 |
class-map-name |
クラス マップ名です。 |
デフォルト
クラス マップは定義されません。
match-all または match-any のどちらのキーワードも指定されていない場合、デフォルトは match-all です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
クラスマップ一致基準を作成または変更したいクラスの名前を指定し、クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始する場合は、このコマンドを使用します。
ポートごとに適用されるグローバルに名付けられたサービス ポリシーの一部としてパケットの分類、マーキング、および集約ポリシングを定義する場合は、 class-map コマンドおよびそのサブコマンドを使用します。
Quality of Service(QoS)クラスマップ コンフィギュレーション モードでは、次のコンフィギュレーション コマンドを利用できます。
• description :クラス マップを説明します(最大 200 文字)。 show class-map 特権 EXEC コマンドは、クラスマップの説明と名前を表示します。
• exit :QoS クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了します。
• match :分類基準を設定します。詳細については、 match(クラスマップ コンフィギュレーション) コマンドを参照してください。
• no :クラス マップから match 文を削除します。
• rename :現在のクラス マップの名前を変更します。クラス マップ名をすでに使用されている名前に変更すると、 A class-map with this name already exists
が表示されます。
物理ポート単位でパケット分類を定義するため、クラス マップごとに 1 つずつのみ match コマンドがサポートされています。この状況では、 match-all キーワードと match-any キーワードは同じです。
1 つのクラス マップで設定できる Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト) は 1 つだけです。ACL には複数の Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)を含めることができます。
例
次の例では、クラス マップ class1 に 1 つの一致基準(アクセス リスト 103 )を設定する方法を示します。
Switch(config)# access-list 103 permit ip any any dscp 10
Switch(config)# class-map class1
Switch(config-cmap)# match access-group 103
Switch(config-cmap)# exit
次の例では、クラス マップ class1 を削除する方法を示します。
Switch(config)# no class-map class1
設定を確認するには、 show class-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear arp inspection log
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)インスペクション ログ バッファを消去するには、 clear ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ip arp inspection log
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、ログ バッファの内容をクリアする方法を示します。
Switch#
clear ip arp inspection log
ログがクリアされたかどうかを確認するには、 show ip arp inspection log 特権コマンドを入力します。
clear dot1x
スイッチまたは指定されたポートの IEEE 802.1x 情報をクリアするには、 clear dot1x 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear dot1x { all | interface interface-id }
構文の説明
all |
スイッチのすべての IEEE 802.1x 情報をクリアします。 |
interface interface-id |
指定されたインターフェイスの IEEE 802.1x 情報をクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
clear dot1x all コマンドを使用して、すべての情報をクリアできます。また、 clear dot1x interface interface-id コマンドを使用して、指定されたインターフェイスの情報のみをクリアできます。
例
次の例では、すべての IEEE 802.1x 情報をクリアする方法を示します。
次の例では、指定されたインターフェイスの IEEE 802.1x 情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear dot1x interface gigabithethernet0/1
Switch#
clear dot1x interface gigabithethernet1/1
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show dot1x 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x |
スイッチまたは指定されたポートの IEEE 802.1x 統計情報、管理ステータス、および動作ステータスを表示します。 |
clear eap sessions
スイッチまたは指定されたポートの Extensible Authentication Protocol(EAP)セッション情報をクリアするには、 clear eap sessions 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear eap sessions [ credentials name [ interface interface-id ] | interface interface-id | method name | transport name ] [ credentials name | interface interface-id | transport name ] ...
構文の説明
credentials name |
指定されたプロファイルの EAP クレデンシャルをクリアします。 |
interface interface-id |
指定されたインターフェイスの EAP 情報をクリアします。 |
method name |
指定された方式の EAP 情報をクリアします。 |
transport name |
指定された下位レベルの EAP トランスポート情報をクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
clear eap sessions コマンドを使用して、すべてのカウンタをクリアできます。キーワードを指定して、特定の情報のみをクリアできます。
例
次の例では、すべての EAP 情報をクリアする方法を示します。
次の例では、指定されたプロファイルの EAP セッション クレデンシャルをクリアする方法を示します。
Switch#
clear eap sessions credential type1
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show dot1x 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show eap |
スイッチまたは特定のポートの EAP のレジストレーション情報およびセッション情報を表示します。 |
clear errdisable interface
errdisable になった VLAN をもう一度イネーブルにするには、 clear errdisable interface 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear errdisable interface interface-id vlan [vlan-list]
構文の説明
vlan list |
(任意)再びイネーブルにする VLAN のリストを指定します。vlan-list を指定しない場合は、すべての VLAN が再びイネーブルになります。 |
コマンド デフォルト
デフォルトは定義されていません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(37)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
shutdown および no shutdown のインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートを再びイネーブルにするか、clear errdisable interface コマンドを使用して VLAN の errdisable をクリアできます。
例
次の例では、errdisable ステートになっているポート 2 上のすべての VLAN を再度イネーブルにする方法を示します。
Switch#
clear errdisable interface GigabitEthernet 0/2 vlan
clear ip arp inspection statistics
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)インスペクション統計情報をクリアするには、 clear ip arp inspection statistics 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ip arp inspection statistics [ vlan vlan-range ]
構文の説明
vlan vlan-range |
(任意)指定された VLAN(1 つまたは複数)の統計情報をクリアします。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定することができます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、VLAN 1 の統計情報をクリアする方法を示します。
Switch# clear ip arp inspection statistics vlan 1
統計情報が削除されたかどうかを確認するには、 show ip arp inspection statistics vlan 1 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show inventory statistics |
すべての VLAN または指定された VLAN に関して転送されたパケット、ドロップされたパケット、MAC 検証で不合格となったパケット、および IP 検証で不合格となったパケットの統計情報を表示します。 |
clear ip dhcp snooping
DHCP スヌーピング バインディング データベース、DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントの統計情報、または DHCP スヌーピング統計カウンタをクリアするには、 clear ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ip dhcp snooping { binding {* | ip-address | interface interface-id | vlan vlan-id } | database statistics | statistics }
構文の説明
binding |
DHCP スヌーピング バインディング データベースをクリアします。 |
* |
すべての自動バインディングをクリアします。 |
ip-address |
バインディング エントリ IP アドレスをクリアします。 |
interface interface-id |
バインディング入力インターフェイスをクリアします。 |
vlan vlan-id |
バインディング エントリ VLAN をクリアします。 |
database statistics |
DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントの統計情報をクリアします。 |
statistics |
DHCP スヌーピング統計カウンタをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(37)SE |
statistics キーワードが追加されました。 |
12.2(44)SE |
* 、 ip-address 、 interface interface-id 、 および vlan vlan-id キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
clear ip dhcp snooping database statistics コマンドを入力すると、スイッチは統計情報をクリアする前にバインディング データベースおよびバインディング ファイル内のエントリを更新しません。
例
次の例では、DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントの統計情報をクリアする方法を示します。
Switch# clear ip dhcp snooping database statistics
統計情報がクリアされたかどうかを確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、DHCP スヌーピング統計カウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear ip dhcp snooping statistics
統計情報がクリアされたかどうかを確認するには、 show ip dhcp snooping statistics ユーザ EXEC コマンドを入力します。
clear lacp
Link Aggregation Control Protocol(LACP)チャネル グループ カウンタをクリアするには、 clear lacp 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear lacp { channel-group-number counters | counters }
構文の説明
channel-group-number |
(任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 6 です。 |
counters |
トラフィックのカウンタをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
clear lacp counters コマンドを使用することで、カウンタをすべてクリアできます。また、指定のチャネル グループのカウンタのみをクリアする場合には、 clear lacp channel-group-number counters コマンドを使用します。
例
次の例では、すべてのチャネル グループ情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear lacp counters
次の例では、グループ 4 の LACP トラフィックのカウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear lacp 4 counters
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show lacp counters または show lacp 4 counters 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear logging onboard
フラッシュ メモリに保存されている動作時間と CLI コマンド情報以外のすべての On-Board Failure Logging(OBFL; オンボード障害ロギング)データを消去するには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で clear logging onboard 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear logging onboard [module { switch-number | all }
(注) このコマンドは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
module |
(任意)スタック内の指定したスイッチの OBFL データをクリアします。 |
switch-number |
指定したスイッチの OBFL のみクリアします。範囲は、1 ~ 4 です。 |
all |
(任意)スタック内のすべてのスイッチの OBFL データをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
OBFL はイネーブルにしたままにしておき、フラッシュ メモリ内に保存されているデータは消去しないことを推奨します。
例
次の例では、動作時間と CLI コマンド情報以外のすべての OBFL 情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear logging onboard
Clear logging onboard buffer [confirm]
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show logging onboard onboard 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
hw-module module [ switch-number ] logging onboard |
OBFL をイネーブルにします。 |
show logging onboard onboard |
OBFL 情報を表示します。 |
clear mac address-table
指定のダイナミック アドレス、特定のインターフェイス上のすべてのダイナミック アドレス、スタック メンバー上のすべてのダイナミック アドレス、または特定の VLAN(仮想 LAN)上のすべてのダイナミック アドレスを MAC アドレス テーブルから削除するには、 clear mac-address-table 特権 EXEC コマンドを使用します。このコマンドはまた MAC アドレス通知グローバル カウンタもクリアします。
clear mac address-table { dynamic [ address mac-addr | interface interface-id | vlan vlan-id ] | notification }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
dynamic |
すべてのダイナミック MAC アドレスを削除します。 |
dynamic address mac-addr |
(任意)指定されたダイナミック MAC アドレスを削除します。 |
dynamic interface interface-id |
(任意)指定された物理ポートまたはポート チャネル上のすべてのダイナミック MAC アドレスを削除します。 |
dynamic vlan vlan-id |
(任意)指定された VLAN のすべてのダイナミック MAC アドレスを削除します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
notification |
履歴テーブルの通知をクリアし、カウンタをリセットします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、ダイナミック アドレス テーブルから指定の MAC アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear mac address-table dynamic address 0008.0070.0007
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show mac address-table 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear mac address-table move update
MAC アドレス テーブルの移行更新に関連したカウンタをクリアするには、 clear mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear mac address-table move update
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SED |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、MAC アドレス テーブル移行更新関連カウンタをクリアする方法を示します。
Switch# clear mac address-table move update
情報がクリアされたかどうかを確認するには、 show mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
mac address-table move update { receive | transmit } |
スイッチ上の MAC アドレス テーブル移行更新を設定します。 |
show mac address-table move update |
スイッチに MAC アドレス テーブル移行更新情報を表示します。 |
clear nmsp statistics
Network Mobility Services Protocol(NMSP; ネットワーク モビリティ サービス プロトコル)統計情報をクリアするには、 clear nmsp statistics 特権 EXEC コマンドを使用します。このコマンドを使用できるのは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合だけです。
clear nmsp statistics
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、NMSP 統計情報をクリアする方法を示します。
Switch# clear nmsp statistics
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show nmsp statistics 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear pagp
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)チャネル グループ情報をクリアするには、 clear pagp 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear pagp { channel-group-number counters | counters }
構文の説明
channel- group-number |
(任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 6 です。 |
counters |
トラフィックのカウンタをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
すべてのカウンタをクリアするには、 clear pagp counters コマンドを使用します。また、 clear pagp channel-group-number counters コマンドを使用すると、指定のチャネル グループのカウンタだけをクリアできます。
例
次の例では、すべてのチャネル グループ情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear pagp counters
次の例では、グループ 10 の PAgP トラフィックのカウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear pagp 10 counters
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show pagp 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear port-security
MAC アドレス テーブルからすべてのセキュア アドレスを削除するか、スイッチまたはインターフェイス上の特定タイプ(設定済み、ダイナミック、スティッキ)のすべてのセキュア アドレスを削除するには、 clear port-security 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear port-security { all | configured | dynamic | sticky } [[ address mac-addr | interface interface-id ] [ vlan { vlan-id | { access | voice}}]]
構文の説明
all |
すべてのセキュア MAC アドレスを削除します。 |
configured |
設定済みセキュア MAC アドレスを削除します。 |
dynamic |
ハードウェアによって自動学習されたセキュア MAC アドレスを削除します。 |
sticky |
自動学習または設定済みセキュア MAC アドレスを削除します。 |
address mac-addr |
(任意)指定されたダイナミック セキュア MAC アドレスを削除します。 |
interface interface-id |
(任意)指定された物理ポートまたは VLAN 上のすべてのダイナミック セキュア MAC アドレスを削除します。 |
vlan |
(任意)指定された VLAN から指定されたセキュア MAC アドレスを削除します。 vlan キーワードを入力後、次のいずれかのオプションを入力します。 • vlan-id :トランク ポート上で、クリアする必要のあるアドレスの VLAN の VLAN ID を指定します。 • access :アクセス ポートで、アクセス VLAN 上の指定されたセキュア MAC アドレスをクリアします。 • voice :アクセス ポートで、音声 VLAN 上の指定されたセキュア MAC アドレスをクリアします。 (注) voice キーワードは、音声 VLAN がポートに設定されてそのポートがアクセス VLAN でない場合のみ利用可能です。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、MAC アドレス テーブルからすべてのセキュア アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear port-security all
次の例では、MAC アドレス テーブルから特定の設定済みセキュア アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear port-security configured address 0008.0070.0007
次の例では、特定のインターフェイスで学習されたすべてのダイナミック セキュア アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear port-security dynamic interface gigabitethernet0/1
次の例では、アドレス テーブルからすべてのダイナミック セキュア アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear port-security dynamic
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show port-security 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear psp counter
すべてのプロトコルをドロップしたパケットのプロトコル ストーム プロテクション カウンタをクリアするには、 clear psp counter 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear psp counter [ arp | igmp | dhcp ]
構文の説明
arp |
(任意)ARP および ARP スヌーピングのドロップされたパケットのカウンタをクリアします。 |
dhcp |
(任意)DHCP および DHCP スヌーピングのドロップされたパケットのカウンタをクリアします。 |
igmp |
(任意)IGMP および IGMP スヌーピングのドロップされたパケットのカウンタをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(58)SE |
このコマンドが追加されました。 |
例
この例では、DHCP のプロトコル ストーム プロテクション カウンタがクリアされます。
Switch# clear psp counter dhcp
関連コマンド
|
|
psp { arp | dhcp | igmp } pps value |
ARP、DHCP、または IGMP のプロトコル ストーム プロテクションを設定します。 |
show psp config |
プロトコル ストーム プロテクションの設定を表示します。 |
show psp statistics |
ドロップされたパケットの数を表示します。 |
clear spanning-tree counters
スパニングツリー カウンタをクリアするには、 clear spanning-tree counters 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear spanning-tree counters [ interface interface-id ]
構文の説明
interface interface-id |
(任意)指定のインターフェイスのスパニングツリー カウンタをすべてクリアします。有効なインターフェイスとしては、物理ポート、VLAN、およびポート チャネルがあります。指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。ポート チャネル範囲は 1 ~ 6 です。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
interface-id が指定されていない場合は、すべてのインターフェイスのスパニングツリー カウンタがクリアされます。
例
次の例では、すべてのインターフェイスのスパニングツリー カウンタをクリアする方法を示します。
Switch# clear spanning-tree counters
clear spanning-tree detected-protocols
すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイス上でプロトコル移行プロセスを再開する(強制的にネイバー スイッチと再ネゴシエートする)には、 clear spanning-tree detected-protocols 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear spanning-tree detected-protocols [ interface interface-id ]
構文の説明
interface interface-id |
(任意)指定されたインターフェイスでプロトコル移行プロセスを再開します。有効なインターフェイスとしては、物理ポート、VLAN、およびポート チャネルがあります。指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。ポート チャネル範囲は 1 ~ 6 です。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
Rapid Per-VLAN Spanning-Tree Plus(Rapid PVST+)プロトコルまたは Multiple Spanning-Tree Protocol(MSTP)が稼動しているスイッチは、組み込みプロトコル移行メカニズムをサポートしているため、レガシー IEEE 802.1D スイッチと相互に動作できます。Rapid PVST+ スイッチまたは MSTP スイッチが、プロトコルのバージョンが 0 に設定されているレガシー IEEE 802.1D コンフィギュレーション Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)を受信した場合は、そのポートで IEEE 802.1D BPDU だけを送信します。Multiple Spanning-Tree(MST)スイッチが、レガシー BPDU、別のリージョンに関連付けられた MST BPDU(バージョン 3)、または Rapid Spanning-Tree(RST; 高速スパニングツリー)BPDU(バージョン 2)を受信したときは、そのポートがリージョンの境界にあることを検知します。
ただし、スイッチは、IEEE 802.1D BPDU を受信しなくなった場合であっても、自動的には Rapid PVST+ モードまたは MSTP モードには戻りません。これは、レガシー スイッチが指定スイッチでなければ、リンクから削除されたかどうかを学習できないためです。この状況では、 clear spanning-tree detected-protocols コマンドを使用します。
例
次の例では、ポートでプロトコル移行プロセスを再開する方法を示します。
Switch# clear spanning-tree detected-protocols interface gigabitethernet0/1
clear vmps statistics
VLAN Query Protocol(VQP)クライアントが保持する統計情報を消去するには、 clear vmps statistics 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear vmps statistics
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、VLAN Membership Policy Server(VMPS; VLAN メンバシップ ポリシー サーバ)統計情報をクリアする方法を示します。
Switch# clear vmps statistics
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show vmps statistics 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show vmps |
VQP バージョン、再確認間隔、再試行回数、VMPS IP アドレス、および現在のサーバとプライマリ サーバを表示します。 |
clear vtp counters
VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)およびプルーニング カウンタを消去するには、 clear vtp counters 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear vtp counters
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、VTP カウンタをクリアする方法を示します。
Switch# clear vtp counters
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show vtp counters 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show vtp |
VTP 管理ドメイン、ステータス、カウンタの一般情報を表示します。 |
cluster commander-address
このコマンドは、スタンドアロン クラスタ メンバー スイッチから 入力する必要はありません。クラスタ コマンド スイッチは、メンバー スイッチがクラスタに加入した場合に MAC アドレスをこれらのクラスタ メンバー スイッチに自動的に割り当てます。クラスタ メンバー スイッチは、この情報および他のクラスタ情報を実行コンフィギュレーション ファイルに追加します。デバッグまたは回復手順の間だけスイッチをクラスタから削除する場合は、クラスタ メンバー スイッチ コンソール ポートからこのグローバル コンフィギュレーション コマンドの no 形式を使用します。
cluster commander-address mac-address [ member number name name ]
no cluster commander-address
構文の説明
mac-address |
クラスタ コマンド スイッチの MAC アドレス |
member number |
(任意)設定されたクラスタ メンバー スイッチの番号。指定できる範囲は 0 ~ 15 です。 |
name name |
(任意)設定されたクラスタの名前(最大 31 文字) |
デフォルト
このスイッチはどのクラスタのメンバーでもありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ利用できます。
各クラスタ メンバーは、クラスタ コマンド スイッチを 1 つしか持てません。
クラスタ メンバー スイッチは、mac-address パラメータによりシステム リロード中にクラスタ コマンド スイッチの ID を保持します。
特定のクラスタ メンバー スイッチで no 形式を入力すると、デバッグまたはリカバリ手順の間そのクラスタ メンバー スイッチをクラスタから削除できます。通常は、メンバーがクラスタ コマンド スイッチと通信ができなくなった場合にのみ、クラスタ メンバー スイッチ コンソール ポートからこのコマンドを入力することになります。通常のスイッチ構成では、クラスタ コマンド スイッチで no cluster member n グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力することによってのみ、クラスタ メンバー スイッチを削除することを推奨します。
スタンバイ クラスタ コマンド スイッチがアクティブになった場合(クラスタ コマンド スイッチになった場合)、このスイッチは cluster commander-address 行をその設定から削除します。
例
次の例では、実行中のクラスタ メンバーの設定から、その出力を一部示します。
Switch(config)# show running-configuration
cluster commander-address 00e0.9bc0.a500 member 4 name my_cluster
次の例では、クラスタ メンバー コンソールでクラスタからメンバーを削除する方法を示します。
Switch # configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# no cluster commander-address
設定を確認するには、 show cluster 特権 EXEC コマンドを入力します。
cluster discovery hop-count
候補スイッチの拡張検出用にホップカウントの制限を設定するには、クラスタ コマンド スイッチ上で cluster discovery hop-count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster discovery hop-count number
no cluster discovery hop-count
構文の説明
number |
クラスタ コマンド スイッチが候補の検出を制限するクラスタ エッジからのホップの数。指定できる範囲は 1 ~ 7 です。 |
デフォルト
ホップ カウントは 3 に設定されています。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ利用できます。このコマンドは、クラスタ メンバー スイッチでは機能しません。
ホップ カウントが 1 に設定された場合、拡張検出はディセーブルになります。クラスタ コマンド スイッチは、クラスタのエッジから 1 ホップの候補だけを検出します。クラスタのエッジとは、最後に検出されたクラスタのメンバー スイッチと最初に検出された候補スイッチの間の点です。
例
次の例では、ホップ カウント制限を 4 に設定する方法を示します。このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上から実行します。
Switch(config)# cluster discovery hop-count 4
設定を確認するには、 show cluster 特権 EXEC コマンドを入力します。
cluster enable
コマンド対応スイッチをクラスタ コマンド スイッチとしてイネーブルにし、クラスタ名を割り当て、任意でメンバー番号を割り当てるには、そのコマンド対応スイッチ上で cluster enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。すべてのメンバーを削除して、このクラスタ コマンド スイッチを候補スイッチにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster enable name [ command-switch-member-number ]
no cluster enable
構文の説明
name |
クラスタ名(最大 31 文字)。指定できる文字は、英数字、ダッシュ、および下線です。 |
command-switch-member-number |
(任意)クラスタのクラスタ コマンド スイッチにメンバー番号を割り当てます。指定できる範囲は 0 ~ 15 です。 |
デフォルト
このスイッチはクラスタ コマンド スイッチではありません。
クラスタ名は定義されません。
スイッチがクラスタ コマンド スイッチである場合、メンバー番号は 0 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、どのクラスタにも属していない任意のコマンド対応スイッチ上で入力します。装置がすでにクラスタのメンバーとして設定されている場合、コマンドはエラーとなります。
クラスタ コマンド スイッチをイネーブルにするときには、クラスタに名前を付けてください。スイッチがすでにクラスタ コマンド スイッチとして設定されており、クラスタ名が以前の名前と異なっている場合、コマンドはクラスタ名を変更します。
例
次の例では、クラスタ コマンド スイッチをイネーブルにし、クラスタに名前を付け、クラスタ コマンド スイッチ メンバー番号を 4 に設定する方法を示します。
Switch(config)# cluster enable Engineering-IDF4 4
設定を確認するには、クラスタ コマンド スイッチで show cluster 特権 EXEC コマンドを入力します。
cluster holdtime
スイッチ(コマンドまたはクラスタ メンバー スイッチ)が、他のスイッチのハートビート メッセージを受信しなくなってからそのスイッチのダウンを宣言するまでの期間を秒単位で設定するには、クラスタ コマンド スイッチ上で cluster holdtime グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。期間をデフォルト値に設定する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster holdtime holdtime-in-secs
no cluster holdtime
構文の説明
holdtime-in-secs |
スイッチ(コマンドまたはクラスタ メンバー スイッチ)が、他のスイッチのダウンを宣言するまでの期間(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 300 秒です。 |
デフォルト
デフォルトのホールド時間は 80 秒です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
クラスタ コマンド スイッチ上でのみ、このコマンドと cluster timer グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してください。クラスタ内のすべてのスイッチ間で設定の一貫性が保たれるように、クラスタ コマンド スイッチはこの値をそのすべてのクラスタ メンバーに伝達します。
ホールドタイムは通常インターバル タイマー( cluster timer )の倍数として設定されます。たとえば、スイッチのダウンを宣言するまでには、「ホールド タイムをインターバル タイムで割った秒数」回のハートビート メッセージが連続して受信されなかったことになります。
例
次の例では、クラスタ コマンド スイッチでインターバル タイマーおよびホールド タイム時間を変更する方法を示します。
Switch(config)# cluster timer 3
Switch(config)# cluster holdtime 30
設定を確認するには、 show cluster 特権 EXEC コマンドを入力します。
cluster member
クラスタに候補を追加するには、クラスタ コマンド スイッチ上で cluster member グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。メンバーをクラスタから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster member [ n ] mac-address H.H.H [ password enable-password ] [ vlan vlan-id ]
no cluster member n
構文の説明
n |
クラスタ メンバーを識別する番号。指定できる範囲は 0 ~ 15 です。 |
mac-address H.H.H |
クラスタ メンバー スイッチの MAC アドレス(16 進数) |
password enable-password |
候補スイッチのパスワードをイネーブルにします。候補スイッチにパスワードがない場合、パスワードは必要ありません。 |
vlan vlan-id |
(任意)クラスタ コマンド スイッチが候補をクラスタに追加するときに使用される VLAN ID。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
新しくイネーブルになったクラスタ コマンド スイッチには、関連するクラスタ メンバーはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、候補をクラスタに追加したり、メンバーをクラスタから削除したりする場合にクラスタ コマンド スイッチでのみ入力できます。このコマンドをクラスタ コマンド スイッチ以外のスイッチで入力すると、スイッチはコマンドを拒否し、エラー メッセージを表示します。
スイッチをクラスタから削除する場合はメンバー番号を入力してください。ただし、スイッチをクラスタに追加する場合には、メンバー番号を入力する必要はありません。クラスタ コマンド スイッチは、次に利用可能なメンバー番号を選択し、これをクラスタに加入しているスイッチに割り当てます。
候補スイッチがクラスタに加入した場合には、認証を行うためにそのスイッチのイネーブル パスワードを入力してください。パスワードは、実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションには保存されません。候補スイッチがクラスタのメンバーになったあと、そのパスワードはクラスタ コマンド スイッチ パスワードと同じになります。
スイッチが、設定されたホスト名を持たない場合、クラスタ コマンド スイッチは、メンバー番号をクラスタ コマンド スイッチ ホスト名に追加し、これをクラスタ メンバー スイッチに割り当てます。
VLAN ID を指定していない場合、クラスタ コマンド スイッチは自動的に VLAN を選択し、候補をクラスタに追加します。
例
次の例では、スイッチをメンバー 2、MAC アドレス 00E0.1E00.2222、パスワード key としてクラスタに追加する方法を示しています。クラスタ コマンド スイッチは、VLAN 3 を経由して候補をクラスタに追加します。
Switch(config)# cluster member 2 mac-address 00E0.1E00.2222 password key vlan 3
次の例では、MAC アドレス 00E0.1E00.3333 のスイッチをクラスタに追加する方法を示します。このスイッチにはパスワードはありません。クラスタ コマンド スイッチは、次に利用可能なメンバー番号を選択し、これをクラスタに加入しているスイッチに割り当てます。
Switch(config)# cluster member mac-address 00E0.1E00.3333
設定を確認するには、クラスタ コマンド スイッチで show cluster members 特権 EXEC コマンドを入力します。
cluster outside-interface
クラスタの Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)の外部インターフェイスを設定し、IP アドレスのないメンバーがクラスタの外部にある装置と通信できるようにするには、クラスタ コマンド スイッチ上で cluster outside-interface グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster outside-interface interface-id
no cluster outside-interface
構文の説明
interface-id |
外部インターフェイスとして機能するインターフェイス。有効なインターフェイスとしては、物理インターフェイス、ポート チャネル、または VLAN があります。指定できるポート チャネル範囲は 1 ~ 6 です。指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
デフォルトの外部インターフェイスは、クラスタ コマンド スイッチによって自動的に選択されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ入力できます。クラスタ メンバー スイッチでコマンドを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
例
次の例では、VLAN 1 に外部インターフェイスを設定する方法を示します。
Switch(config)# cluster outside-interface vlan 1
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show running-config |
現在の動作設定を表示します。 |
cluster run
スイッチ上でクラスタリングをイネーブルにするには、 cluster run グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチでクラスタリングをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster run
no cluster run
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
すべてのスイッチでクラスタリングがイネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
クラスタ コマンド スイッチ上で no cluster run コマンドを入力すると、クラスタ コマンド スイッチはディセーブルになります。クラスタリングはディセーブルになり、スイッチは候補スイッチになることができません。
クラスタ メンバー スイッチで no cluster run コマンドを入力すると、このメンバー スイッチはクラスタから削除されます。クラスタリングはディセーブルになり、スイッチは候補スイッチになることができません。
クラスタに属していないスイッチで no cluster run コマンドを入力すると、クラスタリングはそのスイッチ上でディセーブルになります。このスイッチは候補スイッチになることができません。
例
次の例では、クラスタ コマンド スイッチでクラスタリングをディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no cluster run
設定を確認するには、 show cluster 特権 EXEC コマンドを入力します。
cluster standby-group
既存の Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホットスタンバイ ルータ プロトコル)にクラスタをバインドしてクラスタ コマンド スイッチの冗長性をイネーブルにするには、 cluster standby-group グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。routing-redundancy キーワードを入力することで、同一の HSRP グループが、クラスタ コマンド スイッチの冗長性およびルーティングの冗長性に対して使用できるようになります。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster standby-grou p HSRP-group-name [ routing-redundancy ]
no cluster standby-group
構文の説明
HSRP-group-name |
クラスタにバインドされる HSRP グループの名前。設定できるグループ名は 32 文字までです。 |
routing-redundancy |
(任意)同一の HSRP スタンバイ グループをイネーブルにし、クラスタ コマンド スイッチの冗長性およびルーティングの冗長性に対して使用します。 |
デフォルト
クラスタは、どの HSRP グループにもバインドされません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ入力できます。クラスタ メンバー スイッチでこれを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
クラスタ コマンド スイッチは、クラスタ HSRP バインディング情報をすべてのクラスタ HSRP 対応メンバーに伝播します。各クラスタ メンバー スイッチはバインディング情報を NVRAM(不揮発性 RAM)に保存します。HSRP グループ名は、有効なスタンバイ グループである必要があります。そうでない場合、エラーが発生してコマンドが終了します。
クラスタにバインドする HSRP スタンバイ グループのすべてのメンバーに同じグループ名を使用する必要があります。バインドされる HSRP グループのすべてのクラスタ HSRP 対応メンバーに同じ HSRP グループ名を使用してください(クラスタを HSRP グループにバインドしない場合には、クラスタ コマンダおよびメンバーに異なる名前を使用できます)。
例
次の例では、 my_hsrp という名前の HSRP グループをクラスタにバインドする方法を示します。このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上から実行します。
Switch(config)# cluster standby-group my_hsrp
次の例では、同じ HSRP グループ名 my_hsrp を使用して、ルーティング冗長とクラスタ冗長を確立する方法を示します。
Switch(config)# cluster standby-group my_hsrp routing-redundancy
次の例では、このコマンドがクラスタ コマンド スイッチから実行され、指定された HSRP スタンバイ グループが存在しない場合のエラー メッセージを示します。
Switch(config)# cluster standby-group my_hsrp
%ERROR: Standby (my_hsrp) group does not exist
次の例では、このコマンドがクラスタ メンバー スイッチで実行された場合のエラー メッセージを示します。
Switch(config)# cluster standby-group my_hsrp routing-redundancy
%ERROR: This command runs on a cluster command switch
設定を確認するには、 show cluster 特権 EXEC コマンドを入力します。出力は、クラスタ内の冗長性がイネーブルになったかどうかを示します。
関連コマンド
|
|
standby ip |
インターフェイスで HSRP をイネーブルにします。 |
show cluster |
スイッチが属するクラスタのステータスおよびサマリーを表示します。 |
show standby |
スタンバイ グループ情報を表示します。 |
cluster timer
ハートビート メッセージ間の秒単位での間隔を指定するには、クラスタ コマンド スイッチ上で cluster timer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト値の間隔を設定する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster timer interval-in-secs
no cluster timer
構文の説明
interval-in-secs |
ハートビート メッセージ間の間隔(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 300 秒です。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドと cluster holdtime グローバル コンフィギュレーション コマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ入力してください。クラスタ内のすべてのスイッチ間で設定の一貫性が保たれるように、クラスタ コマンド スイッチはこの値をそのすべてのクラスタ メンバーに伝達します。
ホールドタイムは通常ハートビート インターバル タイマー( cluster timer )の倍数として設定されます。たとえば、スイッチのダウンを宣言するまでには、「ホールド タイムをインターバル タイムで割った秒数」回のハートビート メッセージが連続して受信されなかったことになります。
例
次の例では、クラスタ コマンド スイッチでハートビート間隔のタイマーおよび期間を変更する方法を示します。
Switch(config)# cluster timer 3
Switch(config)# cluster holdtime 30
設定を確認するには、 show cluster 特権 EXEC コマンドを入力します。
copy logging onboard
On-Board Failure Logging(OBFL; オンボード障害ロギング)データをローカル ネットワークまたは指定したファイル システムにコピーするには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で copy logging onboard 特権 EXEC コマンドを使用します。
copy logging onboard module stack-member destination
(注) このコマンドは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
module stack-member |
スタック メンバー番号を指定します。スイッチがスタンドアロン スイッチの場合、スイッチ番号は 1 です。スイッチがスタック内にある場合は、スタック内のスイッチ メンバーの数に応じて、1 ~ 4 の範囲内の値を指定できます。 |
destination |
ローカル ネットワーク上またはファイル システム上にある、システム メッセージのコピー先とする場所を指定します。 destination には、ローカルまたはネットワーク ファイル システム上のコピー先の場所 と ファイル名を指定します。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash [ number ] :/ filename スタック マスターのスタック メンバー番号を指定するには、 number パラメータを使用します。 number に指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 • FTP の構文: ftp:// username : password @ host / filename • HTTP サーバの構文: http:// [[ username : password ] @ ]{ hostname | host-ip }[ / direct o ry ] /filename • NVRAM の構文: nvram:/ filename • null ファイル システムの構文: null:/ filename • Remote Copy Protocol(RCP)の構文: rcp:// username @ host / filename • スイッチ ファイル システムの構文: system: filename • 一時ファイル システムの構文: tmpsys:/ filename • TFTP の構文: tftp: [[ // location ] / directory ] / filename |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
OBFL の詳細については、 hw-module コマンドを参照してください。
例
次の例では、スタック メンバー 3 の OBFL データ メッセージをフラッシュ ファイル システム上の obfl_file ファイルにコピーする方法を示します。
Switch# copy logging onboard module 3 flash:obfl_file
関連コマンド
|
|
hw-module module [ switch-number ] logging onboard |
OBFL をイネーブルにします。 |
show logging onboard |
OBFL 情報を表示します。 |
define interface-range
インターフェイス範囲マクロを作成するには、 define interface-range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。定義されたマクロを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
define interface-range macro-name interface-range
no define interface-range macro-name interface-range
構文の説明
macro-name |
インターフェイス範囲マクロの名前(最大 32 文字)。 |
interface-range |
インターフェイス範囲。インターフェイス範囲の有効値については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
マクロ名は、最大 32 文字の文字列です。
マクロには、最大 5 つの範囲を含めることができます。
ある範囲内のすべてのインターフェイスは同じタイプ、つまり、すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN のいずれかでなければなりません。ただし、マクロ内では複数のインターフェイス タイプを組み合わせることができます。
interface-range を入力する場合は、次のフォーマットを使用します。
• type { first-interface } - { last-interface }
• interface-range を入力するときは、最初のインターフェイス番号とハイフンの間にスペースを入れます。たとえば、 gigabitethernet 0/1 - 2 であれば範囲は指定されますが、 gigabit ethernet 0/1 -2 では指定されません。
type と interface の有効値は次のとおりです。
• vlan vlan-id 。ここで、VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。
(注) コマンドライン インターフェイスには複数の VLAN ID を設定するオプションがありますが、サポートされていません。
VLAN インターフェイスは、 interface vlan コマンドで設定してください( show running-config 特権 EXEC コマンドは、設定された VLAN インターフェイスを表示します)。 show running-config コマンドで表示されない VLAN インターフェイスは、 interface-range では使用できません。
• port-channel port-channel-number 。ここで、 port-channel-number は 1 ~ 6 です。
• fastethernet stack member/module/{ first port } - { last port }
• gigabitethernet stack member/module/{ first port } - { last port }
物理インターフェイス
• stack member は、スタック内のスイッチ識別に使用する番号です。番号に指定できる範囲は 1 ~ 4 で、スタック メンバーの最初の初期化の際に、スイッチに割り当てられます。
(注) スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
• モジュールは常に 0 です。
• 指定できる範囲は、type stack member /0/number - number です(例:gigabitethernet 1/0/1 - 2)。
範囲を定義するときは、ハイフン(-)の前にスペースが必要です。次に例を示します。
• gigabitethernet1/0/1 - 2
複数の範囲を入力することもできます。複数の範囲を定義するときは、カンマ(,)の前の最初のエントリのあとにスペースが必要です。カンマのあとのスペースは任意になります。次に例を示します。
• fastethernet1/0/3, gigabitethernet 1/0/1 - 2
• fastethernet1/0/3 -4, gigabitethernet 1/0/1 - 2
例
次の例では、複数のインターフェイス マクロを作成する方法を示します。
Switch(config)# define interface-range macro1 fastethernet0/1 - 2, gigabitethernet0/1 - 2
関連コマンド
|
|
interface range |
複数のポートで 1 つのコマンドを同時に実行します。 |
show running-config |
定義されたマクロを含む現在の動作設定を表示します。 |
delete
フラッシュ メモリ デバイス上のファイルまたはディレクトリを削除するには、 delete 特権 EXEC コマンドを使用します。
delete [ /force ] [/ recursive ] filesystem :/ file-url
構文の説明
/force |
(任意)削除を確認するプロンプトを抑制します。 |
/recursive |
(任意)指定されたディレクトリおよびそのディレクトリに含まれるすべてのサブディレクトリおよびファイルを削除します。 |
filesystem : |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。 スタック メンバーまたはマスターのスタック上のローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash: スタック マスターから、スタック メンバー上のローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash member number : (注) スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。 |
/ file-url |
削除するパス(ディレクトリ)およびファイル名 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
/force キーワードを使用すると、削除プロセスにおいて削除の確認を要求するプロンプトが、最初の 1 回のみとなります。
/force キーワードを指定せずに /recursive キーワードを使用すると、ファイルごとに削除の確認を要求するプロンプトが表示されます。
プロンプト動作は、 file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの設定によって異なります。デフォルトでは、スイッチは、破壊的なファイル操作に関する確認をプロンプトで要求します。このコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Command Reference Release 12.4 』を参照してください。
例
次の例では、新しいイメージのダウンロードが正常に終了したあとに、古いソフトウェア イメージを含むディレクトリを削除する方法を示します。
Switch# delete /force /recursive flash:/old-image
ディレクトリが削除されたことを確認するには、 dir filesystem : 特権 EXEC コマンドを入力します。
deny(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)
DHCP バインディングと一致した Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットを拒否するには、 deny ARP アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定した Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)をアクセス リストから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
deny {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
no deny {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
構文の説明
request |
(任意)ARP 要求の照合条件を定義します。request を指定しないと、すべての ARP パケットに対して照合が実行されます。 |
ip |
送信元 IP アドレスを指定します。 |
any |
任意の IP アドレスまたは MAC アドレスを拒否します。 |
host sender-ip |
指定された送信元 IP アドレスを拒否します。 |
sender-ip sender-ip-mask |
指定された範囲の送信元 IP アドレスを拒否します。 |
mac |
送信元 MAC アドレスを拒否します。 |
host sender-mac |
指定された送信元 MAC アドレスを拒否します。 |
sender-mac sender-mac-mask |
指定された範囲の送信元 MAC アドレスを拒否します。 |
response ip |
ARP 応答の IP アドレス値を定義します。 |
host target-ip |
指定された宛先 IP アドレスを拒否します。 |
target-ip target-ip-mask |
指定された範囲の宛先 IP アドレスを拒否します。 |
mac |
ARP 応答の MAC アドレス値を拒否します。 |
host target-mac |
指定された宛先 MAC アドレスを拒否します。 |
target-mac target-mac-mask |
指定された範囲の宛先 MAC アドレスを拒否します。 |
log |
(任意)ACE と一致したパケットをロギングします。 |
デフォルト
デフォルト値は設定されていません。ただし、ARP アクセス リストの末尾に暗黙的な deny ip any mac any コマンドが指定されています。
コマンド モード
ARP アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
照合条件に基づいて ARP パケットをドロップする deny 句を追加できます。
例
次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレス 1.1.1.1 および MAC アドレス 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答をいずれも拒否する方法を示します。
Switch(config)# arp access-list static-hosts
Switch(config-arp-nacl)# deny ip host 1.1.1.1 mac host 0000.0000.abcd
Switch(config-arp-nacl)# end
設定を確認するには、 show arp access-list 特権 EXEC コマンドを入力します。
deny(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション)
条件が一致した場合に非 IP トラフィックが転送されないようにするには、 deny MAC アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。拒否条件を名前付き MAC アクセス リストから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
{ deny | permit } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | aarp | amber | cos cos | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask |mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
no { deny | permit } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | aarp | amber | cos cos | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
any |
あらゆる送信元または宛先 MAC アドレスを拒否するために指定するキーワードです。 |
host src MAC-addr | src-MAC-addr mask |
ホスト MAC アドレスと任意のサブネット マスクを定義します。パケットの送信元アドレスが定義されたアドレスに一致する場合、そのアドレスからの非 IP トラフィックは拒否されます。 |
host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask |
宛先 MAC アドレスと任意のサブネット マスクを定義します。パケットの宛先アドレスが定義されたアドレスに一致する場合、そのアドレスへの非 IP トラフィックは拒否されます。 |
type mask |
(任意)パケットの Ethertype 番号と、Ethernet II または Subnetwork Access Protocol(SNAP)カプセル化を使用して、パケットのプロトコルを識別します。 type には、0 ~ 65535 の 16 進数を指定できます。 mask は、マッチングを行う前に Ethertype に適用される don’t care ビットのマスクです。 |
aarp |
(任意)データリンク アドレスをネットワーク アドレスにマッピングする Ethertype AppleTalk Address Resolution Protocol を選択します。 |
amber |
(任意)EtherType DEC-Amber を選択します。 |
cos cos |
(任意)プライオリティを設定するため、0 ~ 7 までの Class of Service(CoS; サービス クラス)値を選択します。CoS に基づくフィルタリングは、ハードウェアでのみ実行可能です。 cos オプションが設定されているかどうかを確認する警告メッセージが表示されます。 |
dec-spanning |
(任意)EtherType Digital Equipment Corporation(DEC)スパニング ツリーを選択します。 |
decnet-iv |
(任意)EtherType DECnet Phase IV プロトコルを選択します。 |
diagnostic |
(任意)EtherType DEC-Diagnostic を選択します。 |
dsm |
(任意)EtherType DEC-DSM を選択します。 |
etype-6000 |
(任意)EtherType 0x6000 を選択します。 |
etype-8042 |
(任意)EtherType 0x8042 を選択します。 |
lat |
(任意)EtherType DEC-LAT を選択します。 |
lavc-sca |
(任意)EtherType DEC-LAVC-SCA を選択します。 |
lsap lsap-number mask |
(任意)パケットの LSAP 番号(0 ~ 65535)と 802.2 カプセル化を使用して、パケットのプロトコルを識別します。 mask は、マッチングを行う前に LSAP 番号に適用される don’t care ビットのマスクです。 |
mop-console |
(任意)EtherType DEC-MOP Remote Console を選択します。 |
mop-dump |
(任意)EtherType DEC-MOP Dump を選択します。 |
msdos |
(任意)EtherType DEC-MSDOS を選択します。 |
mumps |
(任意)EtherType DEC-MUMPS を選択します。 |
netbios |
(任意)EtherType DEC-Network Basic Input/Output System(NETBIOS)を選択します。 |
vines-echo |
(任意)Banyan Systems による EtherType Virtual Integrated Network Service(VINES)を選択します。 |
vines-ip |
(任意)EtherType VINES IP を選択します。 |
xns-idp |
(任意)10 進数、16 進数、または 8 進数の任意の Ethertype である EtherType Xerox Network Systems(XNS)プロトコル スイート(0 ~ 65535)を選択します。 |
(注) appletalk は、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されていますが、一致条件としてはサポートされていません。
IPX トラフィックをフィルタリングするには、使用されている IPX カプセル化のタイプに応じて、 type mask または lsap lsap mask キーワードを使用します。 表 2-12 に、Novell 用語と Cisco IOS 用語での IPX カプセル化タイプに対応するフィルタ条件を一覧表示します。
表 2-12 IPX フィルタ基準
|
|
|
|
arpa |
Ethernet II |
Ethertype 0x8137 |
snap |
Ethernet-snap |
Ethertype 0x8137 |
sap |
Ethernet 802.2 |
LSAP 0xE0E0 |
novell-ether |
Ethernet 802.3 |
LSAP 0xFFFF |
デフォルト
このコマンドには、デフォルトはありません。ただし、名前付き MAC ACL のデフォルト アクションは拒否です。
コマンド モード
MAC アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始します。
host キーワードを使用した場合、アドレス マスクは入力できません。 host キーワードを使用しない場合は、アドレス マスクを入力する必要があります。
Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)がアクセス コントロール リストに追加された場合は、リストの末尾に暗黙的な deny - any - any 条件が存在します。つまり、一致がない場合にはパケットは拒否されます。ただし、最初の ACE が追加される前に、リストはすべてのパケットを許可します。
名前付き MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、すべての送信元から MAC アドレス 00c0.00a0.03fa への NETBIOS トラフィックを拒否する名前付き MAC 拡張アクセス リストを定義する方法を示します。このリストに一致するトラフィックは拒否されます。
Switch(config-ext-macl)# deny any host 00c0.00a0.03fa netbios.
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リストから拒否条件を削除する方法を示します。
Switch(config-ext-macl)# no deny any 00c0.00a0.03fa 0000.0000.0000 netbios.
次の例では、Ethertype 0x4321 のすべてのパケットを拒否します。
Switch(config-ext-macl)# deny any any 0x4321 0
設定を確認するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
diagnostic monitor
ヘルス モニタリング診断テストを設定するには、 diagnostic monitor グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。テストをディセーブルにし、デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
diagnostic monitor switch { num } test { test-id | test-id-range | all }
diagnostic monitor interval switch { num } test { test-id | test-id-range | all } hh:mm:ss milliseconds day
diagnostic monitor syslog
diagnostic monitor threshold switch { num } test { test-id | test-id-range | all } count failure count
no diagnostic monitor switch { num } test { test-id | test-id-range | all }
no diagnostic monitor interval switch { num } test { test-id | test-id-range | all }
no diagnostic monitor syslog
no diagnostic monitor threshold switch { num } test { test-id | test-id-range | all } failure coun t
(注) このコマンドは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
switch num |
モジュール番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
test |
実行するテストを指定します。 |
test-id |
実行するテストの識別番号。その他の情報については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
test-id-range |
実行するテストの識別番号の範囲。その他の情報については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
all |
すべての診断テストを実行します。 |
interval |
テストを実行する間隔を指定します。 |
hh:mm:ss |
テストの間隔を指定します。形式については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
milliseconds |
時間(ミリ秒)を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 999 です。 |
day |
テストの間隔(日数)を指定します。形式については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
syslog |
ヘルス モニタリング診断テストが失敗した場合に Syslog メッセージを生成します。 |
threshold |
障害しきい値を指定します。 |
failure count count |
障害しきい値のカウントを指定します。 |
デフォルト
• モニタリングはディセーブルです。
• syslog がイネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
テストをスケジューリングする場合、次の注意事項があります。
• test-id : テスト ID のリストを表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを使用します。
• test-id-range : テスト ID のリストを表示するには、 show diagnostic content コマンドを使用します。カンマおよびハイフンで区切られた整数で範囲を入力します(例:1,3-6 はテスト ID 1、3、4、5 および 6)。
• hh :時間(0 ~ 23)を入力します。
• mm :分(0 ~ 60)を入力します。
• ss :秒(0 ~ 60)を入力します。
• milliseconds :ミリ秒(0 ~ 999)を入力します。
• day :0 ~ 20 の数字として日を入力します。
diagnostic monitor switch { num } test { test-id | test-id-range | all } コマンドを入力する場合は、次の注意事項に従ってください。
• すべての接続ポートをディセーブルにし、ネットワーク トラフィックを隔離します。テスト中はテスト パケットを送出できません。
• システムまたはテスト済みモジュールをリセットしたあとで、システムを通常の動作モードに戻します。
(注) スタック内のスイッチでリロード属性を持つ診断テストを実行している場合は、ケーブル配線の構成によってはスタックをパーティション化する可能性があります。スタックのパーティション化を回避するには、show switch detail 特権 EXEC コマンドを入力して、スタックの設定を確認します。
例
次の例では、2 分ごとに指定したテストを行うように設定する方法を示します。
Switch(config)#
diagnostic monitor interval switch 1 test 1 00:02:00 0 1
次の例では、これまでヘルス モニタリングがイネーブルになっていなかった場合に、指定したスイッチでテストを実行する方法を示します。
Switch(config)#
diagnostic monitor switch 1 test 1
次の例では、スイッチのテスト モニタリングの障害しきい値を設定する方法を示します。
Switch(config)#
diagnostic monitor threshold switch 1 test 1 failure count 50
次の例では、ヘルス モニタリング テストが失敗した場合に Syslog メッセージの生成をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)#
diagnostic monitor syslog
diagnostic schedule
診断テストをスケジューリングするには、 diagnostic schedule 特権 EXEC コマンドを使用します。スケジューリングを削除し、デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
diagnostic schedule switch num test { test-id | test-id-range | all | basic | non-disruptive } { daily hh : mm | on mm dd yyyy hh : mm | weekly day-of-week hh : mm }
no diagnostic schedule switch num test { test-id | test-id-range | all | basic | non-disruptive } { daily hh : mm | on mm dd yyyy hh : mm | weekly day-of-week hh : mm }
(注) このコマンドは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
switch num |
スイッチ番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
test |
スケジューリングするテストを指定します。 |
test-id |
実行するテストの識別番号。その他の情報については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
test-id-range |
実行するテストの識別番号の範囲。その他の情報については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
all |
すべての診断テストを実行します。 |
basic |
基本的なオンデマンドの診断テストを実行します。 |
non-disruptive |
ノンディスラプティブ ヘルスモニタ テストを実行します。 |
daily hh : mm |
テストベースの診断タスクのスケジュール(日単位)を指定します。形式については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
on mm dd yyyy hh : mm |
テストベースの診断タスクのスケジュールを指定します。形式については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
weekly day-of-week hh : mm |
テストベースの診断タスクのスケジュール(週単位)を指定します。形式については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
テストをスケジューリングする場合、次の注意事項があります。
• test-id : テスト ID のリストを表示するには、 show diagnostic content コマンドを使用します。
• test-id-range :テスト ID のリストを表示するには、 show diagnostic content コマンドを使用します。カンマおよびハイフンで区切られた整数で範囲を入力します(例:1,3-6 はテスト ID 1、3、4、5 および 6)。
• hh : mm : 2 桁の数字(24 時間表記)で時間および分を入力します。コロン( : )が必要です。
• mm :January、February ~ December のように、月を入力します(大文字でも小文字でも可)。
• dd :2 桁の数字で日を入力します。
• yyyy : 4 桁の数字で年を入力します。
• day-of-week : Monday、Tuesday ~ Sunday のように、曜日を入力します(大文字でも小文字でも可) 。
例
次の例では、指定したスイッチに対して指定した日時に診断テストを行うようスケジューリングする方法を示します。
Switch(config)# diagnostic schedule switch 1 test 1,2,4-6 on january 3 2006 23:32
次の例では、指定したスイッチに対して、毎週特定の時間に診断テストを行うようスケジューリングする方法を示します。
Switch(config)# diagnostic schedule switch 1 test 1,2,4-6 weekly friday 09:23
diagnostic start
特定の診断テストを実行するには、 diagnostic start ユーザ コマンドを使用します。
diagnostic start switch num test { test-id | test-id-range | all | basic | non-disruptive }
(注) このコマンドは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
switch num |
スイッチ番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
test |
実行するテストを指定します。 |
test-id |
実行するテストの識別番号。その他の情報については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
test-id-range |
実行するテストの識別番号の範囲。その他の情報については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
all |
すべての診断テストを実行します。 |
basic |
基本的なオンデマンドの診断テストを実行します。 |
non-disruptive |
ノンディスラプティブ ヘルスモニタ テストを実行します。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
ユーザ EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
テスト ID のリストを表示するには、 show diagnostic content コマンドを入力します。
test-id-range をカンマおよびハイフンで区切られた整数で入力します(例:1,3-6 はテスト ID 1、3、4、5、および 6)。
例
次の例では、指定したスイッチの診断テストを開始する方法を示します。
Switch> diagnostic start switch 1 test 1
06:27:50: %DIAG-6-TEST_RUNNING: Switch 1: Running TestPortAsicStackPortLoopback{ID=1} ...
06:27:51: %DIAG-6-TEST_OK: Switch 1: TestPortAsicStackPortLoopback{ID=1} has completed
次の例では、通常のシステム動作を中断させる、スイッチの診断テスト 2 を開始する方法を示します。
Switch> diagnostic start switch 1 test 2
Switch 1: Running test(s) 2 will cause the switch under test to reload after completion of
Switch 1: Running test(s) 2 may disrupt normal system operation
Do you want to continue? [no]: y
16:43:29: %STACKMGR-2-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 2 Switch 2 has changed to state DOWN
16:43:30: %STACKMGR-2-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 1 Switch 9 has changed to state DOWN
16:43:30: %STACKMGR-2-SWITCH_REMOVED: Switch 1 has been REMOVED from the stack
16:44:35: %STACKMGR-2-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 1 Switch 2 has changed to state UP
16:44:37: %STACKMGR-2-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 2 Switch 2 has changed to state UP
16:44:45: %STACKMGR-2-SWITCH_ADDED: Switch 1 has been ADDED to the stack
16:45:00: %STACKMGR-3-SWITCH_READY: Switch 1 is READY
16:45:00: %STACKMGR-2-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 1 Switch 1 has changed to state UP
16:45:00: %STACKMGR-2-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 2 Switch 1 has changed to state UP
00:00:20: %STACKMGR-2-SWITCH_ADDED: Switch 1 has been ADDED to the stack (Switch-1)
00:00:20: %STACKMGR-2-SWITCH_ADDED: Switch 2 has been ADDED to the stack (Switch-1)
00:00:25: %SPANTREE-3-EXTENDED_SYSID: Extended SysId enabled for type vlan (Switch-1)
00:00:29: %SYS-3-CONFIG_I: Configured from memory by console (Switch-1)
00:00:29: %STACKMGR-3-SWITCH_READY: Switch 2 is READY (Switch-1)
00:00:29: %STACKMGR-3-MASTER_READY: Master Switch 2 is READY (Switch-1)
00:00:30: %STACKMGR-3-SWITCH_READY: Switch 1 is READY (Switch-1)
00:00:30: %DIAG-6-TEST_RUNNING: Switch 1: Running TestPortAsicLoopback{ID=2} ...
00:00:30: %DIAG-6-TEST_OK: Switch 1: TestPortAsicLoopback{ID=2} has completed successfully
テストによってスイッチのスタック接続が失われる可能性がある場合には、次のようなメッセージが表示されます。
Switch 3: Running test(s) 2 will cause the switch under test to reload after completion of
Switch 3: Running test(s) 2 may disrupt normal system operation
Do you want to continue? [no]:
テストによってスタックのパーティション化が発生する場合には、次のようなメッセージが表示されます。
Switch 4: Running test(s) 2 will cause the switch under test to reload after completion of
Switch 4: Running test(s) 2 will partition stack
Switch 4: Running test(s) 2 may disrupt normal system operation
Do you want to continue? [no]:
dot1x
IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにするには、 dot1x グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x { critical { eapol | recovery delay milliseconds } | { guest-vlan supplicant } | system-auth-control }
no dot1x { critical { eapol | recovery delay } | { guest-vlan supplicant } | system-auth-control }
(注) credentials name キーワードは、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されますが、サポートされていません。
構文の説明
critical { eapol | recovery delay milliseconds } |
アクセス不能な認証バイパス パラメータを設定します。詳細については、 dot1x critical(グローバル コンフィギュレーション) コマンドを参照してください。 |
guest-vlan supplicant |
スイッチでオプションのゲスト VLAN の動作をグローバルにイネーブルにします。 |
system-auth-control |
スイッチで IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにします。 |
デフォルト
IEEE 802.1x 認証およびオプションのゲスト VLAN 動作がディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(25)SEE |
critical { eapol | recovery delay milliseconds } キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする前に、Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)をイネーブルにし、認証方式リストを指定する必要があります。方式リストには、ユーザの認証に使用する、順序と認証方式が記述されています。
スイッチの IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする前に、IEEE 802.1x 認証および EtherChannel が設定されているインターフェイスから EtherChannel の設定を削除します。
EAP-Transparent LAN Service(TLS)および EAP-MD5 で IEEE 802.1x を認証する Cisco Access Control Server(ACS)アプリケーションが稼動する装置を使用している場合、装置が ACS バージョン 3.2.1 以上で稼動していることを確認します。
スイッチでオプションの IEEE 802.1x ゲスト VLAN 動作をグローバルにイネーブルにするには、 guest-vlan supplicant キーワードを使用することもできます。詳細については、 dot1x guest-vlan コマンドを参照してください。
例
次の例では、スイッチで IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# dot1x system-auth-control
次の例では、スイッチでオプションのゲスト VLAN 動作をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# dot1x guest-vlan supplicant
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x auth-fail max-attempts
ポートが制限 VLAN に移行するまで許容できる最大認証試行回数を設定するには、 dot1x auth-fail max-attempts インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x auth-fail max-attempts max-attempts
no dot1x auth-fail max-attempts
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
max-attempts |
ポートが制限 VLAN に移行するまでに許容される最大の認証試行回数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 3 です。デフォルト値は 3 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SED |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN で許容される最大の認証試行回数を再設定する場合、変更内容は再認証タイマーが期限切れになったあとで反映されます。
例
次の例では、ポート 3 の制限 VLAN にポートが移行する前に許容される最大の認証試行回数を 2 に設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# dot1x auth-fail max-attempts 2
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x auth-fail vlan
ポートで制限 VLAN をイネーブルにするには、 dot1x auth-fail vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x auth-fail vlan vlan-id
no dot1x auth-fail v lan
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
vlan-id |
VLAN を 1 ~ 4094 の範囲で指定します。 |
デフォルト
制限 VLAN は設定されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SED |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
次のように設定されたポートで制限 VLAN を設定できます。
• シングルホスト(デフォルト)モード
• 認証用 auto モード
再認証をイネーブルにする必要があります。ディセーブルになっていると、制限 VLAN のポートは再認証要求を受け取りません。再認証プロセスを開始するには、制限 VLAN がポートからリンクダウン イベントまたは Extensible Authentication Protocol(EAP)ログオフ イベントを受け取る必要があります。ホストがハブを介して接続されている場合、ホストが切断されているとポートがリンクダウン イベントを受け取ることができず、次の再認証試行が行われるまで新しいホストが検出されないことがあります。
サプリカントが認証に失敗すると、ポートは制限 VLAN に移行し、EAP 認証成功 メッセージがサプリカントに送信されます。サプリカントには実際の認証失敗が通知されないため、この制限ネットワーク アクセスに混乱が生じることがあります。EAP の成功メッセージは、次の理由で送信されます。
• EAP の成功メッセージが送信されない場合、サプリカントは 60 秒ごと(デフォルト)に EAP 開始メッセージを送信して認証を行おうとします。
• 一部のホスト(たとえば、Windows XP を実行中のデバイス)は、EAP の成功メッセージを受け取るまで Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を実行できません。
サプリカントは、認証から EAP 成功メッセージを受け取ったあとに不正なユーザ名とパスワードの組み合わせをキャッシュし、再認証のたびにその情報を使用する可能性があります。サプリカントが正しいユーザ名とパスワードの組み合わせを送信するまで、ポートは制限 VLAN のままになります。
レイヤ 3 ポートに使用する内部 VLAN は、制限 VLAN として設定することはできません。
VLAN を制限 VLAN と音声 VLAN の両方に設定することはできません。そのように設定すると、syslog メッセージが生成されます。
制限 VLAN ポートが無許可ステートに移行すると、認証プロセスが再起動されます。サプリカントが再度認証プロセスに失敗すると、認証は保持ステートで待機します。サプリカントが正常に再認証されたあと、すべての IEEE 802.1x ポートが再初期化され、通常の IEEE 802.1x ポートとして扱われます。
制限 VLAN を異なる VLAN として再設定すると、制限 VLAN のポートも移行し、そのポートは現在認証されたステートのままになります。
制限 VLAN をシャットダウンするか VLAN データベースから削除すると、制限 VLAN のポートはただちに無許可ステートに移行し、認証プロセスが再起動します。制限 VLAN 設定がまだ存在するため、認証は保持ステートで待機しません。制限 VLAN が非アクティブである間も、制限 VLAN がアクティブになったときにポートがただちに制限 VLAN になるように、すべての認証試行がカウントされます。
制限 VLAN は、シングルホスト モード(デフォルトのポート モード)でのみサポートされます。このため、ポートが制限 VLAN に配置されると、サプリカントの MAC アドレスが MAC アドレス テーブルに追加され、ポートに表示される他の MAC アドレスがセキュリティ違反として扱われます。
例
次の例では、ポート 1 で制限 VLAN を設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# dot1x auth-fail vlan 40
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x control-direction
このコマンドは、現在は使用されていません。
Wake-on-LAN(WoL)機能を搭載した IEEE 802.1x 認証をイネーブルにし、ポート制御を単一方向または双方向に設定するには、 dot1x control-direction インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x control-direction { both | in }
no dot1x control-direction
構文の説明
both |
ポートの双方向制御をイネーブルにします。ポートは、ホストにパケットを送受信できません。 |
in |
ポートの単一方向制御をイネーブルにします。ポートは、ホストにパケットを送信できますが、受信はできません。 |
デフォルト
ポートは双方向モードに設定されています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SED |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(58)SE |
dot1x control-direction インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、 authentication control-direction インターフェイス コンフィギュレーション コマンドに置き換えられました。 |
使用上のガイドライン
デフォルト設定の双方向モードに戻すには、このコマンドの both キーワードまたは no 形式を使用します。
WoL の詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring IEEE802.1x Port-Based Authentication」の章の「Using IEEE 802.1x Authentication with Wake-on-LAN」を参照してください。
例
次の例では、単一方向制御をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x control-direction in
次の例では、双方向制御をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x control-direction both
設定を確認するには、 show dot1x all 特権 EXEC コマンドを入力します。
show dot1x all 特権 EXEC コマンド出力は、ポート名とポートのステートを除き、すべてのスイッチで同一です。ホストがポートに接続されていてまだ認証されていない場合、次のように表示されます。
Supplicant MAC 0002.b39a.9275
AuthSM State = CONNECTING
PortStatus = UNAUTHORIZED
dot1x control-direction in インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して単一方向制御をイネーブルにする場合、これが show dot1x all コマンド出力で次のように表示されます。
dot1x control-direction in インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力しても、設定の競合によりポートでこのモードをサポートできない場合、 show dot1x all コマンド出力で次のように表示されます。
ControlDirection = In (Disabled due to port settings)
関連コマンド
|
|
authentication control-direction |
Wake-on-LAN(WoL)機能での IEEE 802.1x 認証をイネーブルにします。 |
show dot1x [ all | interface interface-id ] |
指定したインターフェイスに対する制御方向のポート設定ステータスを表示します。 |
dot1x credentials(グローバル コンフィギュレーション)
サプリカント スイッチのプロファイルを設定するには、dot1x credentials グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
dot1x credentials profile
no dot1x credentials profile
構文の説明
profile |
サプリカント スイッチのプロファイルを指定します。 |
デフォルト
スイッチのプロファイルが設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このスイッチがサプリカントになるように別のスイッチをオーセンティケータとして設定する必要があります。
例
次の例では、スイッチをサプリカントとして設定する方法を示します。
Switch(config)# dot1x credentials profile
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
cisp enable |
Client Information Signalling Protocol(CISP)をイネーブルにします。 |
show cisp |
特定のインターフェイスの CISP 情報を表示します。 |
dot1x critical(グローバル コンフィギュレーション)
アクセス不能な認証バイパス機能(クリティカル認証、またはAuthentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)失敗ポリシーと呼ばれることもあります)のパラメータを設定するには、 dot1x critical グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x critical { eapol | recovery delay milliseconds }
no dot1x critical { eapol | recovery delay }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
eapol |
スイッチによりクリティカルなポートが critical-authentication ステートに置かれた場合、EAPOL-Success メッセージを送信するようスイッチを指定します。 |
recovery delay milliseconds |
リカバリ遅延期間(ミリ秒)を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 10000 ミリ秒です。 |
デフォルト
クリティカルなポートを critical-authentication ステートに置くことによって認証に成功した場合に、スイッチは EAPOL-Success メッセージをホストに送信しません。
リカバリ遅延期間は、1000 ミリ秒(1 秒)です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
クリティカルなポートが critical-authentication ステートに置かれた場合、スイッチが EAPOL-Success メッセージを送信するよう指定するには、 eapol キーワードを使用します。
使用不能な RADIUS サーバが使用可能になった場合にスイッチがクリティカルなポートを再初期化するために待機するリカバリ遅延期間を設定するには、 recovery delay milliseconds キーワードを使用します。デフォルトのリカバリ遅延期間は 1000 ミリ秒です。ポートは、秒単位で再初期化できます。
アクセス不能な認証バイパスをポート上でイネーブルにするには、 dot1x critical インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチがクリティカルなポートに割り当てるアクセス VLAN を設定するには、 dot1x critical vlan vlan-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、リカバリ遅延期間として 200 をスイッチに設定する方法を示します。
Switch# dot1x critical recovery delay 200
設定を確認するには、 show dot1x 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x critical(インターフェイス コンフィギュレーション)
アクセス不能な認証バイパス機能(クリティカル認証、またはAuthentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)失敗ポリシーと呼ばれることもあります)をイネーブルにするには、 dot1x critical インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートが critical-authentication ステートに置かれた場合にスイッチがクリティカルなポートに割り当てるアクセス VLAN を設定することもできます。この機能をディセーブルにするか、またはデフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x critical [ recovery action reinitialize | vlan vlan-id ]
no dot1x critical [ recovery | vlan ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
recovery action reinitialize |
アクセス不能な認証バイパスのリカバリ機能をイネーブルにし、認証サーバが使用可能になった場合にリカバリ アクションによりポートを認証するよう指定します。 |
vlan vlan-id |
スイッチがクリティカルなポートに割り当てることのできるアクセス VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
アクセス不能認証バイパス機能はディセーブルです。
リカバリ アクションは設定されていません。
アクセス VLAN は設定されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ポートが critical-authentication ステートに置かれた場合にスイッチがクリティカルなポートに割り当てるアクセス VLAN を指定するには、 vlan vlan-id キーワードを使用します。指定された VLAN タイプは、次のポート タイプに適合している必要があります。
• クリティカルなポートがアクセス ポートの場合、VLAN はアクセス VLAN でなければなりません。
• クリティカルなポートがプライベート VLAN のホスト ポートである場合、VLAN はセカンダリ プライベート VLAN でなければなりません。
• クリティカルなポートがルーテッド ポートの場合、VLAN を指定できます(指定は任意)。
クライアントで Windows XP を稼動し、クライアントが接続されているクリティカル ポートが critical-authentication ステートである場合、Windows XP はインターフェイスが認証されていないことを報告します。
Windows XP クライアントで DHCP が設定され、DHCP サーバからの IP アドレスがある場合、クリティカル ポートで EAP 認証成功メッセージを受信しても DHCP 設定プロセスを再初期化しません。
アクセス不能認証バイパス機能および制限 VLAN を IEEE802.1x ポート上に設定できます。スイッチが制限付き VLAN でクリティカル ポートの再認証を試行し、RADIUS サーバがすべて使用できない場合、ポートの状態はクリティカル認証ステートに移行し、ポートは制限付き VLAN のままとなります。
アクセス不能認証バイパス機能とポート セキュリティは、同じスイッチ ポートに設定できます。
例
次の例では、ポートのアクセス不能認証バイパス機能をイネーブルにする方法を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# dot1x critical
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x default
IEEE 802.1x パラメータをデフォルト値に戻すには、 dot1x default インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
dot1x default
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
デフォルト値は次のとおりです。
• ポート単位の IEEE 802.1x プロトコルのイネーブル ステートはディセーブルです(force-authorized)。
• 再認証の試行間隔の秒数は 3600 秒です。
• 定期的な再認証はディセーブルです。
• 待機時間は 60 秒です。
• 再伝送時間は 30 秒です。
• 最高再伝送回数は 2 回です。
• ホスト モードはシングル ホストです。
• クライアントのタイムアウト時間は 30 秒です。
• 認証サーバのタイムアウト時間は 30 秒です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、ポート上の IEEE 802.1x パラメータをリセットする方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x default
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x fallback
クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定するには、 dot1xfallback インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x fallback profile
no dot1x fallback
構文の説明
profile |
IEEE 802.1x 認証をサポートしていないクライアントのフォールバック プロファイルを指定します。 |
デフォルト
フォールバックはイネーブルではありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(35)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを入力する前に、スイッチで dot1x port-control auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
例
次の例では、IEEE 802.1x 認証用に設定されているスイッチ ポートにフォールバック プロファイルを指定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# dot1x fallback profile1
Switch(config-fallback-profile)# exit
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x guest-vlan
アクティブな VLAN を IEEE 802.1x のゲスト VLAN として指定するには、 dot1x guest-vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x guest-vlan vlan-id
no dot1x guest-vlan
構文の説明
vlan-id |
アクティブ VLAN を IEEE 802.1x ゲスト VLAN として指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
次のいずれかのスイッチポートにゲスト VLAN を設定できます。
• 非プライベート VLAN に属するスタティックアクセス ポート。
• セカンダリ プライベート VLAN に属するプライベート VLAN ポート。スイッチ ポートに接続されるすべてのホストは、端末状態の妥当性の評価に成功したかどうかにかかわらず、プライベート VLAN に割り当てられます。スイッチが、スイッチのプライマリおよびセカンダリ プライベート VLAN の対応付けを使用してプライマリ プライベート VLAN を判別します。
スイッチの IEEE 802.1x ポートごとにゲスト VLAN を設定して、現在 IEEE 802.1x 認証を実行していないクライアント(スイッチに接続されているデバイスまたはワークステーション)へのサービスを制限できます。こうしたユーザは IEEE 802.1x 認証のためにシステムをアップグレードできますが、Windows 98 システムなどのホストでは IEEE 802.1x に対応できません。
IEEE 802.1x ポートでゲスト VLAN をイネーブルにした場合、認証サーバが Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)Request/Identity フレームに対する応答を受信しないと、あるいは EAPOL パケットがクライアントから送信されないと、スイッチではクライアントをゲスト VLAN に割り当てます。
スイッチは、EAPOL パケット履歴を保持します。リンクの存続時間内に別の EAPOL パケットがインターフェイス上で検出された場合、ゲスト VLAN 機能はディセーブルになります。ポートがすでにゲスト VLAN ステートにある場合、ポートは無許可ステートに戻り、認証が再開されます。EAPOL 履歴はリンクの損失でリセットされます。
スイッチ ポートがゲスト VLAN に移行すると、IEEE 802.1x 非対応クライアントはいくつでもアクセスが許可されます。IEEE 802.1x 対応クライアントが、ゲスト VLAN を設定しているポートと同じポートに加入すると、ポートは RADIUS 設定 VLAN またはユーザ設定アクセス VLAN では無許可ステートに移行し、認証が再開されます。
ゲスト VLAN は、単一ホスト モードおよび複数ホスト モードの IEEE 802.1x ポート上でサポートされます。
リモート スイッチド ポート アナライザ(RSPAN)VLAN、音声 VLAN 以外のアクティブなすべての VLAN は、IEEE 802.1x のゲスト VLAN として設定できます。ゲスト VLAN の機能は、トランク ポート上ではサポートされません。サポートされるのはアクセス ポートのみです。
DHCP クライアントが接続されている IEEE 802.1x ポートのゲスト VLAN を設定したあと、DHCP サーバからホスト IP アドレスを取得する必要があります。クライアント上の DHCP プロセスが時間切れとなり DHCP サーバからホスト IP アドレスを取得しようとする前に、スイッチ上の IEEE 802.1x 認証プロセスを再起動する設定を変更できます。IEEE 802.1x 認証プロセスの設定を減らします( dot1x timeout quiet-period および dot1x timeout tx-period インターフェイス コンフィギュレーション コマンド)。設定の減少量は、接続された IEEE 802.1x クライアントのタイプによって異なります。
このスイッチは、 MAC 認証バイパス をサポートしています。MAC 認証バイパスは IEEE 802.1x ポートでイネーブルの場合、スイッチは、EAPOL メッセージ交換を待機している間に IEEE802.1x 認証が期限切れになると、クライアントの MAC アドレスに基づいてクライアントを許可できます。スイッチは、IEEE 802.1x ポート上のクライアントを検出したあとで、クライアントからのイーサネット パケットを待機します。スイッチは、MAC アドレスに基づいたユーザ名およびパスワードを持つ RADIUS-access/request フレームを認証サーバに送信します。認証に成功すると、スイッチはクライアントにネットワークへのアクセスを許可します。認証に失敗すると、スイッチはポートにゲスト VLAN を割り当てます(指定されていない場合)。詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring IEEE 802.1x Port-Based Authentication」の章の「Using IEEE 802.1x Authentication with MAC Authentication Bypass」を参照してください。
例
次の例では、VLAN 5 を IEEE 802.1x ゲスト VLAN として指定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x guest-vlan 5
次の例では、スイッチの待機時間を 3 秒に設定し、スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を 15 に設定する方法、および IEEE 802.1x ポートが DHCP クライアントに接続されているときに VLAN 2 を IEEE 802.1x ゲスト VLAN としてイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x timeout quiet-period 3
Switch(config-if)# dot1x timeout tx-period 15
Switch(config-if)# dot1x guest-vlan 2
次の例では、オプションのゲスト VLAN の動作をイネーブルにし、VLAN 5 を IEEE 802.1x ゲスト VLAN として指定する方法を示します。
Switch(config)# dot1x guest-vlan supplicant
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# dot1x guest-vlan 5
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
dot1x |
オプションのゲスト VLAN のサプリカント機能をイネーブルにします。 |
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x host-mode
IEEE 802.1x 許可ポート上で単一のホスト(クライアント)または複数のホストを許可するには、 dot1x host-mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IEEE 802.1x 許可ポート上で Multidomain Authentication(MDA; マルチドメイン認証)をイネーブルにするには、multi-domain キーワードを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x host-mode { multi-host | single-host | multi-domain }
no dot1x host-mode [ multi-host | single-host | multi-domain }
構文の説明
multi-host |
スイッチ上で複数のホストをイネーブルにします。 |
single-host |
スイッチ上で単一のホストをイネーブルにします。 |
multi-domain |
スイッチ ポート上で MDA をイネーブルにします。このキーワードを使用できるのは、スイッチが LAN Base イメージを実行している場合だけです。 |
デフォルト
デフォルト設定は、single-host モードです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(46)SE1 |
multi-domain キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを使用すると、IEEE 802.1x 対応ポートを単一のクライアントに限定したり、複数のクライアントを IEEE 802.1x 対応ポートに接続したりすることができます。マルチホスト モードでは、接続されたホストのうち 1 つが許可されれば、すべてのホストのネットワーク アクセスが許可されます。ポートが無許可ステートになった場合(再認証が失敗した場合、または Extensible Authentication Protocol over LAN [EAPOL]-Logoff メッセージを受信した場合)には、接続されたすべてのクライアントがネットワーク アクセスを拒否されます。
ポート上で MDA をイネーブルにするには、multi-domain キーワードを使用します。MDA により、ポートがデータ ドメインと音声ドメインに振り分けられます。MDA では、同じ IEEE 802.1x 対応ポート上でデータ デバイスと IP Phone などの音声デバイス(シスコ製または他社製)を同時に使用できます。
このコマンドを入力する前に、指定のポートに対して dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが auto に設定されていることを確認します。
例
次の例では、IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにして、ポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにし、マルチホスト モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# dot1x system-auth-control
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# dot1x port-control auto
Switch(config-if)# dot1x host-mode multi-host
次の例では、IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにし、IEEE 802.1x 認証をイネーブルにし、指定したポートで MDA をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# dot1x system-auth-control
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# dot1x port-control auto
Switch(config-if)# dot1x host-mode multi-domain
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x initialize
ポート上で新しく認証セッションを開始する前に、指定の IEEE 802.1x 対応ポートを無許可ステートに手動で戻すには、 dot1x initialize 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x initialize [ interface interface-id ]
構文の説明
interface interface-id |
(任意)ポートを初期化します。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、IEEE 802.1x ステート マシンを初期化し、新たな認証環境を設定します。このコマンドを入力したあと、ポートの状態は無許可になります。
このコマンドには、 no 形式はありません。
例
次の例では、ポートを手動で初期化する方法を示します。
Switch# dot1x initialize interface gigabitethernet0/2
ポート ステータスが無許可になっていることを確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x mac-auth-bypass
MAC 認証バイパス機能をイネーブルにするには、 dot1x mac-auth-bypass インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。MAC 認証バイパス機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x mac-auth-bypass [ eap | timeout inactivity value ]
no dot1x mac-auth-bypass
構文の説明
eap |
(任意)認証に Extensible Authentication Protocol(EAP)を使用するようスイッチを設定します。 |
timeout inactivity value |
(任意)接続されたホストが無許可ステートになる前に非アクティブである秒数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
デフォルト
MAC 認証バイパスはディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(35)SE |
timeout inactivity value キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
特に言及されないかぎり、MAC 認証バイパス機能の使用上のガイドラインは IEEE802.1x 認証の使用上のガイドラインと同じです。
ポートが MAC アドレスで認証されたあとで、ポートから MAC 認証バイパス機能をディセーブルにした場合、ポート ステートには影響ありません。
ポートが未許可ステートであり、クライアント MAC アドレスが認証サーバ データベースにない場合、ポートは未許可ステートのままです。ただし、クライアント MAC アドレスがデータベースに追加されると、スイッチは MAC 認証バイパス機能を使用してポートを再認証できます。
ポートが認証ステートにない場合、再認証が行われるまでポートはこのステートを維持します。
リンクのライフタイム中に EAPOL パケットがインターフェイス上で検出された場合、スイッチは、そのインターフェイスに接続されているデバイスが IEEE 802.1x 対応サプリカントであることを確認し、(MAC 認証バイパス機能ではなく)IEEE 802.1x 認証を使用してインターフェイスを認証します。
MAC 認証バイパスで認証されたクライアントは再認証できます。
MAC 認証バイパスと IEEE 802.lx 認証の相互作用の詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring IEEE 802.1x Port-Based Authentication」の章の「Understanding IEEE 802.1x Authentication with MAC Authentication Bypass」および「IEEE 802.1x Authentication Configuration Guidelines」を参照してください。
例
次の例では、MAC 認証バイパスをイネーブルにし、認証に EAP を使用するようスイッチを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x mac-auth-bypass eap
次の例では、MAC 認証バイパスをイネーブルにし、接続されたホストが 30 秒間非アクティブである場合にタイムアウトを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x mac-auth-bypass timeout inactivity 30
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x max-reauth-req
ポートが無許可ステートに変わるまでスイッチが認証プロセスを再起動する上限回数を設定するには、 dot1x max-reauth-req インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x max -reauth -req count
no dot1x max -reauth -req
構文の説明
count |
スイッチが認証プロセスを開始するために EAPOL-Identity-Request フレームを再送信する回数を設定します。この回数を超えると、ポートが無許可ステートに移行します。802.1x 非対応デバイスがポートに接続されている場合、スイッチは、デフォルトで 2 回認証試行を再試行します。ポートにゲスト VLAN が設定されている場合は、2 回の再認証試行の後、デフォルトで、ポートはゲスト VLAN に対して許可されます。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。デフォルトは 2 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(25)SED |
count 範囲が変更されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
例
次の例では、ポートが無許可ステートに移行する前に、スイッチが認証プロセスを再起動する回数を 4 に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x max-reauth-req 4
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
dot1x max-req |
スイッチが認証プロセスを再起動する前に、EAP フレームを認証サーバに送信する最高回数を設定します(応答を受信しないと仮定)。 |
dot1x timeout tx-period |
スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を設定します。 |
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x max-req
認証プロセスを再起動するまでスイッチが Extensible Authentication Protocol(EAP)フレームを認証サーバからクライアントに送信する上限回数を設定するには(応答を受信しないと仮定)、 dot1x max-req インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x max-req count
no dot1x max-req
構文の説明
count |
スイッチが EAPOL DATA パケットの再送信を試みる回数。この回数に達すると、認証プロセスが再起動されます。たとえば、認証プロセスの途中にサプリカントがあって問題が発生した場合、オーセンティケータがデータ要求を 2 回再送信し、応答がなければプロセスを中止します。指定できる範囲は 1 ~ 10 であり、デフォルト値は 2 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
例
次の例では、認証プロセスを再起動する前に、スイッチが EAP フレームを認証サーバからクライアントに送信する回数を 5 回に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x max-req 5
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
dot1x timeout tx-period |
スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を設定します。 |
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x pae
IEEE 802.1x Port Access Entity(PAE)オーセンティケータとしてポートを設定するには、 dot1x pae インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IEEE 802.1x 認証をポート上でディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x pae authenticator
no dot1x pae
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
ポートは IEEE 802.1x PAE オーセンティケータではありません。IEEE 802.1x 認証はポート上でディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IEEE 802.1x 認証をポート上でディセーブルにするには、 no dot1x pae インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力するなどしてポート上で IEEE 802.1x 認証を設定した場合、スイッチは自動的にポートを IEEE 802.1x オーセンティケータとして設定します。オーセンティケータの PAE 動作は、 no dot1x pae インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力したあとでディセーブルになります。
例
次の例では、ポートの IEEE 802.1x 認証をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# no dot1x pae
設定を確認するには、 show dot1x または show eap 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x |
スイッチまたは指定されたポートの IEEE 802.1x 統計情報、管理ステータス、および動作ステータスを表示します。 |
show eap |
スイッチまたは特定のポートの EAP のレジストレーション情報およびセッション情報を表示します。 |
dot1x port-control
ポートの許可ステートの手動制御をイネーブルにするには、 dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x port-control { auto | force-authorized | force-unauthorized }
no dot1x port-control
構文の説明
auto |
ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにし、スイッチおよびクライアント間の IEEE 802.1x 認証交換に基づきポートを許可または無許可ステートに変更します。 |
force-authorized |
ポートで IEEE 802.1x 認証をディセーブルにすれば、認証情報の交換をせずに、ポートを許可ステートに移行します。ポートはクライアントとの IEEE 802.1x ベース認証を行わずに、通常のトラフィックを送受信します。 |
force-unauthorized |
クライアントからの認証の試みをすべて無視し、ポートを強制的に無許可ステートに変更することにより、このポート経由のすべてのアクセスを拒否します。スイッチはポートを介してクライアントに認証サービスを提供できません。 |
デフォルト
デフォルトは force-authorized です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
特定のポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにする前に、 dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチの IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする必要があります。
IEEE 802.1x 標準は、レイヤ 2 スタティック アクセス ポートと音声 VLAN ポートでサポートされます。
ポートが、次の項目の 1 つとして設定されていない場合に auto キーワードを使用することができます。
• トランク ポート:トランク ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをトランクに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック ポート:ダイナミック モードのポートは、ネイバーとトランク ポートへの変更をネゴシエートする場合があります。ダイナミック ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをダイナミックに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック アクセス ポート:ダイナミック アクセス(VLAN Query Protocol(VQP))ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートを変更してダイナミック VLAN を割り当てようとしても、エラー メッセージが表示され、VLAN 設定は変更されません。
• EtherChannel ポート:アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバーを IEEE 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。
• Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および Remote SPAN(RSPAN; リモート SPAN)宛先ポート:SPAN または RSPAN 宛先ポートであるポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。ただし、そのポートが SPAN または RSPAN 宛先として削除されるまで、IEEE 802.1x 認証はディセーブルのままです。SPAN または RSPAN 送信元ポートでは IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。
スイッチの IEEE 802.1x 認証をグローバルにディセーブルにするには、 no dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のポートの IEEE 802.1x 認証をディセーブルにするには、 no dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、ポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# dot1x port-control auto
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x re-authenticate
指定の IEEE 802.1x 対応ポートの再認証を手動で開始するには、 dot1x re-authenticate 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x re-authenticate [ interface interface-id ]
(注) スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
interface interface-id |
(任意)再認証するスタックのスイッチ番号、モジュール、インターフェイスのポート番号。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを使用すると、再認証試行間隔(re-authperiod)および自動再認証の設定秒数を待たずにクライアントを再認証できます。
例
次の例では、ポートに接続されたデバイスを手動で再認証する方法を示します。
Switch# dot1x re-authenticate interface gigabitethernet0/2
dot1x reauthentication
クライアントの定期的な再認証をイネーブルにするには、 dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x reauthentication
no dot1x reauthentication
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
dot1x timeout reauth-period インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、定期的な再認証の試行間隔を設定します。
例
次の例では、クライアントの定期的な再認証をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# no dot1x reauthentication
次の例では、定期的な再認証をイネーブルにし、再認証の間隔を 4000 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x reauthentication
Switch(config-if)# dot1x timeout reauth-period 4000
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x supplicant force-multicast
サプリカント スイッチに、マルチキャストまたはユニキャスト EAPOL パケットを受信したときには必ず強制的にマルチキャスト Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)パケットだけを送信させるには、 dot1x supplicant force-multicast グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x supplicant force-multicast
no dot1x supplicant force-multicast
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
サプリカント スイッチは、ユニキャスト EAPOL パケットを受信した場合には、ユニキャスト EAPOL パケットを送信します。同様に、マルチキャスト EAPOL パケットを受信した場合には、マルチキャスト EAPOL パケットを送信します。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
Network Edge Access Topology(NEAT)がすべてのホスト モードで機能するようにするには、サプリカント スイッチ上でこのコマンドをイネーブルにします。
例
次の例では、サプリカント スイッチからオーセンティケータ スイッチに強制的にマルチキャスト EAPOL パケットを送信させる方法を示します。
Switch(config)# dot1x supplicant force-multicast
関連コマンド
|
|
cisp enable |
スイッチ上での Client Information Signalling Protocol(CISP)をイネーブルにして、スイッチがサプリカント スイッチに対してオーセンティケータとして機能するようにします。 |
dot1x credentials |
ポートの 802.1x サプリカント クレデンシャルを設定します。 |
dot1x pae supplicant |
インターフェイスをサプリカントとしてだけ機能するように設定します。 |
dot1x test eapol-capable
すべてのスイッチ ポート上の IEEE 802.1x アクティビティをモニタし、IEEE 802.1x をサポートしているポートに接続されたデバイスに関する情報を表示するには、 dot1x test eapol-capable 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x test eapol-capable [ interface interface-id ]
構文の説明
interface interface-id |
(任意)ポートを照会します。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチ上のすべてのポートまたは特定のポートに接続された装置の IEEE 802.1x 機能のテストを実行するには、このコマンドを使用します。
このコマンドには、 no 形式はありません。
例
次の例では、スイッチ上の IEEE 802.1x 準備状態チェックをイネーブルにして、ポートを照会する方法を示します。この例では、接続された装置が IEEE 802.1x 対応であることを確認する(照会したポートから受け取った)応答も示します。
Switch# dot1x test eapol-capable interface gigabitethernet0/13
DOT1X_PORT_EAPOL_CAPABLE:DOT1X: MAC 00-01-02-4b-f1-a3 on gigabitethernet0/13 is EAPOL capable
dot1x test timeout
IEEE 802.1x 準備状態を照会しているポートからの EAPOL 応答の待機に使用されるタイムアウトを設定するには、 dot1x test timeout グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
dot1x test timeout timeout
構文の説明
timeout |
EAPOL 応答の待機時間(秒単位)。指定できる範囲は 1 ~ 65535 秒です。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
EAPOL 応答の待機に使用するタイムアウトを設定するには、このコマンドを使用します。
このコマンドには、 no 形式はありません。
例
次の例では、EAPOL 応答に 27 秒間待機するようにスイッチを設定する方法を示します。
Switch# dot1x test timeout 27
タイムアウト設定ステータスを確認するには、 show run 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x timeout
IEEE 802.1x タイマーを設定するには、 dot1x timeout インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x timeout { quiet-period seconds | ratelimit-period seconds | reauth-period { seconds | server } | server-timeout seconds | supp-timeout seconds | tx-period seconds }
no dot1x timeout { quiet-period | reauth-period | server-timeout | supp-timeout | tx-period }
構文の説明
quiet- period seconds |
スイッチがクライアントとの認証情報の交換に失敗したあと、待機状態を続ける秒数。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
ratelimit- period seconds |
この期間中に認証に成功したクライアントからの Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)パケットをスイッチが無視した秒数。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
reauth-period { seconds | server } |
再認証の間隔(秒)を指定します。 キーワードの意味は次のとおりです。 • seconds : 1 ~ 65535 の範囲で秒数を指定します 。デフォルトは 3600 秒です。 • server :セッションタイムアウト RADIUS 属性(属性 [27])の値として秒数を設定します。 |
server-timeout seconds |
認証サーバに対して、スイッチのパケット再送信を待機する秒数。 指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。ただし、30 以上の値を設定することを推奨します。 |
supp-timeout seconds |
スイッチが IEEE 802.1x クライアントへパケットを再送信する前に待機する秒数。指定できる範囲は 30 ~ 65535 です。 |
tx- period seconds |
要求を再送信するまでスイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待機する秒数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
デフォルト
デフォルトの設定は次のとおりです。
reauth-period は 3600 秒です。
quiet-period は 60 秒です。
tx-period は 5 秒です。
supp-timeout は 30 秒です。
server-timeout は 30 秒です。
rate-limit は 1 秒です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(25)SED |
tx-period キーワードの範囲が変更され、 reauth-period server キーワードが追加されました。 |
12.2(25)SEE |
ratelimit-period キーワードが追加されました。 |
12.2(40)SE |
tx-period seconds の範囲が間違っています。正しい範囲は 1 ~ 65535 です。 |
使用上のガイドライン
このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して定期的な再認証をイネーブルにしただけの場合、 dot1x timeout reauth-period インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、スイッチの動作に影響します。
待機時間の間、スイッチはどのような認証要求も受け付けず、開始もしません。デフォルトよりも小さい値を入力することによって、ユーザへの応答時間を短縮できます。
ratelimit-period が 0(デフォルト)に設定された場合、スイッチは認証に成功したクライアントからの EAPOL パケットを無視し、それらを RADIUS サーバに転送します。
例
次の例では、定期的な再認証をイネーブルにし、再認証の間隔を 4000 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x reauthentication
Switch(config-if)# dot1x timeout reauth-period 4000
次の例では、定期的な再認証をイネーブルにし、再認証の間隔としてセッションタイムアウト RADIUS 属性の値を指定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x reauthentication
Switch(config-if)# dot1x timeout reauth-period server
次の例では、スイッチの待機時間を 30 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x timeout quiet-period 30
次の例では、スイッチから認証サーバへの再送信時間を 45 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# dot1x timeout server-timeout 45
次の例では、EAP request フレームに対するスイッチからクライアントへの再送信時間を 45 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x timeout supp-timeout 45
次の例では、EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの時間を 60 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x timeout tx-period 60
次の例では、認証に成功したクライアントからの EAPOL パケットをスイッチが無視する秒数を 30 と設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x timeout ratelimit-period 30
設定を確認するには、 show dot1x 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x violation-mode
新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定するには、 dot1x violation-mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
dot1x violation-mode {shutdown | restrict | protect}
no dot1x violation-mode
構文の説明
shutdown |
予想されない新規の MAC アドレスが発生したポートまたは仮想ポートを errdisable にします。 |
restrict |
違反エラーが発生したときに Syslog エラーを生成します。 |
protect |
通知なしで新規の MAC アドレスからパケットを廃棄します。これは、デフォルト設定です。 |
デフォルト
デフォルトでは、dot1x violation-mode protect がイネーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(46)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、IEEE 802.1x 対応ポートを errdisable として設定し、新しい装置がポートに接続されたときにシャットダウンする方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x violation-mode shutdown
次の例では、新しい装置がポートに接続されるときに、IEEE 802.1x 対応ポートがシステム エラー メッセージを生成し、ポートを制限モードに変更する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x violation-mode restrict
次の例では、新しい装置がポートに接続されるときに無視するように、IEEE 802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x violation-mode protect
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
duplex
ポートがデュプレックス モードで動作するように指定するには、 duplex インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
duplex { auto | full | half }
no duplex
構文の説明
auto |
自動によるデュプレックス設定をイネーブルにします(接続されたデバイス モードにより、ポートが自動的に全二重モードか半二重モードかを判断します)。 |
full |
全二重モードをイネーブルにします。 |
half |
半二重モードをイネーブルにします(10 または 100 Mb/s で動作するインターフェイス用のみ)。1000 または 10000 Mb/s で動作するインターフェイスに対して半二重モードを設定できません。 |
デフォルト
ファスト イーサネット ポートおよびギガビット イーサネット ポートに対するデフォルトは auto です。
100BASE-x(-x は、-BX、-FX、-FX-FE、または- LX)Small Form-factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュールのデフォルトは、 half です。
二重オプションは、1000BASE- x (- x は -BX、-CWDM、-LX、-SX、または -ZX)SFP モジュールではサポートされていません。
ご使用のスイッチでサポートされている SFP モジュールについては、製品のリリース ノートを参照してください。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ファスト イーサネット ポートでは、接続されたデバイスがデュプレックス パラメータの自動ネゴシエーションを実行しない場合、ポートを auto に設定すると、 half を指定するのと同じ効果があります。
ギガビット イーサネット ポートでは、接続装置がデュプレックス パラメータを自動ネゴシエートしないときにポートを auto に設定すると、 full を指定する場合と同じ効果があります。
(注) デュプレックス モードが auto で接続されている装置が半二重で動作している場合、半二重モードはギガビット イーサネット インターフェイスでサポートされます。ただし、これらのインターフェイスを半二重モードで動作するように設定することはできません。
特定のポートを全二重または半二重のどちらかに設定できます。このコマンドの適用可能性は、スイッチが接続されているデバイスによって異なります。
両方のラインの終端が自動ネゴシエーションをサポートしている場合、デフォルトの自動ネゴシエーションを使用することを強く推奨します。片方のインターフェイスが自動ネゴシエーションをサポートし、もう片方がサポートしていない場合、両方のインターフェイス上でデュプレックスと速度を設定し、サポートされている側で auto の設定を使用してください。
速度が auto に設定されている場合、スイッチはリンクの反対側のデバイスと速度設定についてネゴシエートし、速度をネゴシエートされた値に強制的に設定します。デュプレックス設定はリンクの両端での設定が引き継がれますが、これにより、デュプレックス設定に矛盾が生じることがあります。
デュプレックス設定を実行できるのは、速度が auto に設定されている場合です。
注意 インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定を変更すると、再設定中にインターフェイスがシャットダウンし、再度イネーブルになる場合があります。
スイッチの速度パラメータとデュプレックス パラメータの設定に関する注意事項については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Interface Characteristics」の章を参照してください。
例
次の例では、インターフェイスを全二重動作に設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# duplex full
設定を確認するには、 show interfaces 特権 EXEC コマンドを入力します。
epm access-control open
ACL を設定していないポート用のオープン コマンドを設定するには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で epm access-control open グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。オープン コマンドをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
epm access-control open
no epm access-control open
構文の説明
このコマンドには、キーワードまたは引数はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
権限ポリシーを持たないホストがスタティック ACL を使用して設定されたポートにアクセスできるようにするオープン コマンドを設定するには、このコマンドを使用します。このコマンドを指定しないと、ポートはトラフィックに設定された ACL のポリシーを適用します。ポートでスタティック ACL が設定されていない場合、デフォルト コマンドおよびオープン コマンドの両方がポートへのアクセスを許可します。
例
次の例では、オープン コマンドを設定する方法を示します。
Switch(config)# epm access-control open
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show running-config |
動作設定を表示します。 |
errdisable detect cause
特定の原因、またはすべての原因に対して errdisable 検出をイネーブルにするには、 errdisable detect cause グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。errdisable 検出機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable detect cause { all | bpduguard | dhcp-rate-limit | dtp-flap | gbic-invalid | inline-power | link-flap | loopback | pagp-flap | psp | security-violation shutdown vlan | sfp-config-mismatch }
no errdisable detect cause { all | bpduguard | dhcp-rate-limit | dtp-flap | gbic-invalid | inline-power | link-flap | loopback | pagp-flap | psp | security-violation shutdown vlan | sfp-config-mismatch }
Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)ガードおよびポート セキュリティの場合は、このコマンドを使用して、ポート全体をディセーブルにせずに、ポート上の特定の VLAN のみをディセーブルにするようスイッチを設定できます。
VLAN ごとに errdisable 機能をオフにしていて BPDU ガード違反が発生した場合は、ポート全体がディセーブルになります。VLAN ごとに errdisable 機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable detect cause bpduguard shutdown vlan
no errdisable detect cause bpduguard shutdown vlan
構文の説明
all |
すべての errdisable の原因に対して、エラー検出をイネーブルにします。 |
bpduguard shutdown vlan |
BPDU ガードで VLAN ごとに errdisable をイネーブルにします。 |
dhcp-rate-limit |
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)スヌーピング用のエラー検出をイネーブルにします。 |
dtp-flap |
Dynamic Trunking Protocol(DTP; ダイナミック トランキング プロトコル)フラップのエラー検出をイネーブルにします。 |
gbic-invalid |
無効な Gigabit Interface Converter(GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)モジュールのエラー検出をイネーブルにします。 (注) このエラーは、スイッチ上の無効な Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュールを意味します。 |
inline-power |
インライン パワーに対し、エラー検出をイネーブルにします。 |
link-flap |
リンクステートのフラップに対して、エラー検出をイネーブルにします。 |
loopback |
検出されたループバックに対して、エラー検出をイネーブルにします。 |
pagp-flap |
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)フラップの errdisable 原因のエラー検出をイネーブルにします。 |
psp |
プロトコル ストーム プロテクションのエラー検出をイネーブルにします。 |
security-violation shutdown vlan |
音声認識 802.1x セキュリティをイネーブルにします。 |
sfp-config-mismatch |
SFP 設定の不一致でエラー検出をイネーブルにします。 |
コマンド デフォルト
検出はすべての原因に対してイネーブルです。すべての原因について、ポート全体をシャットダウンするよう設定されます(Per-VLAN errdisable の場合を除く)。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(37)SE |
VLAN ごとのエラー検出機能が追加されました。 inline-power キーワードおよび sfp-config-mismatch キーワードが追加されました。 |
12.2(46)SE |
security-violation shutdown vlan キーワードが追加されました。 |
12.2(58)SE |
psp キーワードが導入されました。 |
使用上のガイドライン
原因(link-flap、 dhcp-rate-limit など)は、errdisable ステートが発生した理由です。原因がポートで検出された場合、ポートは errdisable ステート(リンクダウン ステートに類似した動作ステート)となります。
ポートが errdisable になっているときは事実上シャットダウンし、トラフィックはポートで送受信されません。BPDU、音声認識 802.1x セキュリティ、ガード機能およびポートセキュリティ機能の場合は、違反の発生時にポート全体をシャットダウンする代わりに、ポートで問題となっている VLAN のみをシャットダウンするようにスイッチを設定できます。
原因に対して errdisable recovery グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、原因の回復メカニズムを設定する場合は、すべての原因がタイムアウトになった時点で、ポートは errdisable ステートから抜け出して、処理を再試行できるようになります。回復メカニズムを設定しない場合は、まず shutdown コマンドを入力し、次に no shutdown コマンドを入力して、ポートを手動で errdisable ステートから回復させる必要があります。
プロトコル ストーム プロテクションの場合は、最大 2 つの仮想ポートの超過したパケットがドロップされます。 psp キーワードを使用した仮想ポートのエラー検出は、EtherChannel および Flexlink インターフェイスではサポートされません。
設定を確認するには、 show errdisable detect 特権 EXEC コマンドを入力します。
例
次の例では、リンクフラップ errdisable 原因の errdisable 検出をイネーブルにする方法を示します。
S
witch(config)# errdisable detect cause link-flap
次のコマンドでは、VLAN ごとの errdisable で BPDU ガードをグローバルに設定する方法を示します。
S
witch(config)# errdisable detect cause bpduguard shutdown vlan
次のコマンドは、音声認識 802.1x セキュリティを Per-VLAN errdisable に対してグローバルに設定する方法を示します。
S
witch(config)# errdisable detect cause security-violation shutdown vlan
設定を確認するには、 show errdisable detect 特権 EXEC コマンドを入力します。
errdisable detect cause small-frame
着信 VLAN タグ付きパケットが小さいフレーム(67 バイト以下)であり、設定された最小レート(しきい値)で到着した場合にスイッチ ポートを errdisable にするには、errdisable detect cause small-frame グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable detect cause small-frame
no errdisable detect cause small-frame
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、小さいフレームの着信機能をグローバルにイネーブルにします。各ポートのしきい値を設定するには、small violation-rate インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
errdisable recovery cause small-frame グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポートが自動的に再びイネーブルになるように設定できます。errdisable recovery interval interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、回復時間を設定します。
例
次の例では、小さい着信フレームが設定されたしきい値で着信する場合に、スイッチ ポートを errdisable にする方法を示します。
Switch(config)# errdisable detect cause small-frame
設定を確認するには、show interfaces 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
errdisable recovery cause small-frame |
復旧タイマーをイネーブルにします。 |
errdisable recovery interval interval |
指定された errdisable ステートから回復する時間を指定します。 |
show interfaces |
入出力フロー制御を含むスイッチのインターフェイス設定を表示します。 |
small violation-rate |
小さい着信フレームによってポートが errdisable ステートになるレート(しきい値)を設定します。 |
errdisable recovery cause small-frame
小さいフレームの到着によって errdisable になったポートを自動的に再イネーブルにする回復タイマーをイネーブルにするには、スイッチ上で errdisable recovery cause small-frame グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable recovery cause small-frame
no errdisable recovery cause small-frame
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、errdisable ポートの回復タイマーをイネーブルにします。errdisable recovery interval interval インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、回復時間を設定します。
例
次の例では、回復タイマーを設定する方法を示します。
Switch(config)# errdisable recovery cause small-frame
設定を確認するには、show interfaces ユーザ EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
errdisable detect cause small-frame |
着信フレームが設定された最小サイズより小さく、指定されたレート(しきい値)で着信する場合に、スイッチ ポートが errdisable ステートになるようにします。 |
show interfaces |
入出力フロー制御を含むスイッチのインターフェイス設定を表示します。 |
small violation-rate |
小さい着信フレームによってポートが errdisable ステートになるサイズを設定します。 |
errdisable recovery
回復メカニズム変数を設定するには、 errdisable recovery グローバル コンフィギュレーション コマンドを設定します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable recovery { cause { all | bpduguard | channel-misconfig | dhcp-rate-limit | dtp-flap | gbic-invalid | inline-power | link-flap | loopback | pagp-flap | psecure-violation | psp | security-violation | sfp-mismatch | udld | vmps } | { interval interval }
no errdisable recovery { cause { all | bpduguard | channel-misconfig | dhcp-rate-limit | dtp-flap | gbic-invalid | inline-power | link-flap | loopback | pagp-flap | psecure-violation | psp | security-violation | sfp-mismatch | udld | vmps } | { interval interval }
構文の説明
cause |
特定の原因から回復するように errdisable メカニズムをイネーブルにします。 |
all |
すべての errdisable の原因から回復するタイマーをイネーブルにします。 |
bpduguard |
Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)ガード errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
channel-misconfig |
EtherChannel の設定矛盾による errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
dhcp-rate-limit |
DHCP スヌーピング errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
dtp-flap |
Dynamic Trunking Protocol(DTP; ダイナミック トランキング プロトコル)フラップ errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
gbic-invalid |
無効なGigabit Interface Converter(GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)モジュールの errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 (注) このエラーは、無効な Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)の errdisable ステートを意味します。 |
inline-power |
インライン パワーに対し、エラー検出をイネーブルにします。 |
link-flap |
リンクフラップ errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
loopback |
ループバック errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
pagp-flap |
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)フラップ errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
psp |
プロトコル ストーム プロテクションの errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
psecure-violation |
ポート セキュリティ違反ディセーブル ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
security-violation |
IEEE 802.1x 違反ディセーブル ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
sfp-mismatch |
SFP 設定の不一致でエラー検出をイネーブルにします。 |
udld |
UniDirectional Link Detection(UDLD; 単方向リンク検出)errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
vmps |
VLAN Membership Policy Server(VMPS; VLAN メンバーシップ ポリシー サーバ)errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
interval interval |
指定された errdisable ステートから回復する時間を指定します。指定できる範囲は 30 ~ 86400 秒です。すべての原因に同じ間隔が適用されます。デフォルト間隔は 300 秒です。 (注) errdisable recovery のタイマーは、設定された間隔値からランダムな差で初期化されます。実際のタイムアウト値と設定された値の差は、設定された間隔の 15% まで認められます。 |
デフォルト
すべての原因に対して回復はディセーブルです。
デフォルトの回復間隔は 300 秒です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(37)SE |
VLAN ごとのエラー検出機能が追加されました。inline-power キーワードおよび sfp-mismatch キーワードが追加されました。 |
12.2(58)SE |
psp キーワードが導入されました。 |
使用上のガイドライン
原因( link-flap や bpduguard など)は、errdisable ステートが発生した理由として定義されます。原因がポートで検出された場合、ポートは errdisable ステート(リンクダウン ステートに類似した動作ステート)となります。
ポートが errdisable になっているときは事実上シャットダウンし、トラフィックはポートで送受信されません。BPDU ガード機能およびポートセキュリティ機能の場合は、違反の発生時にポート全体をシャットダウンする代わりに、ポートで問題となっている VLAN のみをシャットダウンするようにスイッチを設定できます。
その原因に対して errdisable の回復をイネーブルにしない場合、ポートは、 shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが入力されるまで errdisable ステートのままです。原因の回復をイネーブルにした場合、ポートは errdisable ステートから回復し、すべての原因がタイムアウトになったときに処理を再開できるようになります。
原因の回復をイネーブルにしない場合、まず shutdown コマンドを入力し、次に no shutdown コマンドを入力して、手動でポートを errdisable ステートから回復させる必要があります。
例
次の例では、BPDU ガード errdisable 原因に対して回復タイマーをイネーブルにする方法を示します。
S
witch(config)# errdisable recovery cause bpduguard
次の例では、タイマーを 500 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# errdisable recovery interval 500
設定を確認するには、 show errdisable recovery 特権 EXEC コマンドを入力します。
exception crashinfo
Cisco IOS イメージでエラーが発生した場合に拡張クラッシュ情報ファイルを作成するようにスイッチを設定するには、 exception crashinfo グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
exception crashinfo
no exception crashinfo
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
スイッチが拡張 crashinfo ファイルを作成します。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SED |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
基本 crashinfo ファイルには、失敗した Cisco IOS のイメージ名およびバージョン、プロセッサ レジスタのリスト、およびスタック トレースが含まれます。拡張 crashinfo ファイルには、スイッチの障害の原因を判別するのに役立つその他の追加情報が含まれます。
スタック マスタに exception crashinfo グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力すると、スタック メンバー上の Cisco IOS イメージが失敗したとき、すべてのスタック メンバーが拡張 crashinfo ファイルを作成するよう設定されます。
(注) スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
スイッチが拡張 crashinfo ファイルを作成しないように設定するには、 no exception crashinfo グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、スイッチが拡張 crashinfo ファイルを作成しないように設定する方法を示します。
Switch(config)# no exception crashinfo
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show running-config |
定義されたマクロを含む動作設定を表示します。 |
fallback profile
Web 認証のフォールバック プロファイルを作成するには、fallback profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
fallback profile profile
no fallback profile
構文の説明
profile |
IEEE 802.1x 認証をサポートしていないクライアントのフォールバック プロファイルを指定します。 |
デフォルト
フォールバック プロファイルは設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(35)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
フォールバック プロファイルは、サプリカントを持たない IEEE 802.1x ポートの IEEE 802.1x フォールバック動作を定義するために使用されます。サポートされる動作は、Web 認証へのフォールバックのみです。
fallback profile コマンドを入力すると、プロファイル コンフィギュレーション モードが開始され、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• ip:IP コンフィギュレーションを作成します。
• access-group:まだ認証されていないホストから送信されたパケットのアクセス コントロールを指定します。
• admission:IP アドミッション ルールを適用します。
例
次の例では、Web 認証で使用されるフォールバック プロファイルの作成方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# ip admission name rule1 proxy http
Switch(config)# fallback profile profile1
Switch(config-fallback-profile)# ip access-group default-policy in Switch(config-fallback-profile)# ip admission rule1
Switch(config-fallback-profile)# exit
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/1
Switch(config-if)# dot1x fallback profile1
Switch(config-if)# end
設定を確認するには、 show running-configuration [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
flowcontrol
インターフェイスの受信フロー制御ステートを設定するには、 flowcontrol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ある装置に対して send が動作可能でオンになっていて、接続のもう一方の側で輻輳が検出された場合、休止フレームを送信することによって、リンクの相手側またはリモート装置に輻輳を通知します。ある装置に対してフロー制御 receive がオンで、休止フレームを受信した場合、データ パケットの送信は停止します。こうすることにより、輻輳期間中にデータ パケットの損失を防ぎます。
フロー制御をディセーブルにするには receive off キーワードを使用します。
flowcontrol receive { desired | off | on }
(注) スイッチは、ポーズ フレームを受信できますが、送信はできません。
構文の説明
receive |
インターフェイスがリモート装置からフロー制御パケットを受信できるかどうかを設定します。 |
desired |
インターフェイスを、フロー制御パケットを送信する必要がある接続装置またはフロー制御パケットを送信する必要はないが送信することのできる接続装置とともに稼動させることができます。 |
off |
接続装置がフロー制御パケットをインターフェイスへ送信する機能をオフにします。 |
on |
インターフェイスを、フロー制御パケットを送信する必要がある接続装置またはフロー制御パケットを送信する必要はないが送信することのできる接続装置とともに稼動させることができます。 |
デフォルト
デフォルトは、 flowcontrol receive off に設定されています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このスイッチでは、送信フロー制御の休止フレームはサポートされません。
on および desired キーワードは同一の結果になることに注意してください。
flowcontrol コマンドを使用してポートが輻輳中にトラフィック レートを制御するよう設定する場合、フロー制御はポート上で次の条件のうちの 1 つに設定されます。
• receive on または desired :ポートはポーズ フレームを送信できませんが、ポーズ フレームを送信する必要のある接続済デバイスまたはポーズ フレームを送信できる接続済デバイスと連動できます。ポートはポーズ フレームを受信できます。
• receive off :フロー制御はどちらの方向にも動作しません。輻輳が生じても、リンクの相手側に通知はなく、どちら側の装置も休止フレームの送受信を行いません。
表 2-13 は、各設定の組み合わせによるローカル ポートおよびリモート ポート上のフロー制御の結果を示したものです。表は receive desired キーワードの使用時と receive on キーワードの使用時の結果が同一になることを前提としています。
表 2-13 フロー制御設定およびローカル/リモート ポート フロー制御解決
|
|
|
|
|
|
send off/receive on |
send on/receive on send on/receive off send desired/receive on send desired/receive off send off/receive on send off/receive off |
受信のみ行います。 受信のみ行います。 受信のみ行います。 受信のみ行います。 受信のみ行います。 送受信を行いません。 |
送受信を行います。 送信のみ行います。 送受信を行います。 送信のみ行います。 受信のみ行います。 送受信を行いません。 |
send off/receive off |
send on/receive on send on/receive off send desired/receive on send desired/receive off send off/receive on send off/receive off |
送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 |
送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 |
例
次の例では、リモート ポートによってフロー制御がサポートされないようにローカル ポートを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/1
Switch(config-if)# flowcontrol receive off
設定を確認するには、 show interfaces 特権 EXEC コマンドを入力します。
hw-module
On-Board Failure Logging(OBFL; オンボード障害ロギング)をイネーブルにするには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で hw-module グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
hw-module module [ switch-number ] l ogging onboard [ message level level ]
no hw-module module [ switch-number ] logging onboard [ message level ]
(注) このコマンドは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
switch-number |
(任意)スイッチ番号を指定します。これは、スタック メンバー番号です。スイッチがスタンドアロン スイッチの場合、スイッチ番号は 1 です。スイッチがスタック内にある場合は、スタック内のスイッチ メンバーの数に応じて、1 ~ 4 の範囲内の値を指定できます。 |
message level level |
(任意)フラッシュ メモリに保存されるハードウェア関連のメッセージの重大度を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 7 です。 |
デフォルト
OBFL はイネーブルになっており、すべてのメッセージが表示されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
OBFL はイネーブルにしたままにしておき、フラッシュ メモリ内に保存されているデータは消去しないことを推奨します。
OBFL データ ログ内のタイム スタンプを正確にするには、システム クロックを手動で設定するか、または Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)を使用して設定します。
message level level パラメータを入力しなければ、ハードウェア関連のすべてのメッセージがスイッチによって生成され、フラッシュ メモリに保存されます。
スタンドアロン スイッチで hw-module module [ switch-number ] logging onboard [ message level level ] コマンドを入力 することは 、 hw-module module logging onboard [ message level level ] コマンドを入力することと同じです。
スタック マスターで hw-module module l ogging onboard [ message level level ] を入力すると、OBFL をサポートするすべてのスタック メンバーで OBFL がイネーブルになります。
例
次の例では、スイッチ スタック上で OBFL をイネーブルにし、スタック マスター上でこのコマンドが入力されたときにスタック メンバー 4 でのハードウェア関連のすべてのメッセージがフラッシュ メモリに保存されるように指定する方法を示します。
Switch(config)# hw-module module 4 logging onboard
次の例では、スタンドアロン スイッチ上で OBFL をイネーブルにし、ハードウェア関連の重大度 1 のメッセージだけがスイッチのフラッシュ メモリに保存されるように指定する方法を示します。
Switch(config)# hw-module module 1 logging onboard message level 1
設定を確認するには、 show logging onboard 特権 EXEC コマンドを入力します。
interface port-channel
ポート チャネルの論理インターフェイスへのアクセス、または作成を行うには、 interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポート チャネルを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
interface port-channel port - channel-number
no interface port-channel port - channel-number
構文の説明
port-channel-number |
ポート チャネル番号。指定できる範囲は 1 ~ 6 です。 |
デフォルト
ポート チャネル論理インターフェイスは定義されません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
レイヤ 2 EtherChannel では、物理ポートをチャネル グループに割り当てる前にポートチャネル インターフェイスを作成する必要はありません。代わりに、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用できます。チャネル グループが最初の物理ポートを獲得すると、ポートチャネル インターフェイスは自動的に作成されます。最初にポートチャネル インターフェイスを作成する場合は、 channel-group-number を port - channel-number と同じ番号を使用することもできれば、新しい番号を使用することもできます。新しい番号を使用した場合、 channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
チャネル グループ内の 1 つのポート チャネルだけが許可されます。
interface port-channel コマンドを使用する場合は、次の注意事項に従ってください。
• Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用する場合には、これを物理ポートのみで設定してください。ポート チャネル インターフェイスでは設定できません。
• EtherChannel のアクティブ メンバーであるポートを IEEE 802.1x ポートとしては設定しないでください。まだアクティブになっていない EtherChannel のポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしても、そのポートは EtherChannel に加入しません。
設定の注意事項の一覧については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」を参照してください。
例
次の例では、ポート チャネル番号 5 でポートチャネル インターフェイスを作成する方法を示します。
Switch(config)# interface port-channel 5
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show etherchannel channel-group-number detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
interface range
インターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを開始し、複数のポート上でコマンドを同時に実行するには、 interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイス範囲を削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
interface range { port-range | macro name }
no interface range { port-range | macro name }
構文の説明
port-range |
ポート範囲。 port-range の有効値のリストについては、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
macro name |
マクロ名を指定します。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始して入力した、すべてのインターフェイスのパラメータは、その範囲内のすべてのインターフェイスに対する属性になります。
VLAN については、既存の VLAN Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)でだけ interface range コマンドを使用することができます。VLAN の SVI を表示する場合は、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。表示されない VLAN は、 interface range コマンドで使用することはできません。 interface range コマンドのもとで入力したコマンドは、この範囲のすべての既存の VLAN SVI に適用されます。
あるインターフェイス範囲に対して行われた設定変更は、すべて NVRAM に保存されますが、 インターフェイス範囲 自体は NVRAM に保存されません。
インターフェイス範囲は 2 つの方法で入力できます。
• 最大 5 つまでのインターフェイス範囲を指定。
• 定義済みのインターフェイス範囲マクロ設定を指定。
範囲内のすべてのインターフェイスは同じタイプ、つまり、すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN のいずれかでなければなりません。ただし、各範囲をカンマ(,)で区切ることにより、1 つのコマンドで最大 5 つのインターフェイス範囲を定義できます。
port-range タイプおよびインターフェイスの有効値は次のとおりです。
• vlan vlan-ID :ここで、VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。
(注) 複数の VLAN を設定するオプションがCommand-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)に表示されますが、サポートされていません。
• fastethernet module/{ first port } - { last port }, where module is always 0
• gigabitethernet module/{ first port } - { last port }, where module is always 0
物理インターフェイス
– stack member は、スタック内のスイッチ識別に使用する番号です。番号に指定できる範囲は 1 ~ 4 で、スタック メンバーの最初の初期化の際に、スイッチに割り当てられます。
(注) スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
– モジュールは常に 0 です。
– 指定できる範囲は、type stack member /0/number - number です(例:gigabitethernet1/0/1 - 2)。
– 指定できる範囲は、type 0/number - number です(例:gigabitethernet0/1 - 2)。
• port-channel port-channel-number - port-channel-number : port-channel-number は 1 ~ 6 です。
(注) ポート チャネルの interface range コマンドを使用した場合、範囲内の最初と最後のポート チャネル番号はアクティブなポート チャネルである必要があります。
範囲を定義するときは、最初の入力とハイフン(-)の間にスペースが必要です。
interface range gigabitethernet0/1 -2
複数の範囲を定義するときは、最初のエントリとカンマ(,)の間にスペースが必要です。
interface range fastethernet0/1 - 2, gigabitethernet0/1 - 2
同じコマンドでマクロとインターフェイス範囲の両方を指定することはできません。
また、 port-range で単一インターフェイスを指定することもできます。つまりこのコマンドは、 interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドに類似しています。
インターフェイスの範囲の設定に関する詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、 interface range コマンドを使用して、インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始し、2 つのポートにコマンドを入力する方法を示します。
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 - 2
次の例では、同じ機能に対して 1 つのポート範囲マクロ macro1 を使用する方法を示します。この利点は、 macro1 を削除するまで再利用できることです。
Switch(config)# define interface-range macro1 gigabitethernet0/1 - 2
Switch(config)# interface range macro macro1
interface vlan
VLAN へのアクセスまたは作成を実行し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。VLAN を削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
interface vlan vlan-id
no interface vlan vlan-id
構文の説明
vlan-id |
VLAN 番号。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
デフォルトの VLAN インターフェイスは VLAN 1 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN は、特定の VLAN に対して interface vlan vlan-id コマンドを初めて入力した場合に作成されます。 vlan-id は、IEEE 802.1Q カプセル化トランクのデータ フレームに関連付けられた VLAN タグ、またはアクセス ポートに設定された VLAN ID に相当します。
no interface vlan vlan -id コマンドで VLAN を削除すると、削除されたインターフェイスはそれ以降 show interfaces 特権 EXEC コマンドの出力に表示されなくなります。
(注) VLAN 1 インターフェイスを削除することはできません。
削除した VLANは、削除したインターフェイスに対して interface vlan vlan-id コマンドを入力することで、元に戻すことができます。インターフェイスはバックアップとなりますが、それまでの設定は削除されます。
例
次の例では、VLAN ID 23 の新しい VLAN を作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。
Switch(config)# interface vlan 23
設定を確認するには、 show interfaces および show interfaces vlan vlan-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show interfaces vlan vlan-id |
すべてのインターフェイスまたは指定の VLAN の管理ステータスおよび動作ステータスを表示します。 |
ip access-group
レイヤ 2 またはレイヤ 3 インターフェイスへのアクセスを制御するには、 ip access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスからすべてまたは指定のアクセス グループを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip access-group { access-list-number | name } { in | out }
no ip access-group [ access-list-number | name ] { in | out }
構文の説明
access-list-number |
IP Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)の番号です。指定できる範囲は 1 ~ 199 または 1300 ~ 2699 です。 |
name |
ip access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドで指定された IP ACL 名です。 |
in |
入力パケットに対するフィルタリングを指定します。 |
out |
発信パケットに対するフィルタリングを指定します。このキーワードは、VLAN インターフェイス上でのみ有効です。 |
デフォルト
アクセス リストは、インターフェイスには適用されません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
名前付きまたは番号付きの標準/拡張 IP アクセス リストをインターフェイスに適用できます。名前を付けてアクセス リストを定義するには、 ip access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。番号付きアクセス リストを定義するには、 access list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。1 ~ 99 および 1300 ~ 1999 の範囲の番号付き標準アクセス リスト、または 100 ~ 199 および 2000 ~ 2699 の範囲の番号付き拡張アクセス リストを使用できます。
このコマンドを使用し、アクセス リストをレイヤ 2 またはレイヤ 3(SVI)のインターフェイスに適用できます。ただし、次のような制限事項に注意してください。
• レイヤ 2 ポートへの ACL は、受信方向に対してのみ適用できます。
• SNMP、Telnet、Web トラフィックなどの CPU 向けのパケットをフィルタするためには、ACL は受信または発信 VLAN インターフェイスに適用できます。VLAN インターフェイスに適用された IPv4 ACL は、アクセスをネットワーク上の特定のホストまたは特定のアプリケーション(SNMP、Telnet、SSH など)に制限することにより、スイッチ管理セキュリティを提供します。VLAN インターフェイスに接続された ACL は、VLAN 上のパケットのハードウェア スイッチングには影響しません。
(注) LAN Lite イメージを実行しているスイッチでは、ACL を VLAN インターフェイスにのみ適用でき、物理インターフェイスには適用できません。
• ACL を VLAN のメンバーであるポートに適用した場合、ポート ACL の方が VLAN インターフェイスに適用された ACL より優先されます。ポート ACL は、VLAN インターフェイス ACL より優先されます。
• インターフェイスごとに 1 つの IP ACL と 1 つの MAC(メディア アクセス制御)ACL のみを適用できます。
• Port ACL はロギングをサポートしていないため、IP ACL で log キーワードを指定しても無視されます。
• インターフェイスに適用された IP ACL は、IP パケットのみをフィルタにかけます。非 IP パケットをフィルタリングするには、MAC 拡張 ACL とともに mac access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
同じスイッチ上のレイヤ 3 SVI インターフェイスにルーターの ACL を使用したり、レイヤ 2 インターフェイスに入力ポート ACL インターフェイスを使用したりできます。ただし、ポートの ACL はルータの ACLより優先されます。
• 入力ルータの ACL および入力ポートの ACL が SVI に存在している場合、ポートの ACL が適用されたポート上で受信された着信パケットには、ポート ACL のフィルタが適用されます。他のポートで受信した着信のルーティング IP パケットには、ルータ ACL のフィルタが適用されます。他のパケットはフィルタリングされません。
• 出力ルータの ACL および入力ポートの ACL が SVI に存在している場合、ポートの ACL が適用されたポート上で受信された着信パケットには、ポート ACL のフィルタが適用されます。発信するルーティング IP パケットには、ルータ ACL のフィルタが適用されます。他のパケットはフィルタリングされません。
IP の ACL は、送信側または受信側のレイヤ 3 インターフェイス両方に適用できます(SVI のみ)。
レイヤ 3 のインターフェイスでは、IP の ACL を各方向に 1 つ適用できます。
標準入力アクセス リストでは、スイッチは、パケットを受信すると、パケットの送信元アドレスをアクセス リストに比較して検査します。IP 拡張アクセス リストでは、任意で、宛先 IP アドレス、プロトコル タイプ、ポート番号などのパケット内の他のフィールドを検査することができます。アクセス リストがパケットを許可する場合に、スイッチはパケットの処理を続行します。アクセス リストがパケットを拒否する場合は、スイッチはそのパケットを廃棄します。
指定したアクセス リストが存在しない場合は、すべてのパケットが通過します。
例
次の例では、ポートの入力パケットに IP アクセス リスト 101 を適用する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/1
Switch(config-if)# ip access-group 101 in
次の例では、アクセス リスト 3 を適用して CPU に出て行くパケットをフィルタリングする方法を示します。
Switch(config)# interface vlan 1
Switch(config-if)# ip access-group 3 in
設定を確認するには、 show ip interface, show access-lists, または show ip access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
access list |
番号付き ACL を設定します。 |
ip access-list |
名前付き ACL を設定します。 |
show access-lists |
スイッチで設定された ACL を表示します。 |
show ip access-lists |
スイッチで設定された IP ACL を表示します。 |
show ip interface |
インターフェイスのステータスと設定に関する情報を表示します。 |
ip address
レイヤ 2 スイッチの IP アドレスを設定するには、 ip address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IP アドレスを削除したり、IP 処理をディセーブルにしたりするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip address ip-address subnet-mask [ secondary ]
no ip address [ ip-address subnet-mask ] [ secondary ]
構文の説明
ip-address |
IPアドレス |
subnet-mask |
関連する IP サブネットのマスク |
secondary |
(任意)設定されたアドレスをセカンダリ IP アドレスに指定します。このキーワードが省略された場合、設定されたアドレスはプライマリ IP アドレスになります。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
Telnet のセッションで、スイッチの IP アドレスを削除した場合、スイッチの接続が切断されます。
ホストは、Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)Mask Request メッセージを使用して、サブネット マスクを判別できます。ルータは、この要求に対して ICMP Mask Reply メッセージで応答します。
no ip address コマンドを使って IP アドレスを削除することで、特定のインターフェイス上の IP プロセスをディセーブルにできます。スイッチが、その IP アドレスのうちの 1 つを使用している他のホストを検出した場合、コンソールにエラー メッセージを送信します。
オプションで secondary キーワードを使用することで、セカンダリ アドレスの番号を無制限に指定することができます。システムがセカンダリの送信元アドレスのルーティングの更新以外にデータグラムを生成しないということを除けば、セカンダリ アドレスはプライマリ アドレスのように処理されます。IP ブロードキャストと ARP 要求は、IP ルーティング テーブル内のインターフェイス ルートと同様に、適切に処理されます。
(注) ネットワーク セグメント上のすべてのルータがセカンダリのアドレスを使用した場合、同一のセグメント上にある他のデバイスも、同一のネットワークまたはサブネットからセカンダリ アドレスを使用しなければなりません。ネットワーク セグメント上のセカンダリ アドレスの使用に矛盾があると、ただちにルーティング ループが引き起こされる可能性があります。
スイッチが、Bootstrap Protocol(BOOTP)または Dynamic Host Configured Protocol(DHCP)サーバから IP アドレスを受信し、そのスイッチ IP アドレスを no ip address コマンドで削除した場合、IP 処理はディセーブルとなり、BOOTP サーバまたは DHCP サーバが再びアドレスを割り当てることはできません。
例
次の例では、サブネット ネットワークでレイヤ 2 スイッチの IP アドレスを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface vlan 1
Switch(config-if)# ip address 172.20.128.2 255.255.255.0
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show running-config |
スイッチの実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ip admission
Web 認証をイネーブルにするには、 ip admission インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドは、fallback-profile モードでも使用できます。Web 認証をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip admission rule
no ip admission
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
rule |
IP アドミッション ルールをインターフェイスに適用します。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(35)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ip admission コマンドにより、スイッチ ポートに Web 認証ルールが適用されます。
例
次の例では、スイッチ ポートに Web 認証ルールを適用する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ip admission rule1
次の例では、IEEE 802.1x 対応のスイッチ ポートで使用するフォールバック プロファイルに Web 認証ルールを適用する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# fallback profile profile1
Switch(config)# ip admission name rule1
ip admission name proxy http
Web 認証をイネーブルにするには、 ip admission name proxy http グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。Web 認証をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip admission name proxy http
no ip admission name proxy htt p
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(35)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ip admission name proxy http コマンドにより、Web 認証がスイッチ上でグローバルにイネーブルになります。
スイッチ上で Web 認証をグローバルにイネーブルにしてから、ip access-group in および ip admission web-rule インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、特定のインターフェイス上で Web 認証をイネーブルにします。
例
次の例では、スイッチポートで Web 認証のみを設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config) ip admission name http-rule proxy http
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ip access-group 101 in
Switch(config-if)# ip admission rule
次の例では、スイッチポートでのフォールバック メカニズムとして、Web 認証とともに IEEE 802.1x 認証を設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# ip admission name rule2 proxy http
Switch(config)# fallback profile profile1
Switch(config)# ip access group 101 in
Switch(config)# ip admission name rule2
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# dot1x port-control auto
Switch(config-if)# dot1x fallback profile1
ip arp inspection filter vlan
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)インスペクションがイネーブルの場合にスタティック IP アドレスが設定されたホストからの ARP 要求と ARP 応答を許可または拒否するには、ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection filter arp-acl-name vlan vlan-range [ static ]
no ip arp inspection filter arp-acl-name vlan vlan-range [ static ]
構文の説明
arp-acl-name |
ARP Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)の名前を指定します。 |
vlan-range |
VLAN の番号または範囲を指定します。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定することができます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
static |
(任意) static を指定すると、ARP ACL 内の暗黙的な deny 文が明示的な deny 文として扱われ、ACL に含まれているどの句にも一致しないパケットがドロップされます。DHCP バインディングは使用されません。 このキーワードを指定しないと、パケットを拒否する明示的な deny 文が ACL 内に存在しなくなるため、ACL に含まれているどの句にも一致しないパケットを許可するか拒否するかが DHCP バインディングによって決定されます。 |
デフォルト
VLAN に適用される ARP ACL が定義されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ダイナミック ARP インスペクションを実行するために ARP ACL を VLAN に適用すると、IP-to-MAC アドレス バインディングを含む ARP パケットだけが ACL と比較されます。パケットが ACL で許可されると、スイッチはそのパケットを転送します。それ以外のタイプのパケットはすべて検証なしで入力 VLAN でブリッジングされます。
ACL 内の明示的な deny 文によってパケットがスイッチで拒否された場合、そのパケットはドロップされます。暗黙的な deny 文によってパケットがスイッチで拒否された場合、そのパケットは DHCP バインディングのリストと比較されます(ただし、ACL が スタティック の場合を除きます。この場合は、パケットがバインディングと比較されません)。
ARP ACL を定義するか、または事前に定義されたリストの末尾に句を追加するには、 arp access-list acl-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、ダイナミック ARP インスペクションを実行するために ARP ACL static-hosts を VLAN 1 に適用する方法を示します。
Switch(config)# ip arp inspection filter static-hosts vlan 1
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan 1 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection limit
インターフェイス上での着信 Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)要求および応答のレートを制限するには、ip arp inspection limit インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。これにより、サービス拒絶攻撃が発生した場合にダイナミック ARP インスペクションにすべてのスイッチ リソースが使用される点が回避されます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection limit { rate pps [ burst interval seconds ] | none }
no ip arp inspection limit
構文の説明
rate pps |
1 秒間に処理される着信パケット数の上限を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 2048 Packets Per Second(pps; パケット/秒)です。 |
burst interval seconds |
(任意)レートの高い ARP パケットの有無についてインターフェイスがモニタされる間隔(秒)を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 15 秒です。 |
none |
この値を指定すると、処理できる着信 ARP パケットのレートの上限が設定されません。 |
デフォルト
このレートは、信頼できないインターフェイス上で 15 pps に設定されています。ただし、1 台のホストが 1 秒間に 15 台の新規ホストに接続できるスイッチド ネットワークであると仮定しています。
このレートは、信頼できるすべてのインターフェイス上で無制限になっています。
burst interval は 1 秒に設定されています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このレートは、信頼できるインターフェイスと信頼できないインターフェイスのいずれにも適用されます。ダイナミック ARP インスペクションに対応した複数の VLAN 間のパケットを処理できるようにトランク上で適切なレートを設定するか、または none キーワードを使用してレートを無制限にします。
いくつかのバースト期間にわたって設定された 1 秒間のレートを超えるパケットをスイッチが連続して受信すると、インターフェイスが errdisable ステートになります。
インターフェイスに対してレート制限を明示的に設定しないかぎり、インターフェイスの信頼状態を変更すると、レート制限もその信頼状態のデフォルト値に変更されます。レート制限を設定すると、インターフェイスはその信頼状態が変更された場合でも設定されたレート制限を維持します。 no ip arp inspection limit インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力した場合、インターフェイスはそのデフォルト レート制限に戻されます。
集約を反映するためにトランク ポートのレートを高く設定する必要があります。着信パケットのレートがユーザ設定のレートを超えると、スイッチはインターフェイスを errdisable ステートにします。errdisable 回復機能により、回復設定に従ってポートが errdisable ステートから自動的に解除されます。
EtherChannel ポート上での着信 ARP パケットのレートは、すべてのチャネル メンバーからの着信 ARP パケットのレートの合計と同じになります。EtherChannel ポートのレート制限は、必ずすべてのチャネル メンバーの着信 ARP パケットのレートを調べてから設定してください。
例
次の例では、ポート上で着信 ARP 要求のレートを 25 pps に制限する方法とインターフェイス モニタ間隔を 5 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ip arp inspection limit rate 25 burst interval 5
設定を確認するには、 show ip arp inspection interfaces interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show inventory interfaces |
指定されたインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関して信頼状態と ARP パケットのレート制限を表示します。 |
ip arp inspection log-buffer
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)インスペクションのロギング バッファを設定するには、ip arp inspection log-buffer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection log-buffer { entries number | logs number interval seconds }
no ip arp inspection log-buffer { entries | logs }
構文の説明
entries number |
バッファにロギングされるエントリの数を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 1024 です。 |
logs number interval seconds |
指定されたシステム メッセージ生成間隔で必要なエントリの数を指定します。 logs number に指定できる範囲は 0 ~ 1024 です。値を 0 に設定すると、エントリはログ バッファに配置されますが、システム メッセージが生成されません。 interval seconds に指定できる範囲は 0 ~ 86400 秒(1 日)です。値を 0 に設定すると、システム メッセージがただちに生成されます(ログ バッファは常に空になります)。 |
デフォルト
ダイナミック ARP インスペクションをイネーブルにした場合は、拒否またはドロップされた ARP パケットがロギングされます。
ログ エントリの数は 32 に設定されています。
システム メッセージの数は 1 秒あたり 5 つに制限されています。
ロギング レート間隔は 1 秒に設定されています。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
logs キーワードと interval キーワードのいずれにも値 0 は使用できません。
logs と interval の設定は相互に関連しています。 logs number X が interval seconds Y より大きい場合は、X を Y で割って(X/Y)求められたシステム メッセージ数が 1 秒間に送信されます。それ以外の場合は、Y を X で割って(Y/X)求められた間隔(秒)で 1 つのシステム メッセージが送信されます。たとえば、 logs number が 20、 interval seconds が 4 の場合は、ログ バッファにエントリが存在するかぎり、スイッチから 1 秒間に 5 エントリ分のシステム メッセージが生成されます。
1 つのログ バッファ エントリは複数のパケットを表す場合があります。たとえば、インターフェイスが同じ ARP パラメータを使用して同じ VLAN 上で多数のパケットを受信した場合、スイッチはこれらのパケットを組み合わせて 1 つのエントリとしてログ バッファに格納し、システム メッセージを 1 つのエントリとして生成します。
ログ バッファのオーバーフローが発生すると、ログ イベントがログ バッファと整合しなくなり、 show ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドの出力表示に影響が及びます。出力表示で、パケット数と時刻を除くすべてのデータが -- と表示されます。このエントリに関してそれ以外の統計情報は表示されません。このエントリに関する情報が表示されるようにするには、ログ バッファ内のエントリの数を増やすか、またはロギング レートを高くします。
例
次の例では、エントリを 45 個まで保持できるようにログ バッファを設定する方法を示します。
Switch(config)# ip arp inspection log-buffer entries 45
次の例では、ロギング レートを 4 秒あたり 20 ログ エントリに設定する方法を示します。この設定では、ログ バッファにエントリが存在する間は、スイッチから 1 秒間に 5 エントリ分のシステム メッセージが生成されます。
Switch(config)# ip arp inspection log-buffer logs 20 interval 4
設定を確認するには、 show ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection trust
どの着信 Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットがインスペクションの対象となるかを判断できるインターフェイスの信頼状態を設定するには、ip arp inspection trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection trust
no ip arp inspection trust
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
インターフェイスは、信頼できないインターフェイスです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチは信頼できるインターフェイス上で ARP パケットを受信すると、インスペクションなしでそのパケットを転送します。
信頼できないインターフェイスの場合、スイッチはすべての ARP 要求と ARP 応答を代行受信します。ローカル キャッシュを更新し、該当する宛先にパケットを転送する前に、代行受信したパケットが有効な IP-to-MAC アドレス バインディングを持つかどうかを検証します。スイッチは無効なパケットをドロップし、 ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドに指定されたロギング設定に従ってログ バッファにロギングします。
例
次の例では、信頼できるポートを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ip arp inspection trust
設定を確認するには、 show ip arp inspection interfaces interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection validate
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)インスペクションに固有の検証を実行するには、ip arp inspection validate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection validate {[ src-mac ] [ dst-mac ] [ ip [ allow zeros ]]}
no ip arp inspection validate [ src-mac ] [ dst-mac ] [ ip [ allow zeros ]]
構文の説明
src-mac |
イーサネット ヘッダーの送信元 MAC アドレスを ARP 本文の送信元 MAC アドレスと比較します。この検証は、ARP 要求と ARP 応答に両方に対して実行されます。 イネーブルの場合、異なる MAC アドレスが割り当てられたパケットは無効と見なされてドロップされます。 |
dst-mac |
イーサネット ヘッダーの宛先 MAC アドレスを ARP 本文の宛先 MAC アドレスと比較します。この検証は、ARP 応答に対して実行されます。 イネーブルの場合、異なる MAC アドレスが割り当てられたパケットは無効と見なされてドロップされます。 |
ip |
ARP 本文を比較して、無効な IP アドレスや予期しない IP アドレスがないかを確認します。0.0.0.0、255.255.255.255、およびすべての IP マルチキャスト アドレスがこれに該当します。 送信元 IP アドレスは、すべての ARP 要求と ARP 応答で比較されます。宛先 IP アドレスは ARP 応答でのみ検証されます。 |
allow-zeros |
送信元アドレスが 0.0.0.0 の ARP(ARP プローブ)が拒否されないように IP 検証テストを変更します。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
これらのキーワードのうちの少なくともいずれか一方を指定する必要があります。各コマンドは直前のコマンドの設定を無効にします。つまり、最初のコマンドで src-mac 検証と dst-mac 検証がイネーブルになっており、別のコマンドで IP 検証だけがイネーブルになっている場合は、2 番めのコマンドの結果として src-mac 検証と dst-mac 検証がディセーブルになります。
allow-zeros キーワードは、次のように ARP Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)と連携しています。
• ARP プローブを拒否するように ARP ACL を設定すると、 allow-zero キーワードが指定されている場合でも ARP プローブが廃棄されます。
• ARP プローブを明示的に許可するように ARP ACL を設定し、かつ ip arp inspection validate ip コマンドを設定した場合は、 allow-zeros キーワードを入力しないかぎり、ARP プローブが廃棄されます。
このコマンドが no 形式の場合は、指定された検証だけがディセーブルになります。これらのオプションがいずれもイネーブルになっていない場合は、すべての検証がディセーブルになります。
例
次の例では、送信元 MAC 検証をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip arp inspection validate src-mac
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show inventory vlan vlan-range |
指定された VLAN に対するダイナミック ARP インスペクションの設定と動作ステートを表示します。 |
ip arp inspection vlan
VLAN 単位でダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)インスペクションをイネーブルにするには、ip arp inspection vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection vlan vlan-range
no ip arp inspection vlan vlan-range
構文の説明
vlan-range |
VLAN の番号または範囲を指定します。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定することができます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
すべての VLAN 上で ARP インスペクションがディセーブルになっています。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ダイナミック ARP インスペクションをイネーブルにする VLAN を指定する必要があります。
ダイナミック ARP インスペクションは、アクセス ポート、トランク ポート、EtherChannel ポート、またはプライベート VLAN ポート上でサポートされています。
例
次の例では、VLAN 1 上でダイナミック ARP インスペクションをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip arp inspection vlan 1
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
arp access-list |
ARP Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)を定義します。 |
show inventory vlan vlan-range |
指定された VLAN に対するダイナミック ARP インスペクションの設定と動作ステートを表示します。 |
ip arp inspection vlan logging
VLAN ごとにロギングするパケットのタイプを制御するには、ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このロギング制御をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection vlan vlan-range logging { acl-match { matchlog | none } | dhcp-bindings { all | none | permit } | arp-probe }
no ip arp inspection vlan vlan-range logging { acl-match | dhcp-bindings | arp-probe }
構文の説明
vlan-range |
ロギング用に設定する VLAN を指定します。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定することができます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
acl-match { matchlog | none } |
Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)の照合条件に基づいてパケットをロギングするように指定します。 キーワードの意味は次のとおりです。 • matchlog :Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)に指定されたロギング設定に基づいてパケットをロギングします。このコマンドに matchlog キーワードを指定し、 permit または deny ARP アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドに log キーワードを指定すると、ACL で許可または拒否されたAddress Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットがロギングされます。 • none :ACL と一致したパケットをロギングしません。 |
dhcp-bindings { permit | all | none } |
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)バインディングの照合条件に基づいてパケットをロギングするように指定します。 キーワードの意味は次のとおりです。 • all :DHCP バインディングと一致したパケットをすべてロギングします。 • none :DHCP バインディングと一致したパケットをロギングしません。 • permit :DHCP バインディングで許可されたパケットをロギングします。 |
arp-probe |
ARP プローブとして明示的に許可されたパケットをロギングするように指定します。 |
デフォルト
拒否またはドロップされたパケットがすべてロギングされます。ARP プローブ パケットはロギングされません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ロギングされる という表現は、エントリがログ バッファに格納されることとシステム メッセージが生成されることを意味しています。
acl-match キーワードと dhcp-bindings キーワードは相互に関連しています。つまり、ACL の照合条件を設定しても、DHCP バインディングの設定がディセーブルになりません。ロギング条件をデフォルト値に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。いずれのオプションも指定しないと、すべてのタイプのロギングがリセットされ、ARP パケットが拒否された日時がロギングされます。オプションを次に示します。
• acl-match:ACL の照合条件に基づくロギングがリセットされ、拒否に基づくロギングが実行されます。
• dhcp-bindings:DHCP バインディングの照合条件に基づくロギングがリセットされ、拒否に基づくロギングが実行されます。
acl-match キーワードも dhcp-bindings キーワードも指定しないと、拒否されたパケットがすべてロギングされます。
ACL の末尾にある暗黙的な deny 文には、 log キーワードが含まれていません。つまり、 ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドで static キーワードを使用すると、ACL によって DHCP バインディングが無効化されます。ARP ACL の末尾に deny ip any mac any log ACE を明示的に指定しないかぎり、拒否された一部のパケットがロギングされない場合があります。
例
次の例では、ACL 内の permit コマンドと一致したパケットをロギングするように VLAN 1 上の ARP インスペクションを設定する方法を示します。
Switch(config)# arp access-list test1
Switch(config-arp-nacl)# permit request ip any mac any log
Switch(config-arp-nacl)# permit response ip any any mac any any log
Switch(config-arp-nacl)# exit
Switch(config)# ip arp inspection vlan 1 logging acl-match matchlog
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip device tracking probe
Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)プローブの IP デバイス追跡テーブルを設定するには、 ip device tracking probe グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ARP プローブをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip device tracking probe { count | interval | use-svi }
no ip device tracking probe { count | interval | use-svi }
構文の説明
count number |
スイッチが、ARP プローブを送信する最高回数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 255 です。 |
interval seconds |
スイッチが応答を待ち、ARP プローブを再送信するまでの秒数を設定します。指定できる範囲は 30 ~ 1814400 秒です。 |
use-svi |
Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)の IP アドレスを ARP プローブのソースとして使用します。 |
コマンド デフォルト
カウント番号は 3 です。
30 秒間隔です。
ARP プローブのデフォルトのソース IP アドレスは、レイヤ 3 インターフェイスで、スイッチポートが 0.0.0.0 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
use-svi キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチが ARP プローブを送信する回数を設定するには、 count キーワード オプションを使用します。指定できる範囲は 1 ~ 255 です。
ARP プローブを再送信するまでに応答を待つ秒数を設定するには、 interval キーワード オプションを使用します。指定できる範囲は 30 ~ 1814400 秒です。
スイッチ ポート用のデフォルト ソースの IP アドレスである 0.0.0.0 が使用されて、ARP プローブがドロップするような場合、IP デバイス追跡テーブルが ARP プローブ向けに SVI IP アドレスを使用するように設定するには、 use-svi キーワード オプションを使用します。
IP デバイス追跡テーブル内のエントリに関する情報を表示するには、 show ip device tracking all コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、『Cisco IOS Security Command Reference, Release 12.4T』を参照してください。
例
次の例では、SVI を ARP プローブのソースとして設定する方法を示します。
Switch(config)# ip device tracking probe use-svi
関連コマンド
|
|
show ip device tracking all |
IP デバイス追跡テーブル内のエントリに関する情報を表示します。 |
ip device tracking
IP デバイス追跡をイネーブルにするには、 ip device tracking グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip device tracking
no ip device tracking
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド デフォルト
IP デバイス追跡がディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IP デバイス追跡がイネーブルの場合、 ip device tracking probe コマンドを使用して、IP デバイス追跡プローブの間隔および回数を設定し、ARP プローブのアドレスを設定できます。
IP デバイス追跡テーブル内のエントリに関する情報を表示するには、 show ip device tracking all コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、『Cisco IOS Security Command Reference, Release 12.4T』を参照してください。
例
次の例では、デバイス追跡をイネーブルにする方法について示します。
Switch(config)# ip device tracking
ip dhcp snooping
DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping
no ip dhcp snooping
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
DHCP スヌーピングは、ディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング設定を有効にするには、DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
ip dhcp snooping vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して VLAN 上でスヌーピングをイネーブルにするまで DHCP スヌーピングはアクティブになりません。
例
次の例では、DHCP スヌーピングをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping binding
DHCP スヌーピング バインディング データベースを設定し、バインディング エントリをデータベースに追加するには、 ip dhcp snooping binding 特権 EXEC コマンドを使用します。バインディング データベースからエントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id expiry seconds
no ip dhcp snooping binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
構文の説明
mac-address |
MAC アドレスを指定します。 |
vlan vlan-id |
VLAN 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
ip-address |
IP アドレスを指定します。 |
interface interface-id |
バインディング エントリを追加または削除するインターフェイスを指定します。 |
expiry seconds |
バインディング エントリが無効になるまでのインターバル(秒)を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
デフォルト
デフォルトのデータベースは定義されていません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、スイッチをテストまたはデバッグするときに使用します。
DHCP スヌーピング バインディング データベースでは、各データベース エントリ(別名、バインディング)には、IP アドレス、関連付けられた MAC アドレス、リース時間(16 進数)、バインディングが適用されるインターフェイス、およびインターフェイスが所属する VLAN が含まれます。データベースには、8192 のバインディングを含めることができます。
設定されたバインディングだけを表示するには、 show ip dhcp snooping binding 特権 EXEC コマンドを使用します。
例
次の例では、VLAN 1 のポートに、有効期限が 1000 秒の DHCP バインディング設定を生成する方法を示します。
Switch# ip dhcp snooping binding 0001.1234.1234 vlan 1 172.20.50.5 interface gigabitethernet0/1 expiry 1000
設定を確認するには、 how ip dhcp snooping binding 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping database
DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントを設定するには、 ip dhcp snooping database グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。エージェントのディセーブル化、タイムアウト値のリセット、または書き込み遅延値のリセットを行うには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping database {{ flash [ number ] :/ filename | ftp:// user:password @host/filename | http: //[[username:password]@]{hostname | host-ip}[/directory]/image-name .tar | rcp:// user @host/filename | tftp:// host/filename } | timeout seconds | write-delay seconds }
no ip dhcp snooping database [ timeout | write-delay ]
構文の説明
flash [ number ] :/ filename |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルがフラッシュ メモリにあることを指定します。 (任意)スタック マスターのスタック メンバー番号を指定するには、 number パラメータを使用します。 number に指定できる範囲は 1 ~ 49 です。 (注) スタックは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。 |
ftp:// user : password @ host / filename |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルが FTP サーバにあることを指定します。 |
http: //[[username:password]@] {hostname | host-ip}[/directory] /image-name . tar |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルが FTP サーバにあることを指定します。 |
rcp:// user @ host / filename |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルが Remote Control Protocol(RCP)サーバにあることを指定します。 |
tftp:// host / filename |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルが Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)サーバにあることを指定します。 |
timeout seconds |
データベース転送プロセスを打ち切るまでの時間(秒)を指定します。 デフォルト値は 300 秒です。指定できる範囲は 0 ~ 86400 です。無期限の期間を定義するには、0 を使用します。これは、転送を無期限に続けることを意味します。 |
write-delay seconds |
バインディング データベースが変更されたあとに、転送を遅らせる期間(秒)を指定します。デフォルト値は 300 秒です。指定できる範囲は 15 ~ 86400 です。 |
デフォルト
データベース エージェントまたはバインディング ファイルの URL は、定義されていません。
タイムアウト値は、300 秒(5 分)です。
書き込み遅延値は、300 秒(5 分)です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング バインディング データベースには、8192 のバインディングを含めることができます。
データベース内のリース時間を正確な時間にするには、Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)をイネーブルにし、次の機能を設定することを強く推奨します。
• NTP 認証
• NTP ピアおよびサーバ アソシエーション
• NTP ブロードキャスト サービス
• NTP アクセス制限
• NTP パケット送信元 IP アドレス
NTP が設定されている場合、スイッチのシステム クロックが NTP と同期化されたときにだけ、スイッチがバインディングの変更内容を書き込みます。
NVRAM とフラッシュ メモリの両方のストレージ容量にはかぎりがあるため、バインディング ファイルを TFTP サーバ上に保存することを推奨します。スイッチがネットワークベースの URL(TFTP や FTP など)の設定済み URL 内のバインディング ファイルにバインディングを書き込む前に、この URL に空のファイルを作成しておく必要があります。
DHCP スヌーピング バインディング データベースをスタック マスター NVRAM に保存するには、ip dhcp snooping database flash [ number ] :/ filename コマン ド を使用します。データベースは、スタック メンバー NVRAM に保存されません。
ip dhcp snooping database timeout コマンドに 0 秒を指定し、データベースを TFTP ファイルに書き込んでいるときに、TFTP サーバがダウンした場合、データベース エージェントは転送を無期限に続けようとします。この転送が進行中の間、他の転送は開始されません。サーバがダウンしている場合、ファイルを書き込むことができないので、これはあまり重要ではありません。
エージェントをディセーブルにするには、no ip dhcp snooping databaseコマンドを使用します。
タイムアウト値をリセットするには、no ip dhcp snooping database timeout コマンドを使用します。
書き込み遅延値をリセットするには、no ip dhcp snooping database write-delayコマンドを使用します。
例
次の例では、IP アドレス 10.1.1.1 の directory という名前のディレクトリ内にバインディング ファイルを保存する方法を示します。TFTP サーバに file という名前のファイルが存在しなければなりません。
Switch(config)# ip dhcp snooping database tftp://10.1.1.1/directory/file
次の例では、スタック マスター NVRAM に file01.txt というバインディング ファイルを保存する方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping database flash:file01.txt
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping information option
DHCP オプション 82 データ挿入をイネーブルにするには、 ip dhcp snooping information option グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。DHCP オプション 82 データ挿入をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping information option
no ip dhcp snooping information option
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
DHCP オプション 82 データは挿入されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング設定を有効にするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
オプション 82 機能がイネーブルの場合、スイッチがホストからの DHCP 要求を受信すると、オプション 82 情報がパケットに追加されます。オプション 82 情報には、スイッチ MAC アドレス(リモート ID サブオプション)、およびパケットが受信された vlan-mod-port (回線 ID サブオプション)のポート ID が含まれます。スイッチは、オプション 82 フィールドを含む DHCP 要求を DHCP サーバに転送します。
DHCP サーバは、パケットを受信すると、リモート ID または回線 ID(あるいはこの両方)を使用して IP アドレスを割り当て、単一のリモート ID または回線 ID に割り当てることができる IP アドレス数の制限などのポリシーを適用できます。また、DHCP サーバは、DHCP 応答に含まれるオプション 82 フィールドをエコーします。
スイッチによって要求がサーバにリレーされた場合、DHCP サーバは応答をスイッチにユニキャストします。クライアントとサーバが同一サブネットにある場合、サーバは応答をブロードキャストします。スイッチは、リモート ID または回線 ID フィールドを検査し、オプション 82 データが最初から挿入されていたかを確認します。スイッチは、オプション 82 フィールドを削除し、DHCP 要求を送信した DHCP ホストに接続するスイッチ ポートにパケットを転送します。
例
次の例では、DHCP オプション 82 データ挿入をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping information option
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping information option allow-untrusted
エッジ スイッチに接続されている信頼できないポート上で受信された DHCP パケット(オプション 82 情報が含まれている)を受け入れるようにアグリゲーション スイッチを設定するには、アグリゲーション スイッチ上で ip dhcp snooping information option allow-untrusted グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping information option allow-untrusted
no ip dhcp snooping information option allow-untrusted
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
スイッチ は、エッジ スイッチに接続されている信頼できないポートで受信する、オプション 82 情報を持つ DHCP パケットをドロップします。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ホストに接続されたエッジ スイッチが、ネットワークのエッジで DHCP オプション 82 情報を挿入するように設定したい場合があります。また集約スイッチでは、DHCP スヌーピング、IP ソース ガード、またはダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)インスペクションなどの DHCP セキュリティ機能をイネーブルにすることもできます。ただし、アグリゲーション スイッチで DHCP スヌーピングをイネーブルにすると、スイッチは信頼できないポートで受信されたオプション 82 情報を持つパケットをドロップし、信頼できるインターフェイスに接続されたデバイスの DHCP スヌーピング バインディングを学習しません。
ホストに接続されたエッジ スイッチがオプション 82 情報を挿入する場合に、アグリゲーション スイッチで DHCP スヌーピングを使用するには、アグリゲーション スイッチで ip dhcp snooping information option allow-untrusted コマンドを入力します。アグリゲーション スイッチは信頼できないポートで DHCP スヌーピング パケットを受信しますが、ホストのバインディングを学習できます。アグリゲーション スイッチで DHCP セキュリティ機能をイネーブルにすることも可能です。アグリゲーション スイッチが接続されているエッジ スイッチ上のポートは、信頼できるポートとして設定する必要があります。
(注) 信頼できないデバイスが接続されたアグリゲーション スイッチに ip dhcp snooping information option allow-untrusted コマンドを入力しないでください。このコマンドを入力すると、信頼できないデバイスがオプション 82 情報をスプーフィングする可能性があります。
例
次の例では、アクセス スイッチが、エッジ スイッチからの信頼できないパケットのオプション 82 情報を確認せずに、パケットを受け入れるように設定する方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping information option allow-untrusted
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping limit rate
インターフェイスが 1 秒間に受信できる DHCP メッセージの数を設定するには、 ip dhcp snooping limit rate インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping limit rate rate
no ip dhcp snooping limit rate
構文の説明
rate |
インターフェイスが 1 秒あたりに受信することのできる DHCP メッセージの数。指定できる範囲は 1 ~ 2048 です。 |
デフォルト
DHCP スヌーピング レート制限は、ディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
通常、レート制限は信頼できないインターフェイスに適用されます。信頼できるインターフェイスのレート制限を設定する場合、信頼できるインターフェイスはスイッチ内の複数の VLAN 上(一部はスヌーピングされない場合があります)の DHCP トラフィックを集約するので、インターフェイス レート制限を高い値に調整する必要があることに注意してください。
レート制限を超えた場合、インターフェイスが errdisable になります。 errdisable recovery dhcp-rate-limit グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してエラー回復をイネーブルにした場合、インターフェイスはすべての原因が時間切れになった際に動作を再試行します。エラー回復メカニズムがイネーブルでない場合、 shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力するまでインターフェイスは errdisable ステートのままです。
例
次の例では、インターフェイス上でメッセージ レート制限を 1 秒あたり 150 メッセージに設定する方法を示します。
Switch(config-if)# ip dhcp snooping limit rate 150
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping trust
DHCP スヌーピングを実行するためにポートを信頼できるポートとして設定するには、 ip dhcp snooping trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping trust
no ip dhcp snooping trust
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
DHCP スヌーピング信頼は、ディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP サーバ、その他のスイッチ、またはルータに接続されたポートを信頼できるポートとして設定します。DHCP クライアントに接続されたポートを信頼できないポートとして設定します。
例
次の例では、ポート上に DHCP スヌーピング信頼をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# ip dhcp snooping trust
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping verify
DHCP パケットの送信元 MAC アドレスがクライアントのハードウェア アドレスと一致していることを信頼できないポート上で確認するようにスイッチを設定するには、 ip dhcp snooping verify グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチが MAC アドレスを確認しないように設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping verify mac-address
no ip dhcp snooping verify mac-address
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
スイッチは、パケットのクライアント ハードウェア アドレスと一致する信頼されないポートで受信した DHCP パケットの送信元 MAC アドレスを確認します。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
サービスプロバイダー ネットワークで、スイッチが信頼できないポートの DHCP クライアントからパケットを受信した場合、スイッチは自動的に送信元 MAC アドレスと DHCP クライアント ハードウェア アドレスが一致するかを確認します。アドレスが一致する場合、スイッチはパケットを転送します。アドレスが一致しない場合、スイッチはパケットをドロップします。
例
次の例では、MAC アドレス確認をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ip dhcp snooping verify mac-address
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping vlan
VLAN 上で DHCP スヌーピングをイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip dhcp snooping vlan コマンドで使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping vlan vlan-range
no ip dhcp snooping vlan vlan-range
構文の説明
vlan-range |
DHCP スヌーピングをイネーブルにする VLAN ID または VLAN 範囲を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 VLAN ID 番号によって特定される単一の VLAN ID、それぞれをカンマで区切った一連の VLAN ID、ハイフンを間に挿入した VLAN ID の範囲、または先頭および末尾の VLAN ID で区切られた VLAN ID の範囲を入力することができます。これらはスペースで区切ります。 |
デフォルト
すべての VLAN 上で DHCP スヌーピングがディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN 上で DHCP スヌーピングを有効にするには、まず ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにしておく必要があります。
DHCP スヌーピングは信頼できないポートに着信する DHCP パケットを遮断し、検査して、そのパケットを転送またはドロップします。
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
例
次の例では、DHCP スヌーピングを VLAN 10 でイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping vlan 10
関連コマンド
|
|
ip dhcp snooping |
DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにします。 |
show ip dhcp snooping |
DHCP スヌーピング設定を表示します。 |
ip dhcp snooping vlan information option format-type circuit-id string
オプション 82 回線 ID サブオプションを設定するには、 ip dhcp snooping vlan information option format-type circuit-id string インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトのサーキット ID サブオプションを設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping vlan vlan-id information option format-type circuit-id [override] string ASCII-string
no ip dhcp snooping vlan vlan-id information option format-type circuit-id [override] string
構文の説明
vlan vlan-id |
VLAN ID を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
override |
(任意)3 ~ 63 の ASCII 文字を使用して、上書き文字列(スペースなし)を指定します。 |
string ASCII-string |
3 ~ 63 文字の ASCII 文字(スペースなし)を使用して、サーキット ID を指定します。 |
デフォルト
vlan-mod-port 形式のスイッチ VLAN およびポート ID は、デフォルトのサーキット ID です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(52)SE |
override キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング設定を有効にするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
オプション 82 機能がイネーブルの場合、デフォルトのサーキット ID サブオプションは、 vlan-mod-port 形式のスイッチ VLAN およびポート ID です。このコマンドを使用すると、サーキット ID となる ASCII 文字列を設定できます。vlan-mod-port 形式タイプを上書きして、回線 ID を使用して加入者情報を定義する場合は、override キーワードを使用します。
(注) スイッチ上で文字数の多いサーキット ID を設定する場合、NVRAM(不揮発性 RAM)またはフラッシュ メモリに長い文字列が与える影響を考慮してください。サーキット ID 設定がその他のデータと組み合わされた場合、NVRAM またはフラッシュ メモリの容量を超えてしまい、エラー メッセージが表示されます。
例
次の例では、オプション 82 サーキット ID サブオプションを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# ip dhcp snooping vlan 250 information option format-type circuit-id string customerABC-250-0-0
次の例では、オプション 82 サーキット ID 上書きサブオプションを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# ip dhcp snooping vlan 250 information option format-type circuit-id override string testcustomer
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
(注) リモート ID 設定を含むグローバル コマンド出力だけを表示するには、show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを使用します。サーキット ID として設定したインターフェイス単位または VLAN 単位の文字列は表示されません。
ip igmp filter
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)プロファイルをインターフェイスに適用して、レイヤ 2 インターフェイス上のすべてのホストが 1 つまたは複数の IP マルチキャスト グループに加入できるかどうかを制御するには、 ip igmp filter インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスから指定されたプロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp filter profile number
no ip igmp filter
構文の説明
profile number |
適用する IGMP プロファイル番号。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
デフォルト
IGMP フィルタが適用されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP フィルタはレイヤ 2 の物理インターフェイスのみに適用できます。EtherChannel グループに属するポートに対して IGMP フィルタを適用することはできません。
IGMP のプロファイルは 1 つまたは複数のポート インターフェイスに適用できますが、1 つのポートに対して 1 つのプロファイルのみ適用できます。
例
次の例では、IGMP プロファイル 22 をポートに適用する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/2
Switch(config-if)# ip igmp filter 22
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用してインターフェイスを指定します。
ip igmp max-groups
レイヤ 2 インターフェイスが加入可能な Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)グループの最大数を設定したり、転送テーブル内でエントリが最大数に達した場合の IGMP スロットリング動作を設定したりするには、 ip igmp max-groups インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。最大数をデフォルト値(無制限)に戻すか、デフォルトのスロットリング アクション(レポートをドロップ)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp max-groups { number | action { deny | replace }}
no ip igmp max-groups { number | action }
構文の説明
number |
インターフェイスが参加できる IGMP グループの最大数。指定できる範囲は 0 ~ 4294967294 です。デフォルト設定は無制限です。 |
action deny |
エントリの最大数が IGMP スヌーピング転送テーブルにある場合は、次の IGMP 加入レポートをドロップします。これがデフォルトのアクションになります。 |
action replace |
最大数のエントリが IGMP スヌーピング転送テーブルにある場合、IGMP レポートを受信した既存のグループを新しいグループに置き換えます。 |
デフォルト
デフォルトの最大グループ数は制限なしです。
インターフェイス上に IGMP グループ エントリの最大数があることをスイッチが学習したあとの、デフォルトのスロットリング アクションでは、インターフェイスが受信する次の IGMP レポートをドロップし、インターフェイスに IGMP グループのエントリを追加しません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、レイヤ 2 物理インターフェイスおよび論理 EtherChannel インターフェイスでのみ使用できます。EtherChannel グループに属するポートに対して IGMP 最大グループ数を設定することはできません。
IGMP スロットリング アクションを設定する場合には、次の注意事項に従ってください。
• スロットリング アクションを deny として設定して最大グループ制限を設定する場合、以前転送テーブルにあったエントリは、削除されませんが期限切れになります。これらのエントリの期限が切れたあとで、エントリの最大数が転送テーブルにある場合は、インターフェイス上で受信された次の IGMP レポートをスイッチがドロップします。
• スロットリング アクションを replace として設定して最大グループ制限を設定する場合、以前転送テーブルにあったエントリは削除されます。最大数のエントリが転送テーブルにある場合、スイッチはランダムに選択したマルチキャスト エントリを受信した IGMP レポートと置き換えます。
• 最大グループ制限がデフォルト(制限なし)に設定されている場合、 ip igmp max-groups { deny | replace } コマンドを入力しても無効です。
例
次の例では、ポートが加入できる IGMP グループ数を 25 に制限する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/2
Switch(config-if)# ip igmp max-groups 25
次の例では、転送テーブル内でエントリが最大数に達した場合に IGMP レポートが受信された既存のグループを新規のグループに置換するようにスイッチを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/2
Switch(config-if)# ip igmp max-groups action replace
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用してインターフェイスを指定します。
関連コマンド
|
|
show running-config interface interface-id |
インターフェイスが参加できる IGMP グループの最大数やスロットリング アクションなど、スイッチのインターフェイス上で実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ip igmp profile
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)プロファイルを作成し、IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードを開始するには、 ip igmp profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このモードで、スイッチポートからの IGMP メンバシップ レポートをフィルタリングするための IGMP プロファイルの設定を指定できます。IGMP プロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp profile profile number
no ip igmp profile profile number
構文の説明
profile number |
設定する IGMP プロファイル番号。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
デフォルト
IGMP プロファイルは定義されていません。設定された場合、デフォルトの IGMP プロファイルとの一致機能は、一致するアドレスを拒否する設定になります。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードでは、次のコマンドを使用することでプロファイルを作成できます。
• deny :一致したアドレスを拒否します(デフォルトの条件)。
• exit :IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にするか、デフォルト設定に戻します。
• permit :一致したアドレスを許可します。
• range :プロファイルに対する IP アドレスの範囲を指定します。1 つの IP アドレス、またはアドレスの最初と最後で範囲を指定することもできます。
範囲を入力する場合、低い方の IP マルチキャスト アドレスを入力してからスペースを入力し、次に高い方の IP マルチキャスト アドレスを入力します。
IGMP のプロファイルを、1 つまたは複数のレイヤ 2 インターフェイスに適用できますが、各インターフェイスに適用できるプロファイルは 1 つのみです。
例
次の例では、IP マルチキャスト アドレスの範囲を指定した IGMP プロファイル 40 の設定方法を示します。
Switch(config)# ip igmp profile 40
Switch(config-igmp-profile)# permit
Switch(config-igmp-profile)# range 233.1.1.1 233.255.255.255
設定を確認するには、 show ip igmp profile 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピングをスイッチ上でグローバルにイネーブルにするか、または VLAN 単位でイネーブルにするには、 ip igmp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
デフォルト
スイッチ上で、IGMP スヌーピングはグローバルにイネーブルです。
VLAN インターフェイス上で、IGMP スヌーピングはイネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合は、すべての既存 VLAN インターフェイスでイネーブルになります。IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、すべての既存 VLAN インターフェイスで IGMP スヌーピングがディセーブルになります。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
例
次の例では、IGMP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping
次の例では、IGMP スヌーピングを VLAN 1 でイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping last-member-query-interval
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)の設定可能な Leave タイマーをグローバルにイネーブルにするか、または VLAN 単位でイネーブルにするには、 ip igmp snooping last-member-query-interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id ] last-member-query-interval time
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id ] last-member-query-interval
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび Leave タイマーをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
time |
秒単位のタイムアウト間隔。指定できる範囲は 100 ~ 32768 ミリ秒です。 |
デフォルト
デフォルトのタイムアウト設定は 1000 ミリ秒です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(46)SE |
time の範囲が 100 ~ 32768 秒に変更されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合は、IGMP スヌーピングはすべての既存 VLAN インターフェイスでイネーブルになります。IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合は、IGMP スヌーピングはすべての既存 VLAN インターフェイスでディセーブルになります。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
VLAN 上に Leave タイマーを設定すると、グローバル設定を上書きします。
IGMP の設定可能な Leave タイムは、IGMP バージョン 2 を実行しているデバイス上でのみサポートされています。
設定は、NVRAM に保存されます。
例
次の例では、IGMP Leave タイマーを 2000 ミリ秒でグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping last-member-query-interval 2000
次の例では、VLAN 1 上で IGMP Leave タイマーを 3000 ミリ秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 last-member-query-interval 3000
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping querier
レイヤ 2 ネットワークの Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)クエリア機能をグローバルにイネーブルにするには、 ip igmp snooping querier グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。キーワードとともにコマンドを入力すると、VLAN インターフェイスの IGMP クエリア機能をイネーブルにし、設定できます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping querier [ vlan vlan-id ] [ address ip-address | max-response-time response-time | query-interval interval-count | tcn query [ count count | interval interval ] | timer expiry | version version ]
no ip igmp snooping querier [ vlan vlan-id ] [ address | max-response-time | query-interval | tcn query { count count | interval interval } | timer expiry | version ]
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび IGMP クエリア機能をイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
address ip-address |
(任意)送信元 IP アドレスを指定します。IP アドレスを指定しない場合、クエリアは IGMP クエリアに設定されたグローバル IP アドレスを使用します。 |
max-response-time response-time |
(任意)IGMP クエリア レポートを待機する最長時間を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 25 秒です。 |
query-interval interval-count |
(任意)IGMP クエリアの間隔を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 18000 秒です。 |
tcn query[count count | interval interval ] |
(任意)Topology Change Notification(TCN; トポロジ変更通知)に関連するパラメータを設定します。キーワードの意味は次のとおりです。 • count count :TCN の間隔中に実行する TCN クエリーの数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 • interval interval :TCN クエリーの時間間隔を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 255 です。 |
timer expiry |
(任意)IGMP クエリアが期限切れになるまでの時間の長さを設定します。指定できる範囲は 60 ~ 300 秒です。 |
version version |
(任意)クエリア機能が使用する IGMP バージョン番号を選択します。選択できる番号は 1 または 2 です。 |
デフォルト
IGMP スヌーピング クエリア機能は、スイッチでグローバルにイネーブルです。
イネーブルになっている場合、マルチキャスト対応デバイスから IGMP トラフィックを検出すると、IGMP スヌーピング クエリアはディセーブルになります。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
クエリア とも呼ばれる IGMP クエリー メッセージを送信するデバイスの IGMP バージョンおよび IP アドレスを検出するために IGMP スヌーピングをイネーブルにするには、このコマンドを使用します。
デフォルトでは、IGMP スヌーピング クエリアは、IGMP バージョン 2 (IGMPv2)を使用するデバイスを検出するよう設定されていますが、IGMP バージョン 1 (IGMPv1)を使用しているクライアントは検出しません。デバイスが IGMPv2 を使用している場合、 max-response-time 値を手動で設定できます。デバイスが IGMPv1 を使用している場合は、 max-response-time を設定できません(値を設定できず、0 に設定されています)。
IGMPv1 を実行している RFC 非準拠デバイスは、 max-response-time 値としてゼロ以外の値が設定された IGMP 一般クエリー メッセージを拒否する場合があります。デバイスで IGMP 一般クエリー メッセージを受け入れる場合、IGMP スヌーピング クエリアが IGMPv1 を実行するように設定します。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
例
次の例では、IGMP スヌーピング クエリア機能をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの最大応答時間を 25 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier max-response-time 25
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの時間間隔を 60 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier query-interval 60
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの TCN クエリー カウントを 25 に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier tcn count 25
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアのタイムアウトを 60 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier timeout expiry 60
次の例では、IGMP スヌーピング クエリア機能をバージョン 2 に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier version 2
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping report-suppression
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)レポート抑制をイネーブルにするには、 ip igmp snooping report-suppression グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IGMP レポート抑制をディセーブルにして、すべての IGMP レポートをマルチキャスト ルータへ転送するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping report-suppression
no ip igmp snooping report-suppression
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
IGMP レポート抑制はイネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP レポート抑制は、マルチキャスト クエリーに IGMPv1 レポートと IGMPv2 レポートがある場合にだけサポートされます。この機能は、クエリーに IGMPv3 レポートが含まれている場合はサポートされません。
スイッチは IGMP レポート抑制を使用して、マルチキャスト ルータ クエリーごとに IGMP レポートを 1 つだけマルチキャスト デバイスに転送します。IGMP ルータ抑制がイネーブル(デフォルト)である場合、スイッチは最初の IGMP レポートをグループのすべてのポートからすべてのマルチキャスト ルータに送信します。スイッチは、グループの残りの IGMP レポートをマルチキャスト ルータに送信しません。この機能により、マルチキャスト デバイスにレポートが重複して送信されることを防ぎます。
マルチキャスト ルータ クエリーに IGMPv1 および IGMPv2 レポートに対する要求のみが含まれている場合、スイッチは最初の IGMPv1 レポートまたは IGMPv2 レポートのみを、グループのすべてのホストからすべてのマルチキャスト ルータに送信します。マルチキャスト ルータ クエリーに IGMPv3 レポートの要求も含まれる場合は、スイッチはグループのすべての IGMPv1、IGMPv2、および IGMPv3 レポートをマルチキャスト デバイスに転送します。
no ip igmp snooping report-suppression コマンドを入力して IGMP レポート抑制をディセーブルにした場合、すべての IGMP レポートがすべてのマルチキャスト ルータに送信されます。
例
次の例では、レポート抑制をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ip igmp snooping report-suppression
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping tcn
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)Topology Change Notification(TCN; トポロジ変更通知)の動作を設定するには、 ip igmp snooping tcn グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping tcn { flood query count count | query solicit }
no ip igmp snooping tcn { flood query count | query solicit }
構文の説明
flood query count count |
マルチキャスト トラフィックがフラッディングする IGMP の一般的クエリー数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
query solicit |
TCN イベント中に発生したフラッド モードから回復するプロセスの速度を上げるために、IGMP 脱退メッセージ(グローバル脱退)を送信します。 |
デフォルト
TCN フラッド クエリー カウントは 2 です。
TCN クエリー要求はディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
TCN イベント後にマルチキャスト トラフィックがフラッディングする時間を制御するには、 ip igmp snooping tcn flood query count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 ip igmp snooping tcn flood query count コマンドを使用して TCN フラッド クエリー カウントを 1 に設定した場合、1 つの一般的クエリーの受信後にフラッディングが停止します。カウントを 7 に設定すると、TCN イベントによるマルチキャスト トラフィックのフラッディングは、7 つの一般的クエリーを受信するまで継続します。グループは、TCN イベント中に受信した一般的クエリーに基づいて学習されます。
スパニングツリー ルートかどうかにかかわらず、グローバル脱退メッセージを送信するようにスイッチをイネーブルにするには、 ip igmp snooping tcn query solicit グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。また、このコマンドは、TCN イベント中に発生したフラッド モードから回復するプロセスの速度を上げます。
例
次の例では、マルチキャスト トラフィックがフラッディングする IGMP の一般的クエリー数を 7 に指定する方法を示します。
Switch(config)# no ip igmp snooping tcn flood query count 7
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping tcn flood
マルチキャスト フラッディングを Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピング スパニングツリー Topology Change Notification(TCN; トポロジ変更通知)の動作として設定するには、 ip igmp snooping tcn flood インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。マルチキャスト フラッディングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping tcn flood
no ip igmp snooping tcn flood
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
マルチキャスト フラッディングは、スパニングツリー TCN のイベント中、インターフェイス上でイネーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチが TCN を受信すると、2 つの一般的なクエリーが受信されるまで、マルチキャスト トラフィックはすべてのポートに対してフラッディングします。異なるマルチキャスト グループに加入している接続ホストを持つポートがスイッチに多数ある場合、フラッディングがリンクの容量を超過し、パケット損失を招くことがあります。
ip igmp snooping tcn flood query count count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、フラッディング クエリー カウントを変更できます。
例
次の例では、インターフェイス上でマルチキャスト フラッディングをディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/2
Switch(config-if)# no ip igmp snooping tcn flood
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping vlan immediate-leave
VLAN 単位で Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピング即時脱退処理をイネーブルにするには、 ip igmp snooping immediate-leave グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave
no ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave
構文の説明
vlan-id |
指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび即時脱退機能をイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
デフォルト
IGMP の即時脱退処理はディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
VLAN の各ポート上で 1 つのレシーバーの最大値が設定されている場合のみ、即時脱退処理の機能を設定してください。設定は、NVRAM に保存されます。
即時脱退機能をサポートするのは、IGMP バージョン 2 が稼動しているホストだけです。
例
次の例では、VLAN 1 で即時脱退処理をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 immediate-leave
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping vlan mrouter
マルチキャスト ルータ ポートを追加したり、マルチキャスト学習方式を設定したりするには、 ip igmp snooping mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter { interface interface-id | learn { cgmp | pim-dvmrp }}
no ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter { interface interface-id | learn { cgmp | pim-dvmrp }}
構文の説明
vlan-id |
IGMP スヌーピングをイネーブルにして、指定した VLAN のポートをマルチキャスト ルータ ポートとして追加します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
interface interface-id |
ネクストホップ インターフェイスをマルチキャスト ルータに指定します。キーワードの意味は次のとおりです。 • fastethernet interface number :ファスト イーサネット IEEE 802.3 インターフェイス • gigabitethernet interface number :ギガビット イーサネット IEEE 802.3z インターフェイス • port-channel interface number: チャネル インターフェイス。指定できる範囲は 0 ~ 6 です。 |
learn { cgmp | pim-dvmrp } |
マルチキャスト ルータの学習方式を指定します。キーワードの意味は次のとおりです。 • cgmp :Cisco Group Management Protocol(CGMP)パケットでのスヌーピングによりスイッチがマルチキャスト ルータ ポートを学習するように設定します。 • pim-dvmrp :IGMP クエリーおよび Protocol-Independent Multicast-Distance Vector Multicast Routing Protocol(PIM-DVMRP)パケットでのスヌーピングによりスイッチがマルチキャスト ルータ ポートを学習するように設定します。 |
デフォルト
デフォルトでは、マルチキャスト ルータ ポートはありません。
デフォルトの学習方式は pim-dvmrp です。IGMP クエリーおよび PIM-DVMRP パケットをスヌーピングします。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
CGMP の学習方式は制御トラフィックの削減に役立ちます。
設定は、NVRAM に保存されます。
例
次の例では、ポートをマルチキャスト ルータ ポートとして設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 mrouter interface gigabitethernet0/22
次の例では、マルチキャスト ルータの学習方式を CGMP として指定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 mrouter learn cgmp
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping vlan static
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピングをイネーブルにし、レイヤ 2 ポートをマルチキャスト グループのメンバーとしてスタティックに追加するには、 ip igmp snooping static グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティックなマルチキャスト グループのメンバーとして指定されたポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id static ip-address interface interface-id
no ip igmp snooping vlan vlan-id static ip-address interface interface-id
構文の説明
vlan-id |
指定した VLAN で IGMP スヌーピングをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
ip-address |
指定のグループ IP アドレスを持ったマルチキャスト グループのメンバーとして、レイヤ 2 ポートを追加します。 |
interface interface-id |
メンバー ポートのインターフェイスを指定します。キーワードの意味は次のとおりです。 • fastethernet interface number :ファスト イーサネット IEEE 802.3 インターフェイス • gigabitethernet interface number :ギガビット イーサネット IEEE 802.3z インターフェイス • port-channel interface number: チャネル インターフェイス。指定できる範囲は 0 ~ 6 です。 |
デフォルト
デフォルトでは、マルチキャスト グループのメンバーとしてスタティックに設定されたポートはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
設定は、NVRAM に保存されます。
例
次の例では、インターフェイス上のホストをスタティックに設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 static 0100.5e02.0203 interface gigabitethernet0/1
Configuring port gigabitethernet0/1 on group 0100.5e02.0203
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip source binding
スイッチ上でスタティック IP ソース バインディングを設定するには、 ip source binding グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティック バインディングを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip source binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
no source binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
構文の説明
mac-address |
MAC アドレスを指定します。 |
vlan vlan-id |
VLAN 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
ip-address |
IP アドレスを指定します。 |
interface interface-id |
IP ソース バインディングを追加または削除するインターフェイスを指定します。 |
デフォルト
IP ソース バインディングが設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スタティック IP ソース バインディングのエントリは、IP アドレス、関連付けられた MAC アドレス、および関連付けられた VLAN 番号で構成されています。このエントリは MAC アドレスと VLAN 番号に基づいています。エントリを変更する場合に IP アドレスだけを変更すると、スイッチは新しいエントリを作成せずに、そのエントリを更新します。
例
次の例では、スタティック IP ソース バインディングを追加する方法を示します。
Switch(config)# ip source binding 0001.1234.1234 vlan 1 172.20.50.5 interface gigabitethernet0/1
次の例では、スタティック バインディングを追加してから、その IP アドレスを変更する方法を示します。
Switch(config)# ip source binding 0001.1357.0007 vlan 1 172.20.50.25 interface gigabitethernet0/1
Switch(config)# ip source binding 0001.1357.0007 vlan 1 172.20.50.30 interface gigabitethernet0/1
設定を確認するには、 show ip source binding 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip ssh
Secure Shell(SSH; セキュア シェル)バージョン 1 または SSH バージョン 2 を実行するようにスイッチを設定するには、 ip ssh グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを使用できるのは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合だけです。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip ssh version [ 1 | 2 ]
no ip ssh version [ 1 | 2 ]
構文の説明
1 |
(任意)スイッチが SSH バージョン 1(SSHv1)を実行するように設定します。 |
2 |
(任意)スイッチが SSH バージョン 2(SSHv2)を実行するように設定します。 |
デフォルト
デフォルトのバージョンは、SSH クライアントでサポートされる最新の SSH バージョンです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを入力しない場合、またはキーワードを指定しないときは、SSH サーバは SSH クライアントがサポートする最新の SSH バージョンを選択します。たとえば、SSH クライアントが SSHv1 および SSHv2 をサポートする場合、SSH サーバは SSHv2 を選択します。
スイッチは、SSHv1 または SSHv2 サーバをサポートします。また、SSHv1 クライアントもサポートします。SSH サーバおよび SSH クライアントの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
SSHv1 サーバによって生成された Rivest、Shamir、Adelman(RSA)キー ペアは、SSHv2 サーバで使用できます。その逆の場合も同様です。
例
次の例では、スイッチが SSH バージョン 2 を実行するように設定する方法を示します。
Switch(config)# ip ssh version 2
設定を確認するには、 show ip ssh または show ssh 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show ip ssh |
SSH サーバがイネーブルであるかどうかを表示すると同時に、SSH サーバのバージョンおよび設定情報を表示します。 |
show ssh |
SSH サーバのステータスを表示します。 |
ip verify source
インターフェイス上で IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IP ソース ガードをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip verify source [ port-security ]
no ip verify source
構文の説明
port-security |
(任意)IP アドレス フィルタリングと MAC アドレス フィルタリングを併用した IP ソース ガードをイネーブルにします。 port-security キーワードを入力しないと、IP アドレス フィルタリングを使用した IP ソース ガードがイネーブルになります。 |
デフォルト
IP ソース ガードがディセーブルになっています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
送信元 IP アドレス フィルタリングを使用した IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
送信元 IP アドレス フィルタリングと送信元 MAC アドレス フィルタリングを併用した IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source port-security インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
送信元 IP アドレス フィルタリングと送信元 MAC アドレス フィルタリングを併用した IP ソース ガードをイネーブルにする場合は、インターフェイス上でポート セキュリティをイネーブルにする必要があります。
例
次の例では、送信元 IP アドレス フィルタリングを使用した IP ソース ガードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# ip verify source
次の例では、送信元 IP アドレス フィルタリングと送信元 MAC アドレス フィルタリングを併用した IP ソース ガードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# ip verify source port-security
設定を確認するには、 show ip source binding 特権 EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping
IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD; マルチキャスト リスナー検出)スヌーピングをグローバルまたは VLAN 単位でイネーブルにするには、キーワードを指定せずに ipv6 mld snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。MLD スヌーピングを、スイッチ、スイッチスタック、または VLAN 上でディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ]
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。Catalyst 2960 スイッチでは、デュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートも設定しなければなりません(Catalyst 2960-S スイッチでは不要)。
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定の VLAN で IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。指定できる VLAN ID 範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
デフォルト
スイッチ上で、MLD スヌーピングはグローバルにディセーブルです。
すべての VLAN で MLD スヌーピングはイネーブルです。ただし、VLAN スヌーピングが実行される前に、MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします(Catalyst 2960 スイッチのみ)。
MLD スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、すべての既存の VLAN インターフェイスで MLD スヌーピングがディセーブルになります。MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにすると、デフォルトの状態(イネーブル)であるすべての VLAN インターフェイス上で MLD スヌーピングがイネーブルになります。VLAN 設定は、MLD スヌーピングがディセーブルのインターフェイス上のグローバル コンフィギュレーションを上書きします。
MLD スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、VLAN 上で MLD スヌーピングをイネーブルにできません。MLD スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合、個々の VLAN 上で MLD スヌーピングをディセーブルにできます。
IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4094)が使用されている場合は、Catalyst 6500 スイッチが拡張 VLAN 上でクエリーを受信できるように、Catalyst 6500 スイッチ上で拡張 VLAN に対する IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping
次の例では、MLD スヌーピングを VLAN でディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ipv6 mld snooping vlan 11
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping last-listener-query-count
- クライアントがエージング アウトになる前に送信される IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD; マルチキャスト リスナー検出)Multicast Address Specific Query(MASQ)を設定するには、 ipv6 mld snooping last-listener-query-count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。クエリー カウントをデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-count integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-count
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。Catalyst 2960 スイッチでは、デュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートも設定しなければなりません(Catalyst 2960-S スイッチでは不要)。
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定の VLAN で last-listener クエリー カウントを設定します。指定できる VLAN ID 範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
integer_value |
指定できる範囲は 1 ~ 7 です。 |
コマンド デフォルト
デフォルトのグローバル カウントは 2 です。
デフォルトの VLAN カウントは 0 です(グローバル カウントを使用します)。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします(Catalyst 2960 スイッチのみ)。
MLD スヌーピングでは、IPv6 マルチキャスト ルータはマルチキャスト グループに所属するホストにクエリーを定期的に送信します。ホストがマルチキャスト グループを脱退する場合、ホストは静かに脱退する、または Multicast Listener Done メッセージでクエリーに応答できます(IGMP Leave メッセージに相当)。即時脱退が設定されていない場合(1 つのグループに対し複数のクライアントが同じポート上に存在する場合は設定しない)、設定された last-listener クエリー カウントにより、MLD クライアントが期限切れになる前に送信する MASQ の数が決定します。
last-listener クエリー カウントが VLAN 用に設定されている場合、このカウントはグローバルに設定された値より優先されます。VLAN カウントが設定されていない(デフォルトの 0 に設定されている)場合は、グローバル カウントが使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、last-listener クエリー カウントをグローバルに設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping last-listener-query-count 1
次の例では、last-listener クエリー カウントを VLAN 10 に設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 10 last-listener-query-count 3
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping last-listener-query-interval
スイッチまたは VLAN 上で IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD; マルチキャスト リスナー検出)スヌーピングの last-listener クエリー間隔を設定するには、 ipv6 mld snooping last-listener-query-interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この時間間隔は、Mulitcast Address Specific Query(MASQ)マルチキャスト グループからポートを削除する前にマルチキャスト ルータが待機する最大時間です。クエリー時間をデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-interval integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-interval
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。Catalyst 2960 スイッチでは、デュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートも設定しなければなりません(Catalyst 2960-S スイッチでは不要)。
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定の VLAN で last-listener クエリー時間を設定します。指定できる VLAN ID 範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
integer_value |
MASQ を送信したあとマルチキャスト グループからポートを削除する前にマルチキャスト ルータが待機する時間(1000 秒単位)を設定します。指定できる範囲は 100 ~ 32,768 です。デフォルト値は 1000(1 秒)です。 |
コマンド デフォルト
デフォルトのグローバル クエリー間隔(最大応答時間)は 1000(1 秒)です。
デフォルトの VLAN クエリー間隔(最大応答時間)は 0 です(グローバル カウントが使用されます)。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします(Catalyst 2960 スイッチのみ)。
MLD スヌーピングでは、IPv6 マルチキャスト ルータが MLD Leave メッセージを受信すると、マルチキャスト グループに所属するホストにクエリーを送信します。一定の時間、ポートから MASQ への応答がない場合、ルータはマルチキャスト アドレスのメンバシップ データベースからそのポートを削除します。last listener クエリー間隔は、応答のないポートをマルチキャスト グループから削除する前にルータが待機する最大時間です。
VLAN クエリー間隔が設定されていると、グローバル クエリー間隔より優先されます。VLAN 間隔が 0 に設定されていると、グローバル値が使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、last-listener クエリー間隔を 2 秒にグローバルに設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping last-listener-query-interval 2000
次の例では、VLAN 1 用の last-listener クエリー間隔を 5.5 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 1 last-listener-query-interval 5500
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping listener-message-suppression
IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD; マルチキャスト リスナー検出)スヌーピング リスナー メッセージ抑制をイネーブルにするには、 ipv6 mld snooping listener-message-suppression グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping listener-message-suppression
no ipv6 mld snooping listener-message-suppression
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。Catalyst 2960 スイッチでは、デュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートも設定しなければなりません(Catalyst 2960-S スイッチでは不要)。
コマンド デフォルト
デフォルトでは、MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制はディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします(Catalyst 2960 スイッチのみ)。
MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制は、IGMP レポート抑制に相当します。イネーブルの場合、グループに対する受信 MLDv1 レポートはレポート転送時間ごとに 1 回だけ IPv6 マルチキャスト ルータに転送されます。これにより、重複レポートの転送を避けられます。
例
次の例では、MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping listener-message-suppression
次の例では、MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ipv6 mld snooping listener-message-suppression
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping robustness-variable
応答のないリスナーを削除するまでスイッチが送信する IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD; マルチキャスト リスナー検出)クエリーの数を設定するには、 ipv6 mld snooping robustness-variable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。また、VLAN 単位で設定する場合は、VLAN ID を入力します。変数をデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] robustness-variable integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] robustness-variable
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。Catalyst 2960 スイッチでは、デュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートも設定しなければなりません(Catalyst 2960-S スイッチでは不要)。
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定の VLAN にロバストネス変数を設定します。指定できる VLAN ID 範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
integer_value |
指定できる範囲は 1 ~ 3 です。 |
コマンド デフォルト
デフォルトのグローバル ロバストネス変数(リスナーを削除する前のクエリー数)は、2 です。
デフォルトの VLAN ロバストネス変数(マルチキャスト アドレスが期限切れになる前のクエリー数)は 0 です。リスナーの期限の判断には、グローバル ロバストネス変数が使用されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします(Catalyst 2960 スイッチのみ)。
ロバストネスは、ポートをマルチキャスト グループから削除する前に送信された応答がなかった MLDv1 クエリー数の点から測定されます。設定された回数送信された MLDv1 クエリーに対して受信した MLDv1 レポートがない場合、ポートが削除されます。グローバル値により、スイッチが応答しないリスナーを削除する前に待機するクエリー数が決定し、VLAN 値が設定されていない VLAN すべてに適用します。
VLAN に設定されたロバストネス値はグローバル値より優先されます。VLAN ロバストネス値が 0(デフォルト)の場合、グローバル値が使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、スイッチが応答しないリスナー ポートを削除する前に 3 個のクエリーを送信するようグローバル ロバストネス変数を設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping robustness-variable 3
次の例では、VLAN 1 に対してロバストネス変数を設定する方法を示します。この値により、VLAN のグローバル コンフィギュレーションが無効化されます。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 1 robustness-variable 1
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping tcn
IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD; マルチキャスト リスナー検出)Topology Change Notifications(TCN; トポロジ変更通知)を設定するには、 ipv6 mld snooping tcn グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping tcn { flood query count integer_value | query solicit }
no ipv6 mld snooping tcn { flood query count integer_value | query solicit }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。Catalyst 2960 スイッチでは、デュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートも設定しなければなりません(Catalyst 2960-S スイッチでは不要)。
構文の説明
flood query count integer_value |
フラッディング クエリー カウントを設定します。これは、クエリーの受信を要求したポートに対しマルチキャスト データを転送する前に送信されるクエリー数です。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
query solicit |
TCN クエリーの送信請求をイネーブルにします。 |
コマンド デフォルト
TCN クエリー送信請求はディセーブルです。
イネーブルの場合、デフォルトのフラッディング クエリー カウントは 2 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします(Catalyst 2960 スイッチのみ)。
例
次の例では、TCN クエリー送信請求をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping tcn query solicit.
次の例では、フラッディング クエリー カウントを 5 に設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping tcn flood query count 5.
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping vlan
VLAN インターフェイス上で IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD; マルチキャスト リスナー検出)スヌーピング パラメータを設定するには、 ipv6 mld snooping vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。パラメータをデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping vlan vlan-id [ immediate-leave | mrouter interface interface-id | static ipv6-multicast-address interface interface-id ]
no ipv6 mld snooping vlan vlan-id [ immediate-leave | mrouter interface interface-id | static ip-address interface interface-id ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。Catalyst 2960 スイッチでは、デュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートも設定しなければなりません(Catalyst 2960-S スイッチでは不要)。
構文の説明
vlan vlan-id |
VLAN 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
immediate-leave |
(任意)VLAN インターフェイス上で MLD の即時脱退処理をイネーブルにします。この機能をインターフェイス上でディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
mrouter interface |
(任意)マルチキャスト ルータ ポートを設定します。設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
static ipv6-multicast-address |
(任意)指定の IPv6 マルチキャスト アドレスでマルチキャスト グループを設定します。 |
interface interface-id |
レイヤ 2 ポートをグループに追加します。マルチキャスト ルータまたはスタティック インターフェイスは、物理ポートまたはインターフェイス範囲 1 ~ 48 の ポートチャネル インターフェイスになることができます。 |
コマンド デフォルト
MLD スヌーピング即時脱退処理はディセーブルです。
デフォルトでは、スタティック IPv6 マルチキャスト グループは設定されていません。
デフォルトでは、マルチキャスト ルータ ポートはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします(Catalyst 2960 スイッチのみ)。
VLAN の各ポート上に 1 つのレシーバーだけが存在する場合、即時脱退処理の機能だけを設定してください。設定は、NVRAM に保存されます。
static キーワードは MLD メンバー ポートを静的に設定するために使用されます。
設定およびスタティック ポートとグループは、NVRAM に保存されます。
IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4094)を使用する場合、Catalyst 3750 または Catalyst 3560 スイッチが VLAN 上でクエリーを受信できるようにするため、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの拡張 VLAN でイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、VLAN 1 で MLD 即時脱退処理をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 1 immediate-leave
次の例では、VLAN 1で MLD 即時脱退処理をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ipv6 mld snooping vlan 1 immediate-leave
次の例では、ポートをマルチキャスト ルータ ポートとして設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 1 mrouter interface gigabitethernet1/01/2
次の例では、スタティック マルチキャスト グループを設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 2 static FF12::34 interface gigabitethernet1/01/2
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping vlan vlan-id ユーザ EXEC コマンドを入力します。
lacp port-priority
Link Aggregation Control Protocol(LACP)のポート プライオリティを設定するには、 lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
lacp port-priority priority
no lacp port-priority
構文の説明
priority |
LACP のポート プライオリティ。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、LACP チャネル グループに 9 つ以上のポートがある場合、バンドルされるポートと、ホット スタンバイ モードに置かれるポートを判別します。
LACP チャネル グループは、同じタイプのイーサネット ポートを 16 個まで保有できます。最大 8 個のポートをアクティブにして、最大 8 個のポートをスタンバイ モードにすることができます。
ポート プライオリティの比較では、数値が 小さい ほどプライオリティが 高く なります。LACP チャネル グループに 9 個以上のポートがある場合、LACP ポート プライオリティの数値が小さい(つまり、プライオリティが高い)8 個のポートがチャネル グループにバンドルされ、それよりプライオリティが低いポートはホットスタンバイ モードになります。LACP ポート プライオリティが同じポートが 2 つ以上ある場合(たとえば、そのいずれもデフォルト設定の 65535 に設定されている場合)、ポート番号の内部値によりプライオリティが決定します。
(注) LACP リンクを制御するスイッチ上にポートがある場合のみ、LACP ポート プライオリティは有効です。リンクを制御するスイッチの判別については、lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
LACP ポート プライオリティおよび内部ポート番号値を表示するには、 show lacp internal 特権 EXEC コマンド を使用します。
物理ポート上での LACP の設定については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
例
次の例では、ポートで LACP ポート プライオリティを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# lacp port-priority 1000
設定を確認するには、 show lacp [ channel-group-number ] internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
lacp system-priority
Link Aggregation Control Protocol(LACP)のシステム プライオリティを設定するには、 lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
lacp system-priority priority
no lacp system-priority
構文の説明
priority |
LACP のシステム プライオリティ。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
lacp system-priority コマンドでは、ポート プライオリティを制御する LACP リンクのスイッチが判別されます。
LACP チャネル グループは、同じタイプのイーサネット ポートを 16 個まで保有できます。最大 8 個のポートをアクティブにして、最大 8 個のポートをスタンバイ モードにすることができます。LACP チャネルグループに 9 つ以上のポートがある場合、リンクの制御側終端にあるスイッチは、ポート プライオリティを使用して、チャネルにバンドルするポートおよびホットスタンバイ モードに置くポートを判別します。他のスイッチ上のポート プライオリティ(リンクの非制御側終端)は無視されます。
プライオリティの比較においては、数値が小さいほどプライオリティが高くなります。したがって、LACP システム プライオリティの数値が小さい(プライオリティ値の高い)システムが制御システムとなります。どちらのスイッチも同じ LACP システム プライオリティである場合(たとえば、どちらもデフォルト設定の 32768 が設定されている場合)、LACP システム ID(スイッチの MAC アドレス)により制御するスイッチが判別されます。
lacp system-priority コマンドは、スイッチ上のすべての LACP EtherChannel に適用されます。
ホットスタンバイ モードにあるポート(出力表示に H ポート ステート フラグで表されます)を確認するには、 show etherchannel summary 特権 EXEC コマンドを使用します。
物理ポート上での LACP の設定の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
例
次の例では、LACP のシステム プライオリティを設定する方法を示します。
Switch(config)# lacp system-priority 20000
設定を確認するには、 show lacp sys-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
link state group
リンクステート グループのメンバーとしてポートを設定するには、 link state group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。リンクステート グループからポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
link state group [ number ] { upstream | downstream }
no link state group [ number ] { upstream | downstream }
構文の説明
number |
(任意)リンクステート グループ番号を指定します。グループ番号は、1 ~ 2 です。デフォルトは 1 です。 |
upstream |
ポートを特定のリンクステート グループのアップストリーム ポートとして設定します。 |
downstream |
ポートを特定のリンクステート グループのダウンストリーム ポートとして設定します。 |
デフォルト
デフォルトのグループは group 1 です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
指定されたリンク ステート グループのアップストリームまたはダウンストリーム インターフェイスとしてポートを設定するには、 link state group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。グループ番号が省略されている場合、デフォルトのグループ番号は 1 です。
リンクステート トラッキングをイネーブルにするには、 link-state group を作成し、リンクステート グループに割り当てるインターフェイスを指定します。ポートの集合(EtherChannel)、アクセス モードまたはトランク モードの単一の物理ポート、またはルーテッド ポートをインターフェイスに指定できます。リンクステート グループでは、これらのインターフェイスはまとめてバンドルされます。 ダウンストリーム インターフェイス は、 アップストリーム インターフェイス にバインドされます。サーバに接続されたインターフェイスはダウンストリーム インターフェイスと呼ばれ、ディストリビューション スイッチおよびネットワーク装置に接続されたインターフェイスはアップストリーム インターフェイスと呼ばれます。
ダウンストリーム インターフェイスとアップストリーム インターフェイスの相互運用の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels and Link-State Tracking」の章を参照してください。
設定上の問題を回避するために、次の注意事項に従ってください。
• アップストリーム インターフェイスとして定義されているインターフェイスを、同じまたは異なるリンクステート グループ内でダウンストリーム インターフェイスとして定義することはできません。その逆も同様です。
• インターフェイスは、複数のリンクステート グループのメンバーにはなれません。
• スイッチごとに設定できるのは、2 個のリンクステート グループのみです。
例
次の例では、group 2 でインターフェイスを upstream として設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/11 - 14
Switch(config-if-range)# link state group 2 downstream
Switch(config-if-range)# end
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
link state track |
リンクステート グループをイネーブルにします。 |
show link state group |
リンクステート グループ情報を表示します。 |
show running-config |
現在の動作設定を表示します。 |
link state track
リンクステート グループをイネーブルにするには、 link state track ユーザ EXEC コマンドを使用します。リンクステート グループをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
link state track [ number ]
no link state track [ number ]
構文の説明
number |
(任意)リンクステート グループ番号を指定します。グループ番号は、1 ~ 2 です。デフォルトは 1 です。 |
デフォルト
リンクステート トラッキングは、すべてのグループでディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
リンクステート グループをイネーブルにするには、 link state track グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、リンクステート グループの group 2 をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# link state track 2
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
link state track |
リンクステート グループのメンバーとしてインターフェイスを設定します。 |
show link state group |
リンクステート グループ情報を表示します。 |
show running-config |
現在の動作設定を表示します。 |
location(グローバル コンフィギュレーション)
エンドポイントのロケーション情報を設定するには、 location グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ロケーション情報を削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
location { admin-tag string | civic-location identifier id | elin-location string identifier id}
no location { admin-tag string | civic-location identifier id | elin-location string identifier id}
構文の説明
admin-tag |
管理タグまたはサイト情報を設定します。 |
civic-location |
都市ロケーション情報を設定します。 |
elin-location |
Emergency Location Information(ELIN; 緊急ロケーション情報)を設定します。 |
identifier id |
都市ロケーションまたは elin ロケーションの ID を指定します。指定できる ID 範囲は 1 ~ 4095 です。 (注) LLDP-MED TLV での都市ロケーションの ID は、250 バイト以下と制限されています。スイッチの設定中に使用可能なバッファ スペースに関するエラー メッセージで出ないようにするために、各都市ロケーション ID に指定した都市ロケーション情報すべての合計が 250 バイトを超えないようにしてください。 |
string |
サイト情報またはロケーション情報を英数字形式で指定します。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
location civic-location identifier id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力後、都市ロケーション コンフィギュレーション モードが開始されます。このモードでは、都市ロケーションおよび郵便ロケーション情報を入力することができます。
都市ロケーション ID は、250 バイトを超えてはなりません。
ロケーション TLV をディセーブルにするには、no lldp med-tlv-select location 情報インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトでは、ロケーション TLV はイネーブルに設定されています。詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring LLDP and LLDP-MED」の章を参照してください。
例
次の例では、スイッチに都市ロケーション情報を設定する方法を示します。
Switch(config)# location civic-location identifier 1
Switch(config-civic)# number 3550
Switch(config-civic)# primary-road-name "Cisco Way"
Switch(config-civic)# city "San Jose"
Switch(config-civic)# state CA
Switch(config-civic)# building 19
Switch(config-civic)# room C6
Switch(config-civic)# county "Santa Clara"
Switch(config-civic)# country US
Switch(config-civic)# end
設定を確認するには、show location civic location 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、スイッチ上で 緊急ロケーション情報を設定する方法を示します。
Switch (config)# location elin-location 14085553881 identifier 1
設定を確認するには、 show location elin 特権 EXEC コマンドを入力します。
location(インターフェイス コンフィギュレーション)
インターフェイスのロケーション情報を入力するには、 location インターフェイス コマンドを使用します。インターフェイスのロケーション情報を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
location { additional-location-information word | civic-location-id id | elin-location-id id}
no location { additional-location-information word | civic-location-id id | elin-location-id id}
構文の説明
additional-location-information |
ロケーションまたは場所に関する追加情報を設定します。 |
word |
追加のロケーション情報を提供する語または語句を指定します。 |
civic-location-id |
インターフェイスにグローバル都市ロケーション情報を設定します。 |
elin-location-id |
インターフェイスに緊急ロケーション情報を設定します。 |
id |
都市ロケーションまたは elin ロケーションの ID を指定します。指定できる ID 範囲は 1 ~ 4095 です。 (注) LLDP-MED TLV での都市ロケーションの ID は、250 バイト以下と制限されています。スイッチの設定中に使用可能なバッファ スペースに関するエラー メッセージで出ないようにするために、各都市ロケーション ID に指定した都市ロケーション情報すべての合計が 250 バイトを超えないようにしてください。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(40)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
location civic-location-id id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、都市ロケーション コンフィギュレーション モードに入ります。このモードでは、追加のロケーション情報を入力することができます。
都市ロケーション ID は、250 バイトを超えてはなりません。
設定を確認するには、show location civic interface 特権 EXEC コマンドを入力します。
例
次の例では、インターフェイスに都市ロケーション情報を入力する方法を示します。
Switch(config-if)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# location civic-location-id 1
次の例では、インターフェイスに緊急ロケーション情報を入力する方法を示します。
Switch(config-if)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# location elin-location-id 1
logging event
インターフェイス リンク ステータス変更の通知をイネーブルにするには、 logging event インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
logging event { bundle-status | link-status | spanning-tree | status | trunk status }
no logging event { bundle-status | link-status | spanning-tree | status | trunk status }
構文の説明
bundle-status |
BUNDLE および UNBUNDLE メッセージの通知をイネーブルにします。 |
link-status |
インターフェイス データ リンク ステータス変更の通知をイネーブルにします。 |
spanning-tree |
スパニングツリー イベントの通知をイネーブルにします。 |
status |
スパニングツリー ステート変更メッセージの通知をイネーブルにします。 |
trunk-status |
トランクステータス メッセージの通知をイネーブルにします。 |
デフォルト
イベント ロギングはディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、スパニングツリー ロギングをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# logging event spanning-tree
logging event power-inline-status
Power over Ethernet(PoE)イベントのロギングをイネーブルにするには、 logging event power-inline-status インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。PoE 状態イベントのロギングをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用しますが、このコマンドの no 形式を使用しても、PoE エラー イベントはディセーブルになりません。
logging event power-inline-status
no logging event power-inline-status
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
PoE イベントのロギングはイネーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
logging event power-inline-status コマンドは、PoE インターフェイスでのみ使用できます。
例
次の例では、ポート上で PoE イベントのロギングをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# logging event power-inline-status
logging file
ロギング ファイル パラメータを設定するには、 logging file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
logging file filesystem : filename [ max-file-size | nomax [ min-file-size ]] [ severity-level-number | type ]
no logging file filesystem: filename [ severity-level-number | type ]
構文の説明
filesystem : filename |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。ログ メッセージを持つファイルのパスおよび名前を含みます。 スタック メンバーまたはマスターのスタック上のローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash: スタック マスターから、スタック メンバー上のローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash member number (注) スタックは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。 |
max-file-size |
(任意)ログ ファイルの最大サイズを指定します。指定できる範囲は 4096 ~ 2147483647 です。 |
nomax |
(任意)最大ファイル サイズ(2147483647)を指定します。 |
min-file-size |
(任意)ログ ファイルの最小サイズを指定します。指定できる範囲は 1024 ~ 2147483647 です。 |
severity-level-number |
(任意)ログ ファイルの重大度のレベルを指定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。各レベルの意味については、 type オプションを参照してください。 |
type |
(任意)ログ タイプを指定します。次のキーワードが有効です。 • emergencies :システムは使用不可(重大度 0) • alerts :早急な対応が必要(重大度 1) • critical :危険な状態(重大度 2) • errors :エラーが発生している状態(重大度 3) • warnings :警告状態(重大度 4) • notifications :通常ではあるが、重要なメッセージ(重大度 5) • information :通知メッセージ(重大度 6) • debugging :デバッグ メッセージ(重大度 7) |
デフォルト
ファイル サイズは最小で 2048 バイト、最大で 4096 バイトになります。
デフォルトの重大度のレベルは 7( debugging メッセージ:数字的に低いレベル)です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ログ ファイルは ASCII テキストの形式で、スタンドアロン スイッチの内部バッファに格納されます。スイッチ スタックの場合、スタック マスター上の内部バッファに格納されます。スタンドアロン スイッチまたはスタック マスターに障害が発生した場合、事前に logging file flash: filename グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、フラッシュ メモリに保存していないかぎり、ログは失われます。
logging file flash: filename グローバル コンフィギュレーション コマンドで、ログをフラッシュ メモリに保存したあとは、 more flash: filename 特権 EXEC コマンドを使用してその内容を表示できます。
最小ファイル サイズが、最大ファイル サイズから 1024 引いた数より大きい場合、コマンドはその最小ファイルを拒否し、最大ファイル サイズから 1024 引いたサイズで設定されます。
level を指定すると、そのレベルのメッセージおよび数字的に低いレベルのメッセージが表示されます。
例
次の例では、フラッシュ メモリに情報レベルのログを保存する方法を示します。
Switch(config)# logging file flash:logfile informational
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show running-config |
スイッチの実行コンフィギュレーションを表示します。 |
mab request format attribute 32
スイッチ上での VLAN ID ベースの MAC 認証をイネーブルにするには、mab request format attribute 32 vlan access-vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mab request format attribute 32 vlan access-vlan
no mab request format attribute 32 vlan access-vlan
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
VLAN ID ベースの MAC 認証はディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、RADIUS サーバがホストの MAC アドレスと VLAN に基づいて新しいユーザを認証できるようにするために使用します。
この機能は、Microsoft IAS RADIUS サーバを持つネットワークで使用してください。Cisco ACS は、このコマンドを無視します。
例
次の例では、スイッチで VLAN ID ベースの MAC 認証をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# mab request format attribute 32 vlan access-vlan
mac access-group
MAC Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)をレイヤ 2 インターフェイスに適用するには、 mac access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスからすべてまたは指定の MAC ACL を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。MAC ACL を作成するには、 mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
mac access-group { name } in
no mac access-group { name }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
name |
名前付き MAC アクセス リストを指定します。 |
in |
ACL が入力方向に適用されるように指定します。出力 ACL はレイヤ 2 インターフェイスではサポートされていません。 |
デフォルト
MAC ACL は、インターフェイスには適用されません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション(レイヤ 2 インターフェイスのみ)
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
MAC ACL は入力レイヤ 2 インターフェイスにだけ適用できます。
レイヤ 2 インターフェイスでは、IP アクセス リストを使用して IP トラフィックをフィルタリングし、MAC アクセス リストを使用して非 IP トラフィックをフィルタリングできます。インターフェイスに IP ACL と MAC ACL の両方を適用すると、同じレイヤ 2 インターフェイスで IP トラフィックと非 IP トラフィックの両方をフィルタリングできます。同じレイヤ 2 インターフェイスには、IP アクセス リストと MAC アクセス リストを 1 つずつしか適用できません。
MAC ACL がすでにレイヤ 2 インターフェイスに設定されており、新しい MAC ACL をインターフェイスに適用した場合、以前に設定されていた ACL は新しい ACL で置換されます。
スイッチは、MAC ACL が適用されたインターフェイス上で入力パケットを受信すると、その ACL 内の一致条件を調べます。条件が一致すると、スイッチは ACL に従ってパケットを転送またはドロップします。
指定された ACL が存在しない場合、スイッチはすべてのパケットを転送します。
MAC 拡張 ACL を設定する方法の詳細については、このリリースのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Network Security with ACLs」の章を参照してください。
例
次の例では、macacl2 と名付けられた MAC 拡張 ACL をインターフェイスに適用する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mac access-group macacl2 in
設定を確認するには、 show mac access-group 特権 EXEC コマンドを入力します。スイッチに設定された ACL を表示するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show access-lists |
スイッチで設定される ACL を表示します。 |
show link state group |
スイッチで設定される MAC ACL を表示します。 |
show running-config |
スイッチの実行コンフィギュレーションを表示します。 |
mac access-list extended
非 IP トラフィックの MAC アドレスに基づいたアクセス リストを作成するには、 mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、拡張 MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードに入ります。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac access-list extended name
no mac access-list extended name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
name |
MAC 拡張アクセス リストに名前を割り当てます。 |
デフォルト
デフォルトでは、MAC アクセス リストは作成されません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
名前付き MAC 拡張リストはクラス マップとともに使用されます。
名前付き MAC 拡張 ACL を、レイヤ 2 インターフェイスに適用できます。
mac access-list extended コマンドを入力すると、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードがイネーブルになります。使用できるコンフィギュレーション コマンドは、次のとおりです。
• default :コマンドのデフォルト値を設定します。
• deny :拒否するパケットを指定します。詳細については、 deny(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション)MAC アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
• exit :MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にするか、コマンドのデフォルト値を設定します。
• permit :転送するパケットを指定します。詳細については、 permit(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション) コマンドを参照してください。
MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リスト mac1 を作成し、拡張 MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。
Switch(config)# mac access-list extended mac1
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リスト mac1 を削除する方法を示します。
Switch(config)# no mac access-list extended mac1
設定を確認するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac address-table aging-time
ダイナミック エントリが使用または更新されたあとでそのエントリが MAC アドレス テーブル内で維持される時間を設定するには、 mac address-table aging-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。エージング タイムはすべての VLAN、または指定の VLAN に対して適用されます。
mac address-table aging-time { 0 | 10-1000000 } [ vlan vlan-id ]
no mac address-table aging-time { 0 | 10-1000000 } [ vlan vlan-id ]
構文の説明
0 |
この値はエージングをディセーブルにします。スタティック アドレスは、期限切れになることもテーブルから削除されることもありません。 |
10-1000000 |
エージング タイム(秒)。指定できる範囲は 10 ~ 1000000 秒です。 |
vlan vlan-id |
(任意)エージング タイムを適用する VLAN ID を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ホストが継続して送信しない場合、エージング タイムを長くして、より長い時間ダイナミック エントリを記録してください。時間を長くすることで、ホストが再送信した場合にフラッディングが起こりにくくなります。
特定の VLAN を指定しない場合、このコマンドはすべての VLAN に対してエージング タイムを設定します。
例
次の例では、すべての VLAN にエージング タイムを 200 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# mac address-table aging-time 200
show mac address-table aging-time 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
mac address-table learning vlan
VLAN で MAC アドレス学習をイネーブルにするには、 mac address-table learning グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。これがデフォルトの状態になります。VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにして、MAC アドレスを学習できる VLAN を制御するには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table learning vlan vlan-id
no mac address-table learning vlan vlan-id
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
vlan-id |
1 つの VLAN ID を指定するか、一連の VLAN ID をハイフンまたはカンマで区切って指定します。指定できる VLAN ID は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
デフォルトでは、MAC アドレス学習はすべての VLAN でイネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(46)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN で MAC アドレス学習を制御する場合、MAC アドレスを学習できる VLAN、さらにポートを制御することで、利用可能な MAC アドレス テーブル スペースを管理できます。
MAC アドレス学習は、1 つの VLAN ID(例: no mac address-table learning vlan 223 )または一連の VLAN ID(例: no mac address-table learning vlan 1-20, 15 )でディセーブルにすることができます。
MAC アドレス学習をディセーブルにする前に、ネットワーク トポロジとスイッチ システム設定に詳しいことを確認してください。VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにすると、ネットワークでフラッディングを引き起こす可能性があります。たとえば、Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)を設定済みの VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにした場合、スイッチはレイヤ 2 ドメインにすべての IP パケットをフラッディングします。3 つ以上のポートを含む VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにした場合、スイッチに着信するすべてのパケットは、その VLAN ドメインでフラッディングします。MAC アドレス学習のディセーブル化はポートを 2 つ含む VLAN のみで行い、SVI のある VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合は十分注意してください。
スイッチが内部的に使用する VLAN で MAC アドレス学習はディセーブルにできません。 no mac address-table learning vlan vlan-id コマンドに入力する VLAN ID が内部 VLAN である場合、スイッチはエラーメッセージを生成してコマンドを拒否します。使用している内部 VLAN を表示するには、 show vlan internal usage 特権 EXEC コマンドを入力します。
プライベート VLAN のプライマリまたはセカンダリ VLAN として設定された VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合、MAC アドレスは、そのプライベート VLAN に属する別の VLAN(プライマリまたはセカンダリ)上で引き続き学習されます。
RSPAN VLAN で MAC アドレス学習はディセーブルにできません。設定すること自体できません。
セキュア ポートを含む VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合、セキュア ポートで MAC アドレス学習はディセーブルになりません。あとでインターフェイスのポート セキュリティをディセーブルにすると、ディセーブルになった MAC アドレス学習の状態がイネーブルになります。
すべての VLAN、または指定した VLAN の MAC アドレス学習のステータスを表示するには、 show mac-address-table learning [ vlan vlan-id ] コマンドを入力します。
例
次の例では、VLAN 2003 で MAC アドレス学習をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no mac address-table learning vlan 2003
すべての VLAN、または指定した VLAN の MAC アドレス学習のステータスを表示するには、 show mac-address-table learning [ vlan vlan-id ] コマンドを入力します。
mac address-table move update
MAC アドレス テーブル移行更新機能をイネーブルにするには、 mac address-table move update グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table move update { receive | transmit }
no mac address-table move update { receive | transmit }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
receive |
スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを処理するよう指定します。 |
transmit |
プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクが起動した場合、スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージをネットワークの他のスイッチに送信するよう指定します。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
デフォルト
デフォルトでは、MAC アドレステーブル移行更新機能はディセーブルです。
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SED |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
MAC アドレステーブル移行更新機能により、プライマリ(フォワーディング)リンクがダウンし、スタンバイ リンクがトラフィックのフォワーディングを開始した場合、スイッチは高速双方向コンバージェンスを提供できます。
プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクが起動した場合、アクセス スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを送信するように設定できます。アップリンク スイッチが、MAC アドレステーブル移行更新メッセージを受信および処理するように設定できます。
例
次の例では、アクセス スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを送信するように設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(conf)# mac address-table move update transmit
次の例では、アップリンク スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを取得および処理するように設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(conf)# mac address-table move update receive
設定を確認するには、 show mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac address-table notification
スイッチ上で MAC アドレス通知機能をイネーブルにするには、 mac address-table notification グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table notification { change [ history-size value | interval value ] | mac-move | threshold [[ limit percentage ] interval time ]}
no mac address-table notification { change [ history-size value | interval value ] | mac-move | threshold [[ limit percentage ] interval time ]}
構文の説明
change |
スイッチでの MAC 通知をイネーブルまたはディセーブルにします。 |
history-size value |
(任意)MAC 通知履歴テーブルのエントリの最大数を設定します。指定できる範囲は 0 ~ 500 エントリです。デフォルトは 1 です。 |
interval value |
(任意)通知トラップ間隔を設定します。この時間量が過ぎると、スイッチは通知トラップを送信します。指定できる範囲は 0 ~ 2147483647 秒です。デフォルトは 1 秒です。 |
mac-move |
MAC 移動通知をイネーブルにします。 |
threshold |
MAC しきい値通知をイネーブルにします。 |
limit percentage |
(任意)MAC 使用率のしきい値をパーセンテージで入力します。指定できる範囲は 1 ~ 100% です。デフォルトは 50% です。 |
interval time |
(任意)MAC しきい値通知の間隔を入力します。指定できる範囲は 120 ~ 1000000 秒です。デフォルトは 120 秒です。 |
デフォルト
デフォルトでは、MAC アドレス通知、MAC 移動、および MAC しきい値モニタリングはディセーブルです。
デフォルトの MAC 変更トラップ間隔は、1 秒です。
履歴テーブルのエントリ数は 1 です。
デフォルトの MAC 使用率しきい値は、50% です。
デフォルトの MAC しきい値通知間隔は、120 秒です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(40)SE |
change キーワード、 mac-move キーワード、および threshold [[ limit percentage ] interval time ] キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
MAC アドレス通知変更機能は、新しい MAC アドレスが転送テーブルに追加されたり、古いアドレスがそこから削除されたりするたびに、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップを Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)に送信します。MAC 変更通知は、ダイナミックなセキュア MAC アドレスについてのみ生成され、自己アドレス、マルチキャスト アドレス、およびその他のスタティック アドレスには生成されません。
history-size オプションを設定している場合、既存の MAC アドレス履歴テーブルが削除され、新しいテーブルが作成されます。
mac address-table notification change コマンドを使用すると、MAC アドレス通知変更機能がイネーブルになります。また、 snmp trap mac-notification change インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでインターフェイスの MAC アドレス通知トラップをイネーブルにし、 snmp-server enable traps mac-notification change グローバル コンフィギュレーション コマンドでスイッチが MAC アドレス トラップを NMS に送信するよう設定する必要があります。
mac address-table notification mac-move コマンドおよび snmp-server enable traps mac-notification move グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力することにより、MAC アドレスが同一 VLAN 内のポート間を移動すると必ずトラップがイネーブルになるようにすることもできます。
MAC アドレス テーブルしきい値制限に達するかその値を超えるたびにトラップが生成されるようにするには、 mac address-table notification threshold [ limit percentage ] | [ interval time ] コマンドおよび snmp-server enable traps mac-notification threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
例
次の例では、MAC アドレス テーブル変更通知機能をイネーブルにし、間隔を 60 秒、履歴テーブルのサイズを 100 エントリに設定する方法を示します。
Switch(config)# mac address-table notification change
Switch(config)# mac address-table notification change interval 60
Switch(config)# mac address-table notification change history-size 100
設定を確認するには、 show mac address-table notification 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac address-table static
MAC アドレス テーブルにスタティック アドレスを追加するには、 mac address-table static グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティック エントリをテーブルから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id
no mac address-table static mac-addr vlan vlan-id [ interface interface-id ]
構文の説明
mac-addr |
アドレス テーブルに追加する宛先 MAC アドレス(ユニキャストまたはマルチキャスト)。この宛先アドレスを持つパケットが指定した VLAN に着信すると、指定したインターフェイスに転送されます。 |
vlan vlan-id |
指定した MAC アドレスを持つパケットを受信する VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
interface interface-id |
受信されたパケットを転送するインターフェイス。有効なインターフェイスは、物理ポートおよびポート チャネルです。 |
デフォルト
スタティック アドレスは設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、MAC アドレス テーブルにスタティック アドレス c2f3.220a.12f4 を追加する方法を示します。VLAN 4 でこの MAC アドレスを宛先としてパケットを受信すると、パケットは指定されたインターフェイスに転送されます。
Switch(config)# mac address-table static c2f3.220a.12f4 vlan 4 interface gigabitethernet 0/1
設定を確認するには、 show mac address-table 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac address-table static drop
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをイネーブルにして、特定の送信元 MAC アドレスまたは宛先 MAC アドレスのトラフィックを廃棄するようにスイッチを設定するには、 mac address-table static drop グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop
no mac address-table static mac-addr vlan vlan-id
構文の説明
mac-addr |
ユニキャスト送信元または宛先 MAC アドレス。この MAC アドレスを持つパケットはドロップされます。 |
vlan vlan-id |
指定した MAC アドレスを持つパケットを受信する VLAN を指定します。指定できる VLAN ID は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングはディセーブルです。スイッチは、特定の送信元または宛先 MAC アドレスのトラフィックを廃棄しません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
この機能を使用する場合、次の注意事項に従ってください。
• マルチキャスト MAC アドレス、ブロードキャスト MAC アドレス、およびルータ MAC アドレスはサポートされません。CPU に転送されるパケットもサポートされません。
• ユニキャスト MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加し、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングを設定する場合は、最後に入力されたコマンドに応じて、スイッチは MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加するか、またはその MAC アドレスを持つパケットをドロップします。2 番めに入力したコマンドは、最初のコマンドを上書きします。
たとえば、 mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドのあとに mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop コマンドを入力した場合は、スイッチは送信元または宛先として指定された MAC アドレスを持つパケットをドロップします。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop グローバル コンフィギュレーション コマンドのあとに mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id コマンドを入力した場合は、スイッチがその MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加します。
例
次の例では、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをイネーブルにし、c2f3.220a.12f4 の送信元または宛先アドレスを持つパケットをドロップするようにスイッチを設定する方法を示します。送信元または宛先としてこの MAC アドレスを持つパケットが VLAN4 上で受信された場合、パケットがドロップされます。
Switch(config)# mac address-table static c2f3.220a.12f4 vlan 4 drop
次の例では、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no mac address-table static c2f3.220a.12f4 vlan 4
設定を確認するには、 show mac address-table static 特権 EXEC コマンドを入力します。
match(クラスマップ コンフィギュレーション)
トラフィックを分類するための一致基準を定義するには、match クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match { access-group acl-index-or-name | ip dscp dscp-list | ip precedence ip-precedence-list }
no match { access-group acl-index-or-name | ip dscp dscp-list | ip precedence ip-precedence-list }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
access-group acl-index-or-name |
IP 標準または拡張 Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)または MAC(メディア アクセス制御)ACL の番号または名前です。IP 標準 ACL の場合、ACL インデックス範囲は 1 ~ 99 および 1300 ~ 1999 です。IP 拡張 ACL の場合、ACL インデックス範囲は 100 ~ 199 および 2000 ~ 2699 です。 |
ip dscp dscp-list |
着信パケットとのマッチングを行うための、最大 8 つまでの IP Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値のリストです。各値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。よく使用する値の場合は、ニーモニック名を入力することもできます。 |
ip precedence ip-precedence-list |
着信パケットとのマッチングを行うための、最大 8 つの IP precedence 値のリストです。各値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。よく使用する値の場合は、ニーモニック名を入力することもできます。 |
コマンド モード
クラスマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
パケットを分類するために着信パケットのどのフィールドを調べるのかを指定する場合は、 match コマンドを使用します。IP アクセス グループまたは MAC アクセス グループの Ether Type/Len のマッチングのみがサポートされています。
物理ポート単位でパケット分類を定義するため、クラス マップごとに 1 つずつのみ match コマンドがサポートされています。この状況では、 match-all キーワードと match-any キーワードは同じです。
match ip dscp dscp-list コマンドまたは match ip precedence ip-precedence-list コマンドの場合は、よく使用される値のニーモニック名を入力できます。たとえば、 match ip dscp af11 コマンドを入力できます。このコマンドは、 match ip dscp 10 コマンドを入力した場合と同じ結果になります。また、 match ip precedence critical コマンドを入力できます。このコマンドは、 match ip precedence 5 コマンドを入力した場合と同じ結果になります。サポートされているニーモニック名のリストについては、 match ip dscp ? または match ip precedence ? コマンドを入力して、コマンドライン ヘルプ ストリングを参照してください。
例
次の例では、クラス マップ class2 を作成する方法を示します。このマップは、DSCP 値 10、11、および 12 を持つすべての着信トラフィックに一致します。
Switch(config)# class-map class2
Switch(config-cmap)# match ip dscp 10 11 12
Switch(config-cmap)# exit
次の例では、クラス マップ class3 を作成する方法を示します。このマップは、IP precedence 値 5、6、および 7 を持つすべての着信トラフィックに一致します。
Switch(config)# class-map class3
Switch(config-cmap)# match ip precedence 5 6 7
Switch(config-cmap)# exit
次の例では、IP precedence 一致基準を削除し、 acl1 を使用してトラフィックを分類する方法を示します。
Switch(config)# class-map class2
Switch(config-cmap)# match ip precedence 5 6 7
Switch(config-cmap)# no match ip precedence
Switch(config-cmap)# match access-group acl1
Switch(config-cmap)# exit
設定を確認するには、 show class-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
mdix auto
インターフェイス上で Automatic Medium-Dependent Interface Crossover(Auto-MDIX)機能をイネーブルにするには、 mdix auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。Auto MDIX がイネーブルな場合、インターフェイスは自動的に必要なケーブル接続タイプ(ストレートまたはクロス)を検出し、接続を適切に設定します。Auto MDIX をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mdix auto
no mdix auto
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
Auto MDIX は、イネーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
インターフェイスの Auto MDIX をイネーブルにする場合は、機能が正常に動作するように、インターフェイス速度とデュプレックスも auto に設定する必要があります。
Auto MDIX が(速度とデュプレックスの自動ネゴシエーションとともに)接続するインターフェイスの一方または両方でイネーブルの場合は、ケーブル タイプ(ストレートまたはクロス)が不正でもリンクがアップします。
自動 MDIX は、すべての 10/100 および 10/100/1000 Mbps インターフェイスでサポートされます。自動 MDIX は、1000BASE-SX または -LX Small Form-factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュール ポートではサポートされません。
例
次の例では、ポートの Auto MDIX をイネーブルにする方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# speed auto
Switch(config-if)# duplex auto
Switch(config-if)# mdix auto
インターフェイスの Auto MDIX の動作ステートを確認するには、 show controllers ethernet-controller interface-id phy 特権 EXEC コマンドを入力します。
media-type(インターフェイス コンフィギュレーション)
デュアルパーパス アップリンク ポートのインターフェイス タイプを手動で選択したり、最初にリンクが確立されたタイプをスイッチで動的に選択するように設定したりするには、 media-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
media-type { auto-select | rj45 | sfp }
no media-type
構文の説明
auto-select |
最初にリンクが確立されたタイプをスイッチで動的に選択します。 |
rj45 |
RJ-45 インターフェイスを選択します。 |
sfp |
Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュール インターフェイスを選択します。 |
デフォルト
デフォルトは auto-select による動的選択です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアルパーパス アップリンクを冗長リンクとして使用することはできません。
デュアルパーパス アップリンクの速度とデュプレックスを設定するには、インターフェイス タイプを選択する必要があります。タイプを変更すると、速度とデュプレックスの設定は削除されます。スイッチはいずれのタイプも、速度とデュプレックスの両方の自動ネゴシエーションに基づいて設定します(デフォルト)。
auto-select を選択した場合、スイッチは最初にリンクが確立されたタイプを動的に選択します。リンクの確立が完了すると、スイッチはアクティブ リンクが終了するまでの間、もう一方のタイプをディセーブルにします。アクティブ リンクが終了すると、スイッチはいずれかのリンクが確立されるまでの間、両方のタイプをイネーブルにします。auto-select モードでは、スイッチはいずれのタイプも速度とデュプレックスの自動ネゴシエーションに基づいて設定します(デフォルト)。
rj45 を選択した場合、スイッチは SFP モジュール インターフェイスをディセーブルにします。このポートにケーブルを接続しても、RJ-45 側がダウンしている場合または接続されていない場合であっても、リンクを確立することはできません。このモードでは、デュアルパーパス ポートは 10/100/1000BASE-TX インターフェイスと同様に動作します。このインターフェイス タイプに合った速度とデュプレックスが設定できます。
sfp を選択した場合、スイッチは RJ-45 インターフェイスをディセーブルにします。このポートにケーブルを接続しても、SFP モジュール側がダウンしている場合または SFP モジュールが存在しない場合であっても、リンクを確立することはできません。搭載された SFP モジュール タイプに応じて、このインターフェイス タイプに合った速度とデュプレックスが設定できます。
スイッチの電源投入時、または shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでデュアルパーパス アップリンク ポートをイネーブルにした場合は、SFP モジュール インターフェイスを優先します。その他の場合は、最初にリンクが確立されたタイプを動的に選択します。
auto-select を設定した場合、 speed および duplex インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは設定できません。
このスイッチと 100BASE-X(-X は -BX、-FX、-FE、-LX のいずれか)SFP モジュールを組み合わせると、次のように動作します。
• 100BASE -X SFP がモジュール スロットに挿入され、RJ-45 側にリンクが存在しない場合には、スイッチは RJ-45 インターフェイスをディセーブルにし、SFP モジュール インターフェイスを選択します。SFP 側にケーブルが接続されておらず、リンクがない場合でも、このような動作になります。
• 100BASE-X SFP モジュールが挿入されており、RJ-45 側にリンクが存在する場合には、スイッチはそのリンクを使用します。リンクがダウンすると、スイッチは RJ-45 側をディセーブルにし、SFP モジュール インターフェイスを選択します。
• 100BASE-X SFP モジュールが取り外されると、スイッチはタイプの動的選択( auto-select )に戻り、RJ-45 側を再度イネーブルにします。
スイッチは 100BASE-FX-GE SFP モジュールに対しては、このような動作はしません。
例
次の例では、SFP インターフェイスを選択するよう設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# media-type sfp
設定を確認するには、 show interfaces interface-id capabilities または show interfaces interface-id transceiver properties 特権 EXEC コマンドを入力します。
media-type rj45(ライン コンフィギュレーション)
USB コンソール ポートに接続されているデバイスがあるかどうかにかかわらず、入力用の RJ-45 コンソール接続を手動で選択するには、 media-type rj45 ライン コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。デバイスが両方のコンソールに接続されている場合は、USB コンソールが優先されます。
media-type rj45
no media-type rj45
(注) このコマンドは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
デフォルトでは、スイッチは入力に USB コンソール コネクタを使用します。
コマンド モード
ライン コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このスイッチには、USB ミニ タイプ B コンソール コネクタと USB コンソール コネクタがあります。コンソール出力は、両方のコネクタに接続されているデバイスに表示されますが、コンソール入力は一度に片方の入力でしかアクティブにならず、USB コネクタが優先されます。 media-type rj45 ライン コンフィギュレーション コマンドを設定すると、USB コンソールの動作がディセーブルになり、入力は常に RJ-45 コンソールで行うようになります。
ターミナル エミュレーション アプリケーションを持つ電源の入ったデバイスが接続されている場合には、 no media-type rj45 ライン コンフィギュレーション コマンドを入力すると、ただちに USB コンソールがアクティブになります。
USB コネクタを外すと、常に RJ-45 コネクタからの入力がイネーブルになります。
例
次の例では、常に RJ-45 コンソール入力を使用するようにスイッチを設定します。
Switch(config)# line console 0
Switch(config-line)# media-type rj45
次の例では、電源の入ったデバイスが接続されている場合には常に USB コンソール入力を使用するようにスイッチを設定します。
Switch(config)# line console 0
Switch(config-line)# no media-type rj45
設定を確認するには、 show running config 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、電源の入ったデバイスが接続されている場合には常に USB コンソール入力を使用するようにスイッチを設定します。
Switch(config)# line console 0
Switch(config-line)# no media-type rj45
設定を確認するには、 show running config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
usb-inactivity timeout |
USB コンソール ポートの非アクティビティ タイムアウトを指定します。 |
mls qos
スイッチ全体で Quality of Service(QoS)をイネーブルにするには、mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。mls qos コマンドを入力すると、システム内のすべてのポートでデフォルト パラメータが使用されて QoS がイネーブルになります。スイッチ全体のすべての QoS 関連の統計をリセットし、QoS 機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos
no mls qos
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
QoS はディセーブルです。パケットが変更されない(パケット内の CoS、DSCP、および IP precedence 値は変更されない)ため、信頼できるポートまたは信頼できないポートといった概念は存在しません。トラフィックは Pass-Through モードでスイッチングされます(パケットは書き換えられることなくスイッチングされ、ポリシングなしのベスト エフォートに分類されます)。
mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドによって QoS がイネーブル化され、その他のすべての QoS 設定値がデフォルト値に設定されている場合、トラフィックはポリシングされず、ベストエフォート(DSCP 値と CoS 値は 0 に設定される)として分類されます。ポリシーマップは設定されません。すべてのポート上のデフォルト ポートの信頼性は、信頼性なし(untrusted)の状態です。デフォルトの入力キューおよび出力キューの設定値が有効となります。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
QoS 分類、ポリシング、マークダウンまたはドロップ、キューイング、トラフィック シェーピング機能を使用するには、QoS をグローバルにイネーブルにする必要があります。mls qos コマンドを入力する前に、ポリシーマップを作成しそれをポートに適用できます。ただし、mls qos コマンドを入力していない場合、QoS 処理はディセーブルになります。
no mls qos コマンドを入力しても、QoS を設定するために使用したポリシーマップとクラスマップは設定から削除されません。ただし、システム リソースを節約するため、ポリシーマップに対応するエントリはスイッチ ハードウェアから削除されます。以前の設定で QoS を再度イネーブルにする場合、mls qos コマンドを使用します。
このコマンドでスイッチの QoS 状態を切り替えることで、キューのサイズが修正(再割り当て)されます。キュー サイズの変更時には、ハードウェアを再設定する期間中キューは一時的にシャットダウンされ、スイッチはこのキューに新たに到着したパケットをドロップします。
例
次の例では、スイッチ上で QoS をイネーブルにする方法を示します。
設定を確認するには、 show mls qos 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos aggregate-policer
ポリサー パラメータを定義するには、mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。これは、同一のポリシーマップ内の複数のクラスで共有できます。ポリサーは、最大許容伝送速度、最大バースト伝送サイズ、およびいずれかの最大値を超過した場合の対処法を定義します。集約ポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos aggregate-policer aggregate-policer-name rate-bps burst-byte exceed-action { drop | policed-dscp-transmit }
no mls qos aggregate-policer aggregate-policer-name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
aggregate-policer-name |
police aggregate ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドが参照する集約ポリサーの名前です。 |
rate-bps |
平均トラフィック伝送速度をビット/秒(b/s)で指定します。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000000 です。 Catalyst 2960-S スイッチでは速度を 8000 に設定できますが、最低の速度精度は、実際は 16000 です。 |
burst-byte |
通常のバーストサイズ(バイト)を指定します。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000 です。 |
exceed-action drop |
指定された伝送速度を超えると、スイッチがパケットをドロップするよう指定します。 |
exceed-action policed-dscp-transmit |
指定された伝送速度を超えると、スイッチがパケットの Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)を、ポリシング設定 DSCP マップに指定された値に変更して、パケットを送信するよう指定します。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
on Catalyst 2960 スイッチでは、設定可能な最低ポリシング速度が毎秒 1 Mb から 8000 ビットに変更されました。 |
使用上のガイドライン
ポリサーが複数のクラスによって共有されている場合は、集約ポリサーを定義します。
あるポートのポリサーを別のポートの他のポリサーと共有することはできません。2 つの異なるポートからのトラフィックは、ポリシング目的では集約できません。
2 つ以上の物理ポートを制御するポート ASIC デバイスは、256 個のポリサー(255 個のユーザ設定可能なポリサーと 1 個の内部使用向けに予約されたポリサー)をサポートします。ポートごとにサポートされるユーザ設定可能なポリサーの最大数は 63 です。ポリサーはソフトウェアによってオンデマンドで割り振られ、ハードウェアおよび ASIC の限界によって制約されます。ポートごとにポリサーを予約することはできません(ポートがいずれかのポリサーに割り当てられるとは保証されていません)。
集約ポリサーは同じポリシーマップ内の複数のクラスに適用されます。異なるポリシーマップにまたがって集約ポリサーを使用することはできません。
ポリシーマップ内で使用中の場合、集約ポリサーは削除できません。最初に、 no police aggregate aggregate-policer-name ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用してすべてのポリシーマップから集約ポリサーを削除してから、 no mls qos aggregate-policer aggregate-policer-name コマンドを使用する必要があります。
ポリシングはトークンバケット アルゴリズムを使用します。バケットの深さ(バケットがオーバーフローするまでの許容最大バースト)を設定するには、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドの burst-byte オプションまたは mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。トークンがバケットから削除される速度(平均速度)を設定するには、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドの rate-bps オプションまたは mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、集約ポリサー パラメータを定義する方法と、ポリシーマップ内の複数のクラスにそのポリサーを適用する方法を示します。
Switch(config)# mls qos aggregate-policer agg_policer1 1000000 1000000 exceed-action drop
Switch(config)# policy-map policy2
Switch(config-pmap)# class class1
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer1
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class2
Switch(config-pmap-c)# set dscp 10
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer1
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class3
Switch(config-pmap-c)# trust dscp
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer2
Switch(config-pmap-c)# exit
設定を確認するには、 show mls qos aggregate-policer 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos cos
ポートのデフォルト Class of Service(CoS; サービス クラス)値を定義したり、ポート上のすべての着信パケットにデフォルト CoS 値を割り当てたりするには、mls qos cos インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos cos { default-cos | override }
no mls qos cos { default-cos | override }
構文の説明
default-cos |
デフォルト CoS 値をポートに割り当てます。パケットがタグ付けされていない場合、デフォルトの CoS 値がパケットの CoS 値になります。指定できる CoS 範囲は 0 ~ 7 です。 |
override |
着信パケットの CoS を無効にし、すべての着信パケットにデフォルトのポート CoS 値を適用します。 |
デフォルト
ポート CoS 値は 0 です。
CoS 無効化はディセーブルに設定されています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デフォルト値を使用して、タグなし(着信パケットが CoS 値を持たない場合)で着信したすべてのパケットに CoS 値と Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値を割り当てることができます。また、 override キーワードを使用すると、デフォルトの CoS 値と DSCP 値をすべての着信パケットに割り当てることができます。
特定のポートに届くすべての着信パケットに、他のポートからのパケットより高いプライオリティを与える場合には、 override キーワードを使用します。たとえポートがすでに DSCP、CoS、または IP precedence を信頼するように設定されていても、このコマンドは以前に設定済みの信頼状態を無効にし、すべての着信 CoS 値に mls qos cos コマンドで設定されたデフォルトの CoS 値が割り当てられます。着信パケットがタグ付きの場合、パケットの CoS 値は、出力ポートで、ポートのデフォルト CoS を使用して変更されます。
例
次の例では、ポートのデフォルト ポート CoS 値を 4 に設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mls qos trust cos
Switch(config-if)# mls qos cos 4
次の例では、ポートで、ポートに着信するすべてのパケットにデフォルトのポート CoS 値 4 を割り当てる方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mls qos cos 4
Switch(config-if)# mls qos cos override
設定を確認するには、 show mls qos interface 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos dscp-mutation
Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)の信頼できるポートに DSCP/DSCP 変換マップを適用するには、mls qos dscp-mutation インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。マップをデフォルト設定(DSCP 変換なし)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos dscp-mutation dscp-mutation-name
no mls qos dscp-mutation dscp-mutation-name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
dscp-mutation-name |
DSCP/DSCP 変換マップの名前。このマップは、以前は mls qos map dscp-mutation グローバル コンフィギュレーション コマンドで定義されていました。 |
デフォルト
デフォルトの DSCP/DSCP 変換マップは、着信 DSCP 値を同じ DSCP 値にマッピングするヌル マップです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
2 つの Quality of Service(QoS)ドメインが異なる DSCP 定義を持つ場合は、DSCP/DSCP 変換マップを使用して、一方の DSCP 値のセットをもう一方のドメインの定義に適合するように変換します。DSCP/DSCP 変換マップは、QoS 管理ドメインの境界にある受信ポートに適用します(入力変換)。
入力変換では、新しい DSCP 値がパケット内の値を上書きし、QoS はこの新しい値を持つパケットを処理します。スイッチは、新しい DSCP 値とともにそのパケットをポートへ送出します。
入力ポートには複数の DSCP/DSCP 変換マップを設定できます。
マップは、DSCP の信頼性のあるポートにのみ適用します。DSCP 変換マップを信頼できないポート、Class of Service(CoS; サービス クラス)または IP precedence の信頼できるポートに適用すると、コマンドはすぐには影響せず、そのポートが DSCP の信頼できるポートになってから効果を発揮します。
例
次の例では、DSCP/DSCP 変換マップ dscpmutation1 を定義し、そのマップをポートに適用する方法を示します。
Switch(config)# mls qos map dscp-mutation dscpmutation1 10 11 12 13 to 30
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mls qos trust dscp
Switch(config-if)# mls qos dscp-mutation dscpmutation1
次の例では、DSCP/DSCP 変換マップ dscpmutation1 をポートから削除し、そのマップをデフォルトにリセットする方法を示します。
Switch(config-if)# no mls qos dscp-mutation dscpmutation1
設定を確認するには、 show mls qos maps 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos map
Class of Service(CoS; サービス クラス)/Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)マップ、DSCP/CoS マップ、DSCP/DSCP 変換マップ、IP precedence/DSCP マップ、およびポリシングされた DSCP マップを定義するには、mls qos map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトのマップに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos map { cos-dscp dscp1...dscp8 | dscp-cos dscp-list to cos | dscp-mutation dscp-mutation- name in-dscp to out-dscp | ip-prec-dscp dscp1...dscp8 | policed-dscp dscp-list to mark-down-dscp }
no mls qos map { cos-dscp | dscp-cos | dscp-mutation dscp-mutation-name | ip-prec-dscp | policed-dscp }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
cos-dscp dscp1...dscp8 |
CoS/DSCP マップを定義します。 dscp1...dscp8 には、CoS 値 0 ~ 7 に対応する 8 つの DSCP 値を入力します。各 DSCP 値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
dscp-cos dscp-list to cos |
DSCP/CoS マップを定義します。 dscp-list には、各値をスペースで区切って最大 8 つの DSCP 値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。さらに、 to キーワードを入力します。 cos には、DSCP 値と対応する 1 つの CoS 値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
dscp-mutation dscp-mutation- name in-dscp to out-dscp |
DSCP/DSCP 変換マップを定義します。 dscp-mutation- name には、変換マップ名を入力します。 in-dscp には、各値をスペースで区切って最大 8 つの DSCP 値を入力します。さらに、 to キーワードを入力します。 out-dscp には、1 つの DSCP 値を入力します。 指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
ip-prec-dscp dscp1...dscp8 |
IP precedence/DSCP マップを定義します。 dscp1...dscp8 には、IP precedence 値 0 ~ 7 に対応する 8 つの DSCP 値を入力します。各 DSCP 値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
policed-dscp dscp-list to mark-down-dscp |
ポリシング設定 DSCP マップを定義します。 dscp-list には、各値をスペースで区切って最大 8 つの DSCP 値を入力します。さらに、 to キーワードを入力します。 mark-down-dscp には、対応するポリシング設定(マークダウンされた)DSCP 値を入力します。 指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
デフォルト
表 2-14 に、デフォルトの CoS/DSCP マップを示します。
表 2-14 デフォルトの CoS/DSCP マップ
|
|
0 |
0 |
1 |
8 |
2 |
16 |
3 |
24 |
4 |
32 |
5 |
40 |
6 |
48 |
7 |
56 |
表 2-15 に、デフォルトの DSCP/CoS マップを示します。
表 2-15 デフォルトの DSCP/CoS マップ
|
|
0 ~ 7 |
0 |
8 ~ 15 |
1 |
16 ~ 23 |
2 |
24 ~ 31 |
3 |
32 ~ 39 |
4 |
40 ~ 47 |
5 |
48 ~ 55 |
6 |
56 ~ 63 |
7 |
表 2-16 に、デフォルトの IP precedence/DSCP マップを示します。
表 2-16 デフォルトの IP Precedence/DSCP マップ
|
|
0 |
0 |
1 |
8 |
2 |
16 |
3 |
24 |
4 |
32 |
5 |
40 |
6 |
48 |
7 |
56 |
デフォルトの DSCP/DSCP 変換マップは、着信 DSCP 値を同じ DSCP 値にマッピングするヌル マップです。
デフォルトのポリシング設定 DSCP マップは、着信 DSCP 値を同じ DSCP 値にマッピングするヌル マップです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
マップはすべてグローバルに定義されています。DSCP/DSCP 変換マップを除くすべてのマップは、すべてのポートに適用されます。DSCP/DSCP 変換マップは、特定のポートに適用されます。
例
次の例では、IP precedence/DSCP マップを定義し、IP precedence 値 0 ~ 7 を DSCP 値 0、10、20、30、40、50、55、および 60 にマッピングする方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# mls qos map ip-prec-dscp 0 10 20 30 40 50 55 60
次の例では、ポリシング設定 DSCP マップを定義する方法を示します。DSCP 値 1、2、3、4、5、および 6 は DSCP 値 0 にマークダウンされます。明示的に設定されていないマーク付きの DSCP 値は変更されません。
Switch# configure terminal
Switch(config)# mls qos map policed-dscp 1 2 3 4 5 6 to 0
次の例では、DSCP/CoS マップを定義する方法を示します。DSCP 値 20、21、22、23、および 24 は CoS 1 にマッピングされます。DSCP 値 10、11、12、13、14、15、16、および 17 は CoS 0 にマッピングされます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# mls qos map dscp-cos 20 21 22 23 24 to 1
Switch(config)# mls qos map dscp-cos 10 11 12 13 14 15 16 17 to 0
次の例では、CoS/DSCP マップを定義する方法を示します。CoS 値 0 ~ 7 は、DSCP 値 0、5、10、15、20、25、30、および 35 にマッピングされます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# mls qos map cos-dscp 0 5 10 15 20 25 30 35
次の例では、DSCP/DSCP 変換マップを定義する方法を示します。明示的に設定されていないエントリはすべて変更されません(ヌル マップ内の指定のままです)。
Switch# configure terminal
Switch(config)# mls qos map dscp-mutation mutation1 1 2 3 4 5 6 7 to 10
Switch(config)# mls qos map dscp-mutation mutation1 8 9 10 11 12 13 to 10
Switch(config)# mls qos map dscp-mutation mutation1 20 21 22 to 20
Switch(config)# mls qos map dscp-mutation mutation1 0 31 32 33 34 to 30
設定を確認するには、 show mls qos maps 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos queue-set output buffers
キューセット(各ポートの 4 つの出力キュー)にバッファを割り当てるには、 mls qos queue-set output buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos queue-set output qset-id buffers allocation1 ... allocation4
no mls qos queue-set output qset-id buffers
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
qset-id |
キューセットの ID です。各ポートはキューセットに属し、ポート単位で出力キュー 4 つの特性すべてを定義します。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
allocation1 ... allocation4 |
各キュー(キュー 1 ~ 4 の 4 つのキュー)のバッファ スペース割り当て(%)です。 allocation1 、 allocation3 、および allocation4 の場合、指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 allocation2 の場合、指定できる範囲は 1 ~ 100 です(CPU バッファを含む)。各値はスペースで区切ります。 |
デフォルト
すべての割り当て値は、4 つのキューに均等にマッピングされます(25、25、25、25)。各キューがバッファ スペースの 1/4 を持ちます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
4 つの割り当て値を指定します。各値はスペースで区切ります。
トラフィックの重要度に応じてバッファを割り当てます。たとえば、最高プライオリティのトラフィックを持つキューには多くの割合のバッファを与えます。
異なる特性を持つ異なるクラスのトラフィックを設定するには、 mls qos queue-set output qset-id threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドとともに、このコマンドを使用します。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解した場合のみ、設定を変更してください。QoS の詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring QoS」の章を参照してください。
例
次の例では、ポートをキューセット 2 にマッピングする方法を示します。バッファ スペースを出力キュー 1 に 40% 割り当て、出力キュー 2、3、および 4 にそれぞれ 20% ずつ割り当てます。
Switch(config)# mls qos queue-set output 2 buffers 40 20 20 20
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# queue-set 2
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers または show mls qos queue-set 特権 EXEC コマンドを使用します。
mls qos queue-set output threshold
Weighted Tail-drop(WTD; 重み付きテール ドロップ)しきい値の設定、バッファの可用性の保証、およびキューセット(各ポートの 4 つの出力キュー)への最大メモリ割り当ての設定を行うには、 mls qos queue-set output threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos queue-set output qset-id threshold queue-id drop-threshold1 drop-threshold2 reserved-threshold maximum-threshold
no mls qos queue-set output qset-id threshold [ queue-id ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
qset-id |
キューセットの ID です。各ポートはキューセットに属し、ポート単位で出力キュー 4 つの特性すべてを定義します。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
queue-id |
コマンドが実行されるキューセット内の特定のキューです。指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
drop-threshold1 drop-threshold2 |
キューに割り当てられたメモリの割合(%)で表される 2 つの WTD しきい値です。指定できる範囲は 1 ~ 3200% です。 |
reserved-threshold |
キューに対して保証(予約)されるメモリ量です。割り当てられたメモリの割合(%)で表されます。指定できる範囲は 1 ~ 100% です。 |
maximum-threshold |
フル状態のキューが、予約量を超えるバッファを取得できるようにします。これは、キューがパケットをドロップせずに保持できる最大メモリです。指定できる範囲は 1 ~ 3200% です。 |
デフォルト
Quality of Service(QoS)がイネーブルなときは、WTD もイネーブルです。
表 2-17 は、デフォルトの WTD しきい値の設定値を示しています。
表 2-17 デフォルトの出力キュー WTD しきい値設定値
|
|
|
|
|
WTD ドロップしきい値 1 |
100% |
200% |
100% |
100% |
WTD ドロップしきい値 2 |
100% |
200% |
100% |
100% |
予約済みしきい値 |
50% |
100% |
50% |
50% |
最大しきい値 |
400% |
400% |
400% |
400% |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
mls qos queue-set output qset-id buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドは、キューセット内の 4 つのキューに固定量のバッファを割り当てます。
ドロップしきい値(%)は 100% を超過することができ、最大値まで指定することができます(最大しきい値が 100% を超える場合)。
バッファ範囲により、キューセット内の個々のキューが共通のプールをさらに利用できる場合でも、各キューの最大パケット数は内部で 400%、つまりバッファに割り当てられた数の 4 倍に制限されます。1 つのパケットは 1 つまたは複数のバッファを使用できます。
Cisco IOS Release 12.2(25)SEE1 以降で、drop-threshold、drop-threshold2、maximum-threshold パラメータの範囲が増加しました。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解したうえで、この設定がユーザの QoS ソリューションを満たさないと判断した場合のみ、設定を変更してください。
スイッチは、バッファ割り当て方式を使用して、出力キューごとに最小バッファ量を予約し、いずれかのキューまたはポートがすべてのバッファを消費しその他のキューがバッファを使用できなくなるのを防ぎ、バッファ スペースを要求元のキューに許可するかどうかを決定します。スイッチは、ターゲット キューが予約量を超えるバッファを消費していないかどうか(アンダーリミット)、その最大バッファをすべて消費したかどうか(オーバーリミット)、共通のプールが空(空きバッファがない)か空でない(空きバッファ)かを判断します。キューがオーバーリミットでない場合は、スイッチは予約済みプールまたは共通のプール(空でない場合)からバッファ スペースを割り当てることができます。共通のプールに空きバッファがない場合や、キューがオーバーリミットの場合、スイッチはフレームをドロップします。
例
次の例では、ポートをキューセット 2 にマッピングする方法を示します。キュー 2 のドロップしきい値を割り当てられたメモリの 40% と 60% に設定し、割り当てられたメモリの 100% を保証(予約)して、このキューがパケットをドロップせずに保持可能な最大メモリを 200% に設定します。
Switch(config)# mls qos queue-set output 2 threshold 2 40 60 100 200
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# queue-set 2
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers または show mls qos queue-set 特権 EXEC コマンドを使用します。
mls qos queue-set buffers
スタック ポート間のバッファ割り当てを設定するには、 mls qos queue-set buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos queue-set buffers allocation1 ... allocation4
no mls qos queue-set buffers allocation1 ... allocation4
(注) このコマンドは、LAN base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
allocation1 ... allocation4 |
各キューのバッファ スペース割り当て(パーセンテージ)です。スタック ポートごとに 1 ~ 4 の 4 つの出力キューがあります。 allocation1 、 allocation3 、および allocation4 の場合、指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 allocation2 の場合、指定できる範囲は 1 ~ 100 です(CPU バッファを含む)。各値はスペースで区切ります。 |
デフォルト
すべての割り当て値が、4 つのキューの間で均等にマッピングされます。各キューがバッファ スペースの 1/4 を持ちます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スタック ポート間のバッファ割り当てを設定するには、 mls qos queue-set buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。4 つの割り当て値(パーセンテージでの出力)を、各値をスペースで区切って指定します。トラフィックの重要度に応じてバッファを割り当てます。たとえば、最高プライオリティのトラフィックを持つキューには多くの割合のバッファを与えます。
mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを設定したことにより、すべてのポート上で Quality of Service(QoS)がすでにイネーブルであると見なされます。QoS をイネーブルにせずにバッファ割り当てを設定した場合、 mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力するまでは、デフォルトのバッファ割り当てが変更されません。
異なる特性を持つ異なるクラスのトラフィックを設定するには、 mls qos queue-set output qset-id buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドとともに、このコマンドを使用します。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解した場合のみ、設定を変更してください。QoS の詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring QoS」の章を参照してください。
例
次の例では、スタック ポート バッファに新しい割り当てを設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# mls qos stack-qset buffers 10 10 10 70
次の例では、 show mls qos stack-qset コマンドの出力を示します。
Switch# show mls qos stack-qset
----------------------------------------------
関連コマンド
|
|
mls qos queue-set output buffers |
キューセットに対しバッファを割り当てます。 |
show mls qos stack-qset |
スタック ポートのバッファ情報を表示します。 |
mls qos rewrite ip dscp
着信 IP パケットの Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)フィールドを変更する(書き換える)ようにスイッチを設定するには、 mls qos rewrite ip dscp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチがパケットの DSCP フィールドを変更(書き換え)しないように設定し、DSCP 透過をイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos rewrite ip dscp
no mls qos rewrite ip dscp
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
DSCP 透過がディセーブルになっています。スイッチは着信 IP パケットの DSCP フィールドを変更します。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DSCP 透過は、出力でのパケットの DSCP フィールドにのみ影響を与えます。 no mls qos rewrite ip dscp コマンドを使用して DSCP 透過がイネーブルになっている場合、スイッチは着信パケットの DSCP フィールドは変更せず、送信パケットの DSCP フィールドも着信パケットのものと同じになります。
デフォルトでは、DSCP 透過性はディセーブルです。スイッチでは着信パケットの DSCP フィールドが変更され、発信パケットの DSCP フィールドは、ポートの信頼設定、ポリシングとマーキング、DSCP/DSCP 変換マップを含めて Quality of Service(QoS)に基づきます。
DSCP 透過の設定に関係なく、スイッチは、トラフィックのプライオリティを表す Class of Service(CoS; サービス クラス)値の生成に使用するパケットの内部 DSCP 値を変更します。また、スイッチは内部 DSCP 値を使用して、出力キューおよびしきい値を選択します。
たとえば、QoS がイネーブルになっており、着信パケットの DSCP 値が 32 の場合、スイッチはポリシーマップ設定に基づいて内部 DSCP 値を 16 に変更します。DSCP 透過がイネーブルになっている場合、送信 DSCP 値は 32(着信 DSCP 値と同じ)です。DSCP 透過がディセーブルになっている場合、内部 DSCP 値に基づいて、送信 DSCP 値は 16 になります。
例
次の例では、DSCP 透過性をイネーブルにして、スイッチで着信 IP パケットの DSCP 値を変更しないように設定する方法を示しています。
Switch(config)# no mls qos rewrite ip dscp
次の例では、DSCP 透過性をディセーブルにして、スイッチで着信 IP パケットの DSCP 値を変更するように設定する方法を示しています。
Switch(config)# mls qos rewrite ip dscp
設定を確認するには、 show running config | include rewrite 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
mls qos |
QoS をグローバルにイネーブルにします。 |
show mls qos |
QoS 情報を表示します。 |
show running-config | include rewrite |
DSCP 透過性設定を表示します。 |
mls qos srr-queue input bandwidth
入力キューに Shaped Round Robin(SRR; シェイプド ラウンド ロビン)ウェイトを割り当てるには、 mls qos srr-queue input bandwidth グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。重みの比率は、SRR スケジューラがパケットを各キューから送り出す頻度の比率です。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドは、Catalyst 2960-S スイッチではサポートされていません。
mls qos srr-queue input bandwidth weight1 weight2
no mls qos srr-queue input bandwidth
構文の説明
weight1 weight2 |
weight1 および weight2 の比率によって、SRR スケジューラがパケットを入力キュー 1 および入力キュー 2 から送り出す頻度の比率が決まります。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。各値はスペースで区切ります。 |
デフォルト
weight1 と weight2 は 4 です(帯域幅の 1/2 ずつ 2 つのキューに均等に分配されます)。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
SRR は、 mls qos srr-queue input priority-queue queue-id bandwidth weight グローバル コンフィギュレーション コマンドの bandwidth キーワードで指定されたとおり、設定された重みに従ってプライオリティ キューにサービスを提供します。SRR は、両方の入力キューで残りの帯域幅を共有し、mls qos srr-queue input bandwidth weight1 weight2 グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたウェイトで指定しているサービスを行います。
どの入力キューがプライオリティ キューであるかを指定するには、 mls qos srr-queue input priority-queue グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、キューの入力帯域幅を割り当てる方法を示します。プライオリティ キューイングはディセーブルです。割り当てられる共有帯域幅の比率は、キュー 1 が 25/(25+75)、キュー 2 が 75/(25+75)です。
Switch(config)# mls qos srr-queue input priority-queue 2 bandwidth 0
Switch(config)# mls qos srr-queue input bandwidth 25 75
次の例では、キュー 2 はキュー 1 の 3 倍の帯域幅を持っています。キュー 2 には、キュー 1 の 3 倍の頻度でサービスが提供されます。
次の例では、キューの入力帯域幅を割り当てる方法を示します。キュー 1 は割り当てられた帯域幅の 10% を持つプライオリティ キューです。キュー 1 とキュー 2 に割り当てられた帯域幅の比率は、4/(4+4)です。SRR は最初、設定された 10% の帯域幅をキュー 1(プライオリティ キュー)にサービスします。そのあと、SRR は残りの 90% の帯域幅をキュー 1 とキュー 2 にそれぞれ 45% ずつ均等に分配します。
Switch(config)# mls qos srr-queue input priority-queue 1 bandwidth 10
Switch(config)# mls qos srr-queue input bandwidth 4 4
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] queueing または show mls qos input-queue 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos srr-queue input buffers
入力キュー間にバッファを割り当てるには、 mls qos srr-queue input buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input buffers percentage1 percentage2
no mls qos srr-queue input buffers
(注) このコマンドは、Catalyst 2960-S スイッチではサポートされていません。
(注) このコマンドを使用するには、Catalyst 2960 スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
percentage1 percentage2 |
入力キュー 1 および入力キュー 2 に割り当てられるバッファの割合(%)です。指定できる範囲は 0 ~ 100 です。各値はスペースで区切ります。 |
デフォルト
バッファの 90% がキュー 1 に、バッファの 10% がキュー 2 に割り当てられます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
キューがバースト性のある着信トラフィックを処理できるようにバッファを割り当てる必要があります。
例
次の例では、入力キュー 1 にバッファ スペースの 60% を、入力キュー 2 にバッファ スペースの 40% を割り当てる方法を示します。
Switch(config)# mls qos srr-queue input buffers 60 40
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers または show mls qos input-queue 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos srr-queue input cos-map
Class of Service(CoS; サービス クラス)値を入力キューにマッピングするか、または CoS 値をキューとしきい値 ID にマッピングするには、 mls qos srr-queue input cos-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input cos-map queue queue-id { cos1...cos8 | threshold threshold-id cos1...cos8 }
no mls qos srr-queue input cos-map
(注) このコマンドは、Catalyst 2960-S スイッチではサポートされていません。
構文の説明
queue queue-id |
キュー番号を指定します。 queue-id で指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
cos1...cos8 |
CoS 値を入力キューへマッピングします。 cos1...cos8 には、最大 8 個の値をスペースで区切って入力します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
threshold threshold-id cos1...cos8 |
CoS 値をキューのしきい値 ID にマッピングします。 threshold-id で指定できる範囲は 1 ~ 3 です。 cos1...cos8 には、最大 8 個の値をスペースで区切って入力します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
デフォルト
表 2-18 では、デフォルトの CoS 入力キューのしきい値のマッピングを示します。
表 2-18 デフォルトの CoS 入力キューのしきい値
|
|
0 ~ 4 |
1-1 |
5 |
2-1 |
6、7 |
1-1 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
入力ポートに割り当てられた CoS によって、入力または出力のキューおよびしきい値が選択されます。
しきい値 3 のドロップしきい値(%)は事前に定義されています。パーセンテージはキューがいっぱいの状態に対して設定されます。 mls qos srr-queue input threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、入力キューに 2 つの Weighted Tail-Drop(WTD; 重み付けテールドロップ)しきい値(%)を割り当てることができます。
各 CoS 値を、異なるキューおよびしきい値の組み合わせに対してマッピングできます。これによりフレームを異なる動作に従わせることができます。
例
次の例では、CoS 値 0 ~ 3 を、入力キュー 1 とドロップしきい値 50% のしきい値 ID 1 にマッピングする方法を示します。CoS 値 4 と 5 は、入力キュー 1 とドロップしきい値 70% のしきい値 ID 2 に割り当てます。
Switch(config)# mls qos srr-queue input cos-map queue 1 threshold 1 0 1 2 3
Switch(config)# mls qos srr-queue input cos-map queue 1 threshold 2 4 5
Switch(config)# mls qos srr-queue input threshold 1 50 70
設定を確認するには、 show mls qos maps 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos srr-queue input dscp-map
Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値を入力キューにマッピングするか、または DSCP 値をキューとしきい値 ID にマッピングするには、 mls qos srr-queue input dscp-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input dscp-map queue queue-id { dscp1...dscp8 | threshold threshold-id dscp1...dscp8 }
no mls qos srr-queue input dscp-map
(注) このコマンドは、Catalyst 2960-S スイッチではサポートされていません。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
queue queue-id |
キュー番号を指定します。 queue-id で指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
dscp1...dscp8 |
DSCP 値を入力キューにマッピングします。 dscp1...dscp8 には、各値をスペースで区切って、最大 8 の値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
threshold threshold-id dscp1...dscp8 |
DSCP 値をキューのしきい値 ID にマッピングします。 threshold-id で指定できる範囲は 1 ~ 3 です。 dscp1...dscp8 には、各値をスペースで区切って、最大 8 の値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
デフォルト
表 2-19 は、デフォルトの DSCP 入力キューしきい値マップを示しています。
表 2-19 デフォルトの DSCP 入力キューしきい値マップ
|
|
0 ~ 39 |
1-1 |
40 ~ 47 |
2-1 |
48 ~ 63 |
1-1 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
入力ポートに割り当てられた DSCP によって、入力または出力のキューおよびしきい値が選択されます。
しきい値 3 のドロップしきい値(%)は事前に定義されています。パーセンテージはキューがいっぱいの状態に対して設定されます。 mls qos srr-queue input threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、入力キューに 2 つの Weighted Tail-Drop(WTD; 重み付けテールドロップ)しきい値(%)を割り当てることができます。
各 DSCP 値を異なるキューおよびしきい値の組み合わせにマッピングして、フレームが別の方法で処理されるようにすることができます。
コマンドあたり最大 8 個の DSCP 値をマッピングできます。
例
次の例では、DSCP 値 0 ~ 6 を、入力キュー 1 とドロップしきい値 50% のしきい値 1 にマッピングする方法を示します。DSCP 値 20 と 26 は、入力キュー 1 とドロップしきい値 70% のしきい値 2 にマッピングします。
Switch(config)# mls qos srr-queue input dscp-map queue 1 threshold 1 0 1 2 3 4 5 6
Switch(config)# mls qos srr-queue input dscp-map queue 1 threshold 2 20 21 22 23 24 25 26
Switch(config)# mls qos srr-queue input threshold 1 50 70
設定を確認するには、 show mls qos maps 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos srr-queue input priority-queue
入力プライオリティ キューを設定し、リングが輻輳状態になった場合に内部リング上で帯域幅を保証するには、 mls qos srr-queue input priority-queue グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input priority-queue queue-id bandwidth weight
no mls qos srr-queue input priority-queue queue-id
(注) このコマンドは、Catalyst 2960-S スイッチではサポートされていません。
構文の説明
queue-id |
入力キューの ID。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
bandwidth weight |
内部リングの帯域幅のパーセンテージ。指定できる範囲は 0 ~ 40 です。 |
デフォルト
プライオリティ キューはキュー 2 で、帯域幅の 10% が割り当てられています。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
プライオリティ キューは、優先して進める必要があるトラフィックにのみ使用してください(遅延とジッタを最小限にとどめる必要のある音声トラフィックなど)。
プライオリティ キューは内部リング上で帯域幅の一部が保証されており、オーバーサブスクライブ型のリング上でネットワーク トラフィックが多い場合(バックプレーンが送達できる量よりもトラフィックが多い場合、およびキューがいっぱいでフレームをドロップしている場合)に、遅延とジッタを軽減します。
大きい値はスタック全体に影響を与え、スタック パフォーマンスを低下させるため、保証される帯域幅の合計は制限されます。
Shaped Round Robin(SRR; シェイプド ラウンド ロビン)は、 mls qos srr-queue input priority-queue queue-id bandwidth weight グローバル コンフィギュレーション コマンドの bandwidth キーワードで指定されたとおり、設定された重みに従ってプライオリティ キューにサービスを提供します。SRR は、両方の入力キューで残りの帯域幅を共有し、mls qos srr-queue input bandwidth weight1 weight2 グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたウェイトで指定しているサービスを行います。
プライオリティ キューイングをディセーブルにするには、帯域幅の重みを 0 に設定します。たとえば、 mls qos srr-queue input priority-queue queue-id bandwidth 0 と入力します。
例
次の例では、キューの入力帯域幅を割り当てる方法を示します。キュー 1 は割り当てられた帯域幅の 10% を持つプライオリティ キューです。キュー 1 とキュー 2 に割り当てられた帯域幅の比率は、4/(4+4)です。SRR は最初、設定された 10% の帯域幅をキュー 1(プライオリティ キュー)にサービスします。そのあと、SRR は残りの 90% の帯域幅をキュー 1 とキュー 2 にそれぞれ 45% ずつ均等に分配します。
Switch(config)# mls qos srr-queue input priority-queue 1 bandwidth 10
Switch(config)# mls qos srr-queue input bandwidth 4 4
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] queueing または show mls qos input-queue 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos srr-queue input threshold
入力キューに Weighted Tail-Drop(WTD; 重み付けテールドロップ)しきい値(%)を割り当てるには、 mls qos srr-queue input threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input threshold queue-id threshold-percentage1 threshold-percentage2
no mls qos srr-queue input threshold queue-id
(注) このコマンドは、Catalyst 2960-S スイッチではサポートされていません。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
queue-id |
入力キューの ID です。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
threshold-percentage1 threshold-percentage2 |
2 つの WTD しきい値(%)です。各しきい値は、キューに割り当てられたキュー記述子の総数に対する割合です。各値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。 |
デフォルト
Quality of Service(QoS)がイネーブルなときは、WTD もイネーブルです。
2 つの WTD しきい値は、100% に設定されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
QoS は、Class of Service(CoS; サービス クラス)/しきい値マップまたは Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)/しきい値マップを使用して、どの CoS 値または DSCP 値をしきい値 1 としきい値 2 にマッピングするかを判別します。しきい値 1 を超えた場合は、しきい値を超えなくなるまで、CoS または DSCP がこのしきい値に割り当てられたパケットがドロップされます。ただし、しきい値 2 に割り当てられたパケットは、2 番めのしきい値を超えることがないかぎり、引き続きキューに入れられ送信されます。
各キューには、2 つの設定可能な(明示)ドロップしきい値と 1 つの事前設定された(暗黙)ドロップしきい値(フル)があります。
CoS/ しきい値マップを設定するには、 mls qos srr-queue input cos-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。DSCP/ しきい値マップを設定するには、 mls qos srr-queue input dscp-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、2 つのキューにテールドロップしきい値を設定する方法を示します。キュー 1 のしきい値は 50% と 100%、キュー 2 のしきい値は 70% と 100% です。
Switch(config)# mls qos srr-queue input threshold 1 50 100
Switch(config)# mls qos srr-queue input threshold 2 70 100
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers または show mls qos input-queue 特権 EXEC コマンドを入力します。
mls qos srr-queue output cos-map
Class of Service(CoS; サービス クラス)値を出力キューにマッピングするか、または CoS 値をキューとしきい値 ID にマッピングするには、 mls qos srr-queue output cos-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue output cos-map queue queue-id { cos1...cos8 | threshold threshold-id cos1...cos8 }
no mls qos srr-queue output cos-map
構文の説明
queue queue-id |
キュー番号を指定します。 queue-id に指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
cos1...cos8 |
CoS 値を出力キューへマッピングします。 cos1...cos8 には、最大 8 個の値をスペースで区切って入力します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
threshold threshold-id cos1...cos8 |
CoS 値をキューのしきい値 ID にマッピングします。 threshold-id で指定できる範囲は 1 ~ 3 です。 cos1...cos8 には、最大 8 個の値をスペースで区切って入力します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
デフォルト
表 2-20 では、デフォルトの CoS 出力キューのしきい値のマッピングを示します。
表 2-20 デフォルトの CoS 出力キューしきい値マップ
|
|
0、1 |
2-1 |
2、3 |
3-1 |
4 |
4-1 |
5 |
1-1 |
6、7 |
4-1 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
しきい値 3 のドロップしきい値(%)は事前に定義されています。パーセンテージはキューがいっぱいの状態に対して設定されます。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解したうえで、これらの設定がユーザの Quality of Service(QoS)ソリューションを満たさないと判断した場合のみ、設定を変更することができます。
mls qos queue-set output qset-id threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、出力キューに 2 つの Weighted Tail-Drop(WTD; 重み付けテールドロップ)しきい値(%)を割り当てることができます。
各 CoS 値を、異なるキューおよびしきい値の組み合わせに対してマッピングできます。これによりフレームを異なる動作に従わせることができます。
例
次の例では、ポートをキューセット 1 にマッピングする方法を示します。CoS 値 0 ~ 3 を出力キュー 1 としきい値 ID 1 にマッピングします。キュー 1 のドロップしきい値を割り当てられたメモリの 50% と 70% に設定し、割り当てられたメモリの 100% を保証(予約)して、このキューがパケットをドロップせずに保持可能な最大メモリを 200% に設定します。
Switch(config)# mls qos srr-queue output cos-map queue 1 threshold 1 0 1 2 3
Switch(config)# mls qos queue-set output 1 threshold 1 50 70 100 200
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# queue-set 1
設定を確認するには、 show mls qos maps 、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers 、 または show mls qos queue-set 特権 EXEC コマンドを使用します。
mls qos srr-queue output dscp-map
Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値を出力キューにマッピングするか、または DSCP 値をキューとしきい値 ID にマッピングするには、 mls qos srr-queue output dscp-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue output dscp-map queue queue-id { dscp1...dscp8 | threshold threshold-id dscp1...dscp8 }
no mls qos srr-queue output dscp-map
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
queue queue-id |
キュー番号を指定します。 queue-id に指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
dscp1...dscp8 |
DSCP 値を出力キューにマッピングします。 dscp1...dscp8 には、各値をスペースで区切って、最大 8 の値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
threshold threshold-id dscp1...dscp8 |
DSCP 値をキューのしきい値 ID にマッピングします。 threshold-id で指定できる範囲は 1 ~ 3 です。 dscp1...dscp8 には、各値をスペースで区切って、最大 8 の値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
デフォルト
表 2-21 は、デフォルトの DSCP 出力キューしきい値マップを示しています。
表 2-21 デフォルトの DSCP 出力キューしきい値マップ
|
|
0 ~ 15 |
2-1 |
16 ~ 31 |
3-1 |
32 ~ 39 |
4-1 |
40 ~ 47 |
1-1 |
48 ~ 63 |
4-1 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
しきい値 3 のドロップしきい値(%)は事前に定義されています。パーセンテージはキューがいっぱいの状態に対して設定されます。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解したうえで、この設定がユーザの QoS ソリューションを満たさないと判断した場合のみ、設定を変更してください。
mls qos queue-set output qset-id threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、出力キューに 2 つの Weighted Tail-Drop(WTD; 重み付けテールドロップ)しきい値(%)を割り当てることができます。
各 DSCP 値を異なるキューおよびしきい値の組み合わせにマッピングして、フレームが別の方法で処理されるようにすることができます。
コマンドあたり最大 8 個の DSCP 値をマッピングできます。
例
次の例では、ポートをキューセット 1 にマッピングする方法を示します。DSCP 値 0 ~ 3 を出力キュー 1 としきい値 ID 1 にマッピングします。キュー 1 のドロップしきい値を割り当てられたメモリの 50% と 70% に設定し、割り当てられたメモリの 100% を保証(予約)して、このキューがパケットをドロップせずに保持可能な最大メモリを 200% に設定します。
Switch(config)# mls qos srr-queue output dscp-map queue 1 threshold 1 0 1 2 3
Switch(config)# mls qos queue-set output 1 threshold 1 50 70 100 200
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# queue-set 1
設定を確認するには、 show mls qos maps 、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers 、 または show mls qos queue-set 特権 EXEC コマンドを使用します。
mls qos trust
ポートの信頼状態を設定するには、mls qos trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。入力トラフィックを信頼できるようになり、パケットの Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)、Class of Service(CoS; サービス クラス)、または IP precedence のフィールドを調べることにより分類が実行されます。ポートを信頼できない状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos trust [ cos | device cisco-phone | dscp | ip-precedence ]
no mls qos trust [ cos | device | dscp | ip-precedence ]
構文の説明
cos |
(任意)パケットの CoS 値を使用して、入力パケットを分類します。タグのないパケットについては、ポートのデフォルト CoS 値を使用します。 |
device cisco-phone |
(任意)信頼設定に応じて、Cisco IP Phone(信頼される境界)から送信された CoS 値または DSCP 値を信頼することにより入力パケットを分類します。 |
dscp |
(任意)パケット DSCP 値(8 ビット サービスタイプ フィールドの上位 6 ビット)を使用して、入力パケットを分類します。非 IP パケットでパケットがタグ付きの場合は、パケット CoS が使用されます。タグなしパケットの場合は、デフォルトのポート CoS 値が使用されます。 |
ip-precedence |
(任意)パケットの IP precedence 値(8 ビット サービスタイプ フィールドの上位 3 ビット)を使用して、入力パケットを分類します。非 IP パケットでパケットがタグ付きの場合は、パケット CoS が使用されます。タグのないパケットの場合、デフォルト ポートの CoS 値が使用されます。 |
デフォルト
ポートは信頼されていません。キーワードが指定されず、コマンドが入力されている場合、デフォルトは dscp です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
Quality of Service(QoS)ドメインに着信するパケットは、ドメインのエッジで分類されます。パケットがエッジで分類されると、QoS ドメイン内の各スイッチでパケットを分類する必要がないので、QoS ドメイン内のスイッチ ポートはいずれか 1 つの信頼状態に設定できます。ポートが信頼されているかどうか、またどのパケットのフィールドがトラフィックの分類に使用されるのかを指定する場合に、このコマンドを使用します。
ポートに信頼 DSCP または信頼 IP precedence が設定され、着信パケットが非 IP パケットの場合は、CoS/DSCP マップを使用して、CoS 値から対応する DSCP 値が導き出されます。CoS は、トランク ポートの場合はパケット CoS、非トランク ポートの場合はデフォルトのポート CoS となります。
DSCP が信頼されている場合、IP パケットの DSCP フィールドは変更されません。ただし、パケットの CoS 値を(DSCP/CoS マップに基づいて)変更することは可能です。
CoS が信頼されている場合、パケットの CoS フィールドは変更されませんが、IP パケットである場合には(CoS/DSCP マップに基づいて)DSCP を変更することはできます。
信頼境界機能は、ユーザがネットワーク化された Cisco IP Phone から PC を切断し、これをスイッチ ポートに接続して信頼された CoS または DSCP 設定を利用する場合のセキュリティ問題の発生を防止します。スイッチおよび IP Phone に接続されたポートで Cisco Discovery Protocol(CDP)をグローバルにイネーブルにする必要があります。IP Phone が検出されなかった場合、信頼境界機能はスイッチまたはルーテッド ポートの信頼設定をディセーブルにし、高プライオリティ キューが誤って使用されないようにします。
DSCP または IP precedence の信頼設定を行うと、着信パケットの DSCP 値または IP precedence 値が信頼されます。IP Phone に接続するスイッチ ポートで mls qos cos override インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを設定すると、スイッチは着信音声およびデータパケットの CoS を無効にし、デフォルトの CoS 値をそれらに割り当てます。
QoS ドメイン間境界の場合は、ポートを DSCP 信頼状態に設定し、DSCP 値が QoS ドメイン間で異なる場合は DSCP/DSCP 変換マップを適用することができます。
ポート信頼状態を使用した分類(たとえば、 mls qos trust [ cos | dscp | ip-precedence ])とポリシーマップ(たとえば、 service-policy input policy-map-name )は同時に指定できません。最後に行われた設定により、前の設定が上書きされます。
例
次の例では、着信パケットの IP precedence フィールドを信頼するようにポートを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mls qos trust ip-precedence
次の例では、ポートに接続している Cisco IP Phone が信頼できる装置であると指定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mls qos trust device cisco-phone
設定を確認するには、 show mls qos interface 特権 EXEC コマンドを入力します。
monitor session
新規のSwitched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)セッションまたは Remote SPAN(RSPAN; リモート SPAN)送信元/宛先セッションを開始し、ネットワーク セキュリティ デバイス(Cisco IDS センサー アプライアンスなど)の宛先ポート上で入力トラフィックをイネーブルにし、既存の SPAN または RSPAN セッションでインターフェイスや VLAN を追加/削除し、SPAN 送信元トラフィックを特定の VLAN に制限(フィルタリング)するには、 monitor session グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。SPAN または RSPAN セッションを削除したり、SPAN または RSPAN セッションから送信元/宛先のインターフェイスやフィルタを削除したりする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。宛先インターフェイスに対してこのコマンドの no 形式を使用すると、カプセル化オプションは無視されます。
monitor session session_number destination { interface interface-id [, | -] [ encapsulation {dot1q | replicate}] [ ingress { dot1q vlan vlan-id | untagged vlan vlan-id | vlan vlan-id }]} | { remote vlan vlan-id }
monitor session session_number filter vlan vlan-id [, | -]
monitor session session_number source { interface interface-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { vlan vlan-id [, | -] [ both | rx | tx ]}| { remote vlan vlan-id }
no monitor session { session_number | all | local | remote }
no monitor session session_number destination { interface interface-id [, | -] [ encapsulation {dot1q | replicate}] [ ingress { dot1q vlan vlan-id | untagged vlan vlan-id | vlan vlan-id }]} | { remote vlan vlan-id }
no monitor session session_number filter vlan vlan-id [, | -]
no monitor session session_number source { interface interface-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { vlan vlan-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { remote vlan vlan-id }
構文の説明
session_number |
SPAN または RSPAN セッションで識別されるセッション番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 66 です。 |
destination |
SPAN または RSPAN の宛先を指定します。宛先は物理ポートである必要があります。 |
interface interface-id |
SPAN または RSPAN セッションの宛先または送信元インターフェイスを指定します。有効なインターフェイスは物理ポート(タイプおよびポート番号を含む)です。 送信元インターフェイス の場合は、 ポート チャネル も有効なインターフェイス タイプであり、指定できる範囲は 1 ~ 6 です。 |
encapsulation dot1q |
(任意)宛先インターフェイスが IEEE 802.1Q カプセル化方式を使用することを指定します。 次のキーワードは、ローカル SPAN にのみ有効です。RSPAN に対しては、RSPAN VLAN ID が元の VLAN ID を上書きするため、パケットは常にタグなしで送信されます。 |
encapsulation replicate |
(任意)宛先インターフェイスが送信元インターフェイスのカプセル化方式を複製することを指定します。 次のキーワードは、ローカル SPAN にのみ有効です。RSPAN、RSPAN VLAN ID は元の VLAN ID を上書きするため、パケットは常にタグなしで送信されます。 |
ingress |
(任意)入トラフィック転送をイネーブルにします。 |
dot1q vlan vlan-id |
デフォルト VLAN として指定された VLAN で IEEE 802.1Q カプセル化を持つ着信パケットを受け入れます。 |
untagged vlan vlan-id |
デフォルト VLAN として指定された VLAN でタグなしカプセル化を持つ着信パケットを受け入れます。 |
vlan vlan-id |
ingress キーワードのみで使用された場合、入トラフィックにデフォルトの VLAN を設定します。 |
remote vlan vlan-id |
RSPAN 送信元または宛先セッションのリモート VLAN を指定します。指定できる範囲は 2 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 RSPAN VLAN は VLAN 1(デフォルトの VLAN)、または VLAN ID 1002 ~ 1005(トークン リングおよび FDDI VLAN に予約済)になることはできません。 |
, |
(任意)一連のインターフェイスまたは VLAN を指定します。または、以前の範囲からインターフェイスまたは VLAN の範囲を分離します。カンマの前後にスペースを入れます。 |
- |
(任意)インターフェイスまたは VLAN の範囲を指定します。ハイフンの前後にスペースを入れます。 |
filter vlan vlan-id |
SPAN 送信元トラフィックを特定の VLAN に制限するため、トランクの送信元ポート上のフィルタとして VLAN のリストを指定します。 vlan-id で指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
source |
SPAN または RSPAN の送信元を指定します。物理ポート、ポート チャネル、VLAN が送信元になることができます。 |
both、rx、tx |
(任意)モニタするトラフィックの方向を指定します。トラフィックの方向を指定しない場合、送信元インターフェイスは送受信のトラフィックを送信します。 |
source vlan vlan-id |
SPAN の送信元インターフェイスを VLAN ID として指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
all 、 local 、 remote |
すべての SPAN および RSPAN、すべてのローカル SPAN、すべての RSPAN セッションをクリアするため、 no monitor session コマンドに all 、 local 、 remote を指定します。 all キーワードを使用できるのは、スイッチで LAN Base イメージが実行されている場合だけです。 |
デフォルト
モニタ セッションは設定されていません。
送信元インターフェイスのデフォルトでは、受信トラフィックと送信トラフィックの両方をモニタします。
送信元ポートとして使用されるトランク インターフェイス上では、すべての VLAN がモニタされます。
ローカル SPAN の宛先ポートで encapsulation replicate が指定されなかった場合、パケットはカプセル化のタグなしのネイティブ形式で送信されます。
入力転送は宛先ポートではディセーブルになっています。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
送信元ポートまたは送信元 VLAN を出入りするトラフィックは、SPAN または RSPAN を使用してモニタできます。送信元ポートまたは送信元 VLAN にルーティングされるトラフィックはモニタできません。
2 つのローカル SPAN セッションおよび RSPAN 送信元セッションを組み合わせた最大値を設定することができます。スイッチ上で、合計 66 の SPAN および RSPAN セッションを保有できます。
スイッチ上で、最大 64 の宛先ポートを保有できます。
各セッションには複数の入力または出力の送信元ポートまたは VLAN を含めることができますが、1 つのセッション内で送信元ポートと送信元 VLAN を組み合わせることはできません。各セッションは複数の宛先ポートを保有できます。
VLAN-based SPAN(VSPAN)を使用して、VLAN または一連の VLAN 内のネットワーク トラフィックを解析する場合、送信元 VLAN のすべてのアクティブ ポートが SPAN または RSPAN セッションの送信元ポートになります。トランク ポートは VSPAN の送信元ポートとして含まれ、モニタされた VLAN ID のパケットのみが宛先ポートに送信されます。
1 つのポート、1 つの VLAN、一連のポート、一連の VLAN、ポート範囲、VLAN 範囲でトラフィックをモニタできます。[ , | - ] オプションを使用することにより、一連のインターフェイスまたはインターフェイス範囲、一連の VLAN または VLAN 範囲を指定します。
一連の VLAN またはインターフェイスを指定するときは、カンマ(,)の前後にスペースが必要です。VLAN またはインターフェイスの範囲を指定するときは、ハイフン( - )の前後にスペースが必要です。
EtherChannel ポートは、SPAN または RSPAN 宛先ポートとして設定することはできません。EtherChannel グループのメンバーである物理ポートは、宛先ポートとして使用できます。ただし、SPAN の宛先として機能する間は、EtherChannel グループに参加できません。
個々のポートはそれらが EtherChannel に参加している間もモニタすることができます。また、RSPAN 送信元インターフェイスとして port-channel 番号を指定することで EtherChannel バンドル全体をモニタすることができます。
宛先ポートとして使用しているポートは、SPAN または RSPAN 送信元ポートにすることはできません。また、同時に複数のセッションの宛先ポートにすることはできません。
SPAN または RSPAN 宛先ポートであるポート上で IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることはできますが、ポートが SPAN 宛先として削除されるまで IEEE 802.1x 認証はディセーブルです。IEEE 802.1x 認証がポート上で使用できない場合、スイッチはエラー メッセージを返します。SPAN または RSPAN 送信元ポートでは IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。
VLAN のフィルタリングは、トランクの送信元ポート上で選択された一連の VLAN のネットワーク トラフィック解析を参照します。デフォルトでは、すべての VLAN がトランクの送信元ポートでモニタされます。 monitor session session_number filter vlan vlan-id コマンドを使用すると、トランク送信元ポートの SPAN トラフィックを指定された VLAN だけに限定できます。
VLAN のモニタリングおよび VLAN のフィルタリングは相互に排他的な関係です。VLAN が送信元の場合、VLAN のフィルタリングはイネーブルにできません。VLAN のフィルタリングが設定されている場合、VLAN は送信元になることができません。
入トラフィック転送がネットワーク セキュリティ デバイスでイネーブルの場合、宛先ポートはレイヤ 2 でトラフィックを転送します。
宛先ポートは次のような動作を設定できます。
• 他のキーワードなしで、 monitor session session_number destination interface interface-id を入力した場合、出力のカプセル化はタグなしとなり、入力転送はイネーブルになりません。
• monitor session session_number destination interface interface-id ingress を入力した場合は、出力カプセル化はタグなしで、入力カプセル化はそのあとに続くキーワードが dot1q 、 untagged のいずれであるかによって決まります。
• 他のキーワードを指定せずに monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation dot1q を入力すると、出力カプセル化で IEEE 802.1Q カプセル化方式が使用されます(これは、ローカル SPAN だけに適用されます。RSPAN は dot1q カプセル化 をサポートしていません)。
• monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation dot1q ingress を入力した場合は、出力カプセル化には IEEE 802.1Q カプセル化が使用され、入力カプセル化はそのあとに続くキーワードが、 dot1q または untagged のいずれであるかによって決まります(これは、ローカル SPAN だけに適用されます。RSPAN は dot1q カプセル化 をサポートしていません)。
• その他のキーワードを指定せずに、 monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation replicate を入力した場合は、出力カプセル化は送信元インターフェイス カプセル化を複製し、入力トラフィック転送はイネーブルにはなりません(これはローカル SPAN のみに適用します。RSPAN はカプセル化の複製をサポートしていません)。
• monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation replicate ingress を入力した場合は、出力カプセル化は送信元インターフェイスのカプセル化を複製し、入力カプセル化はそのあとに続くキーワードが、 dot1q 、 untagged のいずれであるかによって決まります(これはローカル SPAN のみに適用します。RSPAN はカプセル化の複製をサポートしていません)。
例
次の例では、ローカル SPAN セッション 1 を作成し、送信元ポート 1 から宛先ポート 2 に送受信するトラフィックをモニタする方法を示します。
Switch(config)# monitor session 1 source interface gigabitethernet0/1 both
Switch(config)# monitor session 1 destination interface gigabitethernet0/2
次の例では、宛先ポートを既存のローカル SPAN セッションから削除する方法を示します。
Switch(config)# no monitor session 2 destination gigabitethernet0/2
次の例では、既存のセッションの SPAN トラフィックを特定の VLAN にのみ制限する方法を示します。
Switch(config)# monitor session 1 filter vlan 100 - 110
次の例では、複数の送信元インターフェイスをモニタする RSPAN 送信元セッション 1 を設定し、さらに宛先 RSPAN VLAN 900 を設定する方法を示します。
Switch(config)# monitor session 1 source interface gigabitethernet0/1
Switch(config)# monitor session 1 source interface port-channel 2 tx
Switch(config)# monitor session 1 destination remote vlan 900
次の例では、モニタされたトラフィックを受信するスイッチで RSPAN 宛先セッション 10 を設定する方法を示します。
Switch(config)# monitor session 10 source remote vlan 900
Switch(config)# monitor session 10 destination interface gigabitethernet0/2
次の例では、IEEE 802.1Q カプセル化をサポートするセキュリティ装置を使用して、VLAN 5 の入力トラフィックに対応する宛先ポートを設定する方法を示します。出力トラフィックは送信元のカプセル化を複製します。入力トラフィックは IEEE 802.1Q カプセル化を使用します。
Switch(config)# monitor session 2 destination interface gigabitethernet0/2 encapsulation replicate ingress dot1q vlan 5
次の例では、カプセル化をサポートしないセキュリティ デバイスを使用して、VLAN 5 上の入トラフィックの宛先ポートを設定する方法を示します。出力トラフィックおよび入力トラフィックは、タグ付けされていません。
Switch(config)# monitor session 2 destination interface gigabitethernet0/2 ingress untagged vlan 5
設定を確認するには、 show monitor 特権 EXEC コマンドを入力します。 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力すると、スイッチの SPAN および RSPAN 設定を表示することができます。SPAN 情報は出力の最後付近に表示されます。
関連コマンド
|
|
remote-span |
vlan コンフィギュレーション モードで RSPAN VLAN を設定します。 |
show monitor |
SPAN および RSPAN セッション情報を表示します。 |
show running-config |
現在の動作設定を表示します。 |
mvr(グローバル コンフィギュレーション)
スイッチ上で Multicast VLAN Registration(MVR; マルチキャスト VLAN レジストレーション)機能をイネーブルにするには、キーワードを指定せずに mvr グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドをキーワードとともに使用すると、スイッチの MVR モードの設定、MVR IP マルチキャスト アドレスの設定、またはグループ メンバシップからのポートの削除を行う前に、クエリーの返答を待つ最大時間の設定、または MVR マルチキャスト VLAN の指定が行われます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mvr [ group ip-address [ count ] | mode [ compatible | dynamic ] | querytime value | vlan vlan-id ]
no mvr [ group ip-address | mode [ compatible | dynamic ] | querytime value | vlan vlan-id ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
group ip-address |
スイッチ上で MVR グループ IP マルチキャスト アドレスをスタティックに設定します。 スタティックに設定した IP マルチキャスト アドレスまたは連続アドレスを削除したり、IP アドレスが入力されない場合にすべてのスタティックに設定された MVR IP マルチキャスト アドレスを削除したりする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。 |
count |
(任意)複数の連続 MVR グループ アドレスを設定します。指定できる範囲は 1 ~ 256 です。デフォルト値は 1 です。 |
mode |
(任意)MVR の動作モードを指定します。 デフォルトは compatible モードです。 |
compatible |
MVR モードを設定して、Catalyst 2900 XL および Catalyst3500XL スイッチと互換性を持つようにします。このモードでは、送信元ポートでのダイナミック メンバシップ加入は使用できません。 |
dynamic |
MVR モードを設定して、送信元ポートでダイナミック MVR メンバシップを使用できるようにします。 |
querytime value |
(任意)レシーバー ポートで IGMP レポート メンバシップを待機する最大時間を設定します。この時間は、レシーバー ポート脱退処理にだけ適用されます。IGMP クエリーがレシーバー ポートから送信された場合、スイッチは、デフォルトまたは設定された MVR クエリー時間が経過するまで IGMP グループ メンバシップ レポートを待ってから、ポートをマルチキャスト グループ メンバシップから削除します。 この値は 10 分の 1 秒単位の応答時間です。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。デフォルトは 5/10 秒つまり 1/2 秒です。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
vlan vlan-id |
(任意)MVR マルチキャスト データの受信が予想される VLAN を指定します。これは、すべての送信元ポートが属する VLAN でもあります。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。デフォルト値は VLAN 1 です。 |
デフォルト
MVR はデフォルトでディセーブルです。
デフォルトの MVR モードは、compatible モードです。
IP マルチキャスト アドレスは、デフォルトではスイッチで設定されます。
デフォルトのグループ IP アドレス カウントは 0 です。
デフォルトのクエリー応答時間は 5/10 秒すなわち 1/2 秒です。
MVR 用のデフォルト マルチキャスト VLAN は VLAN 1 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
1 つのスイッチ上で最大 256 の MVR マルチキャスト グループを設定できます。
MVR に属するすべての IP マルチキャスト アドレスをスタティックに設定する場合は、 mvr group コマンドを使用します。設定したマルチキャスト アドレスに送信されたマルチキャスト データは、スイッチのすべての送信元ポートおよびその IP マルチキャスト アドレスでデータを受信するよう登録されたすべてのレシーバー ポートに送信されます。
MVR はスイッチ上でエイリアス IP マルチキャスト アドレスをサポートしています。ただし、スイッチが Catalyst 3550 または Catalyst 3500 XL スイッチと連携動作している場合は、それらの間でエイリアスとして使用される IP アドレスや予約済みの IP マルチキャスト アドレス(224.0.0.xxx 範囲内)を設定する必要はありません。
mvr querytime コマンドはレシーバー ポートだけに適用されます。
スイッチ MVR が、Catalyst 2900 XL または Catalyst 3500 XL スイッチと相互動作している場合は、マルチキャスト モードを compatible に設定してください。
compatible モードで動作している場合は、MVR は MVR 送信元ポートでの IGMP ダイナミック加入をサポートしません。
MVR はスイッチで IGMP スヌーピングと共存できます。
例
次の例では、MVR をイネーブルにする方法を示します。
show mvr 特権 EXEC コマンドを使用すると、最大のマルチキャスト グループの現在の設定を表示できます。
次の例では、228.1.23.4 を IP マルチキャスト アドレスとして設定する方法を示します。
Switch(config)# mvr group 228.1.23.4
次の例では、228.1.23.1 ~ 228.1.23.10 のマルチキャスト アドレスとともに 10 の連続 IP マルチキャスト グループを設定する方法を示します。
Switch(config)# mvr group 228.1.23.1 10
スイッチで設定された IP マルチキャスト グループ アドレスを表示する場合は、 show mvr members 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、最大クエリー応答時間を 1 秒(10/10)に設定する方法を示します。
Switch(config)# mvr querytime 10
次の例では、VLAN 2 をマルチキャスト VLAN として設定する方法を示します。
Switch(config)# mvr vlan 2
設定を確認するには、 show mvr 特権 EXEC コマンドを入力します。
mvr(インターフェイス コンフィギュレーション)
レイヤ 2 ポートを Multicast VLAN Registration(MVR; マルチキャスト VLAN レジストレーション)のレシーバー ポートまたは送信元ポートとして設定し、即時脱退機能を設定し、IP マルチキャスト VLAN と IP アドレスにポートをスタティックに割り当てるには、 mvr インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mvr [ immediate | type { receiver | source } | vlan vlan-id group [ ip-address ]]
no mvr [ immediate | type { source | receiver } | vlan vlan-id group [ ip-address ]]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
immediate |
(任意)ポート上で MVR の即時脱退機能をイネーブルにします。この機能をディセーブルにするには、no mvr immediate コマンドを使用します。 |
type |
(任意)ポートを MVR レシーバー ポートまたは送信元ポートとして設定します。 デフォルト ポート タイプは、MVR 送信元ポートおよびレシーバー ポートのどちらでもありません。 no mvr type コマンドは、送信元ポートおよびレシーバー ポートのどちらでもないポートとしてポートをリセットします。 |
receiver |
ポートを、マルチキャスト データの受信のみが可能な加入者ポートとして設定します。レシーバー ポートはマルチキャスト VLAN に属することはできません。 |
source |
ポートを、設定済みのマルチキャスト グループとのマルチキャスト データの送受信が可能なアップリンク ポートとして設定します。スイッチのポートはすべて単一のマルチキャスト VLAN に属します。 |
vlan vlan-id group |
(任意)ポートを、指定された VLAN ID を持つマルチキャストグループのスタティック メンバーとして追加します。 no mvr vlan vlan-id group コマンドは、IP マルチキャスト アドレス グループのメンバシップから VLAN 上のポートを削除します。 |
ip-address |
(任意)指定されたマルチキャスト VLAN ID の指定された MVR IP マルチキャスト グループ アドレスをスタティックに設定します。これは、ポートが加入しているマルチキャスト グループの IP アドレスです。 |
デフォルト
ポートはレシーバーとしても送信元としても設定されません。
即時脱退機能はすべてのポートでディセーブルです。
レシーバー ポートはどの設定済みマルチキャスト グループにも属していません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ポートが設定されたマルチキャスト グループ向けマルチキャスト データを送受信できるようにする場合は、ポートを送信元ポートとして設定します。マルチキャスト データは送信元ポートとして設定されているすべてのポートで受信されます。
レシーバー ポートはトランク ポートになることはできません。スイッチのレシーバー ポートは異なる VLAN に属していてもかまいませんが、マルチキャスト VLAN に属することはできません。
MVR に参加していないポートは、MVR レシーバー ポートまたは送信元ポートとして設定しないでください。非 MVR ポートは通常のスイッチ ポートであり、通常のスイッチ動作でマルチキャスト データを送受信することができます。
即時脱退機能がイネーブルの場合、レシーバー ポートはより短時間でマルチキャスト グループから脱退します。即時脱退機能がなく、スイッチがレシーバー ポートのグループから IGMP Leave メッセージを受信した場合、スイッチは、そのポートに IGMP MAC(メディア アクセス制御)ベースのクエリーを送信し、IGMP グループ メンバシップ レポートを待ちます。設定された時間内にレポートが届かないと、レシーバー ポートがマルチキャスト グループ メンバシップから削除されます。即時脱退機能では、IGMP Leave を受信したレシーバー ポートから IGMP MAC ベースのクエリーは送信されません。Leave メッセージの受信後ただちに、マルチキャスト グループ メンバシップからレシーバー ポートが削除されるので、脱退のための待ち時間が短縮されます。
即時脱退機能をイネーブルにするのは、レシーバー装置が 1 つだけ接続されているレシーバー ポートに限定してください。
mvr vlan group コマンドは、IP マルチキャスト アドレスに送信されたマルチキャスト トラフィックを受信するようにポートをスタティックに設定します。グループのメンバーとしてスタティックに設定されたポートは、スタティックに削除されるまではそのグループのメンバーのままです。compatible モードでは、このコマンドはレシーバー ポートだけに適用されます。dynamic モードでは送信元ポートにも適用されます。レシーバー ポートは、IGMP Join メッセージを使用してダイナミックにマルチキャスト グループに加入することもできます。
compatible モードで動作している場合は、MVR は MVR 送信元ポートでの IGMP ダイナミック加入をサポートしません。
例
次の例では、MVR レシーバー ポートとしてポートを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# mvr type receiver
設定されたレシーバー ポートおよび送信元ポートを表示するには、 show mvr interface 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、ポートの即時脱退機能をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# mvr immediate
次の例では、VLAN 1 のポートを IP マルチキャスト グループ 228.1.23.4 のスタティック メンバーとして追加する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# mvr vlan1 group 230.1.23.4
設定を確認するには、 show mvr members 特権 EXEC コマンドを入力します。
network-policy
インターフェイスにネットワーク ポリシー プロファイルを適用するには、 network-policy インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリシーを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
network-policy profile number
no network-policy
構文の説明
profile number |
ネットワーク ポリシー プロファイル番号を指定します。 |
デフォルト
ネットワーク ポリシー プロファイルが適用されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
このコマンドは、LAN Lite イメージでサポートされます。 |
使用上のガイドライン
インターフェイスにプロファイルを適用するには、 network-policy profile number インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
インターフェイスに初めてネットワーク ポリシー プロファイルを適用する場合は、そのインターフェイス上で switchport voice vlan コマンドを設定できません。インターフェイス上で switchport voice vlan vlan-id がすでに設定されている場合は、そのインターフェイスにネットワーク ポリシー プロファイルを適用できます。そのインターフェイスに音声 VLAN または音声信号 VLAN のネットワーク ポリシー プロファイルが適用されます。
例
次の例では、インターフェイスにネットワーク ポリシー プロファイル 60 を適用する方法を示します。
Switch(config)# interface_id
Switch(config-if)# network-policy 60
network-policy profile(グローバル コンフィギュレーション)
ネットワーク ポリシー プロファイルを作成し、ネットワーク ポリシー コンフィギュレーション モードを開始するには、 network-policy profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のポリシーを削除し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
network-policy profile profile number
no network-policy profile profile number
構文の説明
profile number |
ネットワーク ポリシー プロファイル番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
デフォルト
ネットワーク ポリシー プロファイルが定義されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
このコマンドは、LAN Lite イメージでサポートされます。 |
使用上のガイドライン
プロファイルを作成し、ネットワーク ポリシー プロファイル コンフィギュレーション モードを開始するには、 network-policy profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ネットワーク ポリシー プロファイル コンフィギュレーション モードから特権 EXEC モードに戻る場合は、 exit コマンドを入力します。
ネットワーク ポリシー プロファイル コンフィギュレーション モードに入っている場合は、VLAN、Class of Service(CoS; サービス クラス)、Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)、およびタギング モードの値を指定して、音声と音声信号のプロファイルを作成できます。
この後、これらのプロファイル属性が Link Layer Discovery Protocol for Media Endpoint Devices(LLDP-MED) network-policy Type-Length-Value(TLV)に格納されます。
例
次の例では、ネットワーク ポリシー プロファイル 60 を作成する方法を示します。
Switch(config)# network-policy profile 60
Switch(config-network-policy)#
network-policy profile(ネットワーク ポリシー コンフィギュレーション)
network-policy profile グローバル コンフィギュレーション コマンドでネットワーク ポリシー プロファイルを設定するには、 network-policy profile コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。プロファイルを削除する場合は、追加パラメータを指定せずにこのコマンドの no 形式を使用します。設定された属性を変更する場合は、パラメータを指定してこのコマンドの no 形式を使用します。
network-policy profile profile number {voice | voice-signaling} vlan [ vlan-id {cos cvalue | dscp dvalue } ] | [[dot1p {cos cvalue | dscp dvalue }] | none | untagged]
no network-policy profile profile number {voice | voice-signaling} vlan [ vlan-id | {cos cvalue } | {dscp dvalue } ] | [[dot1p {cos cvalue } | {dscp dvalue }] | none | untagged]
構文の説明
voice |
音声アプリケーション タイプを指定します。 |
voice-signaling |
音声信号アプリケーション タイプを指定します。 |
vlan |
音声トラフィック用のネイティブ VLAN を指定します。 |
vlan-id |
(任意)音声トラフィック用の VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
cos cvalue |
(任意)設定された VLAN のレイヤ 2 プライオリティ Class of Service(CoS; サービス クラス)を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。デフォルト値は 5 です。 |
dscp dvalue |
(任意)設定された VLAN の Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。デフォルト値は 46 です。 |
dot1p |
(任意)IEEE 802.1p プライオリティ タギングと VLAN 0(ネイティブ VLAN)を使用するように IP Phone を設定します。 |
none |
(任意)音声 VLAN に関して IP Phone に指示しません。IP Phone のキー パッドから入力された設定を使用します。 |
untagged |
(任意)タグなしの音声トラフィックを送信するように IP Phone を設定します。これが IP Phone のデフォルト設定になります。 |
デフォルト
ネットワーク ポリシーが定義されていません。
コマンド モード
ネットワーク ポリシー コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
このコマンドは、LAN Lite イメージでサポートされます。 |
使用上のガイドライン
ネットワーク ポリシー プロファイルの属性を設定するには、 network-policy profile コマンドを使用します。
voice アプリケーション タイプは、対話形式の音声サービスをサポートしている専用 IP Phone およびそれと同等のデバイスを対象としています。通常、これらのデバイスは、導入の簡素化とセキュリティの強化を図るために、データ アプリケーションから切り離して別々の VLAN 上に配置されます。
voice-signaling アプリケーション タイプは、音声信号と音声メディアにそれぞれ異なるポリシーが必要となるネットワーク トポロジを対象としています。すべてのネットワーク ポリシーが voice policy TLV でアドバタイズされたものとして適用されている場合は、このアプリケーション タイプをアドバタイズしないでください。
次の例では、プライオリティ 4 CoS の VLAN 100 に対して音声アプリケーション タイプを設定する方法を示します。
Switch(config)# network-policy profile 1
Switch(config-network-policy)# voice vlan 100 cos 4
次の例では、DSCP 値 34 の VLAN 100 に対して音声アプリケーション タイプを設定する方法を示します。
Switch(config)# network-policy profile 1
Switch(config-network-policy)# voice vlan 100 dscp 34
次の例では、プライオリティ タギングを使用したネイティブ VLAN に対して音声アプリケーション タイプを設定する方法を示します。
Switch(config-network-policy)# voice vlan dot1p cos 4
nmsp
スイッチ上で Network Mobility Services Protocol(NMSP; ネットワーク モビリティ サービス プロトコル)をイネーブルにするには、 nmsp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを使用できるのは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合だけです。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
nmsp { enable | { notification interval { attachment | location } interval-seconds}}
no nmsp { enable | { notification interval { attachment | location } interval-seconds}}
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
enable |
スイッチ上で NMSP 機能をイネーブルにします。 |
notification interval |
NMSP 通知間隔を指定します。 |
attachment |
接続通知間隔を指定します。 |
location |
位置通知間隔を指定します。 |
interval-seconds |
スイッチから MSE に位置更新または接続更新が送信されるまでの期間(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 30 であり、デフォルト値は 30 です。 |
デフォルト
NMSP がディセーブルになっています。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチから Cisco Mobility Services Engine(MSE; モビリティ サービス エンジン)への NMSP 位置通知および接続通知の送信をイネーブルにするには、 nmsp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、スイッチ上で NMSP をイネーブルにして、位置通知間隔を 10 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# vlan enable
Switch(config)# vlan notification interval location 10
nmsp attachment suppress
指定されたインターフェイスからの接続情報のレポートを抑制するには、 nmsp attachment suppress インターフェイス コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。このコマンドを使用できるのは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合だけです。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
nmsp attachment suppress
no nmsp attachment suppress
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
Cisco Mobility Services Engine(MSE; モビリティ サービス エンジン)に位置通知と接続通知を送信しないようにインターフェイスを設定するには、 nmsp attachment suppress インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、MSE に接続情報を送信しないようにインターフェイスを設定する方法を示します。
Switch(config)# switch interface interface-id
Switch(config-if)# nmsp attachment suppress
関連コマンド
|
|
nmsp |
スイッチ上で Network Mobility Services Protocol(NMSP; ネットワーク モビリティ サービス プロトコル)をイネーブルにします。 |
show nmsp |
NMSP 情報を表示します。 |
no authentication logging verbose
認証システム メッセージに含まれる詳細情報をフィルタリングするには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で no authentication logging verbose グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
no authentication logging verbose
デフォルト
システム メッセージにはすべての詳細が表示されます。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、予期される成功など、認証システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。
例
次の例では、詳細な認証システム メッセージをフィルタリングする方法を示します。
Switch(config)# no authentication logging verbose
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
no authentication logging verbose |
認証システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。 |
no dot1x logging verbose |
802.1x システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。 |
no mab logging verbose |
MAC Authentication Bypass(MAB; 認証バイパス システム メッセージ)に含まれる詳細をフィルタリングします。 |
no dot1x logging verbose
802.1x システム メッセージに含まれる詳細情報をフィルタリングするには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で no dot1x logging verbose グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
no dot1x logging verbose
デフォルト
システム メッセージにはすべての詳細が表示されます。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、予期される成功など、802.1x システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。
例
次の例では、詳細な 802.1x システム メッセージをフィルタリングする方法を示します。
Switch(config)# no dot1x logging verbose
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
no authentication logging verbose |
認証システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。 |
no dot1x logging verbose |
802.1x システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。 |
no mab logging verbose |
MAC Authentication Bypass(MAB; 認証バイパス システム メッセージ)に含まれる詳細をフィルタリングします。 |
no mab logging verbose
MAB システム メッセージに含まれる詳細情報をフィルタするには、スイッチ スタック上またはスタンドアロン スイッチ上で no mab logging verbose グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
no mab logging verbose
デフォルト
システム メッセージにはすべての詳細が表示されます。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、予期される成功など、MAB システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。
例
次の例では、詳細な MAB システム メッセージをフィルタリングする方法を示します。
Switch(config)# no mab logging verbose
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
no authentication logging verbose |
認証システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。 |
no dot1x logging verbose |
802.1x システム メッセージに含まれる詳細をフィルタリングします。 |
no mab logging verbose |
MAC Authentication Bypass(MAB; 認証バイパス システム メッセージ)に含まれる詳細をフィルタリングします。 |
pagp learn-method
EtherChannel ポートから受信した着信パケットの送信元アドレスを学習するには、 pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pagp learn-method { aggregation-port | physical-port }
no pagp learn-method
構文の説明
aggregation-port |
論理ポート チャネルで学習するアドレスを指定します。スイッチは、EtherChannel のいずれかのポートを使用することによって、送信元にパケットを送信します。この設定は、デフォルトです。集約ポート ラーニングの場合、どの物理ポートにパケットが届くかは重要でありません。 |
physical-port |
EtherChannel 内の物理ポートで学習するアドレスを指定します。スイッチは、送信元アドレスを学習したものと同じ EtherChannel 内のポートを使用して送信元へパケットを送信します。チャネルの一方の終端は、特定の宛先 MAC(メディア アクセス制御)または IP アドレスのチャネルのポートと同一のポートを使用します。 |
デフォルト
aggregation-port(論理ポート チャネル)です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
学習方式は、リンクの両端で同一の設定にする必要があります。
(注) Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を経由して physical-port キーワードが指定された場合でも、スイッチがサポートするのは、集約ポートでのアドレスの学習のみです。スイッチ ハードウェアでは、pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは無効になっていますが、Catalyst 1900 スイッチなどの物理ポートによるアドレス学習のみをサポートしているデバイスとの PAgP の相互運用のためにこれらのコマンドが必要となります。
スイッチへのリンク パートナーが物理ラーナーの場合、pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチを物理ポート ラーナーとして設定し、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して送信元 MAC アドレスに基づく負荷分散方式を設定することを推奨します。この状況でのみ、pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、学習方式を設定し、EtherChannel 内の物理ポート上のアドレスを学習する方法を示します。
Switch(config-if)# pagp learn-method physical-port
次の例では、EtherChannel 内のポート チャネルでアドレスを学習するように学習方式を設定する方法を示します。
Switch(config-if)# pagp learn-method aggregation-port
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show pagp channel-group-number internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
pagp port-priority
EtherChannel 経由のすべての Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)トラフィックが 送信されるポートを選択するには、 pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。EtherChannel で使用されていないすべてのポートがホットスタンバイ モードにあり、現在選択されているポートやリンクに障害が発生した場合、これらのポートは稼動状態にできます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pagp port-priority priority
no pagp port-priority
構文の説明
priority |
プライオリティ番号の範囲は 0 ~ 255 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
同じ EtherChannel 内で動作可能でメンバシップを持つ物理ポートの中で最も高いプライオリティを持つポートが、PAgP 送信用として選択されます。
(注) Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を経由して physical-port キーワードが指定された場合でも、スイッチがサポートするのは、集約ポートでのアドレスの学習のみです。スイッチ ハードウェアでは、pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは無効になっていますが、Catalyst 1900 スイッチなどの物理ポートによるアドレス学習のみをサポートしているデバイスとの PAgP の相互運用のためにこれらのコマンドが必要となります。
スイッチへのリンク パートナーが物理ラーナーの場合、pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチを物理ポート ラーナーとして設定し、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して送信元 MAC アドレスに基づく負荷分散方式を設定することを推奨します。この状況でのみ、pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、ポート プライオリティを 200 に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# pagp port-priority 200
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show pagp channel-group-number internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
permit(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)バインディングの照合条件と一致した Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットを許可するには、 permit ARP アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定した Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)をアクセス コントロール リストから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
permit {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
no permit {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
構文の説明
request |
(任意)ARP 要求の照合条件を指定します。request を指定しないと、すべての ARP パケットに対して照合が実行されます。 |
ip |
送信元 IP アドレスを指定します。 |
any |
任意の IP アドレスまたは MAC アドレスを受け入れます。 |
host sender-ip |
指定された送信元 IP アドレスを受け入れます。 |
sender-ip sender-ip-mask |
指定された範囲の送信元 IP アドレスを受け入れます。 |
mac |
送信元 MAC アドレスを指定します。 |
host sender-mac |
指定された送信元 MAC アドレスを受け入れます。 |
sender-mac sender-mac-mask |
指定された範囲の送信元 MAC アドレスを受け入れます。 |
response ip |
ARP 応答の IP アドレス値を定義します。 |
host target-ip |
(任意)指定された宛先 IP アドレスを受け入れます。 |
target-ip target-ip-mask |
(任意)指定された範囲の宛先 IP アドレスを受け入れます。 |
mac |
ARP 応答の MAC アドレス値を定義します。 |
host target-mac |
(任意)指定された宛先 MAC アドレスを受け入れます。 |
target-mac target-mac-mask |
(任意)指定された範囲の宛先 MAC アドレスを受け入れます。 |
log |
(任意)ACE と一致したパケットをロギングします。 ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドで matchlog キーワードも設定している場合は、一致するパケットはロギングされます。 |
コマンド モード
ARP アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
permit 句を追加すると、いくつかの照合条件に基づいて ARP パケットを転送できます。
例
次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレス 1.1.1.1 および MAC アドレス 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答をいずれも許可する方法を示します。
Switch(config)# arp access-list static-hosts
Switch(config-arp-nacl)# permit ip host 1.1.1.1 mac host 0000.0000.abcd
Switch(config-arp-nacl)# end
設定を確認するには、 show arp access-list 特権 EXEC コマンドを入力します。
permit(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション)
条件が一致した場合に非 IP トラフィックの転送を許可するには、 permit MAC アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。許可条件を拡張 MAC アクセス リストから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
{ permit | deny } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | cos cos | aarp | amber | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
no { permit | deny } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | cos cos | aarp | amber | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo |vines-ip | xns-idp ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
(注) appletalk は、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されていますが、一致条件としてはサポートされていません。
構文の説明
any |
あらゆる送信元または宛先 MAC アドレスを拒否するために指定するキーワードです。 |
host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask |
ホスト MAC アドレスと任意のサブネット マスクを定義します。パケットの送信元アドレスが定義されたアドレスに一致する場合、そのアドレスからの非 IP トラフィックは拒否されます。 |
host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask |
宛先 MAC アドレスと任意のサブネット マスクを定義します。パケットの宛先アドレスが定義されたアドレスに一致する場合、そのアドレスへの非 IP トラフィックは拒否されます。 |
type mask |
(任意)パケットの Ethertype 番号と、Ethernet II または Subnetwork Access Protocol(SNAP)カプセル化を使用して、パケットのプロトコルを識別します。 • type には、0 ~ 65535 の 16 進数を指定できます。 • mask は、マッチングを行う前に Ethertype に適用される don’t care ビットのマスクです。 |
aarp |
(任意)データリンク アドレスをネットワーク アドレスにマッピングする Ethertype AppleTalk Address Resolution Protocol を選択します。 |
amber |
(任意)EtherType DEC-Amber を選択します。 |
cos cos |
(任意)プライオリティを設定するため、0 ~ 7 までの任意の Class of Service(CoS; サービス クラス)値を選択します。CoS に基づくフィルタリングは、ハードウェアでのみ実行可能です。 cos オプションが設定されているかどうかを確認する警告メッセージが表示されます。 |
dec-spanning |
(任意)EtherType Digital Equipment Corporation(DEC)スパニング ツリーを選択します。 |
decnet-iv |
(任意)EtherType DECnet Phase IV プロトコルを選択します。 |
diagnostic |
(任意)EtherType DEC-Diagnostic を選択します。 |
dsm |
(任意)EtherType DEC-DSM を選択します。 |
etype-6000 |
(任意)EtherType 0x6000 を選択します。 |
etype-8042 |
(任意)EtherType 0x8042 を選択します。 |
lat |
(任意)EtherType DEC-LAT を選択します。 |
lavc-sca |
(任意)EtherType DEC-LAVC-SCA を選択します。 |
lsap lsap-number mask |
(任意)パケットの LSAP 番号(0 ~ 65535)と 802.2 カプセル化を使用して、パケットのプロトコルを識別します。 mask は、マッチングを行う前に LSAP 番号に適用される don’t care ビットのマスクです。 |
mop-console |
(任意)EtherType DEC-MOP Remote Console を選択します。 |
mop-dump |
(任意)EtherType DEC-MOP Dump を選択します。 |
msdos |
(任意)EtherType DEC-MSDOS を選択します。 |
mumps |
(任意)EtherType DEC-MUMPS を選択します。 |
netbios |
(任意)EtherType DEC-Network Basic Input/Output System(NETBIOS)を選択します。 |
vines-echo |
(任意)Banyan Systems による EtherType Virtual Integrated Network Service(VINES)を選択します。 |
vines-ip |
(任意)EtherType VINES IP を選択します。 |
xns-idp |
(任意)EtherType Xerox Network Systems(XNS)プロトコル スイートを選択します。 |
IPX トラフィックをフィルタリングするには、使用されている IPX カプセル化のタイプに応じて、 type mask または lsap lsap mask キーワードを使用します。 表 2-22 に、Novell 用語と Cisco IOS 用語での IPX カプセル化タイプに対応するフィルタ条件を一覧表示します。
表 2-22 IPX フィルタ基準
|
|
|
|
arpa |
Ethernet II |
Ethertype 0x8137 |
snap |
Ethernet-snap |
Ethertype 0x8137 |
sap |
Ethernet 802.2 |
LSAP 0xE0E0 |
novell-ether |
Ethernet 802.3 |
LSAP 0xFFFF |
デフォルト
このコマンドには、デフォルトはありません。ただし、名前付き MAC ACL のデフォルト アクションは拒否です。
コマンド モード
MAC アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始します。
host キーワードを使用した場合、アドレス マスクは入力できません。 any キーワードまたは host キーワードを使用しない場合は、アドレス マスクを入力する必要があります。
Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)がアクセス コントロール リストに追加された場合は、リストの末尾に暗黙的な deny - any - any 条件が存在します。つまり、一致がない場合にはパケットは拒否されます。ただし、最初の ACE が追加される前に、リストはすべてのパケットを許可します。
名前付き MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、あらゆる送信元から MAC アドレス 00c0.00a0.03fa への NETBIOS トラフィックを許可する名前付き MAC 拡張アクセス リストを定義する方法を示します。このリストに一致するトラフィックは許可されます。
Switch(config-ext-macl)# permit any host 00c0.00a0.03fa netbios
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リストから許可条件を削除する方法を示します。
Switch(config-ext-macl)# no permit any 00c0.00a0.03fa 0000.0000.0000 netbios
次の例では、Ethertype 0x4321 のすべてのパケットを許可します。
Switch(config-ext-macl)# permit any any 0x4321 0
設定を確認するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
police
分類したトラフィックにポリサーを定義するには、police ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリサーは、最大許容伝送速度、最大バースト伝送サイズ、およびいずれかの最大値を超過した場合の対処法を定義します。既存のポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
police rate-bps burst-byte [ exceed-action { drop | policed-dscp-transmit }]
no police rate-bps burst-byte [ exceed-action { drop | policed-dscp-transmit }]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
rate-bps |
平均トラフィック伝送速度をビット/秒(b/s)で指定します。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000000 です。 Catalyst 2960-S スイッチでは速度を 8000 に設定できますが、最低の速度精度は、実際は 16000 です。 |
burst-byte |
通常のバーストサイズ(バイト)を指定します。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000 です。 |
exceed-action drop |
(任意)指定された伝送速度を超えた場合は、スイッチがパケットをドロップするように指定します。 |
exceed-action policed-dscp-transmit |
(任意)指定された伝送速度を超えた場合、スイッチがパケットの Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)をポリシング設定 DSCP マップに指定された値に変え、パケットを送信するように指定します。 |
コマンド モード
ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
on Catalyst 2960 スイッチでは、設定可能な最低ポリシング速度が毎秒 1 Mb から 8000 ビットに変更されました。 |
使用上のガイドライン
階層ポリシーマップを設定する場合、セカンダリ インターフェイス レベルのポリシーマップで使用できるのは police ポリシーマップ コマンドだけです。
2 つ以上の物理ポートを制御するポート ASIC デバイスは、256 個のポリサー(255 個のユーザ設定可能なポリサーと 1 個の内部使用向けに予約されたポリサー)をサポートします。ポートごとにサポートされるユーザ設定可能なポリサーの最大数は 63 です。ポリサーはソフトウェアによってオンデマンドで割り振られ、ハードウェアおよび ASIC の限界によって制約されます。ポートごとにポリサーを予約することはできません。ポートがいずれかのポリサーに割り当てるという保証はありません。
ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
ポリシングはトークンバケット アルゴリズムを使用します。バケットの深さ(バケットがオーバーフローするまでの許容最大バースト)を設定するには、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドの burst-byte オプションまたは mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。トークンがバケットから削除される速度(平均速度)を設定するには、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドの rate-bps オプションまたは mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、トラフィックがバースト サイズ 20 KB で平均伝送速度 1 Mb/s を超えた場合に、ポリサーがパケットをドロップするように設定する方法を示します。着信パケットの DSCP が信頼され、パケットは変更されません。
Switch(config)# policy-map policy1
Switch(config-pmap)# class class1
Switch(config-pmap-c)# trust dscp
Switch(config-pmap-c)# police 1000000 20000 exceed-action drop
Switch(config-pmap-c)# exit
次の例では、DSCP 値をポリシング設定 DSCP マップに定義された値でマークダウンしてパケットを送信するポリサーを設定する方法を示します。
Switch(config)# policy-map policy2
Switch(config-pmap)# class class2
Switch(config-pmap-c)# police 1000000 20000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap-c)# exit
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
class |
指定されたクラスマップ名のトラフィック分類一致条件( police 、 set 、および trust ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドによる)を定義します。 |
mls qos map policed-dscp |
ポリシング設定 DSCP マップを DSCP の信頼できるポートに適用します。 |
policy-map |
複数のポートに適用することによってサービス ポリシーを指定できるポリシーマップを作成または変更します。 |
set |
パケットに DSCP 値または IP precedence 値を設定することによって、IP トラフィックを分類します。 |
show policy-map |
Quality of Service(QoS)ポリシーマップを表示します。 |
trust |
class ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドまたは class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して分類されたトラフィックの信頼状態を定義します。 |
police aggregate
同一のポリシーマップにある複数のクラスにアグリゲート ポリサーを適用するには、police aggregate ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリサーは、最大許容伝送速度、最大バースト伝送サイズ、およびいずれかの最大値を超過した場合の対処法を定義します。指定されたポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
police aggregate aggregate-policer-name
no police aggregate aggregate-policer-name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
aggregate-policer-name |
集約ポリサーの名前です。 |
コマンド モード
ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
2 つ以上の物理ポートを制御するポート ASIC デバイスは、256 個のポリサー(255 個のユーザ設定可能なポリサーと 1 個の内部使用向けに予約されたポリサー)をサポートします。ポートごとにサポートされるユーザ設定可能なポリサーの最大数は 63 です。ポリサーはソフトウェアによってオンデマンドで割り振られ、ハードウェアおよび ASIC の限界によって制約されます。ポートごとにポリサーを予約することはできません。ポートがいずれかのポリサーに割り当てるという保証はありません。
集約ポリサー パラメータを設定するには、mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。集約ポリサーは同じポリシーマップ内の複数のクラスに適用されます。異なるポリシーマップにまたがって集約ポリサーを使用することはできません。
ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
階層ポリシーマップで集約ポリサーを設定することはできません。
例
次の例では、集約ポリサー パラメータを定義する方法と、ポリシーマップ内の複数のクラスにそのポリサーを適用する方法を示します。
Switch(config)# mls qos aggregate-policer agg_policer1 1000000 8000 exceed-action drop
Switch(config)# policy-map policy2
Switch(config-pmap)# class class1
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer1
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class2
Switch(config-pmap-c)# set dscp 10
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer1
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class3
Switch(config-pmap-c)# trust dscp
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer2
Switch(config-pmap-c)# exit
設定を確認するには、 show mls qos aggregate-policer 特権 EXEC コマンドを入力します。
policy-map
複数の物理ポートに適用できるポリシーマップを作成または変更し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始するには、policy-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のポリシーマップを削除し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、このコマンドの no 形式を使用します。
policy-map policy-map-name
no policy-map policy-map-name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
policy-map-name |
ポリシーマップ名です。 |
デフォルト
ポリシーマップは定義されません。
デフォルトの動作は、パケットが IP パケットの場合には Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)を 0 に設定し、パケットがタグ付きの場合には Class of Service(CoS; サービス クラス)を 0 に設定します。ポリシングは実行されません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
policy-map コマンドを入力すると、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに入り、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• class :指定されたクラス マップの分類一致条件を定義します。詳細については、「class」を参照してください。
• description :ポリシーマップを説明します(最大 200 文字)。
• exit :ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
• no :すでに定義済のポリシーマップを削除します。
• rename :現在のポリシーマップの名前を変更します。
グローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
一致基準がクラス マップに定義されているクラスのポリシーを設定する前に、 policy-map コマンドを使用して作成、追加または変更するポリシーマップの名前を指定します。 policy-map コマンドを入力した場合も、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードがイネーブルになり、このモードでポリシーマップのクラス ポリシーを設定または変更することができます。
クラス ポリシーをポリシーマップ内で設定できるのは、クラスに一致基準が定義されている場合だけです。クラスの一致基準を設定するには、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドおよび match クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。物理ポート単位でパケット分類を定義します。
サポートされるポリシーマップは、入力ポートごとに 1 つだけです。複数の物理ポートに対して、同一のポリシーマップを適用することができます。
例
次の例では、 policy1 という名前のポリシーマップを作成する方法を示します。入力ポートに適用した場合、 class1 で定義されたすべての着信トラフィックのマッチングを行い、IP DSCP を 10 に設定し、平均伝送速度 1 Mb/s、バースト 20 KB のトラフィックをポリシングします。プロファイルを超えるトラフィックは、ポリシング設定 DSCP マップから取得した DSCP 値がマークされてから送信されます。
Switch(config)# policy-map policy1
Switch(config-pmap)# class class1
Switch(config-pmap-c)# set dscp 10
Switch(config-pmap-c)# police 1000000 20000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap-c)# exit
次の例では、ポリシーマップ policymap2 に複数のクラスを設定する方法を示します。
Switch(config)# policy-map policymap2
Switch(config-pmap)# class class1
Switch(config-pmap-c)# set dscp 10
Switch(config-pmap-c)# police 1000000 20000 exceed-action policed-dscp-transmit
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class2
Switch(config-pmap-c)# trust dscp
Switch(config-pmap-c)# police 1000000 20000 exceed-action drop
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class3
Switch(config-pmap-c)# set dscp 0 (no policer)
Switch(config-pmap-c)# exit
次の例では、 policymap2 を削除する方法を示します。
Switch(config)# no policy-map policymap2
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
port-channel load-balance
EtherChannel のポート間で負荷分散方式を設定するには、 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
port-channel load-balance { dst-ip | dst-mac | src-dst-ip | src-dst-mac | src-ip | src-mac }
no port-channel load-balance
構文の説明
dst-ip |
宛先ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散。 |
dst-mac |
宛先ホストの MAC アドレスに基づいた負荷分散。同一の宛先に対するパケットは同一のポートに送信され、異なる宛先のパケットはチャネルの異なるポートに送信されます。 |
src-dst-ip |
送信元および宛先ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散。 |
src-dst-mac |
送信元および宛先ホストの MAC アドレスに基づいた負荷分散。 |
src-ip |
送信元ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散。 |
src-mac |
送信元 MAC アドレスに基づいた負荷分散。異なるホストからのパケットは、チャネルで異なるポートを使用し、同一のホストからのパケットは同一のポートを使用します。 |
デフォルト
デフォルトは、 src-mac です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
これらの転送方式をどのような場合に使用するかについては、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
例
次の例では、負荷分散方式を dst-mac に設定する方法を示します。
Switch(config)# port-channel load-balance dst-mac
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show etherchannel load-balance 特権 EXEC コマンドを入力します。
power inline
Power over Ethernet(PoE)ポートおよび Power Over Ethernet Plus(PoE+)ポートでの電源管理モードを設定するには、power inline インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
power inline { auto [ max max-wattage ] | never | police [ action log ] | static [ max max-wattage ]}
no power inline { auto | never | police | static }
(注) このコマンドを使用するには、Catalyst 2960-S スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
auto |
受電装置の検出をイネーブルにします。十分な電力がある場合は、装置の検出後に PoE ポートに電力を自動的に割り当てます。 |
max max-wattage |
(任意)ポート上で許可される電力を 制限します。指定できる範囲は、Catalyst 2960 スイッチでは 4000 ~ 15400 ミリワット、Catalyst 2960-S スイッチでは 4000 ~ 30000 ミリワットです。値を指定しない場合は、最大電力が供給されます。 |
never |
装置の検出とポートへの電力供給をディセーブルにします。 |
police [ action log ] |
リアルタイムの消費電力のポリシングをイネーブルにします。これらのキーワードの詳細については、 power inline police コマンドを参照してください。 |
static |
受電装置の検出をイネーブルにします。スイッチが受電装置を検出する前に、ポートへの電力を事前に割り当てます(確保します)。 |
デフォルト
デフォルトの設定は auto (イネーブル)です。
最大ワット数は、Catalyst 2960 スイッチでは 15400 ミリワット、Catalyst 2960-S スイッチでは 30000 ミリワットです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(46)SE |
police [ action log ] キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、PoE 対応ポートのみでサポートされています。PoE がサポートされていないポートでこのコマンドを入力すると、次のエラー メッセージが表示されます。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# power inline auto
% Invalid input detected at '^' marker.
スイッチ スタックでは、このコマンドは PoE をサポートしているスタックの全ポートでサポートされます。
PoE 対応スイッチ ポートはすべて IEEE 802.3 af 互換です。Catalyst 2960-S スイッチは PoE+ をサポートしており、PoE 対応ポートは IEEE 802.3 at 互換です。
max max-wattage オプションを使用して、受電装置の電力が制限を超えないようにします。この設定によって、受電装置が最大ワット数より多い電力を要求する Cisco Discovery Protocol(CDP)メッセージを送信すると、スイッチはポートへ電力を供給しません。受電装置の IEEE クラスの最大値が最大ワット数を超えると、スイッチは装置に電力を供給しません。電力は、グローバル パワー バジェットに送られます。
(注) power inline max max-wattage コマンドが Catalyst 2960 スイッチで 15.4 W 未満に設定されている場合、および Catalyst 2960-S スイッチで 30 W 未満に設定されている場合、スイッチは Class 0 または Class 3 装置に電源を供給しません。
スイッチが受電装置への電力供給を拒否する場合(受電装置が CDP メッセージを通じて制限を超えた電力を要求する場合、または IEEE クラスの最大値が最大ワット数を超えている場合)、PoE ポートは power-deny ステートになります。スイッチはシステム メッセージを生成し、 show power inline ユーザ EXEC コマンド出力の Oper カラムに power-deny が表示されます。
ポートに高いプライオリティを与えるには、 power inline static max max-wattage コマンドを使用します。スイッチは、auto モードに設定されたポートに電力を割り当てる前に、static モードに設定されたポートに PoE を割り当てます。スイッチは、装置検出より優先的に設定されている場合に、スタティック ポートの電力を確保します。接続された装置がない場合は、ポートがシャットダウン状態か否かに関係なく、スタティック ポートの電力が確保されます。スイッチは、設定された最大ワット数をポートに割り当てます。その値は、IEEE クラスまたは受電装置からの CDP メッセージによって調節されることはありません。電力が事前割り当てされているので、最大ワット数以下の電力を使用する受電装置は、スタティック ポートに接続されていれば電力が保証されます。ただし、受電装置の IEEE クラスが最大ワット数を超えると、スイッチは装置に電力を供給しません。CDP メッセージを通じて受電装置が最大ワット数を超えた量を要求していることをスイッチが認識すると、受電装置がシャットダウンします。
ポートが static モードの場合にスイッチが電力を事前に割り当てることができないと(たとえば、パワー バジェット全体が別の自動ポートまたはスタティック ポートにすでに割り当てられているため)、 Command rejected: power inline static: pwr not available
というメッセージが表示されます。ポートの設定は、そのまま変更されません。
power inline auto または power inline static インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートを設定すると、ポートは設定された速度とデュプレックス設定を使用して自動ネゴシエーションします。これは、受電装置であるかどうかに関係なく、接続された装置の電力要件を判別するのに必要です。電力要件が判別されたあと、スイッチはインターフェイスをリセットすることなく、設定された速度とデュプレックス設定を使用してインターフェイスをハードコードします。
power inline never コマンドを使用してポートを設定する場合、ポートは設定された速度とデュプレックス設定に戻ります。
ポートにシスコ製の受電装置が接続されている場合は、 power inline never コマンドでポートを設定しないでください。ポートで不正なリンクアップが生じ、errdisable ステートになる可能性があります。
例
次の例では、受電装置の検出をイネーブルにし、PoE ポートに自動的に電力を供給する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# power inline auto
次の例では、Class 1 または Class 2 の受電装置を受け入れるように PoE ポートを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# power inline auto max 7000
次の例では、受電装置の検出をディセーブルにし、PoE ポートへの電力供給を停止する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# power inline never
設定を確認するには、show power inline ユーザ EXEC コマンドを入力します。
power inline consumption
各受電装置が使用するワット数を指定して、デバイスの IEEE 分類に指定された電力量を無効にするには、power inline consumption グローバルまたはインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトの電力設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
power inline consumption default wattage
no power inline consumption default
(注) default キーワードは、グローバル コンフィギュレーション コマンドだけに表示されます。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
wattage |
スイッチがポート用に確保する 電力を指定します。指定できる範囲は、Catalyst 2960 スイッチでは 4000 ~ 15400 ミリワット、Catalyst 2960-S スイッチでは 4000 ~ 30000 ミリワットです。 |
デフォルト
各 Power over Ethernet(PoE)ポートのデフォルトの電力は、 Catalyst 2960 スイッチでは 15400 ミリワット、Catalyst 2960-S スイッチ(PoE+)では 30000 ミリワットです 。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
シスコの受電装置が PoE ポートに接続されている場合、スイッチは Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して 実際に 装置が消費する電力量を決定して、それに応じてパワー バジェットを調整します。この機能は、IEEE サードパーティの受電装置には適用されません。この装置の場合、スイッチが電力要求を許可したときに、受電装置の IEEE 分類に応じてパワー バジェットを調整します。受電装置が Class 0(クラス ステータスは不明)または Class 3 である場合、実際に必要な電力量に関係なく、スイッチはポート用に 15400 ミリワットの電力を確保します。受電装置が実際の電力消費量よりも高いクラスであるか、または電力分類(デフォルトで Class 0)をサポートしない場合、スイッチは IEEE クラス情報を使用してグローバル パワー バジェットを追跡するので、少しの装置にしか電力を供給しません。
power inline consumption wattage コンフィギュレーション コマンドを使用することで、IEEE 分類で指定されたデフォルトの電力要件を無効にできます。IEEE 分類で指定された電力と実際に装置が必要とする電力の差は、追加の装置が使用するためグローバル パワー バジェットに入れられます。したがって、スイッチのパワー バジェットを拡張してもっと効率的に使用できます。
たとえば、スイッチが各 PoE ポートで 15400 ミリワットの電力を確保した場合、Class0 の受電装置を 24 台だけしか接続できません。Class0 の装置の電力要件が実際には 5000 ミリワットである場合、消費ワット数を 5000 ミリワットに設定すると、最大 48 台の装置を接続できます。24 ポートまたは 48 ポート スイッチで利用できる PoE 総出力電力は 370,000 ミリワットです。
注意 慎重にスイッチのパワー バジェットを計画し、電源装置がオーバーサブスクライブ状態にならないようにしてください。
power inline consumption default wattage または no power inline consumption default グローバル コンフィギュレーション コマンド、あるいは power inline consumption wattage または no power inline consumption インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、次の注意メッセージが表示されます。
%CAUTION: Interface interface-id: Misconfiguring the 'power inline consumption/allocation' command may cause damage to the switch and void your warranty. Take precaution not to oversubscribe the power supply. Refer to documentation.
(注) 手動でパワー バジェットを設定する場合、スイッチと受電装置の間のケーブルでの電力消失を考慮する必要があります。
IEEE 電力分類の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Interface Characteristics」の章を参照してください。
このコマンドは、PoE 対応ポートのみでサポートされています。PoE をサポートしていないスイッチまたはポートでこのコマンドを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
Catalyst 2960-S スイッチ スタックでは、このコマンドは PoE をサポートしているスタック内の全スイッチまたはポートでサポートされます。
例
次の例では、グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、各 PoE ポートに 5000 ミリワットの電力を確保するようスイッチを設定する方法を示します。
Switch(config)# power inline consumption default 5000
%CAUTION: Interface Gi1/0/1: Misconfiguring the 'power inline consumption/allocation' command may cause damage to the switch and void your warranty. Take precaution not to oversubscribe the power supply. Refer to documentation.
次の例では、インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、特定の PoE ポートに接続された受電装置に 12000 ミリワットの電力を確保するようスイッチを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# power inline consumption 12000
%CAUTION: Interface Gi1/0/2: Misconfiguring the 'power inline consumption/allocation' command may cause damage to the switch and void your warranty. Take precaution not to oversubscribe the power supply. Refer to documentation.
設定を確認するには、show power inline consumption 特権 EXEC コマンドを入力します。
power inline police
リアルタイム電力消費のポリシングをイネーブルにするには、power inline police インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
power inline police [ action log ]
no power inline police
構文の説明
action log |
(任意)リアルタイムの電力消費がポートの最大電力割り当てを超過した場合、スイッチは接続された装置に電力を供給しながら Syslog メッセージを生成します。 action log キーワードを入力しない場合に、リアルタイムの電力消費がポートの最大電力割り当てを超過すると、スイッチはポートへの電力供給をオフにします(デフォルトのアクション)。 |
デフォルト
受電装置のリアルタイムの電力消費のポリシングは、ディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(46)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、Power of Ethernet(PoE)対応ポートのみでサポートされています。PoE をサポートしていないスイッチまたはポートでこのコマンドを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
power inline police [ action log ] コマンドは、PoE ポートを備えたスイッチのみでサポートされています。
リアルタイムの電力消費のポリシングがイネーブルである場合、受電装置が割り当てられた最大電力より多くの量を消費すると、スイッチが対処します。
PoE がイネーブルである場合、スイッチは受電装置のリアルタイムの電力消費を検知します。この機能は、 パワー モニタリング または パワー センシング といわれます。また、スイッチは パワー ポリシング 機能を使用して消費電力をポリシングします。
パワー ポリシングがイネーブルである場合、次の順のいずれかの方式で PoE ポートのカットオフ電力が判別されます。
1. power inline consumption default wattage グローバル コンフィギュレーション コマンドまたは power inline consumption wattage インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、スイッチがポート用に確保するユーザ定義の電力レベル
2. power inline auto max max-wattage または power inline static max max-wattage インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、ポートで許可される電力を制限するユーザ定義の電力レベル
3. CDP パワー ネゴシエーションまたは装置の IEEE 分類を使用してスイッチが設定した装置の消費電力。
4. スイッチにより設定されているデフォルトの消費電力。デフォルト値は、 Catalyst 2960 スイッチでは 15.4 W、Catalyst 2960-S スイッチでは 30 W です。
power inline consumption default wattage グローバル コンフィギュレーション コマンド、 power inline consumption wattage インターフェイス コンフィギュレーション コマンド、または power inline [ auto | static max ] max-wattage コマンドを入力して、カットオフ電力値を手動で設定するには、上記リストの 1 番めおよび 2 番めの方式を使用します。手動でカットオフ電力値を設定していない場合、スイッチが CDP パワー ネゴシエーションまたは装置の IEEE 分類を使用して、カットオフ電力値を自動的に決定します。これが上記リストの 3 番めの方式となります。スイッチがこれらのいずれの方式を使用しても値を決定できない場合、 Catalyst 2960 スイッチでは 15.4 W、Catalyst 2960-S スイッチでは 30 W のデフォルト値が使用されます 。
(注) カットオフ電力値、スイッチが使用する電力消費値、および接続装置の実際の電力消費値については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Interface Characteristics」の章の「Power Monitoring and Power Policing」を参照してください。
パワー ポリシングがイネーブルである場合、スイッチはリアルタイムの電力消費を PoE ポートに割り当てられた最大電力と比較して、消費電力をポリシングします。装置が最大電力割り当て(または カットオフ電力 )を超える電力をポートで使用している場合、スイッチはポートへの電力供給をオフにするか、または装置に電力を供給しながら Syslog メッセージを生成して LED(オレンジに点滅)を更新します。
• ポートへの電力供給をオフにして、ポートを errdisable ステートとするようスイッチを設定するには、 power inline police インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
• 装置に電力を供給しながら、Syslog メッセージを生成するようスイッチを設定するには、 power inline police action log コマンドを使用します。
action log キーワードを入力しない場合のデフォルトのアクションは、ポートのシャット ダウン、ポートへの電力供給のオフ、およびポートを PoE errdisable ステートに移行、になります。PoE ポートを errdisable ステートから自動的に回復するよう設定するには、 errdisable detect cause inline-power グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、PoE 原因に対する errdisable 検出をイネーブルにして、 errdisable recovery cause inline-power interval interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、PoE errdisable 原因の回復タイマーをイネーブルにします。
注意 ポリシングがディセーブルである場合、受電装置がポートに割り当てられた最大電力より多くの量を消費しても対処されないため、スイッチに悪影響を与える場合があります。
例
次の例では、電力消費のポリシングをイネーブルにして、スイッチの PoE ポートで Syslog メッセージを生成するようスイッチを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# power inline police action log
設定を確認するには、show power inline police 特権 EXEC コマンドを入力します。
priority-queue
ポート上で出力緊急キューをイネーブルにするには、priority-queue インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
priority-queue out
no priority-queue out
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
priority-queue out コマンドを設定する場合、Shaped Round Robin(SRR; シェイプド ラウンド ロビン)に参加するキューが 1 つ少ないため、SRR の重み比が影響を受けます。これは、 srr-queue bandwidth shape 内の weight1 または srr-queue bandwidth shape インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが無視されることを意味します(比率計算に使用されません)。緊急キューはプライオリティ キューであり、他のキューのサービスが提供される前に空になるまでサービスを提供します。
緊急キューがイネーブルにされているとき、または SRR の重みに基づいて出力キューのサービスが提供されるときには、次の注意事項に従ってください。
• 出力緊急キューがイネーブルにされている場合は、キュー 1 に対して SRR のシェーピングおよび共有された重みが無効にされます。
• 出力緊急キューがディセーブルにされており、SRR のシェーピングおよび共有された重みが設定されている場合は、キュー 1 に対して shaped モードは shared モードを無効にし、SRR はこのキューに shaped モードでサービスを提供します。
• 出力緊急キューがディセーブルにされており、SRR のシェーピングされた重みが設定されていない場合は、SRR はキューに対して shared モードでサービスを提供します。
例
次の例では、SRR の重みが設定されている場合、出力緊急キューをイネーブルにする方法を示します。出力緊急キューは、設定された SRR ウェイトを上書きします。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# srr-queue bandwidth shape 25 0 0 0
Switch(config-if)# srr-queue bandwidth share 30 20 25 25
Switch(config-if)# priority-queue out
次の例では、SRR のシェーピングおよび共有された重みが設定されたあと、出力緊急キューをディセーブルにする方法を示します。シェーピング モードは、共有モードを無効にします。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# srr-queue bandwidth shape 25 0 0 0
Switch(config-if)# srr-queue bandwidth share 30 20 25 25
Switch(config-if)# no priority-queue out
設定を確認するには、 show mls qos interface interface-id queueing または show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
psp
スイッチに送信されるプロトコル パケットの割合を制御するには、 psp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、パケットのフロー レートの上限しきい値を指定します。サポートされるプロトコルは、Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)、ARP スヌーピング、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)v4、DHCP スヌーピング、Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)、および IGMP スヌーピングです。プロトコル ストーム プロテクションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
psp { arp | dhcp | igmp } pps value
no psp { arp | dhcp | igmp }
構文の説明
arp |
ARP および ARP スヌーピングのプロトコル パケットのフロー レートを設定します。 |
dhcp |
DHCP および DHCP スヌーピングのプロトコル パケットのフロー レートを設定します。 |
igmp |
IGMP および IGMP スヌーピングのプロトコル パケットのフロー レートを設定します。 |
pps value |
1 秒あたりのパケット数のしきい値を指定します。トラフィックがこの値を超えると、プロトコル ストーム プロテクションが実行されます。範囲は毎秒 5 ~ 50 パケットです。 |
デフォルト
プロトコル ストーム プロテクションは、デフォルトではディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(58)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
errdisable 検出プロトコル ストーム プロテクションを設定するには、 errdisable detect cause psp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
プロトコル ストーム プロテクションが設定されると、カウンタによりドロップされたパケットの数が記録されます。特定のプロトコルでドロップされたパケットの数を確認するには、 show psp statistics { arp | dhcp | igmp } 特権 EXEC コマンドを使用します。すべてのプロトコルでドロップされたパケットの数を確認するには、 show psp statistics all コマンドを使用します。プロトコルのカウンタをクリアするには、 clear psp counter [ arp | dhcp | igmp ] コマンドを使用します。
関連コマンド
|
|
show psp config |
プロトコル ストーム プロテクションの設定を表示します。 |
show psp statistics |
ドロップされたパケットの数を表示します。 |
clear psp counter |
ドロップされたパケットのカウンタをクリアします。 |
errdisable detect cause psp |
プロトコル ストーム プロテクションの errdisable 検出をイネーブルにします。 |
queue-set
ポートをキューセットにマッピングするには、 queue-set インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
queue-set qset-id
no queue-set qset-id
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
qset-id |
キューセットの ID です。各ポートはキューセットに属し、ポート単位で出力キュー 4 つの特性すべてを定義します。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
auto qos voip コマンドを使用したキューセット ID の自動生成については、 auto qos voip コマンドの「使用上のガイドライン」を参照してください。
例
次の例では、ポートをキューセット 2 にマッピングする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# queue-set 2
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers 特権 EXEC コマンドを入力します。
radius-server dead-criteria
RADIUS サーバが使用不可または デッド状態 であると判断する条件を設定するには、 radius-server dead-criteria グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
radius-server dead-criteria [ time seconds [ tries number ] | tries number ]
no radius-server dead-criteria [ time seconds [ tries number ] | tries number ]
構文の説明
time seconds |
(任意)RADIUS サーバからの有効な応答をスイッチが取得するのに必要としない時間(秒)を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 120 秒です。 |
tries number |
(任意)サーバが使用不可と見なされる前に RADIUS サーバから有効な応答をスイッチが取得するのに必要としない回数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。 |
デフォルト
スイッチは、10 ~ 60 秒の seconds 値を動的に決定します。
スイッチは、10 ~ 100 の tries 値を動的に決定します。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
次の seconds および number パラメータを設定することを推奨します。
• IEEE 802.1x 認証が期限切れになる前に RADIUS サーバへの応答を待機する時間(秒)を指定するには、 radius-server timeout seconds グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチは、10 ~ 60 秒のデフォルトの seconds 値を動的に決定します。
• RADIUS サーバが使用不能と見なされる前に RADIUS サーバへの送信を試行する時間(秒)を指定するには、 radius-server retransmit retries グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチは、10 ~ 100 のデフォルトの tries 値を動的に決定します。
• seconds パラメータは、IEEE 802.1x 認証が期限切れになる前に再送信を試行する秒数以下です。
• tries パラメータは、再送信試行回数と同じである必要があります。
例
次の例では、RADIUS サーバが使用不可と見なされた場合に決定する条件として、 time に 60 を設定し、 tries の回数に 10 を設定する方法を示します。
Switch(config)# radius-server dead-criteria time 60 tries 10
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
dot1x critical(グローバル コンフィギュレーション) |
アクセス不能な認証バイパス機能のパラメータを設定します。 |
dot1x critical(インターフェイス コンフィギュレーション) |
アクセス不能な認証バイパス機能をインターフェイス上でイネーブルにし、ポートが critical-authentication ステートに置かれた場合にスイッチがクリティカルなポートに割り当てるアクセス VLAN を設定します。 |
radius-server retransmit retries |
RADIUS サーバが使用不可と見なされる前にスイッチが RADIUS サーバに送信を試行する回数を指定します。 |
radius-server timeout seconds |
IEEE 802.1x 認証が期限切れになる前にスイッチが RADIUS サーバへの応答を待機する時間(秒)を指定します。 |
show running-config |
スイッチの実行コンフィギュレーションを表示します。 |
radius-server host
RADIUS アカウンティングと RADIUS 認証を含む RADIUS サーバのパラメータを設定するには、 radius-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
radius-server host ip-address [acct-port udp-port ] [ auth-port udp-port ] [ test username name [ idle-time time ] [ ignore-acct-port ] [ ignore-auth-port ]] [ key string ]
no radius-server host ip-address
構文の説明
ip-address |
RADIUS サーバの IP アドレスを指定します。 |
acct-port udp-port |
(任意)RADIUS アカウンティング サーバの UDP ポートを指定します。指定できる範囲は 0 ~ 65536 です。 |
auth-port udp-port |
(任意)RADIUS 認証サーバの UDP ポートを指定します。指定できる範囲は 0 ~ 65536 です。 |
test username name |
(任意)RADIUS サーバ ステータスの自動サーバ テストをイネーブルにし、使用されるユーザ名を指定します。 |
idle-time time |
(任意)スイッチがテスト パケットをサーバに送信したあとの間隔(分)を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 35791 分です。 |
ignore-acct-port |
(任意)RADIUS サーバ アカウンティング ポートのテストをディセーブルにします。 |
ignore-auth-port |
(任意)RADIUS サーバ認証ポートのテストをディセーブルにします。 |
key string |
(任意)スイッチおよび RADIUS デーモン間のすべての RADIUS コミュニケーションの認証キーおよび暗号キーを指定します。key は文字列であり、RADIUS サーバで使用されている暗号化キーと一致する必要があります。必ずこのコマンドの最終項目として key を設定してください。先頭のスペースは無視されますが、key の中間および末尾のスペースは使用されます。key にスペースが含まれる場合は、引用符が key の一部でないかぎり、key を引用符で囲まないでください。 |
デフォルト
RADIUS アカウンティング サーバの UDP ポートは 1646 です。
RADIUS 認証サーバの UDP ポートは 1645 です。
自動サーバ テストはディセーブルです。
アイドル時間は 60 分(1 時間)です。
自動テストがイネーブルの場合、UDP ポートのアカウンティングおよび認証時にテストが実行されます。
認証キーおよび暗号キー( string )は設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(25)SEE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
RADIUS アカウンティング サーバおよび RADIUS 認証サーバの UDP ポートをデフォルト以外の値に設定することを推奨します。
RADIUS サーバ ステータスの自動サーバ テストをイネーブルにし、使用されるユーザ名を指定するには、 test username name キーワードを使用します。
radius-server host ip-address key string または radius-server key { 0 string | 7 string | string } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して認証キーおよび暗号キーを設定できます。必ずこのコマンドの最終項目として key を設定してください。
例
次の例では、アカウンティング サーバの UDP ポートを 1500、認証サーバの UDP ポートを 1510 に設定する例を示します。
Switch(config)# radius-server host 1.1.1.1 acct-port 1500 auth-port 1510
次の例では、アカウンティング サーバおよび認証サーバの UDP ポートを設定し、RADIUS サーバ ステータスの自動テストをイネーブルにし、使用されるユーザ名を指定し、キー ストリングを設定する例を示します。
Switch(config)# radius-server host 1.1.1.2 acct-port 800 auth-port 900 test username aaafail idle-time 75 key abc123
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
dot1x critical(グローバル コンフィギュレーション) |
アクセス不能な認証バイパス機能のパラメータを設定します。 |
dot1x critical(インターフェイス コンフィギュレーション) |
アクセス不能な認証バイパス機能をインターフェイス上でイネーブルにし、ポートが critical-authentication ステートに置かれた場合にスイッチがクリティカルなポートに割り当てるアクセス VLAN を設定します。 |
radius-server key { 0 string | 7 string | string } |
ルータおよび RADIUS デーモン間のすべての RADIUS コミュニケーションの認証キーおよび暗号キーを指定します。 |
show running-config |
スイッチの実行コンフィギュレーションを表示します。 |
rcommand
Telnet セッションを開始し、クラスタ コマンド スイッチからクラスタ メンバー スイッチのコマンドを実行するには、クラスタ コマンド スイッチで rcommand ユーザ EXEC コマンドを使用します。セッションを終了するには、 exit コマンドを入力します。
rcommand { n | commander | mac-address hw-addr }
構文の説明
n |
クラスタ メンバーを識別する番号を提供します。指定できる範囲は 0 ~ 15 です。 |
commander |
クラスタ メンバー スイッチからクラスタ コマンド スイッチへアクセスできるようにします。 |
mac-address hw-addr |
クラスタ メンバー スイッチの MAC アドレス |
コマンド モード
ユーザ EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ利用できます。
スイッチがクラスタ コマンド スイッチで、クラスタ メンバー スイッチ n が存在していない場合、エラー メッセージが表示されます。スイッチ番号を得るには、クラスタ コマンド スイッチで show cluster members 特権 EXEC コマンドを入力します。
このコマンドを使用してクラスタ コマンド スイッチ プロンプトからクラスタ メンバー スイッチにアクセスしたり、メンバー スイッチ プロンプトからクラスタ コマンド スイッチにアクセスしたりすることができます。
Catalyst 2900 XL、Catalyst 3500 XL、Catalyst 2950、Catalyst 2960、Catalyst 2970、Catalyst 3550、Catalyst 3560、および Catalyst 3750 スイッチの場合、Telnet セッションは、クラスタ コマンド スイッチと同じ権限レベルでメンバー スイッチ Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)にアクセスします。たとえば、このコマンドをクラスタ コマンド スイッチからユーザ レベルで入力した場合、メンバー スイッチはユーザ レベルでアクセスされます。このコマンドをクラスタ コマンド スイッチからイネーブル レベルで使用した場合、コマンドはイネーブル レベルでリモート デバイスにアクセスします。 権限レベル よりも低い中間イネーブル レベルを使用した場合、クラスタ メンバー スイッチはユーザ レベルとなります。
Standard Edition ソフトウェアが稼動している Catalyst 1900 スイッチと Catalyst 2820 スイッチでは、クラスタ コマンド スイッチが権限レベル 15 の場合、Telnet セッションはメニュー コンソール(メニュー方式インターフェイス)にアクセスします。クラスタ コマンド スイッチが権限レベル 1 の場合は、パスワードの入力を要求するプロンプトが表示され、入力後にメニュー コンソールにアクセスできます。クラスタ コマンド スイッチの権限レベルは、Standard Edition ソフトウェアが稼動しているクラスタ メンバー スイッチに次のようにマッピングします。
• クラスタ コマンド スイッチの権限レベルが 1 ~ 14 である場合、クラスタ メンバー スイッチへのアクセスは権限レベル 1 で行われます。
• クラスタ コマンド スイッチの権限レベルが 15 である場合、クラスタ メンバー スイッチへのアクセスは権限レベル 15 で行われます。
Catalyst 1900 および Catalyst 2820 の CLI が利用できるのは、スイッチで Enterprise Edition ソフトウェアが稼動している場合に限られます。
クラスタ コマンド スイッチの vty ラインにアクセス クラス コンフィギュレーションがある場合、このコマンドは機能しません。
クラスタ メンバー スイッチはクラスタ コマンド スイッチのパスワードを継承するため、クラスタ メンバー スイッチがクラスタに加入してもパスワードを要求するプロンプトは表示されません。
例
次の例では、メンバー 3 でセッションを開始する方法を示します。 exit コマンドを入力するか、またはセッションを閉じるまで、このコマンドに続くすべてのコマンドがメンバー 3 に向けられます。
Cisco Internet Operating System Software ...
reload
スタック メンバーをリロードし、設定の変更を有効にするには、reload 特権 EXEC コマンドを使用します。
reload [ LINE | at | cancel | in | slot stack-member-number | standby-cpu ]
(注) このコマンドは、LAN base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
LINE |
リロードする理由を指定します。 |
at |
リロードを実行する時間(hh:mm)を指定します。 |
cancel |
中断しているリロードをキャンセルします。 |
in |
リロードを実行する時間間隔(mmm または hhh:mm)を指定します。 |
slot stack-member-number |
指定のスタック メンバー上で変更を保存し、再起動します。 |
standby-cpu |
スタンバイ Route Processor(RP; ルート プロセッサ)をリロードします。 |
デフォルト
スタック メンバーをただちにリロードし、設定の変更を有効にします。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチ スタックに複数のスイッチがある場合に reload slot stack-member-number コマンドを入力すると、設定の保存を要求するプロンプトが表示されません。
例
次の例では、スイッチ スタックをリロードする方法を示します。
System configuration has been modified.Save? [yes/no]: y
Proceed to reload the whole Stack? [confirm] y
次の例では、特定のスタック メンバーをリロードする方法を示します。
Switch(config)# reload slot 6
Proceed with reload? [confirm]y
次の例では、単一スイッチのスイッチ スタック(メンバー スイッチが 1 つだけ)をリロードする方法を示します。
Switch(config)# reload slot 3
System configuration has been modified.Save? [yes/no]: y
Proceed to reload the whole Stack? [confirm] y
remote command
すべてのまたは指定のスタック メンバーをモニタするには、remote command 特権 EXEC コマンドを使用します。
remote command { all | stack-member-number } LINE
(注) このコマンドは、LAN base イメージを実行している Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。
構文の説明
all |
すべてのスタック メンバーに適用します。 |
stack-member-number |
スタック メンバーを指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
LINE |
実行するコマンドを指定します。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(53)SE1 |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ストリングを実行する LINE コマンドで使用するコマンド( debug 、 show 、または clear など)は、指定のスタック メンバーまたはスイッチ スタックに適用されます。
例
次の例では、スイッチ スタックで undebug コマンドを実行する方法を示します。
Switch(config)# remote command all undebug all
All possible debugging has been turned off
All possible debugging has been turned off
All possible debugging has been turned off
次の例では、スタック メンバー 5 で debug udld event コマンドを実行する方法を示します。
Switch(config)# remote command 5 undebug all
UDLD events debugging is on
remote-span
VLAN を Remote Switched Port Analyzer(RSPAN; リモート スイッチド ポート アナライザ)VLAN として設定するには、remote-span VLAN コンフィギュレーション コマンドを使用します。RSPAN 指定を VLAN から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
remote-span
no remote-span
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
RSPAN VLAN は定義されません。
コマンド モード
VLAN コンフィギュレーション(config-VLAN)
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
RSPAN VLAN を設定できるのは config-VLAN モードの場合だけです(このモードは、 vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドで開始します)。 vlan database 特権 EXEC コマンドを使用して開始された VLAN コンフィギュレーション モードでは設定できません。
VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)がイネーブルであり、VLAN ID が 1005 未満の場合は、RSPAN 機能が VTP で伝達されます。RSPAN VLAN ID が拡張範囲内にある場合は、手動で中間スイッチ(送信元スイッチと宛先スイッチ間の RSPAN VLAN にあるスイッチ)を設定する必要があります。
RSPAN remote-span コマンドを設定する前に、 vlan (グローバル コンフィギュレーション) コマンドで VLAN を作成してください。
RSPAN VLAN には、次の特性があります。
• MAC アドレス ラーニングは実行されません。
• トランク ポートでは RSPAN VLAN トラフィックのみが流れます。
• Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)は RSPAN VLAN 内では稼動できますが、RSPAN 宛先ポートでは稼動しません。
既存の VLAN が RSPAN VLAN として設定されている場合は、その VLAN が最初に削除され、RSPAN VLAN として再作成されます。アクセス ポートは、RSPAN 機能がディセーブルになるまでは非アクティブです。
例
次の例では、RSPAN VLAN として VLAN を設定する方法を示します。
Switch(config-vlan)# remote-span
次の例では、VLAN から RSPAN 機能を削除する方法を示します。
Switch(config-vlan)# no remote-span
設定を確認するには、 show vlan remote-span ユーザ EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
monitor session |
ポートで Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および RSPAN モニタリングをイネーブルにし、ポートを送信元ポートまたは宛先ポートとして設定します。 |
usb-inactivity-timeout |
VLAN 1 ~ 4094 を設定できる config-vlan モードに変更します。 |
renew ip dhcp snooping database
DHCP スヌーピング バインディング データベースを更新するには、 renew ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを使用します。
renew ip dhcp snooping database [{ flash [ number ] :/filename | ftp: //user:password@host/filename | nvram: /filename | rcp: //user@host/filename | tftp: //host/filename }] [ validation none ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
構文の説明
flash [ number ] :/ filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルがフラッシュ メモリにあることを指定します。スタック マスターのスタック メンバー番号を指定するには、 number パラメータを使用します。 number に指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 (注) スタックは、Catalyst 2960-S スイッチのみでサポートされています。 |
ftp:// user : password @ host / filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルが FTP(ファイル転送プロトコル)サーバにあることを指定します。 |
nvram:/ filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルが NVRAM にあることを指定します。 |
rcp:// user @ host / filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルが Remote Control Protocol(RCP)サーバにあることを指定します。 |
tftp:// host / filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルが TFTP(簡易ファイル転送プロトコル)サーバにあることを指定します。 |
validation none |
(任意)URL によって指定されたバインディング ファイルのエントリに対して、Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)を検証しないようにスイッチに指定します。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(25)FX |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
URL を指定しない場合は、スイッチは設定された URL からファイルを読み込もうとします。
例
次の例では、ファイル内の CRC 値のチェックを省略して、DHCP スヌーピング バインディング データベースを更新する方法を示します。
Switch#
renew ip dhcp snooping database validation none
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
reserved-only
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)アドレス プール内で予約済のアドレスだけを割り当てるには、 reserved-only DHCP プール コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
reserved-only
no reserved-only
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
デフォルトでは、プール アドレスを制限しない設定になっています。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
reserved-only コマンドを入力すると、DHCP プールからの割り当てが予約済のアドレスに制限されます。ネットワークの一部となっている未予約のアドレスやプールの範囲内にある未予約のアドレスが該当するクライアントに割り当てられなくなります。また、それ以外のクライアントには、プールからアドレスが提供されません。
ユーザはこのコマンドを使用して、DHCP プールを装備した 1 組のスイッチが共通の IP サブネットを共有し、他のスイッチのクライアントからの要求を無視するように設定できます。
DHCP プール コンフィギュレーション モードにアクセスするには、 ip dhcp pool name グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
例
次の例では、予約済のアドレスだけを割り当てるように DHCP プールを設定する方法を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# ip dhcp pool test1
Switch(dhcp-config)# reserved-only
設定を確認するには、 show ip dhcp pool 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show ip dhcp pool |
DHCP アドレス プールを表示します。 |