IPv6 ACL の設定
Catalyst 3560 スイッチに拡張 IP サービス イメージがインストールされている場合、IP バージョン 6(IPv6)Access Control List(ACL; アクセス制御リスト)を作成し、それをインターフェイスに適用することによって、IPv6 トラフィックをフィルタリングできます。これは、IP バージョン 4(IPv4)の名前付き ACL を作成し、適用する方法と同じです。この章では、スイッチに IPv6 ACL を設定する方法について説明します。
(注) IPv6 を使用するには、スイッチまたはスイッチがアドバンスト IP サービス イメージを実行していて、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM; スイッチ データベース管理)テンプレートが設定されている必要があります。テンプレートの選択は、sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 {default | vlan} グローバル コンフィギュレーション コマンドで行います。
関連情報については、次の章を参照してください。
• SDM テンプレートの詳細については、 第7章「SDM テンプレートの設定」 を参照してください。
• スイッチの IPv6 については、 第35章「IPv6 ユニキャスト ルーティングの設定」 を参照してください。
• スイッチの ACL については、 第31章「ACL によるネットワーク セキュリティの設定」 を参照してください。
(注) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースのコマンド リ ファレンスまたは手順に記載された Cisco IOS のマニュアルを参照してください。
この章で説明する内容は、次のとおりです。
• 「IPv6 ACL の概要」
• 「IPv6 ACL の設定」
• 「IPv6 ACL の表示」
IPv6 ACL の概要
スイッチは、2 種類の IPv6 ACL をサポートします。
• IPv6 ルータ ACL は、ルーテッド ポート、Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)、またはレイヤ 3 EtherChannel に設定できるレイヤ 3 インターフェイスの発信トラフィックまたは着信トラフィックでサポートされます。IPv6 ルータ ACL は、ルーティングされる IPv6 パケットに対してのみ適用されます。
• IPv6 ポート ACL は、レイヤ 2 インターフェイスの着信トラフィックでのみサポートされます。IPv6 ポート ACL は、インターフェイスに着信するすべての IPv6 パケットに対して適用されます。
スイッチは、IPv6 トラフィックの VLAN(仮想 LAN)ACL(VLAN マップ)をサポートしません。
(注) スイッチでの ACLサポートの詳細については、第31章「ACL によるネットワーク セキュリティの設定」を参照してください。
1 つのインターフェイスに、IPv4 ACL および IPv6 ACL の両方を適用できます。
IPv4 ACL の場合と同様に、IPv6 ポート ACL はルータ ACL よりも優先されます。
• SVI に入力ルータ ACL および入力ポート ACL が設定されている場合に、ポート ACL が適用されているポートに着信したパケットはポート ACL によってフィルタリングされます。その他のポートに着信したルーテッド IP パケットは、ルータ ACL によってフィルタリングされます。その他のパケットはフィルタリングされません。
• SVI に出力ルータ ACL および入力ポート ACL が設定されている場合に、ポート ACL が適用されているポートに着信したパケットはポート ACL によってフィルタリングされます。発信ルーテッド IPv6 パケットは、ルータ ACL によってフィルタリングされます。その他のパケットはフィルタリングされません。
(注) インターフェイスに任意のポート ACL(IPv4、IPv6、またはMAC)が適用される場合、このポート ACL はパケットのフィルタリングで使用され、ポート VLAN の SVI に付加されたルータ ACL はすべて無視されます。
ここでは、スイッチの IPv6 ACL の特性の一部について説明します。
• 「サポートされる ACL 機能」
• 「IPv6 ACL の制限事項」
サポートされる ACL 機能
スイッチの IPv6 ACL には、次の特性があります。
• 分割フレーム(IPv4 ではfragmentsキーワード)がサポートされます。
• IPv6 ACL では、IPv4 と同じ統計情報がサポートされます。
• スイッチの Ternary CAM(TCAM)スペースが不足している場合、ACL ラベルに対応付けられたパケットは CPU に転送され、ACL はソフトウェアで適用されます。
• ホップバイホップ オプションがあるルーテッド パケットまたはブリッジド パケットには、ソフトウェアで適用される IPv6 ACL が設定されます。
• ロギングは、ルータ ACL ではサポートされますが、ポート ACL ではサポートされません。
IPv6 ACL の制限事項
IPv4 では、番号付きの標準 IP ACL および拡張 IP ACL、名前付き IP ACL、および MAC ACL を設定できます。IPv6 がサポートするのは名前付き ACL だけです。
スイッチは Cisco IOS がサポートする IPv6 ACL の大部分をサポートしますが、一部例外もあります。
• IPv6 送信元および宛先アドレス ― ACL 照合は、Extended Universal Identifier(EUI)-64 形式の/0 ~/64 のプレフィクスおよびホスト アドレス(/128)でのみサポートされます。スイッチは、情報損失のない次のホスト アドレスのみをサポートします。
–集約可能なグローバル ユニキャスト アドレス
–リンクに対してローカルなアドレス
• スイッチは flowlabel 、 routing header 、および undetermined-transport キーワードの照合をサポートしません。
• スイッチは再起 ACL( reflect キーワード)をサポートしません。
• このリリースがサポートしているのは、ポート ACL およびルータ ACL のみです。VLAN ACL(VLAN マップ)はサポートされません。
• スイッチは IPv6 フレームに MAC ベース ACL を適用しません。
• レイヤ 2 EtherChannel に IPv6 ポート ACL を適用できません。
• このリリースの IPv6 ACL は、拡張 IP サービス イメージを稼働するスイッチのみでサポートされます。
• ACL を設定する場合、ACL に入力されるキーワードには、それがプラットフォームでサポートされるかどうかに関わらず、制限事項はありません。ハードウェア転送が必要なインターフェイス(物理ポートまたは SVI)に ACL を適用する場合、スイッチはインターフェイスで ACL がサポートされるかどうか判別します。サポートされない場合、ACL の付加は拒否されます。
• インターフェイスに適用される ACL に、サポートされないキーワードを持つ Access Control Entry(ACE; アクセス制御エントリ)を追加しようとする場合、スイッチは現在インターフェイスに接続されている ACL に ACE が 追加されるのを許可しません。
IPv6 ACL の設定
IPv6 ACL を設定する場合は、事前にデュアル IPv4/IPv6 SDM テンプレートの いずれかを選択する必要があります。ルータ ACL を設定する場合は、スイッチで IPv6 ルーティングもイネーブルにする必要があります。
IPv6 トラフィックをフィルタリングする場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 IPv6 ACL を作成し、IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 IPv6 ACL が、トラフィックをブロックする(拒否)または通過させる(許可)よう設定します。
ステップ 3 インターフェイスに IPv6 ACL を適用します。ルータ ACL では、ACL が適用されるレイヤ 3 インターフェイスにも IPv6 アドレスを設定する必要があります。
ここでは、IPv6 ACL の設定および適用方法について説明します。
• 「IPv6 ACL のデフォルト設定」
• 「他の機能との相互作用」
• 「IPv6 ACL の作成」
• 「インターフェイスへの IPv6 ACL の適用」
IPv6 ACL のデフォルト設定
デフォルトでは、IPv6 ACL は設定または適用されていません。
他の機能との相互作用
IPv6 ACL の設定には、他の機能またはスイッチ特性と次の相互作用があります。
• IPv6 ルータ ACL がパケットを拒否するよう設定されている場合、パケットはルーティングされません。パケットのコピーが Internet Control Message Protocol(ICMP)キューに送信され、フレームに ICMP 到達不能メッセージが生成されます。
• ブリッジド フレームがポート ACL によって廃棄される場合、このフレームはブリッジングされません。
• IPv4 ACL および IPv6 ACL の両方を 1 つのスイッチに作成したり、同一インターフェイスに適用できます。各 ACL には一意の名前が必要です。設定済みの名前を使用しようとすると、エラー メッセージが表示されます。
IPv4 ACL と IPv6 ACL の作成、および同一のレイヤ 2 インターフェイスまたはレイヤ 3 インターフェイスへのIPv4 ACL または IPv6 ACL の適用には、異なるコマンドを使用します。ACL を付加するのに誤ったコマンドを使用すると(例えば、IPv6 ACL の付加に IPv4 コマンドを使用するなど)、エラー メッセージが表示されます。
• MAC ACL を使用して、IPv6 フレームをフィルタリングできません。MAC ACL は非 IP フレームのみをフィルタリングできます。
• TCAM が満杯の場合、設定済みの ACL を追加すると、パケットは CPU に転送され、ACL はソフトウェアで適用されます。
IPv6 ACL の作成
IPv6 ACL を作成するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ipv6 access-list access-list-name |
名前を使用して IPv6 アクセス リストを定義し、IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3a |
deny | permit protocol { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ dscp value ] [ fragments ] [ log ] [ log-input ] [ sequence value ] [ time-range name ] |
deny または permit を入力し、条件と一致した場合にパケットを拒否するか、または許可するかを指定します。次に、条件について説明します。 • protocol には、インターネット プロトコルの名前または番号を入力します。 ahp 、 esp 、 icmp 、 ipv6 、 pcp 、 stcp 、 tcp 、 udp 、または IPv6 プロトコル番号を表す 0 ~ 255 の整数を使用できます。
(注) ICMP、TCP、およびUDP の具体的なパラメータについては、ステップ 3b ~ 3d を参照してください。
• source-ipv6-prefix / prefix-length または destination-ipv6-prefix / prefix-length は、拒否条件または許可条件を設定する送信元または宛先 IPv6 ネットワークあるいはネットワーク クラスで、16 ビット値を使用したコロン区切りの 16 進形式で指定されます(RFC 2373 を参照)。
(注) CLI(コマンドライン インターフェイス)ヘルプでは、/0 ~/128 の範囲のプレフィクス長が表示されますが、スイッチは、集約可能なグローバル ユニキャスト アドレスとリンクに対してローカルなホスト アドレスの/0 ~/64 の範囲のプレフィクス、および EUI ベースの/128 プレフィクスに対する IPv6 アドレス照合のみをサポートします。
• IPv6 プレフィクス ::/0 の短縮形として、 any を入力します。 • host source-ipv6-address o r destination-ipv6-address には、拒否条件または許可条件を設定する送信元または宛先 IPv6 ホスト アドレスを入力します。アドレスは 16 ビット値を使用したコロン区切りの 16 進形式で指定されます。 • (任意) operator には、指定のプロトコルの送信元ポートまたは宛先ポートを比較するオペランドを指定します。オペランドは、 lt (より小さい)、 gt (より大きい)、 eq (等しい)、 neq (等しくない)、 range (包含範囲)などです。 source-ipv6-prefix / prefix-length 引数のあとのオペレータは、送信元ポートに一致する必要があります。 destination-ipv6- prefix/prefix-length 引数のあとのオペレータは、宛先ポートに一致する必要があります。 |
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• (任意) port-number は、0 ~ 65535 の 10 進数または TCP あるいは UDP ポートの名前です。TCP ポート名を使用できるのは、TCP のフィルタリング時のみです。UDP ポート名を使用できるのは、UDP のフィルタリング時のみです。 • (任意) dscp value を入力して、各 IPv6 パケット ヘッダーの Traffic Class フィールド内のトラフィック クラス値と DiffServ コード ポイント値を照合します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 • (任意) fragments を入力して、先頭ではないフラグメントを確認します。このキーワードが表示されるのは、プロトコルが ipv6 の場合のみです。 • (任意) log を指定すると、エントリと一致するパケットに関するロギング メッセージがコンソールに送信されます。 log-input を指定すると、ログ エントリに入力インターフェイスが追加されます。ロギングはルータ ACL でのみサポートされます。 • (任意) sequence value を入力して、アクセス リスト ステートメントのシーケンス番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 • (任意) time-range name を入力して、拒否または許可ステートメントに適用される時間の範囲を指定します。 |
ステップ 3b |
deny | permit tcp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6- prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ ack ] [ dscp value ] [ established ] [ fin ] [ log ] [ log-input ] [ neq { port | protocol }] [ psh ] [ range { port | protocol }] [ rst ] [ sequence value ] [ syn ] [ time-range name ] [ urg ] |
(任意)TCP アクセス リストおよびアクセス条件を定義します。 TCP の場合は tcp を入力します。パラメータはステップ 3a で説明されているパラメータと同じですが、次に示すオプションのパラメータが追加されています。 • ack ― 確認応答ビット セット • established ― 確立された接続TCP データグラムに ACK または RST ビット セットが含まれる場合は、照合が行われます。 • fin ― 終了ビット セット。送信元からのデータはそれ以上ありません。 • neq { port | protocol } ― 所定のポート番号上にないパケットのみを照合します。 • psh ― プッシュ機能ビット セット • range { port | protocol } ― ポート番号の範囲内のパケットのみを照合します。 • rst ― リセット ビット セット • syn ― 同期ビット セット • urg ― 緊急ポインタ ビット セット |
ステップ 3c |
deny | permit udp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ dscp value ] [log ] [log-input] [ neq { port | protocol }] [ range { port | protocol }] [ sequence value ] [ time-range name ] |
(任意)UDP アクセス リストおよびアクセス条件を定義します。 UDP の場合は、 udp を入力します。UDP パラメータは TCP に関して説明されているパラメータと同じです。ただし、[ operator [ port ]] のポート番号またはポート名は、UDP ポートの番号または名前でなければなりません。UDP の場合、 established パラメータは無効です。 |
ステップ 3d |
deny | permit icmp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ icmp-type [ icmp-code ] | icmp-message ] [ dscp value ] [ log ] [log-input] [ sequence value ] [ time-range name ] |
(任意)ICMP アクセス リストおよびアクセス条件を定義します。 ICMP の場合は、 icmp を入力します。ICMP パラメータはステップ 3a の IP プロトコルの説明にあるパラメータとほとんど同じですが、ICMP メッセージ タイプおよびコード パラメータが追加されています。オプションのキーワードの意味は次のとおりです。 • icmp-type ― ICMP メッセージ タイプを基準にしてフィルタリングします。0 ~ 255 の値を使用できます。 • icmp-code ― ICMP メッセージ コード タイプを基準にしてフィルタリングします。0 ~ 255 の値を使用できます。 • icmp-message ― ICMP メッセージ タイプ名または ICMP メッセージのタイプ名およびコード名を基準にして、ICMP パケットをフィルタリングします。ICMP メッセージのタイプ名およびコード名のリストについては、? キーを使用するか、またはこのリリースのコマンド リファレンスを参照してください。 |
ステップ 4 |
end |
イネーブル EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
show ipv6 access-list |
アクセス リストの設定を確認します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
指定のアクセス リストから拒否または許可条件を削除するには、キーワードを指定して no deny | permit IPv6 アクセスリスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、CISCO と名前が付けられた IPv6 アクセス リストを設定する例を示します。リスト内の最初の拒否エントリは、宛先 TCP ポート番号が 5000 より大きいパケットをすべて拒否します。2 番めの拒否エントリは、送信元 UDP ポート番号が 5000 未満のパケットを拒否します。また、2 番めの拒否エントリは、コンソールにすべての一致結果を記録します。リスト内の最初の許可エントリは、すべての ICMP パケットを許可します。リスト内の 2 番めの許可エントリは、その他のすべてのトラフィックを許可します。暗黙の全否定の条件が各 IPv6 アクセス リストの末尾にあるため、2 番めの許可エントリは必要です。
Switch(config)# ipv6 access-list CISCO
Switch(config-ipv6-acl)# deny tcp any any gt 5000
Switch config-ipv6-acl)# deny ::/0 lt 5000 ::/0 log
Switch(config-ipv6-acl)# permit icmp any any
Switch(config-ipv6-acl)# permit any any
インターフェイスへの IPv6 ACL の適用
ここでは、ネットワーク インターフェイスに IPv6 ACL を適用する手順について説明します。レイヤ 3 インターフェイス上の発信トラフィックまたは着信トラフィックに、ACL を適用できます。レイヤ 2 インターフェイスでは、着信トラフィックにのみ ACL を適用できます。
インターフェイスへのアクセスを制御するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface interface-id |
アクセス リストを適用するレイヤ 2 インターフェイス(ポート ACL 用)またはレイヤ 3 インターフェイス(ルータ ACL 用)を特定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
no switchport |
ルータ ACL を適用する場合は、インターフェイスをレイヤ 2 モード(デフォルト)からレイヤ 3 モードに変更します。 |
ステップ 4 |
ipv6 address ipv6-address |
レイヤ 3 インターフェイス(ルータ ACL 用)で IPv6 アドレスを設定します。
(注) このコマンドは、レイヤ 2 インターフェイスでは、またはインターフェイスに明示的な IPV6 アドレスが設定されている場合には、必要ありません。
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ステップ 5 |
ipv6 traffic-filter access-list-name { in | out } |
インターフェイスの着信トラフィックまたは発信トラフィックにアクセス リストを適用します。
(注) out キーワードはレイヤ 2 インターフェイス(ポート ACL)ではサポートされません。
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ステップ 6 |
end |
イネーブル EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
show running-config |
アクセス リストの設定を確認します。 |
ステップ 8 |
copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
インターフェイスからアクセス リストを削除するには、 no ipv6 traffic-filter access-list-name インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、レイヤ 3 インターフェイスの発信トラフィックに対して、アクセス リスト Cisco を適用する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/3
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ipv6 address 2001::/64 eui-64
Switch(config-if)# ipv6 traffic-filter CISCO out
IPv6 ACL の表示
表37-1 に示された 1 つまたは複数のイネーブル EXEC コマンドを使用して、設定済みのすべてのアクセス リスト、すべての IPv6 アクセス リスト、または特定のアクセス リストに関する情報を表示できます。
表37-1 IPv6 アクセス リスト情報を表示するコマンド
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show access-lists |
スイッチに設定されたすべてのアクセス リストを表示します。 |
show ipv6 access-list [ access-list-name ] |
設定済みのすべての IPv6 アクセス リストまたは名前付けされたアクセス リストを表示します。 |
次に、 show access-lists イネーブル EXEC コマンドの出力例を示します。出力には、スイッチ に設定済みのすべてのアクセス リストが表示されます。
Switch #show access-lists
Extended IP access list hello
permit ipv6 any any sequence 10
次に、 show ipv6 access-lists イネーブル EXEC コマンドの出力例を示します。出力には、スイッチ に設定済みの IPv6 アクセス リストのみが表示されます。
Switch# show ipv6 access-list
permit tcp any any eq bgp (8 matches) sequence 10
permit tcp any any eq telnet (15 matches) sequence 20
permit udp any any sequence 30
IPv6 access list outbound
deny udp any any sequence 10
deny tcp any any eq telnet sequence 20